JPH083295A - ポリエステル製包装容器 - Google Patents

ポリエステル製包装容器

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JPH083295A
JPH083295A JP13763494A JP13763494A JPH083295A JP H083295 A JPH083295 A JP H083295A JP 13763494 A JP13763494 A JP 13763494A JP 13763494 A JP13763494 A JP 13763494A JP H083295 A JPH083295 A JP H083295A
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JP
Japan
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container
test
glycol
chemical resistance
mol
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JP13763494A
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English (en)
Inventor
Yoshiyo Hasegawa
佳代 長谷川
Katsuhiko Sasada
克彦 笹田
Shinichiro Mori
慎一郎 森
Yasuhiro Harada
泰宏 原田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐内圧性、耐薬品性等に優れた透明包装容器
を提供する。 【構成】 一般式 【化1】 を主たる繰り返し単位とし、前記一般式中のR1 ,R2
のそれぞれ90モル%以上が一般式、R1:−CH2−C
2− 【化2】 であるポリエステル樹脂を用いることを特徴とする包装
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高溶解性溶媒を含む液体
の包装容器に関するものである。更に詳しくはマニキュ
ア、ネ−ルカラ−、ヘア・リキッド等の化粧用の包装容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装容器特に化粧品容器に対する要求は
内容物の保護、内容物を効果的に取り出す便利性、商品
を魅力的に見せるための装飾的な機能性、経済性、廃棄
物処理性、衛生性などさまざまである。
【0003】現在、化粧品容器に使用されている材料は
プラスチック、ガラス、金属、紙などである。化粧品の
中でもマニキュア、ヘア・リキッド等の容器など内容物
に溶解性の溶媒を含むものは、耐薬品性が必要である。
そのため、内容物に溶解性の溶媒を含む化粧品容器に
は、化学的に不活性なガラスの容器が使用されている。
【0004】ガラス容器は無色透明である、化学耐久性
に優れている、通気性、透湿性が無く保存性に優れる、
高い耐熱性があり変形しない、重量感があるため高級に
見える等の長所がある。
【0005】一方、プラスチックを包装容器特に化粧用
容器として使用する試みが行なわれている。しかしなが
ら、化粧品容器に対する要求を全て満たしているものは
なく、さまざまな問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ガラス容器には1)重
くて物流コストが高い、2)落下衝撃に弱く、割れやす
い、3)切断、接着、印刷などの二次加工が困難であ
る、4)耐内圧性が弱い、5)破片の飛散による安全性
に問題がある、等の問題点がある。
【0007】プラスチック容器を包装容器として用いた
場合、下記のような問題点がある。ポリエチレン、ポリ
プロピレンを用いた場合、透明な容器を得ることが困難
であり、溶出物による内容物の品質の低下がおこる。ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂を用いた場
合、透明ではあるが落下衝撃に弱く、割れやすく、耐薬
品性が悪い。ポリエチレンテレフタレ−ト(以下、PE
Tと略す)用いた場合、透明な容器を得ることはできる
が、耐薬品性が低く、内容物による容器の変形がおこ
る。
【0008】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
もので、1)落下衝撃に強く、割れにくい、2)耐内圧
性に優れる、3)耐薬品性に優れる、4)透明である、
包装容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは鋭
意研究を進めた結果、ポリエチレン−2、6−ナフタレ
