JP4869022B2 - 衛星信号追尾装置及びそれを備えた衛星信号受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機や車などの移動体に設置され、GPSなどの航法衛星からの衛星信号が屋内や高架下など非常に弱い環境の場合でも安定した周波数追尾を行い、その結果として安定した測位位置を出力できる衛星信号追尾装置、及びその衛星信号追尾装置を複数チャンネル備えた衛星信号受信機に関する。
地球を周回する航法衛星(人工衛星)までの距離及び当該航法衛星の軌道に関する情報を利用し、地球上の物体(以下「利用者」と呼ぶ)の位置、速度等を求めるシステムである米国のGlobal Positioning System(GPS)等のGlobal Navigation Satellite System(GNSS)の衛星信号受信機において、衛星信号を捕捉する際に、受信する衛星信号が非常に弱い環境であっても衛星信号を順次サーチすることによって、低加速状態であることや数秒以上の観測時間を要する等の制約はあるものの、衛星信号を捕捉し測位位置を求められる捕捉手段が利用できるようになってきている。しかし、衛星信号の追尾中において加速度が高い状態(受信キャリア周波数が変化する状態)でもリアルタイムで測位可能になる簡易構成で高感度な追尾手段の実現が望まれている。
まず、衛星信号が非常に弱い環境下でその衛星信号をサーチする場合は、衛星信号を受信した受信信号に対してPNコード相関及びキャリア周波数相関が取られた相関信号を加算する加算時間を長くすることによって、信号対雑音比(S/N比)を改善した加算相関信号を得、その加算相関信号に基づいてキャリア周波数相関に用いる局部発振器(キャリアNCO)の発振周波数信号の周波数(及び位相)を制御することが必要である。そのために、特許文献1にはコヒーレント加算とノンコヒーレント加算の2種類の加算処理を併用することが示されている。
コヒーレント加算は、I(搬送波正位相)相関信号とQ(搬送波90°移相)相関信号を各々そのまま加算する加算方法であり、大きなS/N比の改善が行える方法である。GPSでは20ms毎しかI,Q相関信号の反転は起こらないので、20msまではコヒーレント加算が行える。
ノンコヒーレント加算は、I,Q相関信号またはこれらをコヒーレント加算した信号の信号パワーP(=I2+Q2、又は、=(I2+Q21/2)を加算していく方法である。この方法のS/N比の改善度はコヒーレント加算に劣るが、I,Q相関信号の反転の影響を受けないため、衛星からの航法メッセージの反転パターンが未知の場合でもS/N比の改善が行える利点がある。
また、衛星信号をサーチ(捕捉)する場合、その受信信号に対してPNコードの同期とともにキャリア周波数同期を確保することが必要である。このサーチに要する時間を短くするために、特許文献2(特にその第2図)に示されるように、同一のPNコードに関して、複数の異なる周波数範囲毎に局部発振器(キャリアNCO)を含むキャリア周波数相関手段を設けて、同時に複数の周波数範囲をサーチすることが行われている場合がある。また、特許文献2(特に段落「0007」)には、各々キャリアNCOを含むキャリア周波数相関手段を用いる代わりに、航法データが変化しない区間内で高速フーリエ変換を用いて周波数を求めている場合もある。これらは、いずれも衛星信号のサーチに関するものであり、その構成として、キャリアNCOを含むキャリア周波数相関手段を複数セット必要としたり、或いは高速フーリエ変換を実行するために回路規模が大きく且つ処理負荷が重くなる。なお、この特許文献2(特に段落「0019」)では、追尾する際には、1つのキャリア周波数相関手段(直交周波数変換手段)のみを追尾用に使用し、他のキャリア周波数相関手段(直交周波数変換手段)はサーチ用に使用してサーチ時間短縮に利用している。
ベースバンドにおける信号の位相回転を除去するために、信号ベクトルAej(ωNT+φ)に逆転単位ベクトルe-jωNTを乗じることが、特許文献3(特に、図5,図8)に示されている。実際のI及びQ成分(I+jQ)の逆転演算の実行は、乗部(cosωNT−jsinωNT)を実数部と虚数部で表現し、次の式(1)により行われる。
(I+jQ)(cosωNT−jsinωNT)
=IcosωNT+QsinωNT+jQcosωNT−jIsinωNT (1)
