JPH083563A - コークス炉フリュー孔とその蓋 - Google Patents

コークス炉フリュー孔とその蓋

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JPH083563A
JPH083563A JP16636394A JP16636394A JPH083563A JP H083563 A JPH083563 A JP H083563A JP 16636394 A JP16636394 A JP 16636394A JP 16636394 A JP16636394 A JP 16636394A JP H083563 A JPH083563 A JP H083563A
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JP
Japan
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flu
lid
flue
hole
brick
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JP16636394A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Tomiyama
博次 富山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フリュー孔の蓋部分からの雨水の侵入防止
と、フリュー孔煉瓦の敷目地開き部からの火炎による炉
締めアンカーの焼損を防止する。 【構成】 コークス炉のフリュー孔2を下細りのテーパ
ー状となし、フリュー蓋を前記下細りのテーパーを有す
るフリュー孔の上端に嵌合するフリュー上蓋5と、フリ
ュー孔煉瓦1の敷目地8部に密着するフリュー下蓋9と
で構成し、フリュー上蓋5とフリュー下蓋9とを連結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉の燃焼室
の各フリューに連通するコークス炉フリュー孔とその蓋
に関するもので、詳しくは炉頂のフリュー孔蓋部分から
雨水が侵入するのを防止すると共に、フリュー孔煉瓦の
敷目地開き部からの火炎により炉締めアンカーが焼損す
るのを防止できるコークス炉フリュー孔とその蓋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コークス炉は、炉体の下部に蓄熱室があ
り、その上部に炭化室と燃焼室が交互に配置されてい
る。各燃焼室は、通常30前後のフリューから構成さ
れ、各フリューの上部にはフリュー内部の燃焼状況の点
検、温度測定および燃焼調整のためのスライド煉瓦の開
度操作を行うための炉頂に通じるフリュー孔が設けられ
ている。各フリュー孔の上端煉瓦に嵌合固定された座金
には、装脱着可能にフリュー蓋が嵌挿されている。この
フリュー蓋は、各フリューからの熱放散を抑制すると共
に、降雨時炉頂部から雨水が各フリュー孔へ侵入するの
を防止するという重要な役割を果たしている。
【0003】従来のフリュー蓋および座金の構造は、図
3に示すとおり、フリュー上部に積層されたフリュー孔
煉瓦31により構成されたフリュー孔32の上端煉瓦
に、座金33を嵌合固定してフリュー蓋34を嵌合した
簡単な形状であった。このため、座金33とフリュー蓋
34のシールは、座金33とフリュー蓋34との摺合せ
部35で行われ、雨水の侵入を防止している。一方、コ
ークス炉の炉頂部は、風雨にさらされるため、炉長方向
中央部を頂点としてコークサイドおよびマシンサイドに
60〜100mm程度のテーパーを設け、雨水の排出を
容易ならしめている。
【0004】しかし、コークス炉は、操業を開始すると
30年以上休みなく連続運転されるため、長年の使用の
間に熱歪みや炉上煉瓦目地部への発生コークス炉ガスの
侵入などによって炉頂に凹凸部が生じることは避けられ
ない。炉頂に発生した凹凸部は、炉上煉瓦の積替え補修
などにより修正しているが、補修が追付かず、降雨量が
多いと炉頂の凹凸部により雨水がスムーズに排出され
ず、フリュー蓋の上を雨水が流れ、その周辺に溜まって
