JPH08338236A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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Publication number
JPH08338236A
JPH08338236A JP14786895A JP14786895A JPH08338236A JP H08338236 A JPH08338236 A JP H08338236A JP 14786895 A JP14786895 A JP 14786895A JP 14786895 A JP14786895 A JP 14786895A JP H08338236 A JPH08338236 A JP H08338236A
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JP
Japan
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catalyst
air
pipe
face
way catalyst
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JP14786895A
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English (en)
Inventor
Michio Morishita
道夫 森下
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】触媒の一部に冷却用空気を直接流して触媒を積
極的且つ有効に冷却する。 【構成】触媒コンバータ1はケーシング2、三元触媒3
及び空気管4を含む。触媒3は複数の細孔3aを有する
ハニカム状構造よりなる。触媒3は上流側端面3bと下
流側端面3cを有する。各細孔3aは互いに平行に配列
されると共に、上流側端面3b及び下流側端面3cにそ
れぞれ開口される。エンジンから排出されてケーシング
2を流れる排気ガスは触媒3を通ることにより浄化され
る。ここで、空気管4は触媒3に冷却用の空気を供給す
る。この空気管4の開口端4aは触媒3の上流側端面3
bの中央部に対してシールリング5を介して接続され
る。開口端4aから上流側端面3bに導かれた空気は触
媒3の中央部の細孔3aを直接通過して下流側端面3c
から更に下流へ流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はハニカム状構造を有す
る触媒を用いて内燃機関の排気ガスを浄化するようにし
た排気浄化装置に係る。詳しくは、触媒を冷却するため
の冷却構造を有する内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関(エンジン)の排気
通路に設けられる触媒コンバータは、エンジンの排気ガ
スに含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及
び酸化窒素(NOx)等を浄化する。ここで、触媒を有
効に機能させるために、触媒をある程度の高温に保つ必
要がある。特に、エンジンの冷間時には触媒を早期に暖
機させる必要性から、触媒を電気ヒータにより加熱する
ことが行われる。一方、触媒の温度上昇が過剰になる
と、却って触媒が劣化してその機能が低下するおそれが
ある。
【0003】そこで、従前のある種の装置は、触媒の温
度が所定値以上に上昇したと判断したときに、エンジン
に供給されるべき燃料を増量することにより、触媒にお
ける反応熱の上昇を抑えるようにしている。しかしなが
ら、この種の装置では、燃料の増量がエンジンの燃費の
悪化につながるばかりでなく、三元触媒を使用したもの
では、その触媒の有効な使用を損なうおそれがある。従
って、このような不具合を伴うことなく、触媒の反応熱
の上昇を抑えることのできる装置の提供が望まれてい
る。
【0004】特開平5−98957号公報は上記の不具
合を伴わずに触媒の過熱を防止することのできる装置の
一例を開示する。図8に示すように、この装置は触媒3
1を内蔵したマフラ32を含む。触媒31はハニカム状
の複数の細孔31aを有する。各細孔31aはマフラ3