この回転角ωNTは数値制御発振器からディジタルワードで与えられ、そのcosωNT,sinωNTの値はPROMのテーブルが利用される。
また、GPS受信装置においては、PNコード(拡散符号)の同期が保持されている場合に、キャリア周波数の同期が保持されているか否かに拘わらず、キャリア周波数の周波数ずれ量Xと信号パワー(受信レベル)Pの間に、P∝(sinX/X)2の関係が存在している。即ち、受信レベルPは、キャリア周波数が受信信号と完全に一致している場合に最大となり、キャリア周波数から所定の周波数だけずれた周波数で最小となる(特許文献4、特に図10)。
特許文献4では、追尾している衛星からの信号パワーが弱くなった場合に、1つのチャンネル回路によって同期保持を行う通常の追尾動作から、2つのチャンネル回路によって同期保持を行う動作に切り替える。2チャンネル回路による同期保持動作は、当該GPS衛星の同期保持用に2つのチャンネル回路を確保する。本来のキャリア周波数であると予想される予想キャリア周波数よりも所定周波数βだけ高い周波数を一方のチャンネル回路C1に設定し、所定周波数βだけ低い周波数を他方のチャンネル回路C2に設定する。第1,第2のチャンネル回路C1,C2の受信レベルP1,P2を比較し、それらの受信レベルP1,P2が等しくなるように予想キャリア周波数を試行錯誤的に調整する。この受信レベルP1,P2が等しいときの予想キャリア周波数を、正しいキャリア周波数として追尾する。
米国特許第6,724,343号明細書 特許第3,106,829号明細書 特許第2,620,219号明細書 特開2003−255036号公報
GPSなどの衛星信号受信機の追尾手段の高感度化を行う場合において、一般的には衛星からの航法データの反転パターンは未知であるため航法データ周期(例、GPSでは20ms)まではコヒーレント加算を行うことができる。しかし、コヒーレント加算の時間を延ばすことは、急激な周波数変化を検出できなくなり、加速度追従仕様を満足できなくなることから、従来では加速度追従仕様を満たす観点から通常5ms以下のコヒーレント時間が用いられている。したがって、S/N比の改善を十分に図ることができなかった。
また、周波数変化に関しては、予想キャリア周波数近傍の複数周波数の信号パワーの比較を行えれば急激な周波数変化にも一応対応することは可能である。しかし、常時、追尾状態を監視するには、通常の追尾動作を行うチャンネル回路とともに、同期保持用に2つのチャンネル回路を追加して追尾中常に、それら全てのチャンネル回路を動作させざるをえない。それらチャンネル回路は、局部発振器等を有するから、回路規模も大きくなり且つ消費電流も過大になってしまう。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、追尾手段のコヒーレント加算時間を長くしてS/N比を向上するとともに、常時追尾状態を監視しつつ同期保持を可能とし、更に同期保持用の追加回路に局部発振器を不要として、回路規模や消費電流の増大を抑制できる衛星信号追尾装置を提供することを目的とする。また、その衛星信号追尾装置を複数備えた衛星信号受信機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の衛星信号追尾装置は、周波数制御信号を受けてキャリア周波数信号を発生するキャリア局部発振器を含み、衛星信号を変換し入力される特定衛星信号に関する受信信号とPNコードとのコード相関及び前記キャリア周波数信号とのキャリア相関が採られ、1ms間のI相関信号とQ相関信号とを同時に1ms毎に出力する1ms相関チャンネル回路と、
前記I相関信号とQ相関信号を前記特定衛星信号の航法データの切り替わりタイミングに同期してコヒーレント加算を行い、前記I,Q相関信号のIコヒーレント加算値とQコヒーレント加算値とを出力するコヒーレント加算器と、
前記I,Qコヒーレント加算値に基づいて前記周波数制御信号を決定するコスタスループ演算器と、
前記I相関信号とQ相関信号に対して、複数の周波数候補に関してそれぞれ周波数変換された周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号を演算し出力する周波数演算器と、
