JPH0833654A - 脱ロウ装置 - Google Patents

脱ロウ装置

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JPH0833654A
JPH0833654A JP30934592A JP30934592A JPH0833654A JP H0833654 A JPH0833654 A JP H0833654A JP 30934592 A JP30934592 A JP 30934592A JP 30934592 A JP30934592 A JP 30934592A JP H0833654 A JPH0833654 A JP H0833654A
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dewaxing
wax
tank
flasks
flask
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JP30934592A
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JP2604676B2 (ja
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Koichi Sogo
十河宏一
Takeo Nishimura
武雄 西村
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DAIRIYUU SEIKI KK
SHIKEN KK
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DAIRIYUU SEIKI KK
SHIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有床義歯を製作するに際して、ロウ義歯床か
ら自動的に流ロウ(脱ロウ)せしめる脱ロウ装置であ
る。 【構成】 複数個のロウ義歯を石膏に埋設した複数個の
フラスコと、これらを移動するエアチャック付きエアシ
リンダーと、フラスコを蒸気加熱する脱ロウ槽と、これ
より流れ落ちたロウを受け、回収するタンク等からなる
脱ロウ装置で、従来人手でいちいちやっていた作業を自
動的に能率よく行えるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有床義歯を製作するに
際して、ロウ義歯の義歯床を自動的に流ロウ(脱ロウ)
せしめ、合成樹脂床に置き換えるための脱ロウ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、有床義歯の作製法としては、患者
の口腔内によく適合するロウ義歯を製作し、このロウ義
歯のロウでつくった義歯床を強度の大きい合成樹脂で置
き換える方法がよく行われている。この方法は、まず、
ロウ義歯を上下に分割可能なフラスコへ入れて石膏に埋
没し、この石膏を硬化させてから義歯床を形成するロウ
を除去したのち、流ロウしたあとに形成される空洞状の
陰型(石膏模型)に分離剤を薄く塗布し、この陰型の部
分に軟化させた合成樹脂を充填して上下フラスコを重ね
合わせ加圧しながら加熱重合させるか、あるいは流ロウ
したあとの陰型石膏模型に分離剤を薄く塗布してから、
上下フラスコを重ね合せて強く閉め、この陰型の部分に
溶融等で軟化させた合成樹脂を射出もしくは押出して冷
却させるものである。このロウ義歯床を合成樹脂床に置
換する過程で行う流ロウは、通常ロウ義歯を石膏中に埋
設したフラスコを熱湯中に浸漬し、ロウを軟化・溶融さ
せてから、フラスコを上下に分割し、人手でヘラ等を利
用して、いちいちていねいにロウを取り除き、さらにそ
の陰型部分をよく熱湯で洗滌するのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、今まで
は、ロウ義歯床を合成樹脂床に置換する過程で行う流ロ
ウ、つまり脱ロウはロウ義歯を石膏中に埋設したフラス
コを湯の中へ投入し、この湯を沸騰させてロウを軟化・
溶融してから、フラスコを上下に分割し、人手によりこ
のロウをいちいちていねいに除去していたので、非常に
手間と時間がかかって、能率が悪かった。また、熱湯を
使用するためにこれが手や顔等に触れて火傷となる危険
性が大きく、安全上も好ましくない作業であった。さら
にこの脱ロウ作業が不完全な場合には、石膏模型に十分
に合成樹脂が充填されない結果、その型の形状が完全に
は再現できず、患者の口腔内によく適合しなかったり外
観がよくなかったりするので、商品価値が極めて低いも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を改善したものであって、具体的には、1床以上の
ロウ義歯を石膏に埋設したフラスコ1組以上と、該フラ
スコを脱ロウ槽へ移送したり、あるいはこれを脱ロウ槽
から取出したりするエアチャック付きエアシリンダー
と、上記フラスコを蒸気加熱するための脱ロウ槽と、流
れ落ちるロウを受け、回収するタンクとからなってい
