JPH08337238A - 端面保護部材付き紙容器 - Google Patents
端面保護部材付き紙容器Info
- Publication number
- JPH08337238A JPH08337238A JP14172995A JP14172995A JPH08337238A JP H08337238 A JPH08337238 A JP H08337238A JP 14172995 A JP14172995 A JP 14172995A JP 14172995 A JP14172995 A JP 14172995A JP H08337238 A JPH08337238 A JP H08337238A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】容器の端面に内容物を浸透させず、端部同志を
重ね合わせて熱接着する場合にも、嵌合部にピンホール
が生じない端面保護部材付き容器を提供する 【構成】樹脂からなる内外面層と、紙層を主体とする基
材層とを具備した積層材料により成形された容器の内容
物と接する方の端部に端面保護部材を被覆し、他方の端
部と重ね合わせて接着形成してなる紙容器において、前
記端面保護部材は、熱接着合成樹脂からなる表面層、延
伸フィルムからなる支持層、熱接着合成樹脂からなる裏
面層を積層した積層フィルムであり、さらに、上記表、
裏面層は少なくとも表裏熱接着層とこの接着性層より融
点の高い中間層からなる共押出し成形された積層フィル
ムよりなる端面保護部材付き紙容器である。
重ね合わせて熱接着する場合にも、嵌合部にピンホール
が生じない端面保護部材付き容器を提供する 【構成】樹脂からなる内外面層と、紙層を主体とする基
材層とを具備した積層材料により成形された容器の内容
物と接する方の端部に端面保護部材を被覆し、他方の端
部と重ね合わせて接着形成してなる紙容器において、前
記端面保護部材は、熱接着合成樹脂からなる表面層、延
伸フィルムからなる支持層、熱接着合成樹脂からなる裏
面層を積層した積層フィルムであり、さらに、上記表、
裏面層は少なくとも表裏熱接着層とこの接着性層より融
点の高い中間層からなる共押出し成形された積層フィル
ムよりなる端面保護部材付き紙容器である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器を形成する素材
が、紙層を主体とした積層材料からなるものであって、
特に容器胴部、底部での上記素材を重ね合わせた接着部
での内容物に接する素材の端部に、端面を保護するため
の端面保護部材を被覆、貼着した紙容器に関するもので
ある。
が、紙層を主体とした積層材料からなるものであって、
特に容器胴部、底部での上記素材を重ね合わせた接着部
での内容物に接する素材の端部に、端面を保護するため
の端面保護部材を被覆、貼着した紙容器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、紙層を基材として、その内、外面
層に防水性を有する合成樹脂層が積層された積層構成よ
りなる素材から成形された紙容器は、ゲーベルトップ型
容器(図3)、レンガ型容器(図4)、カップ型容器
(図5),そして胴部が筒状であり上下の面が密封され
た缶型容器(図6)等が使用されていた。そして、これ
らの紙容器は、容器の胴部および底部を形成する際、積
層素材の端部同志を重ね合わせ、熱接着により接着部を
形成していた。しかし、端部同志を重ね合わせて接着形
成した場合、内容物側に重ねられた積層素材の端部での
端面は、直接内容物に接しているので、内容物がその端
面から積層素材内部に浸透してしまい、積層素材の層間
剥離が生じ素材の重なっている接着部での接着が弱くな
り、容器の安定性が失われたり、接着部から内容物が漏
れる等の問題が生じた。
層に防水性を有する合成樹脂層が積層された積層構成よ
りなる素材から成形された紙容器は、ゲーベルトップ型
容器(図3)、レンガ型容器(図4)、カップ型容器
(図5),そして胴部が筒状であり上下の面が密封され
た缶型容器(図6)等が使用されていた。そして、これ
らの紙容器は、容器の胴部および底部を形成する際、積
層素材の端部同志を重ね合わせ、熱接着により接着部を
形成していた。しかし、端部同志を重ね合わせて接着形
成した場合、内容物側に重ねられた積層素材の端部での
端面は、直接内容物に接しているので、内容物がその端
面から積層素材内部に浸透してしまい、積層素材の層間
剥離が生じ素材の重なっている接着部での接着が弱くな
り、容器の安定性が失われたり、接着部から内容物が漏
れる等の問題が生じた。
【0003】そのため、内容物と接する側の積層素材の
