JPH0835258A - 屋根構造物の張弦梁構造 - Google Patents

屋根構造物の張弦梁構造

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JPH0835258A
JPH0835258A JP19017494A JP19017494A JPH0835258A JP H0835258 A JPH0835258 A JP H0835258A JP 19017494 A JP19017494 A JP 19017494A JP 19017494 A JP19017494 A JP 19017494A JP H0835258 A JPH0835258 A JP H0835258A
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sheave
roof structure
fixed
tension
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JP19017494A
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Norio Masaoka
典夫 正岡
Yoichi Mukoyama
洋一 向山
Takeo Tsushima
健夫 対馬
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Tomoe Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊張材の両端部に均等に張力を掛けながら、
緊張材に容易に所定の張力を導入し、また再導入するこ
とができるようにする。 【構成】 平面視矩形に形成された屋根構造物1をその
相対向する両側端部1a間の間隔を移動調整可能に基礎
3上に支持し、屋根構造物1の両側端部1a間に緊張材
10を張架し、緊張材10と屋根構造物1の下面部との
間に束材4を介装して、束材4の上端部を屋根構造物1
の下面部に結合し、束材4には固定シーブ19と上下動
自在な移動シーブ18と移動シーブ18の移動を案内す
るガイド部17とを設け、かつ固定シーブ19と移動シ
ーブ18とに緊張材10の中間部を掛け渡すと共に、移
動シーブ18を固定シーブ19から離間する方向に移動
させて緊張材10を緊張させる緊張装置22と、移動し
た移動シーブ18をガイド部17に固定する固定装置2
5とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、屋根構造物の張弦梁構造に関
し、特に、屋根構造物の相対向する両側端部間に張架さ
れた緊張材と前記屋根構造物の下面部との間に介装して
ある束材の部分で前記緊張材の張力を調節可能な張弦梁
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラス等の梁には、特公昭54−
29808号公報に記載されたものがある。
【0003】このトラス等の梁は、図8に示すように、
桁材40の下部中央に束材41の上部を固定し、この束
材41の下部の両側を、各々支持材42を介して桁材4
0の両側基端部40aに連結したものである。これは、
桁材40に対し上反りのたわみ(キャンバー)を入れる
ことで梁を軽量化するものである。
【0004】束材41は、上部が桁材40に固定された
昇降体誘導筒43と、一側が昇降体誘導縦筒43の下部
に螺入された雄ねじ44と、この雄ねじ44の他側に固
定された昇降体45と、この昇降体45の外周に回転自
在に装着された連結金46とから構成されている。支持
材42は、連結金46に接合されている。そして、昇降
体45を介して雄ねじ44を昇降体誘導縦筒43内から
抜けるように回転して束材41の長さを長くすることに
より、桁材40に上反りのたわみを入れるようにしてい
る。
【0005】従来、屋根構造物の張弦梁構造には、前記
トラス等の梁と同様に、屋根を構成する張弦梁構造の下
部中央に束材の上部を固定し、この束材の下部両側を各
々ロッド、ケーブル等の緊張材を介して前記張弦梁構造
の両側端部に連結したものが知られている。この張弦梁
構造にあっては、前記トラス等の梁と同様に束材の長さ
を長くすることにより、緊張材を緊張して張弦梁構造を
上反り変形させることで、該張弦梁構造にプレストレス
を導入する。
【0006】また、上記屋根構造物の張弦梁構造の他に
は、図9に示すようなものもある。この張弦梁構造で
は、屋根を構成する張弦梁構造の両側端部50aを基礎
51上にローラやシュープレート等52を介して支持す
ると共に、両側端部50aをお互いにケーブル等の緊張
材53を介して結合している。この張弦梁構造において
