JPH08338618A - 廃棄物焼却装置 - Google Patents
廃棄物焼却装置Info
- Publication number
- JPH08338618A JPH08338618A JP14730395A JP14730395A JPH08338618A JP H08338618 A JPH08338618 A JP H08338618A JP 14730395 A JP14730395 A JP 14730395A JP 14730395 A JP14730395 A JP 14730395A JP H08338618 A JPH08338618 A JP H08338618A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- thermal decomposition
- fluidized bed
- pyrolysis
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Incineration Of Waste (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種の廃棄物を有害ガスを発生させることな
く焼却することができ、しかも高い炉高を必要としない
廃棄物焼却装置を提供する。 【構成】 廃棄物を加熱して熱分解ガスを発生させる熱
分解炉1と、この熱分解炉1から排出された可燃分を燃
焼させる流動床燃焼炉2と、この熱分解炉2から排出さ
れた熱分解ガスを燃焼させる熱分解ガス燃焼炉3とをそ
れぞれ独立させて設ける。流動床燃焼炉2の燃焼ガスは
燃焼ガス返送ライン6を介して熱分解炉1へ返送され
る。熱分解炉2は流動床炉であっても、回転炉であって
もよい。
く焼却することができ、しかも高い炉高を必要としない
廃棄物焼却装置を提供する。 【構成】 廃棄物を加熱して熱分解ガスを発生させる熱
分解炉1と、この熱分解炉1から排出された可燃分を燃
焼させる流動床燃焼炉2と、この熱分解炉2から排出さ
れた熱分解ガスを燃焼させる熱分解ガス燃焼炉3とをそ
れぞれ独立させて設ける。流動床燃焼炉2の燃焼ガスは
燃焼ガス返送ライン6を介して熱分解炉1へ返送され
る。熱分解炉2は流動床炉であっても、回転炉であって
もよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚泥や都市ごみ等の各
種廃棄物を有害ガスを発生させることなく焼却すること
ができる流動床炉を利用した廃棄物焼却装置に関するも
のである。
種廃棄物を有害ガスを発生させることなく焼却すること
ができる流動床炉を利用した廃棄物焼却装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】流動床炉を利用した廃棄物焼却装置は従
来から各種のものが知られているが、過剰量の空気が供
給される流動床において廃棄物が焼却されるために、NO
x やCO等の有害ガスを発生させ易いという問題があっ
た。また流動床の上部のフリーボードを大きくして十分
に二次燃焼を行なわせるようにしたものもあるが、炉高
が高くなるという問題があった。
来から各種のものが知られているが、過剰量の空気が供
給される流動床において廃棄物が焼却されるために、NO
x やCO等の有害ガスを発生させ易いという問題があっ
た。また流動床の上部のフリーボードを大きくして十分
に二次燃焼を行なわせるようにしたものもあるが、炉高
が高くなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、各種の廃棄物を有害ガスを発生さ
せることなく焼却することができ、しかも高い炉高を必
要としない廃棄物焼却装置を提供するためになされたも
のである。
の問題点を解決して、各種の廃棄物を有害ガスを発生さ
せることなく焼却することができ、しかも高い炉高を必
要としない廃棄物焼却装置を提供するためになされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、廃棄物を加熱して熱分解ガスを
発生させる熱分解炉と、この熱分解炉から排出された可
燃分を燃焼させる流動床燃焼炉と、この熱分解炉から排
出された熱分解ガスを燃焼させる熱分解ガス燃焼炉とを
それぞれ独立させて設けるとともに、流動床燃焼炉と熱
分解炉との間に、流動床燃焼炉の燃焼ガスを熱分解炉へ
返送する燃焼ガス返送ラインを設けたことを特徴とする
ものである。
めになされた本発明は、廃棄物を加熱して熱分解ガスを
発生させる熱分解炉と、この熱分解炉から排出された可
燃分を燃焼させる流動床燃焼炉と、この熱分解炉から排
出された熱分解ガスを燃焼させる熱分解ガス燃焼炉とを
それぞれ独立させて設けるとともに、流動床燃焼炉と熱
分解炉との間に、流動床燃焼炉の燃焼ガスを熱分解炉へ
返送する燃焼ガス返送ラインを設けたことを特徴とする
ものである。
【0005】
【作用】本発明の廃棄物焼却装置によれば、廃棄物はま
ず熱分解炉において熱分解されたうえ、熱分解ガスは熱
分解ガス燃焼炉において焼却されるから、NOx やCO等の
有害ガスの発生を防止することができる。また熱分解炉
から排出された可燃分は流動床燃焼炉において流動燃焼
されるため、均一燃焼ができるうえ、この流動床燃焼炉
において生じた燃焼ガスは燃焼ガス返送ラインを介して
