JPH0833500A - 鎖置換増幅による細胞中の核酸の検出 - Google Patents
鎖置換増幅による細胞中の核酸の検出Info
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- JPH0833500A JPH0833500A JP6307877A JP30787794A JPH0833500A JP H0833500 A JPH0833500 A JP H0833500A JP 6307877 A JP6307877 A JP 6307877A JP 30787794 A JP30787794 A JP 30787794A JP H0833500 A JPH0833500 A JP H0833500A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 核酸の増幅法、特に形態的に完全な細胞中の
核酸の増幅法の提供。 【構成】 懸濁された細胞中、スライド上の細胞、また
は組織中の細胞のinsituでの核酸ターゲット配列
の増幅のための鎖置換増幅。優れた標本形態が保存さ
れ、DNAターゲット、またはRNAターゲット、また
は、その両方が選択的に増幅される。SDAによるin
situ増幅は免疫化学技術に適合するので、ターゲ
ット配列の増幅と免疫染色の両方を同じ標本に行う。
核酸の増幅法の提供。 【構成】 懸濁された細胞中、スライド上の細胞、また
は組織中の細胞のinsituでの核酸ターゲット配列
の増幅のための鎖置換増幅。優れた標本形態が保存さ
れ、DNAターゲット、またはRNAターゲット、また
は、その両方が選択的に増幅される。SDAによるin
situ増幅は免疫化学技術に適合するので、ターゲ
ット配列の増幅と免疫染色の両方を同じ標本に行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核酸の増幅、特に形態的
に完全な細胞中の核酸の増幅に関する。
に完全な細胞中の核酸の増幅に関する。
【0002】
【背景技術】核酸増幅技術は少量の核酸の検出および分
析に強力な手段を提供している。かかる方法の顕著な感
度は、感染症、遺伝病の早期診断、分析のための遺伝子
単離、そして法医学における特定の核酸の検出のために
方法を開発する試みにつながった。核酸増幅技術は、方
法の温度条件により分類できる。ポリメラーゼ連鎖反応
(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、および転写
に基づく増幅は、一本鎖のターゲット分子を再生して増
幅するために高温(85℃−100℃)と低温(30℃
−40℃)間の反応の繰り返しサイクルを必要とする。
対照的に、鎖置換増幅(SDA)、自動継続酸列複製
(3SR)およびQβレプリカーゼ系のような方法は、
一定の低温(通常約30−40℃)で行うことができる
等温反応である。
析に強力な手段を提供している。かかる方法の顕著な感
度は、感染症、遺伝病の早期診断、分析のための遺伝子
単離、そして法医学における特定の核酸の検出のために
方法を開発する試みにつながった。核酸増幅技術は、方
法の温度条件により分類できる。ポリメラーゼ連鎖反応
(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、および転写
に基づく増幅は、一本鎖のターゲット分子を再生して増
幅するために高温(85℃−100℃)と低温(30℃
−40℃)間の反応の繰り返しサイクルを必要とする。
対照的に、鎖置換増幅(SDA)、自動継続酸列複製
(3SR)およびQβレプリカーゼ系のような方法は、
一定の低温(通常約30−40℃)で行うことができる
等温反応である。
【0003】最もよく知られている核酸増幅方法の一つ
はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)である。この方法は
R.K.Saikiら(1985,Science 2
30,1350−1354)により、また米国特許第
4,683,195号、米国特許第4,683,202
号および米国特許第4,800,159号に記載されて
いる。簡単に記載すると、PCRを使いターゲット配列
を増幅するために、ターゲット配列を鋳型として用い、
デオキシリボヌクレオチドおよびDNAポリメラーゼを
添加することにより、ターゲット配列に隣接する配列に
相補的な二つのプライマーをハイブリッド形成させ(そ
れぞれの反対の相補鎖にひとつ)伸長する。伸長の後、
反応温度を上げ、新しく合成された鎖を鋳型から分離
し、続いて下げてプライマーを再アニールさせ、伸長過
程を繰り返す。反応温度の特徴的なサイクルのため、P
CRはTaqポリメラーゼのような熱安定性ポリメラー
ゼの使用を必要とする。
はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)である。この方法は
R.K.Saikiら(1985,Science 2
30,1350−1354)により、また米国特許第
4,683,195号、米国特許第4,683,202
号および米国特許第4,800,159号に記載されて
いる。簡単に記載すると、PCRを使いターゲット配列
を増幅するために、ターゲット配列を鋳型として用い、
デオキシリボヌクレオチドおよびDNAポリメラーゼを
添加することにより、ターゲット配列に隣接する配列に
相補的な二つのプライマーをハイブリッド形成させ(そ
れぞれの反対の相補鎖にひとつ)伸長する。伸長の後、
反応温度を上げ、新しく合成された鎖を鋳型から分離
し、続いて下げてプライマーを再アニールさせ、伸長過
程を繰り返す。反応温度の特徴的なサイクルのため、P
CRはTaqポリメラーゼのような熱安定性ポリメラー
ゼの使用を必要とする。
【0004】対照的に、鎖置換増幅(SDA)はプライ
マーの伸長、一本鎖伸長産物の置換、伸長産物(または
原ターゲット配列)へのプライマーのアニーリング、後
に続くプライマーの伸長が反応混合物中で同時に起こる
等温核酸増幅方法である。これは反応の段階が反応の温
度制約の結果、別個の相またはサイクルに起こるPCR
とは対照的である。SDAは1)二本鎖認識部位のヘミ
ホスホロチオエート形状の未修飾鎖をニックできる制限
エンドヌクレアーゼの能力、および2)ニックから複製
を開始し下流の非鋳型鎖を置換できる、いくつかのポリ
メラーゼの能力、に基づいている。プライマーのアニー
リングのために二本鎖ターゲット配列を変性するために
増加させた温度(95℃)での最初のインキュベーショ
ンの後、後に続く重合および新しく合成された鎖の置換
は一定温度(通常約37℃)で行われる。ターゲット配
列の各新規コピーの産生は5つの段階から成る:1)原
ターゲット配列または以前に重合された置換一本鎖伸長
産物との増幅プライマーの結合、2)α−チオデオキシ
ヌクレオシド トリホスフェ−トを組み込むエキソヌク
レアーゼ欠失(exo- )クレノウポリメラーゼによる
プライマーの伸長、3)ヘミホスホロチオエート二本鎖
制限部位のニッキング、4)ニック部位からの制限酵素
の解離、そして5)下流非鋳型鎖の置換を伴うexo-
クレノウによるニックの3´末端からの伸長。ニック、
重合、および置換は定温で同時にかつ継続的に起こる。
なぜなら、ニックからの伸長が別のニック可能な制限部
位を再生するからである。二本鎖ターゲット配列の両鎖
にハイブリッド形成するプライマーが用いられる場合、
センス鎖およびアンチセンス鎖が後に続く増幅の繰り返
しにおいて反対プライマーの鋳型として働くので増加は
指数関数的である。SDAはG.T.Walkerら
(1992a.Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 89,392−396 および 1992
b.Nuc.Acids.Res.20,1691−1
696)により記載されている。α−チオdNTPが組
み込まれている場合、二本鎖認識部位をニックする制限
酵素の例は、HincII、HindII、AvaI、
NciIおよびFnu4HIである。必要なニック活性
を示すこれら制限酵素および他のすべてはSDAでの使
用に適切である。Walkerらの開示は本発明の参照
文献に編入され、SDA方法の詳細は、下記の実施例に
見い出だされる。
マーの伸長、一本鎖伸長産物の置換、伸長産物(または
原ターゲット配列)へのプライマーのアニーリング、後
に続くプライマーの伸長が反応混合物中で同時に起こる
等温核酸増幅方法である。これは反応の段階が反応の温
度制約の結果、別個の相またはサイクルに起こるPCR
とは対照的である。SDAは1)二本鎖認識部位のヘミ
ホスホロチオエート形状の未修飾鎖をニックできる制限
エンドヌクレアーゼの能力、および2)ニックから複製
を開始し下流の非鋳型鎖を置換できる、いくつかのポリ
メラーゼの能力、に基づいている。プライマーのアニー
リングのために二本鎖ターゲット配列を変性するために
増加させた温度(95℃)での最初のインキュベーショ
ンの後、後に続く重合および新しく合成された鎖の置換
は一定温度(通常約37℃)で行われる。ターゲット配
列の各新規コピーの産生は5つの段階から成る:1)原
ターゲット配列または以前に重合された置換一本鎖伸長
産物との増幅プライマーの結合、2)α−チオデオキシ
ヌクレオシド トリホスフェ−トを組み込むエキソヌク
レアーゼ欠失(exo- )クレノウポリメラーゼによる
プライマーの伸長、3)ヘミホスホロチオエート二本鎖
制限部位のニッキング、4)ニック部位からの制限酵素
の解離、そして5)下流非鋳型鎖の置換を伴うexo-
クレノウによるニックの3´末端からの伸長。ニック、
重合、および置換は定温で同時にかつ継続的に起こる。
なぜなら、ニックからの伸長が別のニック可能な制限部
位を再生するからである。二本鎖ターゲット配列の両鎖
にハイブリッド形成するプライマーが用いられる場合、
センス鎖およびアンチセンス鎖が後に続く増幅の繰り返
しにおいて反対プライマーの鋳型として働くので増加は
指数関数的である。SDAはG.T.Walkerら
(1992a.Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 89,392−396 および 1992
b.Nuc.Acids.Res.20,1691−1
696)により記載されている。α−チオdNTPが組
み込まれている場合、二本鎖認識部位をニックする制限
酵素の例は、HincII、HindII、AvaI、
NciIおよびFnu4HIである。必要なニック活性
を示すこれら制限酵素および他のすべてはSDAでの使
用に適切である。Walkerらの開示は本発明の参照
文献に編入され、SDA方法の詳細は、下記の実施例に
見い出だされる。
【0005】SDAによる増幅のターゲットはSDA反
応に用いられるエンドヌクレアーゼ(たとえばHinc
II)での制限により大きな核酸をフラグメント化して
調製される。しかしながら、in situ増幅に関し
ては、SDA反応のニックのために選択された制限エン
ドヌクレアーゼ認識部位を有するターゲット核酸をWa
lkerら(1992b,上記)により記載されたよう
に生成することが最も好ましい。このターゲット生成方
法は、本出願の参照文献に編入された、1991年11
月19日出願のUSSN第07/794399にも記載
されている。SDA増幅可能ターゲット配列の生成のた
めのこの方法は、ターゲット配列を含む二本鎖核酸を熱
変性し、ターゲット配列に4本のプライマーをハイブリ
ッド形成することを含む。プライマーの2本(S1 およ
びS2 )は下記に定義したように、その3´末端付近に
ターゲット結合配列、ターゲット結合配列の5´に制限
酵素認識部位を有するSDA増幅プライマーである。し
かし両増幅プライマーを用いた増幅が指数関数的の場
合、1本だけの増幅プライマーを用いることにより、タ
ーゲット配列の直線的増幅を生じる。他の2本のプライ
マー(B1 およびB2)は下記に定義したように外部プ
ライマーであり、ターゲット結合配列だけから成る。S
1 およびS2 はターゲット配列に隣接している二本鎖核
酸の反対の鎖に結合する。B1 およびB2 はそれぞれS
1 およびS2 のターゲット配列の5´(すなわち上流)
に結合する。続いて、エクソヌクレアーゼ欠失クレノウ
ポリメラーゼ(exo- クレノウポリメラーゼ)を用い
て、3種のデオキシヌクレオシドトリホスフェートおよ
びひとつの修飾デオキシヌクレオシドトリホスフェート
(たとえば、デオキシアデノシン5´−[α−チオ]ト
リホスフェートdATP[αS])の存在下で4本のプ
ライマーすべてを同時に伸長する。S1 およびS2の伸
長は2つの伸長物、S1 −extおよびS2 −extを
産生する。B1 およびB2 の伸長により、原ターゲット
配列鋳型から下流のS1 、S2 伸長産生物は置換され
る。置換された一本鎖のS1 伸長産物は、S2 およびB
2 の結合ターゲットとして働く。同様に、置換された一
本鎖S2 伸長産物はS1 およびB1 の結合ターゲットと
して働く。続いて、全て4本のプライマーはS1 −ex
tおよびS2 −ext鋳型を基に伸長され、前と同じよ
うに外部プライマーの伸長により置換される伸長産物の
第2の対を産生する。これら置換された伸長産物に基づ
く相補的増幅プライマーの結合および伸長は相補鎖の合
成を生じる。これが、各末端にSDAによる増幅に適し
た半修飾の制限酵素認識部位を有する2本の二本鎖核酸
フラグメントを産生する。伸長した外部プライマーは、
一端だけに半修飾制限酵素認識部位を有する2本の大き
な二本鎖フラグメントからのS1 −extとS2 −ex
tにハイブリッド形成した。SDA中のように、ターゲ
ット生成反応の個々の段階が同時に、継続的に起こり、
SDA中で制限酵素によるニックに必要な認識配列を末
端に有するターゲット配列を生成する。SDA反応の全
ての成分がターゲット生成反応にすでに存在しているの
で、生成されたターゲット配列は自動的にかつ継続的に
SDAサイクルに入り、増幅される。
応に用いられるエンドヌクレアーゼ(たとえばHinc
II)での制限により大きな核酸をフラグメント化して
調製される。しかしながら、in situ増幅に関し
ては、SDA反応のニックのために選択された制限エン
ドヌクレアーゼ認識部位を有するターゲット核酸をWa
lkerら(1992b,上記)により記載されたよう
に生成することが最も好ましい。このターゲット生成方
法は、本出願の参照文献に編入された、1991年11
月19日出願のUSSN第07/794399にも記載
されている。SDA増幅可能ターゲット配列の生成のた
めのこの方法は、ターゲット配列を含む二本鎖核酸を熱
変性し、ターゲット配列に4本のプライマーをハイブリ
ッド形成することを含む。プライマーの2本(S1 およ
びS2 )は下記に定義したように、その3´末端付近に
ターゲット結合配列、ターゲット結合配列の5´に制限
酵素認識部位を有するSDA増幅プライマーである。し
かし両増幅プライマーを用いた増幅が指数関数的の場
合、1本だけの増幅プライマーを用いることにより、タ
ーゲット配列の直線的増幅を生じる。他の2本のプライ
マー(B1 およびB2)は下記に定義したように外部プ
ライマーであり、ターゲット結合配列だけから成る。S
1 およびS2 はターゲット配列に隣接している二本鎖核
酸の反対の鎖に結合する。B1 およびB2 はそれぞれS
1 およびS2 のターゲット配列の5´(すなわち上流)
に結合する。続いて、エクソヌクレアーゼ欠失クレノウ
ポリメラーゼ(exo- クレノウポリメラーゼ)を用い
て、3種のデオキシヌクレオシドトリホスフェートおよ
びひとつの修飾デオキシヌクレオシドトリホスフェート
(たとえば、デオキシアデノシン5´−[α−チオ]ト
リホスフェートdATP[αS])の存在下で4本のプ
ライマーすべてを同時に伸長する。S1 およびS2の伸
長は2つの伸長物、S1 −extおよびS2 −extを
産生する。B1 およびB2 の伸長により、原ターゲット
配列鋳型から下流のS1 、S2 伸長産生物は置換され
る。置換された一本鎖のS1 伸長産物は、S2 およびB
2 の結合ターゲットとして働く。同様に、置換された一
本鎖S2 伸長産物はS1 およびB1 の結合ターゲットと
して働く。続いて、全て4本のプライマーはS1 −ex
tおよびS2 −ext鋳型を基に伸長され、前と同じよ
うに外部プライマーの伸長により置換される伸長産物の
第2の対を産生する。これら置換された伸長産物に基づ
く相補的増幅プライマーの結合および伸長は相補鎖の合
成を生じる。これが、各末端にSDAによる増幅に適し
た半修飾の制限酵素認識部位を有する2本の二本鎖核酸
フラグメントを産生する。伸長した外部プライマーは、
一端だけに半修飾制限酵素認識部位を有する2本の大き
な二本鎖フラグメントからのS1 −extとS2 −ex
tにハイブリッド形成した。SDA中のように、ターゲ
ット生成反応の個々の段階が同時に、継続的に起こり、
SDA中で制限酵素によるニックに必要な認識配列を末
端に有するターゲット配列を生成する。SDA反応の全
ての成分がターゲット生成反応にすでに存在しているの
で、生成されたターゲット配列は自動的にかつ継続的に
SDAサイクルに入り、増幅される。
【0006】in situ核酸分析方法により形態的
に完全な細胞内の特定の核酸配列の検出と局在化が可能
になる。in situ核酸分析方法は、たとえば米国
特許第4,888,278号に記載されているように標
識されたプローブの直接的ハイブリダイゼーションによ
り従来は達成された。しかしながら、そのような直接的
ハイブリダイゼーション方法は関心のある核酸に特異的
ではあるが、全ての場合における著しく低いコピー数の
核酸を検出するには感度が充分ではない。著しく低いコ
ピー数を検出する手段として、in situ検出前に
ターゲット配列をin situ増幅することは、非常
に関心のあることである。in situ核酸増幅方法
は従来の溶液増幅よりも、より感度が高い可能性があ
る。なぜなら、細胞は増幅産物を濃縮し、その結果増幅
産物が自由に拡散されるか、または関心のある配列を含
まない細胞の内容物により希釈される場合に、可能な以
上に少量の分子の検出を可能にする。核酸は分析前に細
胞から抽出されないので、in situ方法は群中の
どの細胞が特定の核酸を含んでいるかに関する情報を提
供し、さらに細胞の生化学的および形態学的特徴に関連
して核酸の分析を可能にする。本発明以前には、in
situ増幅方法はPCR(O.Bagagra an
d R.Pomerantz.1993.AIDS R
esarchand Human Retroviru
ses 9(1),69−76;G.Nuovoら 1
992.Diag.Molec.Pathol.1
(2),98−102;M.J.Embletonら
1992.Nuc.Acids Res.20(1
5),3831−3837;J.Embretsonら
1993.Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 90,357−361;P.Komminot
hら 1992.Diag.Moled.Patho
l.1(2),8597;K.P.Chileら 19
92.J.Histochem.Cytochem.4
0(3),333−341;Haaseら 1990.