前記周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号を受けて、各周波数候補毎に所定期間の信号パワーを累積加算した複数の累積信号パワーを求めて出力する複数の信号パワー積算器と、
前記複数の累積信号パワーの分布状況に基づいて、前記周波数制御信号における現在の追尾周波数と追尾すべき真の追尾周波数との周波数ずれ量を演算し、その周波数ずれ量に応じて前記周波数制御信号を補正する周波数ずれ・追尾周波数演算器と、を備え、
前記複数の信号パワー積算器は、
前記周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号を、前記特定衛星信号の航法データの切り替わりタイミングに同期して各周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号毎にそれぞれコヒーレント加算を行い、そのコヒーレント加算した周波数変換Iコヒーレント加算値び周波数変換Qコヒーレント加算値を記憶し出力する複数の周波数候補コヒーレント加算器と、
前記周波数変換Iコヒーレント加算値び周波数変換Qコヒーレント加算値から、各周波数候補毎にコヒーレント加算区間内の信号パワーを求め、各周波数候補毎にその信号パワーの所定回数の累積加算を行って累積信号パワーを求めて出力する複数の周波数候補ノンコヒーレント加算器と、を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の衛星信号受信機は、請求項1に記載の衛星信号追尾装置を追尾すべき衛星に応じて2つ以上備えることを特徴とする。
本発明の衛星信号追尾装置、衛星信号受信機によれば、追尾手段のコヒーレント加算時間を長くしてS/N比を向上できるとともに、常時追尾状態を監視しつつ同期保持を可能とする。更に、同期保持用の追加回路に局部発振器を不要として、回路規模や消費電流の増大を抑制できる。
以下、本発明を実施するための実施形態について、GPSを例として説明する。本発明の衛星信号追尾装置は、衛星信号の追尾、特にキャリア周波数追尾に関するものであり、この追尾時のキャリア周波数の周波数チェック範囲と捕捉時(サーチ時)のキャリア周波数の周波数チェック範囲とは、大きく異なっており、その違いをまず説明する。
サーチ時には、特許文献2にも記載されているように、PNコードの周期が1msであることにより、その周波数対相関出力値の関係からkHz単位(例えば、1kHz刻み)での周波数チェックが行われる。この場合には、特許文献2の図2のように、同一のPNコードに関して1kHz刻みに複数の局部発振器(キャリアNCO)を含むキャリア周波数相関手段を設けて、同時に複数の周波数範囲をサーチする。1kHzの周波数変更に伴い1ms間の加算相関値も大きく変動するため、数10MHz以上のサンプリング周波数(局部発振周波数)で動作する局部発振器が、キャリア周波数相関手段の数だけ必要となる。
一方、追尾時においては、搭載された車両などの移動により追尾すべき真の周波数が急激に変化したとしても通常数10Hz/sec以内である。したがって、数10Hz以内の範囲で追尾周波数ずれが計測できれば良い。追尾周波数が数10Hz程度以内の周波数ずれであれば、その1ms間の加算相関値への影響は数%以下であり、ほとんど問題ないと言える。
例えば、衛星信号の周波数追尾において、20msコヒーレント加算を行う場合、1ms加算相関値に関して、例えば10Hz分の周波数変換を施して得られた加算相関値を所定時間分コヒーレント加算した加算結果と、局部発振器(キャリアNCO)を利用して周波数を同じく10Hz分ずらした加算相関値を所定時間分コヒーレント加算した加算結果とは、ほぼ同じ結果となる。
本発明の衛星信号追尾装置は、この知見に基づいて、1ms加算相関値に関して、数Hz〜数10Hz分の周波数変換を施して得られた複数の加算相関値をそれぞれ所定時間分コヒーレント加算した複数の加算結果を利用して、追尾すべき真の周波数と現在の追尾している周波数との周波数ずれ量を求めて、その周波数ずれ量に応じて現在の追尾している周波数を補正する。本発明では、このように、従来の追尾装置で得られる1ms間の加算相関値を単に周波数変換して用いることで、追加の局部発振器(キャリアNCO)等を不要として、回路規模や消費電流の大幅削減を実現している。
