JPH08330084A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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Publication number
JPH08330084A
JPH08330084A JP13201295A JP13201295A JPH08330084A JP H08330084 A JPH08330084 A JP H08330084A JP 13201295 A JP13201295 A JP 13201295A JP 13201295 A JP13201295 A JP 13201295A JP H08330084 A JPH08330084 A JP H08330084A
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JP
Japan
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discharge lamp
voltage
lighting device
capacitance element
circuit
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JP13201295A
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English (en)
Inventor
Yutaka Iwabori
裕 岩堀
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小型化、コスト安、スイッチング素子
にかかるストレスの低減が可能であると共に、安定点灯
を維持し、始動性の向上可能な放電灯点灯装置を提供す
る。 【構成】 放電灯Laの両端にインダクタンス素子L2
(>>インダクタンス素子L1)からなる付加回路AD
Dを並列接続して、放電灯Laの始動時にはキャパシタ
ンス素子C1,インダクタンス素子L2で第1の共振回
路を構成し、放電灯Laの点灯時にはインダクタンス素
子L1,キャパシタンス素子C2で第2の共振回路を構
成する。 【効果】 装置の小型化、コスト安、スイッチング素子
にかかるストレスの低減が可能であると共に、安定点灯
を維持し、始動動作と点灯維持動作とを互いに独立した
回路で行い、始動性能を向上させ、且つ回路設計が容易
な放電灯点灯装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯を点灯させる放
電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る第1従来例の回路図を図1
2に示す。
【0003】本回路は、交流電源Eを電源部POWで直
流電力に変換し、その直流電力をインバータ回路INV
で交流の矩形波の高周波電力に変換し、負荷回路LOD
に供給するものである。
【0004】ここでインバ−タ回路INVはスイッチン
グ素子Q1,Q2の直列接続から構成され、制御回路C
NTによりスイッチング素子Q1,Q2を交互にオンオ
フするものである。また、負荷回路LODは、スイッチ
ング素子Q1,Q2の接点に接続されたキャパシタンス
素子C1と、キャパシタンス素子C1を介してスイッチ
ング素子Q2の両端に並列接続されたインダクタンス素
子L1,キャパシタンス素子C2の直列接続と、キャパ
シタンス素子C2の両端に並列接続された放電灯Laと
からなる。またキャパシタンス素子C1はキャパシタン
ス素子C2に対して充分に大きい。
【0005】次に、図13,図14を参照して放電灯L
aの始動時の動作を簡単に説明する。 制御回路CNT
よりスイッチング素子Q1,Q2のゲート・ソース間
に、図13(a),(b)に示す様な矩形波状のゲート
・ソース間電圧Vgs1,Vgs2を印加して、時刻t
0〜t1の間、スイッチング素子Q1,Q2を交互にオ
ンオフ(インバ−タ回路INVを発振)させて、図13
(c)に示す様な高周波電圧を負荷回路LODに印加す
る。この場合、キャパシタンス素子C1はキャパシタン
ス素子C2に対して充分に大きいので、インダクタンス
素子L1とキャパシタンス素子C2とで第2の共振回路
を形成し、その共振周波数foは、
【0006】
【数1】
【0007】で表される。インバ−タ回路INVを、共
振周波数fo近傍且つ共振周波数fo以上の周波数で発
振させて放電灯Laを始動させるのに必要な高電圧(始
動電圧)を得て放電灯Laに供給する。そして、時刻t
0〜t1間よりも充分に長い時間(時刻t1〜t2)、
スイッチング素子Q1,Q2を完全に停止させる、つま
りインバ−タ回路INVを停止させる。以上の様な動作
を繰返し、始動電圧を間欠的に発生する。図13(d)
にはキャパシタンス素子C2に流れる電流Ic2の波形
を示し、図13(e)は絶縁破壊を起こさない状態の放
電灯Laの両端電圧(以下電圧と呼ぶ。)VLaを示
す。
【0008】放電灯Laが放電を開始すると、図14
(a),(b)に示す様にインバ−タ回路INVを共振
周波数foより低い周波数f1で連続的に発振させる。
この場合、放電灯Laの両端には図14(d)に示す様
な電圧VLaが印加される。
【0009】ここで図12に示す第1従来例の回路に於
