JPH08331007A - 同期追従回路 - Google Patents

同期追従回路

Info

Publication number
JPH08331007A
JPH08331007A JP7133244A JP13324495A JPH08331007A JP H08331007 A JPH08331007 A JP H08331007A JP 7133244 A JP7133244 A JP 7133244A JP 13324495 A JP13324495 A JP 13324495A JP H08331007 A JPH08331007 A JP H08331007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
correlation
length
pseudo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7133244A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Nishino
雅弘 西野
Taiji Amazawa
泰治 雨澤
Shinichi Sato
慎一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7133244A priority Critical patent/JPH08331007A/ja
Publication of JPH08331007A publication Critical patent/JPH08331007A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号分割多重接続方式に基づく移動通信シス
テムの受信局での同期追従の精度が優れた同期追従回路
を提供する。 【構成】 信号対雑音比測定回路20は、受信信号IN
の信号対雑音電力比(S/N 比)を測定する。相関長判定
回路30は、このS/N 比とアーリー疑似ランダム(PN)
信号S47e及びレイトPN信号S47lと受信信号IN
との相関区間の長さとの関連を記述したリレーショナル
テーブル32に基づき該相関区間の長さを決定する。遅
延ロックループ回路40は、相関長判定回路30からの
相関区間の長さに基づき、受信信号INとアーリーPN信
号S47e及びレイトPN信号S47lとの相関度をそれ
ぞれ求め、それらの差から前記受信信号の位相の偏移を
検出し、該アーリーPN信号及びレイトPN信号の位相を変
化させて前記各相関度の差を0に近付けることにより該
受信信号INに同期追従する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号分割多重接続方式
に基づく移動通信システムの受信局での同期追従回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;R.C.Dixon 著、立野敏、片岡志津雄、飯田清共
訳、「最新スペクトル拡散通信方式」、第6章「同
期」、(昭和53年11月30日)、(株)日本技術経済セン
ター(ジャテック出版)、P.225-227 図2は前記文献に記載された従来の同期追従回路の一構
成例を示すブロック図、及び図3は図2中の信号のタイ
ムチャートである。この同期追従回路では、空間伝搬路
を伝わってきた受信信号INは2つの相関器1,2に入
力される。これらの2つの相関器1,2では、相等しい
が互いに1チップだけ位相のずれた2つの疑似ランダム
(Pseudo Noise、以下、PNという)信号(これらのう
ち、位相の進んでいる方をアーリーPN信号、及び遅れて
いる方をレイトPN信号と呼ぶ)との相関がそれぞれ計算
され、更に包絡線検波器3,4でそれぞれ検波されて相
関出力S3,S4になる。これらの2つの相関出力S
3,S4が差分回路5に入力されると、図3に示すよう
な相関出力S3,S4の差分である誤差電圧信号S5が
出力される。誤差電圧信号S5はループフィルタ6でフ
ィルタリングされた後、電圧制御発振器(Voltage Cont
rolled Oscillator 、以下、VCOという)7に入力さ
れてクロック回路8のクロックS8の周波数を制御す
る。クロックS8はシフトレジスタ9へ入力され、シフ
トレジスタ9がクロックS8に基づいてアーリーPN信号
及びレイトPN信号を生成する。誤差電圧信号S5は、誤
差電圧信号S5>0即ちPN信号の位相が遅れているとき
は、該位相を進めるようにVCO7を制御し、誤差電圧
信号S5<0即ちPN信号の位相が進んでいるときは、該
位相を遅らせるようにVCO7を制御する。従って、こ
の同期追従回路では、これらの操作を続けることによ
り、誤差電圧信号S5=0となるようにPN信号の位相を
ロックして同期を維持する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2の
