JPH083422Y2 - 精密巻糸機 - Google Patents

精密巻糸機

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JPH083422Y2
JPH083422Y2 JP7923090U JP7923090U JPH083422Y2 JP H083422 Y2 JPH083422 Y2 JP H083422Y2 JP 7923090 U JP7923090 U JP 7923090U JP 7923090 U JP7923090 U JP 7923090U JP H083422 Y2 JPH083422 Y2 JP H083422Y2
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JP
Japan
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spindle
pulley
flat belt
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traverse
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謙一 梶田
延雄 青木
雅弘 安田
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Kamitsu Seisakusho Ltd
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Kamitsu Seisakusho Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は主としてミシン糸等の糸条を一定の綾目で巻
取るための精密巻糸機に関し、更に詳しくは巻取り時の
綾目を微細に調整し得て目的の綾目を備えたパッケージ
を得られるようにした巻糸機に関する。
(従来の技術) ボビンを保持するスピンドルの回転速度と、糸条を綾
振りさせるトラバースガイドの往復速度との比率(ワイ
ンド比)を一定に保ちつつ糸条を巻取る精密巻糸機を使
用し、ミシン糸等をクローズワインドと称する整列した
綾目で巻取る場合には、糸条の僅かな違いによってパッ
ケージの綾目が変化する。
このため従来の精密巻糸機の中でも特に前記トラバー
スガイドを駆動するトラバースカムとスピンドルとの回
転比を微調整することにより所望目的の綾目を得ようと
するものでは、スピンドルとトラバースカムとの間のベ
ルト伝動機構中に有効直径が無段階に変化するプーリを
介在させている。
このような精密巻糸機は概ね第4図で示す構成を有す
る。
即ち、モータ51の出力軸52にスピンドル53が直結さ
れ、出力軸52に固着した平プーリ54と、中間軸55に固着
した有効直径可変の変速プーリ56との間に、テンション
プーリ57で張力を付与した状態の平ベルト58を巻掛け
た。
前記中間軸55はクレードル(図示せず)の揺動中心軸
線上に位置し、該クレードルの揺動端側において回転自
在に軸支されたトラバースカム59の軸端に固着したタイ
ミングプーリ60をタイミングベルト61を介して中間軸55
の軸端に固着したタイミングプーリ62と連結した。
前記変速プーリ56は中間軸55に固着したボス部に対
し、プーリの外面を構成する等分割された部材63を半径
方向に移動可能に組合せて構成し、その半径方向の偏位
をボス部に螺着した円錐カム64の螺入量により調整する
ようにした。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の精密巻糸機において、スピンドル53とトラ
バースカム59の回転比を微調整して綾目を調整するには
装置の運転を一時中断した状態で円錐カム64のボス部へ
の螺入量を調整し、変速プーリ56の有効直径D0を変更し
て運転を再開し、パッケージ表面に適当な糸層が形成さ
れた時点で運転を停止してパッケージ表面の綾目を確認
するといった方法を採らざるを得ず、前記円錐カム64は
機台の背面に位置し、また変速プーリ56と一体に回転す
るため運転中は円錐カム64による調整作業はできない不
都合があり、従って綾目の調整作業が煩雑になる問題が
あった。
更に、トラバースカム59をタイミングベルト61および
平ベルト58を介してモータ51により駆動しているため綾
振り作動においてトラバースガイドの折返しによるトラ
バースカム59の回転抵抗の変動により平ベルト58のスリ
ップ率が変化し、綾目の安定性についても問題があっ
た。
尚、近時上記のようなベルト伝動機構によるワインド
比設定手段に代ってスピンドルとトラバースカムの夫々
に駆動モータを取付け、各モータの回転数をコンピュー
