JPH08333192A - 単結晶品の連続育成方法およびその装置 - Google Patents

単結晶品の連続育成方法およびその装置

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JPH08333192A
JPH08333192A JP13657895A JP13657895A JPH08333192A JP H08333192 A JPH08333192 A JP H08333192A JP 13657895 A JP13657895 A JP 13657895A JP 13657895 A JP13657895 A JP 13657895A JP H08333192 A JPH08333192 A JP H08333192A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】μ引下げ法によって酸化物単結晶を連続的に引
き下げて量産するための具体的メカニズムを提供するこ
とである。 【構成】単結晶品の連続育成装置は、単結晶材料からな
る融液を収容し、この融液を引き下げて単結晶体を育成
する育成装置と、育成された単結晶体12を連続的に下
方へと移動させる移動装置13と、この移動しつつある
単結晶体12を間欠的に切断することで複数の単結晶品
15を連続的に形成する切断装置14とを備えているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物単結晶の製造方
法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、酸化物単結晶を育成する方法とし
て、いわゆるμ引下げ法によって単結晶ファイバーを形
成する方法が注目を集めている。「電総研ニュース」1
993年7月号(522号)の4〜8頁には、この方法
によってニオブ酸・カリウム・リチウム(K3 Li2-2x
Nb5+x 15+x、以下、KLNと記載する。)単結晶フ
ァイバーを育成した経緯が、開示されている。
【0003】これによれば、白金製のセルないしルツボ
に電力を供給し、抵抗加熱する。このセルの底部に、溶
融液の引出し口を形成し、この引出し口の中に、融液フ
ィーダーと呼ばれる棒状体を挿通し、これによって溶融
液の引出し口への供給量と、固相液相界面の状態とを共
に制御する。溶融液引出し口の口径、フィーダーの太
さ、引出し口からのフィーダーの突出長さ等を調整する
ことによって、細径のKLN単結晶ファイバーを連続的
に形成している。このμ引下げ法によれば、直径1mm
以下の単結晶ファイバーを形成でき、熱歪みの低減、溶
融液内の対流の制御、単結晶ファイバーの直径の制御を
容易に行うことができ、特に青色第2高調波発生用に適
した小型の高品質単結晶を生産できるという特徴を有し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記のμ
引下げ法によってKLN単結晶ファイバー等を量産する
ために、研究を重ねていた。量産技術として最も重要な
ことは、ルツボの規模を大きくして多量の溶融物を処理
すること、およびこのルツボから単結晶ファイバーを長
く連続的に引き下げるようにすることである。しかし、
このように多量の原料を使用し、連続的に単結晶ファイ
バーを引き下げるための具体的技術は未だ知られていな
かった。
【0005】本発明の課題は、μ引下げ法によって酸化
物単結晶を連続的に引き下げて量産するための具体的メ
カニズムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、単結晶材料か
らなる融液を引下げることによって単結晶品を育成する
方法であって、育成された単結晶体を連続的に下方へと
移動させ、この移動しつつある単結晶体を間欠的に切断
することで複数の単結晶品を連続的に形成させることを
特徴とする、単結晶品の連続育成方法に係るものであ
る。
【0007】また、本発明は、単結晶材料からなる融液
を収容し、この融液を引き下げて単結晶体を育成する育
成装置と、育成された単結晶体を連続的に下方へと移動
させる移動装置と、この移動しつつある単結晶体を間欠
的に切断することで複数の単結晶品を連続的に形成する
切断装置とを備えていることを特徴とする、単結晶品の
連続育成装置に係るものである。
【0008】
【作用】本発明者は、連続的に単結晶体を引き下げ、こ
の引下げ中の単結晶体を下方で間欠的に切断することに
よって、組成や特性が均一で、形状が一定の単結晶体を
量産できることを確認し、本発明を完成した。具体的に
は、育成された単結晶体を連続的に下方へと移動させ、
この移動しつつある単結晶体を間欠的に切断することで
複数の単結晶品を連続的に形成するプロセスが、工業的
に見て安定的に多量の一定形状の単結晶品を量産できる
方法であることを確認した。
【0009】この移動装置は、好ましくは、単結晶体を
挟むための一対の回転体と、この各回転体を回転させる
ための駆動装置とを備えており、単結晶体を一対の回転
体の間に挟んだ状態で各回転体を駆動することによっ
て、単結晶体を連続的に下方へと移動させる。この態様
によれば、機構部分のスペースを小さくすることがで
き、また回転体から単結晶体への圧力が時系列的に見て
安定しているので、単結晶体の一部分に大きな応力が加
わって結晶性が劣化するというおそれが少ない。この場
合、特に単結晶ファイバーを引き下げるのに適してい
る。
【0010】この態様においては、単結晶体の温度が高
温である場合、特に200℃を越える場合に、回転体の
材質によっては単結晶体に悪影響が生じうるので、回転
体の材質をテフロンといった耐熱性樹脂とすることが好
ましい。また、回転体によって種結晶を引き下げること
にすると、この後に連続的に単結晶体を引き下げると、
種結晶と単結晶体との寸法が異なっていることから、こ
れらの境界における移行が困難である。従って、種結晶
の方は別の専用の種結晶引下げ機構によって引き下げる
ことが好ましい。
【0011】また、好適な態様においては、単結晶体の
移動装置が、単結晶体を把持する複数の把持装置と、各
把持装置を上下方向に移動させるための駆動装置とを備
えており、一方の把持装置によって単結晶体を把持した
状態でこの把持装置を下方へと移動させることと、他方
の把持装置によって単結晶体を把持した状態でこの把持
装置を下方へと移動させることとを繰り返すように構成
されている。この方法によれば、単結晶体の寸法や形状
が種々変化しても、把持装置における一対のチャック間
の距離を調整することによって容易に対応することがで
きる。
【0012】しかし、この態様では、把持装置のチャッ
クによって単結晶体を把持する瞬間に単結晶体に加わる
応力によって振動や中心軸のブレが発生するおそれがあ
る。これを防止するためには、単結晶体の複数の部位を
同時にチャックすることが効果的である。また、一対の
チャックによって単結晶体を把持した瞬間に、一対のチ