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
7,4971−4975;O.Bagagraら 19
92.New Engl.J.Med.326(2
1),1385−1391;Pattersonら 1
993.Science 260,976−979)の
ためにだけ開発されてきた。しかし感度を達成するため
にPCRにより必要な複数サイクルの加熱と緊縮ハイブ
リダイゼーション条件は組織や細胞には充分に耐えられ
るものではない。細胞からの増幅配列の拡散は繰り返し
の加熱により増加し、試料全てに拡散信号の増加を生じ
る。細胞からのPCR産物の減少を減らす試みのため
に、交差結合固定液を用いた長時間の固定(15時間か
ら数日)がPCRによるin situ増幅の成功には
不可欠と考えられている。充分な固定の結果、増幅前に
プロテアーゼを用いて固定された細胞を処理することが
重要であるとも考えられている(G.Nuovoら19
92.Diag.Molec.Pathol.1
(2),98−102)。
に完全な細胞内の特定の核酸配列の検出と局在化が可能
になる。in situ核酸分析方法は、たとえば米国
特許第4,888,278号に記載されているように標
識されたプローブの直接的ハイブリダイゼーションによ
り従来は達成された。しかしながら、そのような直接的
ハイブリダイゼーション方法は関心のある核酸に特異的
ではあるが、全ての場合における著しく低いコピー数の
核酸を検出するには感度が充分ではない。著しく低いコ
ピー数を検出する手段として、in situ検出前に
ターゲット配列をin situ増幅することは、非常
に関心のあることである。in situ核酸増幅方法
は従来の溶液増幅よりも、より感度が高い可能性があ
る。なぜなら、細胞は増幅産物を濃縮し、その結果増幅
産物が自由に拡散されるか、または関心のある配列を含
まない細胞の内容物により希釈される場合に、可能な以
上に少量の分子の検出を可能にする。核酸は分析前に細
胞から抽出されないので、in situ方法は群中の
どの細胞が特定の核酸を含んでいるかに関する情報を提
供し、さらに細胞の生化学的および形態学的特徴に関連
して核酸の分析を可能にする。本発明以前には、in
situ増幅方法はPCR(O.Bagagra an
d R.Pomerantz.1993.AIDS R
esarchand Human Retroviru
ses 9(1),69−76;G.Nuovoら 1
992.Diag.Molec.Pathol.1
(2),98−102;M.J.Embletonら
1992.Nuc.Acids Res.20(1
5),3831−3837;J.Embretsonら
1993.Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 90,357−361;P.Komminot
hら 1992.Diag.Moled.Patho
l.1(2),8597;K.P.Chileら 19
92.J.Histochem.Cytochem.4
0(3),333−341;Haaseら 1990.
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
7,4971−4975;O.Bagagraら 19
92.New Engl.J.Med.326(2
1),1385−1391;Pattersonら 1
993.Science 260,976−979)の
ためにだけ開発されてきた。しかし感度を達成するため
にPCRにより必要な複数サイクルの加熱と緊縮ハイブ
リダイゼーション条件は組織や細胞には充分に耐えられ
るものではない。細胞からの増幅配列の拡散は繰り返し
の加熱により増加し、試料全てに拡散信号の増加を生じ
る。細胞からのPCR産物の減少を減らす試みのため
に、交差結合固定液を用いた長時間の固定(15時間か
ら数日)がPCRによるin situ増幅の成功には
不可欠と考えられている。充分な固定の結果、増幅前に
プロテアーゼを用いて固定された細胞を処理することが
重要であるとも考えられている(G.Nuovoら19
92.Diag.Molec.Pathol.1
(2),98−102)。
【0007】37℃で低コピー数のターゲット配列を増
幅できるSDAの能力は、この技術を用いてin si
tu核酸増幅の方法を開発する試みを望ましいものにし
た。しかし、PCRとSDA増幅反応プロトコール間の
多くの重要な相違は、細胞形態に対して破壊的な影響を
最小にするためにin situ増幅を一定の、比較的
低温で行って成功するかどうかを非常に不確かなものに
した。in situPCRおよびin situ S
DAの両者は、細胞の完全性を維持するために細胞の固
定を用いる。従って、SDAの低温において、固定され
た細胞内の核酸は、ハイブリダイゼーションを物理的に
妨げターゲット配列へのポリメラーゼ、プローブおよび
/または制限酵素の接近を防ぐタンパク質と、より安定
的に交差結合する。プローブまたはアンプリコンへのポ
リメラーゼおよび/または制限酵素の接近も結合したタ
ンパク質により阻害され、その結果増幅が妨げられる。
PCRにおいて、加熱は固定または固定の影響を部分的
または全体的に逆戻りさせる助けとなり、核酸から結合
したタンパク質を解離するか、またはそれらの親和性を
減らし、増幅から核酸をのがしてしまうようである。妨
げとなるタンパク質のそのような解離は等温増幅反応で
は期待されない。さらに、PCRの加熱段階は鎖間、お
よび鎖内のハイブリダイゼーションを繰り返し変性し、
ターゲットに対するプライマーの良好な接近を可能にす
る。SDAではそのような繰り返し加温は起こらない。
さらにSDAに用いられるホスホロチオエートは細胞タ
ンパク質とジスフィド結合を形成し、ターゲットへの試
薬の接近を防げる。
幅できるSDAの能力は、この技術を用いてin si
tu核酸増幅の方法を開発する試みを望ましいものにし
た。しかし、PCRとSDA増幅反応プロトコール間の
多くの重要な相違は、細胞形態に対して破壊的な影響を
最小にするためにin situ増幅を一定の、比較的
低温で行って成功するかどうかを非常に不確かなものに
した。in situPCRおよびin situ S
DAの両者は、細胞の完全性を維持するために細胞の固
定を用いる。従って、SDAの低温において、固定され
た細胞内の核酸は、ハイブリダイゼーションを物理的に
妨げターゲット配列へのポリメラーゼ、プローブおよび
/または制限酵素の接近を防ぐタンパク質と、より安定
的に交差結合する。プローブまたはアンプリコンへのポ
リメラーゼおよび/または制限酵素の接近も結合したタ
ンパク質により阻害され、その結果増幅が妨げられる。
PCRにおいて、加熱は固定または固定の影響を部分的
または全体的に逆戻りさせる助けとなり、核酸から結合
したタンパク質を解離するか、またはそれらの親和性を
減らし、増幅から核酸をのがしてしまうようである。妨
げとなるタンパク質のそのような解離は等温増幅反応で
は期待されない。さらに、PCRの加熱段階は鎖間、お
よび鎖内のハイブリダイゼーションを繰り返し変性し、
ターゲットに対するプライマーの良好な接近を可能にす
る。SDAではそのような繰り返し加温は起こらない。
さらにSDAに用いられるホスホロチオエートは細胞タ
ンパク質とジスフィド結合を形成し、ターゲットへの試
薬の接近を防げる。
【0008】さらに、PCRの増幅産物は、一般に、S
DAにより産生されたものよりもサイズが大きい。従っ
て、SDA増幅産物はPCR増幅産物よりもさらに細胞
から拡散されるようにみえる。SDAの増幅産物がin
situ増幅の後、細胞により保持される程充分に大
きいかどうか以前は知られていなかった。ホルムアルデ
ヒド固定細胞にin situ増幅は行われたが、固定
およびホルムアルデヒド固定液そのものが、SDAに必
要な特定の酵素反応に及ぼす影響、たとえば、制限酵素
によるヘミホスホロチオエート認識部位のニックおよび
exo- クレノウポリメラーゼの置換活性、について不
確かであった。固定の過程で起こる交差結合が細胞の内
部からいくつかの分子を予測外に排除する可能性を否定
できないだけでなく、ホルムアルデヒドは核酸と相互作
用することが知られており、エンドヌクレアーゼや他の
酵素活性による制限を阻害する。本開示の目的のため
に、次の用語を下記のように定義する。
DAにより産生されたものよりもサイズが大きい。従っ
て、SDA増幅産物はPCR増幅産物よりもさらに細胞
から拡散されるようにみえる。SDAの増幅産物がin
situ増幅の後、細胞により保持される程充分に大
きいかどうか以前は知られていなかった。ホルムアルデ
ヒド固定細胞にin situ増幅は行われたが、固定
およびホルムアルデヒド固定液そのものが、SDAに必
要な特定の酵素反応に及ぼす影響、たとえば、制限酵素
によるヘミホスホロチオエート認識部位のニックおよび
exo- クレノウポリメラーゼの置換活性、について不
確かであった。固定の過程で起こる交差結合が細胞の内
部からいくつかの分子を予測外に排除する可能性を否定
できないだけでなく、ホルムアルデヒドは核酸と相互作
用することが知られており、エンドヌクレアーゼや他の
酵素活性による制限を阻害する。本開示の目的のため
に、次の用語を下記のように定義する。
【0009】増幅プライマーはハイブリダイゼーション
によるターゲット配列の増幅およびプライマーの伸長の
ためのプライマーである。SDAに関して、増幅プライ
マー(ターゲット結合配列)の3´末端は、ターゲット
配列の3´末端でハイブリッド形成し、5´末端付近に
制限酵素の認識部位を含む。ターゲット結合配列は、一
般に、約10−20塩基対の長さである。制限酵素認識
部位は、上記Walkerら(1992a)により記載
されているように、認識部位が半修飾されている場合、
DNA二本鎖の1本の鎖をニックする制限酵素により認
識されるヌクレオチド配列である。半修飾認識部位は制
限酵素の二本鎖認識部位であり、そのうち1本の鎖は制
限酵素により、その切断を防ぐ、少なくとも1個の誘導
化ヌクレオチドを含んでいる。半修飾認識部位の他の鎖
は誘導化ヌクレオチドを含まず制限酵素によりニックさ
れる。半修飾認識部位の他の鎖は誘導化ヌクレオチドを
含まず制限酵素によりニックされる。制限酵素によりニ
ックできる任意の半修飾制限酵素認識部位はSDAにお
いて用いるのに適している。好ましい半修飾認識部位の
例は制限酵素、HincII,HindII,Ava
I,NciIおよびFnu4HIのヘミホスホロチオエ
−ト化認識部位である。SDAの増幅プライマーは上記
Walkerら(1992b)によりS1 およびS2 と
命名されている。
によるターゲット配列の増幅およびプライマーの伸長の
ためのプライマーである。SDAに関して、増幅プライ
マー(ターゲット結合配列)の3´末端は、ターゲット
配列の3´末端でハイブリッド形成し、5´末端付近に
制限酵素の認識部位を含む。ターゲット結合配列は、一
般に、約10−20塩基対の長さである。制限酵素認識
部位は、上記Walkerら(1992a)により記載
されているように、認識部位が半修飾されている場合、
DNA二本鎖の1本の鎖をニックする制限酵素により認
識されるヌクレオチド配列である。半修飾認識部位は制
限酵素の二本鎖認識部位であり、そのうち1本の鎖は制
限酵素により、その切断を防ぐ、少なくとも1個の誘導
化ヌクレオチドを含んでいる。半修飾認識部位の他の鎖
は誘導化ヌクレオチドを含まず制限酵素によりニックさ
れる。半修飾認識部位の他の鎖は誘導化ヌクレオチドを
含まず制限酵素によりニックされる。制限酵素によりニ
ックできる任意の半修飾制限酵素認識部位はSDAにお
いて用いるのに適している。好ましい半修飾認識部位の
例は制限酵素、HincII,HindII,Ava
I,NciIおよびFnu4HIのヘミホスホロチオエ
−ト化認識部位である。SDAの増幅プライマーは上記
Walkerら(1992b)によりS1 およびS2 と
命名されている。
【0010】“バンパー”すなわち外部プライマーは、
外部プライマーの伸長が下流のプライマーおよびその伸
長産物を置換するように増幅プライマーの上流のターゲ
ット配列にアニールするプライマーである。従って、バ
ンパープライマーはターゲット結合配列だけから成り、
伸長した場合に増幅プライマーを置換するために、それ
らに充分近いターゲット配列にアニールするように設計
されている。外部プライマーは、上記Walkerら
(1992b)によりB1 およびB2 と命名されてい
る。外部プライマーの伸長は増幅プライマーの伸長産物
を置換するひとつの方法であるが、加熱もある場合にお
いては適切である。
外部プライマーの伸長が下流のプライマーおよびその伸
長産物を置換するように増幅プライマーの上流のターゲ
ット配列にアニールするプライマーである。従って、バ
ンパープライマーはターゲット結合配列だけから成り、
伸長した場合に増幅プライマーを置換するために、それ
らに充分近いターゲット配列にアニールするように設計
されている。外部プライマーは、上記Walkerら
(1992b)によりB1 およびB2 と命名されてい
る。外部プライマーの伸長は増幅プライマーの伸長産物
を置換するひとつの方法であるが、加熱もある場合にお
いては適切である。
【0011】ターゲットまたはターゲット配列の用語
は、増幅される核酸配列(DNAおよび/またはRN
A)を指している。これらは、増幅される原核酸配列お
よびその相補第2鎖ならびにターゲット配列の増幅によ
り産生された原ターゲット配列のコピーの両方の鎖を含
む。
は、増幅される核酸配列(DNAおよび/またはRN
A)を指している。これらは、増幅される原核酸配列お
よびその相補第2鎖ならびにターゲット配列の増幅によ
り産生された原ターゲット配列のコピーの両方の鎖を含
む。
【0012】増幅産物、伸長産物またはアンプリコンは
ターゲット配列のコピーまたはターゲット配列の増幅に
より産生された、その相補鎖である。
ターゲット配列のコピーまたはターゲット配列の増幅に
より産生された、その相補鎖である。
【0013】
【発明の概要】鎖置換増幅はin situ PCRに
匹敵する感度および特異性を有し懸濁された細胞、スラ
イド上の細胞または組織中の細胞の核酸ターゲット配列
のinsitu増幅に適合している。SDAは、細胞お
よび組織に対してPCRよりも穏やかであり、優れた標
本形態が保存される。SDAによるin situ増幅
は免疫化学と適合するので、ターゲット配列の増幅と免
疫染色の両者は同じ標本に行うことができる。これは、
繰り返しの温度サイクルが関心のある細胞の抗原を免疫
化学法により検出されin situ PCRと対比さ
れる。
匹敵する感度および特異性を有し懸濁された細胞、スラ
イド上の細胞または組織中の細胞の核酸ターゲット配列
のinsitu増幅に適合している。SDAは、細胞お
よび組織に対してPCRよりも穏やかであり、優れた標
本形態が保存される。SDAによるin situ増幅
は免疫化学と適合するので、ターゲット配列の増幅と免
疫染色の両者は同じ標本に行うことができる。これは、
繰り返しの温度サイクルが関心のある細胞の抗原を免疫
化学法により検出されin situ PCRと対比さ
れる。
【0014】in situ SDAのための本方法
は、一般に、細胞の形態を保存する防腐剤中に細胞また
は組織を短時間固定し、続いてSDAに必要な試薬を加
えることから成る。ターゲット配列がDNAである場
合、細胞または組織を増幅前に短時間加熱し、ターゲッ
ト配列を変性する。加熱は酵素を含まないSDA試薬の
混合物中で行われる。約37℃まで冷却した後、酵素
(制限エンドヌクレアーゼおよびexo- クレノウ)を
加え、反応物を37℃で30分から約37℃で5時間イ
ンキュベートする。ターゲット配列を変性するために事
前加熱を行う必要がない場合、SDA反応成分の全て
(酵素を含む)を固定細胞または組織に直接加え上記の
ように増幅を開始する。未使用のプライマーおよび酵素
