JPH08331906A - 移動刈取機の自動旋回制御装置 - Google Patents

移動刈取機の自動旋回制御装置

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JPH08331906A
JPH08331906A JP14376795A JP14376795A JPH08331906A JP H08331906 A JPH08331906 A JP H08331906A JP 14376795 A JP14376795 A JP 14376795A JP 14376795 A JP14376795 A JP 14376795A JP H08331906 A JPH08331906 A JP H08331906A
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JP
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turning
cutting
machine body
angle
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JP14376795A
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English (en)
Inventor
Hachiro Nakamura
八郎 中村
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 条外れや刈り残し、未刈り穀稈または既刈り
穀稈側への機体の突入等を防止し得るコンバインの自動
旋回制御装置を得る。 【構成】 方向センサ18,19による自動操向刈取り
工程における機体15の偏位角を、角速度センサ21に
より刈り始めから刈り終りまで検出し、この検出された
偏位角の所定距離間ごとの平均値Θ1 〜ΘN を演算し、
刈り終り検出の時点で刈り終り直前の所定距離間の偏位
角の平均値ΘN を旋回角度の基準値Θ0 として求める。
そして、この基準値Θ0 に対し機体15の向きを略々1
80度反転した方向となるように自動的に旋回を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動刈取機における自
動旋回制御装置に関し、詳しくは1つの刈取工程が終了
してから次の刈取工程に移行するために、機体の向きを
自動的に略々180度反転した方向に旋回制御を行う移
動刈取機の自動旋回制御装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンバイン等の移動刈取機にお
ける方向自動制御装置にあっては、穀稈の株元部に当接
して作動する方向センサを走行機体の前下部に設け、か
つ前記方向センサの穀稈検出信号に基づきサイドクラッ
チを適時断接し、これにより走行機体の方向を自動的に
修正するように構成されている。
【0003】すなわち、前記方向センサ等からの検出情
報に基づき、機体を左右一対の走行装置を駆動させるこ
とにより、1つの刈取工程が終了してから機体をこれと
略々平行な次の刈取工程に移行するために、機体の向き
を自動的に略々180度反転した方向に旋回制御を行う
ようにしている。
【0004】そして、従来は、1つの刈取工程から次の
刈取工程に移行する際の旋回時の基準角を、前記1つの
刈取工程の刈り終わり検出時点における機体角度をもっ
て基準角とし、この基準角から略々180度の角度で機
体を反転させることで旋回を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、1つの刈取工程の刈り終わり検出時点での機体角度
をもって次の刈取工程に移行する際の基準角とし、この
基準角から略々180度の角度で機体を反転させること
で、条列方向にうまく合致することもあるが、条列方向
に対し様々な角度が付いた状態での旋回となることが多
い。
【0006】このため、従来の方法によると、正確な角
度で略々180度の旋回を行ったとしても、次の刈取工
程における刈り始め時点においては、機体の走行距離に
よる位置ずれと突入角により、条外れや刈り残し、更に
未刈り穀稈側への機体の突入等の現象が生じるという課
題があった。
【0007】この発明は、斯かる課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、条外れや刈
