JPH08336556A - 漏れの保護の向上のための多重折り畳み側面障壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収剤製品の側面漏れを減少させる。 【解決手段】 側面漏れを減少させる、又は防ぐための
撥液性漏れ障壁を有する吸収剤製品を提供する。漏れ障
壁は吸収剤製品の各横端に隣接して吸収剤製品の体−対
面側に縦に取り付けられた折り畳み構造を含み、各漏れ
障壁の遠隔末端は吸収剤製品に固定されている。吸収剤
製品がその縦軸に沿って体−対面側に関して中低に曲げ
られると、漏れ障壁は少なくとも部分的に開き、直立し
た壁を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の分野】本発明は吸収剤製品、及びさらに特定的
には側面漏れ保護が向上した使い捨て吸収剤製品に関す
る。

【０００２】

【発明の背景】生理ナプキン、パンティーライナー、お
むつ、及び失禁用製品などの吸収剤製品は、それを通っ
て排液が吸収される液体浸透性体−対面側、及び吸収剤
製品の着用者が着ている被服を濡れたり、及び／又は汚
れたりすることから保護する液体不浸透性被服−対面側
を有する。これらの吸収剤製品は本質的に縦形をしてお
り、すなわち縦の末端の間の距離より狭い横端の間の距
離を有し、吸収剤製品が着用者の足の間に気持ち良く配
置され、会陰領域を覆うことができる。

【０００３】そのような製品に伴う共通の問題は側面漏
れである。側面漏れの１つの原因は、製品が着用されて
いる間の移動により起こる吸収剤製品の誤整合による。
誤整合の除去又は減少のための試みは一般に、着用者の
下着に吸収剤製品を接着するための接着剤及び接着剤を
有する側羽根の使用を含む。しかし着用者が吸収剤製品
を下着に関して誤整合するか、又は吸収剤製品が着用さ
れている間に滑ると、吸収剤製品の中心線と膣口の間の
正しくない整合が側面漏れを促進する。

【０００４】側面漏れは、吸収剤製品が着用者の大腿骨
から、着用者の足の間に配置された吸収剤面積の横幅を
狭くする傾向がある圧縮力を受ける時に起こる束状化
（ｂｕｎｃｈｉｎｇ）のためにも起こり得る。通常、製
品が束状になる傾向は、吸収剤製品が飽和となり、それ
により吸収剤面積の横幅が減少し、又、吸収剤製品の輪
郭が変形すると共に増加する。そのような変形及び吸収
剤面積の横幅の減少は多くの場合に側面漏れを生ずる。

【０００５】これらの問題と戦うために、種々の吸収剤
製品における側面漏れの減少のための多くの試みが成さ
れてきた。例えば吸収剤材料の内部層が端において折り
畳まれ、その横端において吸収剤製品の厚さが増してい
るＣ−折り畳み又は多重Ｃ−折り畳みが既知である。そ
のような折り畳みを有する生理ナプキンが米国特許第
３，６９９，９６６号（Ｃｈａｐｕｉｓ）において開示
されている。Ｃ−折り畳み又は多重Ｃ−折り畳みを有す
るおむつが米国特許第３，７４４，４９４号（Ｍａｒｓ
ａｎ）；米国特許第３，９９５，６４０号（Ｓｃｈａａ
ｒ）；米国特許第４，０４０，４２３号及び第４，０４
１，９５０号（Ｊｏｎｅｓ，Ｓｒ．）；米国特許第４，
６１０，６７９号（Ｍａｔｓｕｓｈｉｔａ）；ならびに
米国特許第３，８６３，６３７号（ＭａｃＤｏｎａｌｄ
ｅｔ ａｌ）において開示されている。Ｃ−折り畳み
を有する成人失禁用製品が米国特許第３，０６８，７９
８号（Ｈｏｋａｎｓｏｎ）において開示されている。不
運なことに、これらの製品が用いられる場合、誤整合及
び束状化による側面漏れはまだ存続している。

【０００６】側面漏れと戦う他の試みは、Ｃ−折り畳み
又は多重Ｃ−折り畳みを不浸透性障壁シートで覆い、吸
収剤製品の縦軸に沿って、より中心を通る溝を作ること
を含む。そのような覆われたＣ−折り畳みを有するおむ
つが米国特許第５，２６３，９４９号（Ｋａｒａｍｉ
ｅｔ ａｌ）及び米国特許第３，９２０，０１７号（Ｋ
ａｒａｍｉ）において開示されている。これらのおむつ
における溝は、束状化が起こると変形するので、側面漏
れは問題のままである。

【０００７】吸収剤製品に伴う側面漏れを減少させるた
めの他の試みは、型押し又は溝形成法を含む。例えば米
国特許第４，６５５，７５９号（Ｒｏｍａｎｓ−Ｈｅｓ
ｓｅｔ ａｌ）は、ナプキンの縦端に隣接して配置され
る型押し溝を有する生理ナプキンを開示している。溝は
ナプキンの側を上方に折り畳ませ、側面漏れを防ぐ。不
運なことに、束状化及び特に誤整合がこの生理ナプキン
の有効性を低下させる。

【０００８】ナプキンの側端に沿って弾性の小片を固定
することにより形成される直立構造の使用も、例えば米
国特許第４，９４４，７３５号（Ｍｏｋｒｙ）及び米国
特許第５，０７４，８５６号（Ｃｏｅ ｅｔ ａｌ．）
において開示されている通り、側面漏れを減少させるこ
とが既知である。米国特許第５，０７４，８５６号はさ
らに、ギャザーを付けられた壁に成型され、次いでライ
ナーで覆われ、ナプキンの層の間に弾性の小片を有する
プラスチックフォームシェル（ｐｌａｓｔｉｃｆｏａｍ
ｓｈｅｌｌ）を用いることを開示している。不運なこ
とに、弾性小片及び成型されたプラスチックは使い捨て
吸収剤製品で用いるには比較的高い。さらにこれらの直
立構造はナプキンの中心部分にのみ与えられ、かくして
誤整合又はナプキンの滑りがナプキンの末端近くで側面
漏れを許す。

