JPH08337774A - 冷媒組成物 - Google Patents

冷媒組成物

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JPH08337774A
JPH08337774A JP7147406A JP14740695A JPH08337774A JP H08337774 A JPH08337774 A JP H08337774A JP 7147406 A JP7147406 A JP 7147406A JP 14740695 A JP14740695 A JP 14740695A JP H08337774 A JPH08337774 A JP H08337774A
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JP
Japan
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refrigerant composition
refrigerant
hfc
cfc
mixture
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JP7147406A
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Masao Yokomizo
正男 横溝
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Sanai KK
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Sanai KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のCFC用冷房装置の各種部品や圧縮ポ
ンプの潤滑油を変更しないで、そのまま適用できるオゾ
ン破壊係数が0.11以下の冷媒用代替フロンとの混合
冷媒組成物を提供する。 【構成】 2種の多価アルコール14,15と、界面活
性剤含有組成物17と、潤滑剤18とを含む混合物を、
−10℃以下好ましくは−30℃以下に冷却された密閉
容器1中で混合して得られる冷媒組成物と、オゾン破壊
係数が0.11以下の冷媒用代替フロンからなる。多価
アルコールとしては、エチレングリコール14、プロピ
レングリコール15の混合物を用いる。界面活性剤含有
組成物17としては、リン酸エステル系界面活性剤とエ
タノールを含むものを用いる。また、潤滑剤18として
は、トルエン、キシレンまたはフタル酸等を用いる。冷
媒用代替フロンとしてHFC−134a或いは、HFC
−134aが52%、HFC−125が25%、HFC
−32が23%から成る混合代替フロンを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒組成物に関するも
のであり、さらに詳しくは冷媒用代替フロンを含有する
冷媒組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カーエアコン、冷凍機、冷蔵庫、
冷却装置等の冷媒として、クロロフルオロカーボン(特
定フロン:CFC)が用いられている。このCFCとし
ては、例えばCFC−11(CFCl3 )、CFC−1
2(CF2 Cl2 )、CFC−13(CF3 Cl)、
(いずれもオゾン破壊係数1.0)が知られている。
【0003】ところが、近年、大気中に放散されたCF
Cが分子構造を維持したままオゾン層に達し、これが紫
外線等により分解されると、塩素のラジカルを発生し、
該ラジカルによりオゾン層が破壊されることが明らかに
されている。このため、CFCの生産量及び消費量の削
減と規制数量が決められて、2000年以降には生産量
及び消費量は0%になり、生産及び使用が禁じられる方
向にある。
【0004】そこで、前記CFCの代替フロン(HF
C)としてHFC−134a、HFC−32、HFC−
125、HFC−143a、HFC−152a(いずれ
もオゾン破壊係数は0)が開発されており、前記CFC
−12とHFC−134a或いはHFC−134aが5
2%、HFC−125が25%、HFC−32が23%
から成る混合代替フロン、更にR−502の代替物とし
てはHFC−143a或いはHFC−143aが52
%、HFC−125が44%、HFC−134aが4%
から成る混合代替フロンが開発されている。それらの中
で、HFC−134aはCH2 FCF3 という化学構造
式で表され、分子中に塩素を含まないので、そのままオ
ゾン層に達して分解された場合にもオゾン層を破壊する
恐れがないと考えられている。
【0005】しかしながら、従来のCFC−12用の冷
房装置に前記HFC−134aを適用しようとすると、
圧縮ポンプの焼付き、ガス漏れ等をさけるために、バル
ブ接続方式、バルブ径、Oリング等の各種部品や圧縮ポ
