JPH083877A - 皺になりにくい積層繊維構造物 - Google Patents
皺になりにくい積層繊維構造物Info
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- JPH083877A JPH083877A JP6156618A JP15661894A JPH083877A JP H083877 A JPH083877 A JP H083877A JP 6156618 A JP6156618 A JP 6156618A JP 15661894 A JP15661894 A JP 15661894A JP H083877 A JPH083877 A JP H083877A
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- Japan
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- fabric
- stretchable
- elongation
- base fabric
- fiber structure
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- Laminated Bodies (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の伸縮性基布の使用目的を根本的に変え、
積層体の主体を被積層物である布帛に置き、該布帛の皺
の発生の改善や風合い改善のために伸縮性基布を用いる
ことによって、全く新しい繊維素材を提供すること。 【構成】非伸縮性織物の少なくとも片面に、ポリウレタ
ン弾性糸を含む伸度50〜300%(2.0kg荷重
時)の伸縮性基布が積層されてなり、伸縮性基布の厚み
が非伸縮性織物の厚みの2.5〜5.0倍であり、更に
伸度が10%以下(2.0kg荷重時)であることを特
徴とする皺になりにくい積層繊維構造物。
積層体の主体を被積層物である布帛に置き、該布帛の皺
の発生の改善や風合い改善のために伸縮性基布を用いる
ことによって、全く新しい繊維素材を提供すること。 【構成】非伸縮性織物の少なくとも片面に、ポリウレタ
ン弾性糸を含む伸度50〜300%(2.0kg荷重
時)の伸縮性基布が積層されてなり、伸縮性基布の厚み
が非伸縮性織物の厚みの2.5〜5.0倍であり、更に
伸度が10%以下(2.0kg荷重時)であることを特
徴とする皺になりにくい積層繊維構造物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣料や軽資材に用いて
好適な複合布帛に関し、詳しくはポリウレタン弾性糸等
を用いた伸縮性基布に非伸縮性基布を積層して皺の発生
を抑えた布帛に関する。
好適な複合布帛に関し、詳しくはポリウレタン弾性糸等
を用いた伸縮性基布に非伸縮性基布を積層して皺の発生
を抑えた布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新合繊の開発に伴い、ソフトな風
合いを有した布帛が得られるようになったが、これらの
布帛は一般に細繊度糸を用いており、皺になり易く、ソ
フトな反面ボリューム感に欠けるものであった。一方、
ポリウレタン弾性糸を始めとする弾性繊維は、その弾力
性のため鋭角度に折り曲げられることが無く、皺が発生
し難いものである。
合いを有した布帛が得られるようになったが、これらの
布帛は一般に細繊度糸を用いており、皺になり易く、ソ
フトな反面ボリューム感に欠けるものであった。一方、
ポリウレタン弾性糸を始めとする弾性繊維は、その弾力
性のため鋭角度に折り曲げられることが無く、皺が発生
し難いものである。
【0003】従来、かかるポリウレタン弾性糸を用いた
繊維構造物としては、その伸縮性を生かした編物や不織
布が数多く知られている。また、該繊維構造物に他の素
材を積層したものとしては、特公昭64−11457号
公報でポリウレタン弾性繊維不織布に伸び率10%以上
の編織物を積層したものが、特開昭63−21963号
公報で弾性繊維ウエブと非弾性繊維ウエブとを絡合した
ものが、特開平3−65335号公報で伸縮性基布に成
形性シートを積層したものが知られている。
繊維構造物としては、その伸縮性を生かした編物や不織