を除去するために洗浄を行った後、増幅産物は標識プロ
ーブのin situハイブリダイゼ−ションにより、
または当業上知られている他の方法により検出される。
は、一般に、細胞の形態を保存する防腐剤中に細胞また
は組織を短時間固定し、続いてSDAに必要な試薬を加
えることから成る。ターゲット配列がDNAである場
合、細胞または組織を増幅前に短時間加熱し、ターゲッ
ト配列を変性する。加熱は酵素を含まないSDA試薬の
混合物中で行われる。約37℃まで冷却した後、酵素
(制限エンドヌクレアーゼおよびexo- クレノウ)を
加え、反応物を37℃で30分から約37℃で5時間イ
ンキュベートする。ターゲット配列を変性するために事
前加熱を行う必要がない場合、SDA反応成分の全て
(酵素を含む)を固定細胞または組織に直接加え上記の
ように増幅を開始する。未使用のプライマーおよび酵素
を除去するために洗浄を行った後、増幅産物は標識プロ
ーブのin situハイブリダイゼ−ションにより、
または当業上知られている他の方法により検出される。
【0015】SDAによるin situ核酸増幅のた
めの本方法は、上記Walkerら(1992aおよび
1992b)により記載された溶液SDAプロトコ−ル
が、形態学的に完全な細胞の生化学的に複雑で予測でき
ない環境のin situで行うことができるという発
見に基づいている。一般に増幅される核酸を含む細胞の
試料(懸濁された細胞または組織片)を固定液で最初に
短時間固定する。固定により、細胞の形態学的完全性は
維持されるがプライマーおよび他の試薬の浸透が防がれ
るほど大量に細胞タンパク質を交差結合または沈殿しな
い。従って、固定後、プライマーおよび試薬の固定細胞
への浸透を得るためにプロテアーゼを用いた過酷な前処
理は必要でない。当業上知られている、交差結合または
沈殿性固定液を本発明の実践に用いることができる。例
は、パラホルムアルデヒド、4%グルタルアルデヒド、
エタノール/酢酸固定液、Carnoy固定液(酢酸、
エタノール、クロロホルム)1%オスミウムテトラオキ
シド、Bouin固定液(1.21%ピクリン酸、11
%ホルムアルデヒド、5.6%酢酸)、Zenker固
定液(5.0%塩化第二水銀、2.5%重塩素酸カリウ
ム、5.0%酢酸、1.0%硫酸ナトリウム)および酢
酸/メタノール固定液を含む。本発明において用いる好
ましい固定液は1−4%パラホルムアルデヒドであり、
細胞または組織を約1分から1時間処理するために用い
ることが好ましい。パラホルムアルデヒドを用いた短時
間のこの固定により、in situ PCRに不可欠
と考えられている破壊的なプロテアーゼ処理を必要とす
ることなくプライマーおよび他の試薬の細胞への浸透を
可能になることが見い出だされている。固定はある状況
下においては任意である。すなわち、SDAは、特にR
NAターゲットだけが増幅され、かつ予備加熱段階を必
要としない場合(下記参照)未固定細胞にinsitu
で行われる。
めの本方法は、上記Walkerら(1992aおよび
1992b)により記載された溶液SDAプロトコ−ル
が、形態学的に完全な細胞の生化学的に複雑で予測でき
ない環境のin situで行うことができるという発
見に基づいている。一般に増幅される核酸を含む細胞の
試料(懸濁された細胞または組織片)を固定液で最初に
短時間固定する。固定により、細胞の形態学的完全性は
維持されるがプライマーおよび他の試薬の浸透が防がれ
るほど大量に細胞タンパク質を交差結合または沈殿しな
い。従って、固定後、プライマーおよび試薬の固定細胞
への浸透を得るためにプロテアーゼを用いた過酷な前処
理は必要でない。当業上知られている、交差結合または
沈殿性固定液を本発明の実践に用いることができる。例
は、パラホルムアルデヒド、4%グルタルアルデヒド、
エタノール/酢酸固定液、Carnoy固定液(酢酸、
エタノール、クロロホルム)1%オスミウムテトラオキ
シド、Bouin固定液(1.21%ピクリン酸、11
%ホルムアルデヒド、5.6%酢酸)、Zenker固
定液(5.0%塩化第二水銀、2.5%重塩素酸カリウ
ム、5.0%酢酸、1.0%硫酸ナトリウム)および酢
酸/メタノール固定液を含む。本発明において用いる好
ましい固定液は1−4%パラホルムアルデヒドであり、
細胞または組織を約1分から1時間処理するために用い
ることが好ましい。パラホルムアルデヒドを用いた短時
間のこの固定により、in situ PCRに不可欠
と考えられている破壊的なプロテアーゼ処理を必要とす
ることなくプライマーおよび他の試薬の細胞への浸透を
可能になることが見い出だされている。固定はある状況
下においては任意である。すなわち、SDAは、特にR
NAターゲットだけが増幅され、かつ予備加熱段階を必
要としない場合(下記参照)未固定細胞にinsitu
で行われる。
【0016】増幅される核酸を含む組織片がパラフィン
に包埋されている場合、当業上知られているように固定
の前にパラフィンをキシレンで処理することにより取り
除く。これらの組織片はin situ増幅のための試
薬の浸透を考えずに他の目的(たとえば病理学実験室に
おいて)のために以前に固定されていたかもしれない。
すなわち、それらは、実質的に1時間以上も固定されて
いたかもしれない。多くの場合、増幅試薬の組織片の細
胞への浸透は、おそらく、切片の薄さのために、充分な
固定にもかかわらず依然として満足のいくものである。
しかし、ある場合において、増幅試薬による細胞への浸
透は妨げられるか、または事前の充分な固定により著し
く減少する。その場合、試薬の組織試料の細胞への浸透
を改善するために組織片をin situ増幅の前にプ
ロテアーゼかまたは熱処理することが好ましい。以前固
定されていない冷凍の組織片は上記のように固定され、
事前のプロテアーゼまたは、熱処理を必要としない。
に包埋されている場合、当業上知られているように固定
の前にパラフィンをキシレンで処理することにより取り
除く。これらの組織片はin situ増幅のための試
薬の浸透を考えずに他の目的(たとえば病理学実験室に
おいて)のために以前に固定されていたかもしれない。
すなわち、それらは、実質的に1時間以上も固定されて
いたかもしれない。多くの場合、増幅試薬の組織片の細
胞への浸透は、おそらく、切片の薄さのために、充分な
固定にもかかわらず依然として満足のいくものである。
しかし、ある場合において、増幅試薬による細胞への浸
透は妨げられるか、または事前の充分な固定により著し
く減少する。その場合、試薬の組織試料の細胞への浸透
を改善するために組織片をin situ増幅の前にプ
ロテアーゼかまたは熱処理することが好ましい。以前固
定されていない冷凍の組織片は上記のように固定され、
事前のプロテアーゼまたは、熱処理を必要としない。
【0017】本発明の重要な特色はRNAまたはDNA
ターゲット配列のどちらか、または両方が、本発明の方
法を用いて直接増幅されることである。cDNAを生成
するために逆転写酵素を初めに加え、続いてcDNAが
従来のPCRプロトコ−ルにおいて増幅可能となるin
situ PCR(G.J.Nuovoら 1992
Diag.Molec.Pathol.1:98−1
02;G.J.Nuovoら 1991 Am.J.P
athol.58:518−523;G.J.Nuov
oら 1991 Am.J.Pathol.139:1
239−1244)とは異なり、RNAターゲット配列
を増幅するために別の段階または試薬を必要としない。
しかしながら、逆転写酵素のアプローチもin sit
u SDAにおいて機能することが期待され、また、あ
る状況下では有用である。
ターゲット配列のどちらか、または両方が、本発明の方
法を用いて直接増幅されることである。cDNAを生成
するために逆転写酵素を初めに加え、続いてcDNAが
従来のPCRプロトコ−ルにおいて増幅可能となるin
situ PCR(G.J.Nuovoら 1992
Diag.Molec.Pathol.1:98−1
02;G.J.Nuovoら 1991 Am.J.P
athol.58:518−523;G.J.Nuov
oら 1991 Am.J.Pathol.139:1
239−1244)とは異なり、RNAターゲット配列
を増幅するために別の段階または試薬を必要としない。
しかしながら、逆転写酵素のアプローチもin sit
u SDAにおいて機能することが期待され、また、あ
る状況下では有用である。
【0018】SDAに用いられるexo- クレノウポリ
メラーゼはRNAまたはDNAを鋳型として用い、ター
ゲット配列のDNAコピーを重合できる。従って、RN
Aターゲット配列は一本鎖の鋳型だけが増幅に使用され
るようにSDA反応開始前の加熱段階を除き、固定細胞
または組織において選択的に増幅される。細胞中の二本
鎖DNAは二本鎖のまま保たれ、鋳型として使用できな
いが、一方プライマーは入手可能な一本鎖RNAにハイ
ブリッド形成でき、RNAターゲット配列に特異的増幅
を開始する。固定は加熱中の細胞の完全性を維持する助
けをする。従って、RNA増幅のように、予備的加熱段
階がない場合、固定は必要でない。insitu SD
A増幅のための未固定の細胞または組織は当業上知られ
ている界面活性剤、たとえば、NP40、トリトン、サ
ポニンを用いて浸透化される。RNAターゲット配列の
特異的増幅は、SDAを開始する前にRNアーゼを含ま
ないDNアーゼを用いて固定細胞または組織を処理する
ことによっても達成される。
メラーゼはRNAまたはDNAを鋳型として用い、ター
ゲット配列のDNAコピーを重合できる。従って、RN
Aターゲット配列は一本鎖の鋳型だけが増幅に使用され
るようにSDA反応開始前の加熱段階を除き、固定細胞
または組織において選択的に増幅される。細胞中の二本
鎖DNAは二本鎖のまま保たれ、鋳型として使用できな
いが、一方プライマーは入手可能な一本鎖RNAにハイ
ブリッド形成でき、RNAターゲット配列に特異的増幅
を開始する。固定は加熱中の細胞の完全性を維持する助
けをする。従って、RNA増幅のように、予備的加熱段
階がない場合、固定は必要でない。insitu SD
A増幅のための未固定の細胞または組織は当業上知られ
ている界面活性剤、たとえば、NP40、トリトン、サ
ポニンを用いて浸透化される。RNAターゲット配列の
特異的増幅は、SDAを開始する前にRNアーゼを含ま
ないDNアーゼを用いて固定細胞または組織を処理する
ことによっても達成される。
【0019】加熱による二本鎖DNAを変性する前にR
Nアーゼを用いて固定細胞または組織を処理することに
より、ターゲットとなり得るRNA配列を分解し、対応
するDNAターゲット配列の特異的増幅を可能にする。
NaOH(約0.1M)を用いDNA特異的増幅のため
にRNAを選択的に分解し、DNAを変性することもで
きる。
Nアーゼを用いて固定細胞または組織を処理することに
より、ターゲットとなり得るRNA配列を分解し、対応
するDNAターゲット配列の特異的増幅を可能にする。
NaOH(約0.1M)を用いDNA特異的増幅のため
にRNAを選択的に分解し、DNAを変性することもで
きる。
【0020】SDAプライマーのアニーリング前に加熱
段階を含んだ(RN−アーゼ処理なし)場合、DNAお
よびRNAターゲット配列両者が増幅される。SDAに
よるRNAのin situ 増幅はDNA増幅よりも
効率が低いが、RNAターゲットは、一般に、対応する
DNAターゲットよりも細胞中に多数存在する。従っ
て、RNAおよびDNA増幅の結果は、相対的コピ−数
および増幅効率の複合物であり、多くの要素により影響
される。RNAおよびDNAターゲット両者の増幅は本
発明の大部分の診断的適応に好まれる。なぜならこれに
より、細胞当り最大数の増幅可能ターゲット配列が提供
され、その結果、試薬当り最大の感度および最大数の陽
性細胞が得られる。
段階を含んだ(RN−アーゼ処理なし)場合、DNAお
よびRNAターゲット配列両者が増幅される。SDAに
よるRNAのin situ 増幅はDNA増幅よりも
効率が低いが、RNAターゲットは、一般に、対応する
DNAターゲットよりも細胞中に多数存在する。従っ
て、RNAおよびDNA増幅の結果は、相対的コピ−数
および増幅効率の複合物であり、多くの要素により影響
される。RNAおよびDNAターゲット両者の増幅は本
発明の大部分の診断的適応に好まれる。なぜならこれに
より、細胞当り最大数の増幅可能ターゲット配列が提供
され、その結果、試薬当り最大の感度および最大数の陽
性細胞が得られる。
【0021】増幅前に加熱を望む場合、固定細胞または
組織は、一般にSDA反応混合物から酵素を除いて
(0.2mM dNTP,50mM KiPO4 ,6m
M MgCl2 ,1μg BSA,6%DMSO,50
nM外部プライマーおよび500nM SDAプライマ
ー)加熱する。続いて、試料を熱源から取り出し酵素活
性に好ましい最適な温度まで冷却した後、HincII
およびexo- クレノウポリメラーゼ酵素を加える。固
定細胞または組織を加熱しない場合、好ましくは約15
0単位のHincIIおよび好ましくは約5単位のex
o- クレノウポリメラーゼを含む上記SDA反応混合物
を細胞試料に加え、増幅反応を開始する。
組織は、一般にSDA反応混合物から酵素を除いて
(0.2mM dNTP,50mM KiPO4 ,6m
M MgCl2 ,1μg BSA,6%DMSO,50
nM外部プライマーおよび500nM SDAプライマ
ー)加熱する。続いて、試料を熱源から取り出し酵素活
性に好ましい最適な温度まで冷却した後、HincII
およびexo- クレノウポリメラーゼ酵素を加える。固
定細胞または組織を加熱しない場合、好ましくは約15
0単位のHincIIおよび好ましくは約5単位のex
o- クレノウポリメラーゼを含む上記SDA反応混合物
を細胞試料に加え、増幅反応を開始する。
【0022】選択されたターゲット配列の増幅は、基本
的に上記Walkerら(1992aおよび1992
b)に記載されているように行う。しかしながら、ある
場合においては、効率的な増幅のために充分な量が細胞
に入るのを確実にするためにin situ SDAの
試薬(特にプライマー)の濃度を増加することが有利で
ある。細胞からのアンプリコンの漏出は、in sit
u核酸増幅方法の問題であった。そのような漏出は種々
のパラメーター、たとえばアンプリコンのサイズ、細胞
が浸透化される温度およびその度合の複雑な相互作用の
結果である。この理由のために、細胞内のアンプリコン
の保持を促進し、また、選択的に、増幅産物を検出する
ために用いられるタグまたは標識としての役目を果たす
ためにジゴキシゲニン(“ディッグ”)、ビオチン、ま
たはフルオレセインイソチオシアネート(FITC)の
ような部分に結合したdNTPを含むデオキシリボヌク
レオチド トリホスフェート(dNTP)をdATPα
Sとともに増幅産物に選択的に組み込む。増幅されたタ
ーゲット配列は、一般に、PCRアンプリコンよりも小
さいのでそのようなdNTP類似体の組み込みはin
situ SDAに特に有利である。しかしながら、S
DA増幅産物は、一般に、PCR増幅産物よりも小さい
が、細胞および組織両者において、PCR in si
tu増幅よりもSDA関連のほうが漏出が少ないことが
本発明の実践において予期せずに観察されている。それ
ぞれ組み込まれた標識部分がAP(AP−α−ディッ
グ)に結合した抗ディッグ抗体に結合することにより信
号を生成するので、ディッグのようなdNTP類似体の
組み込みは信号の強化が得られる利点も有する。
的に上記Walkerら(1992aおよび1992
b)に記載されているように行う。しかしながら、ある
場合においては、効率的な増幅のために充分な量が細胞
に入るのを確実にするためにin situ SDAの
試薬(特にプライマー)の濃度を増加することが有利で
ある。細胞からのアンプリコンの漏出は、in sit
u核酸増幅方法の問題であった。そのような漏出は種々
のパラメーター、たとえばアンプリコンのサイズ、細胞
が浸透化される温度およびその度合の複雑な相互作用の