は、緊張材53への軸力導入を張弦梁構造50の両側端
部50aの外側に配置されたジャッキ等の緊張装置54
により両側から均等に行っており、これにより緊張材5
3を緊張して張弦梁構造50を上反り変形させること
で、張弦梁構造50にプレストレスを導入するようにし
ている。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の屋根構造物の張弦梁構造にあっては、いずれも緊張
材を緊張させて屋根を所定の形状に変形させ、かつ、プ
レストレスを導入するために、いちいち作業員が緊張作
業を行うか、緊張作業のために高所作業を行うか、ま
た、緊張作業のための緊張装置をいちいち配置し、緊張
作業を行うことが必要であった。そして、張力導入は建
設時のみの問題ではなく、建設後の経年低減に対しても
考慮する必要があり、緊張方法や作業方法について全般
的に見直す必要があった。
【0008】この発明は、上記課題を解決するためにな
したもので、その目的は、緊張材の両端側に均等に張力
を導入しながら、緊張材に容易に所定の張力を導入し、
また再導入することも容易とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、平面視矩形に形成された屋根構造物を
その相対向する両側端部間の間隔を移動調整可能に基礎
上に支持し、前記屋根構造物の両側端部間に緊張材を張
架し、該緊張材と前記屋根構造物の下面部との間に束材
を介装して、該束材の上端部を前記屋根構造物の下面部
に結合し、前記束材には固定シーブと上下動自在な移動
シーブと該移動シーブを案内するガイド部とを設け、か
つ固定シーブと移動シーブとに前記緊張材の中間部を掛
け渡すと共に、前記移動シーブを固定シーブから離間す
る方向に移動させて前記緊張材を緊張させる緊張装置
と、移動した前記移動シーブを前記ガイド部に固定する
固定装置とを備えたものである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、移動シーブを緊張装置によ
り移動させてガイド部で案内しながら固定シーブから離
間させ、移動シーブと固定シーブ間を長くすることで、
屋根構造物自体の重量で形状を保持している状態から緊
張材に張力を導入する。この場合、緊張材の両端部に対
し張力が均等に掛かるように、移動シーブ及び固定シー
ブが配置構成されていて、屋根構造物の両側端部の緊張
材には均等に張力を掛けることができる。また、移動し
た移動シーブを固定装置により前記ガイド部に固定する
ことで、上記緊張材の張力導入状態を保持することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の第1実施例を図1〜図3に
より説明する。
【0012】図1は屋根構造物の張弦梁構造の張力導入
後の状態を示す概略的な正断面図、図2(1)は図1の
要部拡大詳細図、(2)は(1)のA−A線に沿う断面
図、(3)は(1)のB部分の拡大図、図3は図2
(1)の右側面図である。
【0013】これらの図において1は平面視矩形に形成
された屋根構造物であり、この屋根構造物1はその相対
向する両側端部1aを各々移動端とするシューやローラ
2等により基礎3上に支持されて両側端部1a間の間隔
が移動調整可能となっている。屋根構造物1の相対向す
る両側端部1aの外側には各々これら側端部1aの移動
範囲を規制するストッパSが設けられている。Tは屋根
構造物1を支持する一対の仮設構台である。尚、図面で
は屋根構造物1の両側端部1aをいずれも移動端とした
が、一方の端部のみを移動端、他方の端部を固定端とし
ても良いことは言うまでもない。
【0014】屋根構造物1の両側端部1a間には、ワイ
ヤ等よりなる緊張材10が張架され、緊張材10と屋根
構造物1の下面部との間には束材4が介装され、この束
材4の上端部は屋根構造物1の下面部に結合されてい
る。
【0015】この束材4の上端部は、屋根構造物1の下
面部に固定された環状の固定体4aと、この固定体4a
内に嵌挿された束材本体4bと、この束材本体4bの上
端部を上下動可能に固定体4aに支持させる弾性ゴム1
3とで構成されている。尚、緩衝部材として弾性ゴム1
3を使用したが、弾性ゴム以外のスプリング等の弾性部
材を使用しても良く、また油圧シリンダを使用しても良
い。弾性部材の場合には、油圧シリンダのような油漏れ
等による作動不良が生じることがなく、長期使用が可能
となるという利点がある。
【0016】束材4をより具体的に説明すると、束材本
体4bの上端部は上部端板5を有し、この上部端板5に
は、外方に延びるフランジ部9が形成されている。一
方、固定体4aには、フランジ部9の上、下面に対向す
る上下の受け部11と12が形成されていて、これら受