【０００９】従って誤整合、滑り及び束状化に対して側
面漏れ保護が向上しており、弾性成分又はフォーム材料
を必要としない吸収剤製品の必要がある。

【００１０】

【発明の概略】本発明の目的は、側面漏れ保護が向上し
た新規な吸収剤製品の提供である。

【００１１】本発明に従い、液体不浸透性被服対面側及
び液体浸透性体対面側、第１の横端及び第２の横端、な
らびに第１の横端に隣接して取り付けられ、第１の漏れ
障壁を与える第１の折り畳み構造及び第２の横端に隣接
して取り付けられ、第２の漏れ障壁を与える第２の折り
畳み構造を有し、吸収剤製品が液体浸透性体対面側に関
してその縦軸に沿って中低に曲げられた時に第１及び第
２の漏れ障壁が直立した壁を形成する吸収剤製品を提供
する。

【００１２】本発明に従い、液体浸透性上部シート、液
体不浸透性底シート、上部シートと底シートの間にはさ
まれた吸収剤芯、ならびに第１及び第２の横端を含み、
第１の横端に隣接して取り付けられ、第１の漏れ障壁を
与える第１の縦形折り畳み構造；第２の横端に隣接して
取り付けられ、第２の横端を与える第２の縦形折り畳み
構造を有し、生理ナプキンが吸収剤の側に関して中低に
曲げられた時に第１及び第２の漏れ障壁が直立した壁を
形成する生理ナプキンも提供する。

【００１３】本発明に従い、シート材料から多重ひだ付
き折り畳みを有する第１の漏れ障壁を形成し；第１の漏
れ障壁を吸収剤製品の第１の横端に隣接して取り付け；
シート材料から多重ひだ付き折り畳みを有する第２の漏
れ障壁を形成し；第２の漏れ障壁を吸収剤製品の第２の
横端に隣接して取り付ける段階を含む側面漏れの性能が
向上した吸収剤製品の製造法も提供する。

【００１４】後文の図面と組み合わせて以下の詳細な記
載を参照するとにより本発明がさらに良く理解され、そ
の多数の目的及び利点が明らかになるであろう。

【００１５】

【発明の詳細な記述】本発明は側面漏れ保護が向上した
新規な吸収剤製品、さらに特定的には液体不浸透性被服
対面層、液体浸透性体対面層、及び被服対面層と体対面
層の間の吸収剤芯、第１及び第２の横端、縦形を有し、
第１の横端に縦に隣接し、吸収剤製品の縦軸に沿って縦
方向に中低に曲げられて着用者の会陰領域の形に実質的
に順応する吸収剤製品の領域の近くに取り付けられる第
１の漏れ障壁を含む第１の折り畳み構造、ならびに縦形
を有し、第１の横端の実質的に反対側にある第２の横端
に縦に隣接して取り付けられる第２の漏れ障壁を含む第
２の折り畳み構造を有し、吸収剤製品が体対面側に関し
て中低に曲げられると第１及び第２の漏れ障壁が少なく
とも部分的に折り畳みが解かれ、女性の生殖器の側にお
けるくぼみに延びる直立した壁を形成する吸収剤製品を
目的とする。

【００１６】漏れ障壁は一般に、縦形のひだ付きカフス
を形成する多重折り畳みを有する柔軟性シート材料を含
み、それは少なくとも部分的に折り畳みが解かれて吸収
剤製品の中心領域に実質的に近い領域において直立した
壁を形成することができ、かくしてそれは吸収剤製品に
伴う側面漏れを阻害するか、又は漏れ障壁を横切る液体
の移動速度を遅くするのに有効である。本発明の漏れ障
壁は、ひだ付き漏れ障壁構造の上層がそれが取り付けら
れている表面より高く、すなわち着用者の体表面により
近く、好ましくは少なくとも吸収剤芯の上部と同じくら
い高く、最も好ましくは吸収剤芯の上部より高くなるよ
うに吸収剤製品に取り付け、又は固定されねばならな
い。すなわち有効であるためには、漏れ障壁は、それら
が取り付けられる表面ではなく、着用者の体に優先的に
接触し、吸収剤製品の中心吸収剤芯の横側に沿って有効
な「ガスケット」又は「シール」を形成しなければなら
いな。吸収剤製品に漏れ障壁を取り付けるための好まし
い方法は、一般に互いに平行関係で、互いに反対の横側
に、吸収剤製品の横端に縦に隣接して固定することであ
る。漏れ障壁は一般に吸収剤製品の液体浸透性体対面層
上において、吸収剤製品に存在し得る側フランジの体−
対面側において、吸収剤製品に存在し得る羽根又はタブ
の体−対面側において、ならびに前記の領域のいずれか
２つに近い領域において吸収剤製品に取り付けられる。

【００１７】漏れ障壁は、これらに限られるわけではな
いが接着剤、ヒートシール法、超音波接着法、常温流れ
法、機械的けん縮など、及びこれらのいずれかの組み合
わせの使用を含む、柔軟性材料を固定又は接着するため
に用いられるいずれの従来の方法を用いても吸収剤製品
に取り付け、又は固定することができる。取り付けの様
式は連続的又は不連続的であることができるが、但しも
ちろん、最底層がその縦軸に沿って吸収剤製品の表面に
実質的に固定され、漏れ障壁を横切る液体の移動を実質
的に妨害する。漏れ障壁の最底層が接着剤又は熱接着を
用いて吸収剤製品の縦軸に隣接して連続的に取り付けら
れるのが好ましい。本発明の漏れ障壁は、吸収剤製品が
体に向かって中低に曲げられる時、それらのひだ付き
の、又は折り畳まれた設計の故に、及びそれらが吸収剤
製品に取り付けられている方法により少なくとも部分的
に開き、直立した壁を形成する。すなわち本発明の漏れ
障壁は、ひだ付きの設計の特徴、ならびに着用者により
中低に曲げられる吸収剤製品の領域において漏れ障壁の
最底層が吸収剤製品の体−対面側に固定されており、漏
れ障壁の各ひだ付き層の少なくとも１領域、好ましくは
漏れ障壁の各ひだ付き層の遠隔末端が互いに接着されて
いるその取り付けの特定の様式の両方を有することが重
要であると思われる。各漏れ障壁の最底層は、漏れ障壁
の次の層との折り畳み−くぼみを吸収剤製品の中心に関
して内側又は外側に向けて吸収剤製品に固定することが
できる。最底層が接着剤を用い、吸収剤の縦軸に隣接し
て平行に取り付けられ、ひだ付き折り畳みのすべての層
の遠隔末端が一緒に、及び吸収剤製品上に固定されるの
が好ましい。