り残し、未刈り穀稈または既刈り穀稈側への機体の突入
等を防止し得る移動刈取機における自動旋回制御装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、左右一対の走行装置(14,14)を備
えた機体(15)の偏位角を検出する偏位角検出手段
(21)と、自動操向刈取り工程を可能とする方向セン
サ(18,19)と、前記機体(15)の走行距離を検
出する距離センサ(23)と、を備え、これら各センサ
(21,18,19,23)からの検出情報に基づき、
前記左右一対の走行装置(14,14)を駆動する駆動
部(20)を介して、1つの刈取工程が終了してから前
記機体(15)をこれと略々平行な次の刈取工程に移行
するために、機体(15)の向きを自動的に略々180
度反転した方向に旋回制御を行う移動刈取機(10)の
自動旋回制御装置において、前記方向センサ(18,1
9)による自動操向刈取り工程における機体(15)の
偏位角を、前記偏位角検出手段(21)により刈り始め
から刈り終りまで検出すると共に、該検出された偏位角
の所定距離間(l,l・・・)ごとの平均値(Θ1 ,・
・・,ΘN )を演算し、刈り終り検出の時点で刈り終り
直前の所定距離(l)間の前記偏位角の平均値(ΘN
を旋回角度の基準値(Θ0 )として求める制御部(2
4)を備え、該制御部(24)にて求められた前記基準
値角度(Θ0 )に対し、機体(15)の向きを略々18
0度反転した方向となるように自動的に旋回制御を行
う、ことを特徴とする。
【0009】また、前記方向センサ(18,19)によ
る自動操向刈取り工程における機体(15)の偏位角
を、前記偏位角検出手段(21)により刈り始めから刈
り終りまで検出すると共に、該検出された偏位角の平均
値を演算し、該平均値を旋回角度の基準値(Θ0 )とし
た、ことを特徴とする。
【0010】好ましくは、前記旋回制御は、1つの刈取
工程の刈り終り検出の時点から前記距離センサ(23)
の検出情報に基づき機体(15)を所定距離前進させた
後、次の刈取工程に移行するために略々90度の角度を
旋回し、次いで前記距離センサ(23)の検出情報に基
づき機体(15)を所定距離前進させた後、同方向に略
々90度の角度を旋回し、刈り始め地点に向けて機体
(15)を前進させる制御であると共に、前記制御部
(24)は、この旋回動作に必要な時間として予め設定
された設定時間と、実際に検出された機体(15)の走
行距離から演算された旋回時間とを比較する比較部(2
4b)を有し、この比較部(24b)からの信号に基づ
き前記旋回時間が設定時間を超過した場合に機体(1
5)の走行を停止したり警報を発する。
【0011】
【作用】以上の構成により、本発明においては、移動刈
取機(10)による自動刈取り(条刈り)を行う場合、
刈取部(11)の前方下部に設けられた方向センサ(1
8,19)により機体(15)は穀稈に沿って自動的に
操向を行い該穀稈を刈り取っていくが、この自動操向刈
取り作業中において、機体(15)の偏位角が偏位角検
出手段(21)により刈り始めから刈り終りまで検出さ
れる。そして、この検出された偏位角の所定距離間
(l,l・・・)ごとの平均値(Θ1 ,・・・,ΘN
が制御部(24)にて演算され、次いでその条の刈り終
りが前記方向センサ(18,19)により検出される
と、その刈り終り検出の時点で刈り終り直前の所定距離
(l)間の前記偏位角の平均値(ΘN )が、機体旋回時
の基準値(Θ0 )として求められる。
【0012】このように、本発明では、1つの刈取工程
における刈り終り直前の所定距離(l)間の機体偏位角
の平均値(ΘN )を、自動旋回時の基準角(Θ0 )とし
たので、この基準角(Θ0 )を基準として機体(15)
を自動的に略々180度反転させれば、前記1つの刈取
工程と略々平行な次の刈取工程に移行する際、その突入
角が、前記刈り終り直前の機体偏位角に略々等しく設定
され、機体(15)は次の刈取工程の条列に沿って操向
するので、条外れや刈り残し、未刈り側への機体(1
5)の突入または離脱等が防止される。
【0013】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の構成をなんら
限定するものではない。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。
