JPH08333178A - 緑化用コンクリート - Google Patents

緑化用コンクリート

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JPH08333178A
JPH08333178A JP7159791A JP15979195A JPH08333178A JP H08333178 A JPH08333178 A JP H08333178A JP 7159791 A JP7159791 A JP 7159791A JP 15979195 A JP15979195 A JP 15979195A JP H08333178 A JPH08333178 A JP H08333178A
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lightweight aggregate
water
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cement
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Masaki Yanagiuchi
正基 柳内
Takashi Mukai
隆司 向井
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UCHIYAMA ADVANCE KK
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な保水性を有し、コンクリート面に直接
植物の栽培を可能とする軽量な緑化用コンクリートを提
供する。 【構成】 基盤コンクリートの上面に軽量骨材層を積層
させたものからなり、該軽量骨材層は、隣接する軽量骨
材を接合剤により相互に接合させた連続空隙を有する構
造物であることを特徴とする緑化用コンクリート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土壌を用いずに植物の
生育を可能とする緑化用コンクリートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの持つ劣った美感と無機質
の感触を克服するために、コンクリート面に土壌を用い
ずに直接植物を栽培させて緑化することが試みられてい
る。例えば、特開平5−117059号公報によれば、
セメントと砕石等の骨材との混練時に保水性を有するス
ポンジ状の多孔質変形材を加えて形成した緑化用コンク
リートが提案されている。このコンクリートでは、その
内部に植物の根の生育に必要な空隙が形成され、そのコ
ンクリート面に植物を生育させることが可能なものであ
る。しかしながら、このようなコンクリートでは、コン
クリート自体の見掛比重が未だ高い上に、コンクリート
全体が多孔質変形材の混入により多孔質化されているた
め、透水性が高すぎ、保水性の点でも問題があり、植物
生育用基盤としては未だ満足し得るものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
見られる前記問題点を解決し、良好な保水性を有し、コ
ンクリート面に直接植物の栽培を可能とする軽量な緑化
用コンクリートを提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、基盤コンクリートの
上面に軽量骨材層を積層させたものからなり、該軽量骨
材層は、隣接する軽量骨材を接合剤により相互に接合さ
せた連続空隙を有する構造物であることを特徴とする緑
化用コンクリートが提供される。
【0005】本発明の緑化用コンクリートは、基盤コン
クリート上に軽量骨材層を積層させた積層構造を有す
る。基盤コンクリートとしては、従来公知の各種のもの
が用いられる。このようなものには、普通のコンクリー
トの他、起泡コンクリートが包含される。普通コンクリ
ートは、セメントに骨材と水を加えて混練し、得られた
混練物を成形し、硬化させることによって形成される。
一方、起泡コンクリートは、セメントに骨材と水と起泡
剤を加えて混練し、得られた起泡を含む混練物を成形
し、硬化させることによって形成される。また、これら
の普通コンクリート及び起泡コンクリートの製造に際し
ては、セメントの分散性を高め、使用水量を減少させる
ために、減水剤を混練物に加えることができる。
【0006】セメントとしては、従来公知の各種のも