−ト(以下、PENと略す)を適用し、極限粘度を規定
することにより目的を達成した。
【0010】請求項1に記載の発明は、酸性分としてジ
カルボン酸を用い、グリコ−ルとの反応によって生成さ
れるポリエステル樹脂であって、一般式
【0011】
【化4】 を主たる繰り返し単位とし、前記一般式中のR1 、R2
のそれぞれ90モル%以上が一般式
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】 であるポリエステル樹脂を用いたことを特徴とする包装
容器である。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のポリエステル樹脂の極限粘度が0.4〜1.0dl/
gであることを特徴とする包装容器である。
【0015】本発明におけるポリエステル樹脂は、2、
6−ナフタレンジカルボン酸を酸性分とし、エチレング
リコ−ルをグリコ−ル成分とし、生成されるエチレン−
2、6−ナフタレ−トを主たる繰り返し単位とするポリ
エステルである。PENを主たるポリマ−とするが、他
のポリマ−をブレンドすることもできる。
【0016】ポリエステル樹脂を構成するジカルボン酸
は2、6−ナフタレンジカルボン酸が90モル%以上で
ある。2、6−ナフタレンジカルボン酸のみでもよい。
2、6−ナフタレンジカルボン酸以外のジカルボン酸と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、2、7−ナフタ
レンジカルボン酸、1、8−ナフタレンジカルボン酸、
ジフェニル−4、4−ジカルボン酸などの芳香族ジカル
ボン酸またはそれらのエステル誘導体を共重合成分とし
て用いることができる。
【0017】ポリエステル樹脂を構成するグリコ−ルは
90モル%以上がエチレングリコ−ルであり、10モル
%は他のグリコ−ル成分で置き換えることができる。置
き換えることができるグリコ−ル成分としてはトリメチ
レングリコ−ル、テトラメチレングリコ−ル、ジエチレ
ングリコ−ル、ヘキサメチレングリコ−ル、ネオペンチ
ルグリコ−ル、1、4−シクロヘキサンジメタノ−ル等
である。
【0018】化粧品容器に適したポリエステル樹脂の極
限粘度は0.4〜1.0dl/g、好ましくは0.45
〜0.9dl/g、更に好ましくは0.5〜0.8dl
/gである。0.4dl/g未満では樹脂自体が脆く、
容器に成形しても強度不足になったり、あるいは溶融状
態での粘度が低く、ブロ−成形に合わなく、良好な成形
品を得ることが困難である。また1.0dl/g以上で
あると溶融状態での粘度が高くブロ−成形の際に良好な
パリソンを形成できず結果として良好な成形容器を得る
ことができない。
【0019】ポリエステルすなわちPENは公知の方法
あるいはそれらを組み合わせた方法によって製造され
る。公知の方法としては特公昭47−22100号公
報、特公昭48−35260号公報、特公昭48−40
918号公報、特公昭49−37599号公報、特公昭
54−945号公報の技術が開示されている。
【0020】包装用容器(中空容器)はポリエステル樹
脂を原料とし、各種一般の成形法により製造される。具
体的には、射出ブロ−法、押し出しブロ−法、延伸ブロ
−法等が挙げられる。また、射出成形により予備成形体
であるプリフォ−ムを製造した後、加熱(延伸)ブロ−
成形して容器を得る方法、押し出し成形によりパイプ状
の中間素材を形成した後、先端部を溶着して容器底部と
し、次いで上部を押圧変形させ口部とし、これを延伸ブ
ロ−する方法などでも製造することができる。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例により説明する。
【0022】(ポリエステルの製造方法)ポリエステル
の製造方法の一例を下記に示す。本発明のポリエステル
は3工程により製造される。第一工程は、ジカルボン酸
とグリコ−ルをエステル化反応により、あるいはジカル
ボン酸の低級アルキルエステルとグリコ−ルをエステル
交換反応によりビス−β−ヒドロキシエチル−2、6−
ナフタレ−トおよび/又はその重合体を得る。エステル
化反応は2、6−ナフタレンジカルボン酸と0.8倍モ
ル以上好ましくは1.0〜5倍モル以上のエチレングリ
コ−ルとを反応させることにより得られる。エステル交
換反応は2、6−ジメチルナフタレ−トと等モル以上好
ましくは1.5〜3倍モルのエチレングリコ−ルとを金
属のカルボン酸アルコラ−トまたは水素化物の存在下、
150〜250℃で加熱することにより得られる。第二
工程は、まず、減圧下、0.5〜5時間(極限粘度によ
り異なる)、加熱する溶融法により重縮合反応を行う。
温度は反応開始時200〜250℃、最終的には270