端面に、内容物が浸透するのを防止する端面保護部材を
被覆するのが一般的であり、例えば、実開平1−179
824号公報等に示される。そして、従来の端面保護部
材は、防水性を有する積層フィルムから成形されてお
り、例えば、低密度ポリエチレン(厚さ25μ)/延伸
ポリエチレンテレフタレート(厚さ16μ)/低密度ポ
リエチレン(厚さ25μ)等の表裏面が熱接着性を有す
る構成であった。また、従来の端面保護部材の表裏面の
熱接着性を有する層は、単層の樹脂フィルムからなるこ
とが、一般的であった。
端面に、内容物が浸透するのを防止する端面保護部材を
被覆するのが一般的であり、例えば、実開平1−179
824号公報等に示される。そして、従来の端面保護部
材は、防水性を有する積層フィルムから成形されてお
り、例えば、低密度ポリエチレン(厚さ25μ)/延伸
ポリエチレンテレフタレート(厚さ16μ)/低密度ポ
リエチレン(厚さ25μ)等の表裏面が熱接着性を有す
る構成であった。また、従来の端面保護部材の表裏面の
熱接着性を有する層は、単層の樹脂フィルムからなるこ
とが、一般的であった。
【0004】しかしながら、上記した従来の端面保護部
材は、熱接着層となる表、裏面層が単層構成なので、容
器素材の端部の端面に熱接着する際に、また、端面保護
部材を熱接着させた後、他方の素材端部を重ねて熱接着
により一体化する際に、端面保護部材が熱接着の熱を受
けて軟化した状態となる。そして、端部同志を接着させ
るために圧力を加えられることにより、端面保護部材に
ピンホール等が生じることがあり、このピンホール等か
ら内容物が容器の端面から浸透し、前記したような従来
と同様な課題が生じる。このため、上記課題を解決する
ために、熱接着の際の加熱温度を低くしたり、端部同志
を一体化するための圧力を弱くしたり、端面保護部材の
熱接着層の厚みを厚くする等の対策が取られたが、この
ような対策では紙容器の接着部の接着強度が弱くなった
り、紙容器の接着安定性が低くなったりして、接着部か
ら内容物しみ出す場合が生じた。
材は、熱接着層となる表、裏面層が単層構成なので、容
器素材の端部の端面に熱接着する際に、また、端面保護
部材を熱接着させた後、他方の素材端部を重ねて熱接着
により一体化する際に、端面保護部材が熱接着の熱を受
けて軟化した状態となる。そして、端部同志を接着させ
るために圧力を加えられることにより、端面保護部材に
ピンホール等が生じることがあり、このピンホール等か
ら内容物が容器の端面から浸透し、前記したような従来
と同様な課題が生じる。このため、上記課題を解決する
ために、熱接着の際の加熱温度を低くしたり、端部同志
を一体化するための圧力を弱くしたり、端面保護部材の
熱接着層の厚みを厚くする等の対策が取られたが、この
ような対策では紙容器の接着部の接着強度が弱くなった
り、紙容器の接着安定性が低くなったりして、接着部か
ら内容物しみ出す場合が生じた。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、容器素材の端面に内容物を浸透させず、端
部同志を重ね合わせて接着する場合にも、接着部にピン
ホールが生じない端面保護部材を提供するものである。
れたもので、容器素材の端面に内容物を浸透させず、端
部同志を重ね合わせて接着する場合にも、接着部にピン
ホールが生じない端面保護部材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の端面保護部材付
き紙容器は、樹脂からなる内面層と、紙層を主体とする
基材層と、樹脂からなる外面層とを具備した積層材料に
より成形された容器の内容物と接する方の端部に端面保
護部材を被覆し、他方の端部と重ね合わせて接着形成し
てなる紙容器において、前記端面保護部材は、熱接着合
成樹脂からなる表面層、延伸フィルムからなる支持層、
熱接着合成樹脂からなる裏面層を積層した積層フィルム
であり、さらに、上記表、裏面層は少なくとも表裏熱接
着層とこの接着性層より融点の高い中間層からなる共押
出し成形された積層フィルムよりなる端面保護部材付き
紙容器である。
き紙容器は、樹脂からなる内面層と、紙層を主体とする
基材層と、樹脂からなる外面層とを具備した積層材料に
より成形された容器の内容物と接する方の端部に端面保
護部材を被覆し、他方の端部と重ね合わせて接着形成し
てなる紙容器において、前記端面保護部材は、熱接着合
成樹脂からなる表面層、延伸フィルムからなる支持層、
熱接着合成樹脂からなる裏面層を積層した積層フィルム
であり、さらに、上記表、裏面層は少なくとも表裏熱接
着層とこの接着性層より融点の高い中間層からなる共押
出し成形された積層フィルムよりなる端面保護部材付き
紙容器である。