布が数多く知られている。また、該繊維構造物に他の素
材を積層したものとしては、特公昭64−11457号
公報でポリウレタン弾性繊維不織布に伸び率10%以上
の編織物を積層したものが、特開昭63−21963号
公報で弾性繊維ウエブと非弾性繊維ウエブとを絡合した
ものが、特開平3−65335号公報で伸縮性基布に成
形性シートを積層したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載された積層体は、いずれも多かれ少なかれ伸縮
性の発揮を目的とするため、伸縮性基布の物性を阻害し
ないように積層を行って、伸縮性基布の物性が積層体の
主体をなすように構成されている。よって、積層体とし
ての風合いは伸縮性基布の風合いによって左右されてお
り、伸縮性よりも、柔軟性やフラット感等の他の風合い
を追求すべき用途に対しては適合しないものであった。
報に記載された積層体は、いずれも多かれ少なかれ伸縮
性の発揮を目的とするため、伸縮性基布の物性を阻害し
ないように積層を行って、伸縮性基布の物性が積層体の
主体をなすように構成されている。よって、積層体とし
ての風合いは伸縮性基布の風合いによって左右されてお
り、伸縮性よりも、柔軟性やフラット感等の他の風合い
を追求すべき用途に対しては適合しないものであった。
【0005】本発明は、前記の如き従来の伸縮性基布の
使用目的を根本的に変え、積層体の主体を被積層物であ
る布帛に置き、該布帛の皺の発生の改善や風合い改善の
ために伸縮性基布を用いることによって、全く新しい繊
維素材を提供することを目的とするものである。
使用目的を根本的に変え、積層体の主体を被積層物であ
る布帛に置き、該布帛の皺の発生の改善や風合い改善の
ために伸縮性基布を用いることによって、全く新しい繊
維素材を提供することを目的とするものである。
【0006】本発明は、非伸縮性織物の少なくとも片面
に、ポリウレタン弾性糸を含む伸度50〜300%
(2.0kg荷重時)の伸縮性基布が積層されてなり、
伸縮性基布の厚みが非伸縮性織物の厚みの2.5〜5.
0倍であり、更に伸度が10%以下(2.0kg荷重
時)であることを特徴とする皺になりにくい積層繊維構
造物、及び、非伸縮性編物の少なくとも片面に、ポリウ
レタン弾性糸を含む伸度50〜300%(2.0kg荷
重時)の伸縮性基布が積層されてなり、伸縮性基布の厚
みが非伸縮性織物の厚みの1.0〜2.5倍であり、更
に伸度が10%以下(2.0kg荷重時)であることを
特徴とする皺になりにくい積層繊維構造物である。
に、ポリウレタン弾性糸を含む伸度50〜300%
(2.0kg荷重時)の伸縮性基布が積層されてなり、
伸縮性基布の厚みが非伸縮性織物の厚みの2.5〜5.
0倍であり、更に伸度が10%以下(2.0kg荷重
時)であることを特徴とする皺になりにくい積層繊維構
造物、及び、非伸縮性編物の少なくとも片面に、ポリウ
レタン弾性糸を含む伸度50〜300%(2.0kg荷
重時)の伸縮性基布が積層されてなり、伸縮性基布の厚
みが非伸縮性織物の厚みの1.0〜2.5倍であり、更
に伸度が10%以下(2.0kg荷重時)であることを
特徴とする皺になりにくい積層繊維構造物である。
【0007】本発明において、非伸縮性織物及び非伸縮
性編物とは、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル
等の合成繊維、綿、絹、羊毛を始めとする天然繊維等を
用いたものを指し、2.0kg荷重時の伸度が5%以下
のものが好ましい。また、非伸縮性織物及び非伸縮性編
物は、単糸繊度が1.5デニール以下の細繊度糸を主体
として用いたソフトな風合いを有するものが好ましく、
該細繊度糸は、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維
フィラメント糸を、直接紡糸したり、一旦複合繊維の形
状で紡糸した後、これを分割又は溶解して細繊度糸とな
したりすることによって得ることができる。
性編物とは、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル
等の合成繊維、綿、絹、羊毛を始めとする天然繊維等を
用いたものを指し、2.0kg荷重時の伸度が5%以下
のものが好ましい。また、非伸縮性織物及び非伸縮性編
物は、単糸繊度が1.5デニール以下の細繊度糸を主体
