JPH08339005A - 二次元移動機構及びそれを用いた振れ防止装置 - Google Patents
二次元移動機構及びそれを用いた振れ防止装置Info
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- JPH08339005A JPH08339005A JP7144439A JP14443995A JPH08339005A JP H08339005 A JPH08339005 A JP H08339005A JP 7144439 A JP7144439 A JP 7144439A JP 14443995 A JP14443995 A JP 14443995A JP H08339005 A JPH08339005 A JP H08339005A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚みが薄く、また、組立作業が容易であり、
さらに、安価である二次元移動機構を提供する。 【構成】 平面上を移動可能な移動部(4)と、移動部
(4)に設置された1対のコイル部(10、12)と、
磁界を発生する磁界発生部(14、16、18)とを備
え、通電された1対のコイル部(10、12)のそれぞ
れに磁界を作用させることにより、1対のコイル部(1
0、12)のそれぞれは、平面と略平行であって、互い
に異なる方向の力を受け、移動部(4)を移動させる二
次元移動機構において、磁界発生部(14、16、1
8)は、磁界の発生源である1の永久磁石(14)と、
永久磁石(14)を挟み、永久磁石(14)が発生する
磁界を1対のコイル部(10、12)のそれぞれの異な
る部位まで誘導する1対のヨーク部(16、18)とを
含む。
さらに、安価である二次元移動機構を提供する。 【構成】 平面上を移動可能な移動部(4)と、移動部
(4)に設置された1対のコイル部(10、12)と、
磁界を発生する磁界発生部(14、16、18)とを備
え、通電された1対のコイル部(10、12)のそれぞ
れに磁界を作用させることにより、1対のコイル部(1
0、12)のそれぞれは、平面と略平行であって、互い
に異なる方向の力を受け、移動部(4)を移動させる二
次元移動機構において、磁界発生部(14、16、1
8)は、磁界の発生源である1の永久磁石(14)と、
永久磁石(14)を挟み、永久磁石(14)が発生する
磁界を1対のコイル部(10、12)のそれぞれの異な
る部位まで誘導する1対のヨーク部(16、18)とを
含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面上を移動する二次
元移動機構、並びに、その二次元移動機構を用いた振れ
防止装置に関する。
元移動機構、並びに、その二次元移動機構を用いた振れ
防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の二次元移動機構は、カメ
ラの光学系に組み込まれ、カメラの振動による像振れを
防止することを目的として、光学系の一部を光軸と垂直
に交わる平面上で移動させるものが知られている。図4
は、特開平4−18514に開示されている、そのよう
なの二次元移動機構の構成の一例である。
ラの光学系に組み込まれ、カメラの振動による像振れを
防止することを目的として、光学系の一部を光軸と垂直
に交わる平面上で移動させるものが知られている。図4
は、特開平4−18514に開示されている、そのよう
なの二次元移動機構の構成の一例である。
【0003】図4において、補正レンズ221を保持す
る固定枠223は、カメラの縦振れ方向(ピッチング方
向)222p、及び、カメラの横振れ方向(ヨーイング
方向)222yに移動可能な移動部である。また、固定
枠223には、コイル228p及びコイル228yが取
り付けてある。
る固定枠223は、カメラの縦振れ方向(ピッチング方
向)222p、及び、カメラの横振れ方向(ヨーイング
方向)222yに移動可能な移動部である。また、固定
枠223には、コイル228p及びコイル228yが取
り付けてある。
【0004】一方、コイル228pは、2個の希土類磁
