JPH08339124A - マグネットロール - Google Patents
マグネットロールInfo
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- JPH08339124A JPH08339124A JP14579195A JP14579195A JPH08339124A JP H08339124 A JPH08339124 A JP H08339124A JP 14579195 A JP14579195 A JP 14579195A JP 14579195 A JP14579195 A JP 14579195A JP H08339124 A JPH08339124 A JP H08339124A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- developing
- magnetic pole
- flux density
- sleeve
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現像磁極部に複数のピークを有する磁束密度
分布を容易に形成することができるマグネットロールを
提供する。 【構成】 スリーブとその内部に配設された現像磁極を
含む複数個の磁極を有する円筒状永久磁石部材とを有
し、前記現像磁極は、前記スリーブ上での磁束密度が8
00G以上である2つのピークを有し、前記ピーク値の
平均値と谷の値との差が前記ピーク値の平均値の10〜
50%の範囲にあり、かつ、ピーク値の角度が10〜3
5゜の範囲にある磁束密度分布を有する。
分布を容易に形成することができるマグネットロールを
提供する。 【構成】 スリーブとその内部に配設された現像磁極を
含む複数個の磁極を有する円筒状永久磁石部材とを有
し、前記現像磁極は、前記スリーブ上での磁束密度が8
00G以上である2つのピークを有し、前記ピーク値の
平均値と谷の値との差が前記ピーク値の平均値の10〜
50%の範囲にあり、かつ、ピーク値の角度が10〜3
5゜の範囲にある磁束密度分布を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置又は静電
記録装置等における現像部を構成するマグネットロール
に関する。
記録装置等における現像部を構成するマグネットロール
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置や静電記録装置において
は、画像担体(感光体、誘電体)の表面に形成された静
電潜像を現像し、得られたトナー像を直接定着するかあ
るいはトナー像を普通紙等の転写部材上に転写した後定
着することにより最終画像が得られる。この種装置に使
用される現像装置としては、磁性現像剤を保持するため
の非磁性体からなるスリーブ(以下単にスリーブとい
う)と、スリーブ内部に配置された複数個の磁極を有す
る永久磁石体とを有するマグネットロールを備えた磁気
ブラシ現像装置が多用されている。上記磁性現像剤とし
ては、例えば結着樹脂と強磁性粉末を必須成分とするト
ナー粒子からなる一成分系磁性トナーまたは磁性キャリ
ア(鉄粉、ソフトフェライト粉末等)と結着樹脂と着色
剤を含むトナー粒子(磁性又は非磁性)との混合粉粉体
である二成分系現像剤が一般的である。
は、画像担体(感光体、誘電体)の表面に形成された静
電潜像を現像し、得られたトナー像を直接定着するかあ
るいはトナー像を普通紙等の転写部材上に転写した後定
着することにより最終画像が得られる。この種装置に使
用される現像装置としては、磁性現像剤を保持するため
の非磁性体からなるスリーブ(以下単にスリーブとい
う)と、スリーブ内部に配置された複数個の磁極を有す
る永久磁石体とを有するマグネットロールを備えた磁気
ブラシ現像装置が多用されている。上記磁性現像剤とし
ては、例えば結着樹脂と強磁性粉末を必須成分とするト
ナー粒子からなる一成分系磁性トナーまたは磁性キャリ
ア(鉄粉、ソフトフェライト粉末等)と結着樹脂と着色
剤を含むトナー粒子(磁性又は非磁性)との混合粉粉体
である二成分系現像剤が一般的である。
【0003】上述した磁気ブラシ現像装置においては、
現像剤の搬送方式としては一つの磁極が画像担体に対向
するように永久磁石部材を固定し、スリーブを回転させ
る方式が採用されることが多い。これは現像装置の構造
が簡単で、現像剤の搬送力が強く、また磁極が静止して
いるので磁極ピッチに基因する現像ムラが生じないなど
の理由による。一方、スリーブ回転方式の現像装置にお
いては、スリーブ上の現像剤の穂立ちが、磁石を回転さ