ンプの潤滑油を変更しなければならないという不都合が
生じる。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、冷媒組
成物の改良を目的とするものである。さらに詳しくは、
本発明の目的は、従来のCFC用冷房装置にその各種部
品や圧縮ポンプの潤滑油を変更することなく、そのまま
適用することができる冷媒組成物を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、従来のCFC用冷房装置に
その各種部品や圧縮ポンプの潤滑油を変更することな
く、そのまま適用することができる冷媒用代替ポンプを
含有する冷媒組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の冷媒組成物は、2種の多価アルコール
と、界面活性剤含有組成物と、潤滑剤を含む混合物を−
10℃以下好ましくは−30℃以下に冷却された密閉容
器中で混合することにより得られる冷媒組成物(オゾン
破壊係数は0)と、オゾン破壊係数が0.11以下の冷
媒用代替フロンとからなることを特徴とする。
【0008】本発明では、2種の多価アルコールを主体
とする混合物とオゾン破壊係数が0.11以下の冷媒用
代替フロンとの混合冷媒組成物を提案しているが、好ま
しくは、オゾン破壊係数が0の代替フロン(HFC)を
含有する混合冷媒組成物を使用することが望ましい。且
つ、多価アルコール系の冷媒組成物(I)と代替フロン
(II)との混合比は、I/II≧0.6重量比であることが
好ましい。何故ならばHFCは一般に地球温暖化係数が
二酸化炭素に比較して高いので、HFCの比率を低くす
る必要があるからである。混合比の上限は、上記目的を
達成できる範囲で決定される。
【0009】前記多価アルコールとしては、2価アルコ
ールを用いることが取扱上好ましい。例えばエチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル等の2価のアルコールが用いられるが、エチレングリ
コールとプロピレングリコールの2種を主体に用いるこ
とが好ましい。また、前記界面活性組成物としては、リ
ン酸エステル系界面活性剤を含むものを用いる。また、
前記潤滑剤としては、トルエン、キシレン等のアルキル
ベンゼンまたはフタル酸等のベンゼン誘導体を用いるこ
とも可能である。
【0010】本発明の混合冷媒組成物は、前記冷媒用代
替フロンがCH2 FCF3 或いはCH2 FCF3 、CH
2 2 及びCHF2 CF3 の混合物を主成分とする冷媒
組成物である場合に特に有利に用いられる。本発明の混
合冷媒組成物は、さらに前記混合物が冷却作用を著しく
低減させない成分を増量剤として含むものであってもよ
く、前記増量剤として例えば塩化ナトリウム水溶液が用
いられる。
【0011】
【作 用】本発明の混合冷媒組成物によれば、従来の特
定フロン用冷房装置の各種部品や圧縮ポンプの潤滑油を
変更することなくそのまま用いても、圧縮ポンプの焼付
き、ガス漏れ等を生じず、冷却効果が得られる。また前
記混合冷媒組成物は、トルエン、キシレン等のアルキル
ベンゼンまたはフタル酸等のベンゼン誘導体等の潤滑剤
を混合することにより、圧縮ポンプの焼付けを防止する
作用が得られる。さらに前記混合冷媒組成物は、冷媒用
代替フロンであるCH2 FCF3 を主成分とするHFC
−134a或いはHFC−134aが52%、HFC−
125が25%、HFC−32が23%から成る混合代
替フロンと混合することにより、従来のCFC−12用
の冷房装置にそのまま適用される。
【0012】
【実施例】
実施例1 次に、添付の図面を参照しながら、本発明の混合冷媒組
成物をさらに詳しく説明する。図1は本発明の冷媒用代
替フロンと混合される冷媒組成物を製造する装置の説明
断面図であり、図2は図1に示す装置で得られた各冷媒
組成物の温度と飽和圧力との関係を示すグラフであり、
図3は本発明の混合冷媒組成物を冷媒として使用する冷
房装置に構成例を示す説明図である。
【0013】本実施例の混合冷媒組成物は、プロピレン
グリコール及びエチレングリコールの混合物と、リン酸
エステル系界面活性剤(日光ケミカルズ株式会社製、商
品名NIKKOL)とエタノールを含む界面活性組成物
と、トルエン及びキシレンとを含む潤滑剤との混合物
を、−30℃以下に冷却された密閉容器中で混合するこ
とにより得られる冷媒組成物63重量%と、冷媒用代替
フロンであるCH2 FCF3 を主成分とするHFC−1
34a或いはHCF−134aが52%、HFC−12
5が25%、HFC−32が23%から成る混合代替フ
ロン37重量%との混合物である。
【0014】前記冷媒組成物は図1に示す密閉容器1を
用いて、次のようにして製造した。密閉容器1は、外側
に冷却用ジャケット2を備えると共に、モーター3によ