ャックの中心位置と単結晶体の中心位置とが一致してい
ないと、単結晶体に対して一方のチャックから応力が加
わって単結晶体の結晶性が劣化するおそれがある。これ
を防止するためには、一対のチャックの中心位置を単結
晶体の中心位置に合わせるために、一対のチャックの位
置をそれぞれ変更し、修正できるように、各チャックを
着脱可能なようにすることが好ましい。
【0013】なお、本発明においては、単結晶体を引き
下げる引下げ装置が必要である。ルツボ中の融液の自重
によって単結晶体を降下させることも考えられるが、単
結晶体の結晶性が劣化してくる。
【0014】また、好適な態様においては、前記切断装
置が、ヒーター線を発熱させて、単結晶体を溶融させる
ことによって切断する装置である。これは、ヒーター線
を瞬間的に温度上昇させることによって単結晶体を局部
的に溶断する方法である。この方法では、単結晶体に対
して応力が加わりにくく、単結晶体の結晶性に悪影響を
与えるおそれが少ない。
【0015】また、好適な態様においては、切断装置
が、レーザー光を前記単結晶体に対して照射することで
単結晶体を溶融させて切断する装置である。これは、特
に単結晶体に対してまったく機械的応力が加わらない方
法であり、結晶性の劣化を招くおそれがない。また、単
結晶体に対して切断装置のセッティングが容易である。
このレーザーとしては、炭酸ガスレーザーが好適であ
る。
【0016】また、好適な態様においては、切断装置
が、切断部材を単結晶体に対して押圧することで機械的
に単結晶体を破壊して切断する装置である。この際に
は、単結晶体に対して加わる機械的応力を減少させるた
めに、先端の断面積が小さいハサミを使用するか、剪断
部材を使用することが好ましい。
【0017】また、好適な態様においては、融液内に単
結晶原料を自動的に供給する原料供給装置を備えてい
る。この場合には、一定の供給速度で単結晶原料を連続
的にルツボ内へと供給することができる。また、一定間
隔を置いて所定量の単結晶原料をルツボ内へと供給する
ことができる。
【0018】この際、最初から一定のプログラムに従っ
て単結晶原料を供給することができる。しかし、より好
適な態様においては、融液の液面の高さを計測する計測
装置と、この計測装置からの信号に基づいて単結晶原料
の供給速度を制御することによって融液の液面の高さを
一定範囲内に維持するための制御装置とを備えている。
単結晶体の育成状況は種々変動するものであり、こうし
た制御を行うことによって、単結晶引出し口付近におけ
る熱力学的状況を一定に保持することができ、これによ
って単結晶体の結晶性や組成を一定に維持することがで
きる。
【0019】この際、ルツボ中に計測装置として熱電対
を設置し、この熱電対を融液の液面の近傍に設置すれ
ば、融液の液面が低下すると熱電対における検出温度が
低下してくる。この信号を受けた制御装置は、原料供給
装置へと指令を出し、単結晶原料がルツボ内へと供給さ
れる。この態様においては、バッチ式で原料を供給する
と、この原料を投入した瞬間に融液の温度が低下して結
晶性に影響を与える可能性がある。従って、連続的に一
定速度で原料を供給しつつ、同時に熱電対によって融液
近傍の温度を測定し、測定温度が低下したときに少量の
原料を供給することが好ましい。これによって、バッチ
式に投入する原料の重量の方は少なくすることができ
る。
【0020】また、ルツボ内の融液の温度が800℃を
越える高温である場合には、特に熱電対が好ましい。
【0021】また、ルツボ内の融液の温度が比較的に低
温である場合には、温度センサーや、光によって液面を
検知する光センサーを炉体内に設置することができる。
しかし、融液の温度が800℃を越える高温である場合
には、センサーをセンサーカバーの中に収容し、このセ
ンサーカバーの中に冷却媒体を流すことができる。
【0022】また、好適な態様においては、融液の重量
の変化を計測する計測装置と、この計測装置からの信号
に基づいて単結晶原料の供給速度を制御することによっ
て融液の重量を一定範囲内に維持するための制御装置と
を備えている。これによって、上記と同様にして単結晶
体の結晶性を一定に保持することができる。
【0023】また、好適な態様においては、単結晶体の
形状を監視する監視装置と、この監視装置からの情報に
基づいて単結晶体の形状を制御するための形状制御装置
とを備えている。これによって、自動的に単結晶品を量
産する過程において、単結晶体の形状に変動が生じたと
きに、これを修正することができる。具体的には、単結
晶体の寸法が大きくなったときには、この寸法の変化量
を検出し、この寸法の変化量に応じた信号を制御装置へ
と送る。この制御装置から炉内のヒーターへと温度制御
信号を送っているが、この温度を少し上昇させる信号を
送ることによって、単結晶体の寸法を若干小さくするこ
とができる。また、この温度を少し低下させる信号を送
ることによって、単結晶体の寸法を若干大きくすること
ができる。
【0024】この形状測定装置としては、CCDカメラ
によって単結晶体の外形を撮影してモニターする装置が
ある。しかし、この装置では実際の寸法の絶対値が分か
らないので、単結晶体の近傍に基準目盛りを設置するこ
とが好ましい。また、単結晶体の画像が暗いという問題
があるので、単結晶体の近傍に照明を設置することが好
ましい。
【0025】また、レーザー光を単結晶体に対して照射
することによってその寸法を測定することができる。こ
の場合には、レーザー光源を炉体から離すことによって
レーザー光源の周辺の温度を低くする必要がある。また
1方向のみからレーザー光を照射すると、その方向にお
ける寸法しか測定することができず、単結晶体の全体の
形状は測定できない。そこで、少なくとも互いに交差す
る2方向からレーザー光を照射して寸法を測定すること
が好ましい。
【0026】また、ラインセンサーを使用した場合に
も、画像が暗いという問題があるので、単結晶体に対す
る照明を設置することが好ましい。
【0027】また、好適な態様においては、単結晶体の
材質の特性を監視する監視装置と、この監視装置からの
情報に基づいて単結晶体の材質の特性を制御するための
特性制御装置とを備えている。これによって一定の結晶
性を有する単結晶品を量産することができる。この態様
において好ましくは、下方向へと向かって引下げられて
いる単結晶体に対してレーザー光を照射し、酸化物単結
晶からの出力光を測定し、この測定値に従って、ルツボ
へと供給する原料の組成比率を制御することで、単結晶
ファイバー等を連続的に引き出しても、その組成の変動
を防止することができる。
【0028】更に具体的には、酸化物単結晶の出力光の
ピーク波長が、長波長側または短波長側に移動すると、
その単結晶の組成がずれたことを意味しているので、そ
のピーク波長の移動を減少させるように、原料の組成比
率を変動させる。これによって、単結晶ファイバー等を
引出しながら、その組成を一定範囲内に保持することが
できる。第二高調波発生効果を有する酸化物単結晶に対