て、負荷回路LODを構成するインダクタンス素子L1
及びキャパシタンス素子C2の働きは、 1.通常点灯回路を構成。
【0010】2.放電灯Laを絶縁破壊する高電圧発生
のための直列共振回路を構成。 3.放電灯Laが絶縁破壊した後、安定した放電を持続
するためのエネルギーを蓄積。
【0011】4.放電灯Laが絶縁破壊した後、安定し
た放電を持続するためのエネルギーを供給。 の4点が挙げられる。
【0012】この様に、図12の回路に於て、多くの働
きを同一回路で併用するのは、装置の小型化及びコスト
ダウンを図る為と、負荷に高圧放電灯を用いた場合に、
イグナイタトランスを設けることが困難である為であ
る。
【0013】仮に、図12に示す様な回路にイグナイタ
トランスを設ける場合、放電灯Laとキャパシタンス素
子C2とで構成されている閉ループ内に、イグナイタト
ランスの2次巻線を接続せざるを得ない。なぜなら、イ
ンバ−タ回路INVに近接してイグナイタトランスを接
続すると、イグナイタトランスの2次巻線に発生した高
圧パルスがインバ−タ回路INVに印加され、スイッチ
ング素子Q1,Q2に大きなストレスが印加されてしま
うからである。
【0014】しかしこの様に構成すると、ランプインピ
ーダンスが変化する、及びインバ−タ回路INVの発振
周波数が変化する場合などして、イグナイタトランスの
2次巻線のインダクタンスが変化して負荷回路LODの
インピーダンスを変化させてしまい、ランプ出力の制御
が困難になる、及び進相モードになってスイッチング素
子Q1,Q2の特性劣化を招いてしまう。よって、多く
の働きをインダクタンス素子L1,キャパシタンス素子
C2からなる直列共振回路で併用する必要が生じる。
【0015】また、本発明に係る第2従来例として特公
平6ー12714号公報に示したものがあり、その基本
的な回路構成図を図15に示す。
【0016】図12に示した第1従来例と異なる点は、
放電灯Laの両端に過飽和リアクトルLsが並列接続さ
れたことであり、その他の第1従来例と同一構成には同
一符号を付すことにより説明を省略する。
【0017】本回路は、放電灯Laの電極の劣化に伴っ
て負荷回路LODが整流効果を持った場合に、スイッチ
ング素子Q1,Q2に不要なストレスが印加されること
を防ぐものであり、過飽和リアクトルLsは、放電灯L
aの点灯維持電圧及び始動電圧では飽和せず、放電灯L
aの電極の劣化に伴って負荷回路LODが整流効果を持
った場合には飽和するようなものを用いる。
【0018】つまり、放電灯Laの点灯時及び始動時は
過飽和リアクトルLsは回路に影響を与えず、放電灯L
aの電極の劣化に伴って負荷回路LODが整流効果を持
つことにより高電圧を発生するような状態になると、過
飽和リアクトルLsのインピーダンスが低下して高電圧
の発生を抑制することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記第1従来例
に於て、上述の1〜4の総ての働きについて最適な設計
をすることは難しく、通常、1及び2の働きについて最
適な設計をすることが優先されるため、3及び4の働き
についても最適な設計をすることは困難である、という
第1の問題点が生じる。また、インダクタンス素子L1
のコアのギャップを広げたり、インダクタンス素子L1
に透磁率の低いコアを用いて、インダクタンス素子L1
に流れる電流IL1の増大によるインダクタンス素子L
1の磁気飽和を防ぎ、且つインダクタンス素子L1の巻
線間を広くして、インダクタンス素子L1の両端電圧の
増大によるインダクタンス素子L1の巻線間の絶縁破壊
を防ぐ必要があるが、これらはいずれも漏れ磁束を増大
させる為に、放電灯点灯中のノイズが増大してしまう、
という第2の問題点が生じる。
【0020】更に、上記第1従来例に於て以下に示す様
な第3の問題点が生じる。インダクタンス素子L1に蓄
えられるエネルギーEL1は、
【0021】
【数2】
【0022】となり、キャパシタンス素子C2に蓄えら
れるエネルギーEc2は、キャパシタンス素子C2の両
端電圧(以下電圧と呼ぶ。)をVc2とすると、
【0023】
【数3】
【0024】となる。ここで、放電灯が絶縁破壊した後
に安定した放電を持続するためのエネルギーを増大する
には、インダクタンス素子L1,キャパシタンス素子C
2,電流IL1,電圧Vc2のいずれかを増やさなけれ
ばならないが、電流IL1,電圧Vc2が一定になる様
に設定しても、数2,数3に示す様に、インダクタンス
素子L1,キャパシタンス素子C2を大きくしなければ
ならず、よって装置の大型化を招いてしまう。
【0025】上記第1従来例に於て、負荷を高圧放電灯
とした場合には、以下に示す様な第4の問題点が生じ
る。
【0026】一般に、高圧放電灯を絶縁破壊する電圧を
持ったパルス幅の細い第1パルスと、第1パルスよりも
波高値が低くパルス幅の広い第2パルスとを組み合わせ
ることによって、高圧放電灯への印加電圧の実効値を低
下して始動ができる、所謂二段パルス方式が知られてい
る。しかし、上記第1従来例に示す様な回路は、高周波
動作を行うのでパルス幅の細い第1パルスが得られにく
く、且つ第2パルスに第1パルスを組み合わせる様に構
成すると装置が複雑且つ大型化してしまう。
【0027】上記第1従来例に於ては、以下の様な第5
の問題点も生じる。放電灯Laが絶縁破壊し、安定点灯
状態に移行するまでの過渡状態に於て、キャパシタンス