石229pと2個のヨーク210pで構成される磁気回
路中におかれている。従って、コイル228pは、通電
されると周囲磁界との相互作用によりピッチング方向の
力を受ける。この結果、固定枠223は、ピッチ方向2
22pに駆動される。同様に、コイル228yは、2個
の希土類磁石229yと2個のヨーク210yで構成さ
れる磁気回路中におかれており、固定枠223は、コイ
ル228yに電流を流すことによりピッチ方向222y
に駆動される。
石229pと2個のヨーク210pで構成される磁気回
路中におかれている。従って、コイル228pは、通電
されると周囲磁界との相互作用によりピッチング方向の
力を受ける。この結果、固定枠223は、ピッチ方向2
22pに駆動される。同様に、コイル228yは、2個
の希土類磁石229yと2個のヨーク210yで構成さ
れる磁気回路中におかれており、固定枠223は、コイ
ル228yに電流を流すことによりピッチ方向222y
に駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の二次元移動機構は、4個の希土類磁石及び4個のヨー
クを用いて2つの磁気回路を構成していた。ここで、希
土類磁石は、高価であるために、このように複数の希土
類磁石を用いた2次元移動機構も高価となってしまうと
いう問題があった。また、ヨーク・コイル・マグネット
・ヨークの順に光軸方向に部品を配列しているために、
機構全体の厚さが増大してしまうという問題があった。
さらに、希土類磁石とヨークを合計した部品点数が多い
ために、機構の組立作業が複雑になるという問題があっ
た。
の二次元移動機構は、4個の希土類磁石及び4個のヨー
クを用いて2つの磁気回路を構成していた。ここで、希
土類磁石は、高価であるために、このように複数の希土
類磁石を用いた2次元移動機構も高価となってしまうと
いう問題があった。また、ヨーク・コイル・マグネット
・ヨークの順に光軸方向に部品を配列しているために、
機構全体の厚さが増大してしまうという問題があった。
さらに、希土類磁石とヨークを合計した部品点数が多い
ために、機構の組立作業が複雑になるという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、前述の課題を解
決して、厚みが薄く、また、組立作業が容易であり、さ
らに、安価である二次元移動機構を提供することであ
る。
決して、厚みが薄く、また、組立作業が容易であり、さ
らに、安価である二次元移動機構を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、平面上を移動可能な移動部
(4)と、移動部(4)に設置された1対のコイル部
(10、12)と、磁界を発生する磁界発生部(14、
16、18)とを備え、通電された1対のコイル部(1
0、12)のそれぞれに磁界を作用させることにより、
1対のコイル部(10、12)のそれぞれは、平面と略
平行であって、互いに異なる方向の力を受け、移動部
(4)を移動させる二次元移動機構において、磁界発生
部(14、16、18)は、磁界の発生源である1の永
久磁石(14)と、永久磁石(14)を挟み、永久磁石
(14)が発生する磁界を1対のコイル部(10、1
2)のそれぞれの異なる部位まで誘導する1対のヨーク
部(16、18)とを含むことを特徴としている。
に、請求項1に係る発明は、平面上を移動可能な移動部
(4)と、移動部(4)に設置された1対のコイル部
(10、12)と、磁界を発生する磁界発生部(14、
16、18)とを備え、通電された1対のコイル部(1
0、12)のそれぞれに磁界を作用させることにより、
1対のコイル部(10、12)のそれぞれは、平面と略
平行であって、互いに異なる方向の力を受け、移動部
(4)を移動させる二次元移動機構において、磁界発生
部(14、16、18)は、磁界の発生源である1の永
久磁石(14)と、永久磁石(14)を挟み、永久磁石
(14)が発生する磁界を1対のコイル部(10、1
2)のそれぞれの異なる部位まで誘導する1対のヨーク
部(16、18)とを含むことを特徴としている。
【0008】また、請求項2に係る発明は、光学装置の