フリュー蓋が水中に没してしまうことが往々にしてあ
る。前記の座金とフリュー蓋との摺合せ部によるシール
では、フリュー蓋が座金にきっちりと収まらずに傾いて
いても、操炉作業員がこれに気づかず、そのまま放置さ
れることが多い。このようにフリュー蓋が座金に装着さ
れた場合は、雨水が簡単にフリュー孔へ流入することと
なる。また、フリュー蓋が座金に完全に装着されていて
も、フリュー蓋と座金との摺合せ部で互いに接触してい
る面積が小さく、摺合せ部の隙間から雨水が漏れ込み、
フリュー孔内に落下する。
【0005】コークス炉の燃焼室の各フリューは、珪石
煉瓦で構築されており、操業中1000〜1300℃の
高温に保持されている。このため、フリューを構成する
煉瓦は、雨水が侵入して急冷されるとスポーリングによ
る損傷が発生し、燃焼室そのものが使用不能になる場合
がある。燃焼室が使用不能になった場合は、その両側の
炭化室が使用できなくなるため、炉壁煉瓦の積替え補修
を行う必要が生じ、大掛かりで多数の日数と多額の費用
を必要とし、操業への影響が極めて大きい。したがっ
て、コークス炉の操業においては、燃焼室や炭化室への
雨水流入は厳禁されるべきであるが、上記フリュー蓋で
は燃焼室内部への雨水侵入を完全に防止することは困難
である。
【0006】上記フリュー蓋部分からの燃焼室内部への
雨水侵入防止対策としては、図4に示すとおり、コーク
ス炉のフリュー蓋41および座金42のそれぞれに、互
いに嵌合する環状凹凸部43、44、45、46を設け
たフリュー蓋および座金(実開平4−37241号公
報)が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平4−372
41号公報に開示のフリュー蓋および座金は、座金にフ
リュー蓋がきっちりと収まっていない場合や、互いに嵌
合する環状凹凸部の隙間から雨水が侵入する恐れがあ
る。また、図5に示すとおり、フリュー孔煉瓦51の敷
目地52の開きは、その部分からの火炎の吹き出しによ
って隣設されている炉締めアンカー53が焼損し、切損
によって炉締め力が無くなり、煉瓦に目地開き、亀裂等
が発生し、炉寿命を縮めることとなるが、フリュー蓋
は、フリュー孔煉瓦51の敷目地52の開きによる炉締
めアンカー53の焼損には何ら関与せず、無力である。
【0008】この発明の目的は、炉頂のフリュー孔の蓋
部分からの雨水の侵入防止と、フリュー孔煉瓦の敷目地
開き部からの火炎による炉締めアンカーの焼損を防止で
きるコークス炉フリュー孔とその蓋を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、フリュ
ー蓋をフリュー上蓋とフリュー下蓋とで構成すると共
に、フリュー孔煉瓦の孔に下細りのテーパーを設け、フ
リュー上蓋がフリュー孔の上端を、フリュー下蓋がフリ
ュー孔煉瓦の敷目地部を密閉するようフリュー上蓋とフ
リュー下蓋を連結することによって、フリュー孔は二重
にシールされ、雨水がフリュー上蓋部分から侵入して
も、フリュー孔煉瓦の敷目地部に密着するフリュー下蓋
部分で阻止されて蒸発すること、また、フリュー孔煉瓦
の敷目地部にフリュー下蓋を密着させることによって、
敷目地に開きが有ったとしても、敷目地開き部分へのフ
リュー孔からの火炎の吹出しが防止され、炉締めアンカ
ーの焼損を防止できることを確認し、この発明に到達し
た。
【0010】すなわちこの発明は、コークス炉のフリュ
ー孔を下細りのテーパー状となし、フリュー蓋を前記下
細りのテーパーを有するフリュー孔の上端に嵌合するフ
リュー上蓋と、フリュー孔煉瓦の敷目地部に密着するフ
リュー下蓋とで構成し、フリュー上蓋とフリュー下蓋と
を連結したことを特徴とするコークス炉フリュー孔とそ
の蓋である。
【0011】また、フリュー上蓋とフリュー下蓋との連
結は、フリュー上蓋とフリュー下蓋とのそれぞれ中心に
貫通孔を設け、該それぞれの貫通孔を貫通する装脱棒の
下端に下蓋引上部材、下蓋上部に下蓋押さえ部材、上蓋
下部に上蓋引上部材を設け、フリュー上蓋がフリュー孔
上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュー孔煉瓦の敷目地部