素子C2の両端はほぼ短絡された状態になり、キャパシ
タンス素子C2に蓄積されていたエネルギーは放電灯L
aに電流Ic2として放電されると共に、インダクタン
ス素子L1,キャパシタンス素子C1,放電灯Laによ
り共振回路が形成される。ところで、キャパシタンス素
子C1はキャパシタンス素子C2よりも大きい値を有す
るので、インダクタンス素子L1,キャパシタンス素子
C1,放電灯Laによる共振周波数fo2は、上記イン
ダクタンス素子L1,キャパシタンス素子C2による共
振周波数foより低くなる。一方、インダクタンス素子
L1に蓄えられたエネルギーは、共振周波数fo2で振
動する電流IL1として供給されるが、共振周波数fo
2はインバ−タ回路INVの発振周波数よりも小さくな
るので、図16に示す様に、インダクタンス素子L1→
放電灯La→スイッチング素子Q2のドレイン・ソース
間容量Cgs2→キャパシタンス素子C1の経路で放出
されるモードが存在する。このモードに於て、電流IL
1によりスイッチング素子Q2のドレイン・ソース間容
量Cgs2は充電され、この場合スイッチング素子Q2
のドレイン・ソース間容量Cgs2の両端電圧Vcgs
2は、スイッチング素子Q2のソース側が正電位とな
る。この状態でスイッチング素子Q1がオンすると、電
源部POWよりスイッチング素子Q1を介してスイッチ
ング素子Q2のドレイン・ソース間容量Cgs2を充電
する大きなサージ電流Isが流れ、スイッチング素子Q
1,Q2に大きなストレスがかかってしまう。
【0028】上記第1従来例に於ては、以下に示す様な
第6の問題点も生じる。放電灯の始動に充分な高電圧
は、インダクタンス素子L1,キャパシタンス素子C2
よりなる共振回路に流れる共振電流に比例する。またL
1/C2が大きいほど、同一共振電流に対する共振電圧
は高くなるが、放電灯の特性により、負荷回路LODの
インピーダンスや点灯周波数が概ね決定されるので、実
質上インダクタンス素子L1及びキャパシタンス素子C
2の値の範囲は限定される。したがって、放電灯の始動
に充分な高電圧を得るにはインダクタンス素子L1,キ
ャパシタンス素子C2よりなる共振回路に流れる共振電
流を増加させるしかなく、共振電流を増加させると、ス
イッチング素子Q1,Q2をより大型のものにせざるを
得ず、装置の大型化、コストアップを招いてしまう。
【0029】また上記第2従来例に於ては、過飽和リア
クトルLsを設ける必要があるので装置が大型化してし
まうと共に、特に始動電圧が高い放電灯Laを用いる場
合、放電灯Laの異常時と始動時との電圧差が少なく、
互いの状態を検知することが実際の設計では難しくな
る、という第8の問題点が生じる。
【0030】本発明は、上記全ての問題点を鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、装置の小型化、
コスト安、スイッチング素子にかかるストレスの低減が
可能であると共に、安定点灯を維持し、始動性の向上可
能な放電灯点灯装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明によれば、放電灯と、直流電
源と、少なくともインダクタンス素子及びキャパシタン
ス素子から構成される複数の共振回路と、直流電源の直
流電圧を受け交流電圧に変換し、共振回路を介して放電
灯に電力供給するインバータ回路とから構成される放電
灯点灯装置に於て、共振回路のうちの少なくとも1つ
を、放電灯が、グロー放電からアーク放電に移行する間
に、アーク放電に移行するのに十分なエネルギーを放電
灯に供給する、補助エネルギー供給用の第1の共振回路
として構成したことを特徴とする。
【0032】請求項2記載の発明によれば、第1の共振
回路は、その固有振動周波数が、放電灯の通常点灯時に
放電灯の点灯維持に十分なエネルギーを供給する第2の
共振回路の固有振動周波数に対して十分に低いことを特
徴とする。
【0033】請求項3記載の発明によれば、第1の共振
回路は、少なくとも放電灯に直列接続された第1のキャ
パシタンス素子と、放電灯に並列接続された第2のイン
ダクタンス素子とで構成されると共に、第2の共振回路
は、少なくとも放電灯に直列接続された第1のインダク
タンス素子と、放電灯に並列接続された第2のキャパシ
タンス素子とで構成されることを特徴とする。
【0034】請求項4記載の発明によれば、第2のイン
ダクタンス素子は、第1のインダクタンス素子よりも十
分に大きい値を有すると共に、放電灯の点灯時に於てそ
のインピーダンスが、第2のキャパシタンス素子及び放
電灯のインピーダンスより十分大きい値を有し、且つ、
放電灯の始動時に於て、そのインピーダンスが第2のキ
ャパシタンス素子及び放電灯のインピーダンスより十分
小さい値を有することを特徴とする。
【0035】請求項5記載の発明によれば、第1のキャ
パシタンス素子は、第2のキャパシタンス素子より十分
に大きい値を有すると共に、カップリング用であること
を特徴とする。
【0036】請求項6記載の発明によれば、第1の共振
回路内にエネルギーを蓄積する蓄積手段を設けたことを
特徴とする。
【0037】請求項7記載の発明によれば、第1の共振
回路は第2のインダクタンス素子を介して放電灯に並列
接続された第3のキャパシタンス素子を含み構成される
と共に、蓄積手段は第3のキャパシタンス素子に電荷を