同期追従回路では、次のような課題があった。即ち、相
関器1,2において、受信信号INとアーリーPN信号及
びレイトPN信号との相関を取る相関区間の長さ(以下、
相関長という)は一定とされている。ところが、移動体
が移動するごとに電波伝搬環境は変動するので、相関長
が短いと、信号対雑音電力比(以下、S/N 比という)が
悪い場合には相関によるプロセスゲインが得られないた
め、同期追従の精度が悪くなり、最悪の場合には同期が
外れて通信が途切れることがある。本発明は、以上に述
べたように、さまざまな電波伝搬環境下において同期追
従の精度が悪くなるという問題点を解決するため、電波
伝搬環境に応じて適応的に相関長を可変し、同期追従の
精度を上げるという優れた同期追従回路を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、受信信号とアーリーPN信号及び該ア
ーリーPN信号と相等しく1チップだけ位相の遅れたレイ
トPN信号との相関を求めて該受信信号に対する同期追従
を行う符号分割多重接続方式に基づく移動通信システム
の受信局での同期追従回路において、次のような回路を
備えている。即ち、信号成分と雑音成分とで構成された
前記受信信号のS/N 比を測定する信号対雑音比測定回路
と、前記相関の区間の長さと前記S/N 比との関連を記述
したリレーショナルテーブルを有し、該リレーショナル
テーブル及び前記S/N 比に基づき前記相関の区間の長さ
を決定する相関長判定回路とを、備えている。更に、こ
の同期追従回路は、前記相関長判定回路で決定された前
記相関の区間における前記受信信号と前記アーリーPN信
号及びレイトPN信号との相関度をそれぞれ求めてそれら
の差から前記受信信号の位相の偏移を検出し、該アーリ
ーPN信号及びレイトPN信号の位相を変化させて前記各相
関度の差を0に近付ける動作を行うことにより該受信信
号に同期追従する遅延ロックループ回路を備えている。
第2の発明では、第1の発明の信号対雑音比測定回路
が、前記受信信号とPN信号との乗算を行なう乗算回路
と、前記乗算回路からの信号成分及び雑音成分のうちの
信号成分のみの電力を測定する信号電力測定回路と、前
記受信信号の総電力を測定する受信信号総電力測定回路
とを、備えている。更に、この信号対雑音比測定回路
は、前記信号電力測定回路の出力信号と前記受信信号総
電力測定回路の出力信号との差分を取って前記受信信号
の雑音電力を計算する差分回路と、前記信号電力測定回
路の出力信号と前記差分回路の出力信号とに基づき、S/
N 比を計算する信号対雑音電力比演算回路とを、備えて
いる。
【0005】第3の発明では、第1の発明の相関長判定
回路が、前記相関の区間の長さと前記S/N 比との関連を
記述したリレーショナルテーブルを作成するリレーショ
ナルテーブル作成回路と、前記S/N 比及び前記リレーシ
ョナルテーブルに基づき、前記受信信号と前記アーリー
PN信号及びレイトPN信号との最適な相関区間の長さを決
定する相関長決定回路とを、備えている。第4の発明で
は、第1の発明の遅延ロックループ回路が、前記受信信
号と、請求項2の乗算回路に入力されるPN信号よりも位
相が1/2チップ進んだ前記アーリーPN信号との乗算を
行なう第1の乗算回路と、前記受信信号と、前記PN信号
よりも位相が1/2チップ遅れた前記レイトPN信号との
乗算を行なう第2の乗算回路と、前記相関長決定回路か
らの相関区間の長さに基づき、前記第1の乗算回路の出
力信号を累積加算する第1の可変長相関回路と、前記相
関長決定回路からの相関区間の長さに基づき、前記第2
の乗算回路の出力信号を累積加算する第2の可変長相関
回路と、前記第1の可変長相関回路の出力信号の電力と
前記第2の可変長相関回路の出力信号の電力との差分を
取る差分回路とを、備えている。更に、この遅延ロック
ループ回路は、前記差分回路の出力信号をフィルタリン
グするループフィルタと、前記ループフィルタの出力電
圧に基づいた周波数のクロックを発生するVCOと、前
記クロックの周波数に基づき、前記アーリーPN信号、前
記PN信号、及び前記レイトPN信号を発生するPN信号発生
器とを、備えている。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、以上のように同期追従回
路を構成したので、受信信号から雑音成分が抽出され、
信号対雑音比測定回路で該受信信号のS/N 比が測定され
る。次に、前記S/N 比及び該S/N 比とアーリーPN信号及
びレイトPN信号と前記受信信号との相関区間の長さとの
関連を記述したリレーショナルテーブルが相関長判定回
路で作成され、該相関長判定回路は、このリレーショナ
ルテーブルに基づいて該相関区間の長さを決定する。受
信信号は、遅延ロックループ回路において前記相関長判