2を排気ガスが流れる方向と一致する方向に互いに平行
に延びる。触媒31は金属系の担持体を有し、その中央
部に放熱用の空胴部31bを有する。こ空胴部31bを
貫通する管33は空胴部31bに内接し、マフラ32の
全長にわたって延びる。この管33に冷却用の空気を流
して触媒31を積極的に冷却することにより、触媒31
の過熱が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
装置では、触媒31の空胴部31bに管33を貫通させ
ていることから、管33を流れる空気が管33の外周壁
を介して触媒31を冷却する。このため、その空気によ
りある程度の冷却効率を得るためには、管33の外径
(管径)をある程度大きく設定して多量の空気を流さな
ければならない。管径を大きく設定した場合には、触媒
31の有効体積が縮減されることから、触媒31の浄化
性能が落ちることになる。従って、管径を大きく設定し
た場合、触媒31の浄化性能を維持するために、触媒3
1の体格を大きく設定することが必要になる。
【0006】上記公報の装置では、冷却効果を高めるた
めには、空胴部31bの壁面に管33を接触させる必要
がある。しかし、実際には、触媒31と管33との間で
熱膨張率に差があることから、両者31,33を常に有
効に接触させることは技術的に容易ではない。
【0007】更に、上記公報の装置では、触媒31に近
接して電気ヒータを配設するような場合には、そのヒー
タの電極をマフラ32に取り回すのに管33が邪魔にな
るおそれがある。又、ヒータの電極と管33とがマフラ
32の中に在ることは、触媒31に対する円滑な排気の
流れに影響を与えるおそれがある。
【0008】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は、触媒を貫通する管に
冷却用の空気を流すような構成を採ることなく、触媒の
一部に冷却用の空気を直接流すことにより、触媒を積極
的且つ有効に冷却することを可能にした内燃機関の排気
浄化装置を提供することにある。
【0009】この発明の第2の目的は、第1の目的に加
えて、触媒に隣接して電気ヒータを配設した場合に、そ
のヒータ電極の取り回しを容易にすることを可能にした
内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の第1の発明では、複数の細
孔を有するハニカム状構造の触媒が内燃機関の排気管の
中に設けられ、その触媒は排気管の上流に対応する上流
側端面と排気管の下流に対応する下流側端面とを有し、
各細孔は互いに平行に配列されると共に上流側端面及び
下流側端面にそれぞれ開口され、内燃機関から排出され
て排気管を流れる排気ガスが触媒を通ることにより浄化
される排気浄化装置において、触媒に対して冷却用の空
気を供給するための空気管を排気管に設け、その空気管
の開口端を触媒の上流側端面に接続したことを趣旨とす
る。
【0011】上記第2の目的を達成するために、請求項
2に記載の第2の発明では、第1の発明の構成におい
て、排気管の中の触媒よりも上流の位置にその触媒を加
熱するための電気ヒータを設け、空気管を電気ヒータに
貫通させて取り付けると共に、空気管を電気ヒータに通
電するための電極として構成したことを趣旨とする。
【0012】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、空気管の開口
端から触媒の上流側端面に冷却用の空気が導かれること
により、その空気が触媒の一部の細孔を直接通過して下
流側端面から排気管の下流へと流れる。このとき、触媒
を通過する空気によって触媒が冷却される。ここで、空
気が通過する細孔は、触媒の上流側端面において空気管
の開口端により内包される範囲に対応する細孔だけとな
る。
【0013】上記第2の発明の構成によれば、第1の発
明の作用に加え、空気管が電気ヒータの電極として兼用
されることから、電極の一つが省略され、その分だけ電
極の取り回しが不要になる。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)以下、上記第1の発明における内燃機関
(エンジン)の排気浄化装置を具体化した第1実施例を