蓄積するものであることを特徴とする。
【0038】請求項8記載の発明によれば、第1の共振
回路の固有振動周波数は第2の共振回路の固有振動周波
数の奇数分の1倍であることを特徴とする。
【0039】請求項9記載の発明によれば、放電灯の点
灯開始を検知し、点灯開始直後から一定期間インバータ
回路の動作を停止する点灯検出手段を設けたことを特徴
とする。
【0040】請求項10記載の発明によれば、放電灯の
始動時に共振回路を介して放電灯に供給される共振電圧
の振幅は正負非対称であることを特徴とする。
【0041】請求項11記載の発明によれば、放電灯の
始動以前に第1のキャパシタンス素子に任意の直流電圧
を充電すると共に、放電灯の始動時にインバータ回路の
出力電圧に直流電圧を重畳する電圧調整手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0042】請求項12記載の発明によれば、直流電圧
は零であることを特徴とする。請求項13記載の発明に
よれば、直流電圧は直流電源の出力電圧に略等しい電圧
値であることを特徴とする。
【0043】請求項14記載の発明によれば、直流電圧
は、零と直流電源の出力電圧に略等しい電圧値とに交互
に変化するものであることを特徴とする。
【0044】請求項15記載の発明によれば、インバー
タ回路はハーフブリッジ式インバータ回路であることを
特徴とする。
【0045】
【作用】請求項1記載の発明によれば、グロー放電から
アーク放電に移行する間(始動時)に、インバータ回路
の交流電圧出力は第1の共振回路により共振振動され
て、アーク放電に移行するのに十分なエネルギーを放電
灯に供給する。
【0046】請求項2から請求項5に記載の発明によれ
ば、グロー放電からアーク放電に移行する間(始動時)
に、インバータ回路の交流電圧出力は第1の共振回路に
より共振振動されて、アーク放電に移行するのに十分な
エネルギーを放電灯に供給する。そして、放電灯が絶縁
破壊を起こすと、インバータ回路の交流電圧出力は、第
1の共振回路の固有振動周波数よりも大きい固有振動周
波数を有する第2の共振回路により共振振動されて、放
電灯の点灯維持に十分なエネルギーを放電灯に供給す
る。
【0047】請求項6記載の発明によれば、放電灯の始
動時に於て、蓄積手段により第1の共振回路内にエネル
ギーを蓄積し、放電灯の絶縁破壊時に、そのエネルギー
を放電灯に供給し、放電灯を始動・点灯する。
【0048】請求項7記載の発明によれば、放電灯の始
動時に於て、蓄積手段により第3のキャパシタンス素子
にエネルギーを蓄積し、放電灯の絶縁破壊時に、そのエ
ネルギーを放電灯に供給し、放電灯を始動・点灯する。
【0049】請求項8記載の発明によれば、放電灯の始
動時に、第1の共振回路の固有振動周波数近傍でインバ
ータ回路を動作させて、第1の共振回路の共振振動に第
2の共振回路の共振振動を重畳した電圧を、放電灯に供
給する 請求項9記載の発明によれば、点灯検知手段により放電
灯の点灯開始を検知することにより、放電灯の点灯開始
から共振電流が減衰して安定する期間(一定期間)イン
バータ回路を停止し、その後インバータ回路を動作して
放電灯を点灯維持する。
【0050】請求項10記載の発明によれば、放電灯の
始動時に共振回路を介して放電灯に供給される電圧を正
負非対称にして、共振電流を一定のまま放電灯に高電圧
を印加し、放電灯を始動・点灯する。
【0051】請求項11記載の発明によれば、電圧調整
手段により、放電灯の始動以前に第1のキャパシタンス
素子を任意の電圧に充電する。そして電圧調整手段によ
り、放電灯の始動時にインバータ回路の出力電圧に重畳
して、共振電流を一定のまま放電灯に高電圧を印加し、
放電灯を始動・点灯する。
【0052】請求項12記載の発明によれば、電圧調整
手段により、放電灯の始動以前に第1のキャパシタンス
素子の両端電圧を零にする。そして電圧調整手段によ
り、放電灯の始動時にインバータ回路の出力電圧に重畳
して、共振電流を一定のまま放電灯に高電圧を印加し、
放電灯を始動・点灯する。
【0053】請求項13記載の発明によれば、電圧調整
手段により、放電灯の始動以前に第1のキャパシタンス
素子の両端電圧を直流電源の出力電圧に略等しくする。
そして電圧調整手段により、放電灯の始動時にインバー
タ回路の出力電圧に重畳して、共振電流を一定のまま放
電灯に高電圧を印加し、放電灯を始動・点灯する。
【0054】請求項14記載の発明によれば、電圧調整
手段により、第1のキャパシタンス素子の両端電圧を、
直流電源の出力電圧に略等しい電圧値と零とに交互に変
化して、放電灯の始動時にインバータ回路の出力電圧に
重畳し、共振電流を一定のまま放電灯に高電圧を印加
し、放電灯を始動・点灯する。
【0055】請求項15記載の発明によれば、低圧側ス
イッチング素子と高圧側スイッチング素子とを交互にオ
ンオフして放電灯に交流電力を供給する。
【0056】
【実施例】
(実施例1)本発明に係る第1実施例の回路図を図1に
示す。
【0057】図12に示した第1従来例と異なる点は、
放電灯Laの両端にインダクタンス素子L2(>>イン
ダクタンス素子L1)からなる付加回路ADDを並列接
続して、放電灯Laの始動時にはキャパシタンス素子C
1,インダクタンス素子L2で第1の共振回路を構成
し、放電灯Laの点灯時にはインダクタンス素子L1,
キャパシタンス素子C2で第2の共振回路を構成する様
