JPH08332442A - 硬基板塗布用マイクロロッドバーの研磨装置 - Google Patents

硬基板塗布用マイクロロッドバーの研磨装置

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JPH08332442A
JPH08332442A JP16156695A JP16156695A JPH08332442A JP H08332442 A JPH08332442 A JP H08332442A JP 16156695 A JP16156695 A JP 16156695A JP 16156695 A JP16156695 A JP 16156695A JP H08332442 A JPH08332442 A JP H08332442A
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polishing
bar
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wire
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JP16156695A
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Inventor
Shigemitsu Mizutani
重光 水谷
Yasuyoshi Yao
泰敬 八尾
Shigeki Kamimura
茂樹 上村
Masao Otsu
政夫 大津
Tatsuya Emoto
辰弥 江本
Shinya Yamazaki
信哉 山崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬基板塗布用マイクロロッドバーの塗布範囲
の両端外周を高精度にかつ“だれ”を発生させずに研磨
する研磨装置を提供する。 【構成】 金属ロッドの塗布範囲の両端外周に、研磨テ
ープを接触させつつ走行させる。研磨テープの接触圧力
と、金属ロッドと研磨テープとの相対速度差とを調節す
ることにより研磨速度などを調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトレジストなどの
塗布液を硬基板に薄く均一に塗布する硬基板塗布用マイ
クロロッドバーの製造に使用する研磨装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】液晶板に用いるカラーフィルタの製造工
程の中には、ガラス基板などの硬基板にフォトレジスト
などの塗布液を薄く均一な厚さに塗布する工程がある。
例えば透明電極を予め形成したガラス基板に、フォトレ
ジストの機能を有する黒の塗布液を均一に塗布した後、
露光して黒に対応するモザイク状あるいはストライプ状
のパターンを硬化させ、余分のフォトレジストを除去す
ることにより黒のカラーモザイク(あるいはストライ
プ)を形成している。そしてこれと同様な処理を赤、
緑、青などの色について繰り返している。
【0003】このようにフォトレジストとなる塗布液を
塗布する場合、この液は均一な厚さ(例えば2μm±5
%程度)に厳密に管理して薄く塗布する必要がある。こ
の塗布の厚さが不均一であると、光の透過率のむらが生
じ、品質の低下を招くことになるからである。
【0004】従来はこの塗布のためにスピンコータが用
いられていた。このスピンコータは回転させた硬基板の
回転中心付近に塗布液を滴下し、この液を遠心力を利用
して飛散させることにより塗布するものである。しかし
このスピンコータを用いる方法では硬基板の交換に手間
取り作業能率が悪くなるばかりでなく、飛散して捨てら
れる液の量が増えることになる。
【0005】このためコストアップになるという問題が
あった。またコンタミネーション(汚れ)防止のため
に、飛散して周囲に付着した液を、溶剤を使ってたびた
び洗浄する必要も生じる。このためその作業が面倒であ
るばかりでなく、装置の稼働率も低下する問題があっ
た。
【0006】そこで水平に配設された上下一対のローラ
間に硬基板を挟んで塗布することが考えられている。こ
の装置は下のローラとなるマイクロロッドバーの下部を
塗布液に浸漬し、このマイクロロッドバーとこの上方に
