JPH0837797A - ベクトル角度、ベクトル長変調によるステッピングモータの振動削減 - Google Patents

ベクトル角度、ベクトル長変調によるステッピングモータの振動削減

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JPH0837797A
JPH0837797A JP7034341A JP3434195A JPH0837797A JP H0837797 A JPH0837797 A JP H0837797A JP 7034341 A JP7034341 A JP 7034341A JP 3434195 A JP3434195 A JP 3434195A JP H0837797 A JPH0837797 A JP H0837797A
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rotor
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JP7034341A
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Inventor
Marc Cresens
マルク・クレサン
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Agfa Gevaert NV
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/36Protection against faults, e.g. against overheating or step-out; Indicating faults
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/22Control of step size; Intermediate stepping, e.g. microstepping

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステッピングモータを用い、部品を一定速度
で駆動するシステムの振動を削減する方法を開示する。 【構成】 テスト装置上で微小ステッピングモードのス
テッピングモータの動的挙動を、回転エンコーダからな
るシステムで測定する。測定したデータはフィルタし、
不必要な速度変動を補償するのに使用する。第1の方法
では、電流ベクトル長を一定に保ちつつ補償を基本微小
ステッピングの理論的な電流ベクトル角度の変調により
行う。第2の方法では、最初に電流ベクトル角度を最適
化し、次に電流ベクトル長を最適化して広範な速度及び
負荷トルクに付いてステッピングモータを補正する。両
方法では、ステッピング周波数は全てのステップで一定
で、ステッピングモータの所望の角速度で決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小ステッピング制御に
よる微小ステッピングモータの角速度安定性を向上する
方法とそれを行う装置に関し、この方法はオフィス及び
プリプレスシステム用の電子画像スキャナで使用するこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータはフィードバックを
必要とせずにディジタル制御の正確な位置決めシステム
で広く用いられている。そのようなモータは装置の可動
要素を一定位置に位置決めする開始/停止モードで用い
ることができる。従ってモータを加速し、新しい位置に
行って停止させる。モータが静止すると、位置が非常に
正確に確立される。ステッピングモータの別の作動モー
ドとして所定速度での連続運動がある。速度はおもにス
テッピングモータの構成許容誤差により一定ではない。
2相ステッピングモータでは、磁界の理論的に正確な方
位を達成するため、2組の巻コイル(X,Yとする)は
互いに関して正確に配設していない。異なるコイルに付
いて巻線量が異なることがあり、回転子と固定子上の歯
の間の角距離が一定の公差内で異なることがあり、回転
子と固定子間のエアギャップは正確に一定ではない等で
ある。モータの運動で一定速度を達成できるならば、そ
れは2つの利点をもたらすことになる。
【0003】最初にモータが一定の時間間隔で同一距離
を進んだことを確証することができる。例えば一定速度
でステッピングモータにより変位した画像をサンプルす
ると、サンプル位置が画像上で等しい間隔で配置され
る。カラー作業の場合、適切なカラーフィルタリングに
より赤、緑、青の画像成分を生成するため、カラーオリ
ジナルを3回連続して走査する。それらの3つの画像成
分の画像信号は、最終プリントの折々のミスアラインメ
ントは肉眼で容易に見分けることができるので、時間的
に緻密な限度内で互いに一致させなければならない。セ
パレーション画像の相対的位置の偏差が約10ミクロン
以下とすべきグラフィック業界では、プリントないし印
刷プレートの製作では非常に良好な画像重ね合わせが特
に要求される。各々のステップでのモータの角変位のど
の様な変化も走査装置の横運動の変化に変換され、従っ
て原稿に対するその運動の精度に影響を与えるようにな
る。走査モータは多くの応用で受容されるように許容差
を狭くするべく製造されているが、構成部分の大きさ及
びそれらのアラインメントのわずかな変化でも、再生の
忠実性に十分影響を与える角変位の変化をもたらすこと
が分かった。
【0004】一定速度の別の利点は、機械的に移動する
部分で加速度がもたらされないということである。速度
の変動は実際には正と負の加速度をもたらし、加速度は
全機械システムの振動をもたらす力と関連している。そ
してそれらの振動は線形運動に付加される。
【0005】そのような振動は外部摩擦により受動的に
減衰あるいは阻止することができるが、摩擦ディスクあ
るいは流体フライホィールなどの機械的ダンパを設ける
とシステムは高価で複雑なものになる。過臨界減衰振動
システムに到達するためシステムに過剰な摩擦を内蔵す
ると、モータ軸に対する負荷トルクが仕様で許されるよ
りも高くなるのでモータが歯をスキップすることがあり
える。更に長期の作動後に摩擦が摩耗し減少することも
ありえる。そのような振動は可動部品の慣性を増大する
こと、例えば慣性ホィールを付加したりスピンドルの質
量を増大することにより実際に実現される、機械的な低
域フィルタリングにより減衰することができるが、その
作動もコストがかかる。更にそれによりシステムの必要
な振動に対する反応が遅くなる。厄介な作用から逃がれ
るため、歯車を用いてトランスミッション率を選択する
ことで妨害振動の振動数をシフトすることもできるが、
それにより設計自由が削減され、機械的システムが重く
なり、高価になる。そこでステッピングモータを早く回
転させなければならず、例えばギアボックスにより他の
妨害振動をもたらす可能性がある。おそらくそのように
より早くより高価なステッピングモータを選択しなけれ
ばならないが、その価格は殆ど速度の一次関数となる。
【0006】高品質スキャナの組立中、高品質のステッ
ピングモータを選択する必要がある。振動基準に基づく
特定の選択ではステッピングモータの30%ロスをもた
らし、振動は受容可能な許容度を越えるようになる。
【0007】従って振動源を防ぐ、即ち加速度をなく
す、言い替えれば速度振動を減少する方がよい。これは
能動的電子補正により達成することができる。東芝が出
願した欧州特許出願0462335A1号は本発明にも
適したステッピングモータを使用することのできる装置
を記載しており、5相を有し、全ステップモードで作動
するオープンエンドステッピングモータの問題を詳しく
記述している。その出願では、微小ステッピングモード
で駆動する2相ステッピングモータと同一モードで駆動
する5相ステッピングモータについて上記問題を説明し
ている。この出願の方法はパルス幅変調に基づいてい
る。より安定した角速度を達成するため、各々の微小ス
テップで電流強度ベクトルを異なる時間の間起動する。
信号はステッピングモータの異なる角速度に付いて揮発
性記憶手段に格納する。この速度は格納された信号で変
換し、パルス幅を変更する補正信号の振幅と位相をもた
らす。この記述からパルス幅変調に付いて1つの振動数
しか決定されないことが分かる。これは振動を特定量に
補正することしかできない厳しい制限となる。
【0008】「制御工学」32巻1号、1985年1
月、pp. 111−133(フランク・アーノルドJr. )
は微小ステッピングによりフィードバック及び閉サーボ
ループなしにステッピングモータの位置分解度を向上す
るのに使用する方法を記載し、補償方法を見直してい
る。そこで正弦波の等角度増分に基づく電流レベル増分
はモータシャフトの等角度運動をもたらさないという問
題に言及している。そこでは各々のステッピングモータ
が理想からどれだけ偏よるかを測定し、段階的な補正値
をコンピュータメモリに格納する方法を説明している。
結論は補償は実際は事態を悪化させるということで、こ
の方法を更なる説明なしに放棄している。著者は、事実
上調波歪のないステッピングモータを利用するという解
決法を提案している。線図から位置精度の向上は約3−
4であることが分かる。この減少した向上とは別に、
(動的)システム振動がスキャナシステムにおける主要
な問題であるのに対して、提案された方法はステッピン
グモータの静止挙動、スタート/ストップ位置決めの状
況のみを直している。そのような振動の調波はステッピ
ングモータの角速度の一次関数となる。
【0009】西ドイツ特許出願2850539号に依れ
ば、静止位置は駆動信号の変調で向上する。しかしこの
文書はステッピングモータの動的補正は扱っていない。
ステッピングモータの静的、動的挙動は非常に異なるこ
とは十分立証されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、固有角速度で作動するステッピングモータの動的挙
動を実質的に向上することである。
【0011】本発明の別の目的は、微小ステッピングで
制御する各々個々のステッピングモータの固有振動を測
定する一般的に適用可能な方法を提供することである。
【0012】本発明の更に別の目的は、様々な範囲の角
速度でのステッピングモータの動的挙動を向上する方法
を提供することである。
【0013】本発明の別の目的は、ステッピングモータ
の角速度振動を削減し、変位を空間的に予測可能で正確
なものにすることである。
【0014】本発明の他の目的は、回転方向、モータト
ルク、回転子負荷とは別個に広範な振動数スペクトルで
最適振動補正を達成することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、微小ステッ
ピングモードで所望の一定角速度で2相ステッピングモ
ータを駆動する方法で、ステッピングモータの特性に基
づいて最大一定電流値I0 を選択し、M電流値ペア(I
xi,Iyi)のシーケンスを確立し、電流値Ixiはステッ
ピングモータのコイルXに印加する電流Ix の強度に相
当し、IyiはステッピングモータのコイルYに印加する
電流Iy の強度に相当し、所望の角速度に基づいて微小
