JPH0837285A - 不揮発性半導体メモリ装置 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置

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JPH0837285A
JPH0837285A JP6170787A JP17078794A JPH0837285A JP H0837285 A JPH0837285 A JP H0837285A JP 6170787 A JP6170787 A JP 6170787A JP 17078794 A JP17078794 A JP 17078794A JP H0837285 A JPH0837285 A JP H0837285A
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JP
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diffusion
source
semiconductor memory
memory device
region
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Withdrawn
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JP6170787A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Goto
寛 後藤
Makoto Morioka
誠 森岡
Nobuyoshi Takeuchi
信善 竹内
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ソース/ドレイン領域を浮遊ゲートに自己整合
的に形成した不揮発性半導体メモリ装置及びその製造方
法を提供する。 【構成】素子分離溝22にほぼ平行なパターンをもつ隣
接した拡散孔17aから、電気的に不活性な不純物をイ
オン注入して、横方向の拡散を強化したドレイン領域1
7を形成する。つぎにこれをゲート酸化膜(熱酸化膜)
で覆い、その上に容量性絶縁膜14で覆われた浮遊ゲー
ト15を形成する。浮遊ゲート15は制御ゲート13に
より自己整合的に形成される。これら全体を覆う層間絶
縁膜12上にAlで主ビット線11を形成する。 【効果】このように製作したメモリセルM,M,…
は浮遊ゲート・制御ゲート間の容量を大きく設定できる
ので浮遊ゲートの実効印加電圧が大きくなり、メモリセ
ルの微細化や動作電圧の低電圧化が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に消去、書込み
が可能な不揮発性半導体メモリ装置、及びその製造方法
に関し、殊に、自己整合と横方向拡散利用することによ
って形成され、安定した印加電圧を発生し得る不揮発性
半導体装置及びその製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電気的に書込み、紫外線
消去する型の不揮発性半導体メモリ装置(EPROM)
や電気的に書込み・消去が可能な不揮発性半導体メモリ
(EEPROM)、或いはフラッシュEEPROM(以
下、EPROMも含めて不揮発性半導体メモリ装置と称
する)は、類似する構造を有しており、一般にそれらの
製造方法は、ゲート酸化膜やフローティング(浮遊)ゲ
ートとなるポリSi層等によって自己整合的にソース/
ドレイン拡散層が製造されている。そして、不揮発性半
導体メモリは、その用途からくる要請によりメモリ容量
の増大、即ち高集積化が進められていることも良く知ら
れている。
【0003】他方、特開平3−34577の従来例が図
15に示されているように制御ゲートに与える電圧を小
さくして効率良く浮遊ゲートに書込みを行うには、制御
ゲート−浮遊ゲート間の結合容量Ccf、と浮遊ゲートに
係る容量Cfの比が問題となる。浮遊ゲートに係る容量
Cfは、基板と浮遊ゲートの間の容量Cfh、浮遊ゲート
とソース/ドレインの間の容量Cfs,Cfdの三者の和、
Cf=Cfh+Cfs+Cfdで与えられる。制御ゲートに印
加される電圧をVcc、浮遊ゲートに誘起される電圧をV
fとした時(但し、浮遊ゲートには電荷の蓄積はないの
もとする)、浮遊ゲートの電圧Vfは、下記の式で与え
られる。 Vf= Ccf・Vcc/Cf=Ccf・Vcc /(Cfh+C
fs+Cfd)
【0004】上式から明らかなように、容量CcfとCf
の比、これを容量結合比と称し、容量結合比が大きいほ
ど浮遊ゲート電圧Vfは、大きくなる。即ち、制御ゲー
トに印加する電圧が低くても効率の良い書込み・読出が
行えることを意味する。より低電圧で動作する特性の安
定した大容量、即ち高集積度の不揮発性半導体メモリを
得るには浮遊ゲートに対してソース/ドレインを自己整
合的(セルファライン)に形成し、且つ容量結合比を大
きく取れるメモリセル構造が要求される。
【0005】前記の要件を満たす不揮発性半導体メモリ
装置の例として図13に示されるように、ゲートを基準
として自己整合的にソース/ドレイン拡散層を形成する
と共に、ゲート長を可能な限り小さく設定して浮遊ゲー
ト・Si基板間の容量Cfを小さく保ち、且つ、ソース
/ドレインを自己整合的に形成するために使われた第一
の浮遊ゲートの上に面積の大きな第二の浮遊ゲートを積
層することにより、制御ゲート・浮遊ゲート間容量Ccf
を充分大きなものにしている。図13に示した不揮発性
半導体メモリは、EPROMに関する米国特許4,713,14
2 に開示されたものである。第一の浮遊ゲートに自己整
合させてソース/ドレインを形成し、十分な制御ゲート
・浮遊ゲート間容量を確保するために第二の浮遊ゲート
を積層した二層型浮遊ゲート構造を有するフラッシュメ
モリ装置のメモリTrの構造例が図14に示される。図
14のフラッシュメモリは、1992年に発行されたI
EDMの予稿集(991〜993ページ)に開示された
ものである。これらの2例のデバイス名称は、異なるも
ののメモリセル部の構造及びその製造方法は類似してい
る。
【0006】従来の不揮発性半導体メモリ装置について
図14を参照して説明する。同図において、シリコン基
板1に、ゲート酸化膜2とその直上のポリシリコン層
(以下、ポリSi層と標記する)5aを必要とするゲー
ト長に加工し、これをマスクとしてN形不純物をイオン
注入して、自己整合的にソース/ドレイン拡散層3S
D が形成されている。ソース/ドレイン拡散層3S
D の表面には、フィールド酸化膜が形成されている。