以下、図1,図2を参照して、本発明の衛星信号追尾装置の実施例について説明する。図1において、衛星からアンテナ101に到来した衛星信号は、ダウンコンバータ102で中間周波数に変換され、A/D変換回路103にてディジタル処理のためにディジタル信号に変換され、受信信号としてキャリアNCO2を含む1ms相関チャンネル回路1に入力される。
1ms相関チャンネル回路1は、周波数制御信号Foutを受けてキャリア周波数信号を発生するキャリア局部発振器2を含み、衛星信号を変換し入力される特定衛星信号に関する受信信号とPNコードとのコード相関及び前記キャリア周波数信号とのキャリア相関が採られ、1ms間のI相関信号I0iとQ相関信号Q0iとを同時に1ms毎に出力する。この1ms相関チャンネル回路1は、従来のGPS受信機で使用されているものと同様のものでよい。念のためにその主要構成について例示する。
即ち、受信しようとする衛星のPNコードと同一のPNコードをコード発生器で発生し、受信信号と発生したPNコードとをコード相関器で相関を採る。このコード相関器の相関値が最大となるようにコードNCOにてコード発生器のPNコード位相を制御するように遅延ロックループ(DLL)を構成する。このコード相関器の出力は、Iキャリア相関器にてキャリアNCO2で発生したIキャリア周波数信号と、またQキャリア相関器にてキャリアNCO2で発生したQキャリア周波数信号とそれぞれ相関が採られて相関値を出力する。Iキャリア相関器の出力はレジスタなどで構成されるI1ms積分器で積分され、1ms間のI加算相関値I0iとして1ms毎に出力される。同様に、Qキャリア相関器の出力はQ1ms積分器で積分され、1ms間のQ加算相関値Q0iとして1ms毎に出力される。
1ms相関チャンネル回路1から出力されるI,Q加算相関値I0i,Q0iは真に追尾されるべき真追尾周波数と、その時点でキャリアNCO2から出力されている現追尾周波数との周波数差、位相差に応じた周波数成分を持つことになる。現追尾周波数が真追尾周波数に等しい場合には、I,Q加算相関値I0i,Q0iの周波数成分は理想的には零になる。
Nmsコヒーレント加算器3では、1ms相関チャンネル回路1から1ms間のI,Q加算相関値I0i,Q0iが出力される毎にI加算相関値I0i及びQ加算相関値Q0iのコヒーレント加算を、Nms間だけ行う。具体的には、衛星からの航法データの切替タイミング(エッジ情報)の間だけ、コヒーレント加算を行う。そして、エッジタイミングになった時に、Nms(例えば20ms)毎に、そのコヒーレント加算結果であるI,Qコヒーレント加算値Ici,Qciを出力し、その後の次回コヒーレント区間での積算のために内部加算結果をリセットする。
エッジ情報発生器11からエッジ情報が、供給される。このエッジエッジ情報は、概略のユーザ位置(即ち、衛星信号追尾装置の存在位置)、衛星軌道情報が既知で、1つ以上の衛星信号の強い衛星に追尾している条件下であれば全衛星のエッジ位置は正確に求められる。その求め方は例えば、(1)通常感度の衛星を1衛星以上追尾してGPS時刻を得る、(2)アシスト情報から得られるエフェメリス情報(衛星軌道情報)を用いて、現在時刻におけるGPS衛星位置を求める、(3)概略のユーザ位置を用い、GPS衛星と現在位置間の距離差を求め、それを光速で割ってGPS衛星からの信号が到達するまでの時間を求める、(4)その時間をエッジ間隔で割ったあまりの時間T2を求め、その値を切替タイミングとして記憶する、(5)GPS時刻をエッジ間隔で割った余りが値T2になったときに切り替える、ことにより得られる。
コスタスループ演算器4は、コヒーレント加算時間分S/N比が改善されたI,Qコヒーレント加算値Ici,Qciに基づいて、キャリアNCO2へ与えるキャリア周波数制御信号Foutを決定する。
このコスタスループ演算器4、キャリアNCO2を含む1ms相関チャンネル回路1,Nmsコヒーレント加算器3によってコスタスループが形成される。このコスタスループは、閉ループ制御であり、コヒーレント加算時間はNms(=20ms)であるためにS/N比が改善されるから、衛星信号が弱い場合にも精度良いキャリア周波数制御信号Fout、即ち高精度のキャリア周波数を得ることができるし、また、リアルタイムの周波数追尾が行える。