せる場合に比べてスリーブ上の磁束密度の値やその分布
の影響を受け易く、磁束密度のバラツキや磁束密度分布
の乱れがわずかであっても画質が大幅に低下することが
ある。そこで従来から現像条件などを考慮して最適な磁
束密度分布を設定することで画質の向上を図っている。
現像剤の搬送方式としては一つの磁極が画像担体に対向
するように永久磁石部材を固定し、スリーブを回転させ
る方式が採用されることが多い。これは現像装置の構造
が簡単で、現像剤の搬送力が強く、また磁極が静止して
いるので磁極ピッチに基因する現像ムラが生じないなど
の理由による。一方、スリーブ回転方式の現像装置にお
いては、スリーブ上の現像剤の穂立ちが、磁石を回転さ
せる場合に比べてスリーブ上の磁束密度の値やその分布
の影響を受け易く、磁束密度のバラツキや磁束密度分布
の乱れがわずかであっても画質が大幅に低下することが
ある。そこで従来から現像条件などを考慮して最適な磁
束密度分布を設定することで画質の向上を図っている。
【0004】例えば、特公昭62−55149号には、
スリーブ内に配設された磁石の、像担持体と対向する位
置の磁極部磁極面に少なくとも一つの窪み部を形成し、
この磁極部が複数のピークを有する磁界強度分布を発生
するようにマグネットロールを構成することが記載され
ている。
スリーブ内に配設された磁石の、像担持体と対向する位
置の磁極部磁極面に少なくとも一つの窪み部を形成し、
この磁極部が複数のピークを有する磁界強度分布を発生
するようにマグネットロールを構成することが記載され
ている。
【0005】このマグネットロールの具体的構成を図5
により説明する。図5において、1は非磁性体からなる
スリーブであり、その内部には円筒状永久磁石2(例え
ば等方性焼結フェライト磁石)とそれを支持するシャフ
ト3とを有する永久磁石部材4が配置されている。上記
永久磁石2の現像極に対向する部位には軸線方向に沿っ
て凹溝21が設けられ、この凹溝21内に、外表面に長
手方向に沿う凹部22を有する磁石片23(例えば異方
性焼結フェライト磁石)が固着されている。このマグネ
ットロールによれば、磁石片に凹部が設けられているの
で、現像磁極部には、図中実線で示すような二つのピー
クを有する磁束密度分布が形成される。現像磁極部に上
記のような磁束密度分布が形成されると、磁気ブラシの
画像担体に対する接触幅が広がり、もって現像効率が向
上し、また現像ムラやにじみを防止することが可能とな
り、特に高速現像には有利である。
により説明する。図5において、1は非磁性体からなる
スリーブであり、その内部には円筒状永久磁石2(例え
ば等方性焼結フェライト磁石)とそれを支持するシャフ
ト3とを有する永久磁石部材4が配置されている。上記
永久磁石2の現像極に対向する部位には軸線方向に沿っ
て凹溝21が設けられ、この凹溝21内に、外表面に長
手方向に沿う凹部22を有する磁石片23(例えば異方
性焼結フェライト磁石)が固着されている。このマグネ
ットロールによれば、磁石片に凹部が設けられているの
で、現像磁極部には、図中実線で示すような二つのピー
クを有する磁束密度分布が形成される。現像磁極部に上
記のような磁束密度分布が形成されると、磁気ブラシの
画像担体に対する接触幅が広がり、もって現像効率が向
上し、また現像ムラやにじみを防止することが可能とな
り、特に高速現像には有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のマグネット
ロールにおいて、磁石片23を形成するには、例えば異
方性焼結フェライト磁石からなるブロック磁石に、凹部
22を機械加工によって形成する必要がある。しかしな
がらこのような焼結磁石材料は硬質であるため、凹部2
2の機械加工に長時間を要するという問題点がある。ま
た磁石片23を永久磁石2の凹溝21に固着する場合
に、両者の寸法誤差に基因して位置ずれが生じることも
ある。
ロールにおいて、磁石片23を形成するには、例えば異
方性焼結フェライト磁石からなるブロック磁石に、凹部
22を機械加工によって形成する必要がある。しかしな
がらこのような焼結磁石材料は硬質であるため、凹部2
2の機械加工に長時間を要するという問題点がある。ま
た磁石片23を永久磁石2の凹溝21に固着する場合
に、両者の寸法誤差に基因して位置ずれが生じることも
ある。
【0007】一方樹脂磁石材料により磁石片23を例え
ば押出成形又は射出成形の手法により形成する場合は、
磁石片の成形時に凹部22を形成することが可能であ
り、焼結磁石材料で形成した場合よりも製作工数を少く