更に、浮遊ゲート・制御ゲート間の容量を大きく設定す
る為に第1のポリSi層5aの上に、より広い面積の第
2のポリSi層5bを積層して電気的に導通な一体化し
た浮遊ゲートを形成している。この第2のポリSi層5
bは、フィールド酸化膜上まで延在するようにパターン
ニングされている。さらにポリSi層6bの表面に絶縁
層6を形成した後に、制御ゲート7が形成され、その上
に層間絶縁層8を形成し、金属配線層9が形成されてい
る。このような形状とすることによって、メモリセルト
ランジスタ(以下、メモリTrと表記する)の浮遊ゲー
トと制御ゲートの容量結合比を大きく設定できる。即
ち、浮遊ゲートに誘起される電圧Vfを大きくできるの
で、メモリTrの微細化と動作電圧の低電圧化を図るこ
とが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図13,14に示した
ように、従来のメモリTrでは第1の浮遊ゲート長を可
能な限り、小さくして自己整合的にソース/ドレインを
形成しているため、高集積化に必要な微小チャネル長が
一義的に決定されている。しかし、浮遊ゲートと制御ゲ
ートの容量結合比を大きくして、浮遊ゲートに誘起され
る電圧Vfを十分な大きさにするため、第2のポリSi
層を形成する必要が必然的に生じている。そのため製造
工数の増大を招く欠点を有する。更に、第1の浮遊ゲー
トを形成しているポリSi層上には、Siの酸化物から
なる絶縁層が形成され易く、電気的に充分な導通を確保
して第2の浮遊ゲートとなる第2のポリSi層を堆積し
なければならないと言う技術的な難しさから、互いに導
通する2層のポリSi層を形成すると言う製造工程の不
安定性が内在する問題も有している。
【0008】本発明は、上述のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、ソース/ドレインを浮遊ゲートに対し
て自己整合的に形成すると共に、一層のポリSi層のみ
により大きな面積を有する浮遊ゲートを持つ不揮発性半
導体メモリ装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に為されたものであり、本発明は、電気的に書込み、消
去可能な不揮発性半導体メモリ装置のメモリTrのビッ
ト線となるドレイン領域、又はドレイン領域及びソース
線となるソース領域が第一の拡散層と第二の拡散層の結
合してなることを特徴とするものである。また、本発明
は、電気的に書込み、消去可能な不揮発性半導体メモリ
装置であり、メモリTrのビット線となるドレイン領
域、又はドレイン領域、及びソース線となるソース領域
を第一の拡散層と第二の拡散層で結合してなり、前記ド
レイン領域、及びソース領域を覆う絶縁層に接する浮遊
ゲートが前記ドレイン領域とソース領域の上まで延在し
てなることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明は、電気的に書込み、消去可
能な不揮発性半導体メモリ装置であって、メモリTrの
ビット線となるドレイン領域、又はドレイン領域、及び
ソース線となるソース領域を第一の拡散層と第二の拡散
層で結合してなり、前記ドレイン領域、及びソース領域
を覆う絶縁層に接する浮遊ゲートが素子分離領域の上ま
で延在していることを特徴とするものである。また、本
発明は、電気的に書込み、消去可能な不揮発性半導体メ
モリ装置であって、ドレイン領域、或いはソース領域を
形成する拡散孔の平面形状が多角形、又は楕円を含む円
形であり、拡散孔を直列に配置して不純物の横方向拡散
で隣接する拡散層同志を結合してビット線、又はビット
線、及びソース線を形成し、前記拡散層を覆う絶縁層に
接する浮遊ゲートを前記ビット線、及びソース線に対し
て直交するように配置しててるものである。また、上記
の不揮発性半導体メモリ装置において、ドレイン領域、
或いはソース領域を形成する拡散孔の平面形状が多角形
で、該拡散孔の各頂点が円弧を呈していることを特徴と
する不揮発性半導体メモリ装置である。
【0011】また、本発明は、電気的に書込み、消去可
能な不揮発性半導体メモリ装置の製造方法に関してお
り、シリコン基板の表面に、ゲート酸化膜となる熱酸化
膜と浮遊ゲートとなるポリSi層と絶縁層を順次積層形
成した後、ビット線となるドレイン領域、又はドレイン
領域、及びソース線となるソース領域に対応した部分に
ストライプ状の例えばホトレジストパターンを設け、該
ストライプの底部には、先に形成した浮遊ゲートとなる
ポリSi層、又はポリSi層上に積層した絶縁層が露出
させ、該露出した部分を通して、電気的に不活性な不純
物を前記積層物、及びシリコン基板表面を含む基板内に
イオン注入により導入したことを特徴としている。
【0012】また、本発明は、電気的に書込み、消去可
能な不揮発性半導体メモリ装置の製造方法に関してお
り、前記、電気的に不活性な不純物の導入に用いたシリ
コン基板上の前記ストライプ状パターンに重ねて、例え
ばホトレジストを塗布して、互いに近接する拡散孔を設
けて、該拡散孔から不純物の強調された横方向拡散によ
ってメモリTrのドレイン、又はソース領域を形成し、
前記拡散孔間に残る前記ポリSi層がチャネル領域、及
び素子分離領域の直上まで延在してパターンニングして
浮遊ゲートを形成することを特徴としている。
【0013】また、本発明は、電気的に書込み、消去可
能な不揮発性半導体メモリ装置の製造方法に関してお
り、シリコン基板に熱酸化膜と窒化膜を積層した後、該
シリコン基板にチャネルストッパーと素子分離の為の絶
縁部、例えばフィールド酸化膜を形成して、前記窒化膜
と前記熱酸化膜を除去し、前記素子分離領域に挟まれた
活性領域にゲート酸化膜となる熱酸化膜を形成して、浮
遊ゲートとなるポリSi膜と絶縁膜を積層形成し、前記
絶縁膜上に、前記素子分離領域と実質的平行で、底部に
前記絶縁膜が露出したストライプ状のパターンを配置
し、前記、露出した絶縁膜を通して、電気的に不活性な
不純物を前記積層物、及びシリコン基板表面を含む基板
内にイオン注入により導入し、前記パターン上に、該パ
ターンと同等の大きさかそれより若干大きめの、例えば
ホトリソグラフィーのあわせ誤差を吸収する程度の大き
さの複数の近接する拡散孔を形成する為のエッチング用
ホトレジストパターンを形成し、前記ホトレジストパタ
ーンをマスクとして、前記ポリSi膜、及びその上部の
絶縁層に拡散孔を設け、前記シリコン基板に互いに隣接
する前記拡散孔から不純物を拡散させて、該不純物の横
方向拡散を、先に導入した電気的に不活性な不純物が発
生させた結晶欠陥を介して強調(エンハンス)して、ビ
ット線になるドレイン拡散層、或いはソース線になるソ