け部11と12との間に弾性ゴム13を介してフランジ
部9が保持されている。
【0017】また、束材本体4bは上部端板5と下部枠
6を柱材7を介して互いに結合して矩形断面の筒状に枠
組みされていて、各側面(柱材7間)にブレース8が設
けられている。
【0018】束材本体4bの内側には各々、両端を上部
端板5と下部枠6に結合したラックレール14が上下方
向に沿い設けられている。これらラックレール14には
各々、互いにフレーム15を介して結合した被案内筒1
6が摺動自在に係合され、フレーム15の下部には移動
シーブ18が設けられている。ラックレール14とフレ
ーム15と被案内筒16とは、移動シーブ18の上下動
を案内するガイド部17を構成している。
【0019】また、下部枠6には2個の固定シーブ19
がブラケット20とピン21を介して回転自在に取り付
けられている。
【0020】そして、移動シーブ18と固定シーブ19
とには緊張材10の中間部が掛け渡されている。
【0021】また、上部端板5には、上下方向に伸縮す
る流体圧シリンダ22の一端が固定され、流体圧シリン
ダ22の他端はフレーム15に固定されている。流体圧
シリンダ22は、移動シーブ18を固定シーブ19から
離間する方向(上方)に移動させて緊張材10を緊張さ
せる緊張装置を構成している。
【0022】更に、被案内筒16のラック対向部には、
ラックレール14のラック部14aに向けて接離するボ
ルト23が螺合され、このボルト23の先端部は、被案
内筒16の側面で回転不可として案内される固定爪24
に回転自在に取り付けられている。固定爪24は、ラッ
クレール14のラック部14aと係脱可能なラック部2
4aを備えている。このように、移動した移動シーブ1
8をガイド部17に固定する固定装置25が構成されて
いる。
【0023】以上の構成において、移動シーブ18を流
体圧シリンダ22の伸縮作動により移動させて、ガイド
部17を構成するラックレール14及び被案内筒16で
案内しながら固定シーブ19に離れたり、近づいたりす
る方向(上下方向)に移動可能としている。
【0024】移動シーブ18を流体圧シリンダ22の短
縮作動により固定シーブ19から離間する方向(上方)
に移動させると、緊張材10は移動シーブ18に牽引さ
れて固定シーブ19を介して束材4内に引き込まれ、少
なくとも移動シーブ18の移動量の2倍と、移動シーブ
18と固定シーブ19との間に緊張材10を掛けた回数
(1回)とを乗じて得られる長さだけ緊張材10が巻き
込まれた状態になり、この結果、緊張材10の全体に張
力が導入される。この張力導入中、移動シーブ18及び
固定シーブ19に対して緊張材10が移動可能となって
いるため、緊張材10の両端部に均等に張力が掛かるこ
ととなる。
【0025】このようにして、緊張材10に所定の張力
が導入されると共に、屋根構造物1の両側端部1a間の
間隔が狭まって、屋根構造物1が上方に凸状となった状
態で更に大きく湾曲変形する。
【0026】また、被案内筒16に螺合したボルト23
の先端部を、被案内筒16の側面で回転不可として案内
される固定爪24に回転自在に取り付け、固定爪24を
ボルト23の回転により束材4に設けたラックレール1
4のラック部14aに係脱させて、フレーム15をラッ
クレール14に固定又は切り離し可能としている。この
ため、フレーム15に設けた移動シーブ18はその移動
した位置でボルト23の一方向への回転により束材4に
固定され、これにより上記緊張材10の張力導入状態が
保持される。尚、流体圧シリンダ22は、屋根構造物1
の構築後、基礎3上でポンプ等よりなる流体圧供給装置
から切り離される。
【0027】更に、束材4内に、束材本体4bの上下動
の衝撃を緩衝する弾性ゴム13を設けているため、構築
した屋根構造物1が地震力や風力を受けて変形したと
き、屋根構造物1の両側端部1a間を結合する緊張材1
0の張力が変動し、これに伴って屋根構造物1の下面部
に固定した固定体4aに対して束材本体4bが異常に上
下動し、この上下動が弾性ゴム13により緩衝されるこ
ととなる。この結果、屋根構造物1の変形自体が弾性ゴ
ム13により束材本体4b及び緊張材10を介して緩衝
されることとなる。
【0028】また、屋根構造物1の構築して経年後、緊
張材10に張力を再導入する場合には、流体圧シリンダ
22に対して基礎3上において流体圧供給装置を接続し
て、流体圧シリンダ22によりフレーム15を支持した
後、固定爪24をボルト23の緩め回転によりラックレ
ール14のラック部14aから外す。このとき、フレー
ム15に設けた移動シーブ18は流体圧シリンダ22に
より固定シーブ19と離れたり、近づいたりする方向
(上下方向)に移動可能に支持されることとなり、この