位置するニップローラとの間に硬基板を挟んで送りなが
ら、マイクロロッドバーにより硬基板の下面に塗布する
ものである。
【0007】ここに用いるマイクロロッドバーははんだ
付け可能なステンレス鋼などの金属ロッドにステンレス
などの細い金属ワイヤを密に巻き付けたものであって、
その外径(直径)は2.0〜20.0mmであり、特に
約12mmのものが多く用いられている。
【0008】このワイヤは塗布範囲では均一に巻き付け
ることが必要であるが、特にワイヤの両端の処理の仕方
により塗布範囲の両端付近における巻き付け状態が不均
一になり易い。
【0009】図10は従来のワイヤ端末処理構造を示す
断面図、図11はその一部を断面した右側面である。こ
の図において符号1は直径約12mmの金属ロッドであ
り、はんだ付け可能なステンレス鋼などで作られてい
る。この金属ロッド1は塗布範囲Lの範囲内では直径は
一定であり、この塗布範囲Lの軸方向両外側の縁には、
内側が塗布範囲L内に入るように略円錐面状に形成され
た端面2、2が形成されている。この端面2、2の軸方
向外側は小径部3、3となっている。ここに塗布範囲L
は100〜1000mm程度である。
【0010】4はステンレス等の細い(直径50〜50
0μmであり、特に約100μmのものが多い)金属ワ
イヤであり、金属ロッド1の塗布範囲Lに密に巻き付け
られている。ここにワイヤ4の両端5、5は、金属ロッ
ド1の塗布範囲Lの両縁付近に穿設した小孔6、6に挿
入され、はんだ7(図10では左側のみに示す)によっ
て固定される。
【0011】小孔6、6は端面2、2よりも塗布範囲L
内に位置するから、塗布範囲Lの両端付近のこの小孔
6、6を含む所定範囲M(最低3mm、通常は約4m
m)にはんだ7Aが盛られ、この盛り付けたはんだ7A
を切削あるいは研磨加工してワイヤ4の巻き付け外径と
同一外径となるようにしている。
【0012】
【従来技術の問題点】図10、11に示した従来の方法
においては、塗布範囲Lの両端に盛り付けたはんだ7A
を切削または研磨加工する際に、その外径を一定に保つ
のが困難であった。
【0013】すなわち図10に示すようにはんだ7Aを
盛り付けた範囲Mが広く、またはんだ7Aの硬さがワイ
ヤ4に比べて著しく柔らかいため、はんだ7Aは端面2
側の切削あるいは研磨がワイヤ4側に比べて早く進行
し、はんだ7の外周径は端面2に接近するのに伴って細
くなる。このためはんだ7の外周は端面2に向って細い
テーパー状となり、いわゆる”だれ”が発生する。
【0014】このようにこのマイクロロッドバー9は塗
布範囲Lの両端付近で外径が僅かに細くなっているた
め、硬基板の両縁付近で塗布液の塗布厚さが厚くなった
り周期的な塗りむらが発生することになり、均一な塗布
ができなくなる。
【0015】またワイヤ4には通常ステンレスなどの硬
い金属が用いられるから、両端5、5を小孔6、6に挿
入するために折曲するとこの折曲部分が比較的大きな曲
率半径となり、小孔6、6に入る直前の部分でワイヤ4
が外径方向に膨出する。
【0016】このため前記のように盛り付けたはんだ7
Aを切削する際に、このワイヤ4の膨出部分4Aをも同
時に切削することが必要であるが、はんだ7Aとの硬さ
が大幅に異なるため、表面が平滑にならないという問題
もあった。
【0017】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、硬基板塗布用マイクロロッドバーのワイヤ
巻き付け部分の両端を研磨する場合に、外周面の“だ
れ”ができず、ワイヤの折曲部分を平滑に仕上げること
ができる硬基板塗布用マイクロロッドバーの研磨装置を
提供することを目的とする。
【0018】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、金属ロッド
の塗布範囲外周に細い金属ワイヤを密に巻き付け、ワイ
ヤの両端末を塗布範囲の両端に固着し、このワイヤ端末
の固定部分をワイヤの密着巻き付け部分と同径に研磨す
る硬基板塗布用マイクロロッドバーの研磨装置におい
て、前記マイクロロッドバーを水平かつ回転自在に保持
する支持台と、この支持台に保持されたマイクロロッド
バーを一定速度で回転するモータと、水平な支軸に保持
されマイクロロッドバーに直交する平面内で上下動可能