として用いたソフトな風合いを有するものが好ましく、
該細繊度糸は、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維
フィラメント糸を、直接紡糸したり、一旦複合繊維の形
状で紡糸した後、これを分割又は溶解して細繊度糸とな
したりすることによって得ることができる。
【0008】加えて、特に細繊度の仮撚加工糸を用いた
織物はソフトな風合いを有するため本発明には好適であ
り、仮撚加工の他にもタスラン加工やインターレース加
工等の施された糸を用いても良い。
織物はソフトな風合いを有するため本発明には好適であ
り、仮撚加工の他にもタスラン加工やインターレース加
工等の施された糸を用いても良い。
【0009】また、非伸縮性基布としては、熱融着糸を
用いたものであっても良く、該熱融着糸としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、共重合ポリエステル等の低
融点ポリマーを用いた熱可塑性合成繊維を挙げることが
でき、特に芯部にポリエチレンテレフタレートやポリア
ミドを用い、鞘部に共重合ポリエステル等の低融点ポリ
マーを用いた芯鞘型複合繊維モノフィラメント糸は融着
後の強度と保形性に優れ、本発明に好適である。かかる
非伸縮性織物及び非伸縮性編物は、その厚みが0.1〜
0.8mm、目付が100〜200g/m2 の薄地のも
のであることが好ましく、針布起毛、バフ起毛等の后加
工が施されたものであっても良い。
用いたものであっても良く、該熱融着糸としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、共重合ポリエステル等の低
融点ポリマーを用いた熱可塑性合成繊維を挙げることが
でき、特に芯部にポリエチレンテレフタレートやポリア
ミドを用い、鞘部に共重合ポリエステル等の低融点ポリ
マーを用いた芯鞘型複合繊維モノフィラメント糸は融着
後の強度と保形性に優れ、本発明に好適である。かかる
非伸縮性織物及び非伸縮性編物は、その厚みが0.1〜
0.8mm、目付が100〜200g/m2 の薄地のも
のであることが好ましく、針布起毛、バフ起毛等の后加
工が施されたものであっても良い。
【0010】本発明で用いる伸縮性基布は、ポリウレタ
ン弾性糸を含む織物、編物、不織布であって、2.0k
g荷重時の伸度が50〜300%のものであり、特に、
ポリウレタン弾性糸をバックに、ポリアミド糸をフロン
トに用いた2ウェイトリコット編地は、薄くしかも本発
明の目的とする弾性力を全面に亘って発揮するため好ま
しいものである。他にも、ポリウレタン弾性糸と非弾性
糸とを交編した、ラッシェル、丸編み地や、交織したス
トレッチ織物を用いることもできる。伸縮性基布の伸度
は、50%未満となると積層後の反発弾性効果が少な
く、300%を越えると基布の伸びによって後述する積
層接着(ボンディング加工)が行い難くなるため本発明
には用い得ない。
ン弾性糸を含む織物、編物、不織布であって、2.0k
g荷重時の伸度が50〜300%のものであり、特に、
ポリウレタン弾性糸をバックに、ポリアミド糸をフロン
トに用いた2ウェイトリコット編地は、薄くしかも本発
明の目的とする弾性力を全面に亘って発揮するため好ま
しいものである。他にも、ポリウレタン弾性糸と非弾性
糸とを交編した、ラッシェル、丸編み地や、交織したス
トレッチ織物を用いることもできる。伸縮性基布の伸度
は、50%未満となると積層後の反発弾性効果が少な
く、300%を越えると基布の伸びによって後述する積
層接着(ボンディング加工)が行い難くなるため本発明
には用い得ない。
【0011】更に伸縮性基布は、反発弾性作用を十分に
生ずるようある程度の厚みを必要とするが、一方、積層
体全体の風合いを阻害しないようできる限り薄地品であ
ることが必要で、伸縮性基布の厚みが非伸縮性基布の厚
みに対し、織物の場合、2.5〜5.0倍、編物の場
合、1.0〜2.5倍とすることが必要であり、具体的
には伸縮性基布の厚みは0.4〜0.6mm、目付は1
00〜150g/m2 程度であることが好ましい。
生ずるようある程度の厚みを必要とするが、一方、積層
体全体の風合いを阻害しないようできる限り薄地品であ
ることが必要で、伸縮性基布の厚みが非伸縮性基布の厚
みに対し、織物の場合、2.5〜5.0倍、編物の場