にしたことであり、その他の第1従来例と同一構成には
同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0058】以下に簡単に説明する。放電灯Laの始動
時は、放電灯Laは絶縁破壊されていないので、放電灯
Laにはインバ−タ回路INVからの出力電流が流れな
い。また、第1の共振回路の共振周波数をf2として、
【0059】
【数4】
【0060】とすることにより、インバ−タ回路INV
からの出力電流は、インピーダンスの小さいインダクタ
ンス素子L2に殆ど流れてキャパシタンス素子C2には
殆ど流れない。よって、放電灯Laの始動時は、キャパ
シタンス素子C1,インダクタンス素子L2で第1の共
振回路を構成することができる。そして共振周波数f2
の近傍の周波数でインバ−タ回路INVを動作させて、
放電灯Laを絶縁破壊する為の始動電圧を発生すること
ができる。なお、キャパシタンス素子C1はキャパシタ
ンス素子C2に比べて充分に大きく、且つインダクタン
ス素子L2もインダクタンス素子L1に比べて充分に大
きいので、共振周波数f2は共振周波数foよりも充分
に小さくなる。
【0061】放電灯Laの点灯時は、放電灯Laのラン
プインピーダンスは小さいので、放電灯Laにはインバ
−タ回路INVからの出力電流が流れる。また、放電灯
Laの点灯周波数をf1として、
【0062】
【数5】
【0063】
【数6】
【0064】とすることにより、インダクタンス素子L
2には放電灯La,キャパシタンス素子C2に比べて電
流が殆ど流れず、よって放電灯Laの点灯時は、第1従
来例に示した様にインダクタンス素子L1,キャパシタ
ンス素子C2で第2の共振回路を構成することができ
る。 この様に構成したことにより、始動動作と点灯維
持動作とを互いに独立した回路で行うことができ、始動
性能を向上させ、且つ回路設計が容易になる。
【0065】(実施例2)本発明に係る第2実施例の回
路図を図2に示す。
【0066】図1に示した第1実施例と異なる点は、付
加回路ADDは、インダクタンス素子L2を介して放電
灯Laの両端に接続されたキャパシタンス素子C3とイ
ンダクタンス素子L2とから構成すると共に、キャパシ
タンス素子C3に電荷(エネルギー)を蓄積する蓄積手
段DCVを設けたことであり、その他の第1実施例と同
一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0067】ここで、蓄積手段DCVは抵抗R1とスイ
ッチS1との直列接続から構成されると共に、スイッチ
ング素子Q1のドレイン及びインダクタンス素子L2,
キャパシタンス素子C3の接点間に接続される。また、
キャパシタンス素子C3の容量は、キャパシタンス素子
C1,インダクタンス素子L2から成る第1の共振回路
の固有振動周波数(以下、共振周波数と呼ぶ。)f2に
影響を与えない程度に十分大きいものとする。
【0068】次に動作を簡単に説明する。放電灯Laの
始動時に於て、スイッチS1をオンすることにより電源
部POWから抵抗R1,スイッチS1を介してキャパシ
タンス素子C3が充電される。キャパシタンス素子C3
の両端電圧Vc3は抵抗R1,キャパシタンス素子C3
からなる時定数によって決定され、キャパシタンス素子
C3の両端電圧Vc3が任意の値になると、スイッチS
1をオフする。そして、放電灯Laが絶縁破壊を起こし
た直後に、キャパシタンス素子C3に蓄積された電荷
(エネルギー)がインダクタンス素子L2を介して放電
灯Laに供給される。
【0069】この様に構成したことにより、始動動作と
点灯維持動作とを互いに独立した回路で行うことがで
き、始動性能を向上させ、且つ回路設計が容易になると
ともに、放電灯Laの始動時に於けるキャパシタンス素
子C2の働きを補助することができる。
【0070】(実施例3)本発明に係る第3実施例の回
路図を図3に示す。
【0071】図2に示した第2実施例と異なる点は、放
電灯Laの点灯開始を検出して制御回路CNTに信号を
送信し、インバ−タ回路INVを制御する点灯検出手段
DETを設けたことであり、その他の第2実施例と同一
構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0072】次に動作を簡単に説明する。放電灯Laの
点灯開始を点灯検出手段DETにより検出し、制御回路
CNTに信号を送信することにより、放電灯Laの点灯
開始した後の一定期間(図13に示す時刻t1〜t
3)、インバ−タ回路INVの発振を停止する。インバ
−タ回路INVの発振を停止した場合にも、低い周波数
の振動が発生するが、スイッチング素子Q1,Q2はオ
フしているので、電流Ic2はスイッチング素子Q1,
Q2の寄生ダイオードを流れて減衰していく。その間
に、キャパシタンス素子C3に蓄えられたエネルギーが
インダクタンス素子L2を介して放電灯Laに供給され
る。
【0073】この様に構成することにより、放電灯La
の始動時から放電灯Laの定常点灯に至る過渡状態に、
スイッチング素子が進相的なスイッチングを行うことに
よって生じるストレスを低減することができると共に、
始動動作と点灯維持動作とを互いに独立した回路で行う
ことができ、始動性能を向上させ、且つ回路設計が容易
になる。
【0074】なお、本実施例は第1実施例に用いてもよ