ステップの持続時間Tを確立し、シーケンスを繰り返し
印加して電流値ペア(Ixi,Iyi)の各々を順次に印加
し、電流値ペア(Ixi,Iyi)に対応するIx とIy
微小ステップの持続時間Tに同時にコイルX、Yに印加
するステップからなり、電流値ペア(Ixi,Iyi)は、
(1) それぞれ個々の電流値ペアの電流値Ixi,Iyi
二次総和I2 =I2 xi +I2 yi の平方根Iは、最大一定
電流値I0 に実質的に等しい値を持ち、(2) 複数のI
xiはI* cos(360°* i/N+α)に実質的に等
しい値を持つという性質を有し(ここでIは二次総和I
2 の平方根であり、iは1からMの範囲のシーケンス
(Ixi,Iyi)内の整数指数であり、NはMの整数除数
であり、αは任意の定数)、(3) 少なくとも1つの電
流値IxiはI* cos(360°* i/N+α)とは実
質的に異なる値を持つことを特徴とする前記方法を開示
する。
【0016】
【作用】全ステップFS当り16微小ステップの400
ステップステッピングモータについては、Nは64に等
しい。Mは4* FS 補正について64となるように選
択でき、全回転子回転補正に付いては6400とするこ
とができる。Mは例えば128,256などのN=64
の任意の整数倍数とすることもできる。
【0017】Iが実質的にI0 に等しいという要件によ
り1組の電流ベクトル(Ix ,Iy)が生じ、その端点
は半径I0 の円上にある。「実質的」という用語は、離
散化の観点から理解する必要がある。以下に説明するよ
うに、電流値Ixi,Iyiは離散値の換算数を取ることが
できる。従って式I=I0 が満たされるように常に2つ
の電流値を求めることは不可能である。従ってI0 から
の小さな偏差は許される。電流値が整数値だけを取るこ
とができるならば、この偏差は±1となる。[I0
1,I0 +1]の範囲外の全ての値は実質的にI0 とは
異なる。同様のことが電流値Ixiについても当てはま
る。
【0018】以下図面を参照して本発明を例示的に説明
する。
【0019】
【実施例】最初に振動の起源に対する分析を示す。そこ
で図7、図8に示す分析の誤差モデルは、本発明の方法
によりどのように問題を解決できるかを示している。
【0020】図1に2相ハイブリッドステッピングモー
タを概略的に示す。ステッピングモータは固定子32に
囲まれた円形の回転子31からなる。2相ステッピング
モータの固定子はそれぞれコイルX33及びコイルY3
4として示す2組の巻コイルを備えている。図1ではコ
イルX33の下部のみを示している。コイルX33の上
部は回転子の中心に関して対称に配置している。下部、
上部は、電流Ix によりコイルXの上部で誘起される磁
界と平行かつ同一センスの磁界を下部コイルX33を通
る電流Ix が誘起するように互いに導電的に接続されて
いる。同様のことが図1で対称的な右側部分が示されて
いないコイルY34の電流Iy にも当てはまる。モータ
は所定のシーケンスでX,Yコイルに電気を供給するこ
とで起動する。コイルX,Yは、電流Ix を供給しIy
を供給しないことで、電流Iy を供給しIx を供給しな
いことで得られる磁界Hy (Iy のセンスに依って左か
ら右ないしその反対向き)に基本的に垂直な磁界Hx
(Ix のセンスに依って上から下ないしその反対向き)
がもたらされる。適切なステッピングモータにはVEX
TA(商標)範囲のモータ、特にVEXTA型式C45
63−9212がある。これは400ステップステッピ
ングモータである。以下に説明するように、これは(I
x ,Iy )により形成される電流ベクトルが4ステップ
ないし360°の一回転を描く度に、微小ステッピング
モータの回転子が360°/100=3.6°回転する
ことを意味する。
【0021】図2にステッピングモータを全ステップ
(FS)、半ステップ(HS)、基本微小ステッピング
(MS)で駆動する電流ベクトル図を示す。横座標に
(Ix 軸)コイルX内の電流の強度Ix を読み取ること
ができ、縦座標に(Iy 軸)コイルY内の電流の強度I
y を読み取ることができる。Iy 軸はIx 軸と90°の
角度を為している。
【0022】電流Ix ,Iy の理論的に理想的な連続駆
動状態は次式で与えられる。 Ix =I0 * cos(ω * t) (1. a) Iy =I0 * sin(ω * t) (1. b) I0 はステッピングモータの作動で指定されるコイルX
ないしコイルY内の最大電流であり、ωは電流ベクトル
の円振動数で、tは時間である。それらの式は電流ベク
トルの端点は点線を辿ることを示している。Ix とIy
を時間の関数として連続的に変えることで、連続的に変
化する磁界ベクトルが生じ、円滑な連続的な運動が理論
的にもたらされる。
【0023】しかし実際には、ステッピングモータは単
純なステッピングモータドライバにより駆動することが
でき、図2に示すように全ステップ(FS)を生じる。
ステッピングモータドライバで、ディジタル入力信号な
いしコードを量子化レベルの換算集合を取ることのでき
るアナログ出力電流に変換する。そのようなドライバの
単純な形式で一定電流I0 を生成してその極性を変える
ことができ、Ix ,Iy の両方に付いてフルレートI0
で正+I0 ないし負−I0 をもたらすことができる。こ
れには表1に示すように4つの可能な組合せがある。そ
れらを4つの全ステップFSと呼び、図2の図でのそれ
らの配置にしたがってFS1 ,FS2 ,FS3 ,FS4
と番号付けを行う。表1の一部のスペースは空けたまま
にして半ステップを示す表2と比較できるようにしてい
る。 表1:全ステップによるコイルX,Yの電流
【0024】4つの全ステップFS1 −FS4 そしてF
1 に戻ってその順番に適用することで、回転矢印35
で示す方向に電流ベクトルが360°回転する。それに
より400ステップステッピングモータの回転子は3.
6°回転する。機械的な不完全性により生じるモータ固
有の振動とは別に、電流ベクトルの不調和なばらばらの
ステッピングにより別の振動がもたらされる。全ステッ
ピングによりもたらされる振動の基本的成分は、全ステ
ップが生じる振動数に等しい振動数を持っている。この
振動数をしばしば基準として用い、FS振動数ないし単
にFSと示す。ステッピングモータの角速度を増大する
ことで振動の基本振動数は同じ係数及びFSで増大す
る。この作動モードにより電流ベクトルを90°回転す
る度に、新しい全ステップを適用する度にトルクの大き
な変動が生じる。これは半ステップ作動ないし微小ステ
ッピングで駆動するステッピングモータほど頻繁には起
こらないが、トルクの変動はかなり高い。それは振動の
基本振動数は低いが振動の振幅は以下に説明する方法よ
りも高いことを意味している。
【0025】ステッピングモータは、Ix ,Iy が値+
0 ,−I0 だけでなくゼロの値を取ることができ、図
2に示すように全ステップ(FS)と半ステップ(H
S)をもたらす改善形ステッピングモータドライバで駆
動することもできる。FS点は全ステップステッピング
モータドライバのものと同一である。HS点は図2の線
図にも示すようにFS点間に付け加えている。 表2:全(FS)及び半(HS)ステップによるコイルX,Yの電流
【0026】図2から分かるように、電流ベクトルのベ
クトル長は異なり、後述するように異なる磁気バネステ
ィッフネスを生じ、電流ベクトルIの角変化は依然かな
りのものとなる。
【0027】機械的ステッピングを避けそれによりステ
ッピングモータの円滑な作動を向上するため、微小ステ
ッピングを導入する。その目的はコイルX,Yでほぼ連
続的に変化する電流を生成することである。それにより
トルクの変動は小さくなり駆動メカニズムによる振動は
少なくなる。しかしトルク変動の振動数はかなり高くな
る。1つの全ステップFS(例えば図2の第1象限)は
一般に16の微小ステップMS1 ,MS2 ,....MS16
に等分する。従って4つの象限I,II, III,IVないし
円全体を64の微小ステップに分け、ないしFS当り1
6の微小ステップに分ける。本発明の好ましいモータの
400ステップ・ステッピングモータに付いては、回転
子の一回転当り6400の微小ステップがある。
【0028】更に基本微小ステッピングに付いて、電流
x ,Iy には、生じる電流ベクトルIi の端点は常に
半径I0 の円上にある、即ちステップiによる全ての電
流ベクトルIi のベクトル長|Ii |は一定:|Ii
= I0 という値が割り当てられる。i及びi+1の番
号の付いた2つの微小ステップに対応し、ベクトル角度
αi+1 を有するIi+1 及びベクトル角度αi を有するI
i の2つの連続的な電流ベクトルの間の角度差Δα=α
i+1 −αi は、基本微小ステッピングに付いて一定であ
り、360°/64=5.625°ないし5°37′3
0″に等しい。これは電流Ix ,Iy はそれぞれ時間の
正弦関数の量子化コサインにしたがって変化することを
意味する。これにより図2の点線の円上の点MSi-1
MSi ,MSi+1 等がもたらされる。それらの座標は次
式を満たしている。 Ixi =I0 * cos(ω * ti )=I0* cos(αi ) (2. a) Iyi =I0 * sin(ω * ti )=I0* sin(αi ) (2. b) これらの式でαi =360°* i/N+φ。Nは電流ベ
クトルの1回転当り64の微小ステップを有するシステ
ムに付いて64であり、iは0から63ないし特定の移
相を除いて相当する1から64で、φはシーケンスαi
に適用できる任意の移相である。
【0029】本発明の方法に付いては、時間差ti+1
i は一定に保つ。この方法は上述の従来技術の欧州特
許0462335A1号の教示とは異なる。2つの連続
ステップ間の時間差を減少することで、ステッピングモ
ータの角速度は増大する。微小ステップ数gとpの指標
は、図3、図6、図7、図8で使用する同じ指標に対応
する。
【0030】図3に、図2で説明した基本微小ステッピ
ングで得られる磁界ベクトル図を示す。電流Ix は磁気
ベクトルHx をもたらし、図1では垂直で、図3では水
平軸上に示されている。電流Iy は磁気ベクトルHy
もたらし、図1では水平で図3では斜めの垂直軸上に示
されている。Ix とIy の両方を印加すると、2つの磁
気ベクトルHx ,Hy が加わって図3に示すようにベク
トルHi を生じる。Hi の長さと方向はベクトルHx
y の総和により決定される。このベクトルHi は電流
ベクトルIi の結果としての固定子磁界ベクトルであ
る。構築の際の不完全性によりベクトルHx ,Hy は互
いに関して直交していない可能性が十分ある。従ってこ
の図で非直交軸(≠90°)が生じる。点線は図2のよ
うに電流ベクトルで制御された仮説的な理想的ステッピ
ングモータにより得られる磁界ベクトルの端点の所望な
いし理論的な包絡線である。ステッピングモータは、磁
界がコイルを通して印加された電流の一次関数となる範
囲で作動する。そうすることで仕様より十分低い電流を
印加することで固定子の軟鉄コアが飽和状態にならない
と想定される。それでも磁気ベクトルHはその端点が図
3に示すように楕円形ないしより複雑な形状の線上にあ
るようになり、磁界ベクトルの長さ|Hi |は変動す