【0007】また、前記容器を構成する基材にガスバリ
ヤー層を設けた上記端面保護部材付き紙容器である。
ヤー層を設けた上記端面保護部材付き紙容器である。
【0008】また、前記端面保護部材を構成する支持層
に、金属酸化物蒸着層を形成した延伸フィルムを用いた
端面保護部材付き紙容器である。
に、金属酸化物蒸着層を形成した延伸フィルムを用いた
端面保護部材付き紙容器である。
【0009】
【作用】上記構成からなる本発明によれば、容器素材の
端部に端面保護部材を接着または容器を形成するための
熱接着用の熱及び圧力を加えたとしても、端面保護部材
の表面層(4)、裏面層(6)の接着層を形成している
フィルムは、接着性を有している表、裏熱接着層と、前
記表、裏接着層よりも融点の高い合成樹脂からなる中間
層を共押出し成形したものであるので、熱接着層が溶け
たとしても前記中間層は溶けず、共押出しフィルムの耐
熱性が向上するので、支持層(5)にピンホールが発生
せず、しいては、端面保護部材にピンホールの発生を防
止することができた。また、端面保護部材の支持層
(5)として、延伸フィルムが設けられているので、機
械的強度が向上し、しかも、金属酸化物蒸着層を形成し
た延伸フィルムを用いることにより、容器の端面のガス
バリヤー性が向上する。
端部に端面保護部材を接着または容器を形成するための
熱接着用の熱及び圧力を加えたとしても、端面保護部材
の表面層(4)、裏面層(6)の接着層を形成している
フィルムは、接着性を有している表、裏熱接着層と、前
記表、裏接着層よりも融点の高い合成樹脂からなる中間
層を共押出し成形したものであるので、熱接着層が溶け
たとしても前記中間層は溶けず、共押出しフィルムの耐
熱性が向上するので、支持層(5)にピンホールが発生
せず、しいては、端面保護部材にピンホールの発生を防
止することができた。また、端面保護部材の支持層
(5)として、延伸フィルムが設けられているので、機
械的強度が向上し、しかも、金属酸化物蒸着層を形成し
た延伸フィルムを用いることにより、容器の端面のガス
バリヤー性が向上する。
【0010】
【実施例】本発明の紙容器を形成している素材は、合成
樹脂を主体としてなる内面層、外面層、紙層を主体とし
てなる基材層からなっている。まず、上記外面層(1)
は防水性、熱接着性、透明性等を有する合成樹脂を使用
する必要があり、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル
系樹脂等が使用され、ポリエチレンが特に好んで使用さ
れる。また、内面層(3)には防水性、耐内容物適正、
熱接着性等を有する合成樹脂が使用する必要があり、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が使用され
る。そして、内容物が食品の場合には、内容物に内面層
(3)に使用される合成樹脂は、内容物に合成樹脂の臭
いが移らないように、ポリオレフィン系樹脂が使用され
る。上記のように、外面層(1)および内面層(3)を
形成する合成樹脂は、内容物等の使用条件により適宜選
択され使用される。また、基材層(2)は、紙層を基材
として、内容物によっては酸素バリヤー性、水蒸気バリ
ヤー性からなるガスバリヤー性を向上させるために、ア
ルミ箔、または、珪素、若しくはアルミニウム等の金属
の酸化物層を設けたフィルム等を紙層に設けた積層構成
となる場合がある。上記素材は、ゲーベルトップ型容
器、レンガ型容器、カップ型容器そして、胴部が筒状で
あり上下の面が密封された缶型容器等に全て使用され
る。また、上記紙容器を形成する素材は、従来から使用
されている素材を使用することができる。
樹脂を主体としてなる内面層、外面層、紙層を主体とし
てなる基材層からなっている。まず、上記外面層(1)
は防水性、熱接着性、透明性等を有する合成樹脂を使用
する必要があり、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル
系樹脂等が使用され、ポリエチレンが特に好んで使用さ
れる。また、内面層(3)には防水性、耐内容物適正、
熱接着性等を有する合成樹脂が使用する必要があり、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が使用され
る。そして、内容物が食品の場合には、内容物に内面層
(3)に使用される合成樹脂は、内容物に合成樹脂の臭
いが移らないように、ポリオレフィン系樹脂が使用され
る。上記のように、外面層(1)および内面層(3)を
形成する合成樹脂は、内容物等の使用条件により適宜選
択され使用される。また、基材層(2)は、紙層を基材
として、内容物によっては酸素バリヤー性、水蒸気バリ