り回転駆動される攪拌羽根4を内部に備えている。ま
た、密閉容器1には、上部に圧力調整導管5が設けら
れ、圧力調整弁6aを介して真空ポンプ7a及びエアコ
ンプレッサー7bに接続されている。圧力調整導管5は
切替弁6bを操作することにより真空ポンプ7aまたは
エアコンプレッサー7bに接続されるようになってい
る。圧力調整弁6bは3方向弁であり、密閉容器1の内
圧が所定以上になったときに大気に解放されて内圧を一
定に維持する安全弁を兼ねている。密閉容器1には、さ
らに、内部の液体温度を測定する温度計8及び内圧を測
定する圧力計9が設けられ、底部には製品を取り出す製
品取出用導管10が取出し弁11を介して取付けられて
いる。
【0015】密閉容器1の外部には、液体酸素ボンベ1
2a及び液体窒素ボンベ12bが設けられ、液化気体供
給導管13により密閉容器1及び冷却用ジャケット2に
接続されている。液化気体供給導管13には、液化気体
供給切換え弁13a、液体酸素供給弁13b及び液体窒
素供給弁13cが設けられ、液体酸素または液体窒素を
密閉容器1または冷却用ジャケット2に定量供給できる
ようになっている。
【0016】また、密閉容器1の外部には、原料のエチ
レングリコールタンク14、プロピレングリコールタン
ク15、塩化ナトリウム水溶液タンク16、界面活性組
成物タンク17、潤滑剤タンク18が設けられ、原料導
管19により密閉容器1に接続されている。原料導管1
9には、原料供給弁20a、20b、20c、20d、
20eが設けられて前記各原料をそれぞれ定量供給でき
るようになっている。また、原料導管19の途中には原
料圧入ポンプ21が設けられ、密閉容器1内が高圧にな
っているときも前記原料を供給できるようになってい
る。
【0017】冷却用ジャケット2には供給された液化さ
れた液化気体を取り出して、液化気体供給導管13に循
環させる循環導管22が逆止弁23を介して接続されて
いる。また、循環導管22の途中には冷却用ジャケット
2から取り出された液化気体冷却をする冷却器24が設
けられており、冷却用ジャケット2には、内部の液体温
度を測定する温度計25及び内圧を測定する圧力計26
が設けられている。
【0018】本実施例では、まず、液化気体供給切替弁
13aを切り替えて液化気体供給導管13を密閉容器1
に接続し、液体窒素供給弁13c及び液体酸素供給弁1
3bを開放して、密閉容器1に所定量の液体窒素及び液
体酸素を1:1の混合比で供給した。そして、該液体窒
素及び液体酸素を密閉容器1内で気化させて密閉容器1
内を冷却したのち、切り替え弁6bを切り替えて圧力調
整導管5を真空ポンプ7aに接続し、密閉容器1内の気
体を排気することにより、密閉容器1内を予備冷却し
た。
【0019】次に、液化気体供給切替えて液化気体供給
導管13を冷却用ジャケット2に接続し、液体窒素供給
弁13c及び液体酸素供給弁13bを解放して、冷却ジ
ャケット2に所定量の液体窒素及び液体酸素を1:1の
混合比で供給した。次に、モーター3をONにして攪拌
羽根4を回転駆動しながら、圧力調整弁6aを閉じ、原
料供給弁20a、20b、20d、20eを順次開閉し
て、エチレングリコール210g、プロピレングリコー
ル490g、リン酸エステル系界面活性剤含有溶液35
0g、潤滑剤150gを密閉容器1に供給した。前記リ
ン酸エステル系界面活性剤溶液は、予めリン酸エステル
系界面活性剤とエタノールとを2:5の重量比で混合し
たもので、界面活性組成物タンク17に収容されてい
る。また、前記潤滑剤は予めトルエンとキシレンとを
1:2の重量比で混合したものが、潤滑剤タンク18に
収容されている。
【0020】前記各原料が供給された状態で、攪拌羽根
4により30分間攪拌し、冷媒組成物を得た。密閉容器
1内の液温は、前記攪拌の間、−150℃〜−120℃
から−75℃〜−10℃の範囲に維持されていた。得ら
れた冷媒組成物は、取出し弁11を開いて製品取出用導
管10から、冷房装置に冷媒を供給するための密閉され
た容器に移した。
【0021】次に、図1の装置を用いて、本実施例で得
られた冷媒組成物の各圧力における沸点を測定した。前
記沸点は測定は密閉容器1に所定量の冷媒組成物を供給
し、真空ポンプ7aにより、まず密閉容器1の内圧を圧
力計9で測定されるゲージ圧で−750mmHgにす
る。そして、密閉容器1内の冷媒組成物の温度が安定す
るのを待って、その温度を−760mmHgにおける沸
点とする。次いで、圧力調整弁6aを開閉して密閉容器
1の内圧を順次−500mmHg、−250mmHg、
0mmHgに調整し、前記操作を繰り返して、各圧力に
おける沸点を測定する。
【0022】次に、切替え弁6bにより圧力調整導管5
をエアコンプレッサー7bに切替え密閉容器1内を加圧
する。加圧操作は圧力調整弁6aを開閉して密閉容器1
の内圧を圧力計9で測定されるゲージ圧で1〜8kg/