できるという利点がある。しかるに、樹脂磁石材料によ
って形成した磁石片は、焼結磁石材料によって形成した
ものより磁力が低いため、現像磁極に必要な磁力を得る
ためには、磁石片23を大きくしなければならず、小口
径のマグネットロールには適用が困難であるという問題
点がある。
ば押出成形又は射出成形の手法により形成する場合は、
磁石片の成形時に凹部22を形成することが可能であ
り、焼結磁石材料で形成した場合よりも製作工数を少く
できるという利点がある。しかるに、樹脂磁石材料によ
って形成した磁石片は、焼結磁石材料によって形成した
ものより磁力が低いため、現像磁極に必要な磁力を得る
ためには、磁石片23を大きくしなければならず、小口
径のマグネットロールには適用が困難であるという問題
点がある。
【0008】したがって本発明の目的は、従来技術に存
在する問題点を解決し、現像磁極部に複数のピークを有
する磁束密度分布を容易に形成することのできるマグネ
ットロールを提供することである。
在する問題点を解決し、現像磁極部に複数のピークを有
する磁束密度分布を容易に形成することのできるマグネ
ットロールを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、非磁性体からなるスリーブと、前記スリ
ーブ内に配置された現像磁極を含む複数個の磁極を有す
る円筒状永久磁石部材とを有するマグネットロールにお
いて、前記現像磁極は、前記スリーブ上での磁束密度が
800G以上である2つのピークを有し、前記ピーク値
の平均値とその間の谷の値との差が前記ピーク値の平均
値の10〜50%の範囲にあり、かつ、前記ピーク間の
磁極角度が10〜35゜の範囲にある磁束密度分布を有
するという、技術的手段を採用した。上記の発明におい
て、現像磁極と他の磁極は同時に形成されることが望ま
しい。
に、本発明は、非磁性体からなるスリーブと、前記スリ
ーブ内に配置された現像磁極を含む複数個の磁極を有す
る円筒状永久磁石部材とを有するマグネットロールにお
いて、前記現像磁極は、前記スリーブ上での磁束密度が
800G以上である2つのピークを有し、前記ピーク値
の平均値とその間の谷の値との差が前記ピーク値の平均
値の10〜50%の範囲にあり、かつ、前記ピーク間の
磁極角度が10〜35゜の範囲にある磁束密度分布を有
するという、技術的手段を採用した。上記の発明におい
て、現像磁極と他の磁極は同時に形成されることが望ま
しい。
【0010】
【作用】上記の構成により、すなわち、現像磁極は同一
極性の2つのピーク値とその間の谷の値との差が特定の
範囲にあるので、現像剤の搬送不良を伴わずにソフトな
磁気ブラシを形成することができると共に、ピーク位置
が特定の範囲にあるので、大きなピーク値を有する現像
磁極を着磁手段により形成することができる。
極性の2つのピーク値とその間の谷の値との差が特定の
範囲にあるので、現像剤の搬送不良を伴わずにソフトな
磁気ブラシを形成することができると共に、ピーク位置
が特定の範囲にあるので、大きなピーク値を有する現像
磁極を着磁手段により形成することができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の詳細を図面により説明する。図
1は本発明の一実施例に係るマグネットロールの断面図
であり、同一部分は前記図5と同一の参照符号で示す。
図1において、1はアルミニウム合金あるいはオーステ
ナイト系ステンレス鋼などの非磁性体により円筒状に形
成したスリーブであり、その内部には円筒状永久磁石2
とそれを支持するシャフト3とを有する永久磁石部材4
が配置されている。円筒状永久磁石2の表面には、現像
磁極(図中、N1、N2で示す)を含む複数個の磁極が設
けられている。上記永久磁石2は、例えばフェライト粉
末[M:Ba、Sr、Pbの内の1種以上、n=5〜
6)]を含む原料をラバープレス又は押出成形の手法に
より円筒状に成形し次いで焼結後外周面に研削加工後を
施して作成することができる(特公昭55−6907号
参照)。あるいは強磁性粉末(上記のフェライト粉末、
または希土類磁石粉末等)と樹脂とを主体とする混合物
を加熱混練し、次いで円筒状の成形空間を有する金型内
で成形し(例えば射出成形、押出成形又は圧縮成形)、
成形体の表面に前記と同様の着磁を施して作成できる。
この樹脂磁石は、円筒状に成形したものに限らず、複数
個の磁石片(例えば扇形状)を準備し、これらをシャフ
トの周囲に円筒状に接合したものでもよい。永久磁石部
材4全体を永久磁石材料で形成する(すなわちシャフト
も永久磁石で形成する)こともできる。
1は本発明の一実施例に係るマグネットロールの断面図