て、該フラスコには、上部に蒸気と水を交互に噴出さす
蒸気噴出ノズルを、また底部にロウの流出口を設け、さ
らに上記脱ロウ槽には上面に、前後方向へ移動せしめる
シリンダーによって、開閉自在であって、密封するため
の蓋を付設し、かつその側面には該脱ロウ槽内を加熱す
るための蒸気噴出口と蒸気吸引口を設ける一方、その底
面にはロウの流出口を付設した脱ロウ装置を使用するこ
とによってロウ義歯床のロウを石膏模型から人手に全く
たよることなく自動的に流ロウさせることができるよう
になった。
【0005】
【作用】以上のように本発明の脱ロウ装置を使用するこ
とによって、ロウ義歯床のロウを石膏模型から自動的
に、しかも完全に除去することができるようになったの
で、人手がいらなくなった。それで、熱湯や熱いロウが
手とか顔等につくこともなくなったため、火傷の危険性
もなくなった。また該脱ロウ装置では一度に複数個のロ
ウ義歯床の脱ロウができるので非常に能率的である。さ
らに該脱ロウ装置ではロウ義歯床のロウを完全に流ロウ
できるために、患者の口腔内によく適合し、かつ、石膏
模型の形状が忠実に合成樹脂床に再現し、外観のよい合
成樹脂義歯床が作製可能となった。
【0006】
【実施例】図1、図2および図3は本発明の脱ロウ装置
の一実施例を示している。該脱ロウ装置の前方に設け
た、ロウ義歯1組5床を内蔵したフラスコ(1)2組を
エア駆動のチャック(2)でつかみ、上下方向へ移動さ
せるエアシリンダー(3)と前後方向へ移動させるエア
シリンダー(4)によってこのフラスコの後方に付設し
た脱ロウ槽(5)内に搬送し、配置する。フラスコ2組
(1)が脱ロウ槽(5)内に配置されると、その後方で
待機していた蓋(6)が前進し、脱ロウ槽(5)上部を
密封する。この蓋(6)が閉じると同時に、4箇所のク
ランプシリンダーがONになる。蓋(6)には先端がシ
リコ−ンゴムで作製された蒸気噴出ノズルがついてい
て、蓋(6)が閉じると、まず脱ロウ槽(5)内後方の
IN側噴出口より蒸気が噴出され、脱ロウ槽(5)を蒸
気で満たされる。これによりフラスコ(1)内のロウ義
歯床のロウは軟化し、次いでこの状態のままでフラスコ
(1)上面にある噴出ノズル(8)より蒸気が噴出して
一段とロウの軟化が促進され、ついにロウは溶融する
が、この溶融したロウを流し出すために蒸気と水を交互
に噴出させて、石膏模型内部のロウを完全にフラスコ
(1)底部のエアベントより押し流す。フラスコ(1)
底部より流出したロウは該脱ロウ装置の下部に設けたタ
ンク(9)の水面に落下して水面上に浮遊する。このタ
ンクの水面に落ちたロウは軸流ポンプ(7)で発生する
水流により該脱ロウ装置の後方に設けた排ロウタンクへ
押し流される。このようにして流ロウ、つまり脱ロウが
完全に終ると、脱ロウ槽内の蒸気はOUT側ノズルのバ
ルブを開けることによってほとんど吸い出され、蓋のク
ランプは解除して蓋が開き、次いで再びエアチャックで
フラスコを取出し、1サイクルの脱ロウ処理を完了す
る。この脱ロウ処理の途中で、もし脱ロウ槽外に蒸気が
もれた場合でも該脱ロウ装置の上方にある排気ファン
(10)により屋外に排出する。以上のように該脱ロウ
装置を使用することによって人手をわずらわすことなし
にロウ義歯床のロウを自動的に除去することができるよ
うになった。しかも本発明の脱ロウ装置では石膏模型か
ら完全に脱ロウされるので、患者が満足する合成樹脂の
義歯床を作ることが可能となった。またこの仕事を人手
でやらなくなったので、火傷の心配もなくなった。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は複数個のロ
ウ義歯を石膏中に埋設せしめたフラスコ複数個と、ロウ
義歯床を流ロウさせる脱ロウ槽等を設えた脱ロウ装置
で、本装置では、今まで1つ1つ手作業で行っていた仕
事を複数個まとめて自動的に処理できるようになったの
で非常に能率的となり、コストダウンが可能となった。
また人手にたよらなくてよくなったため、この仕事を未
熟練者でも行えるようになった。このことは人手不足の
折、大きなメリットとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱ロウ装置の斜視図である(一部破断
面図を含む)。
【図2】図1の脱ロウ装置の正面図である。
【図3】図1の脱ロウ装置の側面図である。
【符号の説明】
1 フラスコ 2 エアチャック 3 上下移動エアシリンダー 4 前後移動エアシリンダー 5 脱ロウ槽 6 蓋 7 軸流ポンプ 8 タンク 9 排ロウタンク 10 排気ファン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】図1、図2および図3は本発明の脱ロウ装置
の一実施例を示している。該脱ロウ装置の前方に設け
た、ロウ義歯1組5床を内蔵したフラスコ(1)2組を
エア駆動のチャック(2)でつかみ、上下方向へ移動さ
せるエアシリンダー(3)と前後方向へ移動させるエア
シリンダー(4)によってこのフラスコの後方に付設し
た脱ロウ槽(5)内に搬送し、配置する。フラスコ2組