い。また上記第1〜第3実施例に於て、放電灯Laの始
動時では、インダクタンス素子L1には大電流が流れる
が、大電圧が印加されず、インダクタンス素子L1はイ
ンダクタンス素子L2に対して充分に小さいので、イン
ダクタンス素子L1が飽和しても、インダクタンス素子
L2とキャパシタンス素子C1とからなる共振動作には
あまり影響がない。したがって、インダクタンス素子L
1の値は、放電灯Laの点灯時を対象に考慮すればよ
く、その様に構成することでインダクタンス素子L1か
ら漏洩する電磁ノイズを低減することができる。
【0075】更に上記第1〜第3実施例に於て、共振周
波数f2を共振周波数foの奇数分の1になる様に設定
し、放電灯Laの始動時に共振周波数f2近傍でインバ
−タ回路INVを動作させると共振周波数f2,foの
双方の振動が生じ、図4に示す様に、電圧VLaは、共
振周波数f2の振動に共振周波数foの振動が重畳され
たものとなり、なんら部品を追加することなく、始動性
能を改善することができる。
【0076】更にまた上記第1〜第3実施例に於て、イ
ンバ−タ回路INVを図5に示す様に、スイッチング素
子Q1,Q2の直列接続と、キャパシタンス素子C1
1,C12の直列接続とを電源部POWの出力端に並列
接続すると共に、スイッチング素子Q1,Q2の接点及
びキャパシタンス素子C11,C12の接点間に負荷回
路LOD,付加回路ADDを接続した、所謂ハーフブリ
ッジ式インバータ回路でもよく、その他のハーフブリッ
ジ式インバータ回路でもよい。
【0077】(実施例4)本発明の第4実施例の回路図
を図6に示す。
【0078】ここで、上述の様に始動電圧を上昇させる
には、インダクタンス素子L1,キャパシタンス素子C
2からなる第2の共振回路に流れる共振電流を増加させ
る必要があるが、この共振電流に比例するのは共振電圧
の振幅値(ピーク−ピーク値)である。従って、共振電
圧に電圧Vc1の様なDCバイアスを印加すれば、共振
電流は一定のままで共振電圧は正負非対称となり、電圧
VLaの零−ピーク値を上昇させることができる。つま
り、任意の電圧VLaの零−ピーク値を得るために必要
な共振電流を低減することができる。
【0079】本実施例はこのことを利用したものであ
り、図12に示した第1従来例と異なる点は、スイッチ
ング素子Q2を介してキャパシタンス素子C1の両端
に、キャパシタンス素子C1の両端電圧Vc1を制御す
る電圧調整手段VOLを設けたことであり、その他の第
1従来例と同一構成には同一符号を付すことにより説明
を省略する。ここで、電圧調整手段VOLは抵抗R1
1,スイッチS11の直列接続からなる。
【0080】次に動作を簡単に説明する。放電灯Laの
始動時以前に於て、スイッチング素子Q1,スイッチS
11をオン、スイッチング素子Q2をオフすることによ
り、電源部POWからスイッチング素子Q1,抵抗R1
1,スイッチS11を介してキャパシタンス素子C1が
充電され、電圧Vc1は抵抗R11,キャパシタンス素
子C1からなる時定数により徐々に上昇する。また、ス
イッチング素子Q2,スイッチS11をオン、スイッチ
ング素子Q1をオフすることにより、キャパシタンス素
子C1はスイッチング素子Q2,抵抗R11,スイッチ
S11を介して放電し、電圧Vc1は抵抗R11,キャ
パシタンス素子C1からなる時定数により徐々に低下す
る。
【0081】放電灯Laが正常点灯している場合、スイ
ッチング素子Q1,Q2のONデューティが50%であ
れば、電圧Vc1を一時的に電源部POWの出力電圧の
1/2以外の電圧に設定したとしても、電圧Vc1は過
渡現象を生じながら次第に電源部POWの出力電圧の1
/2に収束していく。
【0082】しかし、放電灯Laの始動時は、流れる電
流は大きいものの、電力を消費する負荷がなくキャパシ
タンス素子C1に流れる電流の平均値はほぼ零に近いの
で、放電灯が点灯するまでは電圧Vc1の値はほぼ一定
である。
【0083】よって、上述の様に動作して任意の電圧V
c1を得、放電灯Laの始動時に於て、スイッチS11
をオフすることにより、インバ−タ回路INVの出力電
圧Voとして正負非対称なものが得られる。
【0084】なお、放電灯Laの始動時に於て、電圧V
c1を零に設定した場合の、インバ−タ回路INVの出
力電圧Voの波形を図7(a)に、キャパシタンス素子
C2に流れる電流波形(=共振電流波形)を図7(b)
に、電圧VLa(=共振電圧)を図7(c)に示す。ま
た、放電灯Laの始動時に於て、電圧Vc1を電源部P
OWの出力電圧値に設定した場合の、インバ−タ回路I
NVの出力電圧Voの波形を図8(a)に、キャパシタ
ンス素子C2に流れる電流波形(=共振電流波形)を図
8(b)に、電圧VLa(=共振電圧)を図8(c)に
示す。
【0085】図7,図8に示した様に構成したことによ
り、最大のDCバイアスを重畳した電圧VLaを得るこ
とができる。
【0086】(実施例5)本発明に係る第5実施例の回
路構成は、第4実施例に示す図6と同様であり、第4実
施例と異なる点は動作のみであるので、図9に本実施例
の動作波形図を示し、以下に簡単に説明する。
【0087】本実施例に於ては、電圧Vc1を零に設定
した期間(モード1)と、電圧Vc1を電源部POWの
出力電圧値に設定した期間(モード2)とを切り換える
ことにより、図9(a)に示す様なインバ−タ回路IN
Vの出力電圧Voが得られ、図9(b)に示す様な電圧