ース拡散層を形成することを特徴としている。また、前
記不揮発性半導体メモリ装置の製造方法において、ドレ
イン拡散層、或いはソース拡散層を形成する拡散工程が
不純物のイオン注入か、または斜めイオン注入を含むイ
オン注入によることを特徴としている。
【0014】
【作用】上述のような手段により、本発明に係る不揮発
性半導体メモリ装置、及びその製造方法は、強調(エン
ハンス)された不純物の横方向拡散を積極的に利用する
ことにより、一層の浮遊ゲート直下のシリコン基板にド
レイン拡散層、或いはソース拡散層が形成されたもの
で、絶縁膜が形成された浮遊ゲート層等にストライプ状
に拡散を強調するための電気的に不活性な不純物をイオ
ン注入により導入すると共に、該浮遊ゲート層等に所定
の間隔で開口された拡散孔から不純物を横方向拡散させ
てドレイン拡散層、或いはソース拡散層を形成してお
り、浮遊ゲートとドレイン拡散層、及びソース拡散層の
位置関係とチャネル長が自己整合的に一義的に設定でき
るようにしたものである。また、強調(エンハンス)し
た横方向拡散を利用してドレイン拡散層、或いはソース
拡散層が形成されているために、浮遊ゲートを制御ゲー
トに自己整合的に形成しても、チャネル部、及びドレイ
ン拡散層、或いはソース拡散層直上の絶縁膜に接して延
在するポリSi層を浮遊ゲートとすることができるの
で、チャネル領域から素子間分離用の絶縁層直上まで延
在させることができる。従って、メモリTrを微細化し
て半導体の集積度を向上させても、浮遊ゲートの面積を
大きく形成できる。この結果浮遊ゲートと制御ゲート間
の容量結合比の大きな、即ち、十分に実効的な誘起電圧
を持つメモリTrとすることができる。言い換えれば制
御ゲートに印加する電圧の低電圧化が実現できることを
意味するものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の不揮発性半導体メモリ装置の
製造方法について、図面を参照して説明する。図1
(a)は、本発明の不揮発性半導体メモリ装置の一部を
示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のX−X
線に沿った断面図であり、図1(c)は、図1(a)の
Y−Y線に沿った断面図である。図2は、本発明に係る
不揮発性半導体メモリ装置の概略的な配置図であり、メ
モリアレー23、列デコーダ24、行デコーダ25、ド
レイン線(或いは、副ビット線)選択用のドレイン線選
択トランジスタ26、ソース線(或いは、副ソース線)
選択用のソース線選択トランジスタ27メモリTr(メ
モリセル)群28等が配置されている。実際の不揮発性
半導体メモリ装置では、メモリTr28も1セル1トラ
ンジスタや1セル2トランジスタである場合やそれらを
駆動する周辺回路も多数配置されており、図2の不揮発
性半導体メモリ装置に限定するものではない。
【0016】ここで、本発明の不揮発性半導体メモリ装
置について、図1に基づいて、その要部を説明する。図
1(a)には、メモリTrM1 ,M2 …が示されてお
り、11は、アルミニウム薄膜等の配線(以下、アルミ
配線、主ビット線と表記する場合もある。)であり、ド
レイン線選択トランジスタを介してメモリTrM1 ,M
2 …のドレイン領域17と結ばれている。この配線11
は、制御ゲート(ワード線)13上に形成された絶縁膜
を介して設けられている。浮遊ゲート15は、拡散孔1
7aにより、その平面形状は杵状を呈している。拡散孔
17aは所定の間隔で設けられ、拡散孔17aから不純
物がイオン注入され、拡散孔17aに比較的厚い熱酸化
膜が形成されている。不純物の拡散は半導体結晶面や不
純物によって多少異なるが、本質的に等方拡散する。そ
のためアニール工程で垂直拡散すると共に、横方向にも
拡散して隣接する拡散孔17aから拡散される拡散層同
志が接触して拡散ビット線、或いは拡散ソース線が形成
される。従って、自己整合的にドレイン拡散層、或いは
ソース線を形成する際に、浮遊ゲートとなるポリSi層
は、切断されることなく、チャネル領域から絶縁膜で覆
われたドレイン領域、及びソース領域に延在して素子分
離領域であるフィールド酸化膜に至る広い面積を有する
浮遊ゲート15が形成される。ただ、このような不純物
拡散の横方向の拡散によってビット線、或いはソース線
を形成する場合、縦方向の拡散を押え、横方向の拡散が
強調(エンハンス)された拡散であることが好ましい。
即ち、横方向拡散がエンハンス(強調)できる手法を導
入して、上記不純物の拡散を行う。例えば、シリコン基
板10の縦方向に較べ、横方向の拡散係数が増大するよ
うにする。これによりビット線、或いはソース線の導通
抵抗のより低抵抗化と、該拡散領域のチャネル方向への
拡がりを押さえた拡散領域の形成が可能になる。本発明
は、上記の横方向拡散をエンハンス(強調)して拡散ド
レイン領域や拡散ソース領域の形成方法を提供するもの
である。尚、ドレイン領域は、副ビット線や拡散ビット
線とも呼ばれ、ソース領域18は、副ソース線や拡散ソ
ース線とも呼ばれる。
【0017】更に、図1(b),(c)の断面図に基づ
いて、詳細に説明する。図1(b)は、メモリTr
1 ,M2 のソース拡散層(ソース領域)18を共通と
する不揮発性半導体メモリを示している。シリコン基板
10に形成されたフィールド酸化膜16間の活性領域
に、メモリTrM1 ,M2 のそれぞれのドレイン拡散層
(ドレイン領域)17と共通のソース拡散層18とが形
成され、ソース/ドレイン拡散層17,18が隣接する
部分のシリコン基板10表面にはゲート酸化膜19が形
成されている。浮遊ゲート15は、ゲート酸化膜19を
覆ってフィールド酸化膜16に延在し、容量絶縁膜14
で覆われ、その上に制御ゲート(ワード線)13が形成
されている。更に、層間絶縁膜12を介して配線(主ビ
ット線)11が設けられている。容量絶縁膜14は、O
NO膜が用いられ、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、
シリコン酸化膜の3層構造となっている。20は、シリ
コン基板と同じ導電型の拡散層からなるチャネルストッ
パーであり、拡散孔17a,18aには、拡散時のアニ
ール工程で熱酸化膜16a,16bが厚く形成されてい
る。
【0018】図1(c)は、ドレイン拡散層17に沿っ
た断面図であり、所定の間隔で配置された拡散孔17a
からイオン注入された不純物はアニール工程によってエ
ンハンスされた横方向により拡散して互いに接触し、拡
散ビット線が形成される。同一不純物であっても拡散ビ
ット線方向の拡散係数がその直角方向の拡散係数より大