(1)が脱ロウ槽(5)内に配置されると、その後方で
待機していた蓋(6)が前進し、脱ロウ槽(5)上部を
密封する。この蓋(6)が閉じると同時に、4箇所のク
ランプシリンダーがONになる。蓋(6)には先端がシ
リコーンゴムで作製された蒸気噴出ノズルがついてい
て、蓋(6)が閉じると、まず脱ロウ槽(5)内後方の
IN側噴出口より蒸気が噴出され、脱ロウ槽(5)が蒸
気で満たされる。これによりフラスコ(1)内のロウ義
歯床のロウは軟化し、次いでこの状態のままでフラスコ
(1)上面にある噴出ノズルより蒸気が噴出して一段と
ロウの軟化が促進され、ついにロウは溶融するが、この
溶融したロウを流し出すために蒸気と水を交互に噴出さ
せて、石膏模型内部のロウを完全にフラスコ(1)底部
のエアベントより押し流す。フラスコ(1)底部より流
出したロウは該脱ロウ装置の下部に設けたタンク(8)
の水面に落下して水面上に浮遊する。このタンクの水面
に落ちたロウは軸流ポンプ(7)で発生する水流により
該脱ロウ装置の後方に設けた排ロウタンク(9)へ押し
流される。このようにして流ロウ、つまり脱ロウが完全
に終ると、脱ロウ槽内の蒸気はOUT側ノズルのバルブ
を開けることによってほとんど吸い出され、蓋(6)の
クランプは解除して蓋(6)が開き、次いで再びエアチ
ャック(2)でフラスコを取出し、1サイクルの脱ロウ
処理を完了する。この脱ロウ処理の途中で、もし脱ロウ
槽外に蒸気がもれた場合でも該脱ロウ装置の上方にある
排気ファン(10)により屋外に排出する。以上のよう
に該脱ロウ装置を使用することによって人手をわずらわ
すことなしにロウ義歯床のロウを自動的に除去すること
ができるようになった。しかも本発明の脱ロウ装置では
石膏模型から完全に脱ロウされるので、患者が満足する
合成樹脂の義歯床を作ることが可能となった。またこの
仕事を人手でやらなくなったので、火傷の心配もなくな
った。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1床以上のロウ義歯を石膏に埋設したフ
    ラスコ1組以上と、該フラスコを脱ロウ槽へ移送した
    り、あるいはこれを脱ロウ槽から取出したりするエアチ
    ャック付きエアシリンダーと、上記フラスコを蒸気加熱
    するための脱ロウ槽と、流れ落ちるロウを受け、回収す
    るタンクとからなっていて、該フラスコには、上部に蒸
    気と水を交互に噴出させる蒸気噴出ノズルを、また底部
    に、ロウの流出口を設け、さらに上記脱ロウ槽には、上
    面に前後方向へ移動せしめるシリンダーによって、開閉
    自在であって、密封するための蓋を付設し、かつその側
    面には該脱ロウ槽内を加熱するための蒸気噴出口と蒸気
    吸引口を設ける一方、その底面にはロウの流出口を付設
    したことを特徴とする脱ロウ装置。
  2. 【請求項2】 フラスコ、エアチャック付きエアシリン
    ダー、脱ロウ槽、タンクおよびその他の付属設備が1つ
    の装置に組込まれている請求項1に記載の脱ロウ装置。
JP30934592A 1992-10-23 1992-10-23 脱ロウ装置 Expired - Lifetime JP2604676B2 (ja)

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JPH0833654A true JPH0833654A (ja) 1996-02-06
JP2604676B2 JP2604676B2 (ja) 1997-04-30

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504825A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド 表面処理組成物を用いた歯科器具を製造する方法
KR101043575B1 (ko) * 2009-08-21 2011-06-22 주식회사 대진기계 인공치아 가공기의 지그기구
JP2015070907A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 株式会社ウェイナ総合研究所 流体加熱装置、及び歯科用蝋洗浄装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010504825A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド 表面処理組成物を用いた歯科器具を製造する方法
KR101043575B1 (ko) * 2009-08-21 2011-06-22 주식회사 대진기계 인공치아 가공기의 지그기구
JP2015070907A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 株式会社ウェイナ総合研究所 流体加熱装置、及び歯科用蝋洗浄装置

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