してレーザー光を照射し、このレーザー光に対する2倍
波を検出することが、更に好ましい。
【0029】また、好適な態様においては、切断された
後の単結晶体を自動的に整列し、搬送する搬送装置を備
えている。これによって、単結晶品を整列した形で次の
工程へと自動的に移送することができるので、量産の観
点から特に好ましい。特に、単結晶ファイバーをSHG
素子として使用するときには、この単結晶ファイバーを
整列した形で次の組み立て工程へと送ることができるの
で、きわめて好適である。
【0030】また、好適な態様においては、育成装置に
複数の単結晶引き出し口を設け、複数の引出し口からそ
れぞれ同時に単結晶体を引き下げることができる。
【0031】
【実施例】本発明を適用することができる単結晶として
は、酸化物単結晶や非酸化物単結晶を挙げることができ
るが、特に酸化物単結晶が好ましい。こうした酸化物単
結晶としては、公知の酸化物単結晶を挙げることができ
るが、特にKLN、KLTN、KN等、SHGにより青
色光を発生する酸化物単結晶や、CLBO、BBO、L
BO等、更に紫外光を発生する酸化物単結晶が好まし
い。また、後述するような固溶体酸化物単結晶が好まし
い。
【0032】次に、本発明において好適な育成装置につ
いて説明する。本発明者は、酸化物単結晶のμ引下げ法
による量産技術を確立するべく、ルツボを大型化するた
めの研究を続けていたが、この過程で、ルツボを大型化
すると共に、このルツボから下方へと延びるノズル部を
備え、このノズル部の下端に単結晶育成部を設け、ルツ
ボと単結晶育成部とを互いに独立に温度制御してみた。
【0033】この結果、ルツボで溶融する粉末の量を5
g以上といった多量にし、これに合わせてルツボの容積
を大きくしても、酸化物単結晶を連続的に容易に引き下
げうることを見いだした。
【0034】こうした作用効果が得られた理由は、おそ
らく、ノズル部の下端部に単結晶育成部を設けることに
よって、ルツボにおける溶融物が発生させる熱量の影響
を、単結晶育成部が直接受けにくいようになり、同時に
単結晶育成部ないしノズル部と、ルツボとを別々に温度
制御することによって、単結晶育成部付近における温度
勾配を大きくすることができたからと、考えられる。
【0035】しかも、この方法によれば、ルツボ内で溶
融する原料粉末の量を30〜50g程度にまで増大させ
た場合でも、KLN単結晶ファイバーにおける組成の変
動が、わずかに0.01mol%以下という驚くべき精
度にまで減少していたことを発見した。従って、この製
造方法と本発明とを組み合わせることによって、こうし
た極めて高い精度の組成を有する酸化物単結晶を量産す
ることができる。
【0036】更に、本発明者は、上記した製造装置を使
用して、単結晶育成部における溶融物の状態と単結晶の
物性について研究した。この結果、単結晶育成部の環境
に対して、重力よりも表面張力の方が支配的である場合
には、きわめて組成の変動の少ない良好な酸化物単結晶
を、連続的に引き出しうることを見いだした。これによ
って、良好な固相液相界面が形成されるからと思われ
る。
【0037】このように、単結晶育成部において表面張
力の方が重力よりも支配的な条件を生じさせるために
は、ノズル部内の溶融物に加わる重力を減少させる機構
を、ルツボ内に設けることが有効である。本発明者は,
このような機構について検討したが、特にノズル部の内
径を0.5mm以下とすることによって、ノズル部内に
おいて、溶融物に加わる重力よりも表面張力の方が支配
的な条件を生成でき、ノズル部の先端開口において均一
なメニスカスを形成できることを確認した。
【0038】ただし、このノズル部の内径が0.01m
m未満であると、単結晶の育成速度が小さくなりすぎる
ので、量産の観点からノズル部の内径を0.01mm以
上とすることが好ましい。ノズル部の最適な内径は、
0.01〜0.5mmの範囲内で、溶融物の粘性、表面
張力、比重、単結晶の育成速度等によって若干変動す
る。
【0039】更に、本発明者は、この点について追求し
た結果、次のような知見を得るに至った。即ち、従来の
μ引下げ法においては、ルツボの規模が小さいので、単
結晶ファイバーを連続的に引き下げることができたと考
えられるが、これは、ルツボ内の溶融物の量が少なく、
溶融物がルツボの壁面に対して、その表面張力によって
張りつくことから、引出し口へと加わる重力が相対的に
小さくなっていたために、ある程度は均質な固相液相界
面が形成されたものと推定できる。しかし、ルツボの寸
法を大きくすると、引出し口付近において表面張力が支
配的な条件が失われたものと推定される。
【0040】更に、この方法においては、単結晶育成部
付近において、ノズル部をその長さ方向に見たときの温
度勾配を大きくすることが容易である。これによって、
ノズル部内を流下してきた溶融物を急速に冷却できる。
【0041】従って、この製造方法は、固溶体単結晶を
製造する場合に、特に適している。固溶体単結晶におい
ては、平衡条件では組成比率が変動していく性質があ
る。従来のμ引下げ法を使用した場合には、引出し口付
近では平衡条件なので、ちょっとした温度変化や固体化
の速度の変化によって、固溶体の組成が変動していた
が、こうした原因によるものと考えられる。これに対し
て、本発明の方法および装置によれば、単結晶育成部付
近での急速冷却が可能なので、溶融物の組成を保持する
ことができる。
【0042】このような固溶体としては、例えば、KL
N、KLTN〔K3 Li 2-2x(Tay Nb1-y 5+x
15+x、Ba1-X SrX Nb2 6 を中心としたタング
ステンブロンズの構造やMn−Znフェライトを例示す
ることができる。
【0043】ルツボに対して原料を供給すると、その原
料の溶解熱によって、ルツボ内の熱的状態に変動が発生
し、単結晶の組成の変動等がこれによって発生する。し
かし、ルツボの下方に前記のようにしてノズル部を設け
る場合には、ルツボに対して原料を連続的に、または間
欠的に供給することができる。なぜなら、ルツボ内で前
記のような熱的変動が発生しても、単結晶育成部への熱
的影響は少なく、かつ単結晶育成部では平衡状態ではな
く、速度論的状態なので、熱的変動の影響をますます受
けにくいからである。
【0044】本発明の製造装置においては、ルツボの加
熱方法は特に限定されない。しかし、単結晶製造装置の
周囲を囲むように、加熱炉を設けることが好ましい。こ
の際、加熱炉を上側炉と下側炉とに分離し、ルツボを上
側炉によって包囲し、この上側炉の方を相対的に高温で
発熱させて、ルツボ内の粉末の溶融を助けることが好ま
しい。これに対してノズル部の周囲に下側炉を設置し、
この下側炉の方の温度を相対的に低くすることによっ
て、ノズル部の下端部の単結晶育成部における温度勾配
を大きくすることが好ましい。
【0045】更に、ルツボ内での粉末の溶融の効率を向
上させるためには、ルツボの外側の加熱炉のみによって
ルツボを加熱するよりも、ルツボ自体を導電性材料によ