る。楕円形はXコイル内の巻線の数がYコイルの巻線数
と異なることがあるという事実から生じる。楕円形の磁
気ベクトル図は、1回転当りステッピングモータは2回
加速し、1回転当り2回スローダウンすることを示して
いる。この挙動からFS/2の基本振動数の振動を生じ
る。正のHx 軸と磁界ベクトルHiの間に形成される角
βi は理論的にαi に等しい。しかしステッピングモー
タの不完全性故にβi はαi と異なり、Δβi =βi+1
−βi は図2のΔαと異なって変動する。図3はこのよ
うに理想的駆動電流(図2)と実際のステッピングモー
タで生じる磁界ベクトル間の「実際の世界」の変換を示
している。磁界ベクトルの回転37のセンスは図2の電
流ベクトル35のものと同じである。
【0031】図4にニュートンメータ[Nm]で示すト
ルク、より正確には磁界トルク(MFT)が、[ra
d]で示す遅れとどのように関係しているかを示す。遅
れは磁界ベクトルHi と回転子ベクトルB間の角度差で
ある。この差が磁界トルク(MFT)の原因となる。H
i とBが地点δi でのように一致するならば、遅れはゼ
ロであり、磁界トルク(MFT)はなくなる。差LAG
i があれば、磁界トルク(MFT)は図4に示すように
値ei を持つようになる。回転子により生じるトルク
は、Hi とBを一致させるような方向に常にある。遅れ
が−π/2ないし+π/2以上に増大すると、トルクは
減少し、更に符号を変えて別の歯の対と整列する。δi
−π/2の点A及びδi +π/2の点Bの外部回転子負
荷トルクRLTは、回転子軸に外的に加えられる最大許
容保持トルクである。RLTはAとBのそれら2つの極
間になければならず、さもなければステッピングモータ
は歯をスキップすることがある。従って作動ウィンドウ
は[δi −π/2,δi +π/2]内であり、これは1
80°ないし2つの全ステップに相当する。この図のグ
ラフはδi =j* 2πとなるように整数値j:−∞<j
<+∞ に付いて無限に繰り返すことができる。
【0032】原点近くでは曲線はほぼ直線であり、傾き
γi は線形磁気バネスティッフネスk=tgγi に相当
する。そこでシステムは減衰質量バネ二次システムに対
する相似として理論的に記述することができる。システ
ムの質量は、回転子と回転子シャフトにより運動する全
ての可動部品により形成される。バネは回転子と固定子
間の磁気相互作用に相当し、磁気バネスティッフネスk
で特徴付けられる。全ての可動部品の摩擦は機械的ダン
パの粘性と相似となる。この相似は図8に関して更に考
察する。
【0033】図4のMFT曲線38は正弦関数であるの
で、その振幅は磁気ベクトルHi の長さ|Hi |の一次
関数となり、原点でのその正弦関数の第1の導関数dト
ルク/d遅れは振幅の一次関数となるので、磁気バネス
ティッフネスkは磁気ベクトルHi の長さ|Hi |の一
次関数となる。理論的にHi は更にIi の一次関数とな
る。そのようにしてkはIi の一次関数となる。実際に
は図2と共に図3に示すように、Hi の長さは、電流ベ
クトルIi の長さが全てのステップに付いて同じままで
あってもステップiに依存する。これは磁気バネスティ
ッフネスkは異なるステップないし方位に付いてIi
一次関数とはちょうど同じではないことを意味し、従っ
て|Ii |を一定に保っても一定ではないことを意味し
ている。後に全ての角度に付いて磁気バネスティッフネ
スを一定に保つことの重要性を説明し、一定長さを有す
る磁界ベクトルの構築によりそれを達成する方法を検討
する。
【0034】図5は、ニュートンメートル[Nm]で表
す外部回転子負荷トルク(RLT)がステッピングモー
タの[rad/s]で表す角駆動速度に強く依存するこ
とを示している。これはおもに動的摩擦Wd は殆ど速度
の一次関数であるという事実による。最小モータ速度M
INに対して、作動中の回転子負荷トルクRLTはほぼ
RLTi となる。速度をMAXに増大すると、回転子負
荷トルクはRLTj に増大する。一定平均回転子負荷ト
ルクRLTi を加えることで全てのゾーンi をシミュレ
ートすることができる。
【0035】図6に2つの図を示す。上部の図40は、
図2に示す一定長及び一定角度増分を有する電流ベクト
ルIi により駆動するステッピングモータに付いて図
2、図3で用いた連続した微小ステップ数g..pの関数
としての磁気バネスティッフネスkないし磁界ベクトル
長|Hi |を示している。|Hi |を一定平均長|H|
AVG'に固定した仮説的なステッピングモータに付いて、
磁気バネスティッフネスは全微小ステップに付いて目標
tg(γAVG )に等しくなり、それにより目標スティッ
フネスを示す点線39と一致する。
【0036】図6の下部の曲線41は、電流微小ステッ
プ数g..pの関数として2つの連続した微小ステップに
対応する連続した磁界ベクトル間の角ステップサイズな
いし差Δβi =βi+1 −βi を示している。それらの磁
界ベクトルの方向βi は図3に示しており、負荷が印加
されないとき、所与の微小ステップ電流ベクトルにより
駆動されるステッピングモータの角平衡位置を示してい
る。図3のそれらの差Δβi は明かに等しくない。1回
転に付いての全ての64の差は360°になり、従って
実際の差分は360°/64=5.625°の目標角ス
テップΔβAVGを示す点線付近で変動する。
【0037】図6の両曲線を用いて、任意の微小ステッ
プg..pで、回転子の磁界トルク(MFT)と外部回転
子負荷トルク(RLT)が平衡した固定子に関する回転
子の角度を求める。これを図7で行う。垂直軸は外的に
印加するトルクを示しているトルクがゼロの場合、固定
子磁界角度(SMFA)を示す水平軸が描かれる。上述
したようにゼロトルクでの平衡角は固定子磁界角度と一
致する。従ってこの軸上で、図6の値Δβi と置き換え
ることができる。βg とβh の間の大きな距離は図6の
Δβg の値による。βm とβn の距離は図6のΔβm
値故に最短となっている。点βg..βpの相対的位置
も、ステッピングモータ軸に対してトルクを加えず、対
応する電流Ix とIy を固定子コイルX,Yに加え、回
転子が静止した後にステッピングモータの回転子軸の回
転位置を測定することで求めることができる。
【0038】各々の微小ステップxに付いて、ゼロとは
異なる固有回転子負荷トルクRLTの平衡点(図5に簡
潔に示した固有速度ゾーンに対応するRLT)は、ゼロ
トルク平衡位置βx と磁気バネスティッフネスγx に依
存する。磁気バネスティッフネスはゼロRLT平衡点β
x を通過する線の傾斜をもたらす。おもに図5に示すよ
うに回転子速度で決定される所与の正のトルクRLTに
付いて、回転子MFTと負荷RLT間の平衡点は点
g.. ep として求めることができる。点ei の相対的
位置も、ステッピングモータの回転子のシャフトに一定
トルクRLTを加え、微小ステップ数iに対応する適切
な電流Ix とIy をステッピングモータのXとYの固定
子コイルに加え、ステッピングモータの回転子の角位置
を測定することで求めることができる。それぞれ固有微
小ステップg..pに対応する連続線MFTg..MFTp
の傾斜及びオフセットの両方は等しくないという事実故
に、連続微小ステップの例えばei ,ej の平衡点間の
距離は異なる。それらの差異は次の理由による。 (1) 磁界ベクトルの長さ|Hi |に比例し図7の線に
対して異なる傾斜を与える磁気バネスティッフネスの変
動、及び(2) 磁界ベクトルの角βi と一致し、トルク
がゼロの図7の線の間で異なる距離をもたらすゼロRL
Tの平衡点。eg とβg 間の差異は図4で説明したよう
に遅れLAGg である。
【0039】図8は、図4に関して説明し、更に図6、
図7で詳しく述べた二次システムで実際に生じることを
示している。下向きの垂直軸は連続した微小ステップ数
g,h..pとそれらが生じる場合の対応する時間t0
1.. t9 を示し、水平軸は微小ステップeg.. ep
ついての固定子に関する回転子角度(RARS)を示
す。微小ステップ数gのt0 の瞬間におもに動的摩擦W
d により生じる回転子負荷トルク(RLT)と図7に示
す遅れLAGg により生じる磁界トルク(MFT)間に
平衡があると想定する。その瞬間に新しい電流ベクトル
h を印加し、それによりMFTg 線はもはや有効でな
くなるがMFTh は期間[t0 ,t1 ]について取らな
ければならない。ここで平衡は妨げられ、図8のt0
1 間に示すステップ応答を生じる。時間t1 で平衡は
再確立される。図7のRLT軸上の距離(例:[eg
h ]と[eh ,ei ])は異なるので、回転子の生じ
る角ステップのステップi.. ステップn も異なる。これ
は周期tを有する一定パルス繰返数に対応して同じ時間
差Δt=t1 −t0 =t2 −t1 等に付いて、異なる角
ステップが得られることを意味する。ステップサイズの
変動は準線形角速度からの低振動数偏差をもたらし、お
もに4つの全ステップの周期を有する振動を生じる。ス
テッピングモータでの経験から位置誤差は非累積的で4
つの全ステップ、即ち360電気度でゼロに平均化する
ことが分かっている。4ステップ毎に回転子は磁極と磁
束経路に関して同一位置に戻る。このため、非常に正確
な位置決めが必要な場合、必要運動を4つのステップの
倍数に分割することが勧められる。これは4ステップモ
ードとして知られている。しかし本発明の場合は、微小
ステップの分解度を必要する。従って全てのステップを
補正しなければならないが、4つの全ステップないし6
4微小ステップを適用した後に同じ補正シーケンスを用
いることができる。回転子は4ステップの後、等しく偏
差を持つことが測定により証明されている。これは基本
振動数が4ステップ当り1の振動数スペクトルで分か
る。
【0040】変動速度問題を解決するため、以下の2つ
の方法を説明する。図9、図10、図11で説明する本
発明の第1の方法により、ベクトル角変調(VAM)に
よりRLTの固有値に対する問題を解決する。更に図1
2、図13で説明する本発明の第2の方法により、ベク
トル角及びベクトル長変調(VAVLM)によりRLT
の広範囲の値についてより一般的に問題を解決する。
【0041】走査装置内にモータを取り付ける前に、図
9に示すように回転エンコーダ59に接続したテスト装
置上にステッピングモータを取り付ける。事前テストを
行ってテスト装置上の特定のステッピングモータが補正
を適切に行うのに必要な最低限の品質要件を満たしてい
るかどうかを検査する。テストは動的に、即ちステッピ
ングモータの回転中に行う。偏差を静的に測定すること
も可能であるが、モータは静的に作動したときは動的に
作動したときと異なる挙動を示すことが分かっている。
【0042】図9に示すように、ステッピングモータ5
2の電流Ix とIy はステッピングモータドライバ53
により与えられる。ステッピングモータドライバ53は
電源54から電力を受け取り、電流ベクトル制御線55
を通してディジタル電流ベクトル制御信号を受け取る装
置である。微小ステップi当り4つの電流ベクトル制御
信号をステッピングモータドライバ53に与える必要が
ある。それらはXi ,Yi ,Sxi,Syiである。Xi