熱分解炉へ返送され、熱分解ガスとともに熱分解ガス燃
焼炉において完全に焼却される。しかも、熱分解炉と流
動床燃焼炉と熱分解ガス燃焼炉とをそれぞれ独立させて
設けたため、従来の上下2段式の炉に比較して高い炉高
を必要としない利点がある。以下に本発明を図示の実施
例によって更に詳細に説明する。
ず熱分解炉において熱分解されたうえ、熱分解ガスは熱
分解ガス燃焼炉において焼却されるから、NOx やCO等の
有害ガスの発生を防止することができる。また熱分解炉
から排出された可燃分は流動床燃焼炉において流動燃焼
されるため、均一燃焼ができるうえ、この流動床燃焼炉
において生じた燃焼ガスは燃焼ガス返送ラインを介して
熱分解炉へ返送され、熱分解ガスとともに熱分解ガス燃
焼炉において完全に焼却される。しかも、熱分解炉と流
動床燃焼炉と熱分解ガス燃焼炉とをそれぞれ独立させて
設けたため、従来の上下2段式の炉に比較して高い炉高
を必要としない利点がある。以下に本発明を図示の実施
例によって更に詳細に説明する。
【0006】
【実施例】〔実施例1〕 図1は本発明の第1の実施例を示すものであり、1は廃
棄物が投入される熱分解炉、2は流動床燃焼炉、3は熱
分解ガス燃焼炉である。これらの各炉はそれぞれ独立さ
せて設けられているため、従来の上下2段式の炉に比較
して全体の高さを低くすることができる。
棄物が投入される熱分解炉、2は流動床燃焼炉、3は熱
分解ガス燃焼炉である。これらの各炉はそれぞれ独立さ
せて設けられているため、従来の上下2段式の炉に比較
して全体の高さを低くすることができる。
【0007】この実施例では熱分解炉1は流動床炉であ
り、その底面から最小限の流動用空気が供給され、平均
流速が0.3 〜2m/s (好ましくは0.3 〜0.6m/s)、温度
が350 〜650 ℃(好ましくは550 〜600 ℃) の比較的低
温で低流速の流動床を形成している。廃棄物はまずこの
熱分解炉1に投入され、流動媒体とともに攪拌されつつ
乾燥、熱分解され、熱分解ガスを発生する。この熱分解
ガスは熱分解ガス燃焼炉3において十分な酸素の存在下
で燃焼されるので、NOx やCO等の有害ガスの発生を防止
することができる。
り、その底面から最小限の流動用空気が供給され、平均
流速が0.3 〜2m/s (好ましくは0.3 〜0.6m/s)、温度
が350 〜650 ℃(好ましくは550 〜600 ℃) の比較的低
温で低流速の流動床を形成している。廃棄物はまずこの
熱分解炉1に投入され、流動媒体とともに攪拌されつつ
乾燥、熱分解され、熱分解ガスを発生する。この熱分解
ガスは熱分解ガス燃焼炉3において十分な酸素の存在下
で燃焼されるので、NOx やCO等の有害ガスの発生を防止
することができる。
【0008】熱分解炉1の下部には取り出し口4が設け
られており、熱分解された残りの廃棄物を取り出す。こ
こには廃棄物中に混入していた金属等の不燃物の他に、
チャーと呼ばれる可燃物、熱分解炉1の流動媒体である
砂等が含まれているため、不燃物分離装置5によって金
属等の不燃物をふるい分けにより分離して除去する。そ
して可燃物と流動媒体は流動床燃焼炉2へ送られる。
られており、熱分解された残りの廃棄物を取り出す。こ
こには廃棄物中に混入していた金属等の不燃物の他に、
チャーと呼ばれる可燃物、熱分解炉1の流動媒体である
砂等が含まれているため、不燃物分離装置5によって金
属等の不燃物をふるい分けにより分離して除去する。そ
して可燃物と流動媒体は流動床燃焼炉2へ送られる。
【0009】流動床燃焼炉2はその底部から燃焼用空気
を吹き込むことにより、平均流速が0.3 〜2m/s (好ま
しくは1.0 〜1.5m/s) 、温度が700 〜900 ℃(好ましく
は800 〜850 ℃) の比較的高温で高流速の流動床を形成
している。そして熱分解炉1から排出された可燃物はこ
の流動床燃焼炉2において激しく攪拌されつつ均一に燃
焼される。このとき発生した燃焼ガスと灰とは、燃焼ガ
ス返送ライン6を介して熱分解炉1へ返送される。そし
てこの燃焼ガスは熱分解炉1の熱分解ガスとともに、熱
分解ガス燃焼炉3において燃焼される。
を吹き込むことにより、平均流速が0.3 〜2m/s (好ま
しくは1.0 〜1.5m/s) 、温度が700 〜900 ℃(好ましく
は800 〜850 ℃) の比較的高温で高流速の流動床を形成
している。そして熱分解炉1から排出された可燃物はこ
の流動床燃焼炉2において激しく攪拌されつつ均一に燃
焼される。このとき発生した燃焼ガスと灰とは、燃焼ガ
ス返送ライン6を介して熱分解炉1へ返送される。そし
てこの燃焼ガスは熱分解炉1の熱分解ガスとともに、熱
分解ガス燃焼炉3において燃焼される。
【0010】また流動床燃焼炉2から流動媒体の一部を
抜き出し、バスケットコンベヤ等を利用したライン7に
よって熱分解炉1へ返送する。これによって熱分解炉1
及び流動床燃焼炉2の流動媒体の量はほぼ一定に保たれ
る。なお流動媒体の粒径が細かい場合には、コンベヤを
用いたライン7の代わりに燃焼ガス返送ライン6を利用
して、または空気輸送ラインを利用して熱分解炉1へ返
送することも可能である。
抜き出し、バスケットコンベヤ等を利用したライン7に
よって熱分解炉1へ返送する。これによって熱分解炉1
及び流動床燃焼炉2の流動媒体の量はほぼ一定に保たれ
る。なお流動媒体の粒径が細かい場合には、コンベヤを