結果である。この理由のために、細胞内のアンプリコン
の保持を促進し、また、選択的に、増幅産物を検出する
ために用いられるタグまたは標識としての役目を果たす
ためにジゴキシゲニン(“ディッグ”)、ビオチン、ま
たはフルオレセインイソチオシアネート(FITC)の
ような部分に結合したdNTPを含むデオキシリボヌク
レオチド トリホスフェート(dNTP)をdATPα
Sとともに増幅産物に選択的に組み込む。増幅されたタ
ーゲット配列は、一般に、PCRアンプリコンよりも小
さいのでそのようなdNTP類似体の組み込みはin
situ SDAに特に有利である。しかしながら、S
DA増幅産物は、一般に、PCR増幅産物よりも小さい
が、細胞および組織両者において、PCR in si
tu増幅よりもSDA関連のほうが漏出が少ないことが
本発明の実践において予期せずに観察されている。それ
ぞれ組み込まれた標識部分がAP(AP−α−ディッ
グ)に結合した抗ディッグ抗体に結合することにより信
号を生成するので、ディッグのようなdNTP類似体の
組み込みは信号の強化が得られる利点も有する。
【0023】反応の開始後、ターゲット配列の増幅は、
一般に、約37℃で約5分から2時間、好ましくは30
分から1時間、進めることが可能である。SDAによ
る、in situ 増幅に必要な時間は、PCRによ
る対応するレベルのin situターゲット増幅を得
るために必要な時間よりも著しく少ないことが発見され
ている。
一般に、約37℃で約5分から2時間、好ましくは30
分から1時間、進めることが可能である。SDAによ
る、in situ 増幅に必要な時間は、PCRによ
る対応するレベルのin situターゲット増幅を得
るために必要な時間よりも著しく少ないことが発見され
ている。
【0024】ターゲット増幅に続き、産生されたアンプ
リコンは、特定の核酸配列の検出のための当業上知られ
ている、いくつかの方法のうちどれによっても検出でき
る。たとえば、増幅産物はオリゴヌクレオチド検出プロ
ーブへの特異的ハイブリッダイゼーションにより細胞ま
たは組織中で検出される。オリゴヌクレオチドプローブ
は検出可能な標識を含む短いオリゴヌクレオチド(すな
わち検出可能な信号を発生する、または発生するように
つくられた部分)である。標識は、ニックトランスレー
ション、末端標識によりまたはプローブの化学合成中に
オリゴヌクレオチドプローブに組み込まれる。オリゴヌ
クレオチドプローブと用いるために多くの直接的、間接
的に検出可能な標識が当業上知られている。直接検出可
能な標識は、たとえば放射性同位元素、蛍光部分および
色素のように検出可能となるようにさらに反応を必要と
はしない標識を含む。フルオレセインイソチオシアネー
ト(FITC)のような蛍光標識または32P、33P、
125I、または35Sのような放射性同位元素は本発明に
おいてin situ増幅ターゲット配列を直接検出す
るためのプローブを標識するために好んで用いられる。
間接的に検出可能な標識は、たとえば発色反応産物を産
生できる酵素、ビオチン、アビジン、ジゴキシゲニン、
抗原、ハプテンまたは蛍光色素のように検出可能となる
ような別の試薬をともに反応させなければならない標識
を含む。酵素標識からの信号は、一般に、酵素とその基
質、そして発色性で、不溶の酵素反応産物を生成するた
めに必要な別の任意の試薬を反応させることにより発生
される。ビオチン(またはアビジン)標識は標識された
アビジン(または標識化ビオチン)または標識された抗
アビジン)抗体に結合することにより検出される。ジゴ
キシゲニンおよびハプテン標識は、通常、標識された抗
ジゴキシゲニン(抗ディッグ)または抗ハプテン抗体へ
の特異的結合により検出される。本発明において酵素は
間接的検出可能標識として好んで用いられる。アルカリ
ホスフェテーゼ(AP)は、安定性で組織および細胞中
の標識に広く用いられているので最も好ましいのはAP
である。APの存在は基質との反応により検出される。
AP検出の好ましい基質はVector Red/Ve
ctor Blue(Vector Labs,C
A)、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフ
ェート(BCIP)/ニトロブル−テトラゾリウム(N
BT)(Sigma Chemical Compan
y,St.Louis,MO)またはNuclear
Fast Red(Sigma Chemical C
ompany)である。Vector Redは、さら
に付加された蛍光の利点を有し、従来の光学顕微鏡によ
り、または蛍光顕微鏡により陽性信号の視覚化を可能に
する。これらの基質を用いてAPの発色反応物を発生さ
せる方法は当業上知られている。
リコンは、特定の核酸配列の検出のための当業上知られ
ている、いくつかの方法のうちどれによっても検出でき
る。たとえば、増幅産物はオリゴヌクレオチド検出プロ
ーブへの特異的ハイブリッダイゼーションにより細胞ま
たは組織中で検出される。オリゴヌクレオチドプローブ
は検出可能な標識を含む短いオリゴヌクレオチド(すな
わち検出可能な信号を発生する、または発生するように
つくられた部分)である。標識は、ニックトランスレー
ション、末端標識によりまたはプローブの化学合成中に
オリゴヌクレオチドプローブに組み込まれる。オリゴヌ
クレオチドプローブと用いるために多くの直接的、間接
的に検出可能な標識が当業上知られている。直接検出可
能な標識は、たとえば放射性同位元素、蛍光部分および
色素のように検出可能となるようにさらに反応を必要と
はしない標識を含む。フルオレセインイソチオシアネー
ト(FITC)のような蛍光標識または32P、33P、
125I、または35Sのような放射性同位元素は本発明に
おいてin situ増幅ターゲット配列を直接検出す
るためのプローブを標識するために好んで用いられる。
間接的に検出可能な標識は、たとえば発色反応産物を産
生できる酵素、ビオチン、アビジン、ジゴキシゲニン、
抗原、ハプテンまたは蛍光色素のように検出可能となる
ような別の試薬をともに反応させなければならない標識
を含む。酵素標識からの信号は、一般に、酵素とその基
質、そして発色性で、不溶の酵素反応産物を生成するた
めに必要な別の任意の試薬を反応させることにより発生
される。ビオチン(またはアビジン)標識は標識された
アビジン(または標識化ビオチン)または標識された抗
アビジン)抗体に結合することにより検出される。ジゴ
キシゲニンおよびハプテン標識は、通常、標識された抗
ジゴキシゲニン(抗ディッグ)または抗ハプテン抗体へ
の特異的結合により検出される。本発明において酵素は
間接的検出可能標識として好んで用いられる。アルカリ
ホスフェテーゼ(AP)は、安定性で組織および細胞中
の標識に広く用いられているので最も好ましいのはAP
である。APの存在は基質との反応により検出される。
AP検出の好ましい基質はVector Red/Ve
ctor Blue(Vector Labs,C
A)、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフ
ェート(BCIP)/ニトロブル−テトラゾリウム(N
BT)(Sigma Chemical Compan
y,St.Louis,MO)またはNuclear
Fast Red(Sigma Chemical C
ompany)である。Vector Redは、さら
に付加された蛍光の利点を有し、従来の光学顕微鏡によ
り、または蛍光顕微鏡により陽性信号の視覚化を可能に
する。これらの基質を用いてAPの発色反応物を発生さ
せる方法は当業上知られている。
【0025】標識されたプローブに対するin sit
uハイブリダイゼーションにより増幅されたターゲット
配列を検出するために、細胞または組織は、一本鎖増幅
産物に対するプローブの特異的ハイブリダイゼ−ション
に適切な反応条件下で標識化プローブにさらされる。一
般に、標識化プローブは、2つの増幅プライマーの結合
部位間にあるアンプリコン中のヌクレオチド配列にハイ
ブリッド形成するように選択される。しかしながら、標
識化プローブも増幅プライマーのどちらかのように同じ
ヌクレオチド配列を有することがある。検出用プローブ
に対するハイブリダイゼーションによりin situ
増幅産物の検出に好ましい方法はJ.B.Lawren
ceら(1989.Cell 57:493−50
2)、J.B.Laurenceら(1990.Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 87:54
20−5424)および米国特許第4,888,278
号に記載されたin situハイブリダイゼーション
法である。これらの開示は本出願の参照文献として編入
されている。
uハイブリダイゼーションにより増幅されたターゲット
配列を検出するために、細胞または組織は、一本鎖増幅
産物に対するプローブの特異的ハイブリダイゼ−ション
に適切な反応条件下で標識化プローブにさらされる。一
般に、標識化プローブは、2つの増幅プライマーの結合
部位間にあるアンプリコン中のヌクレオチド配列にハイ
ブリッド形成するように選択される。しかしながら、標
識化プローブも増幅プライマーのどちらかのように同じ
ヌクレオチド配列を有することがある。検出用プローブ
に対するハイブリダイゼーションによりin situ
増幅産物の検出に好ましい方法はJ.B.Lawren
ceら(1989.Cell 57:493−50
2)、J.B.Laurenceら(1990.Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 87:54
20−5424)および米国特許第4,888,278
号に記載されたin situハイブリダイゼーション
法である。これらの開示は本出願の参照文献として編入
されている。
【0026】また、増幅されたターゲット配列は、上記
Walkerら(1992b)により記載されたプライ
マー伸長によりin situで検出される。オリゴヌ
クレチドのプライマー伸長法において検出可能な標識を
含むプライマーは、増幅されたターゲット配列に対して
in situでハイブリッド形成し、ポリメラーゼの
添加により37℃で診断可能な長さに伸長される。検出
のために、プライマーは最も好ましくは32Pを用いて5
´末端標識される。また、ハイブリッド形成したプライ
マーの伸長は直接または間接的に検出可能な標識を含む
dNTP類似体を組み込む。たとえば、プライマーの伸
長はディッグ誘導dNTPを組み込み、続いて、これが
伸長の後、AP−α−ディッグおよび適切なAP基質と
の反応により検出される。伸長されるプライマーは増幅
プライマーと同じか、または増幅プライマーの結合部位
間にあるアンプリコン中のヌクレオチド配列にハイブリ
ッド形成する異なるプライマーである。
Walkerら(1992b)により記載されたプライ
マー伸長によりin situで検出される。オリゴヌ
クレチドのプライマー伸長法において検出可能な標識を
含むプライマーは、増幅されたターゲット配列に対して
in situでハイブリッド形成し、ポリメラーゼの
添加により37℃で診断可能な長さに伸長される。検出
のために、プライマーは最も好ましくは32Pを用いて5
´末端標識される。また、ハイブリッド形成したプライ
マーの伸長は直接または間接的に検出可能な標識を含む
dNTP類似体を組み込む。たとえば、プライマーの伸
長はディッグ誘導dNTPを組み込み、続いて、これが
伸長の後、AP−α−ディッグおよび適切なAP基質と
の反応により検出される。伸長されるプライマーは増幅
プライマーと同じか、または増幅プライマーの結合部位
間にあるアンプリコン中のヌクレオチド配列にハイブリ
ッド形成する異なるプライマーである。
【0027】検出可能な標識はまたターゲット配列の増
幅中にアンプリコンに直接組み込まれる。たとえば、従
来のSDA反応におけるdNTPのひとつは直接または
間接的に検出可能な標識に結合したdNTPを含むdN
TP類似体と完全に、または部分的に置換される。たと
えば、望ましい標識に結合したdUTPは、SDA反応
においてdTTPに置換される。続いて、ポリメラーゼ
が反応により生成された増幅産物に標識を直接組み込
む。標識は直接または間接的に検出可能である。好まし
くは、dNTPに結合した標識は、蛍光顕微鏡またはフ
ローサイトメトリーによりアンプリコン中に直接検出さ
れる蛍光標識である。別の好ましい実施態様において、
dNTPに結合される標識は、ストレプトアビジン/F
ITCと反応され、蛍光顕微鏡またはフローサイトメト
リーにより検出されるビオチンまたはジゴキシゲニンで
ある。
幅中にアンプリコンに直接組み込まれる。たとえば、従
来のSDA反応におけるdNTPのひとつは直接または
間接的に検出可能な標識に結合したdNTPを含むdN
TP類似体と完全に、または部分的に置換される。たと
えば、望ましい標識に結合したdUTPは、SDA反応
においてdTTPに置換される。続いて、ポリメラーゼ
が反応により生成された増幅産物に標識を直接組み込
む。標識は直接または間接的に検出可能である。好まし
くは、dNTPに結合した標識は、蛍光顕微鏡またはフ
ローサイトメトリーによりアンプリコン中に直接検出さ
れる蛍光標識である。別の好ましい実施態様において、
dNTPに結合される標識は、ストレプトアビジン/F
ITCと反応され、蛍光顕微鏡またはフローサイトメト
リーにより検出されるビオチンまたはジゴキシゲニンで
ある。
【0028】続いて、ハイブリッド形成した検出用プロ
ーブの標識、伸長したプライマーの標識、または増幅さ
れた産物に組み込まれた標識は、細胞中において増幅さ
れたターゲット配列の存在を示すものとして検出され
る。これは、AP、ビオチンまたはディッグのような間
接的に検出可能な標識を発生する試薬の細胞への添加を
必要とする。検出可能な標識が酵素である場合、顕微鏡
による細胞の分析が好ましい。顕微鏡による分析は細胞
または組織の視覚による観察(蛍光または光学顕微鏡)
によるか、または陽性細胞の数および信号強度を評価す
るためにDISCOVERY(Becton Dick
inson Image Cytometry,Lei
den,Holland)のような装置を用いた自動イ
メージ分析である。または、増幅産物は細胞から放出さ
れ増幅産物のバンドとしてゲル電気泳動の後、可視化さ
れる(たとえば、臭化エチジウム染色、検出用プローブ
またはプライマー伸長のハイブリッド形成)。放射性標
識をプライマーまたは検出用プローブに使用する場合、
増幅産物はゲルのオートラジオグラフィーにより視覚化
される。直接検出可能な蛍光標識を使用することによ
り、フローサイトメトリーによる懸濁された細胞の蛍光
分析が可能である(たとえば、FACSCAN,Bec
ton Dickinson Immunocytom
etry Systems,San Jose,C
A)。細胞数に対する蛍光強度のプロットにおいてピー
ク蛍光が右に移動することは、ターゲット配列を含む細
胞が増加したことを示す。逆に、プロットにおいてピー
ク螢光が左に移動することは、ターゲット配列を含む細
胞が減少したことを示す。
ーブの標識、伸長したプライマーの標識、または増幅さ
れた産物に組み込まれた標識は、細胞中において増幅さ
れたターゲット配列の存在を示すものとして検出され
る。これは、AP、ビオチンまたはディッグのような間
接的に検出可能な標識を発生する試薬の細胞への添加を
必要とする。検出可能な標識が酵素である場合、顕微鏡
による細胞の分析が好ましい。顕微鏡による分析は細胞
または組織の視覚による観察(蛍光または光学顕微鏡)
によるか、または陽性細胞の数および信号強度を評価す
るためにDISCOVERY(Becton Dick
inson Image Cytometry,Lei
den,Holland)のような装置を用いた自動イ
メージ分析である。または、増幅産物は細胞から放出さ
れ増幅産物のバンドとしてゲル電気泳動の後、可視化さ
れる(たとえば、臭化エチジウム染色、検出用プローブ