って形成し、このルツボに電力を供給することによっ
て、ルツボを発熱させることが好ましい。更に、ノズル
部内を流れる溶融物の溶融状態を保持するためには、ノ
ズル部を導電性材料によって形成し、このノズル部に電
力を供給することによって発熱させることが好ましい。
【0046】そして、特に単結晶育成部における温度勾
配を大きくするためには、ルツボの通電機構とノズル部
の通電機構とを分離し、独立に制御できるようにするこ
とが好ましい。
【0047】こうした導電性材料としては、特に耐食性
の観点から、白金、白金−金合金、白金−ロジウム合
金、白金−イリジウム合金、イリジウム等の材料が好ま
しい。
【0048】本発明は、単結晶ファイバーの製造だけで
なく、単結晶からなる板状体ないしプレートの製造に対
しても、良好に適用することができる。具体的なプレー
トの形成方法は後述する。
【0049】KLN単結晶は、最近、光材料として注目
を集めており、特に半導体レーザー用の青色光第二高調
波発生(SHG)素子用の単結晶として注目されてい
る。これは、390nmの紫外光領域まで発生すること
が可能であるので、こうした短波長の光を利用すること
で、光ディスクメモリー用、医学用、光化学用、各種光
計測用等の幅広い応用が可能である。また、KLN単結
晶は、電気光学効果も大きいので、そのフォトリフラク
ティブ効果を利用した光記憶素子等にも適用できる。
【0050】図1は、本発明の一実施例に係る単結晶品
の製造装置を模式的に示すブロック図である。単結晶体
の育成装置においては、上側炉2内にヒーター4Aが設
けられており、下側炉3内にヒーター4Bが設けられて
いる。上側炉、下側炉の所定箇所に、温度測定装置(好
ましく熱電対)5A、5B、5C、5D、5Eが設置さ
れている。各温度測定装置から、それぞれ制御装置9へ
と信号線が延びている。上側炉2の内側空間10内にル
ツボ11が設置されており、ルツボ11のノズルから下
側炉3の内側空間18内へと単結晶体を引き出す。この
部分の具体的好適例については後述する。上側炉2の上
方に原料供給装置1が設置されており、この原料供給装
置1の供給口1aがルツボ11の上面に向かって開いて
いる。原料供給装置1も制御装置9に対して連絡してい
る。
【0051】下側炉3の下には単結晶体12の撮影装置
6が設置されており、この撮影装置6がモニター7に接
続されている。この撮影装置6の下にはブロックとして
模式的に表示した移動装置13が設置されており、この
下側に切断装置14が設けられている。移動装置13、
切断装置14共に、制御装置9へと接続されている。1
6は切断部であり、15は切断によって得られた所定形
状、寸法の単結晶品である。
【0052】この単結晶品15の下側には搬送装置17
が設置されており、この搬送装置17内へと向かって矢
印Aのように単結晶品15を移動させる。この制御装置
9は、端末8によって監視し、制御できるように構成さ
れている。
【0053】以下、本製造装置の各部分の好適例につい
て詳細に説明する。図2は、単結晶体の育成装置を概略
的に示す断面図であり、図3(a)、(b)は、そのノ
ズル部の先端部分の状態を説明するための概念図であ
る。
【0054】炉体の内部にはルツボ20が設置されてい
る。ルツボ20およびその上側空間10を包囲するよう
に、上側炉2が設置されており、上側炉2内にはヒータ
ー4Aが埋設されている。ルツボ20の下端部から下方
向へと向かってノズル部25が延びており、ノズル部2
5の下端部に引出し口25aが形成されている。ノズル
部25およびその周囲の空間18を包囲するように下側
炉3が設置されており、下側炉3の中にヒーター4Bが
埋設されている。むろんこうした加熱炉の形態自体は、
種々変更することができる。例えば、図2においては加
熱炉を2ゾーンに分割しているが、加熱炉を3ゾーン以
上に分割することもできる。ルツボ20およびノズル部
25は、いずれも耐食性の導電性材料によって形成され
ている。
【0055】ルツボ20の位置Bに対して、電源22A
の一方の電極が接続されており、ルツボ20の下側の折
曲端Cに対して、電源22Aの他方の電極が接続されて
いる。ノズル部25の位置Dに対して、電源22Bの一
方の電極が接続されており、ノズル部25の下端Eに対
して他方の電極が接続されている。これらの各通電機構
は、共に分離されており、独立してその電圧を制御でき
るように構成されている。
【0056】更に、ノズル部25を包囲するように、間
隔を置いて、空間18内にアフターヒーター72が設け
られている。ルツボ20内で、取り入れ管23が上方向
へと向かって延びており、この取り入れ管23の上端に
取り入れ口24が設けられている。この取り入れ口24
は、融液21の底部から若干突き出している。
【0057】この融液の取り入れ口24は、ルツボ20
の底部から突き出さないように、ルツボの底に形成する
こともできる。この場合には、取り入れ管23は設けな
い。しかし、長期間にわたってこのルツボを使用する
と、溶融物内の不純物が徐々にルツボの底部に溜まって
いく場合がある。本実施例におけるように、取り入れ管
23の上端に取り入れ口24を設けることによって、ル
ツボの底部に不純物が溜まっても、取り入れ管23が底
部から突き出していることから、底部の不純物が取り入
れ口に入りにくい。
【0058】上側炉2、下側炉3およびアフターヒータ
ー72を発熱させて空間10、18の温度分布を適切に
定め、融液の原料をルツボ20内に供給し、ルツボ20
およびノズル部25に電力を供給して発熱させる。この
状態では、図3(a)に示すように、ノズル部25の下
端部にある単結晶育成部26では、引出し口25aから
融液21が僅かに突出し、その表面張力によって保持さ
れて、比較的に平坦な表面29が形成されている。
【0059】ノズル部25内の融液21に対して加わる
重力は、ノズル部25内の壁面に対する融液の接触によ
って大きく減少している。特に、ノズル部25の内径を
0.5mm以下とすることによって、前記したように均
一な固相液相界面を形成することができた。
【0060】この状態で、種結晶27を矢印Fで示すよ
うに上方向へと移動させ、種結晶27の端面27aを表
面29に対して接触させる。次いで、図3(b)に示す
ように、種結晶27を下方向へと引下げる。この際、種
結晶27の上端部と、ノズル部25から下方向へと引き
出されてくる融液21との間には、均一な固相液相界面
(メニスカス)30が形成される。この結果、図2に示
すように、種結晶27の上側に単結晶体12が連続的に
形成され、下方向へと向かって引き出されてくる。28
は、種結晶27を引下げるための機構である。
【0061】一方、従来のルツボを使用しつつ、これに
投入する粉末の量を増加させた場合には、ルツボの引出
し口から下方向へと向かって、融液による膨張部分が形
成される。この状態で種結晶の端面を融液に対して接触
させると、良好な固相液相界面が形成されない。