【0015】図1は、本発明の自動旋回制御装置を備え
たコンバインの外観斜視図であり、同図において、コン
バイン10は、機体15の上部に運転席26を有すると
共に、機体15の前方に装備され穀稈を引き起こして刈
り取る昇降自在な刈取部11と、該刈取部11にて刈り
取られた穀稈を横倒れ姿勢にした状態で挟持搬送するフ
ィードチェーン12と、該フィードチェーン12により
搬送された穀稈を収容し脱穀する脱穀部13と、前記機
体15を支持する左右一対のクローラ走行装置14,1
4とを備えている。
【0016】前記クローラ走行装置14,14は、エン
ジンからの動力を変速して伝達する駆動部としてのトラ
ンスミッション20を介して駆動されると共に、その出
力プーリ32と同軸に回転数検出ギヤ22を設けてい
る。そして、この回転数検出ギヤ22の近傍に、距離セ
ンサとしての電磁ピックアップ23を設け、この電磁ピ
ックアップ23により回転数検出ギヤ22の回転数を検
出して、前記クローラ走行装置14,14の走行距離を
検出している。
【0017】前記刈取部11の前部には、穀稈を分草す
るデバイダ16,17と、穀稈の有無を検出しながら自
動操向刈取りを可能とする左右の方向センサ18,19
が設けられていて、また、刈取部11の高さ制御や左右
サイドクラッチによる操向制御は、ソレノイドバルブ2
5により各種の油圧アクチュエータを介して行われる。
【0018】更に、前記機体15の重心位置には、該機
体15の偏位角を検出する偏位角検出手段としてのジャ
イロスコープ等の角速度センサ21や、機体15の前後
傾斜を検出する傾斜センサ28が設けられている他、前
記デバイダ16の近傍には刈高センサ27が設けられて
いる。
【0019】前記デバイダ16,17の高さは、図2に
示すように、前記傾斜センサ28とリフトリンク29の
角度を検出するリンクポテンショメータ30により、リ
フトシリンダ31を作動させて適正に制御される。
【0020】ここで、図3に基づき、前記方向センサ1
8,19による自動操向刈取りについて簡単に説明して
おく。
【0021】同図に示すように、方向センサ18,19
は内側に突出するセンサアーム18a,19aを有して
いて、例えば、未刈り側センサ18は、センサアーム1
8aが図示しないスプリングにより反時計方向に付勢さ
れており、センサアーム18aが回動範囲(イ)にある
場合は方向センサ18内のスイッチSA のみがオン状態
となり、また回動範囲(ハ)にある場合は方向センサ1
8内のスイッチSB のみがオン状態となり、更にその間
の回動範囲(ロ)にある場合は方向センサ18内の両ス
イッチSA ,SB が共にオフ状態となるように構成され
ている。
【0022】一方、既刈り側センサ19は、センサアー
ム19aが図示しないスプリングにより時計方向に付勢
されており、センサアーム19aが回動範囲(イ)にあ
る場合は方向センサ19内のスイッチSC のみがオン状
態となり、また回動範囲(ハ)にある場合は方向センサ
19内のスイッチSD のみがオン状態となり、更にその
間の回動範囲(ロ)にある場合は方向センサ19内の両
スイッチSC ,SD が共にオフ状態となるように構成さ
れている。
【0023】これにより、例えば条刈り状態で、未刈り
側センサ18のセンサアーム18aが穀稈に当接せず回
動範囲(イ)になると、スイッチSA がオンし、油圧回
路を介して右サイドクラッチを間欠的に切断してコンバ
イン10を既刈り側方向に修正する。このようにして、
コンバイン10は、穀稈列に沿って滑らかに操向するこ
とが可能となる。
【0024】なお、前記方向センサ18,19により、
その検出信号から穀稈の刈取工程の終端に達したか否か
を判別できるようになっている。すなわち、コンバイン
10が刈取工程の終端部に達すると、刈取部11に導入
される穀稈が途切れて前記方向センサ18,19からの
スイツチ出力でこの状態を検出することができる。
【0025】また、機体15の略重心位置に設けられた
ジャイロスコープ等の前記角速度センサ21により、刈
取工程に対応して予め設定された基準方向に対する機体
15の向きを検出することができるようになっている。
【0026】そして、例えばコンバイン10による条刈
り工程において、1つの刈取工程の刈り終わり検出の時
点から、この1つの刈取工程と略々平行でかつ隣接する
次の刈取工程に移行するために、機体15を180度反