タにより制御するものが提案されているが、このような
巻取機では綾目を正確にコントロールすることが極めて
困難であり、正確な綾目のパッケージを得ようとすれば
装置コストが大巾に高騰するためミシン糸等の巻取りに
は実際上高価過ぎて生産コストが引き合わないことから
綾目調整が容易且つ安価な機種の開発が要望されてい
る。
(課題を解決するための手段) 上記に鑑み、本考案は綾目の調整を極めて安易、かつ
正確とした巻糸機を得ることを目的とするもので、1台
のモータによりボビンを保持するスピンドルと、糸条を
綾振りするトラバース機構とを同時駆動する精密巻取機
において、前記モータとトラバース機構とをタイミング
ベルトの如き確動伝達手段により連結し、また前記モー
タとスピンドルとの間に、円錐プーリと平ベルトとの組
合せから成り該平ベルトの軸方向巻掛け位置の変化によ
り回転比を無段階に変更可能な可変速伝動機構を介設す
ると共に前記平ベルトの巻掛け位置を変化させる操作軸
を前記スピンドルと平行させ、その操作端を機台より前
方に突出させたことを特徴とする。
(作用) 本考案による巻糸機においてモータ3を駆動すれば、
タイミングベルト8、9による確動伝達手段10によりト
ラバース機構2は駆動し、トラバースカム20の回転によ
り該カム20の螺旋溝に係合するトラバースガイド(図示
せず)を往復動させて糸条のトラバースが行なわれ、一
方ボビンAを保持したスピンドル1は円錐プーリ4と、
これに巻掛けた平ベルト5による可変速伝動機構6によ
り前記トラバースカム20と同方向に回転する。
ボビンAに巻取られる糸の綾目を変更し、または目的
の綾目に正確に合わせるには、例えばストロボスコープ
等によってボビンの表面を目視して、操作軸7を所望の
方向に回動することにより平ベルト5を減速方向又は増
速方向に移動させ、トラバースカム20との回転比を無段
階に変化させて、目的の正確な綾目による巻取り得るよ
うにした。
(実施例) 本考案による巻糸機の実施例を図面について説明す
る。
本考案はボビンAと保持するホルダーを固着したスピ
ンドル1と糸条を綾振りするトラバース機構2とを、1
台のモータ3により同時駆動し、モータ3とスピンドル
1との間には円錐プーリ4とこれに巻掛けた平ベルト5
との組合せにより無段階に回転比を変化させ得る可変速
伝動機構6を介設すると共に、該可変速伝動機構6の操
作軸7をスピンドル1と平行に、またその操作端を機台
より前方に突出させ、モータ3とトラバース機構2をタ
イミングベルト8、9等の確動伝達手段10により連結し
た。
更に詳述すれば第1図で示すようにモータ3の出力軸
に固着した原動タイミングプーリ11と、スピンドル1駆
動用として円錐プーリ4の軸12端に固着したタイミング
プーリ13と、トラバース機構2駆動用として設けた中間
軸14の一端にキー16で回り止めを施したタイミングプー
リ15とにタイミングベルト8を巻掛け、円錐プーリ4に
巻掛けた前記平ベルト5の他端をスピンドル1に対しス
プライン又は図示の滑りキー17で係合しスプンドル1と
共に回転するが軸方向に移動可能に結合した平プーリ18
に巻掛けてスピンドル1を駆動させ、一方中間軸14他端
のタイミングプーリ19とトラバース機構2におけるトラ
バースカム20の軸端に結着したタイミングプーリ21とを
タイミングベルト9で連結し、該タイミングベルト8、
9による確動伝達機構10によりトラバース機構2を駆動
させるようにした。
尚、前記トラバースカム20は図示しない揺動可能なク
レードルの先端に軸支し、ボビンAの巻取り糸層の増大
に伴って離反方向に移動させるようにした。
上記スピンドル1の駆動において円錐プーリ4に巻掛
けた平ベルト5の巻掛け位置を変更すればモータ3とス
ピンドル1の回転比を調整し得るが、該平ベルト5の巻
掛け位置変化用操作軸7は螺軸で構成してスピンドル1
と平行に設け、該操作軸7の螺旋23に基部を螺挿した移
動片24により回転自在に軸承された2個の突子25、25で
前記平ベルト5を挾み、操作軸7の回動による移動片24
の進退で平ベルト5を移動させて円錐プーリ4上の巻掛
け位置を変えるようにし、このときスピンドル1と一体
に回転する平プーリ18も連動してスピンドル1上を移動
する。
尚、上記操作軸7はスピンドル1を軸支した固定機枠
26に結着した支持板27を挿通し、先端を該支持板27と一
体の保持片28で支持して回転自在に設けて、先端の操作
ハンドル29を機枠26から前面に突出させ、且つ操作軸7
は運転時の振動等により妄りに回動することを防止する
ため該軸7に固着したボス30の外面に施した等間隔複数
本の凹条31に、軸7の挿通固定部から突入しばね32で内
方に付勢したピン33を係合させた。又円錐プーリ4とタ
イミングプーリ11を結着した軸12は、前記支持板27に対
し止螺子34を軸とし支持板27の弧状孔35で制限された範