定回路で決定された相関区間の長さに基づきアーリーPN
信号及びレイトPN信号との相関が取られる。第2の発明
によれば、受信信号は乗算回路でPN信号と乗算され、該
乗算回路からの信号成分及び雑音成分のうちの信号成分
のみの電力が信号電力測定回路で測定される。一方、前
記受信信号の総電力が受信信号総電力測定回路で測定さ
れる。更に、差分回路で前記信号電力測定回路の出力信
号と前記受信信号の総電力の差分が取られて、該受信信
号の雑音電力が計算される。そして、信号電力測定回路
の信号成分のみの電力と受信信号の雑音電力との比であ
るS/N 比が信号対雑音電力比演算回路で計算される。
【0007】第3の発明によれば、信号対雑音比測定回
路からのS/N 比及び該S/N 比とアーリーPN信号及びレイ
トPN信号と前記受信信号との相関区間の長さとの関連を
記述したリレーショナルテーブルがリレーショナルテー
ブル作成回路で作成される。更に、相関長決定回路で前
記S/N 比に対応して前記リレーショナルテーブルから前
記受信信号と前記PN信号及びレイトPN信号との最適な相
関区間の長さが決定される。第4の発明によれば、受信
信号は、第1の乗算回路でアーリーPN信号と乗算され、
第2の乗算回路でレイトPN信号と乗算される。前記第1
の乗算回路の出力信号は第1の可変長相関回路で第3の
発明の相関長決定回路からの相関区間の長さに基づき累
積加算され、前記第2の乗算回路の出力信号が該相関区
間の長さに基づき累積加算される。次に、差分回路で前
記第1の可変長相関回路の出力信号の電力と前記第2の
可変長相関回路の出力信号の電力との差分が計算され、
該差分回路の出力信号がループフィルタでフィルタリン
グされる。VCOは、ループフィルタの出力電圧に基づ
いた周波数のクロックを発生する。このクロックの周波
数に基づきPN信号発生器から前記アーリーPN信号、前記
PN信号、及び前記レイトPN信号が発生する。そのため、
受信信号のS/N 比が悪く、PN信号との同期が外れてしま
うような場合でも、相関長判定回路により適応的に相関
長が可変され、同期が外れることなく従来の相関長が固
定された同期追従回路よりも同期追従の精度が向上す
る。従って、前記課題を解決できるのである。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す同期追従回路
の構成ブロック図である。この同期追従回路は、信号対
雑音比測定回路であるS/N 比測定回路20、相関長判定
回路30、及び遅延ロックループ回路40で構成されて
いる。S/N 測定回路20は、乗算回路21、信号電力測
定回路22、受信信号総電力測定回路23、差分回路2
4、及び信号対雑音電力比演算回路であるS/N 演算回路
25を備えている。受信信号INを入力する入力端子i
nは、乗算回路21の第1の入力端子に接続されてい
る。乗算回路21は、受信信号INとPN信号との乗算を
行う回路である。乗算回路21の出力端子は信号電力測
定回路22の入力端子に接続されている。又、入力端子
inは受信信号総電力測定回路23の入力端子にも接続
されている。信号電力測定回路22は自乗器及びフィル
タで構成され、受信信号INを自乗してフィルタリング
して雑音成分を除去し、受信信号INの信号成分のみの
電力を測定する機能を有している。又、受信信号総電力
測定回路23は、自乗器で構成され、受信信号INを自
乗して受信信号IN全体の電力S23を測定する機能を
有している。信号電力測定回路22の出力端子及び受信
信号総電力測定回路23の出力端子は、差分回路24の
入力端子にそれぞれ接続されている。差分回路24は、
受信信号INの総電力S23から信号成分のみの電力S
22を差し引くことにより雑音電力S24を計算する機
能を有している。差分回路24の出力端子は、S/N 演算
回路25の雑音電力入力端子に接続されている。又、信
号電力測定回路22の出力端子は、S/N 演算回路25の
信号電力入力端子に接続されている。S/N 演算回路25
は、割り算器及び常用対数回路で構成され、信号成分S
22と雑音成分S24との電力比を演算してS/N 比を求
める機能を有している。
【0009】相関長判定回路30は、リレーショナルテ
ーブル作成回路31、リレーショナルテーブル32、及
び相関長決定回路33を備えている。S/N 測定回路20
中のS/N 演算回路25の出力端子は、リレーショナルテ
ーブル作成回路31の入力端子に接続されている。リレ
ーショナルテーブル作成回路31は複数の比較器で構成
され、入力されたS/N 比から同期追従に最適な相関長を
求め、リレーショナルテーブル32に書き込む機能を有
している。リレーショナルテーブル32は、例えばリー
ド・オンリ・メモリ(ROM)やランダム・アクセス・
メモリ(RAM)等の記憶素子で構成され、S/N 比と相
関長との関係を記憶する機能を有している。又、S/N 演