VLaが得られる。
【0088】このように構成することにより、放電灯L
aの絶縁破壊時に電子を放出する電極が一方に偏ること
を防ぎ、電極の劣化を低減できる。
【0089】なお、上記実施例4〜5に於ては、インバ
−タ回路INVを図10に示す様に、スイッチング素子
Q1,Q2の直列接続と、キャパシタンス素子C11,
C12の直列接続とを電源部POWの出力端に並列接続
すると共に、スイッチング素子Q1,Q2の接点及びキ
ャパシタンス素子C11,C12の接点間に負荷回路L
ODを接続し、キャパシタンス素子C12の両端に抵抗
R12,スイッチS12からなる電圧調整手段VOLを
接続した、所謂ハーフブリッジ式インバータ回路でもよ
く、その他のハーフブリッジ式インバータ回路でもよ
い。
【0090】更に、図11に示す様に、図10のハーフ
ブリッジ式インバータ回路に於ける電圧調整手段VOL
の代わりに、キャパシタンス素子C11,C12の各々
に両端に並列接続された電圧調整手段VOL1,VOL
2を設ける様な構成でもよく、この様に構成することに
より正負双方向にDCバイアスを印加できる。
【0091】
【発明の効果】請求項1から請求項5または請求項15
に記載の発明によれば、装置の小型化、コスト安、スイ
ッチング素子にかかるストレスの低減が可能であると共
に、安定点灯を維持し、始動動作と点灯維持動作とを互
いに独立した回路で行い、始動性能を向上させ、且つ回
路設計が容易な放電灯点灯装置を提供できる。
【0092】請求項6から請求項8に記載の発明によれ
ば、装置の小型化、コスト安、スイッチング素子にかか
るストレスの低減が可能であると共に、安定点灯を維持
し、始動動作と点灯維持動作とを互いに独立した回路で
行い、高耐圧の部品を用いることなく始動性能をより向
上させ、且つ回路設計が容易な放電灯点灯装置を提供で
きる。
【0093】請求項9に記載の発明によれば、放電灯L
aの始動時から放電灯Laの定常点灯に至る過渡状態
に、スイッチング素子にかかるストレスの低減が可能で
あると共に、装置の小型化、コスト安が可能で、安定点
灯を維持し、始動動作と点灯維持動作とを互いに独立し
た回路で行い、高耐圧の部品を用いることなく始動性能
をより向上させ、且つ回路設計が容易な放電灯点灯装置
を提供できる。
【0094】請求項10から請求項13に記載の発明に
よれば、共振電流を低減することが可能で、装置の小型
化、コスト安、スイッチング素子にかかるストレスの低
減が可能であると共に、安定点灯を維持し、始動性能を
向上させ、且つ回路設計が容易な放電灯点灯装置を提供
できる。
【0095】請求項14記載の発明によれば、放電灯の
始動時の電極の劣化を低減することが可能で、装置の小
型化、コスト安、スイッチング素子にかかるストレスの
低減が可能であると共に、安定点灯を維持し、始動性能
を向上させ、且つ回路設計が容易な放電灯点灯装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の回路図を示す。
【図2】本発明に係る第2実施例の回路図を示す。
【図3】本発明に係る第3実施例の回路図を示す。
【図4】上記第1〜第3実施例に於ける一動作波形図を
示す。
【図5】上記第1〜第3実施例に於ける別の回路図を示
す。
【図6】本発明に係る第4実施例の回路図を示す。
【図7】上記実施例に於ける第1の動作波形図を示す。
【図8】上記実施例に於ける第2の動作波形図を示す。
【図9】本発明に係る第5実施例の動作波形図を示す。
【図10】上記実施例に於ける第2の回路図を示す。
【図11】上記実施例に於ける第3の回路図を示す。
【図12】本発明に係る第1従来例の回路図を示す。
【図13】上記従来例に於ける始動時の動作波形図を示
す。
【図14】上記従来例に於ける点灯時の動作波形図を示
す。
【図15】本発明に係る第2従来例の回路図を示す。
【図16】上記第1従来例の一動作状態を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
C キャパシタンス素子 DCV 蓄積手段 INV インバータ回路 L インダクタンス素子 La 放電灯 POW 直流電源 VOL 電圧調整手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯と、直流電源と、少なくともイン
    ダクタンス素子及びキャパシタンス素子から構成される
    複数の共振回路と、直流電源の直流電圧を受け交流電圧
    に変換し、前記共振回路を介して前記放電灯に電力供給
    するインバータ回路とから構成される放電灯点灯装置に
    於て、 前記共振回路のうちの少なくとも1つを、前記放電灯
    が、グロー放電からアーク放電に移行する間に、アーク
    放電に移行するのに十分なエネルギーを前記放電灯に供
    給する、補助エネルギー供給用の第1の共振回路として
    構成したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の共振回路は、その固有振動周
    波数が、前記放電灯の通常点灯時に、前記放電灯の点灯
    維持に十分なエネルギーを供給する第2の共振回路の固
    有振動周波数に対して十分に低いことを特徴とする請求
    項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の共振回路は、少なくとも前記