結果、上記張力導入と同様にして、基礎3上において緊
張材10に張力を再導入することが可能となる。
【0029】次に、この発明の第2実施例を図4及び図
5により説明する。
【0030】図4は屋根構造物の張弦梁構造を示す図2
(1)に対応した正断面図、図5は同張弦梁構造の張力
導入後に流体圧シリンダをダンパーに置き換えた状態を
示す断面図である。尚、第1実施例と同じ部品には同じ
符号を付した。
【0031】この第2実施例が前記第1実施例と異なる
点は、屋根構造物1の下面部に束材28の上端を固定し
ておき、緊張材10の緊張後、移動シーブ18に設けた
フレーム15を一旦ラックレール14に固定装置25で
仮保持し、次いで屋根構造物1の下面部とフレーム15
との間にダンパー29を装着した後、固定装置25を解
除して移動シーブ18をダンパー29を介して屋根構造
物1の下面部に支持させるようにしたことにある。尚、
流体圧シリンダ22は取り付けたままでも良いが、図5
に示すように取り外しても良い。
【0032】ダンパー29は、シリンダ30内にピスト
ン31を摺動自在に嵌合し、ピストン31の両側にスプ
リング室32と33を隔成し、これらスプリング室32
と33に各々ピストン31を前後動可能に支持するスプ
リング34と35を挿入すると共に、シリンダ30の一
側に、一端がピストン31に連結されたピストンロッド
36を摺動自在に挿通させて構成されている。そして、
ピストンロッド36の他端はフレーム15に接続されて
いる。
【0033】このダンパー29は、屋根構造物1の下面
部とフレーム15との間に装着する前に、緊張材10に
導入した張力と同一の荷重でスプリング34および35
の力に打ち勝ちピストンロッド36を牽引して、ピスト
ン31を略中立位置に配置し、この状態を仮固定してお
き、この仮固定を、屋根構造物1の下面部とフレーム1
5との間に装着した後に解除し、かつ固定装置25を解
除して使用する。
【0034】以上の構成において、緊張材10に導入し
た張力はダンパー29により保持される。そして、屋根
構造物1が地震力や風力を受けて変形したとき、屋根構
造物1の両側端部1a間を結合する緊張材10の張力が
変動し、これに伴って移動シーブ18が設けられている
フレーム15が、束材28内で屋根構造物1の下面部に
対して異常に上下動し、この上下動がダンパー29によ
り緩衝される結果、屋根構造物1の変形自体がダンパー
29により束材28及び緊張材10を介して緩衝される
こととなる。
【0035】尚、上記第1実施例及び第2実施例では、
緊張装置を流体圧シリンダ22で構成したが、図6及び
図7に示す第3実施例のように、屋根構造物1に複数個
の案内シーブ37(束材4内に臨む1個のみ図示)を回
転自在に設けると共に、束材4内に臨む案内シーブ37
に、一端がフレーム15に結合されたケーブル38を掛
け、ケーブル38の他側を他の案内シーブ37に掛けて
基礎3側に導き、巻上機等の揚重機39に巻き付けて、
案内シーブ37とケーブル38と揚重機39とで緊張装
置を構成しても良い。この場合には、揚重機39のケー
ブル巻取りにより移動シーブ18を上方に移動可能とな
ることから、上記第1実施例及び第2実施例と同様に張
力の導入作業を行える。屋根構造物1の構築後は、ケー
ブル38の他側を揚重機39から切り離して屋根構造物
1の側端部1a等に固定しておき、張力の再導入作業時
には再び揚重機39に接続して、上記第1実施例及び第
2実施例と同様に張力の導入作業を行える。
【0036】また、束材4(28)を屋根構造物1の中
央の下面部と緊張材10との間に1本だけ介装したが、
これに限られず、屋根構造物1のスパンが長くて所定の
間隔で複数本介装する場合にも適用できることは言うま
でもない。
【0037】
【発明の効果】以上の通り、この発明は、平面視矩形に
形成された屋根構造物を、その相対向する両側端部間の
間隔を移動調整可能に基礎上に支持し、前記屋根構造物
の両側端部間に緊張材を張架し、該緊張材と前記屋根構
造物の下面部との間に束材を介装して、該束材の上端部
を前記屋根構造物の下面部に結合し、前記束材には固定
シーブと上下動自在な移動シーブと該移動シーブを案内
するガイド部とを設け、かつ固定シーブと移動シーブと
に前記緊張材の中間部を掛け渡すと共に、前記移動シー
ブを固定シーブから離間する方向に移動させて前記緊張
材を緊張させる緊張装置と、移動した前記移動シーブを
前記ガイド部に固定する固定装置とを備えたため、移動
シーブを緊張装置により固定シーブから離間する方向に
移動させて、移動シーブと固定シーブ間を長くすること
で、屋根構造物自体の重量で形状を保持している状態か
ら緊張材に張力を導入することができる。その際、移動