電流Ix に線形に比例し、Yi は電流Iy に線形に比例
し、Sxiは電流Ix のセンスないし符号を指定し、Syi
は電流Iy のセンスないし符号を指定するものである。
i とYi 信号は一般に0から127の範囲を持ち、0
は電流なしに相当し(Ix =0ないしIy =0)、12
7は一般に1.66アンペアの最大電流Imax ないしI
0 に相当する。そのようにして両信号は7ビット値で示
すことができる。信号SxiとSyiはそれぞれ1ビットで
示すことができる。実際にはSxiとXi は8ビットの1
バイト内に格納し、SyiとYi は別のバイトに格納す
る。ステッピングモータの所望の角速度に直接関連した
一定周波数で、連続的な4つの集合(Xi ,Yi
xi,Syi)はステッピングモータドライバ53に送ら
れる。Ix とIy に付いての8ビットデータは8ビット
並列データ線上で効果的に多重化される。そのようなス
テッピングモータドライバ53にはいくつかのタイプが
ある。 − 調整電圧ドライバ。これはむしろ単純な装置である
が、電流Iが所望の値に即座に到達しないという欠点を
持っている。 − チョップ式電流ドライバ。出力電流はチョッピング
システムを経てプログラムされ、必要電流付近で変動す
る。チョッパそれ自身は出力電流で供給されるフィード
バックシステムで駆動される。 本発明の方法の応用に適したドライバはSGSトムソン
社製のGS−D200M型式ドライバである。
【0043】このステッピングモータドライバ53は理
想的な挙動を有している、即ち平衡が取れ線形であると
思われる。平衡が取れているとはドライバは非対称的で
あってはならないということである。非対称的とは同一
ディジタルコード値Xi =Yi が異なる出力電流Ix
y をもたらすということである。非対称的なドライバ
は、コード値が式Xi 2+Yi 2=1272 を満たして円を
描いても楕円形の電流ベクトル図をもたらす。楕円形の
電流ベクトル図は、電流ベクトルの1回転毎にステッピ
ングモータが2回加速し、1回転当り2回スローダウン
するということを示している。この挙動によりFS/2
の基本振動数の振動を生じる。
【0044】線形とは、コード値Xi ,Yi と生じる電
流Ix ,Iy 間に線形関係があることを意味する。即ち
x =a * Xi 、Iy =b * Yi である。平衡であ
ることはa=bである必要がある。
【0045】非対称性はIx とIy を提供するドライバ
回路の差に依って生じる。平衡が取れておらず線形でな
いステッピングモータドライバは図2のものとは異なる
電流ベクトル線図をもたらす。ベクトル端点は円上にな
く、2つの連続したベクトル間の角度は等しくなくな
る。そのようなステッピングモータドライバは、適切な
入力をディジタル信号Xi ,Yi で起動したときにステ
ッピングモータに接続したステッピングモータドライバ
上で出力電流Ix とIy を測定することで線形かつ平衡
なものとすることができる。Xi に付いての補償表及び
i に付いての補償表を、それらの測定から導出するこ
とができる。この表により未補正のコードXi ないしY
i を補償コードX′i ,Y′i に変換する。通常、負の
電流Ix ないしIy は、正の電流として同一回路で生成
する。その場合、正の電流だけを測定することで十分で
ある。正の電流に対するものと同じ変換を負の電流に用
いることで、全ての電流を適切に補償して線形かつ平衡
に挙動させることができる。
【0046】ステッピングモータドライバは線形かつ平
衡に挙動するように任意の手段により補正できると思わ
れる。そうすることで本発明の方法により求めた補正値
はステッピングモータ固有のものとなり、ステッピング
モータドライバ固有の不完全性により歪められるもので
はない。しかしその方法は非補正、非平衡、非線形ステ
ッピングモータドライバにも適用することができる。そ
の場合、ステッピングモータ52、PROM73及びス
テッピングモータドライバ53は1つの分離不可能なキ
ットとして扱う必要がある。
【0047】上述のように、本発明の方法を適用するた
めに平衡かつ線形ステッピングモータドライバ53を有
すると想定する。ステッピングモータドライバは線形で
制御コードXi ,Yi は127の別個のレベルを取るこ
とができるので、127の異なる正の電流レベルIx
生成することができ、2つの連続した電流レベル間の差
は一定となる。同様のことが電流レベルIy にも当ては
まる。最初にIx とIy 電流ベクトルのプログラムを設
計して仮説的なモータの均一な回転を生じるようにす
る。
【0048】図2の線図のベクトルにできるだけ近い電
流ベクトルIi を生じるXi ,Yiコードを表3に記載
する。この表は最初の9つのステップ、即ちステップ0
=0°からステップ8=45°までと1つの余分なステ
ップ9の値を記載している。ステップ9から16はステ
ップ7とステップ9を比較することで推測できるよう
に、単にXi とYi を入れ換え、表を逆順に読むことだ
けで求めることができる。微小ステップ17−32の制
御コードはXi の符号を変え、表を逆順に読んで満たす
ことで求めることができる。微小ステップ33−63の
制御コードはYiの符号を変え、表を逆順に読んで満た
して求めることができる。実際、Xi ,Yi の絶対値だ
けを記憶手段に格納し、Xi ,Yi の符号はそれぞれ符
号制御信号Sxi,Syiで示す。表3には、理論的長さ
(127)と127レベルでの離散化による実際の長さ
の間の差ΔLをも記載している。(Xi ,Yi )ベクト
ルが短すぎればその差は負となり、さもなくば正とな
る。この差分の絶対値は常に1以下であることが分か
る。これは実際の電流ベクトルの長さは実質的に127
に等しいことを意味する。更に実際の角度と理論的角度
(90° *i/16)=5.626° *iの間の差Δα
をも記載している。実際の角度が小さすぎれば、その差
は負となり、さもなければ正となる。 表3:基本微小ステッピングに対する量子化電流レベル
【0049】表4に微小ステップの4つの範囲の極性、
センスないし符号Sxi,Syiを記載する。 表4:基本微小ステッピングに対する電流w.r.t.微小ステップ数の センス
【0050】4つの全ステップを構成している上記の2
つの表3、表4の値は、ステッピングモータの最初の作
動のために電流ベクトル表51に格納する。
【0051】上述の64コード(Xi ,Yi ,Sxi,S
yi)のシーケンスが16 *FSの固定した一定の速度で
平衡な線形ステッピングモータドライバ53に繰り返し
送られると、ステッピングモータは400ステップ・ス
テッピングモータに6400コードが送られた後に1回
転を行う。
【0052】表3の制御コードは図2に示した理論的理
想的微小ステップ駆動信号をかなりよく近似している
が、ステッピングモータ固有の不完全性故に、ステッピ
ングモータは振動し始める。そこで本発明の目的は電流
ベクトルが円の周りを1回転する度に繰り返すそれらの
振動を補正することである。これは64コードベクトル
(Xi ,Yi ,Sxi,Syi)に対応する。そのような種
類の振動はFS/4の基本振動数を有する。高調波は2
* FS/4、3* FS/4、4* FS/4などである。
本発明の目的はステッピングモータドライバパルス繰返
数の振動数の半分である8* FSまでのそれらの振動数
を有する振動を除去することである。8*FSまでの振
動数を有する振動は、16* FSパルス繰返数で駆動す
るシステムで補正することが理論的に可能である。1走
査線が4微小ステップに相当するスキャナでは、4* F
Sまでの振動数をフィルタすることで十分である。高次
の振動は、それらの変動は感光システムのライン時間統
合に統合されるので、走査データ内で見えなくなる。
【0053】上記の振動を除去するため、最初にそれら
を測定し、各々の上記の振動数に対する寄与を量子化し
なければならない。更に各々の振動数の寄与は負荷RL
T(回転子負荷トルク)に依存する。図11に付いて説
明するように、ここに説明する本発明の第1の方法によ
り周知の負荷トルクRLTに付いて振動を除去する。従
って図9の電気−磁気−機械的プロセス57内に負荷R
LT装置56を内蔵する。この負荷RLT装置により一
定負荷トルクをステッピングモータ52に課することが
できる。負荷RLT装置56は手動で設定あるいはアル
ゴリズム・プロセス制御装置58により電子的に制御で
きる。負荷RLTはステッピングモータ52の回転子軸
上に取り付けたホィール(図示せず)に加える。上記の
ホィールは更に回転エンコーダ59の軸上に取り付けた
ホィールに同一運動接触を通して接触する。
【0054】可変な負荷RLT装置56故に、ステッピ
ングモータを最終装置で作動する際と同一速度で作動し
て実際に同一RLTを得る必要性がなくなり、RLTは
図5に示すように駆動速度に明らかに依存する。システ
ムの測定状態を最適化するために回転子の速度しか選択
することしかできない。実際、測定し補正することを望
む振動数は、ステッピングモータの回転子、回転子軸、
回転子軸に取り付けたホィール、可変負荷RLTを印加
する上記のホィール上のブレークブロック及び回転軸ホ
ィールに摩擦を有して結合した回転エンコーダにより形
成されるシステムがその共振振動数を有する場合に、振
動数よりもはるかに下ないし上であることを確認する必
要がある。システムを意図的に励起することで120H
zの共振振動数を求めた。その振動数以上に留まろうと
すれば、ステッピングモータをおそらく仕様を越えて過
度に急回転する必要がある。従って補正する最高に可能
な振動数を120Hz以下の8* FSと決定した。
【0055】これは40秒で1回転を描くステッピング
モータ52の回転子により達成することができる。これ
は微小ステップは6400/40( 40 s) =160H
z=16 *FSの振動数を有することを意味する。従っ
てFS振動数は10Hzである。補正できる最高振動数
は8* FS=80Hzである。これにより補正できる振
動数の全範囲を生じる。即ち[FS/4,8* FS]な
いし[2.5Hz,80Hz]はシステムが共振する場
合、振動数の範囲外となる。共振振動数からそれだけ離
れることで、システムは関心のある全ての振動数に対し
て同一振幅応答で線形に応答することが確証される。信
号をフィルタすることで求める振幅はこのように全ての
振動数に対して同じように用いることができる。表5、
表7に要約した例で、最も重要な振動数は120Hzよ
り遥か下であることが分かる。
【0056】更に120Hzの共振振動数から十分離れ
ることで、入力信号に関する応答信号の移相も[FS/
4,8* FS]の範囲内で全ての振動数に対して同じと
なる。
【0057】回転エンコーダ59は電気パルスを発して
ステッピングモータ軸の角変位に反応する。回転エンコ
ーダの種類はキャノンR−10ないしR−1Lエンコー
ダなどの直角検出を有する干渉型エンコーダとすること
ができる。この種のグレーティングは1回転当り810
00のオン、オフ方形波パルスをもたらす。直角検出に
より、回転当り4* 81000の有用なパルスと回転方
向の指示をもたらす。これは、モータは必ずしも常に同
一センスで回転しないことが図8の行過ぎ量から分かる
ように必要である。更にステッピングモータ52のシャ
