JPH0833245A - 電磁ヨーク及びその製造方法 - Google Patents
電磁ヨーク及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0833245A JPH0833245A JP21416194A JP21416194A JPH0833245A JP H0833245 A JPH0833245 A JP H0833245A JP 21416194 A JP21416194 A JP 21416194A JP 21416194 A JP21416194 A JP 21416194A JP H0833245 A JPH0833245 A JP H0833245A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- electromagnetic yoke
- electromagnetic
- finish
- diameter
- Prior art date
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- Pending
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型モーターに使用できる電磁ヨークを得
る。 【構成】 外被に絶縁被覆を施した複数個の棒材を外筒
と内筒との間に密着させて挿入した集合体を構成した後
スライスして電磁ヨークを形成する方法およびそれによ
つて得られた電磁ヨークである。
る。 【構成】 外被に絶縁被覆を施した複数個の棒材を外筒
と内筒との間に密着させて挿入した集合体を構成した後
スライスして電磁ヨークを形成する方法およびそれによ
つて得られた電磁ヨークである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,モーター電動機に使
用する電磁ヨークに関するものである。
用する電磁ヨークに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来モーター電動機に使用する電磁ヨーク
としては,図6に示すように鉄心6にコイル7を巻いて
交流電流を流すと,鉄心内に示す回転矢印のような方向
のうす電流(Eddy−Current)が鉄心を貫く
磁束の変化を妨げる方向に流れ,いわゆるうず電流損を
生ずる結果磁気特性を著しく低下させることは良く知ら
れている。そこでこの欠点を補う従来の対策は,薄い平
板状の鉄版の一枚一枚に絶縁塗料を塗り,これを積み重
ねた鉄心を用いていた。しかし,図4のような偏平状の
コンパクト設計を要するモーターにおいては,必要とす
る磁束の方向が鉄心の厚さ方向となることから,上記の
ような対策がとれず図5のような形状の高価なフエライ
ト製の磁性材料を使用せざるを得なかった。
としては,図6に示すように鉄心6にコイル7を巻いて
交流電流を流すと,鉄心内に示す回転矢印のような方向
のうす電流(Eddy−Current)が鉄心を貫く
磁束の変化を妨げる方向に流れ,いわゆるうず電流損を
生ずる結果磁気特性を著しく低下させることは良く知ら
れている。そこでこの欠点を補う従来の対策は,薄い平
板状の鉄版の一枚一枚に絶縁塗料を塗り,これを積み重
ねた鉄心を用いていた。しかし,図4のような偏平状の
コンパクト設計を要するモーターにおいては,必要とす
る磁束の方向が鉄心の厚さ方向となることから,上記の
ような対策がとれず図5のような形状の高価なフエライ
ト製の磁性材料を使用せざるを得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記従来の
モーター電動機に用いる電磁ヨークのうち偏平状のコン
パクト設計を要する小型モーターの電磁ヨークにおい
て,図5のような高価なフエライト製の磁性材料を使用
しないで,強力な磁場が得られ,かつうず電流損夫が少
ないため強力な回転トルクが得られる電磁ヨークを提供
することを目的としている。
モーター電動機に用いる電磁ヨークのうち偏平状のコン
パクト設計を要する小型モーターの電磁ヨークにおい
て,図5のような高価なフエライト製の磁性材料を使用
しないで,強力な磁場が得られ,かつうず電流損夫が少
ないため強力な回転トルクが得られる電磁ヨークを提供
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁ヨークは,
外皮に絶縁被覆が施された複数個の棒材を外筒と内筒と
の間に密着させて挿入した集合体で構成したことを特徴
とし,また前記集合体をヨークの所要厚さにスライスし
て仕上げ形成したことを特徴とする電磁ヨークの製造方
法である。
外皮に絶縁被覆が施された複数個の棒材を外筒と内筒と
の間に密着させて挿入した集合体で構成したことを特徴
とし,また前記集合体をヨークの所要厚さにスライスし
て仕上げ形成したことを特徴とする電磁ヨークの製造方
法である。
【0005】
【作用】本発明の電磁ヨークは,外皮に絶縁被覆が施さ
れた複数個の棒材を外筒と内筒との間に密着させて挿入
した集合体で構成しているので,強力な磁場を得ること
が出来るとともにうず電流損失が少ないため小型にもか
かわらず強力なトルクが得られる。
れた複数個の棒材を外筒と内筒との間に密着させて挿入
した集合体で構成しているので,強力な磁場を得ること
が出来るとともにうず電流損失が少ないため小型にもか
かわらず強力なトルクが得られる。
【0006】
【実施例】以下,図面にもとづき,本発明の実施例につ
いて詳しく説明する。本発明の電磁ヨークの製造方法を
述べると,まず少径の軟鉄線11を用意し,その外周に
絶縁材12を披覆する。絶縁材12は,塗料でも良いが
樹脂被覆を行っても良い。次に電磁ヨークの仕上がり寸