シーブ及び固定シーブの配置構成により、屋根構造物の
両側端部の緊張材に均等に張力を掛けることができる。
また、移動した移動シーブを固定装置により前記ガイド
部に固定することで、上記緊張材の張力導入状態を固定
することができる。さらに、緊張材に張力を再導入する
場合には、移動シーブを緊張装置により固定シーブから
離間する方向に移動させることで簡単に行うことができ
る。従って、従来に比べて緊張材に所定の張力を容易に
導入ないし再導入することができることとなり、作業能
率の向上が図られる。
【0038】さらに、前記束材の上端部を、屋根構造物
の下面部に固定された環状の固定体と、該固定体内に嵌
挿された束材本体の上端部と、該束材本体の上端部を上
下動可能に前記固定体に支持させる緩衝部材とで構成す
ると共に、前記束材本体に、少なくとも前記固定シーブ
と移動シーブと、前記ガイド部と固定装置とを設けたた
め、屋根構造物の両側端部間を緊張材で緊張した状態で
屋根構造物が地震や風力を受けて変形したときは、前記
緊張材の張力が変動し、これに伴って屋根構造物の下面
部に固定した固定体に対して束材本体が異常に上下動
し、この上下動が弾性ゴム等の弾性部材で緩衝されるの
で、屋根構造物の変形を緩衝することができ、屋根構造
物の骨組み部材には何の影響もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例になる屋根構造物の張弦
梁構造の張力導入後の状態を示す概略的な正断面図であ
る。
【図2】(1) 図1の要部拡大詳細図である。 (2) (1)のA−A線に沿う断面図である。 (3) (1)のB部分の拡大図である。
【図3】図2(1)の右側面図である。
【図4】この発明の第2実施例になる屋根構造物の張弦
梁構造を示す図2(1)に対応した正断面図である。
【図5】同張弦梁構造の張力導入後に流体圧シリンダを
ダンパーに置き換えた状態を示す断面図である。
【図6】この発明の第3実施例になる屋根構造物の張弦
梁構造を示す図2(1)に対応した正断面図である。
【図7】図6の右側面図である。
【図8】従来のトラス等の梁を示す正面図である。
【図9】従来例の屋根構造物の張弦梁構造を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 屋根構造物 1a 側端部 3 基礎 4 束材 4a 固定体 4b 束材本体 10 緊張材 13 弾性ゴム(緩衝部材) 14 ラックレール 15 フレーム 16 被案内筒 17 ガイド部 18 移動シーブ 19 固定シーブ 22 流体圧シリンダ(緊張装置) 25 固定装置 28 束材 29 ダンパー 37 案内シーブ(緊張装置) 38 ケーブル(緊張装置) 39 揚重機(緊張装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視矩形に形成された屋根構造物を、
    その相対向する両側端部間の間隔を移動調整可能に基礎
    上に支持し、前記屋根構造物の両側端部間に緊張材を張
    架し、該緊張材と前記屋根構造物の下面部との間に束材
    を介装して、該束材の上端部を前記屋根構造物の下面部
    に結合し、前記束材には固定シーブと上下動自在な移動
    シーブと該移動シーブを案内するガイド部とを設け、か
    つ固定シーブと移動シーブとに前記緊張材の中間部を掛
    け渡すと共に、前記移動シーブを固定シーブから離間す
    る方向に移動させて前記緊張材を緊張させる緊張装置
    と、移動した前記移動シーブを前記ガイド部に固定する
    固定装置とを備えたことを特徴とする屋根構造物の張弦
    梁構造。
  2. 【請求項2】 前記束材の上端部を、屋根構造物の下面
    部に固定された環状の固定体と、該固定体内に嵌挿され
    た束材本体の上端部と、該束材本体の上端部を上下動可
    能に前記固定体に支持させる緩衝部材とで構成すると共
    に、前記束材本体に、少なくとも前記固定シーブと移動
    シーブと、前記ガイド部と固定装置とを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の屋根構造物の張弦梁構造。
  3. 【請求項3】 前記固定装置を解除した状態において、
    移動した前記移動シーブをダンパーを介して前記屋根構
    造物の下面部に支持させたことを特徴とする請求項1記
    載の屋根構造物の張弦梁構造。
JP19017494A 1994-07-21 1994-07-21 屋根構造物の張弦梁構造 Pending JPH0835258A (ja)

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