【００１８】本発明の漏れ障壁は、適したシート材料を
交互の「Ｚ−折り畳み」パターンに複数回折り畳み、複
数のひだ付き折り畳みを形成することにより形成するこ
とができる。ひだを限定する層の間の折り畳みのくぼみ
は鋭いくぼみから穏やかな曲率半径であることができ、
但しもちろん、１つの層はその隣の層に関して方向が変
化している。好ましい実施態様の場合、シートが１〜６
回折り畳まれる。より好ましい実施態様の場合、シート
は２〜４回折り畳まれる。漏れ障壁の形成のためのシー
ト材料の折り畳みは、それを生理ナプキンに取り付ける
前又はその後に行うことができる。

【００１９】漏れ障壁の長さはそれ自体本発明にとって
重要ではなく、但しもちろん長さは吸収剤製品の中低に
曲げられる領域内の排液の領域に及ぶのに十分である。
一般にこの長さは従来の実質的に対称的な吸収剤製品の
長さの少なくとも約３分の１であり、吸収剤製品の長さ
の３分の１から実質的にそれと同じまでが好ましい。非
−対称的な形の吸収剤製品が当該技術分野において既知
であり、一般に吸収剤製品の着用者の臀部領域を覆うた
めに延長された吸収剤部分を与えている。これらの吸収
剤製品の場合、液体障壁の長さは吸収剤製品の長さの３
分の１より実質的に短い長さから吸収剤製品の長さに実
質的に等しい長さまでの範囲であることができる。漏れ
障壁は吸収剤製品の全長の３分の１から吸収剤製品の長
さに実質的に等しい範囲の長さを有するのが好ましい。

【００２０】漏れ障壁は柔軟性材料の１枚のシートか
ら、又は多層積層物から形成することができ、それはひ
だ付き構造に折り畳むことができ、疎水性、撥液性（ｆ
ｌｕｉｄ ｒｅｐｅｌｌａｎｔ）、空気透過性材料、例
えば不織布、孔開きプラスチックフィルム、フォーム又
はこれらの材料の組み合わせから形成されていることが
好ましい。疎水性材料の使用が好ましいが、漏れ障壁は
すべてが必ずしも疎水性、撥液性又は空気透過性ではな
い材料から形成することもでき、但しもちろん材料は、
吸収剤製品に固定されると漏れ障壁を横切る液体の移動
を実質的に妨害する。適した材料の特定の例は、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ナイロンなどの繊維から、又
は熱接着の間に繊維構造を保持している高融点内部ポリ
マー成分及び熱接着の間に溶融して繊維を融合させてウ
ェブを形成する低融点外部ポリマー成分を有する２成分
繊維から作られる熱接着不織布を含むが、これらに限ら
れるわけではない。そのような高及び低融点ポリマー成
分を有する２成分繊維の例は周知であり、例えばそれぞ
れポリエステルとポリエチレン、ポリプロピレンとポリ
エチレン、及び高及び低融点ポリエステルを含む。他の
適した熱接着不織布はスパンボンド、メルトブロー（ｍ
ｅｌｔｂｌｏｗｎ）、熱カレンダー、熱型押し、及び熱
空気接着不織布を含む。化学的結合剤を用いて接着され
た疎水性、撥液性不織布、ならびに水圧孔開け（ｈｙｄ
ｒａｕｌｉｃ ａｐｅｒｔｕｒｉｎｇ）、ニードルパン
チにより作られる不織布も用いることができる。他の適
した材料は、微孔開きプラスチックフィルム、網状化又
は非−網状化フォーム、ならびに例えばナイロン、ポリ
エステル又はポリウレタンから作られるもののような通
気性非孔開きフィルムを含み、必ずしも必要ではないが
完全に、又は部分的に生来弾性の材料から作られている
ことができ、あるいは弾性糸又はテープなどの弾性成分
を有することができ、それは吸収剤製品に曲率を与える
ように、又は漏れ障壁の壁が直立するのを助けるために
予備伸長されていることができるか、又はそうでなくて
も良い。これらの弾性成分は漏れ障壁の１層又はそれ以
上に固定されていることができ、接着剤、熱接着、超音
波接着、縫合などを含むいずれの従来の方法によっても
固定することができる。特に好ましい実施態様の場合、
少なくとも１つの弾性成分が疎水性、撥液性、空気透過
性材料の積層物の層の間に含まれ、最も好ましくはひだ
付き漏れ障壁の上層中に積層されている。漏れ障壁は吸
収剤製品の体対面側、吸収剤製品の被服対面側又は２つ
の組み合わせを含む材料の延長部分であることもでき
る。

【００２１】本発明の漏れ障壁が上記の柔軟性シート材
料の多層積層物から形成される場合、これらの多層積層
物は５層もの多くを含むことができ、４層未満を含むの
が好ましい。多層積層物を得るための簡単な方法は、柔
軟性シート材料を少なくとも１回か又はそれ以上、それ
自身の上に折り畳み；次いで多層積層シートを折り畳ん
でひだ付き漏れ障壁を形成する方法である。多層積層構
造を形成する他の方法は当該技術分野で既知であり、層
状化（ｌａｙｅｒｉｎｇ）、積層などの方法を含む。