転させる。この反転時に、前記角速度センサ21の検出
情報に基づいて旋回角度が制御される。
【0027】すなわち、コンバイン10は、これら方向
センサ18,19、角速度センサ21、距離センサとし
ての電磁ピックアップ23からの検出情報に基づき、ク
ローラ走行装置14,14を変速駆動するトランスミッ
ション20を介して左右サイドクラッチが操作されるこ
とで、機体15の向きが自動的に旋回制御される。
【0028】ここで、本発明においては、前記方向セン
サ18,19による自動操向刈取り工程における機体1
5の偏位角を、前記偏位角検出手段21により刈り始め
から刈り終りまで検出すると共に、該検出された偏位角
の所定距離間ごとの平均値を演算し、刈り終り検出の時
点で刈り終り直前の所定距離間の前記偏位角の平均値を
旋回角度の基準値として求める制御部を備えていること
を特徴としている。
【0029】前述した図1に示すように、コンバイン1
0には制御部としてのマイクロコンピータ(以下、「マ
イコン」と略称する)24が搭載されており、このマイ
コン24は演算部24aと比較部24bを有し、このマ
イコン24によって機体15の旋回制御等が自動的に行
われる。
【0030】前記マイコン24による制御内容は、図4
に示すように、各種演算、動作制御等の多岐にわたり、
例えば、初期設定から前データセット、各種スイッチ入
力読み込み、アナログ入力読み込み、自動モードとチェ
ックモードの判別、車速演算、距離演算、角度演算、基
準角演算、刈り高さ制御、旋回制御、車速制御、オーガ
制御、警報制御、出力制御等が行われる。
【0031】そして、本実施例における旋回制御は、1
つの刈取工程の刈り終り検出の時点から前記電磁ピック
アップ(距離センサ)23からの検出情報に基づき、機
体15を所定距離前進させた後、次の刈取工程に移行す
るために略々90度の角度を旋回し、次いで前記電磁ピ
ックアップ23からの検出情報に基づき機体15を所定
距離前進させた後、同方向に略々90度の角度を旋回
し、次の刈り始め地点に向けて機体15を前進させる。
【0032】次に、図5を参照しながら、コンバイン1
0による条刈りを例として自動旋回制御を説明する。
【0033】同図において、前記方向センサ18,19
からの検出信号に基づき、1つの刈取り工程において穀
稈に沿って自動操向刈取り工程を開始すると共に、前記
角速度センサ21により、自動操向刈取り工程における
機体15の偏位角Θを刈り始めから刈り終りまで検出す
る。そして、このとき検出された偏位角Θの所定距離
(l,l,・・・)間ごとの平均値Θ1 ,Θ2 ,・・
・,Θn を、前記マイコン24によりそれぞれ演算し、
刈り終り検出の時点で刈り終り直前の所定距離(l)間
の前記偏位角Θの平均値Θn を旋回角度の基準値Θ0
して求めるものである。
【0034】次いで、前記電磁ピックアップ23からの
走行距離情報に基づいて、機体15を前記により求めた
基準値Θ0 の方向に所定距離L1 だけ前進させ、続いて
次の刈取り工程に移行するために機体15を略々90度
の角度を旋回させ、更に前記電磁ピックアップ23から
の走行距離情報に基づいて、機体15を所定距離L2
け前進させた後、前記と同じ方向に略々90度の角度を
旋回させ、次の刈取工程の刈り始め地点に向けて機体1
5を前進させる。
【0035】こうして、次の刈取工程において、方向セ
ンサ18,19による自動操向刈取り工程が開始され
る。この刈取工程においても、最初の刈取工程と同様
に、角速度センサ21により自動操向刈取り工程におけ
る機体15の偏位角Θが刈り始めから刈り終りまで検出
され、かつ刈り終り検出の時点で刈り終り直前の所定距
離(l)間の前記偏位角Θの平均値Θn が旋回角度の基
準角Θ0 として求められる。
【0036】次に、図6の制御フローチャートに基づ
き、前記マイコン24により前記基準角を演算する場合
の流れについて説明する。
【0037】ステップ100において、刈取りフラグが
1か0か、すなわち現在刈取中か否かを判断し、現在刈
取中(フラグ1)ならステップ101に進み、ここでデ
ータ数Nが0か否か、すなわち平均値演算が終了したか
否かを判断し、終了してなければ、ステップ102にお
いて、偏位角Θs に新たな偏位角を加算していって合計
偏位角Θs を求める。
【0038】また、前記ステップ101で、平均値演算
が終了していれば、ステップ103に進み、ここでは合