フトに取り付けるホィールの直径は、回転エンコーダ5
9のシャフトに取り付けるホィールの直径よりも約5倍
大きい。これはステッピングモータの全ての1回転に付
いて、エンコーダが5.4346 *4 *81000=1
760800パルスないし微小ステップ当り17608
00/6400=275パルスを発することを意味す
る。プロセスインターフェイス・ハードウエア61はそ
れがパルスを受け取る度にカウンタ(図示せず)を増分
(ないし回転のセンス方向により減分)する。このカウ
ンタは一定の振動数fs でサンプルする。アルゴリズム
・プロセス制御装置58はサンプリングないし基本振動
数fs に対する値をパルス生成器及び同期装置60に送
る。パルス生成器及び同期装置60はfs =960Hz
の周波数でパルス列を生成する。この周波数は80Hz
までの振動信号を補正するため、理論的ナイキスト周波
数よりもはるかに上でなければならない。それを12*
80Hz=960Hzないし微小ステップ当り6サンプ
ル取ることで、この条件は確実に満たされる。全てのサ
ンプルについて、カウンタは約275/6=46の値で
増分される。パルス列fs は、周波数率fs でプロセス
インターフェイスハードウエア61内のカウンタ(図示
せず)をサンプルする回転子位置データ装置62に送ら
れる。パルス生成器及び同期装置60は同時にfs /x
(x=6として選択)の割合でパルス列を生成する。そ
のパルス列は160Hzの周波数ないしテスト用の選択
された微小ステップ周波数を有し、ベクトルポインタ装
置63に送られる。ベクトルポインタ装置63の目的
は、fs /xの微小ステップ周波数の割合で0からM−
1にわたる指数iを順次に生成することである。上述し
たように、4* FS補正についてはMは64であり、全
回転子回転補正についてはMは6400である。それら
の指数iは電流ベクトル表51で適切な(Xi ,Yi
xi,Syi)制御コードを指す。4* FS補正の場合、
電流ベクトル表51には64の制御コードが格納され
る。最初のテスト中、それらの値は上記の表3、表4か
ら理論的に理想的な値である。上記の制御コードは平衡
線形ステッピングモータドライバ53に送り、ディジタ
ル制御コード(Xi ,Yi ,Sxi,Syi)を、ステッピ
ングモータ52に同時に1微小ステップの持続期間に印
加する電流レベルIx とIy に変換する。それらの電流
によりステッピングモータ52の回転子は回転する。回
転子のシャフトの回転により回転エンコーダ59はカウ
ンタ(図示せず)を増分ないし減分するパルスを生成す
る。そのカウンタの値は上述の振動数fs で微小ステッ
プの期間当り6回読み取りないしサンプルし、カウンタ
の値は回転子位置データ装置62に格納する。
【0058】カウンタとは並列に、パルスの周波数と回
転方向情報を回転エンコーダ59から線形に電圧V(F
FT分析器に供給)に変換するアナログ電子振動数−電
圧変換器を通してFFT分析器(図示せず)を回転エン
コーダ59に接続する。そうすることで電圧Vはステッ
ピングモータ52の回転子の角速度の一次関数となる。
本発明者らは表5の値により与えられる、電圧信号の振
幅A([mV])に対する未補正モータ局所最大値を求
めた。FS/4=2.5Hzであることに留意する。 表5:未補正ステッピングモータの振動数スペクトル
【0059】表5から分かるように、最初の大きな振幅
は10HzのFS振動数で出て来る。モータ/負荷シス
テムの応答は十分に線形でないので、振動数スペクトル
の最大値以上の振動を全体的に同時に除去しようとする
ことは意味がない。これは最低振動数での振動をもたら
すないし増大することになり、それは受け入れられな
い。従って最初に2.5Hzに位置する最低振動数での
最大値を攻撃し始めることにする。これは次のように行
う。
【0060】回転子の1回の回転に付いて、微小ステッ
プは6回過剰にサンプルされるのでカウンタから640
0* 6=38400以上のサンプル値を配置する。それ
らのサンプルは100パケットに分割する。各々のパケ
ットは電流ベクトルの1回転に対応して384の連続し
たサンプルを持ち、これは4FSないし64微小ステッ
プとなる。各々のパケットで、以前のカウンタ値に関す
るカウンタ差を計算する。それらの差は各々のパケット
内の対応するサンプルの100の差分を加えることで1
00のパケットで平均化する。それにより4FSウィン
ドウ65でサンプル当り平均化相対的変位に付いて38
4の値を得る。振動のちょうど2.5Hz成分を選択す
るため、それらの384値をゼロ移相低域フィルタ66
によりフィルタする。最初の反復に付いては、フィルタ
の遮断周波数は、2.5Hz成分が減衰されず、5H
z,7.5Hzなどの全ての高次の調波が除去されるよ
うにアルゴリズム・プロセス制御装置58により選択す
る。フィルタしたデータは利得、位相補正装置74に供
給する。周波数従属性の利得Aと低域フィルタ装置66
からフィルタしたデータに適用する移相φは、テストシ
ステムを特性化することによりモータテスト前に一度求
める。利得及び移相は転写システム特性表68に[2.
5Hz,80Hz]の範囲内で固有振動数当り格納す
る。φは約5°であることが分かった。平均化しフィル
タした相対的変位値の周波数従属性利得及び位相調整
後、4FSウィンドウ内の乗法的電流ベクトル角再分配
を行うことができる。これに未補正Xi ,Yi コードを
再分配装置69により電流ベクトル表51から取り出
す。利得、位相補正装置74から来るデータに基づい
て、ベクトル長は依然127であるが2つの連続したベ
クトル(Xi ,Yi )間の角度は各々のベクトルペアに
付いて異なるように新しい(Xi ,Yi ,Sxi,Syi
コードを生成する。別の制限は全ての再分配した角度は
360°にならなければならないということである。そ
こで新しいコードは電流ベクトル表51にフィードバッ
クする。新しい電流ベクトル角度はα′i で振幅は12
7であるので、新しいコードは次式から求められる。 x′i =127* cosα′i (3a) y′i =127* sinα′i (3b)
【0061】上述の最初の反復の全体的な手順は基本的
に、新しい微小ステップが加えられる度に局所変位を測
定し、非線形変動の基本成分だけを保つために低域フィ
ルタを行い、局所変位が小さすぎる場合は電流ベクトル
角αi をα′i に増大し、局所変位が大きすぎる場合は
電流ベクトル角度を減少することに相当する。これによ
り出力での基本振動が消滅するように逆振動がシステム
の入力に課せられる。
【0062】この時、モータの2回目の作動及び上述の
手順の2回目の反復を行うことができる。2回目の作動
のデータの分析により、高次の振動数は依然存在する
が、振動は2.5Hzの振動数で低い振幅を有すること
が分かる。これは表7に付いて説明する。同じ手順を行
うが、低域フィルタは5Hz以上の振動数を遮断する。
1回目の再分配に付いても同様に、電流ベクトルを取得
したデータに基づいて再分配する。2.5Hzの振動数
での挙動を向上するために既に再分配した電流ベクトル
表のコードを電流ベクトル表から取り出し、利得及び位
相補正装置74からのデータに基づいて再び再分配して
5Hzでの挙動を向上する。2.5Hzの振動の更なる
除去及び5Hzでの振動の重大な改善がもたらされる。
【0063】この手順全体を2.5Hz,5.0Hz,
7.5Hzなどの振動数に付いて反復する。結果はディ
スプレイ70を見ているオペレータが対話的にモニタす
る。必要公差内あるいは一定数の反復の後(例:1走査
線に対応する4* FS)に、反復により結果が生じれ
ば、すぐにオペレータはキーボード72を通して反復を
停止することができる。有効な停止基準は、それまでに
補正した振動数に対応する振幅の重み付き総和をテスト
することにより形成することができる。重みを選択して
一定の臨界振動数を強調することができる。通常基本振
動数と低次調波は高調波よりも高い重み値を得る。重み
の総和が1に等しい限り、前記総和はシステムがかなり
向上する限り減少する。その総和が最低値付近を変動し
始めれば、反復プロセスをすぐに停止することができ
る。
【0064】最後の反復の後、アルゴリズム・プロセス
制御装置58は電流ベクトル表51に格納された(X
i ,Yi ,Sxi,Syi)コードをホストコンピュータ・
ハードウエア64及びPROMプログラマ81を経てP
ROM73にダウンロードする。プログラムされたPR
OM73はここでモータと共に補正済ステッピングモー
タの整合ペアを形成し、PROMは目標(Xi ,Yi
ベクトルデータを含み、それによりプログラムされてテ
スト中の固有モータに整合する。
【0065】全ての固有ステッピングモータはテスト装
置に取り付け、その固有ステッピングモータの補償コー
ドを含むその固有PROMが与えられる。PROM及び
ステッピングモータキットの合計コストは未補正のモー
タだけのコストよりも約5%高い。全体的な品質向上を
別にしてステッピングモータの30%ロスと比べると、
これにより生産コストを大きく節約できる。これはま
た、歯車あるいは重い構成部品を導入するよりも安価で
ある。
【0066】振動数/振幅表5をもたらす未補正のステ
ッピングモータに対して、補正後の振動の振動数スペク
トルは表6に示す値をもたらした。 表6:補正済ステッピングモータの振動数スペクトル
【0067】表6を未補正ステッピングモータに対応す
る表5と比較することで、ほとんどの成分が20mV以
上の振幅を持っていた2.5Hz,10Hz,15H
z,20Hz,25Hzの振動数の振動に付いて大きな
向上が実現されることが明白となる。全ての振幅は5m
Vより遥か下ないしわずかに上の値に減少している。一
部の高い未補正の振動数では振幅は増大するが、低い補
正済振動数での正の変化よりは劇的ではない。向上はF
S、1.5* FS、2* FSの振動数に付いて、10な
いしそれ以上の係数に到達する。
【0068】上述したように、補正は反復して行い、最
初に振動数FS/4を持つ振動の振幅を削減し、次にF
S/2、そして 3* FS/4などを行う。表7はその
ような反復から編纂したもので、ステップ当りの相対的
向上に対する認識をもたらす。 表7:後続の補正反復の振動数スペクトル
【0069】振幅値A−1の最初の行は、固有未補正ス
テッピングモータに付いての固有振動数成分の相対的振
幅を示している。最初の反復ではおもに2.5Hzの振
動数の振幅を削減する。行A−2から分かるように、相
対的振幅は3.7と云う値に急激に削減されている。他
の振動数はこの操作に依って余り影響されない。5.0
Hzでの向上は、1.0付近ないしそれ以下の値は大き
な意味を持っておらずステッピングモータの挙動に影響
を及ぼさないので不定期的なものである。2回目の反復
では5.0Hzでの振幅を向上することを目的とする。
結果は2.5Hzでの振幅は更に向上されるが、5.0
Hzでの結果は悪くなったように見えるが、上述したよ
うに低い値では余り関係ない。3回目の反復を行A−3
からA−4のステップで行うが、その目的は7.5Hz
での振動成分の振幅を削減することである。そしてそれ
は2の係数で削減されることが分かる。次に10Hzな
いしFS振動数の成分を補正する。相対的振幅は12.