振動による像振れを防止する振れ防止光学系を備える振
れ防止装置において、振れ防止光学系(2)は、光軸
(A)に対して垂直又は略垂直に交わる平面上を、請求
項1に記載の二次元移動機構によって移動されることを
特徴としている。
振動による像振れを防止する振れ防止光学系を備える振
れ防止装置において、振れ防止光学系(2)は、光軸
(A)に対して垂直又は略垂直に交わる平面上を、請求
項1に記載の二次元移動機構によって移動されることを
特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明によれば、1の永久磁石か
ら発生する磁界は、1対のヨーク部により、1対のコイ
ル部のそれぞれ異なる部位まで誘導される。それぞれの
コイルを通電すると、それぞれのコイルは、磁界からの
作用を受けて、それぞれ異なる方向へ力を受ける。移動
部は、それぞれのコイルから駆動力を受けて、平面上を
移動する。
ら発生する磁界は、1対のヨーク部により、1対のコイ
ル部のそれぞれ異なる部位まで誘導される。それぞれの
コイルを通電すると、それぞれのコイルは、磁界からの
作用を受けて、それぞれ異なる方向へ力を受ける。移動
部は、それぞれのコイルから駆動力を受けて、平面上を
移動する。
【0010】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
記載の二次元移動機構は、振れ防止光学系を光軸に対し
て垂直又は略垂直に交わる平面上を駆動する。
記載の二次元移動機構は、振れ防止光学系を光軸に対し
て垂直又は略垂直に交わる平面上を駆動する。
【0011】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例について、
さらに詳しくに説明する。 (第1実施例)第1実施例では、カメラの振動による像
振れを防止する振れ防止装置について説明する。図1
は、第1実施例の振れ防止装置に含まれる二次元移動機
構を示した分解斜視図である。図2は、図1に示す二次
元移動機構のY軸における断面図である。図中、一点鎖
線Aは、カメラ鏡筒の光軸であり、一点鎖線X及び一点
鎖線Yは、光軸Aに垂直に交わる平面上にあり、かつ、
互いに直角に交わる軸である。X軸方向は、カメラのヨ
ーイング方向であり、Y軸方向は、ピッチング方向であ
る。
さらに詳しくに説明する。 (第1実施例)第1実施例では、カメラの振動による像
振れを防止する振れ防止装置について説明する。図1
は、第1実施例の振れ防止装置に含まれる二次元移動機
構を示した分解斜視図である。図2は、図1に示す二次
元移動機構のY軸における断面図である。図中、一点鎖
線Aは、カメラ鏡筒の光軸であり、一点鎖線X及び一点
鎖線Yは、光軸Aに垂直に交わる平面上にあり、かつ、
互いに直角に交わる軸である。X軸方向は、カメラのヨ
ーイング方向であり、Y軸方向は、ピッチング方向であ
る。
【0012】防振レンズ2は、XY平面上を移動するこ
とにより、カメラの振動によって生じる像振れを防止す
るための防振レンズであり、移動部4によって保持され
ている。移動部4は、XY平面上の移動が可動であるよ
うに弾性体6〜9によって不図示のカメラ鏡筒内に支持
されている板状の部材である。移動部4は、その左端部
及び下端部に取り付けてあるコイル10、12よりXY
平面上を移動するための駆動力を得る。
とにより、カメラの振動によって生じる像振れを防止す
るための防振レンズであり、移動部4によって保持され
ている。移動部4は、XY平面上の移動が可動であるよ
うに弾性体6〜9によって不図示のカメラ鏡筒内に支持
されている板状の部材である。移動部4は、その左端部
及び下端部に取り付けてあるコイル10、12よりXY
平面上を移動するための駆動力を得る。
【0013】コイル10、12は、それぞれ直線部10
x、12yを有する導電性のコイルである。コイル10
は、直線部10xがX軸に垂直となるように、かつ、コ
イル主軸がXY平面に対して垂直となるように移動部4
に設置してある。コイル12は、直線部12yがY軸に
対して垂直となるように、かつ、コイル主軸がXY平面
に垂直となるように移動部4に設置してある。