な起立板と、この起立板に取付けられた研磨テープの供
給リールおよび巻取りリールと、前記供給リールから導
かれる研磨テープの研磨面をマイクロロッドバーの塗布
範囲の端に上方から接触させつつマイクロロッドバーの
接線方向へ走行させるテープ案内手段と、前記起立板の
下限位置を調節可能に設定する位置決め手段とを備え、
前記位置決め手段により前記研磨テープの接触圧を制御
可能にすると共に、前記マイクロロッドバーの回転速度
と研磨テープの走行速度とを独立に調節可能にしたこと
を特徴とする硬基板塗布用マイクロロッドバーの研磨装
置により達成される。
【0019】
【実施例】図1は硬基板塗布装置の全体配置図であり、
この塗布装置はカラーフィルタの製造工程でフォトレジ
ストを塗布するものである。図2はこの塗布装置の平面
図、図3はその正面断面図、図4は図3におけるVI−VI
線断面図、図5は本発明によるマイクロロッドバーの端
末研磨装置を示す正面図、図6はそのVI−VI線断面図、
図7は研磨テープの案内手段の一部を示す斜視図、図8
はこの案内手段のヘッドを示す断面図、図9はマイクロ
ロッドバーの支持台を示す図である。
【0020】図1において符号10は矩型(長方形)の
ガラス基板、12はローラコンベアであり、ガラス基板
10はその下面の左右の縁をコンベア12のローラに載
せた状態で図上左から右へ送られる。コンベア12の途
中には、小径で断面円形なマイクロロッドバー16と、
その上方に対向する大径のニップローラ18と、マイク
ロロッドバー16の上部を残してほぼ全体が入る塗布液
槽20とが設けられている。
【0021】ここにマイクロロッドバー16は、前記図
10、11で説明したマイクロロッドバー9と同一構造
を持つ。すなわち直径約12mmの断面円形の金属ロッ
ドの表面に、直径約100μmの細い金属線を密着する
ように巻き付けたものであり、金属線間の溝による毛細
管現象を利用して塗布液すなわちフォトレジストを塗布
するものである。
【0022】塗布液槽20は、図2、3および図4に示
すように、基板10の送り方向に対して水平面上で直交
方向に長く浅い液溜め部22を持つ。この液溜め部22
には給液パイプから(図示せず)新しい液が供給される
一方、排液口26から塗布液が排出される。給液パイプ
は液溜め部22の一端寄りの底面付近に臨み、排液口2
6は他端寄りの底に開口する。このため塗布液が液溜め
部22をその長手方向に流れて液を均質化するのに適す
る。なおこの塗布液の深さは図示しない液面センサによ
り監視され、常に一定に管理される。
【0023】マイクロロッドバー16はその上部が液か
ら露出するように水平に保持されている。すなわち液溜
め部22の両端には上方に半円弧状に開いた凹部を有す
る軸受部30、32が設けられ、この軸受部30、32
とここに上方から被されるキャップ34、36との間に
マイクロロッドバー16を回転自在に保持している。ま
たマイクロロッドバー16の中間部分はバックアップ部
材38により下方から支持されている。
【0024】このバックアップ部材38は、摺動性に優
れた硬質の合成樹脂で作られ、その上面に長手方向に沿
って形成された半円形の溝がマイクロロッドバー16に
下方から当接してマイクロロッドバー16のたわみを防
止するものである。なおこのバックアップ部材38の高
さは、この下方に配列された多数の調整ねじ40により
塗布液槽20の下面から微調整可能となっている。
【0025】マイクロロッドバー16の一端(図1にお
ける奥側の端)は塗布液槽20より後方へ突出し、この
突出端は着脱自在な継手42によって電動モータ44に
接続されている。この電動モータ44はガラス基板10
の送り速度がコンベア12と等速になるようにその回転
が管理されている。前記ニップローラ18の表面は導電
性ゴムで作られ、マイクロロッドバー16との間にガラ
ス基板10を挟んだ状態でガラス基板10に所定の挟圧
力を付与するように保持されている。
【0026】マイクロロッドバー16のワイヤの両端末
は図10、11に示すように固着される。すなわち金属
ロッド100の塗布範囲Lに密に巻き付けられたワイヤ
4の両端は小孔6、6に係入され、はんだ7A(図10
では左端だけに盛り付けられている)を盛り付けること