を密着するよう連結せしめをフリュー上蓋がフリュー孔
上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュー孔煉瓦の敷目地部
に密着するよう連結するか、あるいは、フリュー上蓋と
フリュー下蓋をフリュー上蓋がフリュー孔上端に嵌合時
フリュー下蓋がフリュー孔煉瓦の敷目地部を密着するよ
う複数の連結部材で一体化するか、さらに、フリュー上
蓋とフリュー下蓋とのそれぞれ中心に貫通孔を設け、該
それぞれの貫通孔を貫通する装脱棒の下端に下蓋引上部
材、下蓋上部に下蓋押さえ部材、上蓋下部に上蓋引上部
材を設け、フリュー上蓋がフリュー孔上端に嵌合時フリ
ュー下蓋がフリュー孔煉瓦の敷目地部を密着するよう連
結せしめをフリュー上蓋がフリュー孔上端に嵌合時フリ
ュー下蓋がフリュー孔煉瓦の敷目地部に密着するよう連
結し、フリュー上蓋とフリュー下蓋をフリュー上蓋がフ
リュー孔上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュー孔煉瓦の
敷目地部を密着するよう複数の連結部材で一体化するこ
ともできる。
【0012】
【作用】この発明においては、コークス炉のフリュー孔
を下細りのテーパー状となし、フリュー蓋を前記下細り
のテーパーを有するフリュー孔の上端に嵌合するフリュ
ー上蓋と、フリュー孔煉瓦の敷目地部に密着するフリュ
ー下蓋とで構成し、フリュー上蓋とフリュー下蓋とを連
結したことによって、フリュー蓋をフリュー孔に装着す
ると、フリュー孔の上端はフリュー上蓋が嵌合して密閉
されると共に、フリュー孔煉瓦の敷目地部はフリュー下
蓋が密着される。この結果、フリュー孔は、二重にシー
ルされ、雨水がフリュー上蓋部分から侵入しても、フリ
ュー孔煉瓦の敷目地部に密着するフリュー下蓋部分で阻
止されて蒸発し、フリューの雨水の侵入を防止すること
ができる。また、フリュー孔煉瓦の敷目地に目地開きが
発生しても、フリュー孔煉瓦の敷目地部はフリュー下蓋
が密着しているため、目地開き部からの火炎の吹出しが
防止され、炉締めアンカーの焼損を防止することができ
る。
【0013】また、フリュー上蓋とフリュー下蓋との連
結は、フリュー上蓋とフリュー下蓋のそれぞれ中心に貫
通孔を設け、該それぞれの貫通孔を貫通する装脱部材の
下端に下蓋引上部材、下蓋上部に下蓋押さえ部材、上蓋
下部に上蓋引上部材を設けてフリュー上蓋とフリュー下
蓋を連結せしめたことによって、フリュー上蓋とフリュ
ー下蓋が座金またはフリュー孔煉瓦壁に焼付いても、装
脱部材を一二度引き上げると、フリュー下蓋が下蓋引上
部材により、また、フリュー上蓋が上蓋引上部材によっ
て下から突き上げられ、容易に離脱させることができ
る。また、装着時は、フリュー下蓋が下蓋押さえ部材に
よって押さえられ、密着をさらに増すことができる。
【0014】さらに、フリュー上蓋とフリュー下蓋との
連結は、フリュー上蓋とフリュー下蓋をフリュー上蓋が
フリュー孔上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュー孔煉瓦
の敷目地部を密着するよう複数の連結部材で一体化する
ことによって、フリュー上蓋を持ち上げることによりフ
リュー上蓋と共に複数の連結部材で一体化したフリュー
下蓋も同時に持ち上げることができる。
【0015】さらにまた、フリュー上蓋とフリュー下蓋
とのそれぞれ中心に貫通孔を設け、該それぞれの貫通孔
を貫通する装脱棒の下端に下蓋引上部材、下蓋上部に下
蓋押さえ部材、上蓋下部に上蓋引上部材を設け、フリュ
ー上蓋がフリュー孔上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュ
ー孔煉瓦の敷目地部を密着するよう連結せしめをフリュ
ー上蓋がフリュー孔上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュ
ー孔煉瓦の敷目地部に密着するよう連結し、フリュー上
蓋とフリュー下蓋をフリュー上蓋がフリュー孔上端に嵌
合時フリュー下蓋がフリュー孔煉瓦の敷目地部を密着す
るよう複数の連結部材で一体化することによって、フリ