4から4.5に向上する。反復はステッピングモータの
要求される動的品質に付いて向上が満たされればすぐに
停止する。
【0070】図10は固有XYベクトルPROM71及
び固有ステッピングモータ75からなる校正システム
を、特にスキャナシステムあるいはより一般的にステッ
ピングモータを用いて固有慣性及び摩擦86を有する回
転子を負荷して一定の持続時間にかけて一定速度で線形
ないし角回転をもたらす任意のシステムにどの様に組み
込むかを示している。モータ駆動回路に電流を提供する
回路には「固有XYベクトルPROM」71としたプロ
グラマブル読取り専用メモリがある。PROMはモータ
に供給する電流Ix とIy を事前に決定する情報を含ん
でいる。このPROMは「電流ベクトル表」51が反復
的に構築された図9に示す最後の電流ベクトル表51内
の信号からのコピーを含んでいる。図9の電流ベクトル
表51は、それらの格納された電流ベクトルのシーケン
スによるステッピングモータの駆動により殆ど一定角速
度をもたらすようにモータ固有の電流ベクトル(Ix
yi の表を含んでいる。
【0071】クロックないしパルス生成器(図示せず)
は一定速度で微小ステップパルス77のシーケンスを生
成する。それらのパルスは、0から63そして0から再
スタートするように循環的にカウントするカウンタ信号
を生成する機能を有するベクトルポインタ制御装置76
に送られる。オプション的な制御信号CW/CCW78
はVCポインタ制御装置に順方向に0,1,... 63,
0,1..とカウントするあるいは逆方向に0,63,6
2,... ,0,63,... とカウントするように指示す
ることができる。これによりステッピングモータ75を
時計方向あるいは反時計方向モードで作動することがで
きる。制御信号CW/CCW78がなければ、ステッピ
ングモータは1つの回転方向しか持つことができない。
別のオプション的な信号はSYNC信号79である。こ
の信号はモータ補正を1回転の100FSないし640
0微小ステップに付いて計算する場合だけに必要であ
る。その場合、ベクトルポインタ制御装置76は0から
6399の数字を生成し、SYNC信号79が活動的に
なる度にゼロにリセットされる。SYNC信号79はス
テッピングモータ75のシャフト位置から次のように導
出することができる。まずステッピングモータ75の回
転子のシャフト上にオプションの同期ディスク82を取
り付ける。この同期ディスク82は電子パルスを、同期
ディスク82上の同期装置マーク84がマーク検出装置
85を通過する度に同期パルス生成器83に与える。同
期パルス83が電子パルスを受ける度に、ベクトルポイ
ンタ制御装置76に対するSYNCパルス79を生成す
る。SYNC信号を用いて、ステッピングモータは単に
4つの全ステップの代わりに回転子の1回転に付いて補
正することができる。上述の測定及び図9の補正手順
で、ブロック62の回転子位置データはブロック65に
格納する100以上の4FSウィンドウに平均化されな
いが、そのまま保たれる。ブロック66からは、384
00データ要素が処理される。その場合、M=6400
電流ベクトル値は以下の式に近くなるように円の周辺を
100回回転する。 Ixi =I0*cos(360°* i/N) (4. a) Iyi =I0*sin(360°* i/N) (4. b) これらの式で、N=64であり、それはM=6400の
整数除数である。
【0072】ベクトルポインタ制御装置76に対する別
のオプションの入力はRLT制御信号80である。これ
は予期されるないし測定した回転子負荷トルクの指示を
もたらす。RLTの範囲によって、ベクトルポインタ制
御装置76はそれが生成するカウンタ信号に一定オフセ
ットを追加することができる。その場合、XYベクトル
PROM71は、図5に示す駆動速度範囲に対応するR
LTの各々の固有値に対するXY値の表を含んでいる。
【0073】XYベクトルPROM71は全ての微小ス
テップパルス77に付いて平衡線形ステッピングモータ
ドライバ87に対する4つの要素集合(Xi ,Yi ,S
xi,Syi)を生成し、それはDC電源88に依っても供
給される。ステッピングモータドライバ87はステッピ
ングモータ75を駆動するのに必要なIx とIy 電流を
生成する。
【0074】図10の下方に、全回転子励起スペクトル
89を示し、その下には回転子励起スペクトル90の低
振動数部分を示す。回転子励起スペクトルは異なる振動
数成分(水平軸)での振動の振幅(垂直軸)を示してい
る。負荷した回転子の理論的な機械的応答を実線91で
示している。モータの不完全性により、振動のスペクト
ル92全体が出ている。微小ステッピングにより1* f
MS,2* fMS,3* fMS,... の高振幅ピークがもたら
され、スペクトル92がそれらの軸の周りで対称的に折
り重なっている。ここでfMSは本発明の実施例の微小ス
テップ振動数ないし16* FSである。
【0075】その下の図は水平軸の0−0.5* fMS
部分を引き伸ばしたものである。点線93は基本微小ス
テッピング下での未補正ステッピングモータに対する異
なる振動数での振動の振幅を示している。実線の折れ線
94は補正済の電流信号で駆動する同じモータの振動の
振動数スペクトルを示している。最大補正領域は0.2
5* FSから0.5* fMSに渡り、実施例では2.5H
zから80Hzである。システムは0.25* FSから
i* fMSの範囲の振動数に付いて効果的に補正される。
かくしてこの補正済領域は理論的最大補正領域よりも小
さくなり、補正プロセスの反復数に依存する。
【0076】図11はVAM(ベクトル角変調)補正済
ステッピングモータの電気、磁気プロセスを示す。(時
間、微小ステップ)図95はベクトルポインタ制御装置
76の出力を時間の関数として示す。水平時間軸上に一
定の時間間隔Δtを有する時間ステップを示す。垂直微
小ステップカウント軸上には装置76により生成される
微小ステップ数を示す。この実施例では、「最終」は4
* FSに付いて補正したステッピングモータに付いては
64に等しく、全回転子回転に付いて補正したステッピ
ングモータに付いては6400に等しい。
【0077】微小ステップ数[0,最終−1]は、1つ
のステッピングモータに固有のVAM補正済PROM7
6に与える。このPROMは更に回転子速度ないし対応
する回転子負荷トルク(RLT)値を示す信号97を得
ることができる。
【0078】PROM96はステッピングモータドライ
バ(図示せず)と共にVAM変調した電流信号(Ix
y )を生成する。図98は円上に端点を有するVAM
変調電流ベクトルIを示す。それは電流ベクトルIの長
さ|I|は一定であることを意味する。2つの連続した
微小ステップに対応する2つの電流ベクトル間の差Δα
は全微小ステップに対して一定ではないが、変調されて
いる。
【0079】ステッピングモータ99では、電流信号
(Ix ,Iy )は図100に示すように歪曲した磁界ベ
クトルをもたらす。異なる微小ステップの磁界ベクトル
Hは円上になく、それらの長さ|H|は変動することを
意味している。角度差Δβも微小ステップ当り変動す
る。ステッピングモータの負荷101は回転子の角速度
に依存した固有回転子負荷トルクを誘起する。(RAR
S,トルク)曲線102から、固有トルクRLTに付い
て目標に達したことが明らかである。固有外部負荷RL
Tと回転子磁界トルク(MFT)の間の平衡の連続した
角度点eの間の差Δδはここで一定となっている。それ
は各々の微小ステップで回転子は一定角度Δδで回転す
ることを意味している。一定時間Δt後に新しい各々の
微小ステップが生じるので、回転子の角速度Δδ/Δt
は一定となる。これは図(時間、回転子角度)図104
で点線の直線103をもたらし、微小ステップの始まり
で角回転子位置をつないでいる。
【0080】同じ(RARS、トルク)曲線102か
ら、大きなあるいは小さなトルクRLTに付いて差Δδ
が一定でないことも明白である。更に上記の差は同じ大
きさを持つが反対の符号を有するRLTに付いて完全に
異なる。この状況はステッピングモータが同一速度で反
対側の方向に回転する場合に生じる。
【0081】これにより振動をなくす上述の方法は、周
知の一定角速度及び回転方位で作動する装置の目的を満
たすことが明らかとなる。それらのパラメータはモータ
の校正を始める前に周知でなければならない。ステッピ
ングモータを内蔵する大部分の装置は限られた範囲の速
度と1方向に付いてのみ正確な作動を必要とする。しか
し時には同一速度ないし速度範囲であるいは2つの大き
な限度間の全ての速度に付いて両方向で振動のない運動
を必要とするシステムがある。
【0082】従って補正済ステッピングモータの振動を
速度の方位と無関係にするために固定子電流Ix とIy
をより正確に制御するために改良方法を以下に説明す
る。制御コード(Xi ,Yi ,Sxi,Syi)をステッピ
ングモータの回転子シャフトに加える外部負荷と独立し
たものにするため、全ての微小ステップの磁気バネステ
ィッフネスを補正しゼロ負荷トルクの連続した微小ステ
ップの角平衡点を補正することが必要であり、またそれ
で十分である。理想的なステッピングモータは一定した
磁気バネスティッフネスと回転子の1回転を構成する6
400微小ステップに付いて等角ステップを持ってい
る。
【0083】図12では、図9のテスト装置と反復補正
システムを拡張してVAVLM補正、即ちベクトル角度
・ベクトル長変調を行う。最初に図9に説明したVAM
プロセス105を適用して全ての微小ステップ1=0..