きくなるようにシリコン基板が調整されている。一方、
拡散孔17aには酸化膜16aが形成される。酸化膜1
6aには小さなバーズビークが形成される。これは、シ
リコン基板・浮遊ゲート間の容量Cfhを小さくする方向
に働く。
【0019】次に、本発明に係る不揮発性半導体メモリ
装置の配線パターンの概要について図3に基づき説明す
る。同図において、30はアルミ配線等からなる主ソー
ス線であり、主ソース線30は拡散ソース線選択トラン
ジスタのソース領域31とコンタクトホール33を介し
て接続されている。32は拡散ソース線選択トランジス
タのゲート電極であり、34はそのソース領域であり、
メモリTrの拡散ソース線と一体になっている。35は
コンタクトホールであり、絶縁膜上を走るアルミ配線
(主ビット線)11と拡散ビット線選択トランジスタの
ソース領域に対応し、拡散ビット線と一体になってい
る。図3ではメモリTr各拡散ビット線当たり2個図示
されてあるが、実際の素子数は、通常16〜32個程度
のメモリセル(メモリTr)が接続される。
【0020】次に、本発明に係る不揮発性半導体メモリ
装置の製造方法の一実施例について図4乃至図11を参
照して説明する。先ず、図4aは、トランジスタの活性
領域とチャネルストッパー領域を形成する工程を示して
いる。シリコン基板(Siウェハ)10は面指数〈10
0〉、比抵抗約10ohm ・ cmのP形のシリコン基板が用
いられ、その表面にパッド酸化膜と窒化膜(SiX Y
膜)を堆積させる。パッド酸化膜は300Å程度の厚さ
とし、窒化膜(SiX Y 膜)とLP(減圧)CVD法
等により、約1500Åの厚さ堆積させる。続いて、チ
ャネルストッパー領域が形成される部分の窒化膜をHB
r 或いはCF4 ガス等を用いた反応性イオンエッチング
(RIE:ReactiveIon Etching)法等によって除去す
る。その後、p形不純物を120keVで約1013atom
s/cm2 の条件でイオン注入し、熱酸化工程を経て、チャ
ネルストッパー領域20と素子分離用のフィールド酸化
膜16が形成される。続いて、窒化膜とパッド酸化膜を
ウェットエッチングによって除去し、フィールド酸化膜
16間の活性領域に約150Å程度の厚さのゲート酸化
膜19を形成する。
【0021】次に、浮遊ゲートとなるポリSi膜15を
CVD法によって堆積する[図4(b)]。ポリSi膜
15は、モノシラン(SiH4 )を原料とし約600℃
で熱分解して約2000Åの厚さ堆積する。その後、導
電性を付与して、低抵抗とするためにリン等の不純物を
拡散させる。尚、この導電性膜15は、ポリSiに限定
されるものでなく、例えばタングステンシリサイド等の
シリコン化合物等であってもかまわない。
【0022】続いて、ポリSi膜15に絶縁膜となるO
NO膜14を積層形成する[図4(c)]。このONO
膜(容量性絶縁膜)14は、シリコン酸化膜、シリコン
窒化膜、シリコン酸化膜からなる3層構造となってい
る。まず、ポリSi膜15を約850℃の温度で熱酸化
して約100Åの膜厚のシリコン酸化膜を形成し、更
に、約150Åの膜厚の窒化膜を形成し、この窒化膜を
熱酸化して約40Å程度のシリコン酸化膜を形成する。
勿論、容量性絶縁膜14は、ONO膜に限定するもので
なく、種々の容量性絶縁膜、或いは誘電性絶縁膜等も用
いることができる。
【0023】次に、図5乃至図9に基づき、ソース/ド
レイン拡散層の拡散工程について説明する。図5(a)
は、横方向拡散をエンハンス(強調)するための電気的
に不活性な不純物を限定してイオン注入するためにスト
ライプ状の孔40aを開けたフォトレジストパターン4
0の平面図である。図5(b)は、図5(a)のX−X
線に沿った断面図である。図5(b)に示したように、
ストライプ状パターン40aは、ONO膜上部が露出す
るよう開孔してある。尚、このストライプ状パターンの
配置は、当然のことながらソース/ドレイン拡散層に一
致させるようにしてある。即ち、素子分離領域はほぼ平
行に配置される。尚、このストライプパターンの幅は、
本実施例では0.6μmとした。
【0024】次に、上記のパターンニングしたフォトレ
ジストをイオン注入のマスクにして電気的に不活性な不
純物をソース/ドレイン拡散層の拡散深さとほぼ同程度
の深さに打込んだ。電気的に不活性な不純物としてアル
ゴン(Ar)を用い、ドーズ量約5×1015atoms/cm2
とし、注入深さ0.2μmを狙い、100keVの加速
電圧で注入した(41a)。横方向拡散エンハンス(強
調)の為の電気的に不活性なイオン種は、前記のアルゴ
ン(Ar)に限られるものではないことは勿論である。
無論、この不活性な不純物のイオン注入工程は、ゲート
酸化膜19を形成する前に行ってもよいことは明らかで
ある。
【0025】続いて、ソース/ドレイン拡散層を形成す
る電気的に活性な不純物を導入するための方法について
説明する。図6は、フォトレジスト膜に開口部が形成さ
れた平面図であり、そのX′−X′線に沿った断面図を
図7(a)に、そのX″−X″線に沿った断面図を同図
((b)に示した。図8は、図6のX′−X′線に沿っ
た断面図である。図6のパターンは、図5の電気的に不
活性な不純物の注入に使用したストライプ状パターンの
上に重ねて形成される以外は、通常のホトエッチングに
同じである。即ち、図5のレジストパターンを含めた前
記構造が形成されたシリコン基板上にレジスト膜50を
塗布し、該レジスト膜を、露光工程によりパターンニン
グすることにより、開口部50a,50b,50cを形
成する。開口部50aはドレイン拡散層の拡散孔、開口
部50bはソース拡散層を形成する拡散孔、開口部50
cは分離溝を形成する為のものである。これらの開口部
の内、開口部50aは、図5に示した電気的に不活性な
不純物を導入するためのストライプパターンに重ねあわ
せて形成される。開口50の幅方向、即ち、ドレイン拡
散層の繋がりでつくるドレイン拡散線に直交する方向の
寸法は、素子設計上許される範囲で、前記ストライプの
幅より広くしても構わない。何故ならば、その後のエッ
チング工程等に関わるレジストパターンの幅は、最初に
形成した前記ストライプパターンの幅によって規定され
るからである。この結果ソース、及びドレイン拡散層形
成の為のパターンニングにおける合わせ精度は大きく緩
和される。
【0026】続いて、前記ストライプパターンと前記開
口パターン50aの重なりでなる開口部及び開口部50
cに露呈する容量性絶縁膜14とその直下のポリSi膜
15をRIE法等によって除去する[図7(b)]。拡
散孔50aは、その平面形状が四角形、或いは長方形等
でも、楕円形等を含む円形であってもよい。また、多角