x、12yを有する導電性のコイルである。コイル10
は、直線部10xがX軸に垂直となるように、かつ、コ
イル主軸がXY平面に対して垂直となるように移動部4
に設置してある。コイル12は、直線部12yがY軸に
対して垂直となるように、かつ、コイル主軸がXY平面
に垂直となるように移動部4に設置してある。
【0014】永久磁石14及び2個のヨーク16、18
は、本実施例における磁界発生部である。永久磁石14
は、サマリウム−コバルト等の希土類磁石を、円環を4
等分した扇形の形状に加工したものであり、扇形の中心
が光軸Aの方向を向くように移動部4の左下端の側面近
くに配置してある。この状態において永久磁石14の分
極の方向は、面14a、14bがN極又はS極となるよ
うに光軸Aの方向と一致している。
は、本実施例における磁界発生部である。永久磁石14
は、サマリウム−コバルト等の希土類磁石を、円環を4
等分した扇形の形状に加工したものであり、扇形の中心
が光軸Aの方向を向くように移動部4の左下端の側面近
くに配置してある。この状態において永久磁石14の分
極の方向は、面14a、14bがN極又はS極となるよ
うに光軸Aの方向と一致している。
【0015】ヨーク16、18は、中央においてL字に
曲がっている板状の形状をしており、鉄など透磁性の高
い材質からなる。ヨーク16、18は、永久磁石14の
面14a、14bとほぼ同形状、同面積の曲部16a、
18aにおいて面14a、14bに設置されている。ま
た、ヨーク16、18の直線部(16x、16y、18
x、18y)は、図2に示されるように、コイル10、
12の直線部10x、12yを光軸A方向に挟むよう
に、平行に向かい合っている。
曲がっている板状の形状をしており、鉄など透磁性の高
い材質からなる。ヨーク16、18は、永久磁石14の
面14a、14bとほぼ同形状、同面積の曲部16a、
18aにおいて面14a、14bに設置されている。ま
た、ヨーク16、18の直線部(16x、16y、18
x、18y)は、図2に示されるように、コイル10、
12の直線部10x、12yを光軸A方向に挟むよう
に、平行に向かい合っている。
【0016】このような構成としたことにより、本実施
例の磁界発生部は、1個の永久磁石を用いて、2つの磁
気回路を得ている。すなわち、第1の磁気回路は、永久
磁石14より発し、ヨーク直線部16xからコイル直線
部10xを含む空間を介してヨーク直線部18xに達
し、永久磁石14に帰還する回路である。第2の磁気回
路は、永久磁石14より発し、ヨーク直線部16yから
コイル直線部12yを含む空間を介してヨーク直線部1
8yに達し、永久磁石14に帰還する回路である。な
お、それぞれの磁気回路において、ヨーク16とヨーク
18間の磁界の方向は、光軸Aと平行である。従って、
磁界は、コイル直進部10x及び12yと直角に交わっ
ている。
例の磁界発生部は、1個の永久磁石を用いて、2つの磁
気回路を得ている。すなわち、第1の磁気回路は、永久
磁石14より発し、ヨーク直線部16xからコイル直線
部10xを含む空間を介してヨーク直線部18xに達
し、永久磁石14に帰還する回路である。第2の磁気回
路は、永久磁石14より発し、ヨーク直線部16yから
コイル直線部12yを含む空間を介してヨーク直線部1
8yに達し、永久磁石14に帰還する回路である。な
お、それぞれの磁気回路において、ヨーク16とヨーク
18間の磁界の方向は、光軸Aと平行である。従って、
磁界は、コイル直進部10x及び12yと直角に交わっ
ている。
【0017】発光素子20、スリット板22及び受光素
子24は、移動部4のX軸方向位置を検出するための検
出系を構成している。同様に、発光素子26、スリット
板28及び受光素子30は、移動部4のY軸方向位置を
検出するための検出系を構成している。
子24は、移動部4のX軸方向位置を検出するための検
出系を構成している。同様に、発光素子26、スリット
板28及び受光素子30は、移動部4のY軸方向位置を
検出するための検出系を構成している。
【0018】ここで、発光素子20(26)は、発光ダ
イオード等であり、光軸A方向へ発光するように不図示
のカメラ鏡筒内に設置してある。