cm2 範囲で1kg/cm2単位で順次調整し、前記操
作を繰り返して、各圧力における沸点を測定する。得ら
れた結果を図2に示す。図2から前記冷媒組成物はそれ
自体CFC−12に類似した挙動を示すことが認められ
る。
【0023】次に、本実施例で得られた冷媒組成物35
0gを密閉容器から図3に示す冷房装置31に供給し
た。次いで205gのHFC−134a或いはHFC−
134aが52%、HFC−125が25%、HFC−
32が23%から成る混合代替フロン205gを徐々に
冷房装置31に供給することにより、前記冷媒組成物と
混合して混合冷媒組成物とした。そして、該混合冷媒組
成物により冷房装置31を運転し、その冷却効果を試験
した。
【0024】図3に示す冷房装置31は乗用車用クーラ
ーであり、冷媒としてCFC−12を用いるものをその
まま使用した。冷房装置31は、圧縮ポンプ32、凝縮
器33、絞り弁34、蒸発器35が導管36で接続され
て冷却サイクルを形成しており、凝縮器33及び蒸発機
35はそれぞれのファン37,38を備えている。ま
た、圧縮ポンプ32と凝縮器33との間の導管36には
冷媒供給口39が設けられ、凝縮器33と絞り弁34と
の間の導管36にはフィルター40が設けられている。
冷房装置31では、供給された冷媒は、蒸発器35の出
口で冷媒蒸気Aとなっており、圧縮ポンプ32で機械的
仕事により断熱圧縮されて高温高圧の蒸気Bとなり、凝
縮器33でファン37から供給される気体に高いレベル
の温度で放熱しつつ等圧で凝縮して液体Cになる。この
とき、ファン37から供給される気体はより高温となっ
て、車室外に放出される。
【0025】次に、液体Cは絞り弁34から吹き出され
ることにより、等エンタルピー膨張して低温の湿潤蒸気
Dとなり蒸発器35で低いレベルの温度でファン38か
ら供給される気体の熱を吸収することにより、該気体を
冷却し低温低圧の蒸気Aに戻る。このとき、蒸発器35
で冷却された気体が、吹出し口41から車室内に放出さ
れ冷房を行う。このような冷房装置31はもともと冷媒
としてCFC−12を用いる仕様となっているため、冷
媒として代替フロンであるHFC−134a或いはHF
C−134aが52%、HFC−125が25%、HF
C−32が23%からなる混合代替フロンを用いる時に
は、圧縮ポンプ32の潤滑油を交換しないと運転中に焼
付きが起こる。また、フィルター40のOリングを交換
しないとガス漏れが生じる。
【0026】本実施例では、前記吹出し口から放出され
る気体の温度は初期には21℃であった。これに対して
前記混合冷媒組成物による運転を21分間継続した後に
は、前記吹出し口から放出される気体の温度は前記初期
の温度に比較して27℃を低下して−7℃となり、冷却
効果が認められた。また、圧縮ポンプ32の焼付き、ガ
ス漏れ等の異常は認められなかった。
【0027】実施例2 本実施例では、混合前の密閉容器1内の予備冷却及び、
混合中の冷却ジャケット2による冷却に液体酸素ボンベ
12aから供給される液体酸素を用い、冷媒組成物の原
料に2%塩化ナトリウム水溶液55gを加えた以外は、
実施例1と同様にして冷媒組成物を製造した。次に、図
1に示す装置を用い、実施例1と同様にして、本実施例
で得られた冷媒組成物の各圧力における沸点を測定し
た。得られた結果を図2に示す。図2から前記冷媒組成
物はそれ自体CFC−12に類似した挙動を示すことが
明らかである。
【0028】次に、本実施例で得られた冷媒組成物35
0gを密閉容器から図3に示す冷房装置31に供給し
た。次いで82gのHFC−134a或いは、HFC−
134aが52%、HFC−125が25%、HFC−
32が23%から成る混合代替フロン82gを徐々に冷
房装置31に供給することにより、前記冷媒組成物と混
合して混合冷媒組成物とした。そして、該混合冷媒組成
物により冷房装置31を運転し、その冷却効果を試験し
た。本実施例では、前記吹出し口から放出される気体の
温度は初期には15℃であった。これに対して、前記混
合冷媒組成物による運転を35分間継続した後には、前
記吹出し口から放出される気体の温度は前記初期の温度
に比較して21℃低下して−6℃となり、冷却効果が認
められた。また、圧縮ポンプ32の焼付き、ガス漏れ等
の異常は認められなかった。
【0029】実施例3 本実施例では、冷媒組成物の原料をエチレングリコール
275g、プロピレンングリコール510g、リン酸エ
ステル系界面活性剤溶液110g、潤滑剤155g、2
%塩化ナトリウム水溶液55gとし、その他は実施例1
と同様にして、冷媒組成物を製造した。前記リン酸系界
面活性剤溶液は、予めリン酸系界面活性剤とエタノール
を1:1の重量比で混合したものが、界面活性剤含有組
成物タンク17に収容されている。また、前記潤滑剤は
予めトルエン、キシレン及びフタル酸を1:1:1の重
量比で混合したものが、潤滑剤タンク18に収容されて