ュー上蓋とフリュー下蓋が座金またはフリュー孔煉瓦壁
に焼付いても、装脱部材を一二度引き上げると、フリュ
ー下蓋が下蓋引上部材により、また、フリュー上蓋が上
蓋引上部材によって下から突き上げられ、容易に離脱さ
せることができる。また、装着時は、フリュー下蓋が下
蓋押さえ部材によって押さえられるから、フリュー下蓋
と共に複数の連結部材で一体化したフリュー上蓋の密着
をさらに増すことができる。
【0016】フリュー孔に設けるテーパーは、通常フリ
ュー孔径は100mm程度であり、フリュー内を点検す
る目的からして極端にテーパーを設けると孔が小さくな
るため、適度なテーパーを設けることが肝要である。フ
リュー上蓋とフリュー下蓋の材質は、金属でも不定形耐
火物から構成されたものでもよく、特に限定されない。
フリュー上蓋とフリュー下蓋との距離は、装脱部材また
は支持部材の寸法を変えることによって変更可能であ
り、例えば、深部フリュー孔煉瓦の敷目地開き部にフリ
ュー下蓋を密着させる場合、装脱部材または支持部材の
寸法を長くすればよい。また、フリュー蓋は、フリュー
上蓋とフリュー下蓋とに分離することなく、フリュー孔
のテーパーに合致するテーパーを有し、フリュー孔に装
着時にフリュー孔煉瓦の敷目地開き部に密着できる長さ
とすることもできる。
【0017】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図1、図2に
基づいて説明する。図1はこの発明のフリュー上蓋とフ
リュー下蓋とを装脱部材でフリーに連結したフリュー蓋
をフリュー孔に装着した場合の側断面図、図2はこの発
明のフリュー上蓋とフリュー下蓋とを支持部材で一体的
に連結したフリュー蓋をフリュー孔に装着した場合の側
断面図である。図1において、1は図示しないフリュー
上部に炉頂部まで積層したフリュー孔煉瓦、2は積層し
たフリュー孔煉瓦1で形成された下細りのテーパーを有
するフリュー孔、3は最上部フリュー孔煉瓦1aに嵌合
して固定した上部周面に摺合せ部4を形成した座金、5
は側面に座金3との摺合せ部6を形成したフリュー上蓋
で、フリュー上蓋5の中心には貫通孔7が設けられてい
る。8は最上部フリュー孔煉瓦1aの敷目地、9は最上
部フリュー孔煉瓦1aの敷目地8部に密着するフリュー
下蓋で、最上部フリュー孔煉瓦1aの敷目地8部のフリ
ュー孔2のテーパーに相当するテーパーを有し、中心に
は貫通孔10が設けられている。11はフリュー上蓋5
とフリュー下蓋9の貫通孔7、10を貫通するフリュー
蓋の装脱部材で、装脱部材11の下端には下蓋引上部材
12、フリュー下蓋9の上部に下蓋押さえ部材13、フ
リュー上蓋5下部に上蓋引上部材14が固設され、フリ
ュー上蓋5の摺合せ部6が座金3の摺合せ部4に嵌合す
ると、フリュー下蓋9が最上部フリュー孔煉瓦1aの敷
目地8部で合致して密着するよう構成されている。
【0018】図2において、21は図示しないフリュー
上部に炉頂部まで積層したフリュー孔煉瓦、22は積層
したフリュー孔煉瓦21で形成された下細りのテーパー
を有するフリュー孔、23は最上部フリュー孔煉瓦21
aに嵌合して固定した上部周面に摺合せ部24を形成し
た座金である。25は側面に座金23との摺合せ部26
を形成したフリュー上蓋、27は最上部フリュー孔煉瓦
21aの敷目地、28は最上部フリュー孔煉瓦21aの
敷目地27部に密着するフリュー下蓋で、最上部フリュ
ー孔煉瓦21aの敷目地27部のフリュー孔22のテー
パーに相当するテーパーを有している。29はフリュー
上蓋25とフリュー下蓋28とを一体に連結する複数の
連結部材で、フリュー上蓋25の摺合せ部26が座金2
3の摺合せ部24に嵌合すると、フリュー下蓋28が最
上部フリュー孔煉瓦21aの敷目地27部で合致して密
着するよう構成されている。
【0019】上記のとおり構成したことによって、図1
に示すフリュー上蓋5とフリュー下蓋9とからなるフリ
ュー蓋をフリュー孔2への装着は、装脱部材11を保持
してフリュー2に真っ直ぐに挿入すれば、フリュー下蓋
9にフリュー孔2のテーパーと最上部フリュー孔煉瓦1
aの敷目地8部で密閉するテーパーが設けられているた
め、フリュー下蓋9が最上部フリュー孔煉瓦1aの敷目
