JPH083430Y2 - エレベータ乗りかご用冷房装置の結露水排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエレベータ乗りかご用冷房装置の結露水排出
装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のエレベータ乗りかご用冷房装置の結露水排出装
置は、実開昭50−8663号公報に記載のように、冷房装置
で発生した結露水をエレベータ乗りかごに設けられた結
露水貯水タンクに一旦貯水し、乗りかごが、最下階に到
着すると乗りかご下部の排水弁が開き、昇降路ピツト部
の結露水受け容器に排出されるように構成されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記従来技術は、結露水排出の際の水はね音について
は配慮されておらず、排出された結露水の結露水受け容
器への落下音が大きく、耳ざわりとなるという問題点が
あつた。

本考案は、上記した従来技術に鑑みてなされたもの
で、その目的は、結露水の結露水受け容器への落下音を
小さくするためのエレベータ乗りかご用冷房装置の結露
水排出装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的は、エレベータ乗りかご用冷房装置の結露水
排出装置において、昇降路ピツト部の結露水受け容器部
に、山形のメツシユ状装置を設置することによつて達成
される。

〔作用〕

冷房装置より発生する結露水は、一旦乗りかごの結露
水貯水タンクあるいはホースに貯水され、乗りかごが最
下階に到達すると、乗りかごの排水弁が、昇降路ピツト
部に設けられたカムにより開かれ、貯水タンクあるいは
ホースに貯水された結露水が排出口より結露水受け容器
に排出されるが、その際、結露水受け容器には山形のメ
ツシユ状装置が設置されていて、そのメツシユ装置によ
り、排水弁から落下してきた結露水が分散流下させられ
るので、結露水の水はね音が小さくなるため、排水音や
落下音は軽減され乗りかご内まで聞こえることはない。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図により説明する。

エレベータ乗りかご１は冷房装置２と結露水貯水タン
ク３と結露水を排出するための排水弁５を備えている。
冷房装置２と結露水貯水タンク３、及び結露水貯水タン
ク３と排水弁５は、それぞれ結露水を誘導する誘導管4
a、4bに連結されている。昇降ピツト部には排水弁５を
開閉させるカム６と、結露水受け容器７が設けられてい
る。

結露水受け容器７には、第１図に示すように、山形の
メツシユ状装置８が設置されている。

今、乗りかご１が最下階に到着し、冷房装置２の結露
水を、結露水貯水タンク３より排水弁５を介して排出さ
せるときに、結露水は、結露水受け容器７に設置された
メツシユ状装置８を介して結露水受け容器７に排出され
るため、結露水が直接結露水受け容器７に当たることな
く分散されるので、結露水の落下音や排出音はエレベー
タの乗りかご１内、ホールに響くことはない。

メツシユ状装置８を介し結露水受け容器７に入つた結
露水は、結露水受け容器７の底の穴より昇降路ピツト外
へ誘導管4Cを通り排出される。

〔考案の効果〕

本考案によれば、冷房装置の結露水の受け容器に、山
形のメツシユ状装置を設置するという極めて簡単な部品
追加により冷房装置で発生した結露水排出時の水はね音
や排出音を緩和させることができ、かご内の乗客やホー
ルの待ち客に不快音が聞こえることを防ぐことができ
る。

また既に納まつている冷房装置付のエレベータにおい
ても、特別な改造作業をすることなく、メツシユ状装置
を設置するだけで効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例になるエレベータ乗りかご用
冷房装置の結露水排出装置を示す縦断面図である。 １……エレベータ乗りかご、２……冷房装置、３……結
露水貯水タンク、4a、4b、4c……誘導管、５……排水
弁、６……カム、７……結露水受け容器、８……メツシ
ユ状装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】昇降路内を昇降する乗りかごに冷房装置を
   備えたエレベータにおいて、上記冷房装置から発生する
   結露水を貯水しておくタンクあるいはホースを有し、こ
   れに貯水した結露水を昇降路ピツト部の結露水受け容器
   に排出させるようにしたエレベータ乗りかご用冷房装置
   の結露水排出装置において、前記結露水受け容器部に、
   山形のメツシユ状装置を設けたことを特徴とするエレベ
   ータ乗りかご用冷房装置の結露水排出装置。