の、例えば、ポルトランドセメント(普通ポルトランド
セメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトラ
ンドセメント、白色ポルトランドセメント)混合セメン
ト(高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカセ
メント)、鉄鉱セメント、アルミナセメント、水硬性石
灰セメント、マグネシウムセメント、硫酸カルシウムセ
メント、リン酸セメント等の各種のものを挙げることが
できる。
【0007】骨材としては、従来公知の各種の天然及び
人工骨剤が用いられる。このようなものには、砕石、石
粉、砂、軽量骨材等が挙げられ、また、樹脂ビーズ等の
有機系骨剤が挙げられる。骨剤の寸法は、通常0.1〜
20mm、好ましくは0.15〜15mmである。基盤
コンクリートの軽量化のためには、軽量骨材の使用が有
利である。軽量骨材としては、天然の軽石や火山岩の粉
砕物の他、人工軽量骨材等が挙げられる。人工軽量骨材
の製法については、特開平3−97643号公報等に記
載されている。
【0008】起泡剤としては、界面活性を有する物質、
例えば、蛋白質誘導体、脂肪酸石けん、合成界面活性剤
(高級アルコールの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル等)が用いられる。減水剤
としては、界面活性剤のうち、低起泡性のものが用いら
れる。
【0009】本発明における軽量骨材層は、軽量骨材を
接合剤により接合させたもので、隣接する軽量骨材は相
互に接合され、層全体としては、連続空隙を有し、透水
性を有する。この場合の空隙の孔径は、通常、0.5〜
1.7mm、好ましくは0.5〜1.2mmである。ま
た、軽量骨材層における空隙率は、10〜45vol
%、好ましくは30〜40vol%である。
【0010】接合剤としては、従来公知の無機系及び有
機系の各種のものを用いることができる。無機系接合剤
としては、セメントやケイ酸アルカリ金属塩等が挙げら
れ、有機系接合剤としては、ユリア樹脂系接着剤、メラ
ミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、α−オレ
フィン樹脂接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、酢酸ビニル
エマルジョン接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤、
ホットメルト接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ポ
リウレタン系接着剤等が挙げられる。ケイ酸アルカリ金
属塩は粉末状又は水溶液(水ガラス)の状態で用いられ
る。有機系接合剤は、粉末状、液状又は溶液状で用いら
れる。接合剤の添加量は、軽量骨材層が連続空隙構造と
なる範囲の割合量であり、余りにも多すぎると、軽量骨
材層の空隙構造(多孔質構造)が損われるようになるの
で好ましくない。
【0011】軽量骨材としては、前記した各種のものが
用いられるが、特に、見掛比重が1以下、好ましくは
0.4〜0.8を有するものの使用が好ましい。軽量骨
材の寸法は2〜20mm、好ましくは7〜15mmであ
る。本発明により、軽量骨材層を形成するには、接合剤
が水硬性のセメントである場合には、セメントと軽量骨
材と水を混練し、この混練物を基盤コンクリート上に層
状に打設し、そのセメントを硬化させればよい。この場
合、軽量骨材としては、寸法が7〜15mm、好ましく
は10〜15mmの粗大骨材を主成分とするのを用いる
のが好ましい。軽量骨材に含まれる粗大骨材の割合は、
70重量%以上、好ましくは90〜100重量%であ
る。セメントの使用割合は、軽量骨材100重量部当
り、20〜40重量部、好ましくは25〜35重量部の
割合である。セメントの割合が多すぎると、軽量骨材層
の多孔質構造が損なわれるので好ましくない。一方、セ
メントの割合が少なすぎると軽量骨材層の機械的強度が
損なわれるようになるので好ましくない。水の使用割合
は、骨材の混練中の吸水を考慮し、セメント100重量
部に対して、15〜55重量部以上、好ましくは20〜
50重量部である。
【0012】接合剤としてケイ酸アルカリ金属塩を用い
て軽量骨材層を形成する場合、軽量骨材にケイ酸アルカ
リ金属塩を水溶液(水ガラス)として加えて混練し、こ