【0062】次に、単結晶プレートを製造するための具
体的なノズル部の形態について、好適例を説明する。図
4(a)に示すように、平板31に複数列の細長い溝3
2を、互いに平行となるように形成する。図4(b)に
示すように、各平板31を貼り合わせて、平板形状のノ
ズル部35を形成し、ノズル部35の中に複数列の融液
流通孔33を形成する。34は継ぎ目である。
【0063】図4(c)に示すように、略長方形状のル
ツボ37の底部に、ノズル部35が接合されている。こ
のルツボ37内の融液は、ノズル部35の各融液流通孔
33内を流下し、各融液流通孔33から流れだす。この
とき、各融液流通孔から流れだした融液が、ノズル部3
5の底面35a上で一体となって流れ、この底面35a
の直下で固相となるが、これによってプレート状の単結
晶36がノズル部35の下方へと向かって引き出され
る。こうした方法であれば、単結晶プレートを形成する
ための内径の小さなノズル部を、容易に製造することが
できる。
【0064】図5は、複数個の引出し口を有する育成装
置の一例を示す模式図であ。ルツボ38内に融液21が
収容されている。ルツボ38の底部に複数の引出し口4
0が設けられており、各引出し口40から矢印Hのよう
に単結晶体12を引き出すことができる。ルツボ内の融
液の量の減少を補うために、矢印Gのように単結晶原料
39を供給する。
【0065】図6は、把持装置および切断装置の好適例
を示す斜視図であり、図7はその主要部を示す側面図で
あり、図8は把持装置のチャックの周辺を示す正面図で
ある。一対の枠材41A、41Bにそれぞれ送りネジ4
2A、42Bが設置されており、各送りネジ42A、4
2Bにそれぞれ把持装置44A、44Bが固定されてい
る。各把持装置44A、44Bの下側にそれぞれ、切断
装置が設けられている。この切断装置の切断具45A、
45Bは、軸47を介してシリンダー46に対して結合
されている。枠材41A、41Bの下側にある基台中に
モーター43A、43Bが収容されており、これらのモ
ーター43A、43Bを駆動することによって送りネジ
を回転させ、上記の把持装置および切断装置を上下動さ
せることができる。
【0066】把持装置44A、44Bの具体的構成例を
図8に示す。シリンダー48に軸49が結合されてお
り、この軸49に対して固定具52Aによってチャック
53Aが固定されている。軸49と、これに対して平行
な軸50とが、リンク機構51によって機構的に連結さ
れており、この軸50に対して固定具52Bによってチ
ャック53Bが固定されている。シリンダー48は矢印
I方向に駆動可能である。ここで、シリンダー48を図
8において左側へと向かって駆動すると、軸49および
チャック53Aは左側へと向かって移動し、軸50およ
びチャック53Bは右側へと向かって移動する。これに
よってチャック53Aと53Bとの間隔が大きくなり、
単結晶体の把持が解除される。単結晶体を把持する際に
は、シリンダー48を図8において右側へと向かって駆
動し、軸49およびチャック53Aを右側へと向かって
移動させ、軸50およびチャック53Bを左側へと向か
って移動させる。
【0067】単結晶体を把持して下方へと送る際には、
まず把持装置44Bによって単結晶体の外周面を把持
し、次いで送りネジを駆動して把持装置44Bを下方へ
と所定位置まで移動させる。このとき、図7に示すよう
に、シリンダー46を駆動することによって切断具45
Bを突出させ、切断具45Bを単結晶体12に対して接
触させ、圧力を加えることによって単結晶体12を切断
し、単結晶品15を形成する。次いで、把持装置44B
による把持を解除すると共に、把持装置44Aによって
単結晶体の所定位置を把持し、今度は把持装置44Aを
下方へと向かって移動させる。この間に、把持装置44
Bの方は上方の所定位置まで移動させる。このように、
把持装置44Aと44Bとによって交互に単結晶体12
を持ち替えて下方へと移動させ、切断することによっ
て、単結晶体の移動と切断とを自動的に行うことができ
る。こうした各部分の制御は、制御装置によって行う
が、この制御方法自体は周知の方法を利用できる。
【0068】図9は、他の好適例に基づく、単結晶体の
移動装置および切断装置を概略的に示す側面図であり、
図10は、一対の回転体の駆動機構を説明するための斜
視図である。モーター54の回転軸に対してギアー室5
5を介して回転軸67Bが固定されており、回転軸67
Bに対して一対のホイール68が固定されており、一対
のホイール68の間に隙間69が設けられており、これ
らによって回転体66Bが構成されている。また、図示
しない機構を介して回転軸67Aに同期する回転軸67
Aが設けられており、回転軸67Aに対して一対のホイ
ール68が固定されており、一対のホイール68の間に
隙間69が設けられており、これらによって回転体66
Aが構成されている。一対の回転体66Aと66Bとの
隙間の部分の間に単結晶体12を保持し、単結晶体を下
方へと送る。
【0069】移動装置の下側には切断装置57が設けら
れており、この切断装置57においては、駆動装置に切
断刃58が接続されている。この切断刃58を単結晶体
12に対して接触させ、圧力を加え、剪断し、図示しな
い単結晶品を得る。この単結晶品は、シューター73に
沿って下方へと落下し、収容箱60内に収容される。
【0070】また、ヒーターによって単結晶体を溶断す
ることができる。例えば、図11(a)に模式的に示す
ように単結晶体12に対してヒーター69を対向させ、
図11(b)に示すように、ヒーター69を発熱させて
単結晶体12を局部的に加熱して溶断させ、単結晶品2
7を得ることができる。この際には、ヒーター69の窪
み69a内に単結晶体12を位置させ、ヒーター69と
単結晶体とが接触しない状態でヒーターを発熱させるこ
とができるし、ヒーター69と単結晶体12とを接触さ
せた状態で単結晶体を溶断することもできる。
【0071】また、図12(a)においては、モニター
7の画面61に単結晶体12が映し出されている。この
単結晶体12と垂直に目盛り62が配置されており、こ
れによって単結晶体12の外形の寸法を測定する。
【0072】また、図12(b)に示すように、単結晶
体63の外周に対してレーザー光線64を照射し、この
照射光のうち単結晶体63によって遮断されなかった部
分を、図示しない受光装置によって受光することによっ
て、単結晶体63のx方向の寸法を測定することができ
る。同時に、単結晶体63の外周に対して、レーザー光
線64と直交する方向のレーザー光線65を照射し、こ
の照射光のうち単結晶体63によって遮断されなかった
部分を、図示しない受光装置によって受光することによ
って、単結晶体63のy方向の寸法を測定することがで
きる。
【0073】以下、更に具体的な実験結果について述べ
る。 〔実験1:KLN単結晶ファイバーの単独育成〕図1を
参照しつつ説明した方法に従って、KLN単結晶ファイ
バーを製造した。育成装置としては、図2に示した育成