またはプライマー伸長のハイブリッド形成)。放射性標
識をプライマーまたは検出用プローブに使用する場合、
増幅産物はゲルのオートラジオグラフィーにより視覚化
される。直接検出可能な蛍光標識を使用することによ
り、フローサイトメトリーによる懸濁された細胞の蛍光
分析が可能である(たとえば、FACSCAN,Bec
ton Dickinson Immunocytom
etry Systems,San Jose,C
A)。細胞数に対する蛍光強度のプロットにおいてピー
ク蛍光が右に移動することは、ターゲット配列を含む細
胞が増加したことを示す。逆に、プロットにおいてピー
ク螢光が左に移動することは、ターゲット配列を含む細
胞が減少したことを示す。
【0029】加熱は、分析される細胞の自動螢光を誘発
し、フローサイトメトリーによるin situ増幅産
物の検出に問題を提起する。PCR後、細胞に見られる
自動蛍光増加の、少なくともある部分は、温度サイクル
により誘発されるようであるが、一方、自動蛍光は、i
n situ SDA後のフローサイトメトリーの方が
in situ PCRに比較して減少することが見い
出され、SDAプロトコールをさらに改変することが、
データ分析を最適にするために必要とされる。特に関連
のあることは、単球が検出用プローブを非特異的に取り
込み、その結果、非特異性蛍光を増加することが発見さ
れたことである。そのような非特異的蛍光がDMSOを
6μLから10μLに増加させる(通常行われる)こと
により減少できることが見い出された。また、多くの場
合においてプライマー伸長による標識の直接組み込みは
検出用プローブに対するin situハイブリダイゼ
ーションによる増幅産物の検出よりも蛍光ピークの分離
を良好にすることが見い出だされた。
し、フローサイトメトリーによるin situ増幅産
物の検出に問題を提起する。PCR後、細胞に見られる
自動蛍光増加の、少なくともある部分は、温度サイクル
により誘発されるようであるが、一方、自動蛍光は、i
n situ SDA後のフローサイトメトリーの方が
in situ PCRに比較して減少することが見い
出され、SDAプロトコールをさらに改変することが、
データ分析を最適にするために必要とされる。特に関連
のあることは、単球が検出用プローブを非特異的に取り
込み、その結果、非特異性蛍光を増加することが発見さ
れたことである。そのような非特異的蛍光がDMSOを
6μLから10μLに増加させる(通常行われる)こと
により減少できることが見い出された。また、多くの場
合においてプライマー伸長による標識の直接組み込みは
検出用プローブに対するin situハイブリダイゼ
ーションによる増幅産物の検出よりも蛍光ピークの分離
を良好にすることが見い出だされた。
【0030】本発明のターゲット核酸配列のin si
tu増幅および検出方法は、HIV−1感染リンパ系細
胞の検出および分析に特に有用である。最近の報文は、
HIV−1感染細胞の数は、以前信じられていた以上に
リンパ系組織に多く、末梢血中よりも著しく高いことを
示している(G.Pantaleoら 1991.Pr
oc.Nat.Acad.Sci.USA 88,98
39−9842;S.Jurriaansら 199
2.AIDS 6,635−641)。この発見は、ウ
イルス負荷が低い場合(感染の初期のように)でもリン
パ系器官がウイルスの保有体としての役目を果たしてい
ることを示唆している。リンパ系組織における予測でき
ない程多くの数のHIV−1陽性細胞は濾胞性樹状細胞
(FDC)およびリンパ節の構造の破壊の後、HIV感
染細胞が循環系に放出されることも示唆している。これ
は、疾患の末期にのみ起こる。従って、末梢血単核細胞
(PBMC)に検出を限定することは、in vivo
のウイルス濃度が最高の部位を反映していない。さら
に、PBMCにおけるウイルス負荷が低い場合でも、活
発なウイルスの複製がリンパ系組織に示され、臨床的な
潜在性の概念に疑問を生じている(G.Pantale
oら 1993.Nature 362,355−35
8:J.Embretsonら 1993.Natur
e 362,359−362)。従って、in sit
uの感度および特異性により、末梢血におけるHIV−
1陽性細胞の出現の前にHIV−1リンパ系組織を非常
に早期の検出することが可能になる。
tu増幅および検出方法は、HIV−1感染リンパ系細
胞の検出および分析に特に有用である。最近の報文は、
HIV−1感染細胞の数は、以前信じられていた以上に
リンパ系組織に多く、末梢血中よりも著しく高いことを
示している(G.Pantaleoら 1991.Pr
oc.Nat.Acad.Sci.USA 88,98
39−9842;S.Jurriaansら 199
2.AIDS 6,635−641)。この発見は、ウ
イルス負荷が低い場合(感染の初期のように)でもリン
パ系器官がウイルスの保有体としての役目を果たしてい
ることを示唆している。リンパ系組織における予測でき
ない程多くの数のHIV−1陽性細胞は濾胞性樹状細胞
(FDC)およびリンパ節の構造の破壊の後、HIV感
染細胞が循環系に放出されることも示唆している。これ
は、疾患の末期にのみ起こる。従って、末梢血単核細胞
(PBMC)に検出を限定することは、in vivo
のウイルス濃度が最高の部位を反映していない。さら
に、PBMCにおけるウイルス負荷が低い場合でも、活
発なウイルスの複製がリンパ系組織に示され、臨床的な
潜在性の概念に疑問を生じている(G.Pantale
oら 1993.Nature 362,355−35
8:J.Embretsonら 1993.Natur
e 362,359−362)。従って、in sit
uの感度および特異性により、末梢血におけるHIV−
1陽性細胞の出現の前にHIV−1リンパ系組織を非常
に早期の検出することが可能になる。
【0031】本発明はスライド上の細胞、懸濁された細
胞および組織中の細胞の核酸のinsitu鎖置換増幅
の方法を最初に提供する。PCR増幅産物はin si
tuでの使用も報告されている。in situ SD
Aの増幅効率は、in situ PCRで報告されて
いるものとほぼ同じ(すなわち109 )である。しか
し、in situ SDAはin situ PCR
に対して予想されなかったいくつかの利点を提供する。
それは、ターゲットの増幅を達成するために複数の温度
サイクル循環を必要としないのでin situ SD
Aは、細胞および組織により穏やかである。従って、こ
の方法は単一細胞分析が重要である方法にはより調和す
る。PCRにおいて95℃で繰り返しサイクルの後、細
胞および組織の形態や、様子は損傷を受けたように見え
る。細胞は凝集し、その内容物を培地に漏出させる傾向
があり、酵素の基質はひとつ以上の陽性細胞に重なるの
で、陽性細胞の検出、数の定量化を困難にする。組織は
構造的明確さも失う。さらに、連続的in situハ
イブリダイゼーションおよび免疫細胞化学を伴う二重染
色方法は、in situ PCRの後では実質的に不
可能である。なぜなら、温度サイクルが関心のある抗原
性部位を破壊するからである。SDAは、対照的に、そ
のような二重染色を可能にし、従って、細胞の良好で、
より完全な分析を可能にする。
胞および組織中の細胞の核酸のinsitu鎖置換増幅
の方法を最初に提供する。PCR増幅産物はin si
tuでの使用も報告されている。in situ SD
Aの増幅効率は、in situ PCRで報告されて
いるものとほぼ同じ(すなわち109 )である。しか
し、in situ SDAはin situ PCR
に対して予想されなかったいくつかの利点を提供する。
それは、ターゲットの増幅を達成するために複数の温度
サイクル循環を必要としないのでin situ SD
Aは、細胞および組織により穏やかである。従って、こ
の方法は単一細胞分析が重要である方法にはより調和す
る。PCRにおいて95℃で繰り返しサイクルの後、細
胞および組織の形態や、様子は損傷を受けたように見え
る。細胞は凝集し、その内容物を培地に漏出させる傾向
があり、酵素の基質はひとつ以上の陽性細胞に重なるの
で、陽性細胞の検出、数の定量化を困難にする。組織は
構造的明確さも失う。さらに、連続的in situハ
イブリダイゼーションおよび免疫細胞化学を伴う二重染
色方法は、in situ PCRの後では実質的に不
可能である。なぜなら、温度サイクルが関心のある抗原
性部位を破壊するからである。SDAは、対照的に、そ
のような二重染色を可能にし、従って、細胞の良好で、
より完全な分析を可能にする。
【0032】懸濁された細胞、または組織中の細胞がi
n situ SDAおよび免疫染色両者により分析さ
れる場合、固定の前にエピトープまたは関心のある抗原
に対する抗体の結合を行い、抗体を間接的に検出可能な
標識(たとえば、ビオチン)に結合することが好まし
い。続いて、抗体接合体を固定により細胞に安定化す
る。in situ SDAの後、結合した抗体を適切
な信号発生試薬(たとえば蛍光色素に結合したストレプ
トアビジン)との反応により検出される。
n situ SDAおよび免疫染色両者により分析さ
れる場合、固定の前にエピトープまたは関心のある抗原
に対する抗体の結合を行い、抗体を間接的に検出可能な
標識(たとえば、ビオチン)に結合することが好まし
い。続いて、抗体接合体を固定により細胞に安定化す
る。in situ SDAの後、結合した抗体を適切
な信号発生試薬(たとえば蛍光色素に結合したストレプ
トアビジン)との反応により検出される。
【0033】PCRによるRNAの検出は、後に続くP
CR増幅の鋳型としての役割をするcDNAコピーに一
本鎖RNA鋳型を転写するために、さらに別の酵素(す
なわち逆転写酵素)の使用を必要とする。しかしなが
ら、鎖置換増幅に使用されるexo- クレノウDNAポ
リメラーゼは、鋳型として一本鎖RNAおよびDNAを
用いることが現在示されている。従って、この単一の処
置により、単にターゲットの事前増幅処理の選択(すな
わち変性、変性なし、DNアーゼ、またはRNアーゼ)
によりRNAおよび/またはDNAの増幅および検出が
可能になる。本発明は、上記のように生理的条件下(す
なわち固定なしで)で核酸のin situ増幅を行う
手段を最初に提供する。この特色は、細胞内のRNAお
よびDNAの敏速な検出および定量化が薬物療法、およ
び患者のウイルス負荷を監視するために有用なので、i
n situ PCRに対してin situ SDA
に著しい利点を与える。in situ SDN増幅お
よび検出の本方法は、また活発なウイルス複製を支える
HIV感染細胞(RNA)と潜伏期の細胞(DNAの
み)とを区別することを可能にする。RNAレベルはD
NAレベルよりも患者の臨床状態により相関関係があ
り、ウイルス負荷のより信頼できる指針であることが示
されている(J.Genescaら 1990.J.I
nfect.Dis.162,1025−1030)の
で、これは診断に重要である。in situ SDA
増幅および検出方法を用いることでしか可能ではない
が、感染細胞型を形態学的または細胞化学的方法により
同定し得ることが非常に望まれる。
CR増幅の鋳型としての役割をするcDNAコピーに一
本鎖RNA鋳型を転写するために、さらに別の酵素(す
なわち逆転写酵素)の使用を必要とする。しかしなが
ら、鎖置換増幅に使用されるexo- クレノウDNAポ
リメラーゼは、鋳型として一本鎖RNAおよびDNAを
用いることが現在示されている。従って、この単一の処
置により、単にターゲットの事前増幅処理の選択(すな
わち変性、変性なし、DNアーゼ、またはRNアーゼ)
によりRNAおよび/またはDNAの増幅および検出が
可能になる。本発明は、上記のように生理的条件下(す
なわち固定なしで)で核酸のin situ増幅を行う
手段を最初に提供する。この特色は、細胞内のRNAお
よびDNAの敏速な検出および定量化が薬物療法、およ
び患者のウイルス負荷を監視するために有用なので、i
n situ PCRに対してin situ SDA
に著しい利点を与える。in situ SDN増幅お
よび検出の本方法は、また活発なウイルス複製を支える
HIV感染細胞(RNA)と潜伏期の細胞(DNAの
み)とを区別することを可能にする。RNAレベルはD
NAレベルよりも患者の臨床状態により相関関係があ
り、ウイルス負荷のより信頼できる指針であることが示
されている(J.Genescaら 1990.J.I
nfect.Dis.162,1025−1030)の
で、これは診断に重要である。in situ SDA
増幅および検出方法を用いることでしか可能ではない
が、感染細胞型を形態学的または細胞化学的方法により
同定し得ることが非常に望まれる。
【0034】下記の実験例は本発明のある実施態様を示
すためのものであり、特許請求の範囲に記載される発明
を限定するものと解釈されるものではない。
すためのものであり、特許請求の範囲に記載される発明
を限定するものと解釈されるものではない。
【0035】
実施例1 SDAおよびPCRは組織および細胞から抽出された核
酸を従来の方法の懸濁液中で初めに行われた。これは、
in situ SDAを行う前にどの組織がHIV−
1陽性で、どの組織が陰性かを確認する役目を果たし、
従って、insitu SDA増幅の結果を解釈するた
めの基本を提供した。
酸を従来の方法の懸濁液中で初めに行われた。これは、
in situ SDAを行う前にどの組織がHIV−
1陽性で、どの組織が陰性かを確認する役目を果たし、
従って、insitu SDA増幅の結果を解釈するた
めの基本を提供した。
【0036】次に、血清学によりHIV−1陽性または
陰性を決定された患者からの切片にされたリンパ節組織
試料にSDAおよびPCRをin situで直接行っ
た。変数を最小にするために、両増幅方法を同じ組織試
料に行った。清潔なメスを用いて、組織をスライドから
取り出し、1mlのキシレンで2分間清浄しパラフィン
を取り除いた。続いて、試料をマイクロフュージ中で1
200rpmで遠心し、キシレンをピペットで取り出
し、組織を55℃で乾燥する前に100%エタノール1
mlを用いて2回洗浄した。当業上知られている方法を
用いて細胞を破壊し、フェノール抽出することによりD
NAもHIV陽性細胞系(ACH2および8E5)およ
びHIV陰性細胞系(CEMおよびA301)から可溶
化した。陽性および陰性細胞系からのDNAを対照とし
て用いた。オリゴヌクレオチドプライマーおよびプロー
ブをApplied Biosystems,Inc.
の380B DNAシンセサイザーで合成した。プロー
ブは、その5´末端にアルカリホスファターゼで標識を
可能にするために改良型AMINOLINK(Glen
Research,Sterling,VA)を用い
て合成された。また、いくつかの場合において、プライ
マーおよびプローブを市販のキット(Boehring
er−Mannheim)を用いジゴキシゲニンで末端
標識した。下記のプライマーおよびプローブのHIVゲ
ノムに置けるヌクレオチド位置は、ヒト免疫不全ウイル
スHXB−2(GENBANK 寄託番号KO345
5)の配列に従い番号がついている。
陰性を決定された患者からの切片にされたリンパ節組織
試料にSDAおよびPCRをin situで直接行っ
た。変数を最小にするために、両増幅方法を同じ組織試
料に行った。清潔なメスを用いて、組織をスライドから
取り出し、1mlのキシレンで2分間清浄しパラフィン
を取り除いた。続いて、試料をマイクロフュージ中で1
200rpmで遠心し、キシレンをピペットで取り出
し、組織を55℃で乾燥する前に100%エタノール1
mlを用いて2回洗浄した。当業上知られている方法を
用いて細胞を破壊し、フェノール抽出することによりD
NAもHIV陽性細胞系(ACH2および8E5)およ
びHIV陰性細胞系(CEMおよびA301)から可溶
化した。陽性および陰性細胞系からのDNAを対照とし
て用いた。オリゴヌクレオチドプライマーおよびプロー
ブをApplied Biosystems,Inc.