図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1はこの実施例の排気浄化装置としての
触媒コンバータ1を示す断面図であり、図2は図1のA
−A線に沿って切断された断面図を示す。触媒コンバー
タ1は筒状のケーシング2と、そのケーシング2の中に
設けられた三元触媒3と、ケーシング2に設けられた空
気管4とを備える。
【0016】ケーシング2は本発明の排気管を構成し、
他の排気管を介してエンジン(共に図示しない)に接続
されている。ケーシング2にはエンジンから排出される
排気ガスが導入される。ケーシング2にはその上流側の
入口2aから排気ガスが導入され、下流側の出口2bか
ら排気ガスが導出される。
【0017】三元触媒3は複数の細孔3aを有するハニ
カム状構造をなすコアを含む。このコアは、例えばセラ
ミックスより構成される。このコアに貴金属よりなる触
媒を担持させることにより三元触媒3が構成される。三
元触媒3はケーシング2の入口2aに対応する上流側端
面3bと、出口2bに対応する下流側端面3cとを有す
る。三元触媒3において各細孔3aは互いに平行に配列
されると共に、両端面3b,3cにそれぞれ開口されて
いる。そして、エンジンから排出されてケーシング2の
入口2aに導入された排気ガスは、三元触媒3を通る間
に清浄化される。三元触媒3は排気ガス中の一酸化炭素
(CO)及び炭化水素(HC)の酸化と、窒素酸化物
(NOx)の還元とを同時に行い、排気ガス中の有害成
分を無害な二酸化炭素(CO2)、水蒸気(H2O)及び窒素
(N2)に清浄化する。
【0018】ケーシング2の上流側に設けられた空気管
4は三元触媒3に冷却用の空気を供給する。空気管4は
ケーシング2を斜めに貫通して外部へ延びる。ケーシン
グ2の外部において、空気管4の一端には同管4に外気
を導入するためのエアポンプ(図示しない)が取り付け
られている。このポンプは三元触媒3が高温となるよう
なエンジンの運転条件下で駆動されることにより、空気
管4に外気を導入する。ケーシング2の中において、空
気管4の先端部は屈曲され、その開口端4aは三元触媒
3の上流側端面3bの中央部にシールリング5を介して
接続される。これら空気管4とシールリング5、シール
リング5と三元触媒3は、それぞれ溶接等の手段により
互いに接合されている。この接合状態で、開口端4aの
中心軸線L1が延びる方向は各細孔3aが延びる方向に
一致する。ここで、図2に示すように、三元触媒3にお
いてシールリング5に内包される範囲に対応する部分に
は、三元触媒3で使用されるべき触媒用の貴金属の節約
を狙って貴金属が施されていない。
【0019】この触媒コンバータ1によれば、エンジン
の運転時にエアポンプが作動することにより、空気管4
の開口端4aから三元触媒3の上流側端面3bに冷却用
の空気が導かれる。導かれた空気は三元触媒3の中央部
の細孔3aを直接通過して下流側端面3cからケーシン
グ2の出口2bへと流れる。このとき、三元触媒3を通
過する空気により三元触媒3が冷却される。このよう
に、三元触媒3の中央部に冷却用の空気が直接流れるこ
とから、三元触媒3を積極的且つ有効に冷却することが
でき、三元触媒3の熱劣化を抑えることができる。この
冷却効果は、触媒31を貫通する管33に冷却用空気を
流すように構成した従来の装置との比較において明らか
である。即ち、従来の装置では、管33を流れる空気が
管33の外周壁を介して間接的に触媒31を冷却する。
これに対し、本実施例では、三元触媒3の中央部を直接
流れる空気が三元触媒3を直接的に冷却することがで
き、空気による冷却効率を従来の装置に比べて一層向上
させることができる。
【0020】この触媒コンバータ1によれば、上記のよ
うに三元触媒3の冷却効率を向上させることができるこ
とから、空気管4の外径を必要以上に大きく設定する必
要がない。このため、上流側端面3bにおいて、空気管
4の開口端4aの接続によって失われる有効面積が少な
くなり、三元触媒3の浄化性能の低下を抑えることがで
きる。よって、所要の浄化性能を確保するために三元触
媒3の体格を必要以上に大きく設定する必要がない。
【0021】この触媒コンバータ1によれば、空気管4
の開口端4aをシールリング5を介して三元触媒3の上