周波数変換装置5と各候補周波数設定装置6により構成される周波数演算器は、I相関信号I0iとQ相関信号Q0iに対して、複数の周波数候補Fc1〜Fckに関してそれぞれ周波数変換された周波数変換I相関信号I0c1〜Iockと周波数変換Q相関信号Q0c1〜Qockを演算し出力する。
各候補周波数設定装置6は、I,Q相関信号I0i,Q0iが有している相関信号周波数Ftに加算または減算する複数の候補周波数Fc1〜Fckを、周波数変換装置5に指示する。候補周波数Fc1〜Fckとしては、0Hzを中心として数Hz〜数10Hz間隔で正及び負の周波数が用意される。これらの複数の候補周波数Fc1〜Fckは、或る周波数間隔B[Hz]毎に用意されていることがよい。
周波数変換装置5では、1ms相関チャンネル1からのI,Q相関信号I0i,Q0iを、各各候補周波数設定装置6で設定された候補周波数Fc1〜Fckに基づいて周波数変換を行い、周波数変換されたI,Q相関信号I0c1〜k,Q0c1〜kを周波数毎、例えばF1=Ft−Fc1、F2=Ft−Fc2、F3=Ft+Fc3、F4=Ft+Fc4、F5=Ft+Fc5、に出力する。
この周波数変換装置5における周波数変換は、例えば特許文献3の図8に示され、式(1)に示したと同様に、I相関信号I0i及びQ相関信号Q0iに、乗部(cosωNT−jsinωNT)を乗じて、その実数部を周波数変換I相関信号I0c1〜Iockとし、その虚数部を周波数変換Q相関信号Q0c1〜Qockとする。この回転角ωNTは、各候補周波数に合わせてそれぞれ数値制御発振器からディジタルワードで与えられ、そのcosωNT,sinωNTの値はROMのテーブルを利用することができる。
この周波数変換装置5における周波数変換の処理は、対象とするI,Q相関信号I0i,Q0iが1ms毎と非常に遅い周期で行えば良く、また、各候補周波数について1つの変換回路で順次時分割的に処理すれば良いので、極めて小さい回路で実行できるし、消費電流も極めて少なくできる。このことは、局部発振器(キャリアNCO)を利用して複数の候補周波数に関して周波数変換を行う場合と比較すると、その優位さは明らかである。
複数の周波数候補Nmsコヒーレント加算器71〜7kと複数の周波数候補M回ノンコヒーレント加算器81〜8kで構成される複数の信号パワー積算器は、周波数変換I相関信号I0c1〜I0ckと周波数変換Q相関信号Q0c1〜Q0ckを受けて、各周波数候補Fc1〜Fck毎に所定期間の信号パワーを累積加算した累積信号パワーP1〜Pkを求めて出力する。
複数の周波数候補Mmsコヒーレント加算器71〜7kは、Nmsコヒーレント加算器3と同様に、周波数変換I相関信号I0c1〜Iockと周波数変換Q相関信号Q0c1〜Qockを、衛星信号の航法データの切り替わりタイミング(エッジ情報)に同期して各周波数変換I相関信号I0c1〜Iockと周波数変換Q相関信号Q0c1〜Qock毎にそれぞれコヒーレント加算を行い、そのコヒーレント加算した周波数変換Iコヒーレント加算値び周波数変換Qコヒーレント加算値を記憶し出力する。
また、各周波数候補のM回ノンコヒーレント加算器81〜8kでは、周波数変換Iコヒーレント加算値及び周波数変換Qコヒーレント加算値から、各周波数候補Fc1〜Fck毎にコヒーレント加算区間内の信号パワーを「I2+Q2」または「(I2+Q21/2」で求め、各周波数候補Fc1〜Fck毎にその信号パワーの所定回数M(例えば、Mは数10回以上)の累積加算を行って累積信号パワーP1〜Pkを求めて、周波数ずれ&追尾周波数演算器9に出力する。
なお、候補周波数Fc1〜Fckには、候補周波数「0」の場合を含み、周波数候補コヒーレント加算器71〜7kの1つ及び周波数候補のM回ノンコヒーレント加算器81〜8kの1つが候補周波数「0」に対応するものとして説明した。しかし、候補周波数Fc1〜Fckには候補周波数「0」の場合を含まず、周波数候補コヒーレント加算器71〜7kにも候補周波数「0」に対応するものを有しないものとし、その代わりに、Nmsコヒーレント加算器3から出力されるI,Qコヒーレント加算値Ici,Qciを、周波数候補のM回ノンコヒーレント加算器81〜8kの1つに候補周波数「0」に対応するものとして入力することとしても良い。