〜310℃とする。圧力は最終的には10mmHg、好
ましくは1mmHgとする。第二工程に入る前かつ極限
粘度が0.2を越えない時期に重合触媒を加えるが、こ
の時に滑り付与剤、耐光剤等各種添加剤を加えることが
できる。次いで、不活性ガスで加圧し、吐出、冷却、切
断し、所望の形状のチップを製造する。また、ガラス転
移点以上、融点以下の温度で固相重合により極限粘度の
強い樹脂を得ることもできる。第三工程は、乾燥工程で
あり、溶融押し出し時、加水分解を受け分子量の極端な
低下を防ぐため、AIR下、不活性ガス下、もしくは減
圧下で乾燥を行う。重合体原料中の水分量を100pp
m以下、望ましくは50ppm以下にする必要があり、
120〜180℃で予備乾燥し、結晶化させることによ
り、融着を防ぎ、本乾燥する方法とか、空気中200℃
以上の温度では熱劣化が激しいので空気中では200℃
以下で乾燥する方法等がある。
【0023】(成形方法)ポリエステル樹脂を原料とし
た成形方法の一例を以下に述べる。まずポリマ−を溶融
し、射出コアおよび射出金型により形成されるキャビリ
ティ内にポリマ−を射出し、予備成形体を作成する。次
いで射出コアおよび予備成形体を吹き込み金型に導き、
吹き込みを行なって中空容器を製造する。この際、ポリ
マ−の成形温度はポリマ−の溶融温度以上、350℃以
下、好ましくは280〜330℃である。射出コアの温
度は−30〜170℃、好ましくは0〜150℃、さら
に好ましくは20〜120℃である。射出金型とポリマ
−を接触させて予備成形体を冷却する時間は1〜30秒
好ましくは2〜15秒がよい。吹き込み金型とポリマ−
を接触させて容器を冷却する時間は1〜30秒、好まし
くは1〜15秒が良い。吹き込みは気体、液体のいずれ
を用いてもよいが気体の方が簡便にできる。
【0024】(極限粘度の測定)ポリマ−をフェノ−
ル、1、1、2、2−テトラクロロエタン(6:4重量
比)混合溶媒に0.2〜1.0g/dl(3水準〜4水
準の濃度を設定)で100℃、1時間溶解する。次いで
ウベロ−デ型毛細粘度計を用いて各濃度の35℃での溶
液粘度を測定する。得られた結果をもとに濃度0g/d
l値の極限粘度を得た。
【0025】(垂直落下テスト)水を容器一杯に充填
し、密閉する。次いで、1.5mの高さからコンクリ−
トの床に落下させ、破壊しなかったサンプル数を数え
た。
【0026】(耐内圧試験)熱間内圧クリ−プ試験機
(第一科学株式会社製)を用いて、23℃で1kg/c
2 /0.5minで昇圧し、耐内圧を測定した。
【0027】(耐薬品性試験) 1)樹脂1gを溶媒(アセトン、酢酸エチル、トルエ
ン、エタノ−ル)10gに24時間浸漬(25℃、60
℃)し、乾燥後、樹脂の外観を観察し、重量変化を測定
した。 2)容器に溶媒10g(容器の容量の約8割ほど溶媒を
満たす)を入れ、密閉した。次いで、1ヵ月後の溶媒の
重量原料を測定した。この値により、透過性を判断し
た。 3)容器に化粧品内容物(各種市販化粧品:マニキュ
ア、ヘアリキッド、アフタ−シェ−ブロ−ション)を1
0g入れ、密閉した。次いで、1ヵ月後の外観を観察し
た。
【0028】(光透過率試験)直読ヘイズメ−タ−(東
洋精機製)を用い、全光線透過率を測定した。
【0029】(実施例1)ジメチル−2、6−ナフタレ
−ト2440部、エチレングリコ−ル1241.4部を
精留塔付き反応容器に入れ加熱、溶解した。その後、酢
酸マンガン(2)四水和物0.74部を添加し、窒素雰
囲気下、190〜230℃で加熱攪拌してエステル交換
反応により生成したメタノ−ルを系外に留出した。メタ
ノ−ルが理論量640部留出した時点でリン酸トリメチ
ル0.42部、二酸化ゲルマニウム0.58部を添加し
た後、約60分で内温を295℃、真空度を0.8mm
Hgにした。この状態で更に反応(重縮合反応)を60
分続け、生成ポリマ−を窒素ガス圧でストランド状に吐
出し、水冷後切断し、極限粘度0.50dl/gのポリ
エチレン−2、6−ナフタレ−ト樹脂チップ(ジカルボ
ン酸成分の100モル%が2、6−ナフタレンジカルボ
ン酸であり、グリコ−ル成分の100モル%がエチレン
グリコ−ルから構成されるPEN)を得た。次いで、上
記PENを160℃で10時間乾燥した。次いで、溶融
温度310℃、厚み約1.8cm、外径約1.5cm、
長さ約3.0cmの円筒容器状物を形成し、これを15
0℃に加熱し、内部に挿入棒を入れ、円筒容器状物を筒
方向に1.5倍に延伸し、かつ外側を外径約3.5c
m、長さ約5.5cm、首部の外径約1.0cmの容器
を製造した。次いでこの製造した容器を用いて、上記試
験法に基づき衝撃落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試
験、光透過率試験を行なった。
【0030】(実施例2〜5)重縮合反応(内温:29
5℃、真空度:0.8mmHg下での反応)時間を極限
粘度0.42の場合には実施例1より30分短くし30
分とし、極限粘度0.85では15分長くし75分、の
ように、反応時間を調整し、極限粘度の異なるPENを
得た。極限粘度の異なるPEN(極限粘度=0.42、
0.58、0.65、0.85)を用いた他は実施例1
と同一の条件で同一の操作を行い、中空容器を製造し
た。次いでこの製造した容器を用いて、上記試験法に基
づき衝撃落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試験、光透過
率試験を行なった。
【0031】なお、以下に続く実施例、比較例中の極限
粘度は、実施例2〜5同様に重縮合反応時間を変えるこ
とにより、調整した。
【0032】(実施例6)ジカルボン酸成分のうち、9
0モル%にジメチル−2、6−ナフタレ−トを、10モ
ル%にジメチルテレフタレ−トを用い、グリコ−ル成分
のうち、90モル%にエチレングリコ−ルを、10モル
%にジエチレングリコ−ルを用いた他は実施例1と同一
の条件で同一の操作を行い、中空容器を製造した。次い
でこの製造した容器を用いて、上記試験法に基づき、衝
撃落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試験、光透過率試験
を行なった。
【0033】(実施例7)ジカルボン酸成分のうち、9
5モル%にジメチル−2、6−ナフタレ−トを、5モル
%にジメチルテレフタレ−トを用い、グリコ−ル成分の
うち、95モル%にエチレングリコ−ルを、5モル%に
ジエチレングリコ−ルを用いた他は実施例1と同一の条
件で同一の操作を行い、中空容器を製造した。次いでこ
の製造した容器を用いて、上記試験法に基づき、衝撃落
下試験、耐内圧試験、耐薬品性試験、光透過率試験を行
なった。
【0034】(実施例8)極限粘度0.38であるPE
Nを用いた他は実施例1と同一の条件で同一の操作を行
い、中空容器を製造した。次いでこの製造した容器を用
いて、上記試験法に基づき、衝撃落下試験、耐内圧試
験、耐薬品性試験、光透過率試験を行なった。
【0035】(実施例9)ジカルボン酸成分のうち、9
0モル%にジメチル−2、6−ナフタレ−トを、10モ
ル%にジメチルテレフタレ−トを用い、グリコ−ル成分
のうち、90モル%にエチレングリコ−ルを、10モル
%にジエチレングリコ−ルを用い、重縮合反応時間を変
えた他は実施例1と同一の条件で同一の操作を行い、極
限粘度0.38である共重合PENを得、中空容器を製
造した。次いでこの製造した容器を用いて、上記試験法
に基づき、衝撃落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試験、
光透過率試験を行なった。
【0036】(実施例10)極限粘度1.05であるP
ENを用いた他は実施例1と同一の条件で同一の操作を
行い、中空容器を製造しようとしたが、溶融粘度が高
く、成形品を得ることができなかった。そのため、耐薬
品性試験のみ行い、他の試験は行なわなかった。
【0037】(比較例1〜4)PENの代わりにPET
(極限粘度=0.45、0.55、0.75、1.0
5)を用い、溶融温度を290℃とした以外は実施例1
と同一の条件で同一の操作を行なった。製造した中空容
器は実施例1で製造した中空容器とほぼ同じ形である。
次いでこの製造した容器を用いて、上記試験法に基づ
き、衝撃落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試験、光透過
率試験を行なった。
【0038】(比較例5〜6)ジカルボン酸成分のう
ち、25モル%にジメチルテレフタレ−トを用いた他は
実施例1と同一の条件で同一の操作を行い、中空容器を
製造した。次いでこの製造した容器を用いて、上記試験
法に基づき、衝撃落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試
験、光透過率試験を行なった。
【0039】(比較例7〜8)グリコ−ル成分のうち、
25モル%にジエチレングリコ−ルを用いた他は実施例
1と同一の条件で同一の操作を行い、中空容器を製造し
た。次いでこの製造した容器を用いて、上記試験法に基
づき、衝撃落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試験、光透
過率試験を行なった。
【0040】(比較例9)実施例1で製造した 中空容
器と内容量がほぼ同じでマニキュア容器等で使用されて
いる市販のガラス容器を用いて、実施例1と同様に衝撃
落下試験、耐内圧試験、耐薬品性試験を行なった。
【0041】(比較例10〜13)透明で熱可塑性樹脂
であるポリスチレン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリカ−ボネ−トを用いて、実施例1と同様に耐薬品性
試験、光透過率試験を行なった。
【0042】(比較例14〜15)ポリエチレン、ポリ
プロピレンを用いて、実施例1と同様に光透過率試験を
行なった。垂直落下試験結果、耐内圧試験結果、耐薬品
試験結果、光透過率試験結果を表1〜表9に示す。表1
は垂直落下試験結果を示したものである。
【0043】
【表1】
【0044】実施例8、9は若干劣るものの、実施例1
〜9いずれも耐衝撃性は優れていた。
【0045】表2は耐内圧試験結果を示したものであ
る。
【0046】
【表2】
【0047】実施例1〜9はガラスに比べ、耐内圧性に
優れており、良好な結果を得た。
【0048】表3は25℃における耐薬品性試験結果を
示したものである。
【0049】
【表3】
【0050】表4は25℃における耐薬品性試験による
溶剤への溶出による重量減少、膨潤による重量増加結果
を示したものである。
【0051】
【表4】
【0052】表3〜表4の結果より実施例1〜10は外
観上変化がなく、溶剤への溶出による重量減少、膨潤に
よる重量増加の現象もなかった。
【0053】表5は60℃における耐薬品性試験結果を
示したものである。
【0054】
【表5】
【0055】実施例1〜10いずれも厳しい条件である
にもかかわらず、4種の薬品に対して白化、割れ等を生
ずることなく、良好な結果を示した。
【0056】表6は60℃における耐薬品性試験による
溶媒への溶出による重量減少、膨潤による重量増加結果
を示したものである。
【0057】
【表6】
【0058】表7は容器中から溶媒への透過の割合を調
べたものである。
【0059】
【表7】
【0060】実施例1〜9は容器中からの溶媒の透過も
認められなかった。
【0061】表8は耐薬品性試験において、各種市販化
粧品を充填し、1ヵ月後の外観を調べた結果である。
【0062】
【表8】
【0063】比較例1〜8が全て白化しているのに対
し、実施例1〜9は各種市販化粧品を充填した場合も外
観上変化はなく、化粧品容器として良好であった。特に
比較例5、7では構成する成分は実施例1〜10と同じ
ながらも、2、6−ナフタレンジカルボン酸、エチレン
グリコ−ル成分の割合が75%と低いため、内容物に対
する耐薬品性が劣っていた。
【0064】以上表3〜表8から明らかのように他のプ
ラスチック樹脂に比べ、本発明のポリエステル樹脂の耐
薬品性は高く、優れていた。
【0065】表9は光透過率試験結果を示したものであ
る。
【0066】
【表9】
【0067】実施例1〜9はポリエチレン、ポリプロピ
レンと比べても光透過率は高く、透明性の点でも優れて
いた。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば落下衝撃に強く、割れに
くく、耐薬品性に優れ、透明な化粧品容器を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 泰宏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性分としてジカルボン酸を用い、グリ
    コ−ルとの反応によって生成されるポリエステル樹脂で
    あって、一般式 【化1】 を主たる繰り返し単位とし、前記一般式中のR1 、R2
    のそれぞれ90モル%以上が一般式 【化2】 【化3】 であるポリエステル樹脂を用いることを特徴とする包装
    容器。
  2. 【請求項2】 極限粘度が0.4〜1.0dl/gであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
JP13763494A 1994-06-20 1994-06-20 ポリエステル製包装容器 Withdrawn JPH083295A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002225838A (ja) * 2001-01-26 2002-08-14 Honda Plus Kk 液体ボトル
JP2013234249A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Teijin Ltd 共重合ポリエステルおよびそれからなる光学シート

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JP2002225838A (ja) * 2001-01-26 2002-08-14 Honda Plus Kk 液体ボトル
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