流側端面3bに接続することにより、三元触媒3に冷却
用空気を導入することが可能となる。このため、触媒3
1に形成された空胴部31bに管33を通すように構成
した従来の装置に比べて製造が容易になる。具体的に
は、三元触媒3に空胴部を設けるなどの形状の変更を施
す必要がない。三元触媒3のコアが特定の材質に限定さ
れることはなく、セラミック及びメタル等の各種の材質
の中から選択することができる。更に、三元触媒3の各
細孔3aの内径寸法は本来極めて小さいものであること
から、シールリング5が上流側端面3bに接続されるべ
き位置の制約はない。つまり、上流側端面3bに対する
シールリング5の接続位置が多少ずれたとしても、三元
触媒3を通過すべき空気量に影響はなく、三元触媒3の
冷却効果を変わらず確保することができる。
【0022】この触媒コンバータ1によれば、冷却用空
気が通過する細孔3aは、三元触媒3の上流側端面3b
において空気管4の開口端4a、即ちシールリング5に
より内包される範囲の細孔3aだけである。このため、
その他の範囲の細孔3aに冷却用空気が流れることはな
く、三元触媒3の浄化性能が冷却用空気の供給によって
低下することはない。
【0023】(第2実施例)次に、上記第1の発明にお
ける排気浄化装置を具体化した第2実施例を図面を参照
して説明する。尚、本実施例を含む以下の各実施例にお
いて、前記第1実施例と同様の構成については同一の符
号を付して説明を省略し、異なる点のみを中心に説明す
る。
【0024】この実施例の排気浄化装置としての触媒コ
ンバータ6は、三元触媒3の上流側端面3bに対する空
気管4の接続構造において前記第1実施例のそれと異な
る。図3はこの触媒コンバータ6を示す断面図であり、
図4は図3のB−B線に沿って切断された断面図を示
す。この触媒コンバータ6は、空気による三元触媒3の
冷却効果を高めるために、三元触媒3の中央部に加え、
三元触媒3の半径方向における中間部に空気が流れる構
成を有する。
【0025】即ち、空気管4はその開口端4aの周囲へ
空気を分配するための分配器7を有する。この分配器7
は開口端4aを中心に四方へ延びる複数の分岐路7a
と、各分岐路7aの先端に連結された円環状の導出路7
bとを含む。分配器7は三元触媒3の上流側端面3bの
中央部にシール部材8を介して接続される。シール部材
8の形状は分配器7の形状に整合し、その中央には開口
端4aに対応する中央孔8aを有し、その周縁には導出
路7bに対応する円周孔8bを有する。これら分配器7
及びシール部材8が上流側端面3bに占める面積は小さ
い。これら分配器7とシール部材8、シール部材8と三
元触媒3は、それぞれ溶接等の手段により互いに接合さ
れている。この接合状態で、分配器7の中心軸線L2が
延びる方向は各細孔3aが延びる方向に一致する。
【0026】この触媒コンバータ6によれば、エンジン
の運転時にエアポンプが作動することにより、空気管4
の開口端4aから三元触媒3の上流側端面3bに空気が
導かれる。このとき、空気はシール部材8の中央孔8a
から上流側端面3bの中央部に導かれると共に、分配器
7により分配された空気がシール部材8の円周孔8bか
ら上流側端面3bの中間部にも導かれる。これらの空気
は三元触媒3の中央部及び中間部の細孔3aを直接通過
して下流側端面3cからケーシング2の出口2bへと流
れる。このように、三元触媒3の中央部及び中間部に冷
却用の空気が直接流れることから、三元触媒3を積極的
且つ有効に冷却することができ、同触媒3の熱劣化を抑
えることができる。
【0027】この触媒コンバータ6では、三元触媒3の
中央部を冷却することに加え、その周囲の中間部を冷却
できることらか、その分だけ三元触媒3の冷却効果を高
めることができる。しかも、分配器7及びシール部材8
が上流側端面3bを占める面積が小さいことから、上流
側端面3bにおいて、両部材7,8の接続により失われ
る有効面積は少なく、三元触媒3の浄化性能の低下を抑
えることができる。この実施例において、それ以外の作
用及び効果は前記第1実施例のそれと基本的に同じであ
る。
【0028】(第3実施例)次に、上記第2の発明にお
ける排気浄化装置を具体化した第3実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【0029】図5はこの実施例の排気浄化装置としての