の混練物を基盤コンクリート状に層状に打設し、常温又
は30〜80℃に加温してその接合剤を硬化させればよ
い。ケイ酸アルカリ金属塩の使用割合は、軽量骨材に対
し、10〜40重量%、好ましくは15〜35重量%、
より好ましくは10〜15重量%の割合である。前記混
練物には、混練物の硬化を速めるために、硬化剤を添加
するのが好ましい。このような硬化剤としては、リン酸
やホウ酸等の無機酸及びその塩、ケイフッ化ナトリウム
等のケイフッ化物、酸化亜鉛や酸化マグネシウム等の金
属酸化物、炭酸カルシウムや硫酸カルシウム等の金属塩
等が挙げられる。硬化剤の添加量は、ケイ酸アルカリ金
属塩の10〜25重量%程度である。
【0013】接合剤としては有機系接着剤を液状で用い
る場合、軽量骨材にその有機系接着剤を液状で加えて混
練し、この混練物を基盤コンクリート上に層状に打設
し、常温又は加熱下でその接合剤を固化させればよい、
また、接合剤として有機系接着剤を粉体状で用いる場
合、軽量骨材にその有機系接着剤を粉体状で加え、加熱
してその粉体状接着剤を溶融するとともに、その接着剤
溶融物と軽量骨材とを混練し、この混練物を基盤コンク
リート上に層上に打設し、その接合剤を固化させればよ
い。有機系接着剤の添加量は、軽量骨材に対し、10〜
40重量%、好ましくは15〜35重量%、より好まし
くは10〜15重量%の割合である。
【0014】次に、本発明を図面を参照しながら詳述す
る。図1は本発明の緑化用コンクリートの説明断面図で
ある。図1において、1は基盤コンクリートを示し、2
はその上面に形成された軽量骨材層を示す。図2は、軽
量骨材層を水平方向に切断した説明用部分断面図を示
す。図2において、3は軽量骨材及び4は空隙を示す。
図2において、軽量骨材3は、その隣接する軽量骨材3
−1、3−2、3−3及び3−4に対しては、接合剤
(図示されず)を介して接合されている。軽量骨材層2
は、図2に示すように、多数の空隙部4を有し、全体と
しては多孔質構造のもので、透水性を有するものであ
る。軽量骨材層2において、その空隙部4は連続空隙に
形成されている。従って、軽量骨材層の上面に散水した
場合、その水は軽量骨材層を縦横に拡散しながら下方に
浸透する。また、軽量骨材層の上面で植物を栽培した場
合、その根は、連続空隙部に沿って縦横及び下方に成長
する。軽量骨材層2の厚さは、通常、3〜30cmであ
り、基盤コンクリート1の厚さは5〜30cmである。
【0015】軽量骨材層2において、接合剤としてセメ
ントを用いた場合、そのセメントがアルカリ性の強いも
のであると、植物によってはその成長が妨げられる場合
がある。このような場合には、そのアルカリを中和する
のが好ましい。軽量骨材層のアルカリを中和するには、
アルカリに対して中和作用を有する物質を含む水溶液を
その軽量骨材層の上面に散液するか又はその水溶液中に
軽量骨材層を浸漬すればよい。
【0016】前記アルカリ中和用水溶液としては、例え
ば、以下のものを挙げることができるが、特にこれらに
限定されるものではなく、種々の酸性物質を含むものが
使用可能である。 (1)ケイフッ化亜鉛とケイフッ化マグネシウムをそれ
ぞれ1.2重量%と4.8重量%含んだ水溶液。 (2)硫酸亜鉛の25〜40重量%水溶液。 (3)硫酸アルミニウムの25〜40重量%水溶液。 (4)リン酸二水素アンモニウムの10〜20重量%水
溶液。 (5)2〜3重量%の硫酸水溶液。 (6)5〜6重量%の酢酸水溶液。 (7)シュウ酸の飽和水溶液。
【0017】前記軽量骨材層には、肥料成分を含有させ
ることができる。この肥料成分は、軽量骨材層の形成に
際し、軽量骨材と接合剤との混合時に添加すればよい。
このような肥料成分の添加により、肥料成分を含有する
軽量骨材層を形成することができる。
【0018】肥料成分としては、従来公知の各種の緩効
性肥料を用いることができる。緩効性肥料としては、例
えば、ウレアホルム、IB(イソブチル縮合尿素)、C
DU(アセトアルデヒド縮合尿素)、グアニル尿素、オ
キサアミド等の緩効性窒素入り化成肥料や、被覆肥料等
が挙げられる。本発明においては、被覆肥料の使用が好
ましい。この被覆肥料は、水溶性粒状肥料の表面を被覆
材で被覆したものであり、その粒径は、3〜10mm程
度である。この場合の被覆材料としては、難溶性の各種
の物質が用いられるが、このようなものとしては、フェ
ノール樹脂とタルクとの混合物、イオウとパラフィンワ