によって固定されている。この盛り付けたはんだ7A
は、次に説明する研磨装置によりワイヤ4の密着巻き付
け部分と同じ外径に研磨される。
【0027】次に研磨装置を図5〜9を用いて説明す
る。図で100は固定台、102、102はこの固定台
100に左右へ移動可能かつ固定可能に取付けられた可
動台である。これら可動台102、102は固定台10
0に設けた水平なガイドレール104、104にスライ
ド可能に保持されている。
【0028】106、106はマイクロロッドバー16
を水平かつ回転自在に保持する支持台である。支持台1
06は、図8に示すように可動台102の上面に起立す
る起立壁108と、この起立壁108の上縁に設けたV
型の切り欠き部110と、この切り欠き部110に下方
から臨む一対のローラ112、112とを持つ。マイク
ロロッドバー16は両ローラ112、112の間の上方
に載せられて保持される。
【0029】マイクロロッドバー16はこれら支持台1
06、106に載せられた状態で、図5に示すように継
手114を介しモータ116に接続される。モータ11
6は減速機を内蔵し、基台100に固定された起立壁1
18に固定されている。この結果モータ116によりマ
イクロロッドバー16は一定速度で回転される。なおこ
の回転速度および回転方向は制御可能である。
【0030】120、120は各可動台102、102
にそれぞれ取付けられた起立板である。これらの起立板
120はマイクロロッドバー16と平行な支軸122
(図6)を中心にして手前側(図6で左側)を上方へ回
動可能である。この起立板120の下降位置は位置決め
手段124により設定される。なお両起立板120の構
成は左右対称であるから、以下その一方について説明す
る。
【0031】この位置決め手段124は、図6に示すよ
うに、可動台102の上面に固定された固定円板126
と、起立板120に取付けられたカム板128と備え
る。カム板128は起立板120を下降させた時に固定
円板126に当接して、起立板120の下限位置を決め
る。
【0032】なおカム板128は偏心した軸130を中
心に回動位置決め可能であり、その回動位置を変えるこ
とにより起立板120の下限位置が変更可能である。こ
のため後記する研磨テープ140がマイクロロッドバー
16の研磨面(ワイヤの巻付け外周面)よりも下降しな
いように、テープ140を位置決めすることができる。
すなわち最終的な研磨仕上げ面をワイヤ4の巻付け外周
面に一致させるようにする。
【0033】図5、6において132は供給リール、1
34は巻取りリールであり、共に起立板120に取付け
られている。すなわち起立板120の一方の面(支持台
106と反対側の面)にテンションモータ136、およ
びサーボモータ138が取付けられ、他方の面にリール
132、134が取付けられている。リール132はモ
ータ136の軸に取付けられ、リール134はトルクリ
ミッタ(図示せず)を介してモータ138に接続されて
いる。
【0034】これらのリール132、134には研磨テ
ープ140が巻き付けられ、供給リール132から引き
出されたテープ140はテープ案内手段142を介して
巻取りリール134に巻取られる。
【0035】研磨テープは幅約4mmのアセテートなど
の支持テープの片面に、研磨材となる微細なアルミナ粉
を均一に塗布し固着したものである。例えば富士写真フ
イルム株式会社より提供される「研磨テープAX−70
0」(商品名)などを用いることができる。
【0036】テープ案内手段142は、支持台106に
載せたマイクロロッドバー16のはんだ盛り付け部分7
Aに上方から対向するヘッド144と、多数の案内ロー
ラ146と、ドライブローラ148とを備える。ヘッド
144は図7に示すように、マイクロロッドバー16の
はんだの盛り付け部分7Aに対向する凹部150と、こ
の凹部150を縦断するように研磨テープ140を案内
する案内溝152とを持つ。
【0037】ヘッド144は図8に示すように構成され
ている。すなわちこのヘッド144には、凹部150の
テープ案内溝152に対して垂直な貫通孔144aが形
成され、この貫通孔144aに押圧部材144bが摺動
自在に装填されている。この押圧部材144bの中間付
近には段部144cが形成され、この段部144cを貫