イオード等であり、光軸A方向へ発光するように不図示
のカメラ鏡筒内に設置してある。
【0019】スリット板22(28)は、縦長のスリッ
ト22a(28a)が設られた板材であり、スリット2
2a(28a)の長軸がY軸(X軸)と平行であり、か
つ、その短軸がX軸(Y軸)と重なるように、移動部4
の右側面(上側面)に設置してある。
ト22a(28a)が設られた板材であり、スリット2
2a(28a)の長軸がY軸(X軸)と平行であり、か
つ、その短軸がX軸(Y軸)と重なるように、移動部4
の右側面(上側面)に設置してある。
【0020】受光素子24(30)は、長方形の受光面
24a(30a)を有する、複合型フォトダイオード
(PSD)等の半導体光検出素子である。受光素子24
(30)は、スリット22(28)に対して、発光素子
20(26)と光軸A方向の反対の側に、受光面24a
(30a)の長軸がX軸(Y軸)と平行となるように配
置してある。
24a(30a)を有する、複合型フォトダイオード
(PSD)等の半導体光検出素子である。受光素子24
(30)は、スリット22(28)に対して、発光素子
20(26)と光軸A方向の反対の側に、受光面24a
(30a)の長軸がX軸(Y軸)と平行となるように配
置してある。
【0021】上記の構成において、発光素子20(2
6)から放射された光は、スリット22a(28a)に
よって、その光路を制限されて受光素子24(30)に
達する。従って、移動部4がX軸(Y軸)方向に移動
し、それに伴いスリット板22(28)の位置が変化す
ると、発光素子20(26)の受光位置も変化する(図
2(B)、(C)参照)。受光素子24(30)は、こ
の受光位置の変化に対応した信号を出力する。
6)から放射された光は、スリット22a(28a)に
よって、その光路を制限されて受光素子24(30)に
達する。従って、移動部4がX軸(Y軸)方向に移動
し、それに伴いスリット板22(28)の位置が変化す
ると、発光素子20(26)の受光位置も変化する(図
2(B)、(C)参照)。受光素子24(30)は、こ
の受光位置の変化に対応した信号を出力する。
【0022】図3は、本実施例の振れ防止装置を模式的
に示した図である。図中、矢印42で示される方向は、
カメラ40のピッチング方向である。センサ38は、カ
メラ40のピッチング方向の角速度を検出する圧電振動
式角速度計等の角速度センサである。センサ38は、カ
メラ40の振れを検出すると、その振れの角速度に対応
する出力信号を制御部34へ送る。
に示した図である。図中、矢印42で示される方向は、
カメラ40のピッチング方向である。センサ38は、カ
メラ40のピッチング方向の角速度を検出する圧電振動
式角速度計等の角速度センサである。センサ38は、カ
メラ40の振れを検出すると、その振れの角速度に対応
する出力信号を制御部34へ送る。
【0023】演算回路32は、受光素子30からの出力
信号を受け、その出力信号に基づいて移動部4のY軸方
向位置を求める回路である。演算回路32は、移動部4
のY軸方向位置に対応した出力信号を制御部34へ送
る。
信号を受け、その出力信号に基づいて移動部4のY軸方
向位置を求める回路である。演算回路32は、移動部4
のY軸方向位置に対応した出力信号を制御部34へ送
る。
【0024】制御部34は、センサ38及び演算回路3
2からの出力信号に基づいて、防振レンズ2が像振れを
防ぐために移動すべき量(像振れ補償移動量)を求める
回路である。制御部34は、像振れ補償移動量を求めた
後に、その移動量に対応した信号をドライバ部36へ出
力する。
2からの出力信号に基づいて、防振レンズ2が像振れを
防ぐために移動すべき量(像振れ補償移動量)を求める
回路である。制御部34は、像振れ補償移動量を求めた
後に、その移動量に対応した信号をドライバ部36へ出
力する。
【0025】ドライバ部36は、コイル12へ電流を送
ることにより、移動部4をXY平面上で駆動するための
ドライバである。ドライバ部36は、制御部34からの
出力信号に対応した値の電流をコイル12へ送る。
ることにより、移動部4をXY平面上で駆動するための
ドライバである。ドライバ部36は、制御部34からの