合、1.0〜2.5倍とすることが必要であり、具体的
には伸縮性基布の厚みは0.4〜0.6mm、目付は1
00〜150g/m2 程度であることが好ましい。
【0012】本発明は、前記非伸縮性織物又は非伸縮性
編物と伸縮性基布とが積層されてなるものである。ここ
で積層手段としては、接着性成分を用いて両者を接着す
ることが好ましい。接着形態としては、全面接着を行っ
たものとドット状に接着を行ったものを挙げることがで
き、剥離強度を求められる用途では全面接着を行って剥
離強度を800g/m2 以上に、透湿性や柔軟な風合い
を求めれる用途ではドット状接着を用いて剥離強度を5
00g/m2 以上としたものが良い。また、接着剤とし
ては、ポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネ
イト系等のウレタン樹脂が好ましいが、特にポリエーテ
ル系ウレタン樹脂は親水性であるため加工が容易で伸度
の高い基布であっても高品位な積層が可能である。
編物と伸縮性基布とが積層されてなるものである。ここ
で積層手段としては、接着性成分を用いて両者を接着す
ることが好ましい。接着形態としては、全面接着を行っ
たものとドット状に接着を行ったものを挙げることがで
き、剥離強度を求められる用途では全面接着を行って剥
離強度を800g/m2 以上に、透湿性や柔軟な風合い
を求めれる用途ではドット状接着を用いて剥離強度を5
00g/m2 以上としたものが良い。また、接着剤とし
ては、ポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネ
イト系等のウレタン樹脂が好ましいが、特にポリエーテ
ル系ウレタン樹脂は親水性であるため加工が容易で伸度
の高い基布であっても高品位な積層が可能である。
【0013】積層は、離型紙を用いた転写コーティング
法でも、接着剤を布帛に直にコーティングしていく直接
法でも良いが、伸縮性基布への加工の際は、これに適度
の張力を付加した下で行うことが好ましい。具体的に
は、ナイフオーバロールコータ等を用いて非伸縮性織物
又は非伸縮性編物の片面に接着剤を塗工した後、引き続
いて伸縮性基布を張力を付与しつつこれに供給して張り
合わせ圧着する方法を挙げることができる。
法でも、接着剤を布帛に直にコーティングしていく直接
法でも良いが、伸縮性基布への加工の際は、これに適度
の張力を付加した下で行うことが好ましい。具体的に
は、ナイフオーバロールコータ等を用いて非伸縮性織物
又は非伸縮性編物の片面に接着剤を塗工した後、引き続
いて伸縮性基布を張力を付与しつつこれに供給して張り
合わせ圧着する方法を挙げることができる。
【0014】前記の如き本積層体は、非伸縮性織物又は
非伸縮性編物の物性により、2.0kg荷重時の伸度が
10%以下、好ましくは5%以下となったものである。
積層体としての伸度が該範囲を越える程度まで伸縮性基
布の物性が残存していると、非伸縮性織物又は非伸縮性
編物の風合いが阻害され目的とする独自の風合いを得る
ことはできない。
非伸縮性編物の物性により、2.0kg荷重時の伸度が
10%以下、好ましくは5%以下となったものである。
積層体としての伸度が該範囲を越える程度まで伸縮性基
布の物性が残存していると、非伸縮性織物又は非伸縮性
編物の風合いが阻害され目的とする独自の風合いを得る
ことはできない。
【0015】
【作用】本発明の積層繊維構造物は、皺になりにくいも
のであるが、これは積層された伸縮性基布に用いられて
いるポリウレタン弾性糸が鋭角度には折り曲げ難いこと
による。また、ポリウレタン弾性糸の弾性力は、非伸縮
性織物または非伸縮性編物に張りやボリューム感を与
え、一方、積層物としては伸縮性を有せず非伸縮性織物
または非伸縮性編物の風合いを保持しており、ポリウレ
タン弾性糸からなる繊維構造物としては独自の風合いを
有する。
のであるが、これは積層された伸縮性基布に用いられて
いるポリウレタン弾性糸が鋭角度には折り曲げ難いこと
による。また、ポリウレタン弾性糸の弾性力は、非伸縮
性織物または非伸縮性編物に張りやボリューム感を与
え、一方、積層物としては伸縮性を有せず非伸縮性織物
または非伸縮性編物の風合いを保持しており、ポリウレ
タン弾性糸からなる繊維構造物としては独自の風合いを
有する。
【0016】
【実施例】以下、伸度は、2.0kg荷重下での値であ