通孔144aの段部に上方から当接させて押圧部材14
4bの下方向への位置決めがなされる。
【0038】この押圧部材144bの下部はテープ案内
溝152に臨み、その下端面がテープ140の上面に摺
接する。押圧部材144bには貫通孔144aと同軸に
ガイドピン144dが植設され、このガイドピン144
cは貫通孔144aの上端に螺入される調節つまみ14
4eに形成した凹部144fに下方から係入している。
ガイドピン144dの外周にはコイルばね144gが装
着され、このコイルばね144gの上・下端はそれぞれ
調節つまみ144eと押圧部材144bとに当接してい
る。
【0039】このため調節つまみ144eを回転するこ
とにより、コイルばね144gの圧縮量を変化させ、押
圧部材144bをテープ140が押上げる圧力を調節す
ることができる。
【0040】ドライブローラ148は、サーボモータ1
38によりベルト154(図6)を介して駆動される。
すなわちこのドライブローラ148はサーボモータ13
8により一定速度で回転駆動され、このローラ148に
巻き掛けられた研磨テープ140の送り速度を一定に保
つ。なおこのサーボモータ138の回転はトルクリミッ
タを介して巻取りリール134に伝えられ、一定のトル
クで巻取られる。また供給リール132にはテンション
モータ136により一定の反力が付与され、研磨テープ
140に一定のテンション(張力)を与えている。
【0041】この研磨装置は、起立板120を降下させ
た図5、6の状態で、ヘッド144の凹部150を通る
研磨テープ140の研磨面がはんだ盛り付け部7Aに適
切な接触圧で接触するように設定される。すなわち位置
決め手段124のカム板128の角度を調節すると共
に、テンションモータ136によりテープ140に与え
るテンションを調節する。
【0042】またサーボモータ138によりドライブロ
ーラ148の回転速度を調節することにより研磨テープ
140の走行速度を調節する。さらにモータ116によ
り、マイクロロッドバー16の回転速度を設定する。
【0043】マイクロロッド16は図7に示すように研
磨テープ140に走行方向と逆方向に回転し、両者の接
触部分の相対速度を大きくしている。この相対速度と接
触圧力とは、研磨テープ140の種類、はんだ7および
ワイヤ4の種類、研磨の進行状況等によって、決定され
る。例えば研磨の終了に近付くにつれて接触圧を小さく
してゆくのが望ましい。
【0044】このように、所定のテンションを付与され
ながら走行する研磨テープ140をはんだ盛り付け部7
Aに接触させるから、研磨面の“だれ”がほとんど発生
せず、ワイヤ密着巻付け部分と同径に高精度に加工する
ことができる。また研磨は極めて低速で進行するから、
ワイヤ4の一部が金属ロッド1の外周面から僅かに浮上
していてもこのワイヤ4をはんだ7Aと同一面に高精度
に研磨でき、研磨表面の平滑性が良い。
【0045】このように加工されたマイクロロッドバー
16を用いた硬基板塗布装置は、次のように動作する。
ガラス基板10はパターン46の面を下にしてローラコ
ンベア12に載せられ、図1で左側から右側へ送られ
る。そしてこのガラス基板10は、マイクロロッドバー
16とニップローラ18との間に進入する。マイクロロ
ッドバー16の表面にはその回転により液溜め部22の
塗布液が付着しているから、このマイクロロッドバー1
6の回転に伴いガラス基板10の下面にこの塗布液が塗
布されて行く。
【0046】マイクロロッドバー16の塗布範囲Lの両
縁は、はんだ7の表面の研磨によるその外径の変化が少
なく外周面の”だれ”が少ない。このためこのマイクロ
ロッドバー16を用いた時には、ガラス基板10の塗布
面(下面)の塗布むらが少なくなる。
【0047】この実施例は、ワイヤ4の両端を金属ロッ
ド1の周面に設けた小孔6に挿入して一定範囲Mにはん
だ7Aを盛り付け、このはんだ7Aを研磨するが、本発
明は他の方法でワイヤ4の端末を固定するものにも適用
できる。例えば端面2と塗布範囲Lとに開く溝あるいは
切り欠きを設け、この切り欠きにワイヤ端末を固着する
ものであってもよい。この研磨装置は盛り付けたはんだ
7Aを研磨するだけでなく、はんだの無い場合、例えば
ワイヤ端末を接着や溶接などの固定方法によって巻付け