ヤー性からなるガスバリヤー性を向上させるために、ア
ルミ箔、または、珪素、若しくはアルミニウム等の金属
の酸化物層を設けたフィルム等を紙層に設けた積層構成
となる場合がある。上記素材は、ゲーベルトップ型容
器、レンガ型容器、カップ型容器そして、胴部が筒状で
あり上下の面が密封された缶型容器等に全て使用され
る。また、上記紙容器を形成する素材は、従来から使用
されている素材を使用することができる。
【0011】また、上記紙容器の端部の端面を覆う端面
保護部材は、両面が熱接着性を有し、中間に部材全体を
支持する延伸フィルムからなる支持層により成形されて
いる必要がある。実施例は、図2に示されているよう
に、表面層(4)、支持層(5)、裏面層(6)の少な
くとも3層からなっている端面保護部材を用いている。
支持層(5)は、耐熱性、機械的強度を有する延伸フィ
ルムから成形されており、本発明では延伸ポリエチレン
テレフタレート、延伸ナイロン、延伸ポリプロピレン、
延伸ビニルアルコール等が使用される。さらに、ガスバ
リヤー性を向上させるために、前記延伸フィルムに酸化
ケイ素、酸化アルミニウミ等の金属酸化物蒸着層を形成
させたフィルムを支持層として使用することもできる。
この金属酸化物蒸着層の厚さは、400〜2000Åの
範囲が好適である。表面層(4)、裏面層(6)は、そ
の接着層となるフィルムは、表熱接着層(7)、中間層
(8)、裏熱接着層(9)からなる3層の共押出しフィ
ルムにより成形されている。そして、表熱接着層(7)
および裏熱接着層(9)は、積層材料の外面層(1)、
内面層(3)、保護部材の中間層(8)と接着性を有す
る熱接着性合成樹脂により形成されている。特に、ポリ
エチレン等のポリオレフィン系樹脂が使用される。ま
た、中間層(8)は、上記表熱接着層(7)および裏熱
接着層(9)を形成する樹脂よりも、融点が高い樹脂が
用いられる。つまり、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン等が使用される。共押出しフィルムの例として
は、低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度
ポリエチレン/中密度ポリエチレン/低密度ポリエチレ
ン等からなる積層材料が使用される。上記の低密度ポリ
エチレンにかえて、低温で熱接着を行える線状低密度ポ
リエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を使用する
こともできる。以上より、本発明の端面保護部材は上記
に示すように、共押出しフィルムの接着層以外の層に、
接着層より融点の高い樹脂からなる中間層を設け、さら
に、中間層として延伸フィルムを使用している。このよ
うに表面層及び裏面層の耐熱性を向上させることができ
た。これは、表熱接着層、裏熱接着層より融点の高い樹
脂からなる中間を配置した構成としたためである。以
下、実施例を示す。
保護部材は、両面が熱接着性を有し、中間に部材全体を
支持する延伸フィルムからなる支持層により成形されて
いる必要がある。実施例は、図2に示されているよう
に、表面層(4)、支持層(5)、裏面層(6)の少な
くとも3層からなっている端面保護部材を用いている。
支持層(5)は、耐熱性、機械的強度を有する延伸フィ
ルムから成形されており、本発明では延伸ポリエチレン
テレフタレート、延伸ナイロン、延伸ポリプロピレン、
延伸ビニルアルコール等が使用される。さらに、ガスバ
リヤー性を向上させるために、前記延伸フィルムに酸化
ケイ素、酸化アルミニウミ等の金属酸化物蒸着層を形成
させたフィルムを支持層として使用することもできる。
この金属酸化物蒸着層の厚さは、400〜2000Åの
範囲が好適である。表面層(4)、裏面層(6)は、そ
の接着層となるフィルムは、表熱接着層(7)、中間層
(8)、裏熱接着層(9)からなる3層の共押出しフィ
ルムにより成形されている。そして、表熱接着層(7)
および裏熱接着層(9)は、積層材料の外面層(1)、
内面層(3)、保護部材の中間層(8)と接着性を有す
る熱接着性合成樹脂により形成されている。特に、ポリ
エチレン等のポリオレフィン系樹脂が使用される。ま
た、中間層(8)は、上記表熱接着層(7)および裏熱
接着層(9)を形成する樹脂よりも、融点が高い樹脂が
用いられる。つまり、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン等が使用される。共押出しフィルムの例として
は、低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度
ポリエチレン/中密度ポリエチレン/低密度ポリエチレ