り、JIS L−1018(低速伸長法)に準じて測定
した。また、防皺性の評価は次の如く行う。10×1
0cmの試料を、経方向に表を内側にしてφ15mm程
度に巻き、容量20mlの針なし注射器内に入れ、注射
器の柄を5mm/秒の速度で押し込み5mlの目盛りの
位置で止める。この状態で温度20℃、湿度65%の
室内に5分間放置した後、試料を取り出す。取り出し
た直後、5分経過後、10分経過後の試料表面の皺形状
を目視にて観察する(皺の折目の角度に注目し、鋭角の
場合は皺になり易く、鈍角の場合は皺になり難いと判断
する)。更に、曲げ特性、圧縮特性は、KES風合い測
定機により測定した。
り、JIS L−1018(低速伸長法)に準じて測定
した。また、防皺性の評価は次の如く行う。10×1
0cmの試料を、経方向に表を内側にしてφ15mm程
度に巻き、容量20mlの針なし注射器内に入れ、注射
器の柄を5mm/秒の速度で押し込み5mlの目盛りの
位置で止める。この状態で温度20℃、湿度65%の
室内に5分間放置した後、試料を取り出す。取り出し
た直後、5分経過後、10分経過後の試料表面の皺形状
を目視にて観察する(皺の折目の角度に注目し、鋭角の
場合は皺になり易く、鈍角の場合は皺になり難いと判断
する)。更に、曲げ特性、圧縮特性は、KES風合い測
定機により測定した。
【0017】(実施例1、比較例1)30d/9fのナ
イロン糸と、20d/1fのポリウレタン弾性糸を28
ゲージで交編した目付120g/m2 の2WAYトリコ
ット生地を伸縮性基布として用意した。該伸縮性基布
は、厚みが0.55mmであり、経方向の伸度が270
%、緯方向の伸度が190%であった。
イロン糸と、20d/1fのポリウレタン弾性糸を28
ゲージで交編した目付120g/m2 の2WAYトリコ
ット生地を伸縮性基布として用意した。該伸縮性基布
は、厚みが0.55mmであり、経方向の伸度が270
%、緯方向の伸度が190%であった。
【0018】一方、経糸に70d/32fのナイロン
糸、緯糸に70d/72fのナイロン仮撚加工糸を用い
て、経糸密度115本/インチ、緯糸密度89本/イン
チで製織した目付68g/m2 の平織物を非伸縮性織物
として用意した。該非伸縮性織物は、厚みが0.15m
mであり、伸度は5%であった。両布帛を、転写コーテ
ィング法により、ポリエーテル系ウレタン樹脂で全面接
着し、二層積層体を得た。得られた積層体(実施例
1)、2WAYトリコット(比較例1)生地の評価を表
1に示す。
糸、緯糸に70d/72fのナイロン仮撚加工糸を用い
て、経糸密度115本/インチ、緯糸密度89本/イン
チで製織した目付68g/m2 の平織物を非伸縮性織物
として用意した。該非伸縮性織物は、厚みが0.15m
mであり、伸度は5%であった。両布帛を、転写コーテ
ィング法により、ポリエーテル系ウレタン樹脂で全面接
着し、二層積層体を得た。得られた積層体(実施例
1)、2WAYトリコット(比較例1)生地の評価を表
1に示す。
【0019】(実施例2)フロントに45d/36fの
ナイロン糸、ミドルに、芯部がポリエチレンテレフタレ
ート、鞘部が低融点ポリエステルである30d/12f
の芯鞘型ポリエステル複合糸、バックに30d/8fの
ナイロン糸を用い、28ゲージで編成した目付124g
/m2 のトリコット編地(厚み0.5mm)の表面をフ
レンチ起毛し、実施例1で用いた伸縮性布帛と実施例1
の如く接着した。得られた積層体(実施例2)、及び起
毛布帛(比較例2)の評価を表1に示す。また、該積層
体はブラジャーのカップに熱成形したところ長期間に渡
って保形性を有した。
ナイロン糸、ミドルに、芯部がポリエチレンテレフタレ
ート、鞘部が低融点ポリエステルである30d/12f
の芯鞘型ポリエステル複合糸、バックに30d/8fの
ナイロン糸を用い、28ゲージで編成した目付124g
/m2 のトリコット編地(厚み0.5mm)の表面をフ
レンチ起毛し、実施例1で用いた伸縮性布帛と実施例1
の如く接着した。得られた積層体(実施例2)、及び起
毛布帛(比較例2)の評価を表1に示す。また、該積層
体はブラジャーのカップに熱成形したところ長期間に渡
って保形性を有した。
【0020】(比較例3)50d/12fのナイロン糸
と、40d/1fのポリウレタン弾性糸を交編した2W
