JPH083488A - カチオン電着塗料 - Google Patents

カチオン電着塗料

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JPH083488A
JPH083488A JP6166240A JP16624094A JPH083488A JP H083488 A JPH083488 A JP H083488A JP 6166240 A JP6166240 A JP 6166240A JP 16624094 A JP16624094 A JP 16624094A JP H083488 A JPH083488 A JP H083488A
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JP
Japan
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resin
weight
cationic
electrodeposition coating
parts
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JP6166240A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Hiraki
忠義 平木
Masafumi Kume
政文 久米
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カチオン性樹脂組成物(A)100重量部あ
たり、ガラス転移温度が0〜−75℃および数平均分子
量が5,000〜100,000である水溶性または水
分散性の樹脂(B)を5〜30重量部配合してなり、か
つ顔料(C)の含有率が該樹脂(A)100重量部あた
り15重量%以下であることを特徴とするカチオン電着
塗料。 【目的】 防錆性および平滑性にすぐれ、しかも透明塗
膜も形成しうるカチオン電着塗料に関し、特に、合金化
溶融亜鉛メッキ鋼板に塗装しても、ピンホールのない平
滑性にすぐれた塗膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防錆性および平滑性に
すぐれ、しかも透明塗膜も形成しうるカチオン電着塗料
に関する。特に、該電着塗料は合金化溶融亜鉛メッキ鋼
板(以下、「GA材」と略称する)に塗装しても、ピン
ホールのない平滑性にすぐれた塗膜を形成する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】カチオン電着塗料はつきま
わり性および防錆性がすぐれているので、袋状構造部を
有する部材、例えば自動車や電機器具などの塗装に広く
使用されている。
【0003】近年、自動車外板部には、例えば寒冷地で
の岩塩散布路などの過酷な腐食環境下でも十分に耐えら
れる防食性のすぐれたさらなる高度な耐久性が要求され
ている。この対策として、例えば、GA材を使用し、し
かも電着塗料をつきまわり性をよくしかつ膜厚の均一化
のために高電圧で塗装することが行われているが、電着
時に放電・ガス発泡して塗膜にピンホールが生じやすい
という欠陥がある。それを防止するために、該GA材に
さらに鉄リッチの電気亜鉛メッキを行った二層メッキ鋼
板を使用したり、電着塗膜を厚くすることなどが行われ
ているが、いずれも製品コストを高くするので好ましく
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の欠陥を
解消し、低コストで、防錆性および平滑性がすぐれ、G
A材に薄膜を塗装してもピンホール発生のない塗膜を形
成するカチオン電着塗料の開発を目的にし、その特徴
は、カチオン電着塗料に、特定のガラス転移温度および
数平均分子量を有する水溶性または水分散性の樹脂を配
合し、かつ顔料含有率を少なくするところにあり、その
結果、上記目的が達成され本発明が完成した。
【0005】すなわち、本発明は、カチオン性樹脂組成
物(A)100重量部あたり、ガラス転移温度が0〜−
75℃および数平均分子量が5,000〜100,00
0である水溶性または水分散性の樹脂(B)を5〜30
重量部配合してなり、かつ顔料(C)の含有率が該樹脂
(A)100重量部あたり15重量%以下であることを
特徴とするカチオン電着塗料に関する。
【0006】本発明のカチオン電着塗料についてさらに