【００２２】材料の多層積層シートを用いる場合、各層
は同じ、又は異なるシート材料から成ることができると
理解される。かくして吸収剤材料を疎水性撥液性材料と
一緒に折り畳み、内部吸収剤ライニングを形成する漏れ
障壁を与え、側面漏れを吸収剤ライニングにより吸収す
ることができ、疎水性材料が外側の液体障壁を与えるこ
とができる。かくして別の実施態様の場合、漏れ障壁は
吸収剤及び疎水性材料の両方を有し、折り畳まれ、吸収
剤製品の体−対面側に取り付けられると、生理ナプキン
が体−対面側に関して中低に曲げられる場合に少なくも
部分的に開くことができるひだ付き構造を形成する多層
シートを含むことができる。適した吸収剤材料は、吸収
剤製品カバー層、移動層において用いられる材料、吸収
剤芯材料及びこれらの組み合わせを含む。

【００２３】さらに別の本発明の実施態様の場合、漏れ
障壁は折り畳まれた、又は場合により予備−形成ひだ付
き構造に押し出された柔軟性ポリマーフォーム材料から
形成されていることができる。これらのひだ付き構造の
形成に適した柔軟性ポリマーフォームの典型的例は、ポ
リエチレンフォームである。ポリエチレンフォームはこ
れまで、生理ナプキンの液体不浸透性裏打ち層の形成に
用いられてきた。かくして任意の実施態様において、生
理ナプキンのポリエチレンフォーム裏打ち層の横端を複
数回折り畳み、生理ナプキンの横端に沿ってひだ付き漏
れ障壁を形成することができる。

【００２４】本発明の別の実施態様の場合、吸収剤製品
はその向き合った横端に形成される少なくとも１回のＣ
−折り畳みを有する吸収剤パッドの中間層を含み、追加
の吸収剤及び吸収剤製品の側に沿った障壁の厚さを与
え、それにより側面漏れ保護の追加の源を与える。さら
に、又は代わりに、吸収剤パッドを型押しして密度の高
い領域を形成することができ、それは吸収剤パッド内の
液体を導き、吸収剤パッドからの液体の逃げを最小にす
る。そのような型押しされた、又は密度の高い領域はＣ
−折り畳みの折り畳み領域の一部であることもできる。

【００２５】本発明に従い、上記の漏れ障壁を有し、場
合により上記の代わりの実施態様を有する生理ナプキン
の形態の吸収剤製品も提供する。本発明の生理ナプキン
は、縦形を有し、ナプキンの第１の横端に隣接して縦に
取り付けられ、第１の漏れ障壁を与える第１の折り畳み
構造、ならびに縦形を有し、ナプキンの第２の横端に隣
接して縦に取り付けられ、第２の漏れ障壁を与える第２
の折り畳み構造を有する。

【００２６】本発明の生理ナプキンは、疎水性材料のシ
ートから多重ひだ付き折り畳みを有する第１の漏れ障壁
を形成し、第１の漏れ障壁の最底層を生理ナプキンの第
１の端に隣接して取り付け、疎水性材料のシートから多
重ひだ付き折り畳みを有する第２の漏れ障壁を形成し、
第２の漏れ障壁の最底層を生理ナプキンの第２の端に隣
接して取り付けることにより製造されるのが好ましい。

【００２７】さらに好ましくは、漏れ障壁の最底層をそ
の縦軸に沿って生理ナプキンの横端に取り付け、ひだ付
き漏れ障壁のすべての層の遠隔末端を一緒に、及び生理
ナプキン製品の上に固定する。漏れ障壁は上記の方法の
いずれを用いても生理ナプキンに取り付けることがで
き、接着剤を用いて、又はヒートシールの使用により取
り付けるのが好ましい。漏れ障壁は生理ナプキンの体対
面側、生理ナプキンの被服対面側を含む材料、又は体対
面材料と被服対面材料の積層された組み合わせの延長部
分であることもできる。

【００２８】本発明の生理ナプキンは一般に縦形であ
り、実質的にまっすぐで平行な横側を有することがで
き、あるいは好ましくは横端が曲がった弓形である砂時
計又は犬の骨の形を有することができる。好ましい生理
ナプキンは羽根又はタブをその横端に沿って有すること
もでき、それはタブを互いに、又は着用者の下着に固定
するための接着剤を有することができ、又はそうでない
こともできる。

【００２９】本発明の好ましい実施態様を図１〜６にお
いて示し、図面において同じ参照番号は同じ要素を言
う。図１は本発明に従う漏れ保護が向上した生理ナプキ
ン１０を示す。一般に長い形を有する生理ナプキン１０
を第１横端１４及び第２横端１６、ならびに縦末端１３
及び１５と共に示す。第１の漏れ障壁１８は、第１の横
端１４に隣接して生理ナプキン１０上に取り付けられ、
第２の漏れ障壁２０は第２の横端１６に隣接して生理ナ
プキン１０に取り付けられている。第１のタブ２３が第
１の横端から延びていることができ、第２のタブ２４が
第２の横端から延びていることができる。本明細書で用
いられる「タブ」という用語は羽根、フラップ、あるい
はナプキンの端から延び、着用者の下着にナプキンを固
定するために用いられる一般に柔軟性の、又はちょうつ
がいのようないずれの構造をも含むと理解される。さら
に本発明の好ましい実施態様においてはタブが設けられ
ているが、タブは本発明にとって必須ではないと理解さ
れる。

【００３０】漏れ障壁１８、２０は、多数回折り畳まれ
てひだ付きカフスを形成する実質的に疎水性の材料の１
枚のシートから成るのが好ましい。この好ましい実施態
様の場合、各第１及び第２の漏れ障壁１８、２０の遠隔
末端１７、２１は生理ナプキンの縦末端１５の近くに固
定されている。同様に各第１及び第２の漏れ障壁１８、
２０の遠隔末端１９、２２は生理ナプキンの縦末端１３
の近くに固定されている。図１に示される通り、漏れ障
壁の長さは生理ナプキンの長さと実質的に同じである。