ックスと珪藻土又はタルクとの混合物、オレフィン系樹
脂、オレフィン系樹脂と界面活性剤又はタルクとの混合
物、杉ヤニ、パラフィンワックス、ポリプロピレン又は
ポリスチレンとタルクとの混合物、大豆油とシクロペン
タジエンとの共重合体等を挙げることができる。このよ
うな被覆肥料は、被覆材被膜の細孔を通じて水分が内部
に浸透して内部の肥料を溶解させ、この溶解した肥料が
外部に溶出する構造のものである。その肥効期間は、被
覆の厚さを変えることによって調節できるが、一般的に
は、1〜2年程度であればよい。
【0019】前記軽量骨材層には、保水剤を含有させる
ことができる。保水剤としては、スポンジ状親水性物
質、脱脂羊毛等の保水性を有する従来公知の各種の物質
を用いることができるが、特に保水性能の点から、吸水
性高分子の使用が好ましい。このような吸水性高分子と
しては、従来公知の各種のもの、例えば、デンプン−ア
クリル酸系、合成繊維−アクリル酸系、カルボキシルメ
チルセルロース系、ポリアクリル酸ナトリウム系等が挙
げられる。保水剤を軽量骨材層に添加する方法として
は、軽量骨材層形成時に添加する方法、吸水させてゲル
状になった吸水性高分子を軽量骨材層の上面から内部に
侵入させる方法、微細粉末状の保水剤を軽量骨材層の上
面から内部空隙内に振動下で侵入させる方法等がある。
【0020】本発明の緑化用コンクリートは、建物の床
面、壁面及び屋上等に配設することができる他、道路の
一部や歩道の一部に配設することができ、さらに、法面
や護岸用の用途に用いることもできる。また、本発明の
緑化用コンクリートの形状は平板状、曲板状等であるこ
とができ、特に制約されない。本発明の緑化用コンクリ
ートは、ブロック状であることができる。
【0021】本発明の緑化用コンクリート上に植物を栽
培する方法としては、軽量骨材層の上面に直接又はごく
わずかに覆土をした後、種子を蒔き、その上に織布や不
織布を被せてその上から肥料を含む水を散布する方法
や、芝生等の場合には、根の付いた芝生をその根を軽量
骨材層の上面に接触させて載置し、その上から肥料を含
む水を散布する方法等がある。また、図5に示すよう
に、軽量骨材層2に栽培用穴5を設け、この穴の中に鉢
植した植物のその鉢を入れる方法等がある。この場合の
鉢としては、植物の根が鉢の外部へ出られるように多孔
質構造のものか、又は時間の経過により分解ないし崩壊
し得る生分解性の材料によって形成されたものが用いら
れる。
【0022】
【発明の効果】本発明の緑化用コンクリートは、その上
面に植物を直接栽培させることが可能なものであり、そ
の上面に植物を栽培させることにより、コンクリートの
美観を改善し、また、コンクリートの持つ無機質の触感
を解消することができる。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下において符号で示した物質の具体的内
容は以下の通りである。 C :普通ポルトランドセメント G :セラビオボール:大粒(内山アドバンス社
製)、軽量骨材;粒径:約12mm、見掛比重:0.6 S−1:セラビオボール:極小粒(内山アドバンス社
製)、軽量骨材;粒径:約2mm、見掛比重:0.9 S−2:セラビオボール:小粒(内山アドバンス社
製)、軽量骨材;粒径:約4mm、見掛比重:0.9 F :起泡剤としての界面活性剤(ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル系化合物) W :水
【0024】参考例1(基盤コンクリートの作成) 軽量骨材であるS−1及びS−2と、起泡剤であるFと
水を表1に示す重量比で60秒間混合して空気泡を有す
る混合物を作り、この混合物にセメントCと軽量骨材G
を表1に示す割合で加え、90秒間混練してフレッシュ
コンクリートを得た。このフレッシュコンクリートの性
状を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】参考例2(軽量骨材層の作成) 水WとセメントCと減水剤Hを表3に示す重量比で90
分間混練し、この混練物に軽量骨材Gを加え、60秒間
混練し、得られた混練物を型枠に入れて大気圧下に7日
間放置して硬化体を得た。これらの硬化体の見掛比重は
0.56〜0.60kg/Lであり、また、その空隙率
は35〜38%である。
【0028】
【表3】
【0029】実施例1 No.〔III〕の配合物を型枠内に打込み締め固めた