の380B DNAシンセサイザーで合成した。プロー
ブは、その5´末端にアルカリホスファターゼで標識を
可能にするために改良型AMINOLINK(Glen
Research,Sterling,VA)を用い
て合成された。また、いくつかの場合において、プライ
マーおよびプローブを市販のキット(Boehring
er−Mannheim)を用いジゴキシゲニンで末端
標識した。下記のプライマーおよびプローブのHIVゲ
ノムに置けるヌクレオチド位置は、ヒト免疫不全ウイル
スHXB−2(GENBANK 寄託番号KO345
5)の配列に従い番号がついている。
【0037】PCRは、基本的にはO.Basgara
(1992.New Engl.J.Med326、1
385−1391)により以前記載されたように行われ
た。各PCRは調製された組織、各増幅プライマー50
0ng、0.2mM dNTP、1.5mM MgCl
2 、および製造業者により供給された緩衝液中のTaq
ポリメラーゼ(Promega)1単位を含んでいた。
増幅のターゲット配列はHIV gag遺伝子中にあっ
た。プライマーの配列は下記のようである:SK38
(ヌクレオチド1541−1578)ATAATCCA
CCTATCCCAGTAGGAGAAAT(配列番
号:1)およびSK39(ヌクレオチド1657−16
30)TTTGGTCCTTGTCTTATGTCCA
GAATGC(配列番号:2)。サイクルは30サイク
ル(94℃で45秒、72℃で45秒)行い、続いて最
後の伸長を72℃で5分間行った。続いて、反応物のア
リコ−ト(10μl)を95℃で2分間変性し、32Pお
よびT4キナーゼを用いて末端標識された2ピコモルの
プローブSK19(ヌクレオチド1595−1635)
ATCCTGGGATTAAATAAAATAGTAA
GAATGTATAGCCCTAC(配列番号:3)と
ともに60分インキュベ−トした。このプローブは増幅
配列の内部セグメントにハイブリッド形成する。標識プ
ローブとハイブリッド形成して得られた増幅産物を勾配
ゲル(10−20%PAGE)で分析し、オートラジオ
グラムを撮った。臭化エチジウム(EtBr)を用いて
染色することにより増幅産物をゲル上で直接検出した。
in situ PCR増幅に必要な総時間は約4時間
であった。
(1992.New Engl.J.Med326、1
385−1391)により以前記載されたように行われ
た。各PCRは調製された組織、各増幅プライマー50
0ng、0.2mM dNTP、1.5mM MgCl
2 、および製造業者により供給された緩衝液中のTaq
ポリメラーゼ(Promega)1単位を含んでいた。
増幅のターゲット配列はHIV gag遺伝子中にあっ
た。プライマーの配列は下記のようである:SK38
(ヌクレオチド1541−1578)ATAATCCA
CCTATCCCAGTAGGAGAAAT(配列番
号:1)およびSK39(ヌクレオチド1657−16
30)TTTGGTCCTTGTCTTATGTCCA
GAATGC(配列番号:2)。サイクルは30サイク
ル(94℃で45秒、72℃で45秒)行い、続いて最
後の伸長を72℃で5分間行った。続いて、反応物のア
リコ−ト(10μl)を95℃で2分間変性し、32Pお
よびT4キナーゼを用いて末端標識された2ピコモルの
プローブSK19(ヌクレオチド1595−1635)
ATCCTGGGATTAAATAAAATAGTAA
GAATGTATAGCCCTAC(配列番号:3)と
ともに60分インキュベ−トした。このプローブは増幅
配列の内部セグメントにハイブリッド形成する。標識プ
ローブとハイブリッド形成して得られた増幅産物を勾配
ゲル(10−20%PAGE)で分析し、オートラジオ
グラムを撮った。臭化エチジウム(EtBr)を用いて
染色することにより増幅産物をゲル上で直接検出した。
in situ PCR増幅に必要な総時間は約4時間
であった。
【0038】SDAは、基本的には上記Walkerら
(1992b)により記載されたように行われた。各S
DA反応物は150単位のHincII(New En
gland,Biolabs,75μ/μl)、5単位
のexo- クレノウポリメラーゼ(United St
ates Biochemicals),0.2mMd
NTP(dCTP、dGTP、dTTPおよびdATP
αS−Pharmacia)、50mM KiPO4 、
6mM MgCl2 、1μgのBSA、6%DMSO、
50nM外部プライマー(B1 およびB2 )、500n
M増幅プライマー(S1 およびS2 )および調製された
組織を含んでいた。SK38およびSK39(配列番号
1および配列番号2)をSDAの外部プリマーとして用
いた。増幅プライマーの配列はAATAGTCGCTT
ACTTGTTGACGGATAATCCTGGG(S
1 ,配列番号:4)およびAAGTAACCGACTA
TTGTTGACGGCTATACATTCT(S2 ,
配列番号:5)。増幅プライマーは、それぞれヌクレオ
チド位置番号1582−1594および1623−16
11に対応した。
(1992b)により記載されたように行われた。各S
DA反応物は150単位のHincII(New En
gland,Biolabs,75μ/μl)、5単位
のexo- クレノウポリメラーゼ(United St
ates Biochemicals),0.2mMd
NTP(dCTP、dGTP、dTTPおよびdATP
αS−Pharmacia)、50mM KiPO4 、
6mM MgCl2 、1μgのBSA、6%DMSO、
50nM外部プライマー(B1 およびB2 )、500n
M増幅プライマー(S1 およびS2 )および調製された
組織を含んでいた。SK38およびSK39(配列番号
1および配列番号2)をSDAの外部プリマーとして用
いた。増幅プライマーの配列はAATAGTCGCTT
ACTTGTTGACGGATAATCCTGGG(S
1 ,配列番号:4)およびAAGTAACCGACTA
TTGTTGACGGCTATACATTCT(S2 ,
配列番号:5)。増幅プライマーは、それぞれヌクレオ
チド位置番号1582−1594および1623−16
11に対応した。
【0039】SDA試料(酵素を含まない)を95℃で
2−3分インキュベートし、続いて37℃で2分インキ
ュベートした。続いて、酵素を加え、インキュベーショ
ンを37℃で2時間続けた。続いて、反応物のアリコー
ト(10μl)を32PおよびT4キナーゼで末端標識し
た内部プローブ(ACTATTTTATTTAAAC
C、配列番号:6)1μMと混合した。95℃で2分、
続いて37℃で2分インキュベートした後、クレノウポ
リメラーゼ(Promega)2単位を加えて37℃で
15−30分間プローブを伸長した。続いて、産生物を
ローディングバッファーと混合し、15%尿素ポリアク
リルアミドゲルで電気泳動により分析した。ゲルを乾燥
しオートラジオグラムを撮った。いくつか場合ではPC
RおよびSDA両者において、放射標識のdNTP(た
とえばdCTP32)を反応混合物中に含み、標識された
増幅産物をゲルの電気泳動、乾燥の後オートラジオグラ
ムから直接検出した。in situ SDA増幅に必
要な総時間は約2時間であった。
2−3分インキュベートし、続いて37℃で2分インキ
ュベートした。続いて、酵素を加え、インキュベーショ
ンを37℃で2時間続けた。続いて、反応物のアリコー
ト(10μl)を32PおよびT4キナーゼで末端標識し
た内部プローブ(ACTATTTTATTTAAAC
C、配列番号:6)1μMと混合した。95℃で2分、
続いて37℃で2分インキュベートした後、クレノウポ
リメラーゼ(Promega)2単位を加えて37℃で
15−30分間プローブを伸長した。続いて、産生物を
ローディングバッファーと混合し、15%尿素ポリアク
リルアミドゲルで電気泳動により分析した。ゲルを乾燥
しオートラジオグラムを撮った。いくつか場合ではPC
RおよびSDA両者において、放射標識のdNTP(た
とえばdCTP32)を反応混合物中に含み、標識された
増幅産物をゲルの電気泳動、乾燥の後オートラジオグラ
ムから直接検出した。in situ SDA増幅に必
要な総時間は約2時間であった。
【0040】PCRの後、ゲルの臭化エチジウム染色
は、第1の群の2名の患者に明らかに陽性の増幅産物、
3名の患者に陰性を示した。視覚化されたバンドはHI
V−1ターゲット配列の増幅産物の予測されたサイズで
あり、陽性の細胞系の増幅産物と同じ位置に移動した。
陰性細胞系の増幅後、またはプライマーまたは酵素(T
aq)が反応混合物から省かれた場合、信号は見られな
かった。溶液中のPCR増幅産物と32P標識内部プロー
ブSK19(配列番号:3)とのハイブリダイゼ−ショ
ンにより、この群には2名の陽性患者、3名の陰性患者
を確認した。第2の患者群において、増幅されたHIV
−1ターゲット配列の強い陽性バンドが臭化エチジウム
染色において、6名の患者中3名に見られた。この群に
おいて、非常にうすいバンドが1名の患者に見られた。
この患者の増幅産物の標識化内部プローグとのハイブリ
ダイゼーションは、うすいバンドが、実際には明らかに
陽性のバンドであることを示した。血清学的に陰性の患
者からは増幅は検出されなかった。血清陰性患者は腺
癌、癌、乳癌および頸部リンパ節症の患者を含んでい
た。
は、第1の群の2名の患者に明らかに陽性の増幅産物、
3名の患者に陰性を示した。視覚化されたバンドはHI
V−1ターゲット配列の増幅産物の予測されたサイズで
あり、陽性の細胞系の増幅産物と同じ位置に移動した。
陰性細胞系の増幅後、またはプライマーまたは酵素(T
aq)が反応混合物から省かれた場合、信号は見られな
かった。溶液中のPCR増幅産物と32P標識内部プロー
ブSK19(配列番号:3)とのハイブリダイゼ−ショ
ンにより、この群には2名の陽性患者、3名の陰性患者
を確認した。第2の患者群において、増幅されたHIV
−1ターゲット配列の強い陽性バンドが臭化エチジウム
染色において、6名の患者中3名に見られた。この群に
おいて、非常にうすいバンドが1名の患者に見られた。
この患者の増幅産物の標識化内部プローグとのハイブリ
ダイゼーションは、うすいバンドが、実際には明らかに
陽性のバンドであることを示した。血清学的に陰性の患
者からは増幅は検出されなかった。血清陰性患者は腺
癌、癌、乳癌および頸部リンパ節症の患者を含んでい
た。
【0041】SDA増幅の後、10%ポリアクリルアミ
ドゲルの臭化エチジウム染色およびオートラジオグラフ
ィーはHIV感染細胞だけ増幅されることを示した。検
査した第一群の血清陽性の患者の試料6つはすべて増幅
産物を示し、2つの陽性細胞の増幅中に見られるバンド
に対応する明らかなバンドを有した。陰性の細胞系には
信号が検出されなかった。32P標識プローブのハイブリ
ダイゼーションおよび伸長後のオートラジオグラフィー
により、陽性細胞系からの増幅産物と同じ位置に移動す
る増幅物を有する6名の陽性患者を確認した。これらの
結果は、オートラジオグラフィーにより、さらに18名
の血清陽性患者からのSDA増幅産物の分析により確認
された。
ドゲルの臭化エチジウム染色およびオートラジオグラフ
ィーはHIV感染細胞だけ増幅されることを示した。検
査した第一群の血清陽性の患者の試料6つはすべて増幅
産物を示し、2つの陽性細胞の増幅中に見られるバンド
に対応する明らかなバンドを有した。陰性の細胞系には
信号が検出されなかった。32P標識プローブのハイブリ
ダイゼーションおよび伸長後のオートラジオグラフィー
により、陽性細胞系からの増幅産物と同じ位置に移動す
る増幅物を有する6名の陽性患者を確認した。これらの
結果は、オートラジオグラフィーにより、さらに18名
の血清陽性患者からのSDA増幅産物の分析により確認
された。
【0042】HIV−1陽性患者からのパラフィン包埋
組織片もin situ PCRおよびin situ
SDAの後、顕微鏡で観察された。1)SDAによる
insitu 増幅後のin situハイブリダイゼ
ーションと2)事前の核酸増幅なしのin situハ
イブリダイゼーションとの比較を行った。両方の場合に
おいて、強い信号があったが、in situ SDA
の後の方が従来のin situハイブリッドダイゼー
ションよりも多くの細胞が陽性と判定された。それぞれ
の場合において、組織の形態は良好に保存され形態的細
部喪失は最小であった。対照的に、in situ P
CRは著しい形態的細部の喪失および組織構造の悪化を
生じた。
組織片もin situ PCRおよびin situ
SDAの後、顕微鏡で観察された。1)SDAによる
insitu 増幅後のin situハイブリダイゼ
ーションと2)事前の核酸増幅なしのin situハ
イブリダイゼーションとの比較を行った。両方の場合に
おいて、強い信号があったが、in situ SDA
の後の方が従来のin situハイブリッドダイゼー
ションよりも多くの細胞が陽性と判定された。それぞれ
の場合において、組織の形態は良好に保存され形態的細
部喪失は最小であった。対照的に、in situ P
CRは著しい形態的細部の喪失および組織構造の悪化を
生じた。
【0043】図1(A)および図1(B)は、H9細胞
に行ったin situ PCRとin situ S
DAの比較を示す光学顕微鏡分析である。in sit
uPCRは細胞に明らかに損傷を生じ(図1(A))、
一方in situ SDAは細胞を形態的に完全なま
ま残し、陽性細胞がより容易に識別できる(図1
(B))。SDA処理細胞は未処理細胞と区別がつかな
い。詳細には、PCR後の染色は均質でなく不定形で、
細胞の核は見えず、破片が細胞を囲み、細胞はスライド
から見えなかった。HIV陰性患者からの組織片に行っ
たin situSDAは、顕微鏡検査では明らかな信
号を示さず、組織の形態が良好に保存され、in si
tu SDAが高感度であるばかりでなくHIV陽性細
胞に著しく特異的であることを示した。
に行ったin situ PCRとin situ S
DAの比較を示す光学顕微鏡分析である。in sit
uPCRは細胞に明らかに損傷を生じ(図1(A))、
一方in situ SDAは細胞を形態的に完全なま
ま残し、陽性細胞がより容易に識別できる(図1
(B))。SDA処理細胞は未処理細胞と区別がつかな
い。詳細には、PCR後の染色は均質でなく不定形で、
細胞の核は見えず、破片が細胞を囲み、細胞はスライド
から見えなかった。HIV陰性患者からの組織片に行っ
たin situSDAは、顕微鏡検査では明らかな信
号を示さず、組織の形態が良好に保存され、in si
tu SDAが高感度であるばかりでなくHIV陽性細
胞に著しく特異的であることを示した。
【0044】実施例2 この実験は1)最初の変性を有する一本鎖ターゲット
(DNAおよびRNA)のin situ SDA お
よび2)増幅を先在する一本鎖種(RNA)に制限する
ために最初の変性を行わないin situ SDAを
説明している。スライド上の組織片(リンパ節、脾臓、
およびHIV−1陽性患者からの脳)をキシレン中で脱
パラフィン処理し、勾配エタノール(100%−70
%)を通し、4%パラホルムアルデヒド/リン酸緩衝食
塩水(PBS)中で、室温で10分間固定した。組織を
PBS/5mM MgCl2 中で約5分間再水和した。
SDA反応混合物のアリコート(実施例1参照)を加
え、スライドを加熱台上で95℃で3分間インキュベー
トした。RNA増幅のスライドは加熱しなかった。Hi
ncII制限エンドヌクレアーゼおよびexo- クレノ
ウをカバースリップの下に加え、インキュベーションを
給湿器中で、37℃で2時間続けた。スライドを1X
SSC中で洗浄し、95%ホルムアミド/0.2X S
SC中で、70℃で10分間インキュベートし、氷冷
0.1X SSC 中でリンスした。内部SDAプロー
ブ(H.Kiyamaら(1991.J.Histoc
hem.Cytochem.39:1371−138
4)およびM.A.Farquharsonら(199
2.Am.J.Clin.Pathol.45:199
9−1002))により記載されたようにアルカリホス
ファターゼで標識された、20−50ngの配列番号:
3)をカバースリップの下に加え、55℃で60分間イ
ンキュベートした。45℃の1X SSC中で洗浄した
後、製造業者の指示書に従いVector Red ま
たはFast Red基質を用いてアルカリホスファタ
ーゼを検出した。スライドをメチルグリーンで対比染色
し、永久固定のカバーストップを乗せ、光学顕微鏡およ
び/またはDISCOVERYイメージ分析により分析
した。いくつかの場合においては、修飾dNTP(たと
えば、Boehringer−Mannheimのディ
ッグ−dUTP)を反応混合物に含め、増幅産物をアル
カリホスファターゼで標識された抗−ディッグ抗体の適
切な希釈を用いて、検出した。アルカリホスファターゼ
を上記のようにVector RedまたはFast
redを用いて検出した。
(DNAおよびRNA)のin situ SDA お
よび2)増幅を先在する一本鎖種(RNA)に制限する
ために最初の変性を行わないin situ SDAを
説明している。スライド上の組織片(リンパ節、脾臓、
およびHIV−1陽性患者からの脳)をキシレン中で脱
パラフィン処理し、勾配エタノール(100%−70