    放電灯に直列接続された第1のキャパシタンス素子と、
    前記放電灯に並列接続された第2のインダクタンス素子
    とで構成されると共に、 前記第2の共振回路は、少なくとも前記放電灯に直列接
    続された第1のインダクタンス素子と、前記放電灯に並
    列接続された第2のキャパシタンス素子とで構成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電灯
    点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のインダクタンス素子は、前記
    第1のインダクタンス素子よりも十分に大きい値を有す
    ると共に、 前記放電灯の点灯時に於て、そのインピーダンスが、前
    記第2のキャパシタンス素子及び前記放電灯のインピー
    ダンスより十分大きい値を有し、 且つ、前記放電灯の始動時に於て、そのインピーダンス
    が、前記第2のキャパシタンス素子及び前記放電灯のイ
    ンピーダンスより十分小さい値を有することを特徴とす
    る請求項3記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のキャパシタンス素子は、前記
    第2のキャパシタンス素子より十分に大きい値を有する
    と共に、カップリング用であることを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の共振回路内にエネルギーを蓄
    積する蓄積手段を設けたことを特徴とする請求項1から
    請求項5のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の共振回路は、前記第2のイン
    ダクタンス素子を介して前記放電灯に並列接続された第
    3のキャパシタンス素子を含み構成されると共に、 前記蓄積手段は、前記第3のキャパシタンス素子に電荷
    を蓄積するものであることを特徴とする請求項1から請
    求項6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の共振回路の固有振動周波数
    は、前記第2の共振回路の固有振動周波数の奇数分の1
    倍であることを特徴とする請求項1から請求項7のいず
    れかに記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記放電灯の点灯開始を検知し、点灯開
    始直後から一定期間前記インバータ回路の動作を停止す
    る点灯検出手段を設けたことを特徴とする請求項1から
    請求項8のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記放電灯の始動時に前記共振回路を
    介して前記放電灯に供給される共振電圧の振幅は、正負
    非対称であることを特徴とする請求項1記載の放電灯点
    灯装置。
  11. 【請求項11】 前記放電灯の始動以前に前記第1のキ
    ャパシタンス素子に任意の直流電圧を充電すると共に、
    前記放電灯の始動時に前記インバータ回路の出力電圧
    に、前記直流電圧を重畳する電圧調整手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1、請求項5または請求項10のい
    ずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記直流電圧は零であることを特徴と
    する請求項10または請求項11に記載の放電灯点灯装
    置。
  13. 【請求項13】 前記直流電圧は前記直流電源の出力電
    圧に略等しい電圧値であることを特徴とする請求項10
    または請求項11に記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 前記直流電圧は、零と前記直流電源の
    出力電圧に略等しい電圧値とに交互に変化するものであ
    ることを特徴とする請求項10から請求項13のいずれ
    かに記載の放電灯点灯装置。
  15. 【請求項15】 前記インバータ回路は、ハーフブリッ
    ジ式インバータ回路であることを特徴とする請求項1か
    ら請求項14のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004055512A (ja) * 2002-05-29 2004-02-19 Toshiba Lighting & Technology Corp 高圧放電ランプ点灯装置及び照明装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004055512A (ja) * 2002-05-29 2004-02-19 Toshiba Lighting & Technology Corp 高圧放電ランプ点灯装置及び照明装置
JP4569067B2 (ja) * 2002-05-29 2010-10-27 東芝ライテック株式会社 高圧放電ランプ点灯装置及び照明装置

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