装置を使用した。上側炉2と下側炉3とによって炉内全
体の温度を制御した。ノズル部25に対する電力供給と
アフターヒーター72の発熱とによって、単結晶育成部
26近辺の温度勾配を制御できるように構成した。
【0074】炭酸カリウム、炭酸リチウムおよび酸化ニ
オブを、モル比率で見て30:20:50の組成比率で
調合して原料粉末を製造した。この原料粉末約50g
を、白金製のルツボ20内に供給し、このルツボ20を
所定位置に設置した。ルツボ20の上には原料供給装置
1を設けた。また、ルツボの上部に重量検出装置を設置
し、この重量検出装置からの信号によって原料の供給速
度を制御できる構造とした。上側炉2内の空間10の温
度を1100〜1200℃の範囲に調整し、ルツボ20
内の原料を融解させた。下側炉3内の空間18の温度
は、500〜1000℃に均一に制御した。ルツボ2
0、ノズル部25およびアフターヒーター72に対して
所定の電力を供給し、単結晶成長を実施した。この際、
単結晶育成部の温度を1050℃〜1150℃とし、単
結晶育成部における温度勾配を10〜50℃/mmの条
件に制御することによって、良好な単結晶の育成が可能
であった。
【0075】ノズル部25の外側および内側の横断面の
形状は円形とし、外径は1mmとし、内径は0.1mm
とし、長さは20mmとした。ルツボ20の平面形状は
円形とし、その直径は30mmとし、その高さは30m
mとした。
【0076】単結晶ファイバーの移動装置としては、図
9、図10に示すような回転体を備えた移動装置を使用
し、切断装置としては、図11(a)、(b)に示す切
断装置を使用し、このヒーターとして白金ワイヤーを使
用した。この移動装置においては、垂直方向に2〜20
0mm/時間の速度で均一な速度で単結晶ファイバーの
引下げを実施することができる。また、監視装置とし
て、図1および図12(a)に示すCCD撮像装置およ
びモニターを使用した。
【0077】最初のシーディング時には、下部から種結
晶を上昇させ、種結晶を融液に対して接触させ、界面の
メニスカスを良好な状態とし、20mm/時間の速度で
種結晶を引下げ、単結晶ファイバーを育成した。このよ
うにして断面が1×1mmの単結晶体を育成し、この長
さが約200mmとなったところで、一対の回転体の間
に単結晶ファイバーを把持し、ヒーター69に電力を供
給して、種結晶部分を切断した。この後は、把持装置と
育成装置のノズル部との間に単結晶ファイバーが存在し
ている。
【0078】単結晶ファイバーの育成が進行するのに伴
って、ルツボ内の融液が減少し、ルツボの重量、即ち、
融液の重量が減少してくる。そこで、ルツボおよび融液
の合計重量をロードセルによって測定し、この測定値が
±10mgの誤差範囲内で一定となるようにルツボ内へ
と原料を供給した。単結晶ファイバーは約3時間で60
mm成長するため、3時間ごとにヒーターに電力を供給
して単結晶ファイバーを切断することによって、寸法1
×1×60mmの単結晶ファイバーを連続的に育成し
た。この状態で1週間運転を行ったところ、56本の単
結晶ファイバーが得られた。
【0079】このようにして育成した単結晶ファイバー
について、第二高調波発生特性を測定した。位相整合波
長は、目標とした840nmに対して±0.2μmの検
出範囲内で一定であることを確認した。また、出力の変
換効率も、理論値とほぼ同一の値が得られ、その変動は
±1%の検出限界以内であった。
【0080】〔実験2:Nd:LN単結晶ファイバーの
マルチ育成)図1を参照しつつ説明した方法に従って、
Nd:LN単結晶ファイバーを育成した。育成用のルツ
ボとしては、図5に示したルツボを使用したが、ただし
ノズルの数は10個とした。また、単結晶育成装置の炉
としては、図2に示すものを使用した。上側炉2と下側
炉3とによって炉内全体の温度を制御した。ノズル部2
5に対する電力供給とアフターヒーター72の発熱とに
よって、単結晶育成部26近辺の温度勾配を制御できる
ように構成した。
【0081】酸化ネオジム、炭酸リチウム、酸化ニオブ
を、モル比率で見て1:49:50の組成比率で調合し
て原料粉末を製造した。この原料粉末約100gを、白
金製のルツボ38内に供給した。ルツボ38の上には原
料供給装置1を設けた。ルツボの融液の液面の近傍に熱
電対を設置し、この熱電対からの信号によって融液への
原料の供給を制御できるようにした。
【0082】上側炉2内の空間10の温度を1200〜
1300℃の範囲に調整し、ルツボ38内の原料を融解
させた。下側炉3内の空間18の温度は、600〜12
00℃に均一に制御した。ルツボ38、ノズル部40お
よびアフターヒーター72に対して所定の電力を供給
し、単結晶成長を実施した。この際、単結晶育成部の温
度を1200℃〜1300℃とし、単結晶育成部におけ
る温度勾配を10〜50℃/mmの条件に制御すること
によって、良好な単結晶の育成が可能であった。
【0083】単結晶ファイバーの移動装置等としては、
図6、図7および図8に示すような把持装置と切断装置
とを備えた。本実施例では、この把持装置と切断装置と
の組み合わせを、各ノズル部に対応する位置にそれぞれ
配列した。この移動装置においては、垂直方向に2〜2
00mm/時間の速度で均一な速度で単結晶ファイバー
の引下げを実施することができる。また、監視装置とし
て、図1および図12(a)に示すCCD撮像装置およ
びモニターを使用した。
【0084】最も上にある第一の把持装置によって種結
晶を把持し、最初のシーディング時には、下部から種結
晶を上昇させ、種結晶を融液に対して接触させ、界面の
メニスカスを良好な状態とし、25mm/時間の速度で
種結晶を引下げ、断面が0.6×0.6mmの単結晶フ
ァイバーを育成した。このようにして育成した単結晶フ
ァイバーの長さが200mmとなり、第一の把持装置が
第二の把持装置よりも75mm下に位置したところで、
第二の把持装置によって単結晶ファイバーを把持し、2
5mm/時間の速度で単結晶ファイバーを引き下げた。
この後、第一の把持装置による単結晶ファイバーの把持
を解除し、上方向へと第一の把持装置を上昇させた。ま
た、第二の把持装置の下側にある切断装置の切断具によ
って単結晶ファイバーを切断し、結晶ストック部分へと
単結晶ファイバーを移動させた。このプロセスを繰り返
して行うことによって連続的に単結晶ファイバーを製造
することができた。
【0085】単結晶ファイバーの育成が進行するのに伴
って、ルツボ内の融液が減少してくる。そこで、ルツボ
の融液の液面の少し上に設置した熱電対の温度を測定
し、この温度の変動によって液面の変化を検出した。こ
の液面の高さの誤差が±0.1mmとなるように、制御
装置へと温度信号をフィードバックして原料を供給し
た。単結晶ファイバーは約3時間で75mm成長するた
め、3時間ごとにヒーターに電力を供給して単結晶ファ
イバーを切断することによって、寸法0.5×0.5×
75mmの単結晶ファイバーを連続的に育成した。この