具体的に説明する。 (A):カチオン性樹脂組成物 カチオン性基および水酸基を有する基体樹脂(A−1)
と硬化剤(A−2)とからなる樹脂組成物であり、該基
体樹脂(A−1)の水酸基は硬化剤(A−2)と架橋硬
化反応し、カチオン性基は該樹脂組成物(A)を水中に
安定に分散するのに有効である。また該両成分の一部が
結合した自己架橋型樹脂も包含される。
【0007】基体樹脂(A−1)は1分子中にカチオン
性基および水酸基を有する樹脂であり、例えば次のもの
があげられる。 (1)エポキシ樹脂とカチオン化剤(アミン化合物)と
を反応せしめて得られるエポキシ・ポリアミン樹脂; (2)ポリカルボン酸とポリアミンとの重縮合物を、上
記エポキシ・ポリアミン樹脂に縮合させてなる樹脂; (3)水酸基ならびにアミノ基含有アクリル系またはビ
ニル系モノマーの共重合体。
【0008】これらのカチオン性樹脂の具体例および製
造方法については、例えば、特公昭45−12395号
公報、特公昭45−12396号公報、特公昭49−2
3087号公報、米国特許第2450940号明細書、
米国特許第3403088号明細書、米国特許第389
1529号明細書、米国特許第3963663号明細書
などに記載されているので、ここではこれらの引用をも
って詳細な記述に代える。
【0009】一方、上記エポキシ樹脂にカチオン性基を
導入するためのカチオン化剤としては、脂肪族または脂
環族または芳香−脂肪族の第1級もしくは第2級アミ
ン、第3級アミン塩、第2級スルフィド塩、第3級ホス
フィン塩などが挙げられる。これらはエポキシ基と反応
してカチオン性基を形成する。さらに第3級アミノアル
コールとジイソシアネートとの反応によって得られる第
3級アミノモノイソシアネートをエポキシ樹脂の水酸基
と反応させてカチオン性基とすることもできる。
【0010】基体樹脂(A−1)の水酸基としては、例
えば、上記カチオン化剤中のアルカノールアミン、エポ
キシド化合物中に導入されることがあるカプロラクトン
の開環物およびポリオールなどから導入される第1級水
酸基;エポキシ樹脂中の第2級水酸基;などがあげられ
る。このうち、アルカノールアミンにより導入される第
1級水酸基は硬化剤との架橋反応性にすぐれているので
好ましい。
【0011】基体樹脂(A−1)における水酸基の含有
量は、硬化剤(A−2)に含まれる官能基との架橋硬化
反応性の点からみて、水酸基当量で20〜5,000、
特に100〜1,000の範囲内が好ましく、特に、第
1級水酸基当量は200〜1,000の範囲内にあるこ
とが好ましい。また、カチオン性基の含有量は、該基体
樹脂(A−1)を安定に分散しうる必要な最低限以上が
好ましく、KOH(mg/g固形分)(アミン価換算)で一
般に3〜200、特に10〜80の範囲内にあることが
好ましい。しかし、カチオン性基の含有量が3以下の場
合であっても、界面活性剤などを使用して水分散化して
使用することも可能であるが、この場合は水性分散組成
物のpHが通常4〜9、より好ましくは6〜7になるよう
にカチオン性基を調整するのが好ましい。
【0012】基体樹脂(A−1)は、水酸基およびカチ
オン性基を有しており、遊離のエポキシ基は原則として
含まないことが好ましく、しかもそのガラス転移温度は
5℃以上、特に20〜50℃、数平均分子量は1,00
0〜5,000未満、特に2,000〜4,000であ
ることが望ましい。
【0013】硬化剤(A−2)は特に限定されず、ブロ
ックポリイソシアネート化合物が好ましい。
【0014】該ブロックポリイソシアネート化合物は、
ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブロッ
ク剤でブロックしてなる化合物であり、ある温度以上に
加熱するとブロック剤が解離して遊離イソシアネート基
が再生し、このものが上記基体樹脂(A−1)の水酸基
と反応し架橋硬化する。
【0015】ポリイソシアネート化合物は1分子中に2
個以上の遊離イソシアネート基を有する化合物であり、
例えばヘキサメチレンジイソシアネートもしくはトリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイ
ソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネート
もしくはイソホロンジイソシアネートなどの脂環族ジイ
