JPH08336437A

JPH08336437A - 健康チェアー

Info

Publication number: JPH08336437A
Application number: JP7079473A
Authority: JP
Inventors: Katsuomi Ichimura; 勝臣市村
Original assignee: AKITEENU JAPAN KK
Current assignee: AKITEENU JAPAN KK
Priority date: 1995-03-10
Filing date: 1995-03-10
Publication date: 1996-12-24

Abstract

(57)【要約】【目的】比較的簡単な構造で、強度もあり、且つ高さ
等を含めた各種調整機能を有する姿勢矯正用の健康チェ
アーを提供すること。【構成】座部と、座部を支持する座部支持部材と、膝
当て部と、膝当て部を支持する膝当て部支持部材と、こ
れら支持体の下部に設けられた脚体とよりなり、座部支
持部材と膝当て部支持部材とを枢着する枢着部と、両支
持部材の間隔を調整する間隔調整部とを設けたことを特
徴とする健康チェアー【効果】部品点数が少なく組立が簡単であり、各種調
整手段の調整が簡単に行えるため老若男女を問わず広い
年代層にわたって利用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、健康イスに関し、詳
しくは、座部と膝当て部との調整が可能で構造が簡単な
健康イスに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、仕事が高度化するにつれてデスク
ワークが多くなり、椅子を利用する時間が増加してい
る。特に、パソコン、ワープロ等を使った作業は、着座
姿勢を長時間維持することが殆どで、体に静止疲労感を
与える。もともと、椅子は背当て部と座部とよりなり、
座る人の臀部を含めた腰部全体を一定に保持することが
必要である。

【０００３】そして、座部及び背当て部に関しては、座
りごごちに重点が置かれ、それを改良するための多くの
技術が開発されている。しかし座部や背当てが如何に改
良されようと、腰掛けた場合、膝部には支えがなく膝自
体が常に空間に遊んでいることに変わりはない。いきお
い、腰と背中で体全体を支えようとするため、姿勢がど
うしても悪くなる。

【０００４】このような欠点をカバーするものとして、
膝当て、座部とよりなるチェアー、又は膝当て、座部、
背当てとよりなる姿勢矯正用のチェアーが開発された。
これらは、座部に座った時、その姿勢のままで膝を支え
ることにより、背筋を延ばす効果を狙ったものである。
このチェアーを使用した場合は、座った際、胸が張り背
筋が延ばされて着座姿勢が極めて良くなることから、特
に子供用の勉強椅子として、姿勢矯正用に最適である。

【０００５】また長時間利用する者にとっては、着座状
態で腰や背中に負担がかからず疲労が少ない。このよう
に利便性から見て優れた特徴を持っているが、チェアー
自体の構造から見た場合やや問題がある。即ち、膝部と
座部とを別位置に設けなければならず、しかも脚部を挿
入するための空間が必要であることから、膝部と座部と
を支える支持構造が強度的に確実なことが要求される。

【０００６】しかし、強度を強くするとどうしても構造
が複雑になり、一方、簡単な構造にすると、今度は、座
部や膝当て部を支える部材の太さを大きくする必要が出
てくる。本来、椅子は、デザイン的にも優れたものが要
求され、極端に頑強なイメージを与えるものは敬遠され
る傾向がある。従って、できるだけ複雑な構造にならな
いようにした上、更に頑強な印象を与えることも避けな
ければならない。一方、使用する人の背丈の問題もあっ
て、椅子の高さ等を調節する必要があるが、このような
調節手段を設けると尚更のこと、構造が複雑になる。ま
た、椅子そのものの無駄な容積が増加することも避けら
れない。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点の解決を意図したものである。即ち、本発明の目的
は、比較的簡単な構造で、強度もあり、且つ高さ等を含
めた各種調整機能を有する姿勢矯正用の健康チェアーを
提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
チェアーの主な支え構造を交差させてＸ脚にすることに
より、単純構造でしかも強度も十分確保でき、且つ高さ
の調整も容易に可能になることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成させたものである。

【０００９】即ち、本発明は、座部と膝当て部とよりな
り座部の高さを調節自在にした健康チェアーに存する。
そしてまた、座部と、座部を支持する座部支持部材と、
膝当て部と、膝当て部を支持する膝当て部支持部材と、
これら支持体の下部に設けられた脚体とよりなり、座部
支持部材と膝当て部支持部材とを枢着する枢着部と、両
支持部材の間隔を調整する間隔調整部とを設けた健康チ
ェアーに存する。