であり、同一部分は前記図5と同一の参照符号で示す。
図1において、1はアルミニウム合金あるいはオーステ
ナイト系ステンレス鋼などの非磁性体により円筒状に形
成したスリーブであり、その内部には円筒状永久磁石2
とそれを支持するシャフト3とを有する永久磁石部材4
が配置されている。円筒状永久磁石2の表面には、現像
磁極(図中、N1、N2で示す)を含む複数個の磁極が設
けられている。上記永久磁石2は、例えばフェライト粉
末[M:Ba、Sr、Pbの内の1種以上、n=5〜
6)]を含む原料をラバープレス又は押出成形の手法に
より円筒状に成形し次いで焼結後外周面に研削加工後を
施して作成することができる(特公昭55−6907号
参照)。あるいは強磁性粉末(上記のフェライト粉末、
または希土類磁石粉末等)と樹脂とを主体とする混合物
を加熱混練し、次いで円筒状の成形空間を有する金型内
で成形し(例えば射出成形、押出成形又は圧縮成形)、
成形体の表面に前記と同様の着磁を施して作成できる。
この樹脂磁石は、円筒状に成形したものに限らず、複数
個の磁石片(例えば扇形状)を準備し、これらをシャフ
トの周囲に円筒状に接合したものでもよい。永久磁石部
材4全体を永久磁石材料で形成する(すなわちシャフト
も永久磁石で形成する)こともできる。
【0012】図1に示す円筒状永久磁石は、例えば図2
に示す着磁ヨーク内にセットすることにより着磁され
る。図2において、10は着磁ヨークであり、例えば軟
鉄のような強磁性材料により中空円筒状に形成され、円
筒状永久磁石2の磁極に対応する部分に突出部111〜
115が形成されるように軸方向に沿って複数個の溝1
21〜124が設けられている。これらの溝には各突出部
を取囲むように着磁コイル131〜135が巻回されてい
る。特に現像磁極に対向する着磁コイル131と132と
の間には磁性体からなるスペーサ14が設けられてい
る。上記の着磁ヨークによれば、着磁コイルをコンデン
サー型着磁電源(図示せず)に接続し、着磁コイルに数
百ボルトの直流電圧を瞬間的に流すことにより、現像磁
極が同極性の二つのピークをもつ磁束密度分布を有する
ことができる。
に示す着磁ヨーク内にセットすることにより着磁され
る。図2において、10は着磁ヨークであり、例えば軟
鉄のような強磁性材料により中空円筒状に形成され、円
筒状永久磁石2の磁極に対応する部分に突出部111〜
115が形成されるように軸方向に沿って複数個の溝1
21〜124が設けられている。これらの溝には各突出部
を取囲むように着磁コイル131〜135が巻回されてい
る。特に現像磁極に対向する着磁コイル131と132と
の間には磁性体からなるスペーサ14が設けられてい
る。上記の着磁ヨークによれば、着磁コイルをコンデン
サー型着磁電源(図示せず)に接続し、着磁コイルに数
百ボルトの直流電圧を瞬間的に流すことにより、現像磁
極が同極性の二つのピークをもつ磁束密度分布を有する
ことができる。
【0013】図3は本発明のマグネットロールにおける
現像磁極部の半径方向の磁束密度分布を示す図である。
図3において、磁束密度のピーク値をB1(G)、B
2(G)、谷の値をB3(G)、落ち込み量を△B[=
(B1+B2/2)−B3]、B1とB2間の角度(ピーク
間の磁極角度)をθとすると、B1及びB2は800G以
上であり、△BはB1+B2/2(=B4)の10〜50
%の範囲にあり、かつθは10〜35°の範囲にあるこ
とが必要である。△BがB1+B2/2の10%未満であ
ると、スリーブ上に軟い磁気ブラシが形成され難く、△
BがB1+B2/2の50%より大きくなるとスリーブ上
での現像剤の搬送不良が生じ易くなり、いずれにしても
良好な現像が行えなくなる。なお上記比率の好ましい範
囲は20〜45%である。θが10°より小さいと、着
磁ヨークに巻線を施すことが困難となり、一方θが35
°より大きいと、B1及びB2の値が低下し、高い画像濃
度を得ることができない。なおθの好ましい範囲は20
〜30°である。
現像磁極部の半径方向の磁束密度分布を示す図である。
図3において、磁束密度のピーク値をB1(G)、B
2(G)、谷の値をB3(G)、落ち込み量を△B[=
(B1+B2/2)−B3]、B1とB2間の角度(ピーク
間の磁極角度)をθとすると、B1及びB2は800G以
上であり、△BはB1+B2/2(=B4)の10〜50
%の範囲にあり、かつθは10〜35°の範囲にあるこ
とが必要である。△BがB1+B2/2の10%未満であ
ると、スリーブ上に軟い磁気ブラシが形成され難く、△
BがB1+B2/2の50%より大きくなるとスリーブ上