計偏位角Θs をデータ数N0 で割ることにより基準角Θ
0 を求める共に、合計偏位角Θs を0にリセットする。
【0039】一方、前記ステップ100において、刈取
りフラグが0であれば、刈り終わり直後と判断して、ス
テップ104に進み、基準角Θ0 をセットしてそれまで
の合計偏位角Θs を0にリセットする。
【0040】図7は、刈り終わり検出の時点で基準角Θ
0 を求めた後、旋回制御を行う場合のフローチャートを
示しており、以下、これについて説明する。
【0041】ステップ110において、刈取りフラグが
1か0か、すなわち現在刈取中か否かを判断し、刈取中
ならステップ111に進み、ここで機体15が所定距離
だけ前進走行を完了したか否かを判断する。そして、走
行を完了していればステップ112に進み、ここで機体
15が最初の90度旋回を完了したか否かを判断し、完
了していればステップ113に進む。このステップ11
3では、更に機体15が所定距離だけ前進走行を完了し
たか否かを判断する。そして、走行を完了していればス
テップ114に進み、ここでは機体15が更に2回目の
90度旋回を完了したか否かを判断し、完了していれば
リターンして元に戻る。
【0042】一方、ステップ112で最初の90度旋回
を完了していなければ、ステップ115に進み、ここで
機体15の旋回方向(右か左か)を判断する。そして、
左旋回ならステップ116に進み、ここでΘ<Θ0 −9
0°(Θは機体の旋回角、Θ0 は基準角)か否かを判断
し、N0ならステップ117に進み、左旋回を行う。ま
た、前記ステップ116で、Yesならステップ118
に進み、ここで旋回完了フラグを1としてステップ11
9に進み、左旋回を禁止する。
【0043】また、ステップ115において、右旋回な
らステップ120に進み、ここでΘ>Θ0 +90°(Θ
は機体の旋回角、Θ0 は基準角)か否かを判断し、N0
ならステップ121に進み、右旋回を行う。また、前記
ステップ116でYesならステップ122に進み、こ
こで旋回完了フラグを1としてステップ123に進み、
右旋回を禁止する。
【0044】次に、前記ステップ114で、機体15が
2回目の90度旋回を完了していなければ、ステップ1
24で旋回方向を判断し、左旋回ならステップ125で
Θ<Θ0 −180°(Θは機体の旋回角、Θ0 は基準
角)か否かを判断し、N0ならステップ117に進み、
左旋回を行う。また、前記ステップ125で、Yesな
らステップ126に進み、ここで旋回完了フラグを1と
してステップ119に進み、左旋回を禁止する。
【0045】また、ステップ124で旋回方向が右旋回
ならステップ127に進み、ここでΘ>Θ0 +180°
(Θは機体の旋回角、Θ0 は基準角)か否かを判断し、
N0ならステップ121に進み、右旋回を行う。また、
前記ステップ127でYesならステップ128に進
み、ここで旋回完了フラグを1としてステップ123に
進み、右旋回を禁止する。
【0046】次に、本発明は、前記方向センサ18,1
9による自動操向刈取り工程における機体15の偏位角
Θを、前記偏位角検出手段21により刈り始めから刈り
終りまで検出すると共に、この検出された偏位角Θの平
均値を演算し、該平均値を旋回角度の基準値Θ0 とした
ことを特徴としている。
【0047】図8は、このときの基準角演算のフローチ
ャートを示している。
【0048】まず、ステップ150において、刈取りフ
ラグが1か0か、すなわち現在刈取中か否かを判断し、
現在刈取中ならステップ151に進み、ここでは新たに
検出された偏位角を加算して合計偏位角Θs を求める。
また、ステップ150において現在刈取中でなければ、
ステップ152において、前回の刈取りフラグが1か0
かを判断し、1ならステップ153において、合計偏位
角Θs をデータ数Nにて割ることにより平均値を演算し
て基準角Θ0 を求める。また、前記ステップ152にお
いて、刈取りフラグが0なら、刈取り直後の状態と判断
してステップ154において合計偏位角Θs を0にリセ
ットする。
【0049】ここで求めた前記基準角Θ0 を用い、前記
の実施例と同様にして、機体15の旋回制御を行い、次
の刈取工程に移行する。
【0050】なお、上記実施例において、前記角速度セ
ンサ21の出力は自動的にリセットされるようになって
いる。
【0051】これは、ジャイロスコープ等を機体15に
搭載した場合、電源投入時からの時間ドリフトや温度の