た場合に適用しても良い効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、研磨テ
ープをワイヤ両端の固着部付近の外周に所定圧で接触さ
せつつ走行させて研磨すると共に、金属ロッドと研磨テ
ープとの相対速度を調節可能にしたから、高精度な研磨
ができ、塗布範囲の両端付近の“だれ”が発生しない。
このため塗布面のむらの発生を防止することができる。
【0049】ここにワイヤ端末をはんだを盛り付けるこ
とにより固着したものでは、はんだの表面で、“だれ”
を発生させることなくワイヤ密着巻き付け部分と同径に
高精度に加工できる。この時ワイヤの一部が金属ロッド
から僅かに浮き上っていても、このワイヤとはんだとを
平滑な表面に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】硬基板塗布装置の全体配置図
【図2】この塗布装置の断面図
【図3】塗布装置の正面断面図
【図4】図3におけるVI−VI線断面図
【図5】本発明によるマイクロロッドバーの端末研磨装
置を示す正面図
【図6】そのVI−VI線断面図
【図7】研磨テープの案内手段の一部を示す斜視図
【図8】研磨テープを案内するヘッドの断面図
【図9】マイクロロッドバーの支持台を示す図
【図10】マイクロロッドバーの端末処理構造を示す図
【図11】その一部を断面した右側面図
【符号の説明】
1 金属ロッド 4 ワイヤ 5 ワイヤ端末 7 はんだ 7A はんだ盛り付け部分 10 硬基板としてのガラス基板 12 ローラコンベア 14 ギーサー 16、9 マイクロロッドバー 18 ニップローラ 22 塗布液層 L 塗布範囲 M はんだ盛り付け範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大津 政夫 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイク ログラフイックス株式会社内 (72)発明者 江本 辰弥 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイク ログラフイックス株式会社内 (72)発明者 山崎 信哉 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイク ログラフイックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ロッドの塗布範囲外周に細い金属ワ
    イヤを密に巻き付け、ワイヤの両端末を塗布範囲の両端
    に固着し、このワイヤ端末の固定部分をワイヤの密着巻
    き付け部分と同径に研磨する硬基板塗布用マイクロロッ
    ドバーの研磨装置において、前記マイクロロッドバーを
    水平かつ回転自在に保持する支持台と、この支持台に保
    持されたマイクロロッドバーを一定速度で回転するモー
    タと、水平な支軸に保持されマイクロロッドバーに直交
    する平面内で上下動可能な起立板と、この起立板に取付
    けられた研磨テープの供給リールおよび巻取りリール
    と、前記供給リールから導かれる研磨テープの研磨面を
    マイクロロッドバーの塗布範囲の端に上方から接触させ
    つつマイクロロッドバーの接線方向へ走行させるテープ
    案内手段と、前記起立板の下限位置を調節可能に設定す
    る位置決め手段とを備え、前記位置決め手段により前記
    研磨テープの接触圧を制御可能にすると共に、前記マイ
    クロロッドバーの回転速度と研磨テープの走行速度とを
    独立に調節可能にしたことを特徴とする硬基板塗布用マ
    イクロロッドバーの研磨装置。
JP16156695A 1995-06-06 1995-06-06 硬基板塗布用マイクロロッドバーの研磨装置 Pending JPH08332442A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110190152A (zh) * 2019-05-30 2019-08-30 广东拓斯达科技股份有限公司 一种铜线压膜机、电机转速控制装置和方法

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