形の頂点は、素子製作上、或いは信頼性上円弧状となっ
ているのが好ましい。拡散孔17a′,18b′を開口
するためのレジストパターン50a,60bの寸法は、
ストライプパターンの幅方向については、0.8μm
に、ストライプ方向は、0.7μmとした長方形とし、
ストライプ方向の繰返しピッチは、1.0μmとした。
フィールド酸化膜上で行う浮遊ゲートの分離を行う分離
溝22の幅は、0.6μmとした。無論、これらの寸法
は、実施例に限定するものでない。また、選択トランジ
スタ等の周辺回路のトランジスタのソース、或いはドレ
イン拡散層の拡散孔の寸法もこの限りでないのは勿論で
ある。
【0027】また、容量性絶縁膜14がONO膜である
場合、エッチングガスとして、CF 4 、或いはHBrを
用い、キャリアガスとしてH2 とO2 を用い、ONO膜
のエッチング時は、H2 ガスをキャリアガスとして使用
し、ポリSiエッチング時は、O2 をキャリアガスとし
て切換えてエッチングするのが良い。無論、これらの膜
にエッチングは、この実施例に限定するものでなく、公
知の種々のRIE法によって十分目的を達成できるし、
燐酸、弗硝酸等のエッチング液を用いたウェットエッチ
ング法によっても達成できる。
【0028】続いて、レジスト膜40と50をマスクと
して、n型不純物である砒素(As)を、例えば加速電
圧100keVを印加し、ドーズ量約5×1015atoms/
cm2でイオン注入して、図8に示すように、n型拡散層
であるソース/ドレイン拡散層17,18を形成し、そ
の後、レジスト膜40と50を除去して熱処理を行う。
拡散孔17a,18aの開口面には、酸化膜16a,1
6bが形成される。同時に、拡散孔17a,18aに注
入された不純物は、先に注入した電気的に不活性な不純
物に誘起された各種の欠陥を媒介として増速拡散により
容易に、隣接する拡散層同志が結合されてドレイン線
(ビット線)、或いはソース線が形成される。本方法に
よれば熱処理に伴う注入不純物のチャネル方向へのにじ
み出しが小さくなるため自己整合的に形成されるチャネ
ル長の制御精度が向上する。また、電気的に不活性な不
純物で作られた各種の欠陥は、ビット線(ドレイン
線)、及びソース線形成の為の前記熱処理過程で消失
し、このシリコン基板は、欠陥の無い状態に回復する。
この拡散工程及び酸化(熱処理)工程では、窒素
(N2 )ガスをキャリアガスとし、酸素(O2 )を流量
比で20%含むフォーミングガスを雰囲気ガスとし、9
50℃の拡散炉で行った。この時拡散孔から注入した不
純物は、エンハンス(強調)された横方向拡散により十
分に結合されたドレイン線(ビット線)とソース線とな
っていた。尚、露出したポリSiからなる浮遊ゲート側
壁には、約0.7μmの酸化膜が形成された。図8の断
面図は、図6のX′−X′線に沿った断面図であり、図
7(b)の製造工程完了時の断面図である。
【0029】次に、制御ゲート(ワード線)、及びアル
ミ配線(主ビット線)の製造工程について、図10に基
づいて説明する。図10(a)はその平面図、図10
(b)はX−X線に沿った断面図、図10(c)はY−
Y線に沿った断面図である。図10(a)に示すよう
に、制御ゲート(ワード線)13は、タングステンシリ
サイド(以下WSi2 と表記する)、及びポリSi膜に
よるWSi2 /ポリSi薄膜層による配線層であり、W
Si2 /ポリSi薄膜層をパターンニングすることによ
って、浮遊ゲートは制御ゲートに基づいて自己整合的に
パターンニングされる。尚、制御ゲート(ワード線)1
3は、上記実施例に限定されるものでなく、導電性のポ
リSi膜のみを用いて形成しても良いし、酸化膜等の絶
縁膜との密着性が良く、かつ熱膨張係数が、該制御ゲー
ト(ワード線)取巻く環境物質に近い導電性を有する材
料であれば構わない。その後、図3に示したように、主
ビット線となる拡散ドレイン選択Trやソース選択Tr
と接続するアルミ配線等を形成して不揮発性半導体メモ
リ装置が形成される。
【0030】尚、WSi2 /ポリSi薄膜は、六弗化タ
ングステン(WF6 )とモノシラン(SiH4 )を原料
ガスとし、通常のサーマルCVDにより基板温度600
℃の条件で0.3μmの厚さ堆積する。その後、通常の
露光工程でレジストをパターンニングし、このレジスト
膜をマスクとしてCF4 或いは、HBrガス等により、
WSi2 /ポリSi薄膜層をエッチングしてワード線
(C/G)13を形成する。
【0031】また、主ビット線、ソース線に接続するア
ルミ配線とワード線の間の層間絶縁膜12には、通常の
シリコン酸化膜とボロ・フォスフォ・シリケートガラス
(以下、BPSGと表記する)の2層膜を使する。アル
ゴン希釈5%ジボラン(B26 )、アルゴンガス希釈
2%ホスフィン(PH3 )、アルゴン希釈20%モノシ
ラン(SiH4 )を原料ガスとし、通常の常圧CVD装
置を使用し基板温度430℃の条件で、トータル0.8
μm厚さ堆積する。また、平坦化の為に窒素ガスに約5
%の酸素を混合したフォーミングガス雰囲気中で約85
0℃の温度でリフローを行う。
【0032】次に、選択トランジスタのドレイン領域と
主ビット線(アルミ配線)、及び拡散ソース線選択トラ
ンジスタの主ソース線(アルミ配線)を接続するための
接続孔(コンタクトホール)を層間絶縁膜12に開け、
アルミニウム薄膜を基板温度200℃の条件でスパッタ
法により約1μm被着した後、アルミニウム薄膜を三塩
化硼素(BCl3 )等をエッチングガスとしてRIE法
によりエッチングして、アルミニウム薄膜をパターンニ
ングすることによりアルミ配線11が形成される。続い
て、その上にチップ保護の為のパッシベーション膜等の
被着を行い、不揮発性半導体メモリ装置が形成される。
【0033】図11は、本発明に係る不揮発性半導体メ
モリ装置の他の実施例について説明する。図11(a)
がその平面図であり、図11(b)がそのX−X線に沿
った断面図である。図11(a)には、メモリTr
1 ,M2 を含む4つのメモリTrが図示されている。
拡散孔17a,18aを介してドレイン領域17とソー
ス領域18が強調(エンハンス)された横方向拡散によ
り、副ビット線(拡散ビット線)17、並びに18が形
成される。11はアルミ配線等からなる主ビット線、1
3はWSi2 /ポリSi薄膜等からなるC/G(ワード
線)、15はポリSi膜からなるF/Gを示している。
【0034】この実施例では、ドレイン拡散層17とソ
ース拡散層18が強調された横方向拡散で形成されてお
り、これらの拡散層は、自己整合的に形成されている。
特に電気的に不活性な原子のイオン注入によって横方向
の拡散が強調(エンハンス)される方法によっているた