【００１０】そしてまた、膝当て部が角度調整自在とな
っている健康チェアーに存する。そしてまた、座部が角
度調整自在となっている健康チェアーに存する。そして
また、間隔調整部が、座部支持部材に枢着された上ナッ
トパイプ部材と、膝当て部支持部材に枢着された下ナッ
トパイプ部材と、これら両パイプ部材に挿入可能な両ネ
ジボルト体とよりなり、両ネジボルト体を回転させるこ
とにより、両支持部材の間隔を調整する健康チェアーに
存する。

【００１１】そしてまた、座部支持部材が延長又は縮小
自在になっている健康チェアーに存する。そしてまた、
膝当て部を調整自在にするのは、膝当て部を膝当て部支
持部材に設けた穴受け具と座部に設けた取付け金具との
取り付け位置の変更によって行われる健康チェアーに存
する。そしてまた、座部を調整自在にするのは、座部支
持部材に設けた穴受け具と座部に設けた取付け金具との
取り付け位置の変更によって行われる健康チェアーに存
する。そしてまた、脚体が、キャスターを備えた健康チ
ェアーに存する。

【００１２】

【作用】上記のような構成の健康チェアーを使った場合
は、座部と膝当て部とにより、着座姿勢が正しく矯正さ
れ、腰や背中に負担が掛からない。また、チェアーの高
さが、調整できることから、如何なる体格にも適応が可
能である。

【００１３】

【実施例】以下、実施例を挙げ図面に基づいて本発明を
説明する。図１は、本発明の第１実施例である健康チェ
アーの外観を示す図である。この健康チェアーは、大き
く分けて座部１を支持する座部支持部材２と、膝当て部
４を支持する膝当て支持部材５とよりなる。座部１は、
座部支持部材２に支持されているが、当て板１Ｂを使う
と強度的に強いものとなる。

【００１４】座部１は、通常クッション性豊かな材料よ
りなり、座る人の尻部を心地よく保持することができ
る。座部支持部材２には、上ナットパイプ部材７２がピ
ン軸Ｑ２により枢着されており、該支持部材に対して回
動が自由に可能である。上ナットパイプ部材７２は、こ
の実施例のように座部支持部材２にくり抜いた部分Ｋ１
に取り付けるのがバランス的にも良い。

【００１５】上ナットパイプ部材７２は、中に雌ねじ体
７２Ａ（図２参照）が螺設された中空体である。座部支
持部材２には脚体３が設けられており、この脚体３によ
り、座った際、力が加わるところの座部支持部材２を安
定良く支持することができる。また脚体３には、両端に
一対のキャスター３Ａが取り付けられているが、その取
り外しは自由である。

【００１６】一方、膝当て部４は膝当て部支持部材５に
支持されている。通常、クッション性豊かな材料よりな
り、座る人の膝当て部４を心地よく保持することができ
る。膝当て部支持部材５には、下ナットパイプ部材７３
がピン軸Ｑ３により枢着されており、該支持部材に対し
て回動が可能である。下ナットパイプ部材７３は、上ナ
ットパイプ部材７２と同様に膝当て部支持部材５にくり
抜いた部分Ｋ２に取り付けられている。

【００１７】下ナットパイプ部材７３は、また上ナット
パイプ部材７２と同様に、中に雌ねじ体７３Ａ（図２参
照）が内挿された中空体である。膝当て部支持部材５に
は脚体６が設けられており、この脚体６により、力が加
わるところの膝当て部支持部材４を安定良く支持するこ
とができる。また脚体６には、両端に一対のキャスター
６Ａが取り付けられているが、取り外すことも可能であ
る。

【００１８】上ナットパイプ部材７２と下ナットパイプ
部材７３とを連結するものとして両ネジボルト体７１が
使われる。そして、図２に示すように、上ナットパイプ
部材７２、下ナットパイプ部材７３、両ネジボルト体７
１が間隔調整部７として機能する。ここで、両ネジボル
ト体７１を説明すると、両ネジボルト体７１Ａは、太径
部７１Ａとそれより両側に延設される細径部７１Ｂ．７
１Ｃとよりなる。

【００１９】そして、一方側の細径部７１Ｂと他方側の
細径部７１Ｃとは、それぞれ反対の螺子が刻設されてい
る。図に示すように、上ナットパイプ部材７２に一方側
の細径部７１Ｂを、また下ナットパイプ部材７３に他方
側の細径部７１Ｃを挿入し、太径部７１Ａを握って一方
に回転させると、両ネジボルト体７１の各細径部は、両
ナットパイプ部材の中に挿入されてねじ込まれる。

【００２０】また他方に回転させると、反対に両ネジボ
ルト体７１の各細径部７１Ｂ、７１Ｃは、各ナットパイ
プ部材の中から脱出してくる。次に、健康チェアーの組
立方法を述べる。先ず、座部１と膝当て部４とをそれぞ
れ座部支持部材２と膝当て部支持部材５に予め取り付け
ておく。また、座部支持部材２の脚体３と膝当て部支持
部材５の脚体６のそれぞれにキャスターを取り付ける。