地8部で合致して静止すると共に、フリュー上蓋5の摺
合せ部6が座金3の摺合せ部4に密着する。さらに、装
脱部材11を下げることによって、下蓋押さえ部材13
がフリュー下蓋9の上部を叩き、フリュー下蓋9と最上
部フリュー孔煉瓦1aの敷目地8部のフリュー孔2との
密着性は更に強化される。図1に示すフリュー上蓋5と
フリュー下蓋9とからなるフリュー蓋のフリュー孔2か
らの離脱は、装脱部材11を保持してフリュー2から真
っ直ぐに引き上げれば、フリュー下蓋9の下面に下蓋引
上部材12が衝突すると共に、フリュー上蓋5の下面に
上蓋引上部材14が当接する。そして装脱部材11を一
二度昇降させることによって、フリュー下蓋9は下蓋引
上部材12により下から突き上げられる形となり、装脱
部材11をさらに引き上げれば、フリュー上蓋5とフリ
ュー下蓋9とからなるフリュー蓋はフリュー孔2から離
脱する。
【0020】上記のとおり構成したことによって、図2
に示すフリュー上蓋25とフリュー下蓋28とからなる
フリュー蓋をフリュー孔22への装着は、フリュー22
に真っ直ぐにフリュー蓋を挿入すれば、フリュー下蓋2
8にフリュー孔22のテーパーと最上部フリュー孔煉瓦
21aの敷目地27部で密閉するテーパーが設けられて
いるため、フリュー下蓋28が最上部フリュー孔煉瓦2
1aの敷目地27部で合致して密閉すると共に、フリュ
ー上蓋25の摺合せ部26が座金23の摺合せ部24に
密着し、フリュー孔22は二重にシールされる。図2に
示すフリュー上蓋25とフリュー下蓋28とからなるフ
リュー蓋のフリュー孔22からの離脱は、フリュー22
からフリュー上蓋25を真っ直ぐに引き上げれば、フリ
ュー上蓋25と複数の連結部材29により一体的に連結
されたフリュー下蓋28も最上部フリュー孔煉瓦21a
の敷目地27部から離脱し、フリュー22からフリュー
上蓋25とフリュー下蓋28とからなるフリュー蓋を離
脱させることができる。
【0021】したがって、最上部フリュー孔煉瓦1a、
21aの敷目地8、27部は、フリュー孔2、22にフ
リュー蓋を装着するとフリュー下蓋9、28によって密
閉され、敷目地8、27に開きが発生していても、火炎
の吹き出しが防止され、炉締めアンカーの焼損を防止す
ることができる。また、例えフリュー上蓋5、25と座
金3、23の間隙から雨水が侵入しても、フリュー孔
2、22壁に密着したフリュー下蓋9、28と雨水の表
面張力によって、雨水がそれ以上侵入せず蒸発するた
め、フリュー内への雨水の侵入を防止することができ
る。
【0022】実施例2 炉頂部の凹凸により周囲が最大深さ100mmの水溜ま
りとなり、フリュー蓋が完全に水中に没する部分におい
て、図3に示す従来のフリュー蓋および座金と、この発
明の図1に示すフリュー孔煉瓦を最上部2段に積層し、
フリュー上蓋、フリュー下蓋からなるフリュー蓋および
座金を装着して比較試験を実施した。その結果、図3に
示す従来のフリュー蓋および座金は、降雨によって水溜
まりが生じると蓋の上部で水位が低く、小さな渦を巻い
ている蓋もあり、蒸気が出ていた。そしてその部分の水
を取り除き、フリュー孔内部を点検したところ、フリュ
ー孔煉瓦の上部が真っ黒に冷やされていた。一方、この
発明のフリュー孔煉瓦、フリュー蓋および座金を装着し
たフリュー孔は、上部の状況は従来のフリュー蓋と同様
であったが、フリュー下蓋より下部は煉瓦が赤くて健全
で、冷やされた痕跡は見られなかった。つまり、フリュ
ー内への雨水侵入は皆無であった。また、この発明のフ
リュー孔煉瓦、フリュー蓋および座金を装着したフリュ
ー孔は、炉締めアンカーの焼損についても、最上部フリ
ュー孔煉瓦の敷目地開きが約30mmと大きいフリュー
孔に装着したが、1年経過した現在においても、何ら問
題がなく焼損の痕跡は見られなかった。
【0023】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明のフリュー
孔煉瓦、フリュー蓋および座金を装着したフリュー孔
は、炉頂のフリュー孔の蓋部分からの雨水の侵入を防止
できると共に、フリュー孔煉瓦の敷目地開き部からの火