出力信号に対応した値の電流をコイル12へ送る。
【0026】コイル12の直線部12yは、図2におい
て説明したように、直線部12yに対して直角に交わる
磁界中に位置している。ここで、磁界の方向がヨーク1
6からヨーク18の方向(図2中の矢印46の方向)で
あり、かつ、コイル直線部12yに紙面の手前側から反
対側へ向かう電流が流れているとすると、コイル12
は、フレミングの左手の法則に従い、矢印44の方向へ
のローレンツ力を受ける。この結果、移動部4は、ロー
レンツ力と移動部4を支持する弾性体6〜9の弾性力が
釣り合う位置まで、Y軸方向へ移動する。
て説明したように、直線部12yに対して直角に交わる
磁界中に位置している。ここで、磁界の方向がヨーク1
6からヨーク18の方向(図2中の矢印46の方向)で
あり、かつ、コイル直線部12yに紙面の手前側から反
対側へ向かう電流が流れているとすると、コイル12
は、フレミングの左手の法則に従い、矢印44の方向へ
のローレンツ力を受ける。この結果、移動部4は、ロー
レンツ力と移動部4を支持する弾性体6〜9の弾性力が
釣り合う位置まで、Y軸方向へ移動する。
【0027】移動部4の移動量は、前述した発光素子2
6、スリット板28及び受光素子30からなる検出系に
より検出される。そして、図3に示すように、演算回路
32は、受光素子30の出力信号に対応したフィードバ
ック信号を制御部34に出力し、制御部34は、フィー
ドバック信号に基づいて、さらに移動部4の位置を微調
整するための信号をドライバ部36へ出力する。これに
より、本実施例の防振レンズ2は、カメラ40のピッチ
ング方向の像振れを防止するための適正な位置に配置さ
れる。
6、スリット板28及び受光素子30からなる検出系に
より検出される。そして、図3に示すように、演算回路
32は、受光素子30の出力信号に対応したフィードバ
ック信号を制御部34に出力し、制御部34は、フィー
ドバック信号に基づいて、さらに移動部4の位置を微調
整するための信号をドライバ部36へ出力する。これに
より、本実施例の防振レンズ2は、カメラ40のピッチ
ング方向の像振れを防止するための適正な位置に配置さ
れる。
【0028】なお、本実施例では、上記したものの他
に、カメラのヨーイング方向の像振れを防止するための
角速度センサ、演算回路、制御部及びドライバ部を備え
ている(いずれも不図示)。これらのセンサ、回路及び
ドライバは、その作用効果が上述のセンサ等と同様であ
り、また、ヨーイング方向の像振れを防止するために防
振レンズ2を適正な位置に配置する方法も上述と同様で
ある。
に、カメラのヨーイング方向の像振れを防止するための
角速度センサ、演算回路、制御部及びドライバ部を備え
ている(いずれも不図示)。これらのセンサ、回路及び
ドライバは、その作用効果が上述のセンサ等と同様であ
り、また、ヨーイング方向の像振れを防止するために防
振レンズ2を適正な位置に配置する方法も上述と同様で
ある。
【0029】以上説明したように、本実施例の振れ防止
装置は、平面上を移動可能な移動部4と、移動部4に設
置された1対のコイル部(10、12)と、磁界を発生
する磁界発生部(14、16、18)とを有する二次元
移動機構を有しており、コイル部に通電し、コイル部に
磁界発生部が発生する磁界からローレンツ力を作用させ
ることにより、移動部を駆動している。
装置は、平面上を移動可能な移動部4と、移動部4に設
置された1対のコイル部(10、12)と、磁界を発生
する磁界発生部(14、16、18)とを有する二次元
移動機構を有しており、コイル部に通電し、コイル部に
磁界発生部が発生する磁界からローレンツ力を作用させ
ることにより、移動部を駆動している。
【0030】ここで、本実施例で用いた磁界発生部は、
1個の永久磁石14と2個のヨーク部(16、18)の
みから構成されており、図4に示す従来の二次元移動機
構等と比較して部品点数を大幅に減少させている。従っ
て、本実施例の振れ防止装置は、従来の装置と比較し
て、その組立作業が大幅に簡素化している。また、本実
施例の振れ防止装置は、価格の高い希土類磁石の使用個
数を最小限の1個としたことにより、安価に製造するこ