触媒コンバータ9を示す断面図である。この触媒コンバ
ータ9は二つの触媒3,10と、その一方の触媒10を
暖機するための電気ヒータ11とを備え、各部材3,1
0,11に対する空気管4等の接続構造において前記各
実施例と構成が異なる。
【0030】即ち、ケーシング2の中でメインの三元触
媒3よりも上流の位置に配置された暖機用触媒10は、
エンジンの冷間時に早めに暖機されるために三元触媒3
よりも小さい肉厚を有する。この暖機用触媒10は三元
触媒3と同様に上流側端面10a及び下流側端面10b
を有する。暖機用触媒10の基本的な構造は三元触媒3
のそれと同じである。ケーシング2の中で暖機用触媒1
0よりも上流の位置に配置された電気ヒータ11は通電
によって発熱する。電気ヒータ11はその発熱によって
暖機用触媒10を加熱する。この電気ヒータ11は段ボ
ールと同等の構造を有する金属性の複合板材を空気管4
を中心に巻き合わされることにより構成される。その複
数枚の板材の一つが導電性を有する金属より構成されて
いる。この電気ヒータ11は排気ガスの通過を許容する
ために、両触媒3,10と同様に複数の細孔11aを有
する。
【0031】空気管4は電気ヒータ11の中央を貫通す
るように取り付けられ、その開口端4aはシールリング
12を介して暖機用触媒10の上流側端面10aに接続
されている。空気管4の開口端4aから上流側端面10
aに導出された空気は、同触媒10の中央部を通って下
流側端面10bから導出される。下流側端面10bから
導出された空気をメインの三元触媒3の上流側端面3b
の中央部へ導くために、両触媒10,3の間に介在され
た接続管13は両者10,3の間を接続する。この接続
管13はステー14を介してケーシング2に支持されて
いる。この接続管13の両端は各触媒10,3に対して
シールリング15を介してそれぞれ接続されている。こ
こで、暖機用触媒10から導出された空気が他へ拡がる
ことなく三元触媒3の中央部へ導かれるようにするため
に、接続管13と空気管4は互いの中心軸線L3,L1
が一致するように配置されている。又、接続管13の内
径は空気管4のそれよりも若干大きく設定されている。
【0032】この実施例で空気管4は導電性の金属より
構成されている。空気管4とケーシング2との間には円
環状の絶縁リング16が介在されている。ケーシング2
の外側において、空気管4上にはリング状の電極端子1
7が嵌められ、その端子17が絶縁リング16に対して
ナット18により締め付けられている。ケーシング2の
外側において、空気管4には絶縁材料よりなる接続管1
9を介して逆止弁20が取り付けられている。この逆止
弁20はエアポンプ(図示しない)から空気管4へ向か
う空気の流れを許容し、その反対方向の空気の流れを阻
止するための弁体20aを備える。
【0033】この実施例で、空気管4は電気ヒータ11
に通電するためのプラス電極として兼用されている。電
気ヒータ11に電力を供給するための電源装置は、バッ
テリ21及びそのバッテリ21のプラス端子に接続され
たリレー22を備える。リレー22は更に電極端子17
に接続されている。従って、電気ヒータ11のプラス側
は空気管4、電極端子17及びリレー22等を介してバ
ッテリ21のプラス端子に導通可能である。電気ヒータ
11の外周に設けられたマイナス電極23は接地されて
いる。電気ヒータ11に対する通電を制御するためのコ
ンピュータ24は、エンジの運転状態に基づきリレー2
2を制御する。即ち、コンピュータ24は冷間時にエン
ジンが始動したことを判断したとき、電気ヒータ11に
通電するためにリレー22をオンする(閉じる)。
【0034】この触媒コンバータ9によれば、エンジン
の冷間時に通電によって電気ヒータ11を発熱させるこ
とにより、暖機用触媒10を早期に暖機させることがで
きる。その結果、冷間時にエンジンから排出される排気
ガスを早期に浄化することができる。この触媒コンバー
タ9によれば、空気管4が電気ヒータ11のマイナス電
極として兼用されることらか、電気ヒータ11における
電極の一つが省略されることになり、その分だけ電極の
取り回しが不要になる。この結果、電気ヒータ11の電
極の取り回しを容易にすることができる。又、電極の一