算回路25の出力端子は、相関長決定回路33の入力端
子に接続されている。相関長決定回路33は、比較器及
びデコーダで構成され、S/N 演算回路25からS/N 比の
値を受け取り、リレーショナルテーブル32にアクセス
して、そのときのS/N 比に適応した相関長を決定する機
能を有している。遅延ロックループ回路40は、第1及
び第2の乗算回路41a,41b、第1及び第2の可変
長相関回路42a,42b、絶対値生成回路43a,4
3b、差分回路44、ループフィルタ45、VCO4
6、及びPN信号発生器47を備えている。入力端子in
は、乗算回路41a,41bの各第1の入力端子に接続
されている。乗算回路41a,41bの各出力端子は、
可変長相関回路42a,42bの各入力端子にそれぞれ
接続されている。又、相関長決定回路33の出力端子
は、可変長相関回路42a,42bの各アドレス入力端
子にそれぞれ接続されている。可変長相関回路42a,
42bは累積加算器で構成され、各アドレス入力端子か
ら入力された相関長決定回路33の出力信号S33によ
り決められた長さの相関を行なう機能を有している。可
変長相関回路42a,42bの各出力端子は、絶対値生
成回路43a,43bの各入力端子に接続されている。
【0010】絶対値生成回路43a,43bは、可変長
相関回路42a,42bでの各相関結果の絶対値S43
a,S43bをそれぞれ計算する機能を有している。絶
対値生成回路43a,43bの各出力端子は、差分回路
44の各入力端子に接続されている。差分回路44は、
可変長相関回路42a,42bの出力信号S42a,S
42bの絶対値S43a,S43bの差分S44を計算
する機能を有している。差分回路44の出力端子は、ル
ープフィルタ45の入力端子に接続されている。ループ
フィルタ45は、差分S44のフィルタリング操作を行
なって、出力電圧S45を生成する機能を有している。
ループフィルタ45の出力端子は、VCO46の入力端
子に接続されている。VCO46は、入力された出力電
圧S45に基づいた周波数のクロックS46を発生する
機能を有している。VCO46の出力端子は、PN信号発
生器47の入力端子に接続されている。PN信号発生器4
7は、入力されたクロックS46に基づき、PN信号S4
7m、アーリーPN信号S47e、及びレイトPN信号S4
7lを生成する機能を有している。アーリーPN信号及び
レイトPN信号は遅延ロックループ回路40の乗算回路4
1a,41bへ出力され、PN信号がS/N 測定回路20の
乗算回路21へ出力されるようになっている。
【0011】次に、図1の動作を説明する。先ず、相関
長判定回路30中のリレーショナルテーブル32には、
予め大まかなデータを書き込んでおく。そして、通信を
始める前に、S/N 測定回路20において、試験信号であ
るプリアンブル(Preamble)信号を用いてS/N 比を測定
し、既にリレーショナルテーブル32に書き込まれてい
るデータを参照しながら該リレーショナルテーブル32
中の空いている部分にS/N 比とそのときの相関長との関
係を書き込むことにより、リレーショナルテーブル32
を作成する。入力端子1から入力された受信信号IN
は、遅延ロックループ回路40中の乗算回路41a,4
1bに入力されると共に、遅延ロックループ回路40の
処理サイクルよりも長く決められた時間間隔(例えば、
遅延ロックループ回路の処理サイクルの整数倍)で乗算
回路21に入力される。乗算回路41a,41bは、ア
ーリーPN信号S47e及びレイトPN信号S47lをそれ
ぞれ受け、受信信号INとそれぞれ乗算を行なって各乗
算結果を可変長相関回路42a,42bへ出力する。可
変長相関回路42a,42bは、相間長決定回路33の
出力信号S33により決められた相関区間の長さに基づ
き、受信信号INとアーリーPN信号S47e及びレイト
PN信号S47lとの相関をそれぞれ行なう。即ち、乗算
回路41a,41bの出力信号S41a,S41bを出
力信号S33に基づいたチップ数だけ累積加算する。更
に、該可変長相関回路42a,42bの出力信号S42
a,S42bは、絶対値生成回路43a,43bにおい
て絶対値S43a,S43bがそれぞれ計算されて差分
回路44へ出力される。
【0012】差分回路44の出力信号S44のレベルが
0ならば同期追跡が正確に行なわれている。出力信号S
44のレベルが0でないならば、同期が外れている可能
性があるので補正する必要があるので、該出力信号S4
4がループフィルタ45ヘ入力される。ループフィルタ
45では、出力信号S44のフィルタリング操作を行な
って、出力電圧S45をVCO46ヘ出力する。差分回
路44の出力信号S44が0ならば、VCO46は基準
のクロック周波数を発生する。差分回路44の出力信号
S44が0でなく、例えば正の値を持つ場合即ちPN信号
の位相が遅れているときは、VCO46はクロックS4
