JPH0833438A - 飼育設備 - Google Patents

飼育設備

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JPH0833438A
JPH0833438A JP17145794A JP17145794A JPH0833438A JP H0833438 A JPH0833438 A JP H0833438A JP 17145794 A JP17145794 A JP 17145794A JP 17145794 A JP17145794 A JP 17145794A JP H0833438 A JPH0833438 A JP H0833438A
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JP
Japan
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air
internal space
outside
breeding
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP17145794A
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English (en)
Inventor
Takeshi Minekawa
武 峯川
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Tokiwa Kagaku Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tokiwa Kagaku Kikai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からラック棚内に空気を導入した場合に
おいて、上段と下段の飼育ケージに温度差を生じさせ
ず、温度の影響を排除した動物実験を行うことが可能な
温度調整機能を有する飼育設備の提供を目的とする。 【構成】 外部と内部とを遮断する板体により形成され
たラック棚10内に、飼育ケージ11を複数段配置し、
ラック棚10内の空気を外部に排出するようにした飼育
設備において、ラック棚10に、外部と内部とを遮断す
る板体17に形成されて外部の空気を取り込むための空
気取入口18と、空気取込口18側の内部空間15Aと
飼育ケージ11側の内部空間15B・14とを仕切り、
空気取込口18側の内部空間15Aの空気の一部を、飼
育ケージ11側の内部空間15B・14に供給する整流
板19とからなる空気流調整手段13を設けるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実験用動物を飼育する
飼育ケージの温度を配置箇所に関係無く一定に保つこと
が可能な温度調整機能を有する飼育設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図5(a)(b)に示すよう
な飼育設備1が提供されている。この飼育設備1は、外
部と内部とを遮断する板体により箱状に形成されたラッ
ク棚2に、飼育ケージ3を複数列(水平方向)、複数段
(上下方向)に亙って配置して、多くの実験用動物を一
度に飼育して観察するようにしたものであって、ラック
棚2の上部位置には、ラック棚2内の空気を外部に排出
する排気装置4が設けられている。そして、排気装置4
がラック棚2内の空気を外部に排出することよって、ラ
ック棚2内は大気圧に対して陰圧となり、ラック棚2内
には、前面に設けられた多数の孔5から外部の空気が吸
い込まれ、これによってラック棚2内の飼育ケージ3に
常時、新鮮な外気が供給されるようになっている。
【0003】なお、ラック棚2に、外部の空気をラック
棚2内に供給する吸気装置では無く、ラック棚2内の空
気を外部に排出する排気装置4を設けたのは、吸気装置
を設けた場合に、ラック棚2内の空気が前面の孔5から
排出され、これにより作業者が作業する箇所(ラック棚
2の前面側)に、ラック棚2内の汚染空気が排出される
からである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された飼育設備1では、孔5が下部から上部に至
る広い範囲に形成されているので(図5(a)参照)、
上部位置では室内の上部の空気が、下部位置では室内の
下部の空気がそれぞれラック棚2内に吸い込まれること
になる(図5(b)参照)。その結果、一般に室内の上
部の空気と下部の空気とでは、空気の温度が異なること
から(例えば、エアコンの空気噴出口が直上の天井にあ
る、床面温度が冷えている等が原因となっている)、こ
れによって、ラック棚2内に配置されている飼育ケージ
3の上段位置と下段位置とで異なる温度の空気が供給さ
れることになり、動物実験の実験結果にも影響を及ぼす
という不具合が生じる。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、外部からラック棚内に空気を導入した場
合において、上段と下段の飼育ケージに温度差を生じさ
せず、温度の影響を排除した動物実験を行うことが可能
な温度調整機能を有する飼育設備の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明では、外部と内部とを遮断する板体により
形成されたラック棚内に、飼育ケージを複数段配置し、
ラック棚内の空気を外部に排出するようにした飼育設備
において、前記ラック棚に、外部と内部とを遮断する板
体に形成されて外部の空気を取り込むための空気取入口
と、該空気取入口と飼育ケージとの間に内部空間を仕切
るように設けられて、該空気取込口側の内部空間の空気
の一部を、飼育ケージ側の内部空間に供給する整流板と
からなる空気流調整手段を設けたことを特徴とする。
【0007】第2の発明では、前記整流板は板体に孔が
多数形成された多孔板であることを特徴とする。
【0008】第3の発明では、前記整流板はフィルタで
あることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、排気装置を駆動して、ラック棚の