法よりも1ミリ程度大きい外径の外筒13用管材を用意
し,その外筒13の中心に内筒14をセンタリングして
仮止めする。続いて外筒13と内筒14の間の空間に絶
縁材を被覆した軟鉄線11を多数空隙の無いように充填
する。その後全体を加熱して軟鉄線に被覆している被覆
材同志を接着し固定する。内筒14の内径の仕上げは,
内筒14の内径より大きく,かつヨーク仕上がり内径と
同じ外径の拡管工具例えば鋼球等をプレス等で強制的に
通過させて内筒14の内径を仕上げる。この結果,内筒
外径が拡大されて軟鉄線11が外周方向に圧縮され軟鉄
線11同志が更に密着して固定される。その後外筒13
の外径を電磁ヨークの仕上がり寸法に機械仕上げ加工を
行う。なお必要で有れば内筒14の内径も仕上げ加工を
行い所要の電磁ヨーク素材を得る。この電磁ヨーク素材
を,所要電磁ヨークの厚さより若干大きい寸法で円筒形
の中心軸に対して直角にスライスし,タブレット形伏を
得る。このタブレット形状のスライス面を,ヨークの仕
上がり厚さになるように機械仕上げを行う。この際外筒
内の軟鉄線同志が機械仕上げの際のバリにより短絡しな
いように充分注意して仕上げ,必要な電磁ヨーク材が完
成する。なお,軟鉄線11の形状は,円形に限らず多角
形状の物を用いても良い。また軟鉄線からなる棒材11
は,磁性材料等の棒材を用いて形成しても良い。
いて詳しく説明する。本発明の電磁ヨークの製造方法を
述べると,まず少径の軟鉄線11を用意し,その外周に
絶縁材12を披覆する。絶縁材12は,塗料でも良いが
樹脂被覆を行っても良い。次に電磁ヨークの仕上がり寸
法よりも1ミリ程度大きい外径の外筒13用管材を用意
し,その外筒13の中心に内筒14をセンタリングして
仮止めする。続いて外筒13と内筒14の間の空間に絶
縁材を被覆した軟鉄線11を多数空隙の無いように充填
する。その後全体を加熱して軟鉄線に被覆している被覆
材同志を接着し固定する。内筒14の内径の仕上げは,
内筒14の内径より大きく,かつヨーク仕上がり内径と
同じ外径の拡管工具例えば鋼球等をプレス等で強制的に
通過させて内筒14の内径を仕上げる。この結果,内筒
外径が拡大されて軟鉄線11が外周方向に圧縮され軟鉄
線11同志が更に密着して固定される。その後外筒13
の外径を電磁ヨークの仕上がり寸法に機械仕上げ加工を
行う。なお必要で有れば内筒14の内径も仕上げ加工を
行い所要の電磁ヨーク素材を得る。この電磁ヨーク素材
を,所要電磁ヨークの厚さより若干大きい寸法で円筒形
の中心軸に対して直角にスライスし,タブレット形伏を
得る。このタブレット形状のスライス面を,ヨークの仕
上がり厚さになるように機械仕上げを行う。この際外筒
内の軟鉄線同志が機械仕上げの際のバリにより短絡しな
いように充分注意して仕上げ,必要な電磁ヨーク材が完
成する。なお,軟鉄線11の形状は,円形に限らず多角
形状の物を用いても良い。また軟鉄線からなる棒材11
は,磁性材料等の棒材を用いて形成しても良い。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように,外皮に絶縁披覆を施
した棒材11を用い,外筒13と内筒14の間に多数充
填して固定した電磁ヨークを構成しているので,鉄心部
全体に及ぶうず電流が流れる方向に対する電気抵抗は最
大となり,うず電流は流れなくなる,一方,磁束の通過
方向に対しては常磁性体コアが介在するため,通過する
磁束の減衰は少ないので,うず電流損夫が極めて少な
く,著しく磁気特性の高い電磁ヨークを得ることが出来
る。
した棒材11を用い,外筒13と内筒14の間に多数充
填して固定した電磁ヨークを構成しているので,鉄心部
全体に及ぶうず電流が流れる方向に対する電気抵抗は最
大となり,うず電流は流れなくなる,一方,磁束の通過
方向に対しては常磁性体コアが介在するため,通過する
磁束の減衰は少ないので,うず電流損夫が極めて少な
く,著しく磁気特性の高い電磁ヨークを得ることが出来
る。
【0008】本発明の電磁ヨークと従来の電磁ヨークと
を表1(静特性)及び表2(動特性)で比較すると,B
−H(静特性)では従来品(Fe材)が良好であるが,
μ−f(動特性)では本発明の製品が著しく優れた特性
を示した。本発明品の特性はBs−16,000Gau
ss,Br−14,000Gauss,Hc−5.5O
eであった。また,本発明による電磁ヨーク(ステータ
・ヨーク)を従来型ヨークと比較のため,出力30ワツ
トの直流モータを製作し,条件として,ステータ・ヨー
ク外径35ミリ,厚さ7ミリ,回転数1500rpmで
入力対出力の効率を調査したところ,その結果は,本発
明品のヨーク効率は85%であったが,従来品のヨーク
効率は50%であつた。
を表1(静特性)及び表2(動特性)で比較すると,B
−H(静特性)では従来品(Fe材)が良好であるが,
μ−f(動特性)では本発明の製品が著しく優れた特性
を示した。本発明品の特性はBs−16,000Gau
ss,Br−14,000Gauss,Hc−5.5O
eであった。また,本発明による電磁ヨーク(ステータ
・ヨーク)を従来型ヨークと比較のため,出力30ワツ
トの直流モータを製作し,条件として,ステータ・ヨー
ク外径35ミリ,厚さ7ミリ,回転数1500rpmで
入力対出力の効率を調査したところ,その結果は,本発
明品のヨーク効率は85%であったが,従来品のヨーク
効率は50%であつた。
【表1】 本発明の電磁ヨークと従来の電磁ヨークの静特性を対比
して表したもの。
して表したもの。
【表2】 本発明の電磁ヨークと従来の電磁ヨークの動特性を対比
して表したもの。
して表したもの。
【図1】本発明の電磁ヨークの斜視図。
【図2】細径の丸棒を束ねた状態で電気抵抗を測定する
斜視図。
斜視図。