ン等からなる積層材料が使用される。上記の低密度ポリ
エチレンにかえて、低温で熱接着を行える線状低密度ポ
リエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を使用する
こともできる。以上より、本発明の端面保護部材は上記
に示すように、共押出しフィルムの接着層以外の層に、
接着層より融点の高い樹脂からなる中間層を設け、さら
に、中間層として延伸フィルムを使用している。このよ
うに表面層及び裏面層の耐熱性を向上させることができ
た。これは、表熱接着層、裏熱接着層より融点の高い樹
脂からなる中間を配置した構成としたためである。以
下、実施例を示す。
【0012】〈実施例〉 ・端面保護部材の層構成 低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度ポリ
エチレン//延伸ポリエチレンテレフタレート//低密
度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度ポリエチ
レン ・共押出しフィルムの層構成 低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度ポリ
エチレン(共押出しフィルムの厚さは40μ、延伸ポリ
エチレンテレフタレートの厚さは16μとする) 〈比較例〉 ・端面保護部材の層構成 低密度ポリエチレン//延伸ポリエチレンテレフタレー
ト/低密度ポリエチレン(低密度ポリエチレン、延伸ポ
リエチレンテレフタレートの厚さはともに25μとす
る) (ここで、上記//は、接着剤を用いて接着を行ったも
のとし、上記/は接着剤を用いず接着を行ったものとす
る。) 〈実験方法〉紙を主体として両側に熱接着性、防水性を
有する合成樹脂を積層した素材の端部に、上記端面保護
部材を熱接着し、次いで、端部を重ね合わせ熱接着する
ことにより端部を接着し、端面保護部材の形状を確認す
る。
エチレン//延伸ポリエチレンテレフタレート//低密
度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度ポリエチ
レン ・共押出しフィルムの層構成 低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度ポリ
エチレン(共押出しフィルムの厚さは40μ、延伸ポリ
エチレンテレフタレートの厚さは16μとする) 〈比較例〉 ・端面保護部材の層構成 低密度ポリエチレン//延伸ポリエチレンテレフタレー
ト/低密度ポリエチレン(低密度ポリエチレン、延伸ポ
リエチレンテレフタレートの厚さはともに25μとす
る) (ここで、上記//は、接着剤を用いて接着を行ったも
のとし、上記/は接着剤を用いず接着を行ったものとす
る。) 〈実験方法〉紙を主体として両側に熱接着性、防水性を
有する合成樹脂を積層した素材の端部に、上記端面保護
部材を熱接着し、次いで、端部を重ね合わせ熱接着する
ことにより端部を接着し、端面保護部材の形状を確認す
る。
【0013】本発明の端面保護部材には上記の実験にお
いて、ピンホールは全く発生しなかった。
いて、ピンホールは全く発生しなかった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の端面保護
部材付き紙容器は、容器素材の端部に端面保護部材を接
着または容器を成形するための熱接着用の熱及び圧力を
加えたとしても、表面層、裏面層の接着層を形成してい
るフィルムが、接着性を有している樹脂層と、この樹脂
層より融点の高い樹脂からなる中間層とを有しており、
表、裏熱接着層が溶けたとしても前記中間層は溶けず、
表面層、裏面層の耐熱性が向上するので、端面保護部材
にピンホールの発生を防止することができた。
部材付き紙容器は、容器素材の端部に端面保護部材を接
着または容器を成形するための熱接着用の熱及び圧力を
加えたとしても、表面層、裏面層の接着層を形成してい
るフィルムが、接着性を有している樹脂層と、この樹脂
層より融点の高い樹脂からなる中間層とを有しており、
表、裏熱接着層が溶けたとしても前記中間層は溶けず、
表面層、裏面層の耐熱性が向上するので、端面保護部材
にピンホールの発生を防止することができた。
【0015】また、端面保護部材の支持層に金属酸化物
蒸着層を形成したことにより、端面保護部材のガスバリ
ヤー性を向上させることができる。
蒸着層を形成したことにより、端面保護部材のガスバリ
ヤー性を向上させることができる。
【図1】本発明の紙容器の要部を示す一部断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の端面保護部材の要部を示す一部断面図