6の周波数を速めて発生させ、逆に負の値を持つ場合即
ちPN信号の位相が進んでいるときは、クロックS46の
周波数を遅めて発生させる。PN信号発生器47は、入力
されたクロックS46の周波数に基づいて、アーリーPN
信号S47e、及びレイトPN信号S47lを遅延ロック
ループ回路40の乗算回路41a,41bへ出力し、更
にPN信号S47mをS/N 測定回路20の乗算回路21へ
出力する。
【0013】一方、S/N 測定回路20は、予め遅延ロッ
クループ回路40の処理サイクルよりも長く決められた
前記時間間隔(遅延ロックループ回路の処理サイクルの
整数倍)で動作する。入力端子1から入力された受信信
号INは乗算回路21でPN信号S47mと乗算され、信
号電力測定回路22に入力される。信号電力測定回路2
2では、受信信号INの信号成分のみの電力を測定し、
この測定結果は差分回路24及びS/N 演算回路25へ入
力される。又、受信信号INは受信信号総電力測定回路
23にも入力される。受信信号総電力測定回路23で
は、受信信号INの全ての電力を測定し、その測定結果
は差分回路24に入力される。差分回路24では、受信
信号総電力S23と信号成分電力S22との差分から雑
音成分の電力S24を求め、S/N 演算回路25へ入力す
る。S/N 演算回路25では、信号成分電力S22と雑音
成分電力S24との比即ちS/N 比をdB単位で求めて該
S/N 比を相関長決定回路33ヘ出力し、該相関長決定回
路33がリレーショナルテーブル32に書き込まれてい
るデータを参照することにより最適な相関長を決定して
可変長相関回路42a,42bに知らせる。この最適な
相関長に従って可変長相関回路42a,42bは、受信
信号INとアーリーPN信号S47e及びレイトPN信号S
47lとの相関を行なう。
【0014】以上のように、本実施例では、受信信号I
NのS/N 比が悪く、PN信号S47mとの同期が外れてし
まうような場合でも、相関長判定回路30により適応的
に相関長を変えることにより、同期が外れることなく、
従来の相関長が固定された同期追従回路よりも同期追従
の精度が向上する。尚、本発明は上記実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば、差分回路44は、可変長相関回路42a,42b
の出力信号S42a,42b電力の差分を計算できれば
よいので、図1中の絶対値生成回路43a,43bは自
乗回路でもよい。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、受信信号のS/N 比が悪く、受信側のPN符号との同
期が外れてしまうような場合でも、相関長判定回路によ
り適応的に相関長を変えるようにしたので、同期が外れ
ることなく、従来の相関長が固定された同期追従回路よ
りも同期追従の精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す同期追従回路の構成ブロ
ック図である。
【図2】従来の同期追従回路の構成ブロック図である。
【図3】図2のタイムチャートである。
【符号の説明】
20 S/N 測定回路 22 信号電力測定回路 23 受信信号総電力測定回
路 24 差分回路 25 S/N 演算回路 30 相関長判定回路 31 リレーショナルテーブ
ル作成回路 32 リレーショナルテーブ
ル 33 相関長決定回路 40 遅延ロックループ回路 41a,41b 乗算回路 42a,42b 可変長相関回路 43a,43b 絶対値生成回路 44 差分回路 45 ループフィルタ 46 VCO 47 PN信号発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号とアーリー疑似ランダム信号及
    び該アーリー疑似ランダム信号と相等しく1チップだけ
    位相の遅れたレイト疑似ランダム信号との相関を求めて
    該受信信号に対する同期追従を行う符号分割多重接続方
    式に基づく移動通信システムの受信局での同期追従回路
    において、 信号成分と雑音成分とで構成された前記受信信号の信号
    対雑音電力比を測定する信号対雑音比測定回路と、 前記相関の区間の長さと前記信号対雑音電力比との関連
    を記述したリレーショナルテーブルを有し、該リレーシ
    ョナルテーブル及び前記信号対雑音電力比に基づき前記
    相関の区間の長さを決定する相関長判定回路と、 前記相関長判定回路で決定された前記相関の区間におけ
    る前記受信信号と前記アーリー疑似ランダム信号及びレ
    イト疑似ランダム信号との相関度をそれぞれ求めてそれ
    らの差から前記受信信号の位相の偏移を検出し、該アー
    リー疑似ランダム信号及びレイト疑似ランダム信号の位
    相を変化させて前記各相関度の差を0に近付ける動作を