%)を通し、4%パラホルムアルデヒド/リン酸緩衝食
塩水(PBS)中で、室温で10分間固定した。組織を
PBS/5mM MgCl2 中で約5分間再水和した。
SDA反応混合物のアリコート(実施例1参照)を加
え、スライドを加熱台上で95℃で3分間インキュベー
トした。RNA増幅のスライドは加熱しなかった。Hi
ncII制限エンドヌクレアーゼおよびexo- クレノ
ウをカバースリップの下に加え、インキュベーションを
給湿器中で、37℃で2時間続けた。スライドを1X
SSC中で洗浄し、95%ホルムアミド/0.2X S
SC中で、70℃で10分間インキュベートし、氷冷
0.1X SSC 中でリンスした。内部SDAプロー
ブ(H.Kiyamaら(1991.J.Histoc
hem.Cytochem.39:1371−138
4)およびM.A.Farquharsonら(199
2.Am.J.Clin.Pathol.45:199
9−1002))により記載されたようにアルカリホス
ファターゼで標識された、20−50ngの配列番号:
3)をカバースリップの下に加え、55℃で60分間イ
ンキュベートした。45℃の1X SSC中で洗浄した
後、製造業者の指示書に従いVector Red ま
たはFast Red基質を用いてアルカリホスファタ
ーゼを検出した。スライドをメチルグリーンで対比染色
し、永久固定のカバーストップを乗せ、光学顕微鏡およ
び/またはDISCOVERYイメージ分析により分析
した。いくつかの場合においては、修飾dNTP(たと
えば、Boehringer−Mannheimのディ
ッグ−dUTP)を反応混合物に含め、増幅産物をアル
カリホスファターゼで標識された抗−ディッグ抗体の適
切な希釈を用いて、検出した。アルカリホスファターゼ
を上記のようにVector RedまたはFast
redを用いて検出した。
【0045】組織の細胞内のSDA増幅産物を光学顕微
鏡により検出し、溶液SDAに通常行うように鋳型DN
Aの変性後、DNAがin situ増幅できることが
証明された。SDA増幅産物は鋳型を最初変性していな
い組織の細胞内でも検出され、変性段階が省かれた場合
でもSDAによりRNAもin situ増幅できるこ
とが示された。組織に関して記載されたように同じ反応
条件で細胞系ACH2およびCEMを用い、in si
tu SDAを懸濁された細胞に行った。懸濁された細
胞中のターゲット配列のin situ SDAに関し
て同様の結果を得た。懸濁された細胞中の増幅産物の検
出は、アルカリホスファターゼで標識されたオリゴヌク
レオチドプローブを用いて、BCIP/NBTで検出す
るか、またはFITCで標識されたオリゴヌクレオチド
プローブを用いて蛍光での検出を用いてin situ
ハイブリダイゼーションにより行った。いくつかの場合
において、SDA反応中の修飾dNTP(たとえば、デ
ィッグUTP)の組み込みを、BCIP/NBT基質と
のインキュベーションにより検出されたアルカリホスフ
ァターゼ標識抗ディッグ抗体で検出した。対比染色の
後、スライドを光学顕微鏡によりおよび/またはDIS
COVERYイメージ分析器を用いて分析した。
鏡により検出し、溶液SDAに通常行うように鋳型DN
Aの変性後、DNAがin situ増幅できることが
証明された。SDA増幅産物は鋳型を最初変性していな
い組織の細胞内でも検出され、変性段階が省かれた場合
でもSDAによりRNAもin situ増幅できるこ
とが示された。組織に関して記載されたように同じ反応
条件で細胞系ACH2およびCEMを用い、in si
tu SDAを懸濁された細胞に行った。懸濁された細
胞中のターゲット配列のin situ SDAに関し
て同様の結果を得た。懸濁された細胞中の増幅産物の検
出は、アルカリホスファターゼで標識されたオリゴヌク
レオチドプローブを用いて、BCIP/NBTで検出す
るか、またはFITCで標識されたオリゴヌクレオチド
プローブを用いて蛍光での検出を用いてin situ
ハイブリダイゼーションにより行った。いくつかの場合
において、SDA反応中の修飾dNTP(たとえば、デ
ィッグUTP)の組み込みを、BCIP/NBT基質と
のインキュベーションにより検出されたアルカリホスフ
ァターゼ標識抗ディッグ抗体で検出した。対比染色の
後、スライドを光学顕微鏡によりおよび/またはDIS
COVERYイメージ分析器を用いて分析した。
【0046】異なる事前増幅試料処理を用いる一連のi
n situ SDA反応をHIV−1陽性の患者1名
から調製されたスライドに行った:1)事前増幅なしの
insituハイブリダイゼーション、2)DNAおよ
びRNA(変性された)のin situ SDA、
3)RNA(変性されていない)のin situSD
A、4)DNA(RNアーゼ処理−1mg/ml、37
℃で30分間)のin situ SDAおよび5)R
NA(DNアーゼ処理−150単位/ml、37℃で3
0分間)のin situ SDA。信号のレベルを定
量化するために、スライドをDISCOVERYコンピ
ューター処理自動イメージ分析器で分析した。イメージ
分析はデータを保存し、値をパラメーターに設定し、デ
ータを評価し、処理した。それぞれ陽性事象は形態的パ
ラメーターに関して高拡大で分析しデータを100×1
00画素リストで選択された物体のサブイメージを保存
するデータは一覧表、ヒストグラム、散乱プロット形式
で示すことができる。システムは1視野当りの陽性細胞
数を定量化し、また信号量を測定する。
n situ SDA反応をHIV−1陽性の患者1名
から調製されたスライドに行った:1)事前増幅なしの
insituハイブリダイゼーション、2)DNAおよ
びRNA(変性された)のin situ SDA、
3)RNA(変性されていない)のin situSD
A、4)DNA(RNアーゼ処理−1mg/ml、37
℃で30分間)のin situ SDAおよび5)R
NA(DNアーゼ処理−150単位/ml、37℃で3
0分間)のin situ SDA。信号のレベルを定
量化するために、スライドをDISCOVERYコンピ
ューター処理自動イメージ分析器で分析した。イメージ
分析はデータを保存し、値をパラメーターに設定し、デ
ータを評価し、処理した。それぞれ陽性事象は形態的パ
ラメーターに関して高拡大で分析しデータを100×1
00画素リストで選択された物体のサブイメージを保存
するデータは一覧表、ヒストグラム、散乱プロット形式
で示すことができる。システムは1視野当りの陽性細胞
数を定量化し、また信号量を測定する。
【0047】結果を図2にヒストグラム形式で示す。i
n situ ハイブリダイゼーションのみ(ISH)
が4.6%の陽性細胞を同定し、DNAおよびRNA両
者のSDA(DNA)は23.9%の陽性細胞を同定
し、RNAのSDA(RNA)は16.7%の陽性細胞
を同定し、DNAのSDA(RNアーゼ)は15.1%
の陽性細胞を固定し、RNAのSDA(DNアーゼ)は
9.5%の陽性細胞を同定した。SDAは全ての反応条
件下で明らかに生じたが、陽性信号の最大量は増幅後、
約6倍高い。さらに、これらの結果は、増幅反応を開始
する前に単に反応条件を操作することによりDNAまた
はRNAまたは両者を選択するようにinsitu S
DAを行うことができることを示す。in situ
PCRによる増幅との直接比較は不可能であった。なぜ
なら高温での30サイクルの循環の後、組織の形態は実
質的に破壊され、分析が疑わしいからであった。これ
は、温和な温度条件でのin situ SDAが組織
中および懸濁された細胞中の核酸の増幅に関してin
situ PCRよりも著しく良好な結果を提供するこ
とを示している。
n situ ハイブリダイゼーションのみ(ISH)
が4.6%の陽性細胞を同定し、DNAおよびRNA両
者のSDA(DNA)は23.9%の陽性細胞を同定
し、RNAのSDA(RNA)は16.7%の陽性細胞
を同定し、DNAのSDA(RNアーゼ)は15.1%
の陽性細胞を固定し、RNAのSDA(DNアーゼ)は
9.5%の陽性細胞を同定した。SDAは全ての反応条
件下で明らかに生じたが、陽性信号の最大量は増幅後、
約6倍高い。さらに、これらの結果は、増幅反応を開始
する前に単に反応条件を操作することによりDNAまた
はRNAまたは両者を選択するようにinsitu S
DAを行うことができることを示す。in situ
PCRによる増幅との直接比較は不可能であった。なぜ
なら高温での30サイクルの循環の後、組織の形態は実
質的に破壊され、分析が疑わしいからであった。これ
は、温和な温度条件でのin situ SDAが組織
中および懸濁された細胞中の核酸の増幅に関してin
situ PCRよりも著しく良好な結果を提供するこ
とを示している。
【0048】実施例3 8E5細胞を採収し約106 細胞/mLに調整した。細
胞を遠心によりペレット化しPBS緩衝液10mLで洗
浄し、1000rpmで10分遠心し、細胞を回収し
た。続いて、洗浄した細胞をPBS中の4%パラホルム
アルデヒド中で、室温で20分間固定し、1500rp
mで5分間ペレット化し、前のようにPBS緩衝液10
mLで洗浄した。細胞を数え、分析される試料当り5×
105 細胞に調整し、25mg/mLアセチル化BSA
を10−20分間塗布した小型で清潔な0.5mLチュ
ーブに移した。続いて、細胞をペレット化し、SDA混
合物92μL(0.5M KiPO4 10μL、10
mg/mL BSA 1μL、100%DMSO 10
μL、10mM混合dNTP 2μL、100ng/μ
L プライマーB1 およびB2 を各1μL、10ng/
μLプライマーS1 およびS2 を各1μL、25mM
MgCl2 24μL、55%グリゼロール2μLおよ
び水39μL)に懸濁した。増幅産物を検出可能な標識
の直接組み込みにより標識する場合、SDA反応におい
てdUTP−FITCをdTTPに一部置換した。増幅
プライマーは、実施例1と同様であった。
胞を遠心によりペレット化しPBS緩衝液10mLで洗
浄し、1000rpmで10分遠心し、細胞を回収し
た。続いて、洗浄した細胞をPBS中の4%パラホルム
アルデヒド中で、室温で20分間固定し、1500rp
mで5分間ペレット化し、前のようにPBS緩衝液10
mLで洗浄した。細胞を数え、分析される試料当り5×
105 細胞に調整し、25mg/mLアセチル化BSA
を10−20分間塗布した小型で清潔な0.5mLチュ
ーブに移した。続いて、細胞をペレット化し、SDA混
合物92μL(0.5M KiPO4 10μL、10
mg/mL BSA 1μL、100%DMSO 10
μL、10mM混合dNTP 2μL、100ng/μ
L プライマーB1 およびB2 を各1μL、10ng/
μLプライマーS1 およびS2 を各1μL、25mM
MgCl2 24μL、55%グリゼロール2μLおよ
び水39μL)に懸濁した。増幅産物を検出可能な標識
の直接組み込みにより標識する場合、SDA反応におい
てdUTP−FITCをdTTPに一部置換した。増幅
プライマーは、実施例1と同様であった。
【0049】調整したチューブを95℃のサーモブロッ
ク(thermoblock)に3分間入れ、37℃の
水浴に移し、さらに3分間インキュベートした。37℃
でインキュベーション中、酵素混合液(反応HincI
I約150単位および反応exo- クレノウ約5単位)
を調製した。続いて、酵素混合液(3μL)を各チュ−
ブに加え、充分に混合した。陰性対照試料には酵素を加
えなかった。増幅後、細胞をEPPENDORFマイク
ロセントリフュージ中で、5000rpmで2分間ペレ
ット化した。上清75μLをアガローズゲル電気泳動の
ために取り出して細胞からのアンプリコン漏出の内容物
を分析した。
ク(thermoblock)に3分間入れ、37℃の
水浴に移し、さらに3分間インキュベートした。37℃
でインキュベーション中、酵素混合液(反応HincI
I約150単位および反応exo- クレノウ約5単位)
を調製した。続いて、酵素混合液(3μL)を各チュ−
ブに加え、充分に混合した。陰性対照試料には酵素を加
えなかった。増幅後、細胞をEPPENDORFマイク
ロセントリフュージ中で、5000rpmで2分間ペレ
ット化した。上清75μLをアガローズゲル電気泳動の
ために取り出して細胞からのアンプリコン漏出の内容物
を分析した。
【0050】in situハイブリダイゼーションに
よる増幅産物の検出のために、SDA混合物25μL中
で細胞中の増幅産物を95℃で5分間FITCと結合し
た配列番号:3 75ngとハイブリッド形成し、続い
て56℃で1時間インキュベートした。続いて、細胞を
2XSSC 500μg/mL BSA中で37℃で3
0分間1回洗浄した。フローサイトメトリーによる蛍光
の検出前に細胞をPBS中で再懸濁した。蛍光を検出
し、FACSCANフローサイトメトリー(Becto
n Dickinson Immunocytomet
ry Systems,San Jose, CA)を
用いて定量化し、光散乱および蛍光データをLYSIS
IIソフトウェアー(Becton Dickinso
n Immunocytometry System
s)に収集した。
よる増幅産物の検出のために、SDA混合物25μL中
で細胞中の増幅産物を95℃で5分間FITCと結合し
た配列番号:3 75ngとハイブリッド形成し、続い
て56℃で1時間インキュベートした。続いて、細胞を
2XSSC 500μg/mL BSA中で37℃で3
0分間1回洗浄した。フローサイトメトリーによる蛍光
の検出前に細胞をPBS中で再懸濁した。蛍光を検出
し、FACSCANフローサイトメトリー(Becto
n Dickinson Immunocytomet
ry Systems,San Jose, CA)を
用いて定量化し、光散乱および蛍光データをLYSIS
IIソフトウェアー(Becton Dickinso
n Immunocytometry System
s)に収集した。
【0051】検出用プローブのハイブリダイゼーション
により分析された細胞において細胞数に対する蛍光の対
数プロットは、陰性対照に比較して陽性細胞のピーク蛍
光信号において約6倍の右への移動を示した(図3)。
蛍光標識の直接組み込みは、陽性試料と陰性試料のピー
ク間(図4)に約15倍の相違がある分離の改善を提供
した。これらのデータは、フローサイトメトリーが細胞
内の増幅ターゲット配列の検出および定量化のためにi
n situ核酸増幅と組み合わせて使用できることを
示している。
により分析された細胞において細胞数に対する蛍光の対
数プロットは、陰性対照に比較して陽性細胞のピーク蛍
光信号において約6倍の右への移動を示した(図3)。
蛍光標識の直接組み込みは、陽性試料と陰性試料のピー
ク間(図4)に約15倍の相違がある分離の改善を提供
した。これらのデータは、フローサイトメトリーが細胞
内の増幅ターゲット配列の検出および定量化のためにi
n situ核酸増幅と組み合わせて使用できることを
示している。
【0052】A301細胞(HIV陰性)およびACH
2 細胞(HIV陽性)を用いて類似の実験を行った。i
n situ SDAを37℃で2時間進行させた。増
幅中ビオチン標識をdUTP−ビオチン接合体により増
幅産物に組み込みFITCと結合したストレプトアビジ
ンとの反応により検出した。細胞数に対する蛍光の対数
プロットは、陰性細胞系(図4(B))に比較してHI
V陽性細胞(図4(A))の蛍光が約1対数増加を示し
た。
2 細胞(HIV陽性)を用いて類似の実験を行った。i
n situ SDAを37℃で2時間進行させた。増
幅中ビオチン標識をdUTP−ビオチン接合体により増
幅産物に組み込みFITCと結合したストレプトアビジ
ンとの反応により検出した。細胞数に対する蛍光の対数
プロットは、陰性細胞系(図4(B))に比較してHI
V陽性細胞(図4(A))の蛍光が約1対数増加を示し
た。
【0053】
(2) 配列番号:1 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:28 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:genomic DNA (vi)起源: (A)生物名:ヒト免疫不全ウイルス1型 (B)株名:HXB−2 (xi)配列 ATAATCCACC TATCCCAGTA GGAGAAT 28 (2) 配列番号:2 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:28 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:genomic DNA (vi)起源: (A)生物名:ヒト免疫不全ウイルス1型 (B)株名:HXB−2 (xi)配列 TTTGGTCCTT GTCTTATGTC CAGAATGC 28 (2) 配列番号:3 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:41 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:genomic DNA (vi)起源: (A)生物名:ヒト免疫不全ウイルス1型 (B)株名:HXB−2 (xi)配列 ATCCTGGGAT TAAATAAAAT AGTAAGAATG TATAGCCCTA C 41 (2) 配列番号:4 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:34 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列 AATAGTCGCT TACTTGTTGA CGGATAATCC TGGG 34 (2) 配列番号:5 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:34 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列 AAGTAACCGA CTATTGTTGA CGGCTATACA TTCT 34 (2) 配列番号:6 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:genomic DNA (vi)起源: (A)生物名:ヒト免疫不全ウイルス1型 (B)株名:HXB−2 (xi)配列 ACTATTTTAT TTAAACC 17