【００３１】図２は、図１に示されている生理ナプキン
と同じ一般的特徴及びほとんどの特定の特徴を有する生
理ナプキン３０の形態の、本発明の別の好ましい実施態
様を示す。しかしこの好ましい実施態様の場合、各第１
及び第２漏れ障壁３３、３４の遠隔末端３１、３２は近
い点で固定され、その点は生理ナプキン３０の縦末端３
５、３６から内側に測って生理ナプキン３０の縦寸法の
約３分の１である。同様に各第１及び第２の漏れ障壁３
３、３４の遠隔末端３７、３８は近い点で固定され、そ
の点は生理ナプキン３０の縦末端３９、４０から内側に
測って生理ナプキン３０の縦寸法の約３分の１である。
かくして図２の場合、漏れ障壁３３は生理ナプキン３０
の横端１４の３分の１の真ん中に沿って位置し、漏れ障
壁３３の最底層は生理ナプキン３０の横端１４に沿って
体対面側１８に取り付けられ、漏れ障壁３３の遠隔末端
３１、３７は、遠隔末端３１、３７の近くの領域３１、
３７において体対面側１８に固定されている。同様に漏
れ障壁３４は生理ナプキン３０の横端１６の３分の１の
真ん中に沿って位置し、漏れ障壁３３の最底層は遠隔末
端３２、３８の近くの領域３２、３８において体対面側
２０に取り付けられている。場合により図２における漏
れ障壁３３、３４は生理ナプキンの横端１６、１８の３
分の１の真ん中に沿って位置する必要はない。それらは
横端に沿ったいずれにも、例えば１つの漏れ障壁の場
合、遠隔末端３５から領域３７に、及び他の漏れ障壁の
場合遠隔末端３６から領域３８に位置する、又は取り付
けられることができる。そのような配置は夜間の使用に
特に有用であり、その場合漏れ障壁を体の背中に向けて
置いて生理ナプキンが着用される。

【００３２】図３及び４は図１における線Ａ−Ａ、又は
図２における線Ｂ−Ｂで切り取られた生理ナプキンの横
断面を示す。図３における生理ナプキン４０及び図４に
おける生理ナプキン６０はそれぞれ体対面側４１、被服
対面側４２、孔開きカバー４３、不浸透性障壁シート４
４及び吸収剤芯４５を有する。吸収剤芯４５は障壁シー
ト４４と孔開きカバー４３の間に、熱、接着剤又は機械
的けん縮を用いて障壁シート４４を孔開きカバー４３に
密閉することにより閉じ込められている。好ましい実施
態様の場合、漏れ障壁の遠隔末端は障壁シートと孔開き
カバーの間に吸収剤芯を密閉する過程でカバーに密閉さ
れる。吸収剤芯はＣ−折り畳み又は多重Ｃ折り畳みを含
み、漏れ減少の追加の源を与えることができる。

【００３３】さらにタブ４６が各横端４７から延びてい
ることができ、タブ４６は障壁シート４４の延長部分４
９に接着手段５０を用いて取り付けられた孔開きカバー
４３の延長部分４８から成る。接着手段５１、５２はタ
ブ４６の障壁側に、及び生理ナプキンの障壁側にも、被
服への取り付けのために適用され、接着手段５１、５２
は剥離シート５３により使用まで保護される。さらに吸
収剤芯４５は接着手段５１ａにより障壁シート４４に取
り付けられていることもできる。液体移動層５４を吸収
剤芯４５の体対面側に適用することができ、液体移動層
５４の体対面側は液体浸透性接着手段５５を用いて孔開
きカバー４３に取り付けられる。

【００３４】吸収剤芯４５は、月経、血液、尿などの体
の浸出液を吸収することができるいずれの吸収剤材料を
も含むことができ、一般に木材けば（ｗｏｏｄ ｆｌｕ
ｆｆ）、湿った又は乾燥した架橋木材けば、レーヨン又
は綿、ティッシュ、合成繊維、みずごけ、メルトブロー
ポリマー及び超吸収剤繊維（ｓｕｐｅｒａｂｓｏｒｂｅ
ｎｔ ｆｉｂｅｒｓ）又は粒子、ならびにそれらの組み
合わせを含み、組み合わせは均質混合物、不均質混合
物、吸収剤濃度勾配混合物、密度勾配混合物、ならびに
それらの積層物及び層により示される。

【００３５】通常、低密度であり、それにより吸収剤芯
４５の実質的部分より多孔率が高い層である移動層５４
は、親水性繊維、疎水性繊維、けん縮繊維、巻き繊維
（ｃｕｒｌｙ ｆｉｂｅｒｓ）、溝付き繊維（ｇｒｏｏ
ｖｅｄ ｆｉｂｅｒｓ）、毛細管含有繊維及びそれらの
混合物を含む不織布を含むことができ、繊維は化学的結
合手段、機械的手段、例えばニードルパンチ又はハイド
ロエンタングリング（ｈｙｄｒｏｅｎｔａｎｇｌｉｎ
ｇ）、熱的手段、例えばスパンボンド、メルトブロー、
スルーエアブロー（ｔｈｒｏｕｇｈ−ａｉｒ ｂｌｏｗ
ｉｎｇ）、カレンダリング、型押しなどの手段の組み合
わせを用いることによりある程度互いにゆるく閉じ込め
られているか、又は接着されている。

【００３６】孔開きカバー４３は不織布、フィルム又は
それらの組み合わせから成ることができ、ここで孔は種
々の寸法及び形のものであることができ、２又は３次元
であることができ、３次元の孔は、孔において１つが孔
開きカバーの片方の対面側から反対の対面側に進行する
時に均一、テーパー付き又は直径が変化する、及びくね
るものであることができる。