とを可能としている。さらに、本実施例では、永久磁石
14を移動部4の側面に配置していることから、永久磁
石とヨークを光軸方向に配列する従来の装置と比較し
て、光軸方向の厚みを小さくすることを可能としてい
る。
1個の永久磁石14と2個のヨーク部(16、18)の
みから構成されており、図4に示す従来の二次元移動機
構等と比較して部品点数を大幅に減少させている。従っ
て、本実施例の振れ防止装置は、従来の装置と比較し
て、その組立作業が大幅に簡素化している。また、本実
施例の振れ防止装置は、価格の高い希土類磁石の使用個
数を最小限の1個としたことにより、安価に製造するこ
とを可能としている。さらに、本実施例では、永久磁石
14を移動部4の側面に配置していることから、永久磁
石とヨークを光軸方向に配列する従来の装置と比較し
て、光軸方向の厚みを小さくすることを可能としてい
る。
【0031】一方、永久磁石は、各個体間の磁気特性の
バラツキが大きいために、2以上の永久磁石を使用する
従来の装置では、移動部を異なる複数方向に正確に駆動
することが困難であった。本実施例においては、1の永
久磁石から発生している磁気を1対のコイル部のそれぞ
れに作用させていることから、従来の装置のように、永
久磁石の磁気特性のバラツキの影響を受けることがな
く、2方向へ正確に駆動することが可能である。
バラツキが大きいために、2以上の永久磁石を使用する
従来の装置では、移動部を異なる複数方向に正確に駆動
することが困難であった。本実施例においては、1の永
久磁石から発生している磁気を1対のコイル部のそれぞ
れに作用させていることから、従来の装置のように、永
久磁石の磁気特性のバラツキの影響を受けることがな
く、2方向へ正確に駆動することが可能である。
【0032】(その他の実施例)本発明に係る二次元移
動機構及びそれを用いた振れ防止装置は、以上説明した
実施例に限定されることはなく、種々の変形や変更が可
能であって、それらも本発明に含まれる。
動機構及びそれを用いた振れ防止装置は、以上説明した
実施例に限定されることはなく、種々の変形や変更が可
能であって、それらも本発明に含まれる。
【0033】例えば、第1実施例では、カメラの像振れ
を防止するための振れ防止装置について説明したが、本
発明の振れ防止装置は、カメラに限らず望遠鏡など、光
学系を有するその他の光学装置にも用いることが可能で
ある。また、本発明に係る二次元移動機構は、振れ防止
装置に用いる他に、光学的又は非光学的な顕微鏡のサン
プルテーブル等として用いることできる。これにより、
観察するサンプルを二次元平面内で自動駆動することが
可能となる。
を防止するための振れ防止装置について説明したが、本
発明の振れ防止装置は、カメラに限らず望遠鏡など、光
学系を有するその他の光学装置にも用いることが可能で
ある。また、本発明に係る二次元移動機構は、振れ防止
装置に用いる他に、光学的又は非光学的な顕微鏡のサン
プルテーブル等として用いることできる。これにより、
観察するサンプルを二次元平面内で自動駆動することが
可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1に
係る発明によれば、磁界発生部は、磁界の発生源である
1の永久磁石と、永久磁石を挟み、永久磁石が発生する
磁界を1対のコイル部のそれぞれの異なる部位まで誘導
する1対のヨーク部とで構成したことから、その組立作
業を容易に行うことが可能であり、かつ、安価に製造す
ることが可能であるという効果がある。
係る発明によれば、磁界発生部は、磁界の発生源である
1の永久磁石と、永久磁石を挟み、永久磁石が発生する
磁界を1対のコイル部のそれぞれの異なる部位まで誘導
する1対のヨーク部とで構成したことから、その組立作
業を容易に行うことが可能であり、かつ、安価に製造す
ることが可能であるという効果がある。
【0035】請求項2に係る発明によれば、光学装置の
振動による像振れを防止する振れ防止光学系を備える振
れ防止装置において、振れ防止光学系は、光軸に対して
垂直又は略垂直に交わる平面上を、請求項1に記載の二
次元移動機構によって駆動される構成としたことから、