【図1】in situ PCRの後の細胞(B)と比
較したin situ SDAの後の細胞(A)の構造
的完全性および形態が改善されていることを(光学顕微
鏡により視覚化)示す図(ヒストグラム)である。
較したin situ SDAの後の細胞(A)の構造
的完全性および形態が改善されていることを(光学顕微
鏡により視覚化)示す図(ヒストグラム)である。
【図2】DNAおよびRNAターゲットの両者(DN
A)、事前加熱変性のないRNAターゲット(RN
A),DNアーゼ処理後のRNAターゲット(DNアー
ゼ−RNA)、およびRNアーゼ処理後のDNAターゲ
ット(RNアーゼ−DNA)のin situ SDA
後のDISCOVERY分析による陽性細胞の相対的割
合を示す図である。
A)、事前加熱変性のないRNAターゲット(RN
A),DNアーゼ処理後のRNAターゲット(DNアー
ゼ−RNA)、およびRNアーゼ処理後のDNAターゲ
ット(RNアーゼ−DNA)のin situ SDA
後のDISCOVERY分析による陽性細胞の相対的割
合を示す図である。
【図3】(A)は、ターゲット配列のin situ増
幅が陽性であることを意味するピークの移動を示す細胞
数に対する蛍光のプロットを示す図である。陰影のピー
クは、酵素の存在下における増幅に対応し、陰影のつか
ないピークは酵素なしの増幅に対応する。増幅産物はi
n situ ハイブリダイゼーションにより検出され
る。(B)は、増幅産物が増幅中蛍光標識の直接組み込
みにより検出された時のピークの分離が改善されたこと
を示す図(陰影のないピーク=増幅+酵素、陰影のある
ピーク=増幅−酵素)である。
幅が陽性であることを意味するピークの移動を示す細胞
数に対する蛍光のプロットを示す図である。陰影のピー
クは、酵素の存在下における増幅に対応し、陰影のつか
ないピークは酵素なしの増幅に対応する。増幅産物はi
n situ ハイブリダイゼーションにより検出され
る。(B)は、増幅産物が増幅中蛍光標識の直接組み込
みにより検出された時のピークの分離が改善されたこと
を示す図(陰影のないピーク=増幅+酵素、陰影のある
ピーク=増幅−酵素)である。
【図4】(A)はin situ増幅後のAC4細胞に
関する細胞数に対する蛍光のプロットを示す図である。
(B)はA301細胞に関する類似のプロットを示す図
である。
関する細胞数に対する蛍光のプロットを示す図である。
(B)はA301細胞に関する類似のプロットを示す図
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】in situ PCRの後の細胞(B)と比
較したin situ SDAの後の細胞(A)の構造
的完全性および形態が改善されていることを(光学顕微
鏡により視覚化)示す顕微鏡写真である。
較したin situ SDAの後の細胞(A)の構造
的完全性および形態が改善されていることを(光学顕微
鏡により視覚化)示す顕微鏡写真である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図4】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:92) C12R 1:92) (71)出願人 594202556 ユニバーシティー オブ マサチューセッ ツ メディカル センター アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ノ ースウォーセスター レイク アベニュー 55 (72)発明者 ロバート エイチ シンガー アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 シ ュリュースバリー ヒルマン ストリート 55 (72)発明者 ジーン マリー マーシーズ オーストラリア ニューサウスウェールズ 州 ウエントワースバイル エマート ス トリート 38 (72)発明者 ケントン エル ローマン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ジョーズ サークル #301 リバーオ ークス 373
Claims (40)
- 【請求項1】 a)細胞の形態学的完全性を維持し増幅
試薬が固定細胞を浸透できる固定細胞の試料を提供し、 b)細胞内で、ターゲット結合配列の5´に制限酵素認
識部位を含む増幅プライマーをターゲット配列の5´に
ハイブリッド形成させ、外部プライマーを増幅プライマ
ーの5´にハイブリッド形成させ、 c)エキソヌクレアーゼ欠失ポリメラーゼおよびα−チ
オ デオキシヌクレオシド トリホスフェートの存在下
で増幅プライマーおよび外部プライマーを伸長させ、外
部プライマーの伸長によりターゲット配列から置換され
る増幅プライマー伸長産物を産生し、 d)相補鎖を合成することにより増幅プライマー伸長産
物を二本鎖にし、その一本鎖を制限エンドヌクレアーゼ
を用いて制限酵素認識部位でニッキング(ニック)し、 e)鋳型として未ニック鎖を用いて、ニックされた鎖が
鋳型の鎖から置換されるように、エキソヌクレアーゼ欠
失ポリメラーゼおよびα−チオ デオキシヌクレオシド
トリホスフェートを用いてニックから伸長し、そし
て、 f)ターゲット配列がin situで増幅されるよう
にニック、伸長、および置換段階を繰り返す、 段階を含むターゲット配列のin situ増幅方法。 - 【請求項2】 鎖がHincIIを用いてニックされる
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 増幅されたターゲット配列を検出するこ
とをさらに含む請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 細胞の試料が懸濁された細胞および組織
片中の細胞から成る群から選択される請求項3記載の方
法。 - 【請求項5】 増幅されたターゲット配列が、検出可能
な標識を含む検出用プローブにin situハイブリ
ダイゼーションすることにより検出される請求項3記載
の方法。 - 【請求項6】 増幅されたターゲット配列が、蛍光標識
により検出される請求項3記載の方法。 - 【請求項7】 増幅されたターゲット配列が、フローサ
イトメトリーにより検出される請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 増幅されたターゲット配列が、自動イメ
ージサイトメトリーにより検出される請求項3記載の方
法。 - 【請求項9】 増幅されたターゲット配列が、アルカリ
ホスファターゼを含む検出可能な標識により検出される
請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 増幅されたターゲット配列が、プライ
マーを増幅されたターゲット配列にハイブリッド形成さ
せ、プライマーをポリメラーゼを用いて伸長することに
より検出される請求項3記載の方法。 - 【請求項11】 プライマーが32Pを用いて5´末端標
識される請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 検出可能な標識が、ポリメラーゼによ
り増幅されたターゲット配列に組み込まれる請求項3記
載の方法。 - 【請求項13】 検出可能な標識が、蛍光標識、ジゴキ
シゲニン、ビオチンから成る群から選択される請求項1
2記載の方法。 - 【請求項14】 増幅されたターゲット配列が、フロー
サイトメトリーにより検出される請求項13記載の方
法。 - 【請求項15】 DNAターゲット配列の増幅が検出さ
れる請求項3記載の方法。 - 【請求項16】 RNAターゲット配列の増幅が検出さ
れる請求項3記載の方法。 - 【請求項17】 HIVターゲット配列の増幅が検出さ
れる請求項15記載の方法。 - 【請求項18】 HIVターゲット配列の増幅が検出さ
れる請求項16記載の方法。 - 【請求項19】 a)細胞の形態学的完全性を維持し増
幅試薬が固定細胞を浸透できる固定細胞の試料を提供
し、 b)細胞内で、5´末端付近にHincII認識部位を
含む2つの増幅プライマー(S1 およびS2 )をターゲ
ット配列に隣接している反対の核酸鎖にハイブリッド形
成させ、2つの外部プライマー(B1 およびB2 )を増
幅プライマーの5´のターゲット配列の反対鎖にハイブ
リッド形成させ、 c)α−チオ デオキシヌクレオシド トリホスフェー
トの存在下で増幅プライマーおよび外部プライマーを伸
長させ、S1 の第一の伸長産物(S1 −ext)、およ
びS2 の第二の伸長産物(S2 −ext)を産生し、S
1 −extおよびS2 −extが外部プライマーの伸長
によりターゲット配列から置換され、 d)増幅プライマーおよび外部プライマーをS1 −ex
tおよびS2 −extにハイブリッド形成させ、外部プ
ライマーの伸長が、各S1 およびS2 の第二の伸長産物
を置換するようにα−チオ デオキシヌクレオシド ト
リホスフェートの存在下で増幅プライマーおよび外部プ
ライマーを伸長させ、 e)相補鎖を合成することにより第二伸長産物を二本鎖
にし、二本鎖の第二伸長産物のそれぞれの一本鎖をHi
ncIIを用いてニックし、 f)未ニック鎖を鋳型として用い、ニックされた鎖が鋳
型の鎖から置換されるように、エキソヌクレアーゼ欠失
ポリメラーゼを用いてα−チオ デオキシヌクレオシド
トリホスフェートの存在下でニックから伸長させ、 g)ターゲット配列がin situで増幅されるよう
にニック、伸長、および置換段階を繰り返す、 段階を含む二本鎖ターゲット配列のin situ増幅
方法。 - 【請求項20】 増幅されたターゲット配列を検出する
ことをさらに含む請求項19記載の方法。 - 【請求項21】 細胞の試料が懸濁された細胞および組
織片中の細胞から成る群から選択される請求項20記載
の方法。 - 【請求項22】 増幅されたターゲット配列が、検出可
能な標識を含む検出用プローブにin situハイブ
リダイゼーションすることにより検出される請求項20
記載の方法。 - 【請求項23】 増幅されたターゲット配列が、蛍光標
識により検出される請求項20記載の方法。 - 【請求項24】 増幅されたターゲット配列が、フロー
サイトメトリーにより検出される請求項23記載の方
法。 - 【請求項25】 増幅されたターゲット配列が、自動イ
メージサイトメトリーにより検出される請求項20記載
の方法。 - 【請求項26】 増幅されたターゲット配列が、アルカ
リホスファターゼを含む検出可能な標識により検出され
る請求項25記載の方法。 - 【請求項27】 増幅されたターゲット配列が、プライ
マーを増幅されたターゲット配列にハイブリッド形成さ
せ、プライマーをポリメラーゼを用いて伸長することに
より検出される請求項20記載の方法。 - 【請求項28】 プライマーが32Pを用いて5´末端標
識される請求項27記載の方法。 - 【請求項29】 検出可能な標識が、ポリメラーゼによ
り増幅されたターゲット配列に組み込まれる請求項20
記載の方法。 - 【請求項30】 検出可能な標識が、蛍光標識、ジゴキ
シゲニン、ビオチンから成る群から選択される請求項2
9記載の方法。 - 【請求項31】 増幅されたターゲット配列が、フロー
サイトメトリーにより検出される請求項30記載の方
法。 - 【請求項32】 DNAターゲット配列の増幅が検出さ
れる請求項20記載の方法。 - 【請求項33】 RNAターゲット配列の増幅が検出さ
れる請求項20記載の方法。 - 【請求項34】 HIVターゲット配列が検出される請
求項32記載の方法。 - 【請求項35】 HIVターゲット配列が検出される請
求項33記載の方法。 - 【請求項36】 a)細胞の形態学的完全性を維持し増
幅試薬が固定細胞を浸透できる固定細胞の試料を提供
し、 b)細胞内で、ターゲット結合配列の5´に制限酵素認
識部位を含む増幅プライマーをHIVターゲット配列の
5´にハイブリッド形成させ、外部プライマーを増幅プ
ライマーの5´にハイブリッド形成させ、 c)エキソヌクレアーゼ欠失ポリメラーゼおよびα−チ
オ デオキシヌクレオシド トリホスフェートの存在下
で増幅プライマーおよび外部プライマーを伸長させ、外
部プライマーの伸長によりターゲット配列から置換され
る増幅プライマー伸長産物を産生し、 d)相補鎖を合成することにより増幅プライマー伸長産
物を二本鎖にし、その一本鎖を制限酵素を用いて制限酵
素認識部位でニックし、 e)鋳型として未ニック鎖を用い、ニックされた鎖が鋳
型の鎖から置換されるように、エキソヌクレアーゼ欠失
ポリメラーゼおよびα−チオ デオキシヌクレオシド
トリホスフェートを用いてニックから伸長し、 f)ターゲット配列がin situで増幅されるよう
にニック、伸長、および置換段階を繰り返し、そして、 g)蛍光標識のフローサイトメトリーによりin si
tuで増幅されたHIVターゲット配列を検出する段階
を含む細胞中のHIVターゲット配列をinsituで
検出する方法。 - 【請求項37】 蛍光標識がポリメラーゼにより増幅さ
れたターゲット配列に組み込まれる請求項36記載の方
法。 - 【請求項38】 増幅されたHIVターゲット配列が検
出用プローブにinsituハイブリダイゼーションす
ることにより検出される請求項36記載の方法。 - 【請求項39】 増幅されたターゲット配列がHIV
gag遺伝子中にある請求項36記載の方法。 - 【請求項40】 二本鎖プライマー伸長産物がHinc
IIを用いてニックされる請求項36記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/165,719 US5523204A (en) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | Detection of nucleic acids in cells by strand displacement amplification |
US165719 | 1993-12-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0833500A true JPH0833500A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=22600161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6307877A Pending JPH0833500A (ja) | 1993-12-10 | 1994-12-12 | 鎖置換増幅による細胞中の核酸の検出 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5523204A (ja) |
EP (1) | EP0657548B1 (ja) |
JP (1) | JPH0833500A (ja) |
AU (1) | AU696381B2 (ja) |
CA (1) | CA2137760A1 (ja) |
DE (1) | DE69426807T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016185075A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | シスメックス株式会社 | 検体分析方法および検体分析装置 |
Families Citing this family (69)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5843640A (en) * | 1992-06-19 | 1998-12-01 | Northwestern University | Method of simultaneously detecting amplified nucleic acid sequences and cellular antigens in cells |
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