    行うことにより該受信信号に同期追従する遅延ロックル
    ープ回路とを、 備えたことを特徴とする同期追従回路。
  2. 【請求項2】 前記信号対雑音比測定回路は、 前記受信信号と疑似ランダム信号との乗算を行なう乗算
    回路と、 前記乗算回路からの信号成分及び雑音成分のうちの信号
    成分のみの電力を測定する信号電力測定回路と、 前記受信信号の総電力を測定する受信信号総電力測定回
    路と、 前記信号電力測定回路の出力信号と前記受信信号総電力
    測定回路の出力信号との差分を取って前記受信信号の雑
    音電力を計算する差分回路と、 前記信号電力測定回路の出力信号と前記差分回路の出力
    信号とに基づき、信号対雑音電力比を計算する信号対雑
    音電力比演算回路とを、 備えたことを特徴とする請求項1記載の同期追従回路。
  3. 【請求項3】 前記相関長判定回路は、 前記相関の区間の長さと前記信号対雑音電力比との関連
    を記述したリレーショナルテーブルを作成するリレーシ
    ョナルテーブル作成回路と、 前記信号対雑音電力比及び前記リレーショナルテーブル
    に基づき、前記受信信号と前記アーリー疑似ランダム信
    号及びレイト疑似ランダム信号との最適な相関区間の長
    さを決定する相関長決定回路とを、 備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の同期追従
    回路。
  4. 【請求項4】 前記遅延ロックループ回路は、 前記受信信号と、請求項2の乗算回路に入力される疑似
    ランダム信号よりも位相が1/2チップ進んだ前記アー
    リー疑似ランダム信号との乗算を行なう第1の乗算回路
    と、 前記受信信号と、前記疑似ランダム信号よりも位相が1
    /2チップ遅れた前記レイト疑似ランダム信号との乗算
    を行なう第2の乗算回路と、 前記相関長決定回路からの相関区間の長さに基づき、前
    記第1の乗算回路の出力信号を累積加算する第1の可変
    長相関回路と、 前記相関長決定回路からの相関区間の長さに基づき、前
    記第2の乗算回路の出力信号を累積加算する第2の可変
    長相関回路と、 前記第1の可変長相関回路の出力信号の電力と前記第2
    の可変長相関回路の出力信号の電力との差分を取る差分
    回路と、 前記差分回路の出力信号をフィルタリングするループフ
    ィルタと、 前記ループフィルタの出力電圧に基づいた周波数のクロ
    ックを発生する電圧制御発振器と、 前記クロックの周波数に基づき、前記アーリー疑似ラン
    ダム信号、前記疑似ランダム信号、及び前記レイト疑似
    ランダム信号を発生する疑似ランダム信号発生器とを、 備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の同期追従
    回路。
JP7133244A 1995-05-31 1995-05-31 同期追従回路 Withdrawn JPH08331007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7133244A JPH08331007A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 同期追従回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7133244A JPH08331007A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 同期追従回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08331007A true JPH08331007A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15100083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7133244A Withdrawn JPH08331007A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 同期追従回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08331007A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002019586A1 (fr) * 2000-08-31 2002-03-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recepteur amrc et procede de reception amrc
