JPH08338914A - プラスチック光ファイバの製造方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバの製造方法

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JPH08338914A
JPH08338914A JP7145946A JP14594695A JPH08338914A JP H08338914 A JPH08338914 A JP H08338914A JP 7145946 A JP7145946 A JP 7145946A JP 14594695 A JP14594695 A JP 14594695A JP H08338914 A JPH08338914 A JP H08338914A
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JP
Japan
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optical fiber
plastic optical
clad tube
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line average
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Application number
JP7145946A
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English (en)
Inventor
Masami Nishiguchi
雅己 西口
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 クラッドチューブにコア材としてオルガノポ
リシロキサンを注入後、硬化させてなるプラスチック光
ファイバの製造方法において、前記クラッドチューブの
表面粗さが、中心線平均粗さ10nm以下、最大高さ1
00nm以下であるクラッドチューブを用いることを特
徴とするプラスチック光ファイバの製造方法。 【効果】 伝送損失の小さい電気機器、自動車などの短
距離伝送用の光伝送路に好適に用いられるプラスチック
光ファイバを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック光ファイ
バの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバは伝送損失が大
きいものの、開口係数が大きくしかも可撓性があり、ま
た端末加工性が良好であることから自動車、電子機器な
どの短距離伝送用の光伝送路として期待されている。従
来、プラスチック光ファイバのコアはアクリル樹脂で形
成されてきたが、耐熱性の向上などの要求から、より耐
熱性の高いポリカーボネートなどからコアが形成されて
いるものが開発されてきた。しかし、ポリカーボネート
をコア材とするプラスチック光ファイバに白色光を入射
すると出射光が黄身を帯び、白色光のまま光を伝送する
ことが出来ない。コアにオルガノポリシロキサンを用い
たプラスチック光ファイバは、出射光の着色という問題
は解決されるが、伝送損失が良好なプラスチック光ファ
イバを得ることはできなかった。これは、コアとクラッ
ドの界面の平滑性の程度が伝送損失の増減に与える影響
は少ないものではなく、その平滑性の程度がプラスチッ
ク光ファイバの製造方法によっても左右されるからであ
ると思われる。つまりコア材にアクリル樹脂やポリカー
ボネート樹脂のような熱可塑性樹脂を用いる場合は、コ
アとクラッドとの界面の平滑性を保つことができる同時
押出による溶融紡糸法を採用することができるのに対し
て、熱硬化性樹脂であるオルガノポリシロキサンをコア
材とする場合には、コア材をチューブ状に成形したクラ
ッドに注入後、硬化させて光ファイバにする製法が採用
されているために、用いるクラッドチューブの内面の平
滑度によっては伝送損失に多大な影響が出るのである。
従来は、コア材をチューブ状に成形したクラッドに注入
後、硬化させて光ファイバにする製法では、内面の表面
粗さが中心線平均粗さ10μm以下であるクラッドチュ
ーブを用いれば伝送損失が良好なプラスチック光ファイ
バが得られるとされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接触型表面粗
さ計やレーザ顕微鏡で測定した中心線平均粗さが10μ
m以下であるクラッドチューブを用いても、得られるプ
ラスチック光ファイバの伝送損失は0.4〜1.5dB
/mなど様々であり、伝送損失とクラッドチューブ内面
の平均粗さとの相関は必ずしも確認されていなかった。
本発明は、伝送損失とクラッドチューブ内面の表面粗さ
との定量的な関係を測定法も含めて鋭意検討した結果な
されたもので、コアにオルガノポリシロキサンを用い、
しかも伝送損失が小さいプラスチック光ファイバの製造
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、接触型表面
粗さ計やレーザ顕微鏡で測定した中心線平均粗さが10
μm以下で、ほぼ同一であるにもかかわらず、異なる伝
送損失を示すプラスチック光ファイバのクラッドチュー
ブの内面を、種々の測定法で測定したところ、接触型表
面粗さ計やレーザ顕微鏡で測定する限りでは同レベルの
平滑性と判断されても、よりミクロな視点から測定する
とその平滑性に著しい差があることを突き止め、本発明
を完成させた。
【0005】すなわち本発明においては、クラッドチュ
ーブにコア材としてオルガノポリシロキサンを注入後、
硬化させてなるプラスチック光ファイバの製造方法にお
いて、前記クラッドチューブの表面粗さが、中心線平均
粗さ10nm以下、最大高さ100nm以下であるクラ
ッドチューブを用いることを特徴とするプラスチック光
ファイバの製造方法を提供する。
【0006】本発明においては、内面の表面粗さ(JI
S B0601)が、中心線平均粗さ10nm以下、最
大高さ100nm以下であるクラッドチューブが用いら
れる。中心線平均粗さが10nmを越えると伝送損失が
著しく増加する。また、中心線平均粗さが10nm以下
でも、最大高さが100nmを越えると伝送損失は増加
する。クラッドチューブ内面の表面粗さの測定は、走査
型トンネル顕微鏡を用いて非接触で行う。
【0007】本発明においてクラッドチューブを形成す
る樹脂としては、コア材より屈折率の低い例えばフッ素
樹脂が挙げられるが、中でもテトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体を用いるのが好まし
い。なお、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチ
レン樹脂またはエチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体からなるクラッドチューブの内面は表面粗さが中心
線平均粗さ10nmを越える傾向がある。
【0008】クラッドチューブは、溶融押出法で、押
出、冷却条件を制御することによって製造することがで
きる。
【0009】クラッドチューブの厚さは、特に限定はな
いが、プラスチック光ファイバの外径変動への影響また
は可撓性の点から、0.25〜2mm程度である。
【0010】本発明において、コアのオルガノポリシロ
キサンは、少なくとも a)分子鎖末端に少なくとも1個の不飽和脂肪族基を含
有する線状のオルガノポリシロキサン b)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した