つを省略した分だけ電気ヒータ11に関する部品点数を
削減することができる。更に、ケーシング2の中で空気
管4及び電極が共に配置されて両者が交錯することはな
いことから、暖気用触媒10に対する排気ガスの円滑な
流れを確保することができる。
【0035】この触媒コンバータ9によれば、二つの触
媒10,3の間が接続管13等により接続されると共
に、その接続管13と空気管4の開口端4aとが同一軸
線上に配置されている。従って、空気管4から導出され
た空気は暖機用触媒10の中央部を直接流れて同触媒1
0を積極的且つ有効に冷却した後、その下流の三元触媒
3の中央部を直接流れて同触媒3を積極的且つ有効に冷
却することができる。このように、二つの触媒10,3
が互いに分離されていても、その両者10,3を良好に
冷却することができる。しかも、接続管13の内径が空
気管4の内径よりも若干大きく設定されていることか
ら、暖機用触媒10から流れ出た空気が接続管13の中
へ確実に案内される。この結果、暖機用触媒10から流
れ出た空気がケーシング2の中で拡がることはなく、冷
却用空気により損なわれることなく三元触媒3の浄化機
能を確保することができる。この実施例において、それ
以外の作用及び効果は前記第1実施例のそれと基本的に
同じである。
【0036】尚、この発明は次のような別の実施例に具
体化することができる。以下の別の実施例でも前記実施
例と同等の作用及び効果を得ることができる。 (1)前記第3実施例では、図5に示すように、二つの
触媒10,3の間を接続管13及びシールリング15を
介して接続した。これに対し、図6に示すように、二つ
の触媒10,3の間隔を小さく設定した場合には、両者
10,3の間をシールリング25だけで接続してもよ
い。この場合には、接続管とそれを支持するためのステ
ーを省略することかでき、触媒コンバータを構成する部
品点数を削減することができる。
【0037】更に、上記の別の実施例では、図6に示す
ように、シールリング25を単に両触媒10,3の端面
10b,3bに接合しているだけである。これに対し、
図7に示すように、一方の触媒10の端面10bにシー
ルリング25の形状に整合する溝10cを形成し、その
溝10cにシールリング25の一端を嵌め込むようにし
てもよい。この場合には、両触媒10,3に対してシー
ルリング25を確実に位置決めすることができ、シール
リング25の位置ズレを防止することができる。その意
味で、両触媒10,3の間でシールリング25から空気
が洩れることを未然に防止することができる。
【0038】(2)前記各実施例では、空気管4から導
出された冷却用空気を各触媒3,10の中央部へ直接流
すように構成した。これに対し、空気管4の開口端4a
や接続管13の触媒3,10の各端面3b,10a,1
0bに対する接続位置を変えることにより、各触媒3,
10で冷却用空気が流れる位置を、その中央部以外の位
置に変更してもよい。
【0039】(3)前記第3実施例では、ケーシング2
の中に二つの触媒10,3を配設した場合に具体化した
が、三つ以上の触媒をケーシングに配設した場合に具体
化することもできる。この場合には、各触媒に対する冷
却空気の流れを確保するために、各触媒の間を接続管或
いはシールリングで接続すればよい。
【0040】(4)前記各実施例では、触媒を三元触媒
3としたが、触媒を酸化触媒により構成してもよい。更
に、各実施例には特許請求の範囲に記載した技術的思想
に係る次のような各種の実施態様が含まれることを以下
にその効果と共に記載する。
【0041】(イ)請求項1に記載の第1の発明におい
て、前記触媒を複数個としてそれらを前記排気管の中に
所定の間隔をもって直列に配設し、それら各触媒の間を
管材により接続し、その管材と前記空気管の開口端とを
同一軸線上に配置した内燃機関の排気浄化装置。
【0042】この構成によれば、各触媒のそれぞれを積
極的且つ有効に冷却することができる。 (ロ)請求項1に記載の第1の発明において、前記触媒
を複数個としてそれらを前記排気管の中に所定の間隔を
もって直列に配設し、それら各触媒の間を管材により接
続し、その管材と前記空気管の開口端とを同一軸線上に
配置すると共に、前記管材の内径を前記開口端の内径よ
りも相対的に大きく設定した内燃機関の排気浄化装置。