KR100393625B1 (ko) * 2001-02-22 2003-08-02 삼성전자주식회사 적응 가변상관길이를 가지는 확산코드 추적기
KR100827547B1 (ko) * 2007-03-07 2008-05-07 한국과학기술원 직교 주파수 분할 다중화 수신기의 정수배 주파수 동기화방법 및 장치
JP2010212978A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Nippon Soken Inc スペクトル拡散通信用受信機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002019586A1 (fr) * 2000-08-31 2002-03-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recepteur amrc et procede de reception amrc
KR100393625B1 (ko) * 2001-02-22 2003-08-02 삼성전자주식회사 적응 가변상관길이를 가지는 확산코드 추적기
KR100827547B1 (ko) * 2007-03-07 2008-05-07 한국과학기술원 직교 주파수 분할 다중화 수신기의 정수배 주파수 동기화방법 및 장치
JP2010212978A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Nippon Soken Inc スペクトル拡散通信用受信機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5420850A (en) Mobile station and cell selecting method for code division multiplex access mobile communication
RU2280261C2 (ru) Способ и устройство для компенсации частотной погрешности гетеродина
US10859709B2 (en) Satellite navigation receiver with fixed point sigma rho filter
JP4617618B2 (ja) スペクトラム拡散信号の拡散符号同期検出方法および装置
JP4869022B2 (ja) 衛星信号追尾装置及びそれを備えた衛星信号受信機
JP2003194916A (ja) 無線端末装置
JP2001217747A (ja) パターン生成回路及びそれを用いたマルチパス検出回路並びにそのマルチパス検出方法
JPH1056404A (ja) Cdma同期捕捉回路
US8144751B2 (en) Satellite signal receiver apparatus and satellite signal reception method
EP3362818B1 (en) Satellite navigation receiver with fixed point sigma rho filter
JPH08331007A (ja) 同期追従回路
US20140348275A1 (en) Systems and methods for estimating pseudorange errors
JP2000312163A (ja) 擬似雑音符号位相検出装置
Jovanovic et al. Two‐step Galileo E1 CBOC tracking algorithm: when reliability and robustness are keys!
JP3366141B2 (ja) 同期追跡装置
JP5679170B2 (ja) 衛星信号受信機
US7177347B2 (en) Synchronicity detection device
JPH10112673A (ja) Rake受信方法とその受信機
KR20050088024A (ko) 비트 다운 스케일링 방법 및 장치, 지피에스 동기포착방법및 지피에스 수신장치
KR20020083725A (ko) Gps 수신기의 위성신호 포착장치
JP2917990B2 (ja) 擬似雑音符号発生装置
RU2117954C1 (ru) Измеритель отношения сигнал-шум
JP2595721B2 (ja) Gps受信機のコード追尾方法
KR101043689B1 (ko) Gps를 위한 초기 동기 신호의 획득 방법 및 장치
JPH07107549B2 (ja) 測距装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806