AYトリコット生地を伸縮性基布として用意した。該伸
縮性基布は、厚みが0.7mm、目付が217g/m2
であり、経方向の伸度が19.5%、緯方向の伸度が1
10%であった。
と、40d/1fのポリウレタン弾性糸を交編した2W
AYトリコット生地を伸縮性基布として用意した。該伸
縮性基布は、厚みが0.7mm、目付が217g/m2
であり、経方向の伸度が19.5%、緯方向の伸度が1
10%であった。
【0021】一方、経糸に110d/48fのナイロン
糸、緯糸に150d/48fの常圧カチオン可染ポリエ
ステル糸を用いて、経糸密度180本/インチ、緯糸密
度84本/インチで製織した目付220g/m2 の平織
物を非伸縮性織物として用意した。該非伸縮性織物は、
厚みが0.3mmであり、伸度は0〜2%であった。両
布帛を、転写コーティング法により、ポリエーテル系ウ
レタン樹脂で全面接着し、二層積層体を得た。得られた
積層体の評価を表1に示す。
糸、緯糸に150d/48fの常圧カチオン可染ポリエ
ステル糸を用いて、経糸密度180本/インチ、緯糸密
度84本/インチで製織した目付220g/m2 の平織
物を非伸縮性織物として用意した。該非伸縮性織物は、
厚みが0.3mmであり、伸度は0〜2%であった。両
布帛を、転写コーティング法により、ポリエーテル系ウ
レタン樹脂で全面接着し、二層積層体を得た。得られた
積層体の評価を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明の積層体は、非伸縮性織物または
非伸縮性編物の有する柔軟性やフラット感等の風合いを
多分に有しながら、皺の発生の少ないものであって、従
来の積層体やポリウレタン弾性糸を用いた布帛とは全く
異なった新規な風合いを有するものである。
非伸縮性編物の有する柔軟性やフラット感等の風合いを
多分に有しながら、皺の発生の少ないものであって、従
来の積層体やポリウレタン弾性糸を用いた布帛とは全く
異なった新規な風合いを有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D01F 6/70 Z D03D 15/08
Claims (3)
- 【請求項1】 非伸縮性織物の少なくとも片面に、ポリ
ウレタン弾性糸を含む伸度50〜300%(2.0kg
荷重時)の伸縮性基布が積層されてなり、伸縮性基布の
厚みが非伸縮性織物の厚みの2.5〜5.0倍であり、
更に伸度が10%以下(2.0kg荷重時)であること
を特徴とする皺になりにくい積層繊維構造物。 - 【請求項2】 非伸縮性編物の少なくとも片面に、ポリ
ウレタン弾性糸を含む伸度50〜300%(2.0kg
荷重時)の伸縮性基布が積層されてなり、伸縮性基布の
厚みが非伸縮性織物の厚みの1.0〜2.5倍であり、
更に伸度が10%以下(2.0kg荷重時)であること
を特徴とする皺になりにくい積層繊維構造物。 - 【請求項3】 非伸縮性編物が熱融着糸を用いた編地で
ある請求項2記載の皺になりにくい積層繊維構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6156618A JPH083877A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 皺になりにくい積層繊維構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6156618A JPH083877A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 皺になりにくい積層繊維構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2014514194A (ja) * | 2011-05-04 | 2014-06-19 | ナイキ インターナショナル リミテッド | 複合構造、履物および複合要素を製造する方法 |
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-
1994
- 1994-06-14 JP JP6156618A patent/JPH083877A/ja active Pending
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