【0043】この構成によれば、各触媒のそれぞれを積
極的且つ有効に冷却することができる。又、各触媒の間
で冷却用空気が管材から排気管の中へ洩れることを防止
することができる。
【0044】尚、この明細書で発明の構成に係る手段等
を以下のように定義する。 (a)前記排気管とは、内燃機関の排気通路を構成する
各管路を意味し、内燃機関本体に隣接する排気マニホー
ルドから最終段のマフラまでの間の全ての管路を含む。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
触媒に対して冷却用の空気を供給するための空気管を排
気管に設け、その空気管の開口端を触媒の上流側端面に
接続している。従って、空気管の開口端から上流側端面
に導かれる冷却用の空気は触媒の一部の細孔を直接通過
して下流側端面から排気管の下流へと流れ、この空気の
通過によって触媒が冷却される。その結果、触媒を積極
的且つ有効に冷却することができるという効果を発揮す
る。
【0046】請求項2に記載の第2の発明によれば、第
1の発明の構成において、触媒よりも上流の位置に電気
ヒータを設け、空気管を電気ヒータに貫通させると共に
電気ヒータに通電するための電極として構成している。
従って、第1の発明の作用に加え、空気管が電極として
兼用されることらか、電極の一つが省略され、その分だ
け電極の取り回しが不要になる。その結果、第1の発明
の効果に加えて、そのヒータの電極の取り回しを容易に
することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る触媒コンバータの断面図。
【図2】 図1のA−A線における断面図。
【図3】 第2実施例に係る触媒コンバータの断面図。
【図4】 図3のB−B線における断面図。
【図5】 第3実施例に係る触媒コンバータの断面図。
【図6】 別の実施例に係る触媒コンバータの一部を示
す断面図。
【図7】 別の実施例に係る触媒コンバータの一部を示
す拡大断面図。
【図8】 従来の装置の一例を示す断面図。
【符号の説明】
2…排気管としてのケーシング、3…三元触媒、3a…
細孔、3b…上流側端面、4…空気管、4a…開口端
面、10…暖機用触媒、10a…上流側端面、11…電
気ヒータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の細孔を有するハニカム状構造の触
    媒が内燃機関の排気管の中に設けられ、前記触媒は前記
    排気管の上流に対応する上流側端面と前記排気管の下流
    に対応する下流側端面とを有し、前記各細孔は互いに平
    行に配列されると共に前記上流側端面及び前記下流側端
    面にそれぞれ開口され、前記内燃機関から排出されて前
    記排気管を流れる排気ガスが前記触媒を通ることにより
    浄化される排気浄化装置において、 前記触媒に対して冷却用の空気を供給するための空気管
    を前記排気管に設け、その空気管の開口端を前記触媒の
    前記上流側端面に接続したことを特徴とする内燃機関の
    排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装
    置において、前記排気管の中の前記触媒よりも上流の位
    置にその触媒を加熱するための電気ヒータを設け、前記
    空気管を前記電気ヒータに貫通させて取り付けると共
    に、前記空気管を前記電気ヒータに通電するための電極
    として構成したことを特徴とする内燃機関の排気浄化装
    置。
JP14786895A 1995-06-14 1995-06-14 内燃機関の排気浄化装置 Pending JPH08338236A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000074586A (ko) * 1999-05-24 2000-12-15 한근섭 촉매정화기의 정화능력 향상을 위한 2차 공기도입장치
JP2019157670A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 加熱ユニット

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