飼育ケージ側の内部空間の空気を外部に排出した場合
に、当該飼育ケージ側の内部空間が陰圧となり、これに
よってラック棚の空気取込口側の内部空間の空気が、整
流板を経由して、飼育ケージ側の内部空間に供給され
る。そして、このとき、多孔板あるいはフィルタ等によ
り構成される整流板により、空気取込口側の内部空間か
ら飼育ケージ側の内部空間への空気の移動が制限される
ことから、空気取込口側の内部空間の圧力が相対的に高
くなって陽圧となり、結果として、空気取込口から取り
込まれた空気を、整流板を経由して飼育ケージ側の内部
空間に押し出すことになる。そして、このとき、空気取
込口側の内部空間の全体が陽圧となることから、飼育ケ
ージ側の内部空間に対して、整流板の高さ位置、水平位
置に関係無く、飼育ケージ側の内部空間に向けて、陽圧
となっている空気取込口側の内部空間の空気を均等に通
過させることができ、また、この空気を一箇所の空気取
込口から取り込むことによって、従来のように飼育ケー
ジの上段と下段で温度差が形成されることが防止され、
これによって各飼育ケージにて温度の影響を排除した動
物実験を行うことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例に示される飼育設
備について図1〜図3を参照して説明する。図1、図2
(a)(b)において符号10で示すものは、外部と内
部とを遮断する底板、側板、上板からなる板体により全
体として箱状に形成されたラック棚であって、ラック棚
10内には、実験動物を飼育するための飼育ケージ11
が複数列(水平方向)、複数段(上下方向)に亙って配
置されている。また、ラック棚10の一方の側部位置に
は排気口12が設けられ、この排気口12には、配管5
1を通じてラック棚10内の空気を外部に排出するため
の排気装置50が設けられている。なお、排気口12の
位置は、ラック棚10の上部であっても良く、特に限定
されるものでは無い。また、排気装置50は、配管51
を通じてラック棚10の外部に配置したが、ラック棚1
0の内部に配置しても良く、この排気装置50の位置に
ついても特に限定されるものでは無い。
【0011】また、ラック棚10の他方の側部位置に
は、内部に供給される空気流を調整するための空気流調
整手段13が設けられている。この空気流調整手段13
は、ラック棚10の一部を形成し、かつラック棚10の
内部空間14に連通する内部空間15(15A・15
B)がその内部に形成された箱状体16と、箱状体16
の外側に位置する側板17の上部位置に形成されて、外
部の空気を取り込むための空気取入口18と、箱状体1
5内を仕切るように上下方向に配置された整流板19と
から構成されたものであって、整流板19としては、小
孔を多数有し、空気取込口18が配置される側の内部空
間(符号15Aで示す)の空気の一部のみを、飼育ケー
ジ11が配置される側の内部空間(符号15B、14で
示す)に供給する金属製の多孔板が取り付けられてい
る。
【0012】また、ラック棚10の内部空間14と、箱
状体16の内部空間15Bとの間には仕切板20が配置
され、かつ該仕切板20に複数の連通孔21が形成され
ているが、このような仕切板20は必須ものでは無く、
適宜省略しても良い。
【0013】次に、上記飼育設備の作用及び効果につい
て説明する。排気装置50を駆動させると、ラック棚1
0内の内部空間14、箱状体16の内部空間15Bは陰
圧となり、これによって整流板19を通じて、箱状体1
6の内部空間15A内の空気が、箱状体16の内部空間
15B、ラック棚10内の内部空間14に供給される。
【0014】そして、このとき、図3に示すように整流
板19に形成された多孔により、箱状体16の内部空間
15Aから内部空間15B内の空気の流れが制限される
ので、これによって箱状体16の内部空間15A側の圧
力が内部空間15Bより高くなって陽圧となり、結果と
して、空気取込口18から箱状体16の内部空間15A
に導入された空気を、整流板19を経由して、箱状体1
6の内部空間15B、更にはラック棚10内の内部空間
14に押し出すことになる。そして、このとき、空気取
込口18側の内部空間15A内の全体が陽圧となること
から、飼育ケージ11側の内部空間15B・14に対し
て、整流板19の高さ位置、水平位置に関係無く、陽圧
となっている空気取込口18側の内部空間15Aの空気
が均等に押し出され、また、この空気は一箇所の空気取
込口18から取り込んだものであるので、従来のように
飼育ケージ11の上段と下段で温度差が形成されること
が防止され、かつ整流板19の幅方向に沿う位置に対し
ても温度差が形成されることが防止される。
【0015】すなわち、上記のように構成された飼育設
備では、空気取込口18側の内部空間15Aの圧力を、
飼育ケージ11側の内部空間14・15Bの圧力より相
対的に高くすることができ、このような圧力差により、
整流板19の高さ位置、水平位置に関係無く、飼育ケー
ジ11側の内部空間14・15Bに向けて、陽圧となっ
ている空気取込口18側の内部空間15Aの空気を均等
に通過させることができ、しかも、この空気は、上部位
置に設けた一箇所の空気取込口18から取り込むように
しているので、従来のように飼育ケージ11の上段と下
段で温度差が形成されることは無く、これによって各飼
育ケージ11にて温度の影響を排除した動物実験を行う
ことが可能となる。
【0016】なお、上記実施例では、側板17の上部位
置に空気取込口18を設けたが、空気取込口18の位置
は特に限定されるものでは無く、側板17の下部位置、
中間高さ位置のいずれであっても良い。また、空気取込
口18の数を一つとし、これによって整流板19内を通
過する空気の温度を全ての箇所で同じとするようにした
が、このような空気取込口18は、側板17の上部位
置、下部位置、中間高さ位置のいずれかの領域内で、複
数設けるようにしても良い。
【0017】また、上記実施例では、空気取込口18側
の内部空間15Aから、飼育ケージ11側の内部空間1
5B・14への空気の流れを制限する整流板19とし
て、小孔が多数形成された金属製の多孔板を使用した