後、その上に、No.〔VI〕の配合物を打込み締め固め
て、全体を大気圧下に28日間放置した。このようにし
て、下層が起泡コンクリートからなり、上層が軽量骨材
層からなる緑化用コンクリートブロックを得た。このコ
ンクリートブロックにおいて、その下層の起泡コンクリ
ートの厚さは10cmであり、上層の軽量骨材層の厚さ
は5cmであった。また、このコンクリートブロックに
おいては、上層と下層とは強く接合し、容易に剥離する
ことはなかった。
【0030】実施例2 実施例1で得たコンクリートブロックをアルカリ中和液
としてのリン酸二水素アンモニウムを15重量%含む水
溶液中に48時間浸漬した後、乾燥して軽量骨材層のア
ルカリを中和した。
【0031】実施例3 実施例2で中和処理したコンクリートブロックの上層
(軽量骨材層)表面に、吸水性高分子(アクリホープ、
日本触媒社製)1重量部を水100重量部に投入して吸
水ゲル化させた液状物を、1m2当り125g(乾燥物
基準)の割合で塗布し、その上から押圧板により押圧し
て、軽量骨材層内に浸透させて、保水剤を含有する軽量
骨材層を有するコンクリートブロックを得た。
【0032】実施例4 実施例3のコンクリートブロックの上層表面に、芝生
(コウライシバ、ベントグラス、ケンタッキーブルーグ
ラス)の張付けを行い、定期的に液体肥料を含む水の散
布を行って芝生の生育状態を観察したところ、2週間後
には、芝生の根が軽量骨材層内に侵入することが確認さ
れた。また、実施例3のコンクリートブロックの上層表
面に、ペチュニア、マリーゴールド、ハナビシソウ、ア
リッサムの種子を直接藩種し、定期的に散水すると、数
日で発芽し、良好な発育が見られた。さらに、実施例3
のコンクリートブロックに穴を堀り、この穴に観葉植物
であベンジャジン、カポックの挿し木を行い、定期的に
散水すると、1ヵ月後には発根し、その発育状態は良好
であった。
【0033】実施例5 実施例1において、配合物〔III〕の代りに、粒状の被
覆肥料(商品名「ハイコントロール」、(旭化成)社
製)10gを添加混合したものを用いた以外は同様にし
て、肥料を含有する軽量骨材層を有するコンクリートブ
ロックを得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緑化用コンクリートの説明断面図を示
す。
【図2】軽量骨材層の説明用部分断面図を示す。
【図3】軽量骨材層に栽培用穴を形成したコンクリート
の説明断面図を示す。
【符号の説明】 1 基盤コンクリート 2 軽量骨材層 3 軽量骨材 4 空隙 5 植物栽培用穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤コンクリートの上面に軽量骨材層を
    積層させたものからなり、該軽量骨材層は、隣接する軽
    量骨材を接合剤により相互に接合させた連続空隙を有す
    る構造物であることを特徴とする緑化用コンクリート。
  2. 【請求項2】 基盤コンクリートが起泡コンクリートで
    ある請求項1の緑化用コンクリート。
  3. 【請求項3】 該軽量骨材層が、肥料を含有する請求項
    1の基盤用コンクリート。
  4. 【請求項4】 該軽量骨材層が、吸水性高分子を含有す
    る請求項1又2の緑化基盤用コンクリート。
JP7159791A 1995-06-02 1995-06-02 緑化用コンクリート Pending JPH08333178A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009049319A3 (en) * 2007-10-12 2009-05-28 Northeast Solite Corp Method for reducing curling and/or warping in poured concrete and structure made thereby
JP2020520877A (ja) * 2017-05-16 2020-07-16 ザ・シュレディッド・タイヤ・インコーポレイテッドThe Shredded Tire Inc. 環境に配慮した断熱構造ブロックおよび構造
CN114621022A (zh) * 2022-03-14 2022-06-14 武汉三源特种建材有限责任公司 一种多孔混凝土建材的制备方法

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