影響によって、基準値自体が変化し誤差が大きくなるた
め、従来はリセットスイッチを設け、オペレータが発進
前にスイッチのリセット操作を行っていたが、その操作
が煩わしいため自動リセットを行うようにしたものであ
る。
【0052】図9は、前記角速度センサ21の自動リセ
ットについての制御フローチャートを示す。
【0053】すなわち、ステップ160において、機体
15が停止中か否かを判断し、停止中なら、ステップ1
61において、N=0か否か、すなわち所定時間を経過
したかどうかを判断し、所定時間になっていなければ、
ステップ162において、平均化個数Nを減らしていっ
て所定時間になるまでデータ値Dを加算していく。ま
た、ステップ161において、所定時間を経過している
ならば、ステップ163において、データ値Dを平均化
個数Nで割ってデータ平均値を求めることで、機体15
が停止中の角速度センサ21の信号を所定時間ごとに平
均化する。
【0054】このようにして、漸次平均値の更新を繰り
返し、走行状態に変わった時点にて、その直前の平均値
を基準値とし、停止の都度その値も更新するようにして
いる。これにより、角速度センサ21のリセットの煩わ
しさや操作忘れをなくし、正確な基準値を得ることがで
きる。
【0055】また、本発明におけるマイコン24は、コ
ンバイン10の旋回動作に必要な時間として予め設定さ
れた設定時間と、実際に検出された機体15の走行距離
から演算された旋回時間を比較する比較部24bとを有
し、この比較部24bからの信号に基づき、前記旋回時
間が設定時間を超過した場合に機体15の走行を停止し
たり警報を発するようにしている。
【0056】図10は、このときの制御フローチャート
を示す。
【0057】1つの刈取り工程において、刈取り終了
後、ステップ170において、機体15が縦方向(条方
向)の距離Aを走行中か否かを判断し、同方向に走行中
ならステップ171に進み、ここで走行開始から所定時
間TA を経過したか否かを判断する。そして、経過して
なければメインルーチンに戻り、また、所定時間TA
経過しているならステップ172において、機体15の
走行を停止すると共に、警報指令を発する。
【0058】一方、ステップ170において、機体15
が距離Aを走行中でなければ、ステップ173に進み、
ここで機体15が横方向(条方向と直交する方向)の距
離Bを走行中か否かを判断し、同方向に走行中ならステ
ップ174に進み、ここで走行開始から所定時間TB
経過したか否かを判断する。そして、経過してなければ
メインルーチンに戻り、また、所定時間TB を経過して
いるなら、前記と同様にステップ172において、機体
15の走行を停止すると共に、警報指令を発する。
【0059】上述のように、電磁ピックアップ23にて
得られる距離に対し、それに要する時間よりもやや長い
時間を定めておいて機体15の動作をチェックするよう
にしたので、たとえ距離検出系の故障が生じたとしても
機体15の走行を停止して、衝突や転落事故を回避する
ことができる。
【0060】更に、本実施例では、トランスミッション
20内の出力プーリ32の回転パルスをカウントするこ
とにより、カウントパルスを走行距離に換算している
が、このカウントパルスのパルス幅を常に規定値と比較
しておいて、その差が異常に大きくなった場合、即座に
機体15の走行を停止させ、警報やエンジン停止等の処
置を行うようにしている。
【0061】図11は、回転パルスのパルス幅のチェッ
クに関するフローチャートを示している。
【0062】以下、これについて説明すると、ステップ
180において、設定速度の読み込みと設定パルス幅W
P の演算を行い、更にステップ181で実パルス幅wP
の読み込みを行い、ステップ182で前記実パルス幅w
P と設定パルス幅WP の許容範囲との比較を行い、実パ
ルス幅wP が許容範囲を超えた場合は、ステップ183
で機体15の走行停止や警報を発するようにしている。
【0063】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、自
動操向刈取り工程における機体の偏位角を刈り始めから
刈り終りまで検出すると共に、刈り終り検出の時点で刈
り終り直前の所定距離間の前記偏位角の平均値を旋回角
度の基準値としたので、次の刈取工程に移行する際、そ
のときの刈り始めの突入角を、前記1つの刈取工程の刈