め、拡散孔17a,18bのフォトリソグラフィーにお
ける位置合わせの冗長度が大きく取れることと、F/G
15は、横方向拡散を利用することによって、拡散孔1
7a間、及び18a間のポリSi膜は、切断されること
なく形成することができる。このため、F/G15は、
絶縁層で覆われたドレイン拡散層、及びソース拡散層の
直上、更には素子間分離の為の領域まで延在させて形成
できるため、F/G・C/G間の容量Ccfが大きく設定
できることになる。尚、その製造工程は、上記実施例と
同一であるので、その説明は省略する。
【0035】図12は、本発明に係る不揮発性半導体メ
モリ装置の他の実施例を説明するものであり、その平面
図を示している。図12から明らかなように、ドレイン
拡散層17は、拡散孔17bからのイオン注入される不
純物の強調(エンハンス)された横方向拡散によって形
成される。拡散孔17bは、隣接するメモリTr間に形
成されているため横方向拡散によってドレイン拡散線が
形成できる。無論、ドレイン拡散層のみならず、ソース
拡散層も同ような拡散孔を形成することによって形成で
きることは言うまでもない。
【0036】上述のように、本発明に係る不揮発性半導
体メモリ装置、及びその製造方法は、F/Gの形成を先
行させて製造する、所謂、F/G先行プロセスとなって
いる。即ち、素子分離領域を形成した後に、ゲート酸化
膜、F/GとなるポリSi薄膜、F/Gを絶縁するON
O膜等の容量性絶縁膜を順次形成して、ビット線、及び
ソース線となる領域に横方向拡散を強調(エンハンス)
するために電気的に不活性な不純物を導入するためのパ
ターンニングを行い、その限定された領域に、選択的に
電気的に不活性な不純物を導入する。その後、分離溝、
及び拡散孔を設ける。この際拡散孔は、先に形成した横
方向拡散強調(エンハンス)用不純物導入パターンに整
合させてパターンニング形成する。そして、このパター
ンニングした領域の容量絶縁膜であるONO膜、及びF
/GとなるポリSi膜をエッチオッフする。電気的に活
性な不純物の導入をイオン注入法で行う場合は、エッチ
ングマスクとして用いたフォトレジストをイオン注入の
ストッパーにして選択的なイオン注入を行う。注入イオ
ンの活性化は、マスクとしたフォトレジストを除去し通
常の熱処理による。熱拡散で電気的不純物を導入する場
合は、先にフォトレジストを除去した後、通常の熱拡散
の技法によって電気的に活性な不純物を導入する。いず
れの方法によるにしても、先に導入した電気的に不活性
な不純物によって生じた欠陥層に沿って電気的に活性な
不純物の横方向拡散が強調(エンハンス)され、隣接す
る拡散孔から拡散される拡散層によりソース・ドレイン
領域が接続されて、ソース線とビット線が作られる。本
発明の方法によれば電気的に活性な不純物で作る拡散ソ
ース線、及び拡散ビット線のチャネル方向へのしみ出し
を最小限にして、自己整合的に各トランジスタのソース
・ドレイン領域、即ちビット線とソース線を形成できる
為、素子設計、及び素子製作のプロセスマージンゆとり
を持たせることができる。更に本発明の方法によれば、
F/GとなるポリSi層を拡散ビット線・ソース線で切
断することなく、拡散ビット線・ソース線を形成でき、
一層のポリSiによるF/Gであっても広い面積が確保
できる。この結果F/G・C/G間容量Ccfを大きく設
定できる。また、電気的に活性な不純物と電気的に不活
性な不純物の導入のいずれもイオン注入により行う場
合、いずれのイオンを先に注入しても問題がないことは
勿論である。また、これまで説明した実施例では横方向
拡散を強調(エンハンス)する為に、電気的な不純物の
導入を電気的に活性な不純物の導入より先に行う工程と
したが、イオン注入法で電気的に活性な不純物を導入す
る場合、この工程が前後逆でも目的を達成できることは
言うまでも無いことである。ただ、フォトリソグラフィ
ー工程の裕度等を考慮した場合、電気的に不活性な不純
物の導入を先行させたプロセスがより望ましい。更に、
F/GとなるポリSi膜への導電性の付与は、ポリSi
膜の成長時に不純物のドーピングを行っても良いし、堆
積後にイオン注入による不純物導入によって導電性を付
与しても良いことは明らかである。また、電気的に活性
な不純物の横方向拡散を強調(エンハンス)するために
注入した電気的に不活性な不純物によって誘起されたS
i基板内の欠陥は、電気的に活性な不純物の活性化、及
び横方向拡散の為の熱処理によって欠陥が消滅すること
は良く知られている。
【0037】また、ドレイン/ソース拡散層を形成する
拡散孔は、その平面形状が四角形、長方形、その他の多
角形、或いは円形や楕円形等であってもかまわない。拡
散孔が一定のピッチでソース/ドレイン拡散孔が素子分
離領域と実質的に平行に配置されて開けられ、ビット線
やソース線が形成される。また、フィールド酸化膜間の
活性領域に、1メモリ1トランジスタを形成するタイプ
のメモリセルでは、ポリSi等からなるF/Gでは、該
F/Gをフィールド酸化膜上からフィールド酸化膜上ま
で延在するように作ることができる。1セル2トランジ
スタの構造であっても同ような形状のものが適用され得
るものであり、実施例に限定するものでない。無論、上
記実施例は、製造工程の概略を説明するもので、実際の
製造工程では酸化膜の形成の前に犠牲酸化膜を除去する
前処理工程等が行われており、製造工程の全てを記載す
るものではない。また、上記実施例の製造工程は、実施
例に限定することなく、種々の公知の半導体材料や製造
方法によってなし得ることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】上述のように、本発明の不揮発性半導体
メモリ装置では、不純物の横方向拡散強調する手段を導
入した横方向拡散によりF/G直下のシリコン基板に、
ドレイン拡散層(ビット線)、或いはソース拡散層(ソ
ース線)を形成したものであり、F/Gを絶縁膜が設け
られたドレイン拡散層(ビット線)やソース拡散層(ソ
ース線)の直上で切断されることなく、素子分離領域直
上に延在させることが可能となる。このため、F/G
は、極めて広い面積の占有が可能となる。従って、F/
G・C/G間の容量Ccfを大きく設定することが可能と
なるため、F/G電圧Vf を大きく設定することができ
る。即ち、不揮発性メモリの実効印加電圧を大きなもの
とする利点がある。また、本発明の不揮発性半導体メモ
リ装置は、F/G電圧Vf を大きく設定できるので、電
源電圧を含む動作電圧の低電圧化を図ったとしても、十
分な実効印加電圧Vf を得ることができる利点がある。
更に、不揮発性メモリを微細化したとしても、十分なF