【００２１】ここで座部支持部材２と膝当て部支持部材
５とを、Ｘ条に組んで、やや中間より下の位置でピン軸
Ｑ１で枢着する。座部支持部材２に上ナットパイプ部材
７２を、ピン軸Ｑ２によりまた膝当て部支持部材５に下
ナットパイプ部材７３をやはりピン軸Ｑ３とを使って枢
着する。上ナットパイプ部材７２と下ナットパイプ部材
７３とに、両ネジボルト体７１をネジ込んで少しく挿入
し両パイプ部材を連結する。

【００２２】以上で、健康チェアーの一応の組立が終わ
る。ここで全体のバランスを見ながら、例えば、両ネジ
ボルト体７１を正回転させる。両パイプ部材は近づい
て、両支持部材の間隔が狭められ、座部１が下方に下が
って行く。座部１の位置が身体にちょうど合った高さと
なった時、その回転を止める（図３参照）。

【００２３】以上で、その人の体格にあった使用可能な
状態となる。なお、高さが低くなり過ぎて高くしたい場
合は、太径部７１Ａを握って逆に回転させると、両パイ
プ部材は離れて行き、支持部材の間隔が拡大され、結果
的に座部１が上方に上がる（図４参照）。以上、本発明
の実施例を挙げ構造、組立方法等について説明したが、
以下、その変形例を示す。

【００２４】図５は、座部１において、その角度が調整
自在な構成となっている例を示すものである。座部１
は、座部支持部材２にピン軸Ｐ２を介して回動自在に枢
着する。また座部支持部材２には、多数の穴を有する穴
Ｈ受け具２Ａが固定されて取り付けられており、座部１
には、該穴受け具２Ａに取り付けられる取付け金具１Ａ
が設けられている。

【００２５】この取付け金具１Ａは、穴を有するもの
で、座部の一部に軸ピンＰ１を介して枢着されており、
自由に回動が可能となっている。従って、座部の角度を
調整する場合は、穴受け具２Ａの穴Ｈと取付け金具１Ａ
の穴とに、例えば係止ピンＰ３を挿入することにより固
定される。従って、座部１の角度を調整する場合は、穴
受け具2 Ａに対する取付け金具１Ａの位置を調整するこ
とにより容易に可能である。係止ピンＰ３は、簡単に抜
けないように溝を設けて穴受け具2 Ａと係止されるよう
にすると良い。

【００２６】図６は、膝当て部４において、その角度が
調整自在になっている例を示すものである。膝当て部４
は、膝当て部支持部材５にピン軸Ｐ２を介して回動自在
に取り付けられている。膝当て部支持部材５には、多数
の穴Ｈを有する穴受け具５Ａが固定されて取り付けられ
ており、膝当て部４には、該穴受け具５Ａに取り付けら
れる取付け金具４Ａが設けられている。

【００２７】この取付け金具４Ａは、穴を有するもの
で、膝当て部４の一部にピン軸Ｐ１を介して枢着されて
おり、自由に回動が可能となっている。従って、膝当て
部４は角度を調整する場合は、穴受け具５Ａの穴Ｈと取
付け金具４Ａの穴とに、例えば係止ピンＰ３を挿入する
ことにより固定される。従って、膝当て部４の角度を調
整する場合は、穴受け具５Ａに対する取付け金具４Ａの
位置を調整することにより容易に可能である。係止ピン
Ｐ３は簡単に抜けないように凹部がある抜け止めピンを
利用すると良い。

【００２８】図７は、座部支持部材２と膝当て部支持部
材５との間隔を調整する間隔調整部の他の実施例を示す
ものである。膝当て部支持部材５には、多数の穴Ｈを有
する穴受け具Ｍが固定されて取り付けられている。また
座部支持部材２には、取付け金具Ｌがピン軸Ｐ２を介し
て回動自在に取り付けられている。座部１は、穴受け具
Ｍの穴Ｈと取付け金具Ｌの穴とに、例えば係止ピンＰ３
を挿入することにより固定される。

【００２９】従って、座部１の高さを調整する場合は、
穴受け具Ｍに対する取付け金具Ｌのの位置を調整するこ
とにより、それが容易に可能である。係止ピンＰ３は簡
単に抜けないように溝部がある抜け止めピンを利用する
と良い。ところで、これまで実施例で述べたところの上
ナットパイプ部材７２、下ナットパイプ部材７３、及び
両ネジボルト体７１を使った高さ調整手段は、高さを調
整すると座部の角度が少しくでも変わり、それを避ける
ことはできない。