水素原子を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ン(ケイ素原子に結合した水素原子は、前記a)成分中
の不飽和脂肪族基1個に対してが0.5〜5個与えるの
に十分な量) c)白金化合物 を含有する組成物の硬化物であることが好ましい。a)
のオルガノポリシロキサンのケイ素原子に結合している
不飽和脂肪族基以外の有機基はメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基、トリ
ル基等のアリール基、シクロヘキシル基、シクロブチル
基等のシクロアルキル基、あるいはこれらの基の炭素原
子に結合した水素原子の一部または全部にハロゲン原
子、シアノ原子等で選択されたクロロメチル基、トリフ
ルオロプロピル基、シアノメチル基等から選択される同
一又は異種の非置換または置換1価炭化水素とすればよ
く、このオルガノポリシロキサンの分子構造は分子鎖末
端に少なくとも1個のビニル基を含有する限り部分的に
分岐状の構造を含むものであっても良い。なお、このオ
ルガノポリシロキサンとしては化1のものが例示され
る。
【0011】
【化1】
【0012】b)前記したa)成分中の不飽和脂肪族基
1個当たりケイ素原子に結合した水素原子を0.5〜5
個与えるに十分な量の1分子中に該水素原子を少なくと
も2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンは
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素
原子(SiH結合)を含むものであればよく、このSi
H結合は分子鎖末端または側鎖のいずれかに含まれてい
ても、さらにはその両者に含まれたものであっても良い
し、ケイ素原子に結合したSiO結合以外の有機基は第
一成分a)におけるケイ素原子に結合したビニル基以外
の有機基と同様の同一又は異種の非置換又は置換1価炭
化水素とすればよい。なおこのオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンは鎖状、分岐鎖状、網状構造のいずれで
あってもよく、これには化2に示されるもの挙げられる
が、これはその単独でも2種以上の混合物であっても良
い。
【0013】
【化2】
【0014】c)白金化合物は上記のa)とb)とを付
加反応させるための触媒であり、これには塩化白金酸、
アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィンと
の錯塩などが例示されるが、これらはアルコール系、ケ
トン系、エーテル系、炭化水素系の溶剤またはシリコー
ンオイルに溶解させた形で使用することが好ましく、そ
の添加量はa)、b)の成分に対して、白金量にして
0.002〜0.5ppm程度とする。この白金化合物
量が白金量にして0.002ppmより少なくなると、
硬化不良が生じ樹脂が固まらなかったり、プラスチック
光ファイバの効率が大きく低下したりする。またこの量
が0.5ppmを越えると、プラスチック光ファイバの
出射光の白色再現性が著しく低下し、プラスチック光フ
ァイバとしての利用価値が低下する。
【0015】
【実施例】本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明す
る。実施例1、2及び比較例1〜4 オルガノポリシロキサン(*下記参照)の前駆体を、内
径10mm外径11mmの表1に示すようなクラッドチュー
ブに導入した後、導入後端末を封止し、圧力2kg/cm2
加えつつ、125℃24時間熱処理を行い、コア−クラ
ッドを有するプラスチック光ファイバを得た。 *オルガノポリシロキサン (a)分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖された直鎖状メチルフェニ ルポリシロキサン 98.1重量% (b)ケイ素原子に結合した水素原子が1.21mol/grであるメチルハイドロジ ェンポリシロキサン 1.9重量% (c)塩化白金酸オクチルアルコール変性溶液(白金含有量2重量%) 0.005重量%
【0016】実施例1、2及び比較例1〜4のプラスチ
ック光ファイバの特性を以下の方法で測定、評価した。
結果を表1に示す。表面粗さ プラスチック光ファイバ作製前:クラッドチューブを輪
切りにし、n−ヘキサンで超音波洗浄を行った。洗浄
後、数mm角に切り出して試料とし、クラッドチューブ
内面を走査型トンネル顕微鏡(セイコー電子工業製 S
FA300:測定領域20μm)で表面粗さの測定を行
った。 プラスチック光ファイバ作製後:プラスチック光ファイ
バを輪切りにし、クラッドチューブからコアポリマーを
取り除いた後、プラスチック光ファイバ作製前と同様に
クラッドチューブ内面の表面粗さの測定を行った。伝送損失 3m−1mカットバック法で波長660nmのLEDを
光源として測定した。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示すように、クラッドチューブ内面
の表面粗さが中心線平均粗さ10nm以下、最大高さ1
00nm以下であれば、伝送損失が良好なプラスチック
光ファイバを得ることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、伝送損失の
小さい電気機器、自動車などの短距離伝送用の光伝送路
に好適に用いられるプラスチック光ファイバを得ること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッドチューブにコア材としてオルガ
    ノポリシロキサンを注入後、硬化させてなるプラスチッ
    ク光ファイバの製造方法において、前記クラッドチュー
    ブの表面粗さが、中心線平均粗さ10nm以下、最大高
    さ100nm以下であるクラッドチューブを用いること
    を特徴とするプラスチック光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記クラッドチューブがテトラフルオロ
    エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体からなる
    ことを特徴とする請求項1記載のプラスチック光ファイ
    バの製造方法。
JP7145946A 1995-06-13 1995-06-13 プラスチック光ファイバの製造方法 Pending JPH08338914A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004050335A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-17 Fuji Photo Film Co., Ltd. Preform for producing plastic optical components, method of fabricating the preform, and plastic optical fiber
JP2007052321A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Junkosha Co Ltd 光伝送体およびその製造方法
US7509018B2 (en) * 2005-12-15 2009-03-24 Fujifilm Corporation Plastic optical fiber and production method thereof

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