ソシアネート類;トリレンジイソシアネートもしくは
4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳
香族ジイソシアネート類;これらの有機ジイソシアネー
トと多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂もしく
は水などとの付加物;上記有機ジイソシアネート同志の
環化重合体;上記有機ジイソシアネートのビューレット
体;などがあげられる。
【0016】また、ブロック剤としては、例えばフェノ
ール系、ラクタム系、活性メチレン系、アルコール系、
メルカプタン系、酸アミド系、イミド系、アミン系、イ
ミダゾール系、尿素系、カルバミン酸エステル系、イミ
ン系、オキシム系、亜硫酸系などのブロック剤がいずれ
も使用されうるが、とりわけフェノール系、ラクタム
系、アルコール系、オキシム系などのブロック剤が有利
に使用できる。
【0017】(B):ガラス転移温度が0〜−75℃お
よび数平均分子量が5,000〜100,000である
水溶性または水分散性の樹脂。
【0018】該樹脂(B)として、具体的には次のもの
があげられる。 変性ポリオレフィン系樹脂 例えば、プロピレン−エチレン共重合体(モル比で約4
0〜80:60〜20が好適)に、塩素化ポリオレフィ
ン(例えば塩素化率約1〜60重量%の塩素化ポリプロ
ピレン)を1〜50重量部、好ましくは10〜20重量
部(いずれも該共重合体100重量部あたり)を配合し
てなる混合物があげられる。これらの共重合体および塩
素化ポリプロピレンの数平均分子量は5,000〜10
0,000、好ましくは20,000〜50,000の
範囲である。該変性ポリオレフィン系樹脂の水性化に際
し、プロピレン−エチレン共重合体はそれ自体既知のア
ニオン、カチオンもしくは非イオン性のエマルジョン重
合によって水性化することができる。
【0019】スチレン−ブタジエン共重合体:スチレ
ンの含有率が約1〜80重量%、好ましくは10〜40
重量%の共重合体であって、スチレンおよびブタジエン
を重合調整剤、触媒、石鹸ならびに水の存在下で共重合
せしめることによって該共重合体の水分散液が得られ
る。また該共重合体の数平均分子量は5,000〜10
0,000、好ましくは20,000〜50,000の
範囲である。
【0020】ブタジエン樹脂:上記においてスチレ
ンを用いないで重合することにより得られる水分散液
で、該樹脂の数平均分子量は5,000〜100,00
0、好ましくは20,000〜50,000の範囲であ
る。
【0021】アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体:アクリロニトリルの含有率が約1〜50重量%、好
ましくは10〜40重量%の共重合体であって、アクリ
ロニトリルおよびブタジエンに、必要に応じアクリル
酸、メタクリル酸などの官能性モノマーを加え、重合触
媒、分子量調整剤、界面活性剤などの存在下で水中にお
いてエマルジョン重合することによって得られる。重合
温度は100℃以下が好ましい。該共重合体の数平均分
子量は5,000〜100,000、好ましくは20,
000〜50,000の範囲である。
【0022】ポリウレタン樹脂:ポリオール、ポリイ
ソシアネート化合物およびジアルカノールアミンを反応
させることによって得られるものがあげられる。該樹脂
の数平均分子量は5,000〜100,000、好まし
くは20,000〜50,000の範囲である。
【0023】その他:上記以外に、ポリブテン、アク
リル樹脂なども使用できる。これらも数平均分子量は
5,000〜100,000、好ましくは20,000
〜50,000の範囲である。これらのうち、および
に示したものが特に好ましい。
【0024】該(B)成分は、数平均分子量が5,00
0〜100,000で、かつガラス転移温度が0〜−7
5℃、好ましくは−30〜−70℃である。数平均分子
量が5,000より小さくなると電着塗装のつきまわり
性が低下し、袋構造物の均一塗装性が十分でなく、膜厚
が不均一になり、また100,000より大きくなると
塗膜の仕上り外観および塗料の安定性が低下するので好
ましくない。また、ガラス転移温度が0℃より高くなる
と塗膜のピンホール発生を防止できず、しかも仕上り性
も十分でなく、−75℃より低くなると塗膜の耐水性、
耐食性などが低下するので好ましくない。