/G電圧Vf を得ることができるので、集積度を高める
のに極めて効果的なものである。
【0039】また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置
の製造方法によれば、ソース/ドレイン拡散層とゲート
長、及びF/Gを自己整合的に形成できる利点がある。
従って、従来のように高集積化を図ることを目的とし、
F/Gを2層とし、F/GとC/G間容量を大きくする
必要がなく、一層のF/Gであっても高集積化を図るこ
とが可能である。即ち、一回のポリシリコン層の堆積工
程で十分な特性を得るF/Gが形成できる。これによ
り、特性を犠牲にせず製造工程を簡略化できる利点を有
し極めて効果的なものである。更に、本発明では、電気
的に不活性な不純物をソース/ドレイン拡散層、即ちビ
ット線とソース線となる領域に注入し、電気的に活性と
なる不純物の横方向拡散を強調(エンハンス)してドレ
イン拡散孔、或いはソース拡散孔に導入した電気的に活
性となる不純物の拡散層を接続して、ビット線、或いは
ソース線を形成している。この結果、ソース/ドレイン
拡散層形成の為に導入した電気的に活性な不純物のチャ
ネル方向の拡散が押さえられ、チャネルとの位置関係に
おいてより精度の高いソース/ドレイン領域が自己整合
的に形成される。特に電気的に不活性な不純物のイオン
注入が先行するプロセスでは、電気的に活性な不純物を
導入するための拡散孔のパターンニングフォトマスクの
精度やパターンニング時の位置合わせ精度に裕度を持た
せることができ、プロセスの簡略化が実現できる。フォ
トマスクの製作精度をゆるくできることは、マスク製作
コストが安くなり直接の経済効果も発現される。
【0040】上記の結果として、不揮発性半導体メモリ
を駆動する周辺回路への負担が軽減され、F/Gにおけ
る電子注入、消去に必要な電圧の低電圧化とそれに伴う
回路の微細化が容易になる利点があり、不揮発性半導体
メモリ装置の小型化が可能となる。また、読出時のセル
電流が大きく取れるようになると共に、メモリTrを微
細化することによって、C/Gから見たF/Gとソース
/ドレイン間の容量が相対的に小さくなる。従って、メ
モリTrの実効印加電圧を十分な値に設定することがで
きるので、書込み、読取り時のディスターブ等が小さく
なる等の特性の向上が実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の不揮発性半導体メモリ装置の
一実施例を示す平面図、(b)はそのX−X線に沿った
断面図、(c)はY−Y線に沿った断面図である。
【図2】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置の回路
配置の概要を示す為の図である。
【図3】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置の配線
パターンを示す平面図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明に係る不揮発性半導
体メモリ装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図5】図4の製造工程に続く製造工程を示す図であ
り、(a)は電気的に不活性な不純物を限定的に導入す
るためのマスクパターンの平面図、(b)は平面図
(a)のX−X線に沿った断面図である。
【図6】図5の製造工程に続く製造工程を示す図であ
り、ドレイン拡散層形成の為の拡散孔、ソース拡散層形
成の為のストライプ状の拡散孔、及びメモリセル分離の
為の平面図である。
【図7】(a)は図6のX′−X′線に沿った断面図、
(b)は図6のX″−X″線に沿った断面図である。
【図8】図7の製造工程に続く製造工程を示す図であ
り、拡散ビット線、及び拡散ソース線形成後の図6
(a)のX″−X″線に沿った断面図である。
【図9】図7の製造工程に続く製造工程を示す図であ
り、図6(a)のX′−X′線に沿った断面図である。
【図10】(a)は図8及び図9の製造工程に続く、ワ
ード(制御ゲート)線、及びアルミ等からなる配線終了
後の平面図、(b)は、そのX−X線に沿った断面図、
(c)は、そのY−Y線に沿った断面図である。
【図11】(a)は本発明に係る不揮発性半導体メモリ
装置の他の実施例を示す平面図であり、(b)はそのX
−X線に沿った断面図である。
【図12】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置の他
の実施例を示す平面図である。
【図13】従来の不揮発性半導体メモリ装置の一例を示
す断面図である。
【図14】従来の不揮発性半導体メモリ装置の他の例を
示す断面図である。
【図15】不揮発性半導体メモリ装置の原理を説明する
ための図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板 11 配線(主ビット線、アルミ配線) 12 層間絶縁層 13 コントロールゲート(ワード線) 14 容量性絶縁膜 15 フローティングゲート 16 フィールド酸化膜(素子分離領域) 17 ドレイン領域(ドレイン拡散層、副ビット線、
拡散ビット線) 17a,17b,18a 拡散孔 18 ソース領域(ソース拡散層、ソース線、副ソー
ス線、拡散ソース線) 19 ゲート酸化膜 20 チャネルストッパー 22 分離溝 23 メモリアレー 24 列デコーダ 25 行デコーダ 26 ドレイン線選択トランジスタ 27 ソース線選択トランジスタ 28 メモリトランジスタ(メモリセル)群 30 アルミ配線 31,34 ソース領域 32 ゲート電極 40,50 レジスト膜 40a ストライプ状レジスト開口部 41a 不純物注入領域 50a,50b,50c レジスト開口部 M1 ,M2 不揮発性のメモリトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に書込み、消去可能な不揮発性半
    導体メモリ装置において、 メモリトランジスタのビット線となるドレイン領域、ま
    たは、ドレイン領域、及びソース線となるソース領域が
    第一の拡散層と第二の拡散層で結合してなることを特徴
    とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 電気的に書込み、消去可能な不揮発性半
    導体メモリ装置において、 メモリトランジスタのビット線となるドレイン領域、ま
    たはドレイン領域、及びソース線となるソース領域が第
    一の拡散層と第二の拡散層で結合してなり、前記ドレイ