り終わり直前の機体偏位角に略々等しく設定することが
でき、条外れや刈り残し、あるいは未刈り穀稈または既
刈り穀稈側への機体の突入等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動旋回制御装置を備えたコンバ
インの外観斜視図である。
【図2】刈取り部のリフトリンク機構を示す図である。
【図3】デバイダの近傍に設けられた方向センサの詳細
を示す図である。
【図4】制御部による制御内容を示す図である。
【図5】コンバインによる条刈りと自動旋回制御動作を
示す図である。
【図6】旋回時の基準角を演算する場合のフロートャー
トを示す図である。
【図7】刈り終わり検出の時点で基準角を求めた後、旋
回制御を行う場合のフローチャートを示す図である。
【図8】他の実施例による旋回時の基準角を演算する場
合のフローチャートを示す図である。
【図9】角速度センサにおける自動リセットについての
制御フローチャートを示す図である。
【図10】旋回時間が予め定めた設定時間を超過した場
合等の制御フローチャートを示す図である。
【図11】回転パルスのパルス幅のチェックに関するフ
ローチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 コンバイン 11 刈取部 14 クローラ走行装置 15 機体 16 デバイダ(左) 17 デバイダ(右) 18 方向センサ(左) 18a センサアーム 19 方向センサ(右) 19a センサアーム 21 角速度センサ 23 電磁ピックアップ 24 マイコン 24a 演算部 24b 比較部 28 傾斜センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置を備えた機体の偏位
    角を検出する偏位角検出手段と、 自動操向刈取り工程を可能とする方向センサと、 前記機体の走行距離を検出する距離センサと、を備え、 これら各センサからの検出情報に基づき、前記左右一対
    の走行装置を駆動する駆動部を介して、1つの刈取工程
    が終了してから前記機体をこれと略々平行な次の刈取工
    程に移行するために、機体の向きを自動的に略々180
    度反転した方向に旋回制御を行う移動刈取機の自動旋回
    制御装置において、 前記方向センサによる自動操向刈取り工程における機体
    の偏位角を、前記偏位角検出手段により刈り始めから刈
    り終りまで検出すると共に、 該検出された偏位角の所定距離間ごとの平均値を演算
    し、刈り終り検出の時点で刈り終り直前の所定距離間の
    前記偏位角の平均値を旋回角度の基準値として求める制
    御部を備え、 該制御部にて求められた前記基準値角度に対し、機体の
    向きを略々180度反転した方向となるように自動的に
    旋回制御を行う、 ことを特徴とする移動刈取機の自動旋回制御装置。
  2. 【請求項2】 前記方向センサによる自動操向刈取り工
    程における機体の偏位角を、前記偏位角検出手段により
    刈り始めから刈り終りまで検出すると共に、 該検出された偏位角の平均値を演算し、該平均値を旋回
    角度の基準値とした、 ことを特徴とする請求項1記載の移動刈取機の自動旋回
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回制御は、1つの刈取工程の刈り
    終り検出の時点から前記距離センサの検出情報に基づき
    機体を所定距離前進させた後、次の刈取工程に移行する
    ために略々90度の角度を旋回し、次いで前記距離セン
    サの検出情報に基づき機体を所定距離前進させた後、同
    方向に略々90度の角度を旋回し、刈り始め地点に向け
    て機体を前進させる制御であると共に、 前記制御部は、この旋回動作に必要な時間として予め設
    定された設定時間と、実際に検出された機体の走行距離
    から演算された旋回時間を比較する比較部とを有し、 この比較部からの信号に基づき前記旋回時間が設定時間
    を超過した場合に機体の走行を停止したり警報を発す
    る、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動
    刈取機の自動旋回制御装置。
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