状態で1週間運転を行ったところ、560本の単結晶フ
ァイバーが得られた。
【0086】このようにして育成したすべてのNd:L
N単結晶ファイバーについて、レーザー発振特性を測定
した。1060nm出力の変換効率はほぼ同一の値が得
られ、その変動は±1%の検出範囲以下であった。ま
た、組成分布をEPMAで元素分析したところ、仕込み
組成の1.0モルに対して±2%の検出限界以下の組成
分布で制御されていることが判明した。
【0087】〔実験3:KLN単結晶プレートの単独育
成)図1を参照しつつ説明した方法に従って、KLN単
結晶プレートを育成した。育成用のルツボとしては、図
4(a)〜(c)に示したようなルツボをを使用した。
また、単結晶育成装置の炉としては、図2に示すものを
使用した。上側炉2と下側炉3とによって炉内全体の温
度を制御した。ノズル部25に対する電力供給とアフタ
ーヒーター72の発熱とによって、単結晶育成部26近
辺の温度勾配を制御できるように構成した。
【0088】平板31としては寸法30mm×30mm
×0.6mmの白金板を使用した。この白金板に、ダイ
シング加工によって溝32を形成した。ただし、溝32
の間隔は5mmとし、溝32の幅は0.1mmとした。
2枚の白金板31を接合することによって、厚さ1.2
mmの平板形状のノズル部35を形成した。図4(a)
〜(c)を参照しつつ説明したようにして、融液を各融
液流通孔33から流した。
【0089】炭酸カリウム、炭酸リチウムおよび酸化ニ
オブを、後述する組成比率で調合し、原料粉末を製造し
た。この原料粉末約500gを、白金製のルツボ37内
にチャージしておいた。ルツボ37の上には原料供給装
置1を設けた。ルツボの融液の液面の近傍に熱電対を設
置し、この熱電対からの信号によって融液への原料の供
給を制御できるようにした。
【0090】上側炉2内の空間10の温度を1100〜
1200℃の範囲に調整し、ルツボ37内の原料を融解
させた。下側炉3内の空間18の温度は、500〜10
00℃に均一に制御した。ルツボ37、ノズル部25お
よびアフターヒーター70に対して所定の電力を供給
し、単結晶成長を実施した。この際、単結晶育成部の温
度を1050℃〜1150℃とし、単結晶育成部におけ
る温度勾配を10〜50℃/mmの条件に制御すること
によって、良好な単結晶の育成が可能である。
【0091】単結晶プレートの移動装置としては、図
9、図10に示すような回転体を備えた移動装置を使用
し、切断装置としては、炭酸ガスレーザーを単結晶プレ
ートに照射して切断する装置を搭載した。この移動装置
においては、垂直方向に2〜200mm/時間の速度で
均一な速度で単結晶プレートの引下げを実施することが
できる。また、図12(b)に示すように、単結晶プレ
ートの寸法をレーザー光によって監視する測定装置を使
用した。また、切断装置の下部に、切断した単結晶プレ
ートを保持具に載せてベルトコンベアで搬送する搬送装
置を設置した。
【0092】これと共に、チタンサファイアレーザー光
源と、単結晶プレートからの出力光を分析できるスペク
トラムアナライザーとからなる、単結晶プレートの組成
の監視装置を設置した。
【0093】最初のシーディング時には、下部から種結
晶を上昇させ、種結晶を融液に対して接触させ、界面の
メニスカスを良好な状態とし、18mm/時間の速度で
種結晶を引下げ、単結晶プレートを育成した。このよう
にして育成した断面が50mm×1mmの単結晶プレー
トの長さが約200mmとなったところで、一対の回転
体の間に単結晶プレートを把持した。炭酸ガスレーザー
の照射によって種結晶部分を切断した後、種結晶の移動
機構を最下部に配置した。
【0094】単結晶プレートの育成が進行するのに伴っ
て、ルツボ内の融液が減少してくる。そこで、ルツボの
融液の液面の少し上に設置した熱電対の温度を測定し、
この温度の変動によって液面の変化を検出した。この液
面の高さの誤差が±0.1mmとなるように、制御装置
へと温度信号をフィードバックして原料を供給した。
【0095】これと共に、チタンサファイアレーザー光
源から、目的とする位相整合波長(840nm)付近の
レーザー光を単結晶ファイバーに照射し、その出力光を
スペクトラムアナライザーで分析した。原料としては、
次の2種類の組成の粉末を使用した。 粉末1:K3.1 Li2 Nb5 O 粉末2:K2.9 Li2 Nb5
【0096】そして、当初は粉末1と粉末2とを1:1
の割合で混合し、ルツボへと投入した。そして、ピーク
波長が低くなる方向に変動したときには、粉末1の量を
増加させ、ピーク波長が高くなる方向に変動したときに
は、粉末2の量を増加させた。これによって、単結晶プ
レートの組成の制御を実施した。
【0097】この結果、単結晶プレートの位相整合波長
を、0.2nm以下の精度、即ち、組成に換算すると
0.01mol%以下の、KLN単結晶としてかつてな
い高い精度で、組成を制御することができた。
【0098】単結晶プレートは約3時間で50mm成長
するため、3時間ごとに炭酸ガスレーザーを照射して単
結晶プレートを切断することによって、寸法50mm×
50mm×1mmの単結晶プレートを連続的に育成し
た。この状態で1週間運転を行ったところ、56枚の単
結晶プレートが得られた。
【0099】このようにして育成したすべての単結晶プ
レートについて、第二高調波発生特性を測定した。位相
整合波長は、目標とした840nmに対して±0.2n
mの検出範囲内で一定であることを確認した。また、出
力の変換効率も、理論値とほぼ同一の値が得られ、その
変動は±1%の検出限界以内であった。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、組
成や特性が均一で、形状が一定の単結晶体を安定して量
産する技術を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単結晶品製造装置の一例を模式的に示
すブロック図である。
【図2】本発明において好適に使用できる単結晶体育成
装置の構成例を概略的に示す断面図である。
【図3】(a)は、図2の育成装置において種結晶を融
液に対して接触させる前の状態を説明するための断面図
であり、(b)は、種結晶を融液に対して接触させて固
相液相界面を形成した状態を示す断面図である。
【図4】(a)は、平板31に溝32を形成した状態を
示す平面図であり、(b)は、一対の平板31同士を組
み合わせてノズル部35を形成した状態を示す斜視図で
あり、(c)は、ルツボ37のノズル部35から単結晶
プレート36が育成されている状態を示す斜視図であ
る。
【図5】複数列のノズル部を備えたルツボの例を模式的
に示す模式図である。
【図6】本発明において好適に使用できる移動装置およ
び切断装置の例を示す斜視図である。
【図7】図6の移動装置および切端装置の主要部分を示
す側面図である。
【図8】図6、図7の把持装置を示す正面図である。
【図9】本発明において好適に使用できる移動装置およ