【００３７】障壁シート４４は、液体及び気体に関して
不浸透性のシートを形成するポリエチレン、ポリプロピ
レン、他のポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタ
ン及びポリアミドなどのポリマーから成ることができ
る。しかしそれらは気体に関して透過性であり、通気性
フィルムとして既知のものを与えることもできる。

【００３８】図３に示される２つのそれぞれの漏れ障壁
５６は、漏れ障壁５６の次の層５９との折り畳みくぼみ
５８を有するその最底層５７を用いて取り付けられ、折
り畳みくぼみ５８は生理ナプキン４０の中心に向かって
内側に向かっている。

【００３９】図４の場合、示されている２つのそれぞれ
の漏れ障壁６１は、漏れ障壁６５の次の層６４との折り
畳み−くぼみ６３を有する最底層を用いて取り付けら
れ、折り畳み−くぼみ６３は生理ナプキン６０の中心か
ら外側に向かっている。

【００４０】側面漏れを減少させる本発明の漏れ障壁の
機能を図５及び６に言及して説明することができる。図
５は、生理ナプキン７０の体−対面側７２に関して中低
に曲げられた、図１に示される好ましい実施態様に従う
生理ナプキン７０を示す。漏れ障壁１８及び２０の折り
畳み構造は部分的に折り畳みが解かれ、生理ナプキン７
０の体対面側７２上に直立した壁７５を形成する。少な
くとも部分的に漏れ障壁の折り畳みを解くように働く機
構は本発明の特徴の組み合わせにより与えられる。これ
らの特徴は、ひだ付きカフスの最底層７６、７７の縦を
生理ナプキンに接着し、漏れ障壁小片の遠隔末端１７、
１９、２１、２２を全体的に生理ナプキンに固定して漏
れ障壁７８、７９を与えることを含む。

【００４１】直立した壁７４は生理ナプキンの長さにわ
たって制限されず、生理ナプキンの全長に沿って液体に
対する実質的に完全な障壁を与えるのが好ましい。直立
した壁は生理ナプキンを中低に曲げ、それによりアコー
ディオンひだ付きのカフスを開く縦の圧縮を与えること
により形成されるので、漏れ障壁の有効性は束状化、誤
整合又は滑りにより有意に影響されない。漏れ障壁の疎
水性材料は柔らかく、容易に湿らず、着用者に有意な程
度の気持ち良さを与える。剛性及び緩衝性を与えるため
のフォーム−様材料を必要としない。ひだ付きカフスを
隆起させ、それらを直立状態に保つための弾性成分は必
要でない。

【００４２】図６は生理ナプキン８０の体対面側８２に
関して中低に曲げられた、図２に示された生理ナプキン
８０を示す。漏れ障壁３３、３４の折り畳み構造は部分
的に折り畳みが解かれ、生理ナプキン８０の体対面側８
２の上に直立した壁８４、８５を形成する。ひだ付きカ
フスの最底層８６、８７はその長さに沿って生理ナプキ
ン８０に接着されている。漏れ障壁３３、３４の遠隔末
端３１、３２、３７、３８は生理ナプキン８０に全体的
に固定されている。結局、生理ナプキンが曲げられると
上記の構造により漏れ障壁８８、８９が与えられる。

【００４３】図３及び４に戻り、接着剤を用いて漏れ障
壁を生理ナプキンに取り付ける場合、例えば折り畳み構
造を生理ナプキンに取り付ける場合、図３における最底
層５７、図４における６２の長さに沿って接着剤を適用
し、最底層のみを生理ナプキンに取り付け、残りの層を
少なくとも部分的に折り畳まないでおくのが好ましい。
タブを有する生理ナプキンを用いる場合、図３に示す通
り、最底層を場合により少なくとも部分的に、又は完全
にタブの表面に接着することができる。

【００４４】漏れ障壁の形成に用いられるシートは別の
場合、別々にではなく、孔開きカバー４３の延長部分、
不浸透性障壁シート４４の延長部分、タブ４６の形成に
用いられる材料の延長部分、孔開きカバー４３と不浸透
性障壁シート４４の組み合わせ、タブ４６の形成に用い
られる材料と不浸透性障壁シート４４の組み合わせ、又
は前記の材料の１つ又はそれ以上の組み合わせから作る
ことができる。

【００４５】本発明を特定の実施態様に言及して説明及
び例示してきたが、当該技術分野における熟練者は、上
記及び特許請求の範囲に示される本発明の原理から逸脱
することなく修正及び変更が可能であることを認識する
であろう。例えば折り畳み構造は、吸収剤製品が中低に
曲げられた時に折り畳み構造が少なくとも部分的に開く
ことを可能にするいずれの方法で折り畳まれたシート材
料を含むこともできる。さらに折り畳み構造は漏れ障壁
の全長に及んで延びている必要はない。漏れ障壁は生理
ナプキンの長さを縦走しているのが好ましいが、漏れ障
壁は生理ナプキンの長さの一部、例えばナプキンの中心
部分、ナプキンのいずれかの末端、あるいは排液に近い
ナプキンのいずれかの部分を縦走しているのも好まし
い。さらに漏れ障壁は吸収剤製品の体−対面側に、図に
示されているように製品の端に隣接して直接取り付けら
れていることができ、あるいは端からわずかに移されて
吸収剤製品の体−対面側に取り付けられていることがで
きる。

【００４６】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。

【００４７】１．中心吸収剤芯、液体不浸透性被服対面
側及び液体浸透性体対面側、第１の横端、第２の横端、
第１の縦末端及び第２の縦末端を有し、縦形を有し、第
１の横端に隣接して縦に取り付けられ、第１の漏れ障壁
を与える第１の折り畳み構造；及び縦形を有し、第２の
横端に隣接して縦に取り付けられ、第２の漏れ障壁を与
える第２の折り畳み構造を含む吸収剤製品。

【００４８】２．第１及び第２の漏れ障壁がひだ付きカ
フスを形成する複数の折り畳みを有し、折り畳みは体−
対面側が中低に曲げられる時に少なくとも部分的に開い
て直立した壁を形成するように操作できる上記１項の吸
収剤製品。