    ン領域、及びソース領域に覆う絶縁層に接するフローテ
    ィングゲートが前記ドレイン領域、及びソース領域の上
    まで延在してなることを特徴とする不揮発性半導体メモ
    リ装置。
  3. 【請求項3】 電気的に書込み、消去可能な不揮発性半
    導体メモリ装置において、 メモリトランジスタのビット線となるドレイン領域、ま
    たはドレイン領域、及びソース線となるソース領域が第
    一の拡散層と第二の拡散層で結合してなり、前記ドレイ
    ン領域、及びソースを覆う絶縁層に接するフローティン
    グゲートが素子分離用絶縁領域の上まで延在しているこ
    とを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 電気的に書込み、消去可能な不揮発性半
    導体メモリ装置において、 ドレイン領域、或いはソース領域を形成する拡散孔の平
    面形状が多角形、または楕円形を含む円形であり、該拡
    散孔を直列に配置して不純物の横方向拡散で隣接する拡
    散層同志を結合してビット線、またはビット線、及びソ
    ース線を形成し、前記拡散層を覆う絶縁層に接するフロ
    ーティングゲートを前記ビット線、及びソース線に対し
    て直交するように配置してなることを特徴とする不揮発
    性半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 電気的に書込み、消去可能な不揮発性半
    導体メモリ装置において、 ドレイン領域、或いはソース領域を形成する拡散孔の平
    面形状が多角形で、該拡散孔の各頂点が円弧を呈してい
    ることを特徴とする請求項4に記載の不揮発性半導体メ
    モリ装置。
  6. 【請求項6】 電気的に書込み、消去可能な不揮発性半
    導体メモリ装置の製造方法において、 シリコン基板の表面に、ゲート酸化膜となる熱酸化膜と
    フローティングゲートとなるポリシリコン層と絶縁層を
    順次積層した後、該積層膜の上面に横方向拡散で形成す
    るドレイン領域、或いはドレイン領域、及びソース領域
    にほぼ一致させて、該横方向拡散を強調(エンハンス)
    することを目的に、電気的な不活性な不純物をイオン注
    入で導入するためのストライプ状の底部に、前記積層膜
    の最上面が露出した開口があり、その他の領域が電気的
    に不活性な不純物のイオン注入のマスクを形成する工程
    と、 該ストライプ状の部分から電気的に不活性な不純物をイ
    オン注入法で導入する工程と、 前記ストライプ状のパターンに合わせて互いに隣接し、
    且つ互いに接触しない拡散孔を形成するためのパターン
    ニング工程と、 該パターンを使用して積層した最上層の絶縁膜とフロー
    ティングゲートの為のポリシリコン膜をエッチングする
    工程と、 該拡散孔から電気的に活性な不純物を熱拡散法、または
    イオン注入法によって導入する工程と、 電気的に不活性な不純物による強調(エンハンス)され
    た横方向拡散によってメモリトランジスタのドレイン領
    域、またはソース領域を形成し、前記拡散孔間に残る前
    記ポリシリコン層がチャネル領域、及び素子分離領域の
    直上まで延在するようにパターンニングしてフローティ
    ングゲートを形成する工程と、 を包含することを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 電気的に書込み、消去可能な不揮発性半
    導体メモリ装置の製造方法において、 シリコン基板に熱酸化膜と窒化膜を積層形成した後、該
    シリコン基板にチャネルストッパーと素子分離領域であ
    るフィールド酸化膜を形成して前記窒化膜と前記酸化膜
    を除去し、 前記素子分離領域に挟まれた活性領域にゲート酸化膜を
    形成して、ポリシリコン膜と絶縁膜を積層形成し、 前記絶縁膜上に前記素子分離領域と実質的に平行に配置
    した電気的に不活性な不純物を限定したドレイン領域、
    或いはソース領域にほぼ一致させたストライプ状パター
    ンと該パターンを介して電気的に不活性な不純物を限定
    的に導入し、その後に前記パターンにほぼ一致させて前
    記絶縁膜とその直下のポリシリコン膜に複数の拡散孔を
    設け、 前記シリコン基板に互いに隣接する前記拡散孔から不純
    物を拡散させて、強調(エンハンス)された該不純物の
    横方向拡散によってドレイン拡散層或いはソース拡散層
    を形成することを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ドレイン拡散層、或いはソース拡散
    層を形成する拡散工程が不純物のイオン注入によること
    を特徴とする請求項7に記載する不揮発性半導体メモリ
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ドレイン拡散層、或いはソース拡散
    層を形成する拡散工程が不純物の斜めイオン注入による
    ことを特徴とする請求項7に記載する不揮発性半導体メ
    モリ装置の製造方法。
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JP (1) JPH0837285A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6103574A (en) * 1998-07-21 2000-08-15 Nec Corporation Method of manufacturing non-volatile semiconductor memory device having reduced electrical resistance of a source diffusion layer

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US6103574A (en) * 1998-07-21 2000-08-15 Nec Corporation Method of manufacturing non-volatile semiconductor memory device having reduced electrical resistance of a source diffusion layer

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