用いたライン7の代わりに燃焼ガス返送ライン6を利用
して、または空気輸送ラインを利用して熱分解炉1へ返
送することも可能である。
【0011】上記したように、この図1の廃棄物焼却装
置によれば、各種の廃棄物をNOx やCO等の有害ガスの発
生を防止させることなく完全に焼却することができ、ま
た廃棄物焼却装置を構成する各炉をそれぞれ独立させて
設けたので、従来の上下2段式の炉に比較して高い炉高
を必要としない。更にこの廃棄物焼却装置によれば、廃
棄物中の不燃物を予め分離することなく焼却することも
できる利点がある。
置によれば、各種の廃棄物をNOx やCO等の有害ガスの発
生を防止させることなく完全に焼却することができ、ま
た廃棄物焼却装置を構成する各炉をそれぞれ独立させて
設けたので、従来の上下2段式の炉に比較して高い炉高
を必要としない。更にこの廃棄物焼却装置によれば、廃
棄物中の不燃物を予め分離することなく焼却することも
できる利点がある。
【0012】〔実施例2〕図2は本発明の第2の実施例
を示すものである。この第2の実施例では熱分解炉1が
回転炉であり、廃棄物はこの熱分解炉1の内部を回転し
ながら熱分解される。この実施例では第1の実施例のよ
うに熱分解炉1の流動媒体が流動床燃焼炉2へ移動する
ことはないので、第1の実施例のような流動媒体返送用
のライン7は不要である。なお、その他の構成及び作用
は第1の実施例と同様であるので、説明を繰り返すこと
を省略する。
を示すものである。この第2の実施例では熱分解炉1が
回転炉であり、廃棄物はこの熱分解炉1の内部を回転し
ながら熱分解される。この実施例では第1の実施例のよ
うに熱分解炉1の流動媒体が流動床燃焼炉2へ移動する
ことはないので、第1の実施例のような流動媒体返送用
のライン7は不要である。なお、その他の構成及び作用
は第1の実施例と同様であるので、説明を繰り返すこと
を省略する。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の廃棄物
焼却装置によれば、各種の廃棄物を有害ガスを発生させ
ることなく焼却することができ、しかも高い炉高を必要
としない利点がある。
焼却装置によれば、各種の廃棄物を有害ガスを発生させ
ることなく焼却することができ、しかも高い炉高を必要
としない利点がある。
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略的な断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の第2の実施例を示す概略的な断面図で
ある。
ある。
1 熱分解炉、2 流動床燃焼炉、3 熱分解ガス燃焼
炉、4 取り出し口、5 不燃物分離装置、6 燃焼ガ
ス返送ライン、7 ライン
炉、4 取り出し口、5 不燃物分離装置、6 燃焼ガ
ス返送ライン、7 ライン
Claims (3)
- 【請求項1】 廃棄物を加熱して熱分解ガスを発生させ
る熱分解炉と、この熱分解炉から排出された可燃分を燃
焼させる流動床燃焼炉と、この熱分解炉から排出された
熱分解ガスを燃焼させる熱分解ガス燃焼炉とをそれぞれ
独立させて設けるとともに、流動床燃焼炉と熱分解炉と
の間に、流動床燃焼炉の燃焼ガスを熱分解炉へ返送する
燃焼ガス返送ラインを設けたことを特徴とする廃棄物焼
却装置。 - 【請求項2】 熱分解炉が流動床炉であり、流動床燃焼
炉と熱分解炉との間に流動媒体を熱分解炉へ返送するラ
インを設けた請求項1記載の廃棄物焼却装置。 - 【請求項3】 熱分解炉が回転炉である請求項1記載の
廃棄物焼却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14730395A JPH08338618A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 廃棄物焼却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14730395A JPH08338618A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 廃棄物焼却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08338618A true JPH08338618A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15427156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14730395A Pending JPH08338618A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 廃棄物焼却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08338618A (ja) |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP14730395A patent/JPH08338618A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991119 |