【0025】本発明のカチオン電着塗料は上記カチオン
性樹脂組成物(A)および水溶性または水分散性の樹脂
(B)を主成分とするもので、該両成分の比率は、固形
分で、(A)成分100重量部あたり、(B)成分を5
〜30重量部、好ましくは10〜25重量部である。
(B)成分が5重量部より少なくなるとピンホールが発
生しやすくなり、また30重量部より多くなると塗料の
安定性および塗膜の平滑性が低下するので好ましくな
い。
【0026】また、本発明のカチオン電着塗料には顔料
(C)を配合することができ、その配合量は上記(A)
成分100重量部あたり、顔料(C)を15重量部以
下、好ましくは10重量部以下である。顔料(C)の配
合量を15重量部以下にすることによって、電着塗装初
期の電気分解によって生じる局部的水素ガスの泡跡の融
着修復性が向上し、GA材に塗装してもピンホールの発
生は殆ど認められなくなった。したがって、顔料(C)
が、(A)成分100重量部に対し、15重量部より多
くなると融着修復性が低下し、しかもピンホールが発生
しやすくなるので好ましくない。
【0027】本発明で使用できる顔料(C)には、着色
顔料、体質顔料、防食顔料、メタリック顔料、無色樹脂
粒子、着色樹脂粒子、充填材などが含まれる。これらは
いずれも粉末もしくは粒子である。具体的には、カーボ
ンブラック、チタン白、鉛白、酸化鉛、ベンガラのよう
な着色顔料;クレー、タルクなどの体質顔料;アルミニ
ウム粉末などのようなメタリック顔料;クロム酸ストロ
ンチウム、クロム酸鉛、塩基性クロム酸鉛などの防食顔
料;などがあげられる。
【0028】本発明のカチオン電着塗料の電着塗装は、
固形分濃度を約5〜30重量%、好ましくは約10〜2
0重量%となるように脱イオン水などで希釈し、さらに
pHを約5〜8、好ましくは6〜7の範囲内に調整して電
着浴とし、浴温度約15〜35℃において、被塗物を該
浴中に浸漬して、対極との間で電圧約50〜400Vを
印加し、約1〜5分通電することによって行われる。
【0029】電着塗装膜厚は任意に選択できるが、10
〜35μ、特に15〜25μ(乾燥塗膜)が好ましい。
電着塗装後、通常上水、脱イオン水、限外濾過液などで
洗浄してから、100〜180℃で加熱することによっ
て硬化せしめる。
【0030】さらに本発明は、上記カチオン電着塗料の
電着塗面に上塗塗料を、必要に応じて中塗塗料を塗装し
てから、塗装することも包含している。
【0031】中塗塗料および上塗塗料はいずれもそれ自
体既知のものが使用できる。具体的には、水酸基、エポ
キシ基、カルボキシル基、シラノール基および加水分解
性アルコキシシラン基などから選ばれた1種もしくは2
種以上の官能基を有する基体樹脂と、これらの官能基と
架橋反応しうる官能基を有する化合物もしくは樹脂(硬
化剤)とを主成分としてなる組成物が使用できる。この
うち、該基体樹脂としてはこれらの官能基を有せしめた
アクリル樹脂やポリエステル樹脂が好適であり、硬化剤
としてこれらの官能基と架橋反応しうる官能基を有する
メラミン樹脂、ポリイソシアネート化合物、アクリル樹
脂およびポリエステル樹脂などが例示できる。
【0032】これらの中塗塗料および上塗塗料の形態は
特に制限されず、有機溶剤および(または)水に溶解も
しくは分散させてなる液状タイプ、これらの媒体を殆ど
もしくは全く含まない粉体タイプなどがあげられる。
【0033】本発明の塗装方法は、カチオン電着塗料を
塗装し、硬化させてから、または硬化させずに、中塗塗
料を塗装し、硬化させてから、または硬化させずに(こ
の中塗塗料の塗装は省略してもさしつかえない)、上塗
塗料を塗装し、硬化させることによって行われる。
【0034】
【発明の効果】
1.本発明のカチオン電着塗料はGA材に15〜25μ
(乾燥塗膜)程度の薄膜に塗装しても、ピンホールの発
生が全く認められず、平滑性および防食性にすぐれた塗
膜が形成できる。 2.顔料含有率を少なくすることによって、塗膜にピン
ホールの発生を防止でき、かつ平滑性も向上した。
【0035】次に、本発明の実施例および比較例につい
て説明する。部および%は原則として重量部および重量
%である。
【0036】実施例1 ポリアミド変性エポキシ樹脂(第1級水酸基当量25
0、ガラス転移温度35℃、平均分子量2,800、ア
ミン価80のものを酢酸で中和当量0.5)と完全ブロ
ックポリイソシアネート化合物との混合物100部あた