【００４９】３．第１及び第２の漏れ障壁のそれぞれが
第１遠隔末端及び第２遠隔末端を有し、漏れ障壁のそれ
ぞれの第１及び第２遠隔末端が体−対面側に固定されて
いる上記１項の吸収剤製品。

【００５０】４．漏れ障壁のそれぞれが吸収剤製品の長
さに実質的に等しい長さを有する上記１項の吸収剤製
品。

【００５１】５．漏れ障壁のそれぞれが吸収剤製品の長
さの少なくとも３分の１に等しい長さを有する上記１項
の吸収剤製品。

【００５２】６．第１及び第２の漏れ障壁のそれぞれ
が、多数回折り畳まれてひだ付きカフスを形成している
材料を含む上記１項の吸収剤製品。

【００５３】７．ひだ付きカフスが最上層及び最底層を
有し、最底層が吸収剤製品の液体浸透性体−対面側に取
り付けられている上記６項の吸収剤製品。

【００５４】８．ひだ付きカフスが縦形であり、第１及
び第２の遠隔末端を有し、最上層及び最底層が第１の遠
隔末端及び第２の遠隔末端において一緒に固定され、吸
収剤製品の液体浸透性体−対面側に取り付けられている
上記７項の吸収剤製品。

【００５５】９．最上層及び最底層の第１及び第２の末
端がそれぞれ吸収剤製品の縦末端の近くで体対面側の横
端に隣接して縦に取り付けられている上記８項の吸収剤
製品。

【００５６】１０．最上層及び最底層の第１及び第２の
遠隔末端がそれぞれ、吸収剤製品の中心領域の両側の近
くで、体対面側の横端に隣接して縦に取り付けられてい
る上記８項の吸収剤製品。

【００５７】１１．最上層及び最底層の第１及び第２の
遠隔末端がそれぞれ体対面側の横端に隣接して縦に取り
付けられ、ここで第１の遠隔末端が吸収剤製品の片方の
縦末端に近く、第２の遠隔末端が吸収剤製品の中心部分
に近い上記８項の吸収剤製品。

【００５８】１２．第１のタブが吸収剤製品の第１の横
端から延び、第２のタブが吸収剤製品の第２の横端から
延び、ここで第１の漏れ障壁が部分的に第１の横端に、
及び部分的に第１のタブに沿って取り付けられ、第２の
折り畳み構造が部分的に第２の横端に、及び部分的に第
２のタブに沿って取り付けられている上記１項の吸収剤
製品。

【００５９】１３．第１及び第２の漏れ障壁が疎水性材
料から形成される上記１項の吸収剤製品。

【００６０】１４．第１及び第２の漏れ障壁が親水性材
料から形成される上記１項の吸収剤製品。

【００６１】１５．第１及び第２の漏れ障壁が、少なく
とも１層の疎水性材料及び少なくとも１層の親水性材料
を有する積層多層シートから形成される上記１項の吸収
剤製品。

【００６２】１６．疎水性材料が不織布、プラスチック
フィルム及びフォームから成る群より選ばれる上記１３
項の吸収剤製品。

【００６３】１７．親水性材料が不織布、孔開きプラス
チックフィルム及びフォームから成る群より選ばれる上
記１４項の吸収剤製品。

【００６４】１８．疎水性材料が不織布、プラスチック
フィルム及びフォームから成る群より選ばれ、親水性材
料が不織布、孔開きプラスチックフィルム及びフォーム
から成る群より選ばれる上記１５項の吸収剤製品。

【００６５】１９．第１及び第２の漏れ障壁が疎水性、
空気透過性材料から形成される上記１項の吸収剤製品。

【００６６】２０．第１及び第２の漏れ障壁、ならびに
液体不浸透性被服対面側が同じ材料から形成される上記
１項の吸収剤製品。

【００６７】２１．第１及び第２の漏れ障壁、ならびに
液体不浸透性体対面側が同じ材料から形成される上記１
項の吸収剤製品。

【００６８】２２．第１及び第２の漏れ障壁が、体対面
側の形成に用いられる材料及び被服対面側の形成に用い
られる材料、側タブの形成に用いられる材料、ならびに
それらの組み合わせから成る群より選ばれる材料から形
成される上記１項の吸収剤製品。

【００６９】２３．疎水性、空気透過性材料が不織布、
孔開きプラスチックフィルム及びフォームから成る群よ
り選ばれる上記１９項の吸収剤製品。

【００７０】２４．液体浸透性上部シート、液体不浸透
性底シート、上部シートと底シートの間にはさまれた吸
収剤芯、ならびに第１及び第２の横端を含み、第１の横
端に隣接して取り付けられ、第１の漏れ障壁を与える第
１の縦形折り畳み構造；第２の横端に隣接して取り付け
られ、第２の横端を与える第２の縦形折り畳み構造を有
し、生理ナプキンが液体浸透性上部シートに関して中低
に曲げられる時に第１及び第２の漏れ障壁が直立した壁
を形成する生理ナプキン。

【００７１】２５．第１及び第２の漏れ障壁が多層ひだ
付きカフスを形成する複数の折り畳みを有する疎水性シ
ートを含み、折り畳みを少なくとも部分的に開いて直立
した壁を形成するように操作できる上記２４項の生理ナ
プキン。

【００７２】２６．第１及び第２の漏れ障壁が縦形であ
り、第１及び第２の遠隔末端を有し、第１及び第２の漏
れ障壁のそれぞれの層がそれぞれの遠隔末端において一
緒に固定されている上記２４項の生理ナプキン。

【００７３】２７．生理ナプキンが直立した壁の間で少
なくとも部分的に束状化した時に、直立した壁が実質的
に側面漏れを防ぐ上記２５項の生理ナプキン。

【００７４】２８．さらに：漏れ障壁の間に配置された
吸収剤パッドを含み、吸収剤パッドがその向き合った端
の上に形成された少なくとも１回のＣ−折り畳みを有す
る上記２５項の生理ナプキン。