での現像剤の搬送不良が生じ易くなり、いずれにしても
良好な現像が行えなくなる。なお上記比率の好ましい範
囲は20〜45%である。θが10°より小さいと、着
磁ヨークに巻線を施すことが困難となり、一方θが35
°より大きいと、B1及びB2の値が低下し、高い画像濃
度を得ることができない。なおθの好ましい範囲は20
〜30°である。
【0014】図4に本発明のマグネットロールを用いた
現像装置の一例を示す。図4において、5は現像装置で
あり、図示矢印方向に回転する感光体ドラム6に近接し
て配置されており、スリーブ1とその内部に設けられた
永久磁石部材4とを有するマグネットロール20と、磁
性現像剤7を収容する現像剤容器8と、スリーブ1上に
吸着された現像剤の厚さを規制するドクター部材9とを
有する。現像磁極(N1、N2)はその中心が、感光体ド
ラム6の中心aとマグネットロールの中心bを結ぶ線上
に位置するように設けられている。上記の現像装置によ
れば、スリーブ1上に吸着された磁性現像剤7は、スリ
ーブ1を図示矢印方向に回転させることにより、スリー
ブ1と感光体ドラム7との最近接位置及びその近傍に形
成された現像領域に搬送され、現像領域で形成された磁
気ブラシで感光体ドラム7の表面が摺擦されることによ
り静電潜像(図示せず)が現像される。
現像装置の一例を示す。図4において、5は現像装置で
あり、図示矢印方向に回転する感光体ドラム6に近接し
て配置されており、スリーブ1とその内部に設けられた
永久磁石部材4とを有するマグネットロール20と、磁
性現像剤7を収容する現像剤容器8と、スリーブ1上に
吸着された現像剤の厚さを規制するドクター部材9とを
有する。現像磁極(N1、N2)はその中心が、感光体ド
ラム6の中心aとマグネットロールの中心bを結ぶ線上
に位置するように設けられている。上記の現像装置によ
れば、スリーブ1上に吸着された磁性現像剤7は、スリ
ーブ1を図示矢印方向に回転させることにより、スリー
ブ1と感光体ドラム7との最近接位置及びその近傍に形
成された現像領域に搬送され、現像領域で形成された磁
気ブラシで感光体ドラム7の表面が摺擦されることによ
り静電潜像(図示せず)が現像される。
【0015】
【実験例】次に、本発明を実験例によって更に具体的に
説明する。図4において、周速160mm/secで回転す
るopc感光体を有するドラム(外径30mm)の表面を
−500 Vに一様帯電後露光して静電潜像を形成し
た。次いで現像ギャップを0.5mm、ドクターギャップ
を0.4mmに設定し、−450Vの直流バイアス電圧が
印加されたSUS 304製スリーブ1を260rpmで回転させ
ることにより、静電潜像を現像し、トナー像を普通紙上
にコロナ転写し、そして熱ロール定着することにより最
終画像を得た。磁性現像剤は、スチレンーアクリル系共
重合体(Mn=21万、Mn=1万4千)85重量部、
カーボンブラック(三菱化成社製#50)10重量部、
荷電制御剤(オリエント化学社製ボントロンE81)2
重量部及びポリプロピレン(三洋化成社製TP32)3
重量部からなるトナー粒子の表面に疎水性シリカ(日本
アエロジル社製アエロジルR972)0.5重量部を添
加したトナー(体積平均粒径10μm)とフェライトキ
ャリア(日立金属製KBN100、平均粒径50μm)
とをトナー濃度が3.5重量%となるように混合したも
のを使用した。
説明する。図4において、周速160mm/secで回転す
るopc感光体を有するドラム(外径30mm)の表面を
−500 Vに一様帯電後露光して静電潜像を形成し
た。次いで現像ギャップを0.5mm、ドクターギャップ
を0.4mmに設定し、−450Vの直流バイアス電圧が
印加されたSUS 304製スリーブ1を260rpmで回転させ
ることにより、静電潜像を現像し、トナー像を普通紙上
にコロナ転写し、そして熱ロール定着することにより最
終画像を得た。磁性現像剤は、スチレンーアクリル系共
重合体(Mn=21万、Mn=1万4千)85重量部、
カーボンブラック(三菱化成社製#50)10重量部、
荷電制御剤(オリエント化学社製ボントロンE81)2
重量部及びポリプロピレン(三洋化成社製TP32)3
重量部からなるトナー粒子の表面に疎水性シリカ(日本
アエロジル社製アエロジルR972)0.5重量部を添
加したトナー(体積平均粒径10μm)とフェライトキ
ャリア(日立金属製KBN100、平均粒径50μm)
とをトナー濃度が3.5重量%となるように混合したも
のを使用した。
【0016】永久磁石部材は、図2の着磁ヨークを使用
し、着磁条件を変えて、磁束密度分布の異なる5種類の