63に付いて最適角度分布を求める。このVAM補正に
対しては回転子負荷トルク(RLT)をゼロに取る。こ
のようにして図7に示すRLT=0での固定子磁界角度
ステップβ1 を互いに等しくする。これは非ゼロ回転子
負荷トルクで差Δδが一定な図11の(トルク、RAR
S)図102とは異なる。しかしここで回転子負荷トル
クゼロを選択することで図9に付いて説明した方法と同
じ方法で補正信号を求めることができる。この最初のV
AM補正ステップでは、図2に示す電流ベクトル角αi
は、図3に示す磁界ベクトル角度差Δβi が基本的に変
動せず、あるいはより正確には図7でゼロ負荷トルク軸
(トルク=0)を有するMFTi 曲線の2つの連続した
交点の間の距離が常に一定になるように変調する。この
VAMステップを行った後、VLM(電流ベクトル長変
調)ステップを行う。図9に示すように、電気、磁気、
機械的プロセス106は好適には、プロセスインターフ
ェイスハードウエア109を通してVAVLM補正装置
108から(Xi ,Yi ,Sxi,Syi)コードを受け取
る平衡線形ステッピングモータドライバ107からな
る。ドライバ107はDC電力を電源138から得て、
ステッピングモータ110を駆動する電流信号Ix とI
y を生成する。機械的摩擦システム111は回転子負荷
トルク(RLT)を回転子のスピンドルに課すことがで
きる。ステッピングモータの軸に連結した回転エンコー
ダ112は電子パルスを通して回転子角位置をもたら
す。
【0084】VLMを行う基本的考え方は、図7に示す
MFT曲線の傾斜γi を互いに等しくするということで
ある。それにより平衡点間の距離Δei を回転子負荷ト
ルク(RLT)の任意の値に付いて互いに等しくなる。
前述したように、γという値は磁気バネスティッフネス
を決定し、電流ベクトル長の殆ど一次関数となる。γに
影響を及ぼすため、電流ベクトル長|I|を変調するこ
とができる。前記の長さ|I|を増加すべきかあるいは
減少すべきかそしてどれだけ行うかを知るため、適切な
平衡位置β1 でのシステムの磁気バネスティッフネスを
測定する必要がある。減衰質量バネ二次システムに対す
る理論的類推から、励起後のシステムの振動周波数から
磁気バネスティッフネスを計算することができる。補正
プロセスは次のステップで記述することができる。 (1) 任意の位置から長さ|I1 | を有するベクトル
数1にジャンプを行う:ブロック118 (2) ステップ(1) により生じた回転子ステップ応答を
測定する。ブロック119 (3) (2) で測定したステップ応答から振動周波数を導
出する。ブロック120 (4) 振動周波数Fosc1 を目標振動数FoscT
対して調節するためにベクトル長|I1 |を再計算す
る。ブロック121 ジャンプを生じる励起は、電流ベクトル角α1 でIx
y を有する電流I1 をステッピングモータに突然印加
し、平衡位置β1 を生じることにより行う。この振動は
運動に従ってカウンタ(図示せず)を増分ないし減分す
る回転エンコーダ112によりモニタする。そのカウン
タは振動数fs =960Hzでサンプルする。ステッピ
ングモータ110が平衡位置に一度到達すると、カウン
タは最終値を取る。この振動周期Tは、先の低い値から
来て最終カウンタ値に到達する2つの連続した点に対す
るサンプルカウンタデータを調べることにより識別する
ことができる。(時間、回転子角度)図113では、こ
れを周期Tで示している。振動周波数は式Fosc1
1/Tから求めることができる。測定した振動数Fos
1 が高すぎる場合は、即ち目標振動数FoscT より
も高い場合は、同一角度β1 を保ちつつベクトル長I1
を削減しなければならない。Fosc1 <FoscT
らば、ベクトル長I1 を増加しなければならない。これ
は次のように要約することができる。 |I′1 |=|I1 |+ε* (FoscT −Fosc1 ) (5) 係数εは電流ベクトルの長さ|I1 | の反復再計算の
ために適切に選択する必要のある利得値である。
【0085】同様に、図9に示すように、図12のオペ
レータはキーボード114及びディスプレイモニタ11
5を通して補正プロセスに対する反復制御を有する。オ
ペレータが要請される品質に到達したと決定すれば、す
ぐにPROMプログラマ116に指示して目標XYベク
トルデータ(Xi ,Yi ,Sxi,Syi) を含むPRO
M117内の補正済α1 及び|I1 |から導出した適切
な信号(X1 ,Y1 ,Sx1,Sy1)を格納することがで
きる。それらの信号は最終システムのステッピングモー
タドライバを駆動する。(Fosc,γ)図122は第
1象限で傾斜γを振動周波数の関数123として示して
いる。この関数は磁気スティッフネスとシステムの慣性
のみに依存する。
【0086】第2象限は磁気スティッフネスを固有微小
ステップ1での電流ベクトルI1 の長さ|I1 |の関数
124として示している。各々の曲線124,12
4′,124″は固有微小ステップ1に対応し、1は1
から最終(=例えば64ないし6400)の任意の値を
取ることができる。目標振動数FoscT は目標γを示
す。目標γはベクトル1に付いての補正曲線124上で
電流ベクトルIの電流長さ|I|をもたらす。
【0087】図13で、磁気バネスティッフネスが全て
の微小ステップで等しく、ゼロRLTでの角平衡点が円
で等しく分布しているようにステッピングモータを補正
済微小ステッピングで駆動する理想的な状況を説明す
る。これは磁気バネスティッフネス及び2つの微小ステ
ップの間で等しい角度差をもたらし、ゼロRLTで角位
置を示す等しい長さのベクトルを有する磁気ベクトル図
に相当する。
【0088】一定速度に到達するため、微小ステップを
一定時間間隔Δで発する。(時間、微小ステップ)図1
25はここで、回転の必要なセンスに依存して微小ステ
ップ数[0,最終−1]で左から右ないしその反対に両
方向に走行することができる。実施例では、最終は4F
S補正に付いては64で、全回転子回転補正に付いては
6400とすることができる。前記微小ステップ数を生
成するベクトルポインタ制御装置は、PROM126で
VAVLM補正で連続した微小ステップの制御信号をア
ドレス指定する。VAVLM電流ベクトル図127に示
すように、制御信号は連続(Ix ,Iy )電流値を指定
し、そのベクトル長|I|は一定ではないが、|I|を
変調する。また2つの連続した電流ベクトル角度Δαは
一定ではないが変調する。前記電流値(Ix ,Iy )は
同時にステッピングモータに与えられ、補正済磁界ベク
トル図129に示すように磁界を生じる。磁界ベクトル
の端点は円の周辺に有り、即ち|h|は一定であり、微
小ステップ当りの角度増分はすべて等しい、即ちΔβは
一定である。このように通電したステッピングモータに
対して、回転子角速度に強く依存した外部回転子負荷ト
ルク(RLT)をシステム130の負荷により加える。
ステッピングモータの挙動上のRLTの影響を(RAR
S,トルク)図131に示す。全てのMFT線は、ゼロ
負荷RLTの点は円で等しく分布しているので、磁気バ
ネスティッフネスが等しく、それらの平行線の距離は等
しいので平行になっている。これはトルクの大きさがど
のようなものであろうと、正のトルクRLTj ないし負
のトルクRLTk に付いて、斜めのMFT線上で同一距
離Δδが切断されるので、角平衡点は当距離であること
を意味している。これは連続した微小ステップに付いて
回転子が一定の角距離Δδで回転することを意味してい
る。(回転子角度、時間)図132はそこで横座標で連
続した微小ステップに適用する一定の時間間隔Δtを示
し、縦座標で結果的な一定角変位Δδを示している。こ
の図から、回転子速度は外部回転子負荷トルクがどのよ
うなものであれ、Δδ/Δtないし前記の図の傾斜であ
ることが分かる。
【0089】ホリゾンプラス(アグファ・ゲバートN.V.