請求項1に係る発明が奏する効果に加え、振れ防止装置
の光軸方向の厚みを小さくすることが可能であるという
効果がある。
振動による像振れを防止する振れ防止光学系を備える振
れ防止装置において、振れ防止光学系は、光軸に対して
垂直又は略垂直に交わる平面上を、請求項1に記載の二
次元移動機構によって駆動される構成としたことから、
請求項1に係る発明が奏する効果に加え、振れ防止装置
の光軸方向の厚みを小さくすることが可能であるという
効果がある。
【図1】本発明の第1実施例に用いる二次元移動装置を
示す分解斜視図。
示す分解斜視図。
【図2】本発明の第1実施例に用いる二次元移動装置の
断面を示した図。
断面を示した図。
【図3】本発明の第1実施例の振れ防止装置を模式的に
示した図
示した図
【図4】従来の二次元移動装置を示す分解斜視図。
2 防振レンズ 4 移動部 6、7、8、9 弾性体 10、12 コイル 14 永久磁石 16、18 ヨーク 20、26 受光素子 22、28 スリット板 24、30 受光素子 32 演算回路 34 制御部 36 ドライバ部 38 センサ 40 カメラ 42 カメラのピッチング方向 44 移動部の移動方向 46 磁界の方向 210p、210y ヨーク 221 補正レンズ 223 固定枠 228p、228y コイル 229p、229y 希土類磁石
Claims (2)
- 【請求項1】 平面上を移動可能な移動部と、 前記移動部に設置された1対のコイル部と、 磁界を発生する磁界発生部と、 を備え、 通電された前記1対のコイル部のそれぞれに前記磁界を
作用させることにより、前記1対のコイル部のそれぞれ
は、前記平面と略平行であって、互いに異なる方向の力
を受け、前記移動部を移動させる二次元移動機構におい
て、 前記磁界発生部は、 磁界の発生源である1の永久磁石と、 前記永久磁石を挟み、前記永久磁石が発生する磁界を前
記1対のコイル部のそれぞれの異なる部位まで誘導する
1対のヨーク部と、 を含むことを特徴とする二次元移動機構。 - 【請求項2】 光学装置の振動による像振れを防止する
振れ防止光学系を備える振れ防止装置において、 前記振れ防止光学系は、光軸に対して垂直又は略垂直に
交わる平面上を、請求項1に記載の二次元移動機構によ
って駆動される、 ことを特徴とする二次元移動機構を用いた振れ防止装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7144439A JPH08339005A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 二次元移動機構及びそれを用いた振れ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7144439A JPH08339005A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 二次元移動機構及びそれを用いた振れ防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08339005A true JPH08339005A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15362246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7144439A Pending JPH08339005A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 二次元移動機構及びそれを用いた振れ防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08339005A (ja) |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP7144439A patent/JPH08339005A/ja active Pending
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