【図3】絶縁被覆を施した丸棒を示す。
【図4】従来の偏平状のモーターの側面図。
【図5】従来のフエライト磁石の斜視図。
【図6】従来の鉄心にコイルを巻いて交流電流を流し電
気抵抗を測定する斜視図。
気抵抗を測定する斜視図。
1.電磁ヨーク 2.電磁コイル 3.永久磁石 4.軸受け 5.モーター軸 6.鉄心 7.コイル 8.交流電源 9 磁束 10.うず電流 11.絶縁丸棒 12.絶縁被覆 13.電磁ヨーク外筒 14.電磁ヨーク内筒
Claims (3)
- 【請求項1】 モーター電動機の電磁ヨークにおいて,
外皮に絶縁被覆が施された複数個の棒材を外筒と内筒の
間に密着させて挿入した集合体で構成したことを特徴と
する電磁ヨーク。 - 【請求項2】 外皮に絶縁被覆が施された棒材は軟鉄棒
又は磁性材棒であることを特徴とする請求項1の電磁ヨ
ーク。 - 【請求項3】 外皮に絶縁被覆が施された複数個の棒材
を外筒と内筒との間に密着させて挿入するとともに前記
棒材同志を接着にて固着して集合体を構成し、ヨークの
所要厚さにスライスして仕上げ形成することを特徴とす
る電磁ヨークの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21416194A JPH0833245A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 電磁ヨーク及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21416194A JPH0833245A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 電磁ヨーク及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0833245A true JPH0833245A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16651252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21416194A Pending JPH0833245A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 電磁ヨーク及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0833245A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1081634C (zh) * | 1995-11-09 | 2002-03-27 | 陶氏益农有限责任公司 | 苯并二氢吡喃羧酸酯的制备方法 |
JP2009527213A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | ノヴァトークー インコーポレイテッド | 電気機械の界磁極部材およびその形成方法 |
JP2018007304A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 株式会社神戸製鋼所 | アキシャルギャップ型回転電機及びその製造方法 |
WO2023228665A1 (ja) * | 2022-05-24 | 2023-11-30 | 株式会社デンソー | アキシャルギャップ型回転電機およびその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61189142A (ja) * | 1985-02-16 | 1986-08-22 | Takeshige Imai | モ−タ用コア |
JPS6325053A (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-02 | Nec Corp | 印字ヘツド |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP21416194A patent/JPH0833245A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61189142A (ja) * | 1985-02-16 | 1986-08-22 | Takeshige Imai | モ−タ用コア |
JPS6325053A (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-02 | Nec Corp | 印字ヘツド |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1081634C (zh) * | 1995-11-09 | 2002-03-27 | 陶氏益农有限责任公司 | 苯并二氢吡喃羧酸酯的制备方法 |
JP2009527213A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | ノヴァトークー インコーポレイテッド | 電気機械の界磁極部材およびその形成方法 |
JP2018007304A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 株式会社神戸製鋼所 | アキシャルギャップ型回転電機及びその製造方法 |
WO2023228665A1 (ja) * | 2022-05-24 | 2023-11-30 | 株式会社デンソー | アキシャルギャップ型回転電機およびその製造方法 |
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