ものを準備した。各永久磁石部材を用いた場合の画像評
価結果を表1に示す。
し、着磁条件を変えて、磁束密度分布の異なる5種類の
ものを準備した。各永久磁石部材を用いた場合の画像評
価結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1から、本発明に従う磁束密度分布を有
するマグネットロール(例1〜4)により、高品質の画
像が得られることがわかる。しかるに、ピーク間角度が
大きい場合は(例5)、良質の画像を得ることができな
い。なお、落ち込み量(△B)が大きい場合は、現像剤
の搬送不良が生じてムラの多い画像となることが確認さ
れた。
するマグネットロール(例1〜4)により、高品質の画
像が得られることがわかる。しかるに、ピーク間角度が
大きい場合は(例5)、良質の画像を得ることができな
い。なお、落ち込み量(△B)が大きい場合は、現像剤
の搬送不良が生じてムラの多い画像となることが確認さ
れた。
【0019】
【発明の効果】以上に記述の如く本発明によれば、凹部
を形成することなく、現像磁極に同一極性の複数のピー
クを有する磁束密度分布を形成することができると共
に、特定ピーク値とピーク間角度を有するので、高品質
の画像を得ることができる。
を形成することなく、現像磁極に同一極性の複数のピー
クを有する磁束密度分布を形成することができると共
に、特定ピーク値とピーク間角度を有するので、高品質
の画像を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係るマグネットロールの断
面図である。
面図である。
【図2】本発明のマグネットロールの製造に使用される
着磁ヨークの一例を示す断面図である。
着磁ヨークの一例を示す断面図である。
【図3】図1における現像磁極の磁束密度分布を示す図
である。
である。
【図4】本発明のマグネットロールを有する現像装置の
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図5】従来のマグネットロールの断面図である。
1 スリーブ、 2 円筒状永久磁石、 3 シャフ
ト、 4 永久磁石部材
ト、 4 永久磁石部材
Claims (2)
- 【請求項1】 非磁性体からなるスリーブと、前記スリ
ーブ内に配置された現像磁極を含む複数個の磁極を有す
る円筒状永久磁石部材とを有するマグネットロールにお
いて、前記現像磁極は、前記スリーブ上での磁束密度が
800G以上である2つのピークを有し、前記ピーク値
の平均値とその間の谷の値との差が前記ピーク値の平均
値の10〜50%の範囲にあり、かつ、前記ピーク間の
磁極角度が10〜35゜の範囲にある磁束密度分布を有
することを特徴とするマグネットロール。 - 【請求項2】 前記各磁極は同時に形成されたものであ
る請求項1記載のマグネットロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14579195A JPH08339124A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | マグネットロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14579195A JPH08339124A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | マグネットロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08339124A true JPH08339124A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15393249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14579195A Pending JPH08339124A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | マグネットロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08339124A (ja) |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP14579195A patent/JPH08339124A/ja active Pending
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