いる。次に、図1に示す装置を用い、実施例1と同様に
して、本実施例で得られた冷媒組成物の各圧力における
沸点を測定した。得られた結果を図2に示す。図2から
前記冷媒組成物はそれ自体CFC−12に類似した挙動
を示すことが明らかである。
【0030】次に、本実施例で得られた冷媒組成物34
5gを密閉容器から図3に示す冷房装置31に供給し
た。次いで102gのHFC−134a或いは、HFC
−134aが52%、HFC−125が25%、HFC
−32が23%の混合代替フロン102gを徐々に冷房
装置31に供給することにより、前記冷媒組成物と混合
して混合冷媒組成物とした。そして、該混合冷媒組成物
により冷房装置31を運転し、その冷却効果を試験し
た。
【0031】本実施例では、前記吹出し口から放出され
る気体の温度は初期には18℃であった。これに対し
て、前記混合冷媒組成物による運転を36分間継続した
後には、前記吹出し口から放出される気体の温度は前記
初期の温度に比較して10℃低下して8℃となり、冷却
効果が認められた。また、圧縮ポンプ32の焼付き、ガ
ス漏れ等の異常は認められなかった。
【0032】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の混合冷媒組成物によれば、従来のCFC用冷房装置の
各種部品や圧縮ポンプの潤滑油を変更せずにそのまま用
いても、圧縮ポンプの焼付き、ガス漏れ等が生じること
なく運転することができ、冷却効果を得ることが期待さ
れる。また、前記混合冷媒組成物は、潤滑剤を混合する
ことにより、前記従来の冷房装置の圧縮ポンプの焼付き
を防止することが期待される。前記混合冷媒組成物は、
冷媒用代替フロンであるHFC−134a或いは、HF
C−134aが52%、HFC−125が25%、HF
C−32が23%から成る混合代替フロンと混合するこ
とにより、従来のCFC−12用の冷房装置にそのまま
用いることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷媒組成物を製造する装置の一構
成例を示す説明図。
【図2】本発明の各実施例で得られた冷媒組成物及びC
FC−12の温度と飽和圧力との関係を示すグラフ。
【図3】乗用車用カークーラーの構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 密閉容器 12a,12b 液化気体ボンベ 14,15 多価アルコールタンク 17 界面活性剤含有組成物タンク 18 潤滑剤タンク 31 CFC用冷房装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種の多価アルコールと界面活性剤含有
    組成物と潤滑剤を含む混合物を−10℃以下の密閉容器
    中で混合することに得られる冷媒組成物と、オゾン破壊
    係数が0.11以下の冷媒用代替フロンとから成ること
    を特徴とする冷媒組成物。
  2. 【請求項2】 前記多価アルコールが、エチレングリコ
    ールとプロピレングリコールの混合物であることを特徴
    とする請求項1記載の冷媒組成物。
  3. 【請求項3】 前記界面活性剤含有組成物がリン酸エス
    テル系界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の冷媒組成物。
  4. 【請求項4】 前記潤滑剤がアルキルベンゼン及びまた
    はその誘導体であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかの項記載の冷媒組成物。
  5. 【請求項5】 前記冷媒用代替フロンがCH2 FCF3
    或いは、CH2 FCF3 、CH2 2 及びCHF2 CF
    3 の混合物を主成分とする冷媒組成物であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項1のいずれかの項記載の冷媒
    組成物。
  6. 【請求項6】 前記混合物が増量剤を含むことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかの項記載の冷媒組
    成物。
  7. 【請求項7】 前記増量剤が塩化ナトリウム水溶液であ
    ることを特徴とする請求項6記載の冷媒組成物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997049787A1 (fr) * 1996-06-25 1997-12-31 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Composition d'huile pour refrigerateurs
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