【００３０】そのために考えらたものとして、座部の角
度をそのままにして高さのみが調節できるものがある。
即ち、座部が座部支持部材に対して延長可能になってい
るものである。図は省略するが、座部を直接支える部分
には、多数の調整穴を有する雌部材を設け、座部支持部
材にも多数の調整穴を設ける。

【００３１】そして、座部側の雌部材を座部支持部材の
上端部から挿入し、両者の共通する穴にピン等を挿入す
ることで両者を取り付けるのである。ピンの位置を変え
ることにより、座部支持部材が延長され座部の高さが自
由に調整できることになる。このような構造をしたチェ
アーは、高さを如何に調整しても、座部自体の角度が全
く変わらない。

【００３２】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施例にのみ限定されるものではなく、その本質から逸
脱しない範囲で、他の色々な変形例が可能であることは
言うまでもない。例えば、実施例では、角度調整手段
を、穴受け具と取付け金具とより構成したが、機構学上
の他の各種構造を使用することで行うことも勿論可能で
ある。座部支持部材、膝当て支持部材、脚体等の断面形
状は、実施例のものに限らず、力学的に耐えるものであ
れば十分である。

【００３３】

【発明の効果】特許請求の範囲の各項の記載に対応する
効果を順不同に列挙すれば、以下の通りとなる（尚、請
求項によっては、下記の複合の効果を有することはいう
までもない）。１、比較的簡単な構造で且つ、強度も保証される。２、部品点数が少なく、組立が簡単である。３、座部支持部材の長さが延長して座部の高さが調整で
きる。４、膝当て部の角度が調整される。５、座部の角度が調整される。６、各種調整手段の調整が簡単に行えるため老若男女を
問わず広い年代層にわたって利用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、健康チェアーの斜視図である。

【図２】図２は、間隔調整部を示したものである。

【図３】図３は、健康チェアーの座部の位置を低くした
場合の側面図である。

【図４】図４は、健康チェアーの座部の位置を高くした
場合の側面図である。

【図５】図５は、座部の傾斜調整部を示したものであ
る。

【図６】図６は、膝当て部の傾斜調整部を示したもので
ある。

【図７】図７は、座部における別の間隔調整部を示した
ものである。

【符号の説明】

１…座部１Ａ…取付け金具１Ｂ…当て板２…座部支持部材２Ａ…穴受け具３…脚体３Ａ…キヤスター４…膝当て部４Ａ…取付け金具５…膝当て部支持部材５Ａ…穴受け具６…脚体６Ａ…キヤスター７…間隔調整部７１Ａ…太径部７１Ｂ…細径部７１Ｃ…細径部７２…上ナットパイプ部材７２Ａ…雌ネジ体７３…下ナットパイプ部材７３Ａ…雌ネジ体Ｈ…穴Ｌ…取付け金具Ｍ…穴受け具Ｐ１…ピン軸Ｐ２…ピン軸Ｐ３…係止ピンＱ１…ピン軸Ｑ２…ピン軸Ｑ３…ピン軸Ｔ…穴

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】座部と膝当て部とよりなり座部の高さを
調節自在にした健康チェアー。
【請求項２】座部と、座部を支持する座部支持部材
と、膝当て部と、膝当て部を支持する膝当て部支持部材
と、これら支持体の下部に設けられた脚体とよりなり、
座部支持部材と膝当て部支持部材とを枢着する枢着部
と、両支持部材の間隔を調整する間隔調整部とを設けた
ことを特徴とする健康チェアー。
【請求項３】前記膝当て部が角度調整自在となってい
ることを特徴とする請求項２記載の健康チェアー。
【請求項４】前記座部が角度調整自在となっているこ
とを特徴とする請求項２記載の健康チェアー。
【請求項５】前記間隔調整部が、座部支持部材に枢着
された上ナットパイプ部材と、膝当て部支持部材に枢着
された下ナットパイプ部材と、これら両パイプ部材に挿
入可能な両ネジボルト体とよりなり、両ネジボルト体を
回転させることにより、両支持部材の間隔を調整するこ
とを特徴とする請求項２記載の健康チェアー。
【請求項６】座部支持部材が延長又は縮小自在になっ
ていることを特徴とする請求項２記載の健康チェアー。
【請求項７】膝当て部を調整自在にするのは、膝当て
部を膝当て部支持部材に設けた穴受け具と座部に設けた
取付け金具との取り付け位置の変更によって行われるこ
とを特徴とする請求項３記載の健康チェアー。
【請求項８】座部を調整自在にするのは、座部支持部
材に設けた穴受け具と座部に設けた取付け金具との取り
付け位置の変更によって行われることを特徴とする請求
項４記載の健康チェアー。
【請求項９】脚体が、キャスターを備えたことを特徴
とする請求項１乃至８記載のいずれかの健康チェアー。