【００７５】２９．柔軟性シート材料を交互のＺ−折り
畳みパターンで複数回折り畳み、多重ひだ付き折り畳み
を有する第１の漏れ障壁を形成し；第１の漏れ障壁を吸
収剤製品の第１の横端に隣接して取り付け；柔軟性シー
ト材料を交互のＺ−折り畳みパターンで複数回折り畳
み、多重ひだ付き折り畳みを有する第２の漏れ障壁を形
成し；第２の漏れ障壁を吸収剤製品の第２の横端に隣接
して取り付ける段階を含む、体対面側の液体浸透性上部
シート、被服対面側の液体不浸透性障壁シート、ならび
に上部シートと障壁シートの間の中心に配置された吸収
剤芯を有し、側面漏れの性能が向上した吸収剤製品の製
造法。

【００７６】３０．柔軟性シートを少なくとも２回折り
畳んでひだ付き折り畳みを形成することにより第１及び
第２の漏れ障壁を形成し、第１及び第２の漏れ障壁を吸
収剤製品の液体浸透性上部シートに取り付ける上記２９
項の方法。

【００７７】３１．第１及び第２の漏れ障壁を形成する
段階が：柔軟性シートの一部をシートの他の部分の上に
折り畳み、２層積層シートを形成し；２層積層シートを
多数回折り畳み、ひだ付き折り畳みを形成する段階を含
む上記２９項の方法。

【００７８】３２．シートの一部をシートの他の部分の
上に１〜４回折り畳み、２〜５層積層物を形成する上記
３０項の方法。

【００７９】３３．２層シートを折り畳む回数が１〜４
回である上記３１項の方法。

【００８０】３４．第１及び第２漏れ障壁がそれぞれ最
底層及び最上層を有し、第１及び第２の漏れ障壁をその
最底層に沿って吸収剤製品に取り付ける上記３１項の方
法。

【００８１】３５．第１及び第２の漏れ障壁が液体浸透
性上部シートの形成に用いられる材料、液体不浸透性障
壁シートの形成に用いられる材料、側タブの形成に用い
られる材料及びそれらの組み合わせから成る群より選ば
れる材料から形成される上記３４項の方法。

【００８２】３６．第１及び第２の漏れ障壁が縦形であ
り、方法がさらに：最底層をその縦軸に沿って吸収剤製
品に取り付け；すべての層の遠隔末端を一緒に、及び吸
収剤製品の上に固定する段階を含む上記３５項の方法。

【００８３】３７．第１及び第２の漏れ障壁が縦形であ
り、第１及び第２の遠隔末端を有し、方法がさらに：最
底層をその縦軸に沿って吸収剤製品に取り付け；すべて
の層の遠隔末端を一緒に、及び製品の上に固定する段階
を含む上記２９項の方法。

【００８４】３８．第１及び第２の漏れ障壁を接着剤を
用いて吸収剤製品に取り付ける上記２９項の方法。

【００８５】３９．第１及び第２の漏れ障壁をヒートシ
ールを用いて吸収剤製品に取り付ける上記２７項の方
法。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１つの実施態様に従う、側面漏れ保護
が向上した生理ナプキンの斜視図を示す。

【図２】本発明の他の実施態様に従う、側面漏れ保護が
向上した吸収剤製品の斜視図を示す。

【図３】それぞれ線Ａ−Ａ又は線Ｂ−Ｂで切り取られ
た、図１に示される本発明の生理ナプキンの１つの実施
態様の横断面を示す。

【図４】それぞれ線Ａ−Ａ又は線Ｂ−Ｂで切り取られ
た、図２に示される本発明の生理ナプキンの別の実施態
様の横断面を示す。

【図５】生理ナプキンの体対面側に関して中低に曲げら
れた図２の生理ナプキンの斜視図を示す。

【図６】生理ナプキンの体対面側に関して中低に曲げら
れた図１の生理ナプキンの斜視図を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中心吸収剤芯、液体不浸透性被服対面側
   及び液体浸透性体対面側、第１の横端、第２の横端、第
   １の縦末端及び第２の縦末端を有し、 縦形を有し、第１の横端に隣接して縦に取り付けられ、
   第１の漏れ障壁を与える第１の折り畳み構造；及び縦形
   を有し、第２の横端に隣接して縦に取り付けられ、第２
   の漏れ障壁を与える第２の折り畳み構造を含む吸収剤製
   品。
2. 【請求項２】 液体浸透性上部シート、液体不浸透性底
   シート、上部シートと底シートの間にはさまれた吸収剤
   芯、ならびに第１及び第２の横端を含み、 第１の横端に隣接して取り付けられ、第１の漏れ障壁を
   与える第１の縦形折り畳み構造；第２の横端に隣接して
   取り付けられ、第２の横端を与える第２の縦形折り畳み
   構造を有し、生理ナプキンが液体浸透性上部シートに関
   して中低に曲げられる時に第１及び第２の漏れ障壁が直
   立した壁を形成する生理ナプキン。
3. 【請求項３】 柔軟性シート材料を交互のＺ−折り畳み
   パターンで複数回折り畳み、多重ひだ付き折り畳みを有
   する第１の漏れ障壁を形成し；第１の漏れ障壁を吸収剤
   製品の第１の横端に隣接して取り付け；柔軟性シート材
   料を交互のＺ−折り畳みパターンで複数回折り畳み、多
   重ひだ付き折り畳みを有する第２の漏れ障壁を形成し；
   第２の漏れ障壁を吸収剤製品の第２の横端に隣接して取
   り付ける段階を含む、体対面側の液体浸透性上部シー
   ト、被服対面側の液体不浸透性障壁シート、ならびに上
   部シートと障壁シートの間の中心に配置された吸収剤芯
   を有し、側面漏れの性能が向上した吸収剤製品の製造
   法。