囲で回動し且つ固定されるブラケット36から軸受37によ
り片持ち状態で回転自在に突設した。
更に図示例において操作軸7の回動による前記平ベル
ト5の巻掛け位置変化用移動片24は、スピンドル1に対
し滑りキー17を介して結合したスリーブ38に平プーリ18
をキー39で1体に回動するよう結着し、該平プーリ18に
隣接させて移動片24をスリーブ38に回転自在に取付け
て、操作軸7の回動により該移動片24をスリーブ38と共
に滑りキー17に従って移動させて2個の突子25、25間に
挾んだ平ベルト5と共に平プーリ18を同時に移動させ、
該平プーリ18は周面を太鼓状に膨出させると共に周縁両
側にフランジ40を形成して平ベルト5の離脱を防止し
た。
以上の構成においてモータ3から中間軸14と円錐プー
リ4の軸12を駆動させるタイミングベルト16の張力は固
定機枠26に装備するモータ3の取付位置の加減で調整
し、また円錐プーリ4と平プーリ18に巻掛けたタイミン
グベルト5の張力は前記ブラケット36を止螺子37を軸と
して弧状子35の範囲内で回動させ、その傾き角度の設定
により自由に調整し得るようにし、該設定した傾き角度
において設定ねじ41によりブラケット36を安定させるよ
うにし、可変速伝動機構6により円錐プーリ4上で平ベ
ルト5が移動するとき多少ベルトが伸び縮みし円錐プー
リ4の周長の差を吸収するが、調整代が大きい場合は、
上記ブラケット36の角度を変更して平ベルト5の張力を
修正し得られる。
尚、上記の実施例では可変速伝動機構6として円錐プ
ーリ4と平プーリ18とを組合せて使用することにより円
錐プーリ4上での平ベルト5の巻き付き位置のずれが極
力小さくなるようにしたが、糸の繊度(太さ)その他の
条件によっては平プーリ18に代えて円錐プーリを使用
し、2個の円錐プーリ間に平ベルト5を巻掛ける可変速
機構6を採用し得る。
(考案の効果) 本考案によるときは次のような効果を有する。
a.1台のモータによりベルト伝動機構を介してスピンド
ルとトラバース機構との双方を同時に駆動するため、コ
ンピュータ制御によるもの等に比し装置コストが遥かに
安価である。
b.トラバース機構をモータによりタイミングベルト等の
確動伝達手段を介して駆動するからトラバースカムの回
転抵抗の変動が綾目に悪影響を及ぼすことがない。
c.平ベルトの巻掛け位置を変更して回転比を変更するた
め運転中の綾目の変更および微調整が可能となる。
d.綾目の微調整用操作軸をスピンドルと平行に、且つ、
その操作端を装置の前面に突出させたので、綾目を観察
しつつ容易にその調整ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案巻糸機の実施例を示す概念的斜視図、第
2図は要部の背面図、第3図は第2図のIII−III線截断
側面図、第4図は従来技術例の概念的斜視図である。 1……スピンドル、2……トラバース機構 3……モータ、4……円錐プーリ 5……平ベルト、6……可変速伝動機構 7……操作軸、8、9……タイミングベルト 10……確動伝達手段、A……ボビン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1台のモータによりボビンを保持するスピ
    ンドルと、糸条を綾振りするトラバース機構とを同時駆
    動する精密巻取機において、前記モータとトラバース機
    構とをタイミングベルトの如き確動伝達手段により連結
    し、また前記モータとスピンドルとの間に、円錐プーリ
    と平ベルトとの組合せから成り該平ベルトの軸方向巻掛
    け位置の変化により回転比を無段階に変更可能な可変速
    伝動機構を介設すると共に前記平ベルトの巻掛け位置を
    変化させる操作軸を前記スピンドルと平行させ、その操
    作端を機台より前方に突出させて成る精密巻糸機。
JP7923090U 1990-07-27 1990-07-27 精密巻糸機 Expired - Fee Related JPH083422Y2 (ja)

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DE102005005096A1 (de) * 2005-02-04 2006-08-10 Saurer Gmbh & Co. Kg Spulvorrichung für eine Kreuzspulen herstellende Textilmaschine

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JPH0437159U (ja) 1992-03-27

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