の登録商標)はベルギー、モートセルのアグファ・ゲバ
ートN.V.により製造、販売されているスキャナシステム
である。本発明の方法を適用することで、振動の振幅は
5から10までの係数で減少した。ホリゾンプラス転送
システムはおもにキャリッジ、伸張ワイヤ接続内の転送
ケーブル、摺動バー、ステッピングモータ、戻しホィー
ルからなっている。走査サブシステムは摺動バーにより
案内され、400ステップとケーブルシステムを有する
ステッピングモータにより2つのスケート上のホリゾン
プラスのメインハウジングを摺動する。システム内でこ
の摺動だけが摩擦を生じる。
【0090】位置決めはモータステップにより制御す
る。モータはその1回転が走査装置の35mm変位に相
当するように取り付け、それはモータの各々の微小ステ
ップは走査モータの5μmの変位を生じることを意味す
る。走査装置はそれらの4つの微小ステップ、即ち走査
線当り20μmの変位があるように作動する。1回の全
ステップないし16微小ステップは4本の走査線に相当
する。位置決め精度は約10μmないし1200dpi
で半画素でなければならない。通常の走査は約1mm/
sの速度で行い、11Hzの全ステップ周波数をもたら
す。
【0091】図14はホリゾンプラスのステッピングモ
ータの電流ベクトル図である。実線の円133は電流ベ
クトルの端点の理論的な包絡線を示す。円の近傍の小さ
い点134は、全ステップ当り16微小ステップの基本
微小ステッピングベクトルの端点である。量子化によ
り、小さい点134は円133の交点とちょうど一致せ
ず、i* 5.625°の理論的角度で放射している。
【0092】小さい円状の点135の中心は、本発明の
方法で説明したベクトル角度変調(VAM)微小ステッ
ピングの電流ベクトルの端点を示している。図から分か
るように、VAM補正端点135は依然円上の包絡線近
くにあるが、基本微小ステッピングに関連した角度とは
異なり角度α′を為している。角度Δα′は基本微小ス
テッピングのΔαとさほど違わないように見えるが、そ
れらの差分を加えると同一微小ステップに付いてかなり
の別の角度α' となる。
【0093】図15は時間の関数としてのIxiとIyi
示している。6.25msの一定の時間間隔で、新しい
値IxiとIyiを同時に生成する。Ix とIy の式(1)
の理論的な連続曲線を、それぞれ実線136,137で
示す。小さい点139は基本微小ステッピングの式
(2)による量子化値を示し、曲線136,137の値
に非常に近いか実質的に等しくなる。円状の点140の
中心はVAM補正微小ステッピングの電流値を示す。こ
こで分かるように時間のある瞬間に値は実質的に基本微
小ステッピングで必要な値とは実質的に異なる。
【0094】以上本発明を好ましい実施例を示して説明
した。しかしこの実施例に限定されず本発明の範囲内で
種々の改変をなすことが出来ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】運動が本発明の方法で向上する2相ステッピン
グモータの概略図である。
【図2】全ステップ、半ステップ、微小ステップ駆動電
流信号の理論的に理想的な電流ベクトル線図である。
【図3】図2に示す電流ベクトルで実際のステッピング
モータを駆動することで得られる実際の磁界ベクトル線
図である。
【図4】回転子ベクトルと磁界ベクトル間の方位の角度
差の関数としての磁界トルク(MFT)のグラフであ
り、磁気バネスティッフネスを示す。
【図5】ステッピングモータの回転子角速度の関数とし
ての外部回転子負荷トルクのグラフである。
【図6】連続微小ステップ及び連続微小ステップの磁界
ベクトル間の角度ステップに対する磁界バネスティッフ
ネス変化を示すグラフである。
【図7】回転子負荷トルク値の範囲について連続微小ス
テップでの様々な平衡点を示すグラフである。
【図8】固有外部回転子負荷トルクで作動する一般的な
ステッピングモータの動的挙動即ち時間の関数としての
回転する回転子の角位置を示すグラフである。
【図9】ベクトル角度変調(VAM)をステッピングモ
ータ信号に適用するテスト装置及び補正手段の概略図で
ある。
【図10】最終システムに搭載する専用PROM及びシ
ステムの振動数分析を共に示すステッピングモータの概
略図である。
【図11】ベクトル角度変調(VAM)システムの駆動
信号の概略図である。
【図12】ベクトル角度変調及びベクトル長変調(VA
VLM)をステッピングモータ信号に適用するテスト装
置及び補正手段の概略図である。
【図13】ベクトル角度及びベクトル長変調(VAVL
M)システムの駆動信号の概略図である。
【図14】固有VAM補正済ステッピングモータの理論
的電流ベクトル角度及び変調電流ベクトル角度を示すベ
クトル図である。
【図15】図14の同一ステッピングモータの理論的及
び変調電流値の両方に付いて時間の関数としての電流値
xi,Iyiのグラフである。
【符号の説明】
31 回転子 32 固定子 33 コイルX 34 コイルY 35 電流ベクトル場の回転 36 理論的磁界 37 磁気ベクトル場の回転 38 磁界トルク曲線 39 目標スティッフネス線 40 磁気バネスティッフネスw.r.t.微小ステッ
プ 41 角磁界ベクトル差w.r.t.微小ステップ 51 電流ベクトル表 52 ステッピングモータ 53 ステッピングモータドライバ 54 電源 55 電流ベクトル制御線 56 外部負荷RLT(回転子負荷トルク) 57 電気−磁気−機械的プロセス 58 アルゴリズム・プロセス制御 59 回転エンコーダ 60 パルス生成器及び同期装置 61 プロセスインターフェイスハードウエア 62 回転子位置データ装置 63 ベクトルポインタ装置 64 ホストコンピュータハードウエア 65 サンプルFSウィンドウ当りの平均化相対的変位 66 低域フィルタ 67 利得・位相補正装置 68 転写システム特性表 69 再分配装置 70 ディスプレイ 71 固有XYベクトルPROM 72 キーボード 73 プログラマブル読取り専用メモリ(PROM) 74 利得・位相補正装置 75 固有ステッピングモータ 76 ベクトルポインタ制御装置 77 微小ステップパルス 78 制御信号CW/CCW 79 SYNC信号 80 RLT制御信号 81 PROMプログラマ 82 同期ディスク 83 同期パルス生成器 84 同期装置マーク 85 マーク検出器 86 システム負荷と摩擦 87 平衡線形ステッピングモータドライバ 88 電源 89 全回転子励起スペクトル 90 回転子励起スペクトル−低振動数 91 負荷した回転子の理論的機械的応答 92 振動のスペクトル 93 基本微小ステッピングでの未補正モータの振動数
スペクトル 94 本発明の方法により補正した微小ステッピングの
振動数スペクトル 95 (時間、微小ステップ)図 96 VAM補正PROM 97 速度ないしRLT信号 98 VAM変調電流ベクトル図 99 ステッピングモータ 100 歪磁界ベクトル図 101 回転子負荷 102 (RARS、トルク)曲線 103 時間の関数としての回転子角度 104 (時間、回転子角度)図 105 VAMプロセス 106 電気−磁気−機械的プロセス 107 平衡線形ステッピングモータドライバ 108 VAVLM補正装置 109 電源 110 ステッピングモータ 111 機械的摩擦システム 112 回転エンコーダ 113 (時間、回転子角度)図 114 キーボード 115 ディスプレィモニタ 116 PROMプログラマ 117 PROM 118 ジャンプを行う 119 回転子ステップ応答を測定 120 ステップ応答から振動周波数を導出 121 ベクトル長を再計算 122 (Fosc,γ)図 123 振動周波数の関数としてのγ 124 特定微小ステップiでの電流Ii の長さ|Ii
|の関数としてのγ 124′ 特定微小ステップi′での電流Ii'の長さ|
i'|の関数としてのγ 124″ 特定微小ステップi″での電流Ii"の長さ|
i"|の関数としてのγ 125 (時間、微小ステップ)グラフ 126 ステッピングモータ用のVAVLM補正済PR
OM 127 VAVLM電流ベクトル図 128 ステッピングモータ 129 補正済磁界ベクトル図 130 外部回転子負荷 131 (RARS、トルク)図 132 (回転子角度、時間)図 133 基本及びVAM微小ステッピングのエンベロー
プ 134 基本微小ステッピングの電流ベクトル端点 135 VAM補正済微小ステッピング電流ベクトル端
点 136 Ix の理論的連続曲線 137 Iy の理論的連続曲線 138 電源 139 基本微小ステッピングの量子化電流値 140 VAM補正済微小ステッピングの電流値

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小ステッピングモードで所望の一定角
    速度で2相ステッピングモータを駆動する方法で、 前記ステッピングモータの特性に基づいて最大一定電流
    値I0 を選択し、 M電流値ペア(Ixi,Iyi)のシーケンスを確立し、電
    流値Ixiは前記ステッピングモータのコイルXに印加す
    る電流Ix の強度に相当し、電流値Iyiは前記ステッピ
    ングモータのコイルYに印加する電流Iy の強度に相当
    し、 前記所望の角速度に基づいて微小ステップの持続時間T
    を確立し、 前記シーケンスを繰り返し印加して前記電流値ペア(I
    xi,Iyi)の各々を順次に印加し、前記電流値ペア(I
    xi,Iyi)に対応するIx とIy を微小ステップの前記
    持続時間Tに同時に前記コイルX,Yに印加するステッ
    プからなり、 前記電流値ペア(Ixi,Iyi)は、(1) それぞれ個々
    の電流値ペアの電流値Ixi,Iyiの二次総和I2 =I2
    xi +I2 yi の平方根Iは、前記最大一定電流値I0
    実質的に等しい値を持ち、(2) 複数の電流値IxiはI*
    cos(360°* i/N+α)に実質的に等しい値
    を持つという性質を有し(ここでIは前記二次総和I2
    の平方根であり、iは1からMの範囲のシーケンス(I
    xi,Iyi)内の整数指数であり、NはMの整数除数であ
    り、αは任意の定数)、(3) 少なくとも1つの電流値
    xiはI* cos(360°* i/N+α)とは実質的
    に異なる値を持つことを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 電流値ペア(Ixi,Iyi)は記憶手段に
    格納する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 記憶手段は非揮発性である請求項2の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記非揮発性記憶手段はプログラマブル
    読取り専用メモリである請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 電流値ペア(Ixi,Iyi)をステッピン
    グモータの回転子の回転を検出する手段を含むシステム
    上で判定する請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 回転検出手段は回転エンコーダである請
    求項5の方法。
  7. 【請求項7】 前記システムは、(1) 電流値ペア
    (I′xi,I′yi)の周知のシーケンスに従ってステッ
    ピングモータを駆動し、前記周知のシーケンスは
    (Ixi,Iyi)について請求項1で定義された性質(1)
    、(2) を少なくとも持ち、(2) 回転検出手段の出力を
    利用してステッピングモータの性能特性の指示を生成
    し、(3) 前記性能特性に従って電流値ペア(I′xi
    I′yi)のシーケンスをシーケンス(Ixi,Iyi)に変
    更し、(4) 変更したシーケンスを非揮発性記憶手段に
    組み込むステップを行う請求項5の方法。
  8. 【請求項8】 前記性能特性には前記ステッピングモー
    タの前記回転子の角速度が含まれる請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 前記非揮発性記憶手段と前記ステッピン
    グモータは1つのキットとされる請求項7の方法。
  10. 【請求項10】 ステップ(1) −(3) を複数回反復し、
    ステップ(1) の前記周知のシーケンスは先のステップ
    (3) の前記変更ステップに等しいとみなされる請求項7
    の方法。
  11. 【請求項11】 反復は一定回数後に停止する請求項1
    0の方法。
  12. 【請求項12】 反復は前記ステッピングモータの前記
    回転子の角速度の品質基準に基づいて停止する請求項1
    0の方法。
  13. 【請求項13】 基準の適用は、 前記回転子の角速度の振動数スペクトルを確立し、 前記振動数スペクトルの振幅の重み総和を計算し、 重み総和が先の反復で計算した重み総和よりも大きい場
    合は前記反復を停止するステップからなる請求項12の
    方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの前記平方根Iは前記
    一定電流値I0 とは実質的に異なる値を持つ請求項1の
    方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの前記平方根Iは前記
    一定電流値I0 とは実質的に異なる値を持つ請求項7の
    方法。
  16. 【請求項16】 前記ステッピングモータは線形性及び
    平衡について補正されたステッピングモータドライバで
    駆動する請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 電子駆動信号でステッピングモータを
    駆動する方法において、前記信号を、 前記ステッピングモータの回転方向を確立し、 前記ステッピングモータの回転速度を確立し、 前記ステッピングモータに加える回転子トルクを確立
    し、 広い振動数範囲で振動を最小にする信号を選択すること
    で選択する方法。
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