周波数ずれ・追尾周波数演算器9は、累積信号パワーP1〜Pkの分布状況に基づいて、周波数制御信号Foutにおける追尾すべき真の追尾周波数との周波数ずれ量を演算し、その周波数ずれ量に応じて周波数制御信号Foutを補正する。この周波数制御信号Foutの平均周波数Fmeanを、平均周波数演算器10によって所定の平均化時間、例えば20xM[ms]、に亘って求める。
周波数ずれ・追尾周波数演算器9では、まずNxMms毎に各周波数候補に対応する信号パワーP1〜Pkの分布に基づいて、平均周波数Fmeanと追尾すべき真の周波数との周波数ずれ量を求め、その周波数ずれ量に信号パワーの大きさも考慮して新たに追尾するべき補正周波数制御信号Fmodを決定する。この補正周波数制御信号Fmodを、コスタスループ演算器4に与えて、新たな周波数制御信号Foutとして、以後の追尾を継続する。
ここで、平均周波数Fmeanを用いるのは、測定対象(自動車など)及び衛星の移動に伴うドップラー周波数変化があり、周波数ずれ&追尾周波数演算器9で求められるずれ量は、NxM[ms]間の平均周波数ずれ量であることに対応させるためである。
また、周波数ずれ量に信号パワーの大きさも考慮するのは、周波数ずれ&追尾周波数演算器9で求められる周波数ずれ量の信頼度が信号パワーに依存するためであり、例えば補正周波数制御信号Fmod=平均周波数Fmean+Kw・周波数ずれ量、のように求められる。即ち、信号パワーが大きい場合には周波数ずれ量の信頼度が高いので重み付け値Kwを大きくし、逆に信号パワーが小さい場合には周波数ずれ量の信頼度が低いので重み付け値Kwを小さくすることがよい。
周波数ずれ・追尾周波数演算器9における周波数ずれ量の求め方の1例を、図2の5つの各周波数候補Fc1〜Fc5に対応する周波数F1〜F5の信号パワーP1〜P5の分布に基づいて説明する。
信号パワーP1〜P5は理想的には、(sinW/W)2の理論式にしたがって図2のように分布する。ここで、Wは、周波数に対応する変数である。
図2のように、周波数F1〜F5に対する信号パワーP1〜P5が得られたとする。まず、最大となるパワーPmax(ここでは、P3)と、第2番目に大きいパワーとなるP2nd(ここでは、P2)を求める。これらの実際パワー比Er=P2nd/Pmaxが周波数ずれ量に依存する。一方、種々の模擬パワー比Ei(E1,E2,E3,・・・)に対応する周波数ずれ量を、信号パワー分布から予め計算しておく、或いはその近似式を記憶しておく。
そして、実際に得られたパワー比Erに近い模擬パワー比Eiを探して、その模擬パワー比Eiに対応する周波数ずれ量を、求める周波数ずれ量として決定する。
なお、最大パワーPmax(P3)が得られた周波数F3が現在追尾している周波数であるときは、単に実際パワー比Erに近い模擬パワー比Eiに対応する周波数ずれ量を求めればよい。しかし、最大パワーPmax(P3)が得られた周波数F3が現在追尾している周波数より例えば±Bだけ離れた周波数F4やF2である場合には、実際パワー比Erに近い模擬パワー比Eiに対応する周波数ずれ量に離れた周波数±Bを加算または減算して、求める周波数ずれ量を決定する。
このように、本発明では、複数の周波数の信号パワーの比を用いて直ちに周波数ずれ量を求めるから、特許文献4におけるように予想キャリア周波数を試行錯誤的に調整するものと比べても決定に要する時間が短く、また別チャンネル回路の相関器などは不要である等、本発明の優れていることは明らかである。
本発明の衛星信号追尾装置では、コスタスループにおいて、衛星からの航法データ周期(例、GPSでは20ms)まではコヒーレント加算時間を延ばすことによりS/N比を向上させて、GPSなどの衛星信号受信機の追尾手段の高感度化を行っている。
一方で、コヒーレント加算時間を延ばすことは、従来装置では急激な周波数変化を検出できなくなり、加速度追従仕様を満足できなっていた。本発明ではこの欠点を、周波数演算器(周波数変換装置5,各候補周波数設定装置6)、複数の信号パワー積算器(周波数候補Nmsコヒーレント加算器71〜7k,周波数候補M回ノンコヒーレント加算器81〜8k)、周波数ずれ&追尾周波数演算器9を設けて、衛星信号の強弱に関係なく常時、周波数ずれ量を求めている。
したがって、急激な周波数変化が発生して、例えコスタスループの追尾周波数が真に追尾するべき周波数と異なった周波数に追尾してしまったとしても、直ちに周波数ずれ量が検出されるから、速やかに且つ自動的に真に追尾すべき周波数に追尾する。また、そのための周波数演算器(周波数変換装置5,各候補周波数設定装置6)には、局部発振器を用いる必要がない。