炎による炉締めアンカーの焼損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフリュー上蓋とフリュー下蓋とを装
脱部材でフリーに連結したフリュー蓋をフリュー孔に装
着した場合の側断面図である。
【図2】この発明のフリュー上蓋とフリュー下蓋とを支
持部材で一体的に連結したフリュー蓋をフリュー孔に装
着した場合の側断面図である。
【図3】従来のフリュー蓋をフリュー孔に装着した場合
の説明図である。
【図4】実開平4−37241号公報に開示のフリュー
蓋をフリュー孔に装着した場合の説明図である。
【図5】フリュー上部のフリュー孔煉瓦と炉締めアンカ
ーとの配置を示す説明図である。
【符号の説明】
1、21、31、51 フリュー孔煉瓦 1a、21a 最上部フリュー孔煉瓦 2、22、32 フリュー孔 3、23、33、42 座金 4、6、24、26 摺合せ部 5、25 フリュー上蓋 7、10 貫通孔 8、27、52 敷目地 9、28 フリュー下蓋 11 装脱部材 12 下蓋引上部材 13 下蓋押さえ部材 14 上蓋引上部材 29 連結部材 34、41 フリュー蓋 35 摺合せ部 43、44、45、46 環状凹凸部 53 炉締めアンカー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉のフリュー孔を下細りのテー
    パー状となし、フリュー蓋を前記下細りのテーパーを有
    するフリュー孔の上端に嵌合するフリュー上蓋と、フリ
    ュー孔煉瓦の敷目地部に密着するフリュー下蓋とで構成
    し、フリュー上蓋とフリュー下蓋とを連結したことを特
    徴とするコークス炉フリュー孔とその蓋。
  2. 【請求項2】 フリュー上蓋とフリュー下蓋とのそれぞ
    れ中心に貫通孔を設け、該それぞれの貫通孔を貫通する
    装脱棒の下端に下蓋引上部材、下蓋上部に下蓋押さえ部
    材、上蓋下部に上蓋引上部材を設け、フリュー上蓋がフ
    リュー孔上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュー孔煉瓦の
    敷目地部を密着するよう連結せしめたことを特徴とする
    請求項1記載のコークス炉フリュー孔とその蓋。
  3. 【請求項3】 フリュー上蓋とフリュー下蓋をフリュー
    上蓋がフリュー孔上端に嵌合時フリュー下蓋がフリュー
    孔煉瓦の敷目地部を密着するよう複数の連結部材で一体
    化したことを特徴とする請求項1記載のコークス炉フリ
    ュー孔とその蓋。
  4. 【請求項4】 フリュー上蓋とフリュー下蓋とのそれぞ
    れ中心に貫通孔を設け、該それぞれの貫通孔を貫通する
    装脱棒の下端に下蓋引上部材、下蓋上部に下蓋押さえ部
    材、上蓋下部に上蓋引上部材を設け、フリュー上蓋とフ
    リュー下蓋をフリュー上蓋がフリュー孔上端に嵌合時フ
    リュー下蓋がフリュー孔煉瓦の敷目地部を密着するよう
    複数の連結部材で一体化したことを特徴とする請求項1
    記載のコークス炉フリュー孔とその蓋。
JP16636394A 1994-06-23 1994-06-23 コークス炉フリュー孔とその蓋 Pending JPH083563A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4956307A (en) * 1988-11-10 1990-09-11 Texas Instruments, Incorporated Thin oxide sidewall insulators for silicon-over-insulator transistors
KR101238880B1 (ko) * 2006-12-27 2013-03-04 주식회사 포스코 빗물침투 방지장치를 구비한 코크스 오븐
JP2016060843A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 Jfeスチール株式会社 炉頂レンガ補修方法

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