が、これに限定されず、例えば高性能フィルタ(HEP
A)を使用して、空気取込口18側の内部空間15Aか
ら、飼育ケージ11側の内部空間15B・14への空気
の流れを制限するようにしても良い。また、上記実施例
では、空気流調整手段13を、ラック棚10の側部の外
側に設けるようにしたが、このに限定されず、ラック棚
10の側部の内側に設けるようにしても良く、その位置
は適宜選択可能なものとする。
【0018】また、上記実施例では、空気流調整手段1
3を、ラック棚10の側部に設けるようにしたが、ラッ
ク棚10の前面側あるいは後面側に設けるようにしても
良い。そして、この場合、空気調整手段13は扉として
機能するようにしても良い。具体的には、図4で示すよ
うにラック棚10の前面側あるいは後面側に、空気調整
手段13をラック棚10に対してヒンジ22により垂直
軸を中心として開閉自在に設けると良い。そして、この
場合、空気調整手段13は、図5で示すように両開きと
しても良いし、片開きとしても良い。また、ラック棚1
0の前面側に、扉として機能する空気調整手段13を設
けた場合、ラック棚10内に外部からの光が入らないの
で、空気調整手段13を構成する板体をガラス、透明プ
ラスチック板等により形成すると良い。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
外部と内部とを遮断する板体により形成されたラック棚
内に、飼育ケージを複数段配置し、ラック棚内の空気を
外部に排出するようにした飼育設備において、ラック棚
に、外部と内部とを遮断する板体に形成されて外部の空
気を取り込むための空気取入口と、該空気取込口側の内
部空間と飼育ケージ側の内部空間とを仕切り、空気取込
口側の内部空間の空気の一部を、飼育ケージ側の内部空
間に供給する整流板とからなる空気流調整手段を設けた
ので、排気装置を駆動して、ラック棚の飼育ケージ側の
内部空間の空気を外部に排出した場合に、当該飼育ケー
ジ側の内部空間が陰圧となり、これによってラック棚の
空気取込口側の内部空間の空気が、整流板を経由して、
飼育ケージ側の内部空間に供給される。
【0020】そして、このとき、多孔板あるいはフィル
タ等により構成される整流板により、空気取込口側の内
部空間から飼育ケージ側の内部空間への空気の移動が制
限されることから、空気取込口側の内部空間の圧力が相
対的に高くなって陽圧となり、結果として、空気取込口
から取り込まれた空気を、整流板を経由して飼育ケージ
側の内部空間に押し出すことになる。すなわち、本発明
の飼育設備では、空気取込口側の内部空間の全体を陽圧
として、飼育ケージ側の内部空間に対して、整流板の高
さ位置、水平位置に関係無く、飼育ケージ側の内部空間
に向けて、陽圧となっている空気取込口側の内部空間の
空気を均等に通過させることができ、また、この空気を
一箇所の空気取込口から取り込むことによって、従来の
ように飼育ケージの上段と下段で温度差が形成されるこ
とが防止され、これによって各飼育ケージにて温度の影
響を排除した動物実験を行うことが可能となる効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体斜視図。
【図2】(a)は図1の正面図、(b)は図1の側面
図。
【図3】本発明の空気調整手段の原理を説明するための
説明図。
【図4】本発明の第2実施例を示す全体斜視図。
【図5】従来の技術の飼育設備を示す図であって、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 ラック棚 11 飼育ケージ 13 空気流調整手段 14 内部空間(飼育ケージ側の内部空間) 15A 内部空間(空気取込口側の内部空間) 15B 内部空間(飼育ケージ側の内部空間) 17 側板 18 空気取込口 19 整流板 50 排気装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部と内部とを遮断する板体により形成
    されたラック棚内に、飼育ケージを複数段配置し、ラッ
    ク棚内の空気を外部に排出するようにした飼育設備にお
    いて、 前記ラック棚に、外部と内部とを遮断する板体に形成さ
    れて外部の空気を取り込むための空気取入口と、該空気
    取入口と飼育ケージとの間に内部空間を仕切るように設
    けられて、空気取込口側の内部空間の空気の一部を、飼
    育ケージ側の内部空間に供給する整流板とからなる空気
    流調整手段を設けたことを特徴とする飼育設備。
  2. 【請求項2】 前記整流板は板体に孔が多数形成された
    多孔板であることを特徴とする請求項1記載の飼育設
    備。
  3. 【請求項3】 前記整流板はフィルタであることを特徴
    とする請求項1記載の飼育設備。
JP17145794A 1994-07-22 1994-07-22 飼育設備 Pending JPH0833438A (ja)

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JP17145794A JPH0833438A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 飼育設備

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JP17145794A Pending JPH0833438A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 飼育設備

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225750A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Shinko Seiki:Kk 動物用ケージ
CN103270972A (zh) * 2013-06-06 2013-09-04 苏州新区枫桥净化设备厂 多用实验动物笼

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960903