び切断装置の一例を概略的に示す側面図である。
【図10】図9の移動装置で使用した回転体の駆動機構
を示す斜視図である。
【図11】(a)は、単結晶体12に対してヒーター6
9を接触させる前の状態を概略的に示す模式図であり、
(b)は、単結晶体12をヒーター69によって切断し
た後の状態を示す模式図である。
【図12】(a)は、モニター7に単結晶体12および
目盛り62の画像を映し出した状態を示す正面図であ
り、(b)は、単結晶体63に対してレーザー光線6
4、65を照射している状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 原料供給装置 2 上側炉 3 下側炉 5
A、5B、5C、5D、5E 温度測定装置 6 撮
影装置 7 モニター 9制御装置 11、2
0、38 ルツボ 12、63 単結晶体 13
移動装置 14 切断装置 15 単結晶品 1
7 搬送装置 21 融液 21a 融液の液面
25、40 ノズル部 39 原料 42A、4
2B 送りネジ 44A、44B 把持装置 53
A、53B チャック 66A、66B 一対の回転
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今枝 美能留 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 本多 昭彦 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶材料からなる融液を引下げることに
    よって単結晶品を育成する方法であって、育成された単
    結晶体を連続的に下方へと移動させ、この移動しつつあ
    る単結晶体を間欠的に切断することで複数の単結晶品を
    連続的に形成させることを特徴とする、単結晶品の連続
    育成方法。
  2. 【請求項2】単結晶材料からなる融液を収容し、この融
    液を引き下げて単結晶体を育成する育成装置と、育成さ
    れた前記単結晶体を連続的に下方へと移動させる移動装
    置と、この移動しつつある単結晶体を間欠的に切断する
    ことで複数の単結晶品を連続的に形成する切断装置とを
    備えていることを特徴とする、単結晶品の連続育成装
    置。
  3. 【請求項3】前記移動装置が、前記単結晶体を挟むため
    の一対の回転体と、この各回転体を回転させるための駆
    動装置とを備えており、前記単結晶体を前記回転体の間
    に挟んだ状態で各回転体を駆動することによって前記単
    結晶体を連続的に下方へと移動させる装置であることを
    特徴とする、請求項2記載の単結晶品の製造装置。
  4. 【請求項4】前記移動装置が、前記単結晶体を把持する
    複数の把持装置と、各把持装置を上下方向に移動させる
    ための駆動装置とを備えており、一方の前記把持装置に
    よって前記単結晶体を把持した状態でこの把持装置を下
    方へと移動させることと、他方の把持装置によって前記
    単結晶体を把持した状態でこの把持装置を下方へと移動
    させることとを繰り返すように構成されていることを特
    徴とする、請求項2記載の単結晶品の製造方法。
  5. 【請求項5】前記切断装置が、ヒーター線を発熱させて
    前記単結晶体を溶融させることによって切断する装置で
    あることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一つの
    請求項に記載の単結晶品の製造方法。
  6. 【請求項6】前記切断装置が、レーザー光を前記単結晶
    体に対して照射することで前記単結晶体を溶融させて切
    断する装置であることを特徴とする、請求項2〜4のい
    ずれか一つの請求項に記載の単結晶品の製造方法。
  7. 【請求項7】前記切断装置が、切断部材を前記単結晶体
    に対して押圧することで機械的に単結晶体を破壊して切
    断する装置であることを特徴とする、請求項2〜4のい
    ずれか一つの請求項に記載の単結晶品の製造方法。
  8. 【請求項8】前記融液内に前記単結晶原料を自動的に供
    給する原料供給装置を備えていることを特徴とする、請
    求項2記載の単結晶品の製造方法。
  9. 【請求項9】前記融液の液面の高さを計測する計測装置
    と、この計測装置からの信号に基づいて前記単結晶原料
    の供給速度を制御することによって前記融液の液面の高
    さを一定範囲内に維持するための制御装置とを備えてい
    ることを特徴とする、請求項8記載の単結晶品の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記融液の重量を計測する計測装置と、
    この計測装置からの信号に基づいて前記単結晶原料の供
    給速度を制御することによって前記融液の重量を一定範
    囲内に維持するための制御装置とを備えていることを特
    徴とする、請求項8記載の単結晶品の製造方法。
  11. 【請求項11】前記単結晶体の形状を監視する監視装置
    と、この監視装置からの情報に基づいて前記単結晶体の
    形状を制御するための形状制御装置とを備えていること
    を特徴とする、請求項2記載の単結晶品の製造方法。
  12. 【請求項12】前記単結晶体の材質の特性を監視する監
    視装置と、この監視装置からの情報に基づいて前記単結
    晶体の材質の特性を制御するための特性制御装置とを備
    えていることを特徴とする、請求項2記載の単結晶品の
    製造方法。
  13. 【請求項13】切断された後の前記単結晶体を自動的に
    整列し、搬送する搬送装置を備えていることを特徴とす
    る、請求項2記載の単結晶品の製造方法。
  14. 【請求項14】前記育成装置に複数の単結晶引き出し口
    が設けられていることを特徴とする、請求項2記載の単
    結晶品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010664A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Tdk Corp 単結晶製造装置及び製造方法
JP2016088820A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 株式会社フルヤ金属 単結晶製造方法及び単結晶製造装置
JP2018516829A (ja) * 2015-03-25 2018-06-28 シャスタ・クリスタルズ・インコーポレーテッドShasta Crystals, Incorporated レーザ溶融ペデスタル成長法を用いて細径結晶ファイバを作製するための装置および方法

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