なお、信号パワーP1〜Pkが低い場合には、周波数ずれ&追尾周波数演算器9で求められた周波数ずれ量の信頼性は低くなるので、前回の周波数ずれ量測定値からの周波数変化量に、信号パワーの大きさに応じて制限を設けても良い。
また、周波数ずれ量の加速度変化を考慮して、コスタスループ演算器4に出力する周波数Fmodを決めても良い。
本発明の衛星信号追尾装置をハードウエアで実現する構成に代えて、それらの処理の一部或いは全部をソフトウエア処理で行っても良い。
以上の説明は1台の衛星信号追尾装置に関するものであるが、同様の衛星信号追尾装置を更に追加して、それら追加された衛星信号追尾装置にA/D変換器103からの受信信号を供給する。それら複数の衛星信号追尾装置に異なる衛星からの衛星信号を追尾するようにして、複数の衛星信号追尾装置を備えた衛星信号受信機を構成する。
本発明の実施例に係る衛星信号追尾装置の全体構成図 周波数ずれ量の求め方の1例を説明するための図
符号の説明
101 アンテナ
102 ダウンコンバータ
103 A/D変換器
1 1ms相関チャンネル回路
2 キャリアNCO
3 Nmsコヒーレント加算器
4 コスタスループ演算器
5 周波数変換装置
6 各候補周波数設定装置
71〜7k 周波数候補のNmsコヒーレント加算器
81〜8k 周波数候補のM回ノンコヒーレント加算器
9 周波数ずれ&追尾周波数演算器
10 平均周波数演算器
11 エッジ情報発生器

Claims (2)

  1. 周波数制御信号を受けてキャリア周波数信号を発生するキャリア局部発振器を含み、衛星信号を変換し入力される特定衛星信号に関する受信信号とPNコードとのコード相関及び前記キャリア周波数信号とのキャリア相関が採られ、1ms間のI相関信号とQ相関信号とを同時に1ms毎に出力する1ms相関チャンネル回路と、
    前記I相関信号とQ相関信号を前記特定衛星信号の航法データの切り替わりタイミングに同期してコヒーレント加算を行い、前記I,Q相関信号のIコヒーレント加算値とQコヒーレント加算値とを出力するコヒーレント加算器と、
    前記I,Qコヒーレント加算値に基づいて前記周波数制御信号を決定するコスタスループ演算器と、
    前記I相関信号とQ相関信号に対して、複数の周波数候補に関してそれぞれ周波数変換された周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号を演算し出力する周波数演算器と、
    前記周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号を受けて、各周波数候補毎に所定期間の信号パワーを累積加算した複数の累積信号パワーを求めて出力する複数の信号パワー積算器と、
    前記複数の累積信号パワーの分布状況に基づいて、前記周波数制御信号における現在の追尾周波数と追尾すべき真の追尾周波数との周波数ずれ量を演算し、その周波数ずれ量に応じて前記周波数制御信号を補正する周波数ずれ・追尾周波数演算器と、を備え、
    前記複数の信号パワー積算器は、
    前記周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号を、前記特定衛星信号の航法データの切り替わりタイミングに同期して各周波数変換I相関信号と周波数変換Q相関信号毎にそれぞれコヒーレント加算を行い、そのコヒーレント加算した周波数変換Iコヒーレント加算値び周波数変換Qコヒーレント加算値を記憶し出力する複数の周波数候補コヒーレント加算器と、
    前記周波数変換Iコヒーレント加算値び周波数変換Qコヒーレント加算値から、各周波数候補毎にコヒーレント加算区間内の信号パワーを求め、各周波数候補毎にその信号パワーの所定回数の累積加算を行って累積信号パワーを求めて出力する複数の周波数候補ノンコヒーレント加算器と、を含むことを特徴とする、衛星信号追尾装置。
  2. 請求項1に記載の衛星信号追尾装置を追尾すべき衛星に応じて2つ以上備えることを特徴とする、衛星信号受信機。
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