である。
である。
【図3】本発明を使用する紙容器の第1実施例である。
【図4】本発明の使用する紙容器の第2実施例である。
【図5】本発明の使用する紙容器の第3実施例である。
【図6】本発明の使用する紙容器の第4実施例である。
1……外面層 2……基材層 3……内面層 4……表面層 5……支持層 6……裏面層 7……表熱接着層 8……中間層 9……裏熱接着層
Claims (3)
- 【請求項1】樹脂からなる内面層と、紙層を主体とする
基材層と、樹脂からなる外面層とを具備した積層材料に
より成形された容器の内容物と接する方の端部に端面保
護部材を被覆し、他方の端部と重ね合わせて接着形成し
てなる紙容器において、前記端面保護部材は、熱接着合
成樹脂からなる表面層、延伸フィルムからなる支持層、
熱接着合成樹脂からなる裏面層を積層した積層フィルム
であり、さらに、上記表、裏面層は少なくとも表裏熱接
着層とこの接着性層より融点の高い中間層からなる共押
出し成形された積層フィルムよりなることを特徴とする
端面保護部材付き紙容器。 - 【請求項2】上記基材層は、ガスバリヤー層を含むこと
を特徴とする請求項1に記載の端面保護部材付き紙容
器。 - 【請求項3】上記端面保護部材を形成する支持層が、金
属酸化物蒸着層を形成した延伸フィルムからなる請求項
1または請求項2に記載の端面保護部材付き紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14172995A JPH08337238A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 端面保護部材付き紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14172995A JPH08337238A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 端面保護部材付き紙容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08337238A true JPH08337238A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15298856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14172995A Pending JPH08337238A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 端面保護部材付き紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08337238A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003095244A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Toppan Printing Co Ltd | 密封容器 |
DE10342727A1 (de) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Wb Will - Bake Gmbh | Behälter bzw. Flüssigkeitsverpackung und Verfahren zu deren Herstellung |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP14172995A patent/JPH08337238A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003095244A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Toppan Printing Co Ltd | 密封容器 |
DE10342727A1 (de) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Wb Will - Bake Gmbh | Behälter bzw. Flüssigkeitsverpackung und Verfahren zu deren Herstellung |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041020 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |