JPH08329540A - 光磁気記録媒体及びその記録再生方式 - Google Patents

光磁気記録媒体及びその記録再生方式

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JPH08329540A
JPH08329540A JP7702996A JP7702996A JPH08329540A JP H08329540 A JPH08329540 A JP H08329540A JP 7702996 A JP7702996 A JP 7702996A JP 7702996 A JP7702996 A JP 7702996A JP H08329540 A JPH08329540 A JP H08329540A
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勝輔 島崎
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昌史 吉弘
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Kazuko Ishizuka
和子 石塚
Toshinori Sugiyama
寿紀 杉山
Susumu Imai
奨 今井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より2値信号を記録するものとして一般
的な光磁気記録媒体を用いて、信号の多値記録を実現す
る。 【構成】 記録信号(010010010001111
00110100011110011)を、先頭から2
つずつの信号の組に区切り、(01)(00)(10)
・・・・・・(11)(00)(11)という信号列に
変換する。さらに、各組の第1番目の信号と第2番目の
信号とを別個に取りだすことによって、(001000
1101101101)という第1の信号列と、(10
01011010001101)という第2の信号列と
に分割する。第1の信号列にて信号変調されたレーザビ
ーム又は外部磁界によって、光磁気記録媒体に幅広の第
1の書き込み信号列201を形成する。次いで、第2の
信号列にて信号変調されたレーザビーム又は外部磁界に
よって、第1の書き込み信号列201の上に、幅狭の第
2の書き込み信号列202を重ね書きする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体とその
記録再生方式とに係り、特に、信号が多値記録された光
磁気記録媒体の構成と、光磁気記録媒体の磁性層に信号
を多値記録する方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体の分野においては、記録
密度の高密度化が最も重要な技術的課題の1つになって
いる。従来より、光磁気記録媒体の高密度化手段として
は、例えば第13回日本応用磁気学会学術講演概要集
(1989年発行)の第63頁や、Japanese Journal o
f Applied Physics,Vol.28(1989)Supplement 28-3 pp.3
43-347に記載されているように、信号を多値記録する方
式が提案されている。公知例の多値記録方式は、互いに
保磁力が異なる複数の磁性層を積層し、磁性層に印加す
る磁界強度を多段階に変調することによって、特定の磁
性層の磁化を選択的に磁化反転させるというものであ
る。これらの方式によれば、互いに保磁力が異なる3層
の磁性層を設けることによって、信号の4値記録が可能
になるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、公知例に係る
多値記録方式によると、磁性層が3層に積層された光磁
気記録媒体を用いなくてはならないので、光磁気記録媒
体の構成が複雑化し、光磁気記録媒体が高価になるとい
う不都合がある。
【0004】また、公知例に係る多値記録方式による
と、信号の記録時に光磁気記録媒体にレーザビームを照
射して各磁性層をキュリー温度の近傍まで昇温したとき
に、各磁性層の保磁力の差がほとんどなくなるため、各
磁性層を選択的に磁化反転させることが事実上困難であ
る。仮に、各磁性層の磁気特性を厳密に調整すると共
に、記録時のレーザ強度及び外部磁界強度を厳密に制御
することによって、各磁性層を選択的に磁化反転させる
ことが実験室レベルで可能になったとしても、そのよう
な光磁気記録媒体及び記録再生装置を量産することはコ
ストの点から不可能である。また、記録時のレーザ強度
及び外部磁界強度の変動に対するマージンが極めて小さ
くなるために、安定な記録再生状態を長期間維持するこ
とが不可能であり、到底実用性がない。なお、各磁性層
をキュリー温度の近傍まで昇温せず、各磁性層の保磁力
の差が充分に大きい状態で信号の記録を行うようにすれ
ば、かかる不都合を生じないが、その反面、信号の記録
消去に大磁界が必要になるため、磁気ヘッド等の磁界発
生装置が大型化して記録再生装置が大型化し、かつ消費
電力も増加するといった別の重大な不都合を生じるの
で、やはり実用化が事実上不可能である。
【0005】以下、図42に基づいて、従来技術の不都
合をより詳細に説明する。なお、ここでは、説明を容易
にするために、図42(b)に符号A,Bで示される保
磁力の温度特性を有する2層の磁性膜(磁性層)が基板
上に積層された光磁気記録媒体を例にとって説明する。
【0006】記録用レーザビームの照射部は、各磁性
層のキュリー温度以上あるいはその付近まで昇温される
ため、図42(b)に示すように、各磁性層の保磁力が
室温において大きく異なっても昇温部ではその差が著し
く小さくなる。よって、各磁性層を選択的に磁化反転さ
せることが事実上困難である。
【0007】記録用レーザビームの照射部は、図42
(a)に示すように、その微小な領域内に、室温からキ
ュリー温度以上にまで達する急俊な温度分布がある。し
たがって、それに伴う当該領域内の各磁性層における保
磁力の分布も、図42(c)に示すように急俊となり、
印加磁界をどの大きさに設定しても記録ドメインの大き
さがわずかに変化するに過ぎず、2つの磁性層を印加磁
界の大きさにより分離して記録することができない。
【0008】各磁性層A,Bから読みだされる信号の
搬送波対雑音比は、記録時の外部磁界強度に対して、図
42(d)に示すようになる。すなわち、磁性層Aから
読みだされる信号の搬送波対雑音比と磁性層Bから読み
だされる信号の搬送波対雑音比とは、記録時の外部磁界
強度に関して、未記録領域と記録領域の遷移領域とがほ
とんど重複しており、それぞれの磁化の違いによる記録
部への漏洩磁界の差によりわずかにずれるに過ぎない。
したがって、これらの各磁性層A,Bを積層してなる光
磁気記録媒体においては、読出し信号の搬送波対雑音比
が図42(e)に示すように安定な記録状態が1つしか
なく、外部磁界の切り換えによる記録信号の多値化は不
可能である。
【0009】さらに、この光磁気記録媒体に例えば磁
界変調方式によって信号を記録する場合、より大きな外
部磁界を印加して保磁力がより大きな磁性膜に対する信
号の記録を行う際、外部磁界が所定の値に達するまでの
遷移過程で必ず保磁力がより小さな磁性膜に対する記録
磁界の値を通過するため、より大きな外部磁界による記
録部分の周辺により小さな外部磁界による記録部分が必
ず形成される。このため、高S/Nの再生信号が得られ
ないばかりか、信号の記録を高密度に行うと、より大き
な外部磁界による記録部分であるのか、本来のより小さ
な外部磁界による記録部分であるかの判別が困難にな
り、記録密度を高めることもできないという問題もあ
る。かかる不都合は、光変調方式によって信号を記録す
る場合にも同様に起る。
【0010】本発明は、かかる従来技術の不備を解決す
るためになされたものであって、その目的は、安価にし
て記録情報量が大きい光磁気記録媒体を提供すること、
及びこのような光磁気記録媒体を作製するための信号の
多値記録方式を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の諸課題
を解決するため、光磁気記録媒体に関しては、情報を記
録するための磁性層として、高温状態においては、安定
な磁化状態となる2つの互いに異なる磁界領域をもち、
かつ低温状態においては、外部磁界がゼロの状態で、高
温時に印加された外部磁界の大きさに応じて2つの磁化
状態が安定に存在する磁化特性を有する磁性層のみを有
する光磁気記録媒体に、信号を多値記録するという構成
にした。具体的には、前記磁性層に信号が4値記録され
たもの、6値記録されたもの、8値記録されたものなど
がある。
【0012】前記磁性層としては、希土類と遷移金属を
主成分とする非晶質垂直磁化膜が好適であり、さらに
は、希土類と遷移金属との非晶質合金が特に好適であ
る。前記遷移金属としては、〔Co,Fe,Ni,C
r〕のグループから選択される少なくともいずれか1種
類の遷移金属元素が好適であり、また前記希土類として
は、〔Tb,Gd,Dy,Nd,Ho,Sm〕のグルー
プから選択される少なくともいずれか1種類の希土類元
素が好適である。
【0013】光磁気記録媒体には、必要に応じて、磁性
層の下層又は上層に、他の膜体を積層することができ
る。例えば、前記磁性層の再生用レーザ光入射側に、再
生用レーザ光が照射されたとき、前記磁性層に当該再生
用レーザ光のスポット径よりも小さな開孔部を熱−磁気
的に形成して、いわゆる磁気超解像方式の記録磁区読み
だしを実現するための開孔部形成層及び切断層を選択的
に設けることができる。また、前記磁性層の再生用レー
ザ光入射側に、再生用レーザ光が照射されたとき、前記
磁性層に当該再生用レーザ光のスポット径よりも小さな
開孔部を熱−磁気的に形成して、いわゆる磁気超解像方
式の記録磁区読みだしを実現するための開孔部形成層を
選択的に設けることができる。その他、前記磁性層の再
生用レーザ光入射側に、再生用レーザ光を多重干渉させ
て見掛け上の磁気光学効果を改善する無機誘電体層を設
けたり、前記磁性層の外面に、反射層や保護層を設ける
こともできる。
【0014】光磁気記録媒体のプリフォーマットに関し
ては、データ記録領域を複数のデータ記録単位に分割
し、各データ記録単位の先頭部分に、当該データ記録単
位に記録される多値記録信号に含まれる各信号のスライ
スレベルを設定するためのテスト信号を、前記多値記録
信号に含まれる各信号レベルについて少なくとも1つず
つ記録する構成にした。また、前記各データ記録単位の
先頭部分に、当該データ記録単位に記録される多値記録
信号のエッジを検出するタイミングの基準となるタイミ
ング信号を生成するためのテスト信号を、多値の信号レ
ベル間の全てのエッジについて少なくとも1つずつ記録
する構成にした。さらには、前記各データ記録単位の先
頭部分に、当該データ記録単位に記録される多値記録信
号に含まれる各信号のスライスレベルを設定するための
テスト信号並びに前記多値記録信号のエッジを検出する
タイミングの基準となるタイミング信号を生成するため
のテスト信号を、前記多値記録信号に含まれる各信号に
ついて、また多値の信号レベル間の全てのエッジについ
て、少なくとも1つずつ記録する構成にした。
【0015】前記スライスレベルを設定するためのテス
ト信号は、前後の信号レベルと光学的な干渉によるレベ
ルシフトを生じない領域をもたせることができる。ま
た、前記タイミング信号を生成するためのテスト信号
は、前後のエッジの信号と光学的な干渉によるエッジシ
フトを生じない長さ以上にエッジ間隔を設定することが
できる。
【0016】前記データ記録単位は、セクタ構造を有す
る媒体においては、当該セクタとすることができ、クロ
ックの同期をとるための信号が一定間隔で記録された構
造を有する媒体においては、当該クロックの同期をとる
ための1の信号から次の同種の信号に至るまでの領域と
することができる。さらには、データ記録領域を任意の
バイト数ごとに分割して、データ記録単位とすることも
できる。
【0017】前記の各光磁気記録媒体には、情報信号
を、記録磁区のエッジ位置並びに磁化状態に対応するレ
ベル位置の2パラメータによって2次元多値記録するこ
と、並びに、記録磁区のエッジ位置、磁化状態に対応す
るレベル位置、それに磁区の幅に対応するレベル位置の
3パラメータによって、情報信号を3次元多値記録する
こともできる。
【0018】さらに、前記の各光磁気記録媒体には、記
録トラックの形成手段として、案内溝をプリフォーマッ
トすることもできるし、トラッキングピット(ウォブル
ピット)をプリフォーマットすることもできる。これら
の案内溝やトラッキングピットは、前記磁性層に磁気信
号の形で書き込むこともできるし、前記磁性層を担持す
る基板の表面に凹凸の形で記録することもできる。
【0019】次に、光磁気記録媒体の記録再生方式に関
しては、前記の光磁気記録媒体、すなわち、高温状態に
おいては、安定な磁化状態となる2つの互いに異なる磁
界領域をもち、かつ低温状態においては、外部磁界がゼ
ロの状態で、高温時に印加された外部磁界の大きさに応
じて2つの磁化状態が安定に存在する磁化特性を有する
一層の磁性層を備えた光磁気記録媒体に対して、記録ト
ラックに沿ってレーザビームを照射する光学ヘッド及び
前記磁性層のレーザビーム照射部に外部磁界を印加する
磁気ヘッドを相対的に駆動し、記録信号を分割して得ら
れる複数の信号列のうち、第1の信号列にて信号変調さ
れたレーザビーム及び/又は外部磁界を用いて1の記録
トラックに対する第1の信号列の書込みを行った後、当
該第1の書込み信号列の上に、当該第1の書込み信号列
よりも幅の狭い第2の書込み信号列を、第2の信号列に
て信号変調されたレーザビーム及び/又は外部磁界を用
いて重ね書きするという工程を全ての分割された信号列
について繰り返し、前記1の記録トラック上に記録信号
を多値記録する構成にした。
【0020】より具体的には、まず第1に、記録信号を
2つの信号列に分割し、前記光学ヘッドよりレーザビー
ムを1の記録トラックに沿って照射しつつ、第1の信号
列にて(+),(−)方向に信号変調された外部磁界を
当該レーザビーム照射部に印加して、1の記録トラック
に対する第1の信号列の書き込みを行った後、当該第1
の書き込み信号列の中心部に、当該第1の書き込み信号
列よりも幅の狭い第2の書き込み信号列を、前記光学ヘ
ッドよりレーザビームを当該1の記録トラックに沿って
照射しつつ、第2の信号列にて信号変調された外部磁界
を用いて重ね書きし、当該1の記録トラック上に、記録
信号を4値記録する構成にした。
【0021】第2に、記録信号を3つの信号列に分割
し、前記光学ヘッドよりレーザビームを1の記録トラッ
クに沿って照射しつつ、第1の信号列にて(+),
(−)方向に信号変調された外部磁界を当該レーザビー
ム照射部に印加して、1の記録トラックに対する第1の
信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
列の中心部よりトラック幅方向にオフセットした位置
に、当該第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第2の書
き込み信号列を、前記光学ヘッドよりレーザビームを当
該1の記録トラックに沿って照射しつつ、第2の信号列
にて信号変調された外部磁界を用いて重ね書きし、さら
に、前記第1の書き込み信号列上であって前記第2の書
き込み信号列と重ならない位置に、前記第1の書き込み
信号列よりも幅の狭い第3の書き込み信号列を、前記光
学ヘッドよりレーザビームを当該1の記録トラックに沿
って照射しつつ、第3の信号列にて信号変調された外部
磁界を用いて重ね書きし、当該1の記録トラック上に、
記録信号を8値記録する構成にした。
【0022】第3に、記録信号を3つの信号列に分割
し、前記光学ヘッドよりレーザビームを1の記録トラッ
クに沿って照射しつつ、第1の信号列にて(+),
(−)方向に信号変調された外部磁界を当該レーザビー
ム照射部に印加して、1の記録トラックに対する第1の
信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
列の中心部よりトラック幅方向にオフセットした位置
に、当該第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第2の書
き込み信号列を、前記光学ヘッドよりレーザビームを当
該1の記録トラックに沿って照射しつつ、第2の信号列
にて信号変調された外部磁界を用いて重ね書きし、さら
に、前記第1の書き込み信号列上であって前記第2の書
き込み信号列と重ならない位置に、前記第1の書き込み
信号列よりも幅の狭い第3の書き込み信号列を、前記光
学ヘッドよりレーザビームを当該1の記録トラックに沿
って照射しつつ、第3の信号列にて信号変調された外部
磁界を用いて重ね書きし、当該1の記録トラック上に、
記録信号を6値記録する構成にした。
【0023】なお、前記第1〜第3の記録再生方式を実
行するに際しては、前記光学ヘッドより一定強度のレー
ザビームを照射することもできるし、周期的又は
(+),(−)方向に変調されたレーザビームを照射す