り、プロピレン・エチレン共重合体(モル比70:3
0、数平均分子量30,000、ガラス転移温度−45
℃)20部、顔料として酸化チタン6.8部ならびにカ
ーボンブラック0.2部、そして触媒としてジオクチル
錫オキサイド3部(これらの配合量はいずれも固形分量
である)を配合し、脱イオン水に均一に分散して本発明
に包含されるカチオン電着塗料を得た。
【0037】該カチオン電着塗料(固形分含有率20
%)の浴温28℃にして、パールボンドPB−L302
0処理(日本パーカライジング社製、商品名)で表面処
理した合金溶融亜鉛メッキ鋼板(大きさ0.8×150
×70mm)を浸漬し、マグネチックスターラーで撹拌し
ながら、電圧200V、250Vおよび300Vで3分
間通電して電着塗装し、引き上げ、水洗してから、17
0℃で20分加熱して硬化せしめた。形成した電着塗膜
の性能試験結果は表1に示した。
【0038】比較例1 ポリアミド変性エポキシ樹脂(アミン価80のものを酢
酸で中和当量0.5)と完全ブロックポリイソシアネー
ト化合物との混合物100部あたり、顔料として酸化チ
タン20部、精製クレー10部ならびにカーボンブラッ
ク0.5部、そして触媒としてジオクチル錫オキサイド
3部(これらの配合量はいずれも固形分量である)を配
合し、脱イオン水に均一に分散して比較用のカチオン電
着塗料を得た。
【0039】該カチオン電着塗料(固形分含有率20
%)の浴温28℃にして、パールボンドPB−L302
0処理(日本パーカライジング社製、商品名)で表面処
理した合金溶融亜鉛メッキ鋼板(大きさ0.8×150
×70mm)を浸漬し、マグネチックスターラーで撹拌し
ながら、電圧200V、250Vおよび300Vで3分
間通電して電着塗装し、引き上げ、水洗してから、17
0℃で20分加熱して硬化せしめた。性能試験結果は表
1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】(*1):電着塗面100cm2 あたりのピ
ンホールの発生個数を調べた。○は0個、△は1〜10
個、×は11個以上を示す。 (*2):パイプ法で測定した。単位mm。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性樹脂組成物(A)100重量
    部あたり、ガラス転移温度が0〜−75℃および数平均
    分子量が5,000〜100,000である水溶性また
    は水分散性の樹脂(B)を5〜30重量部配合してな
    り、かつ顔料(C)の含有率が該樹脂(A)100重量
    部あたり15重量%以下であることを特徴とするカチオ
    ン電着塗料。
  2. 【請求項2】 カチオン性樹脂組成物(A)が、カチオ
    ン性基および水酸基を有する基体樹脂(A−1)と硬化
    剤(A−2)とからなる樹脂組成物である請求項1のカ
    チオン電着塗料。
  3. 【請求項3】 基体樹脂(A−1)が、ガラス転移温度
    5℃以上、数平均分子量1,000〜5,000未満で
    ある請求項2のカチオン電着塗料。
  4. 【請求項4】 硬化剤(A−2)が、ブロックポリイソ
    シアネート化合物である請求項2のカチオン電着塗料。
  5. 【請求項5】 樹脂(B)が、数平均分子量20,00
    0〜50,000である請求項1のカチオン電着塗料。
  6. 【請求項6】 樹脂(B)が、ガラス転移温度−30〜
    −70℃である請求項1のカチオン電着塗料。
  7. 【請求項7】 樹脂(B)が、プロピレン・エチレン共
    重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエン樹
    脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体およびポリ
    ウレタン樹脂から選ばれた1種以上である請求項1のカ
    チオン電着塗料。
  8. 【請求項8】 カチオン性樹脂組成物(A)100重量
    部あたり、樹脂(B)を10〜25重量部配合してなる
    請求項1のカチオン電着塗料。
  9. 【請求項9】 カチオン性樹脂組成物(A)100重量
    部あたり、顔料(C)を10重量%以下配合してなるカ
    チオン電着塗料。
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