ることもできる。
【0024】また、前記第1〜第3の記録再生方式は、
所謂磁界変調方式による信号記録を応用したものである
が、所謂光変調方式による信号記録を応用しても、同様
の多値記録を実行できる。以下の第4〜第6に、所謂光
変調方式による信号記録を応用した場合の記録再生方式
を示す。
【0025】より具体的な第4の記録再生方式は、記録
信号を2つの信号列に分割し、前記磁気ヘッドより前記
磁性層に外部磁界を印加しつつ、第1の信号列にてパル
ス状に信号変調されたレーザビームを1の記録トラック
に沿って照射し、当該1の記録トラックに対する第1の
信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
列の中心部に、当該第1の書き込み信号列よりも幅の狭
い第2の書き込み信号列を、前記磁気ヘッドより前記磁
性層に外部磁界を印加しつつ、第2の信号列にてパルス
状に信号変調されたレーザビームを1の記録トラックに
沿って照射することによって重ね書きし、当該1の記録
トラック上に、記録信号を4値記録する構成にした。
【0026】より具体的な第5の記録再生方式は、記録
信号を3つの信号列に分割し、前記磁気ヘッドより前記
磁性層に外部磁界を印加しつつ、第1の信号列にてパル
ス状に信号変調されたレーザビームを1の記録トラック
に沿って照射し、当該1の記録トラックに対する第1の
信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
列の中心部よりトラック幅方向に偏奇した位置に、当該
第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第2の書き込み信
号列を、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印
加しつつ、第2の信号列にてパルス状に信号変調された
レーザビームを1の記録トラックに沿って照射すること
によって重ね書きし、さらに、前記第1の書き込み信号
列上であって前記第2の書き込み信号列と重ならない位
置に、前記第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第3の
書き込み信号列を、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外
部磁界を印加しつつ、第3の信号列にてパルス状に信号
変調されたレーザビームを1の記録トラックに沿って照
射することによって重ね書きし、当該1の記録トラック
上に、記録信号を8値記録する構成にした。
【0027】より具体的な第6の記録再生方式は、記録
信号を3つの信号列に分割し、前記磁気ヘッドより前記
磁性層に外部磁界を印加しつつ、第1の信号列にてパル
ス状に信号変調されたレーザビームを1の記録トラック
に沿って照射し、当該1の記録トラックに対する第1の
信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
列の中心部よりトラック幅方向に偏奇した位置に、当該
第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第2の書き込み信
号列を、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印
加しつつ、第2の信号列にてパルス状に信号変調された
レーザビームを1の記録トラックに沿って照射すること
によって重ね書きし、さらに、前記第1の書き込み信号
列上であって前記第2の書き込み信号列と重ならない位
置に、前記第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第3の
書き込み信号列を、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外
部磁界を印加しつつ、第3の信号列にてパルス状に信号
変調されたレーザビームを1の記録トラックに沿って照
射することによって重ね書きし、当該1の記録トラック
上に、記録信号を6値記録する構成にした。
【0028】なお、前記第4〜第6の記録再生方式を実
行するに際しては、前記磁気ヘッドより一定強度の外部
磁界を印加することもできるし、周期的又はパルス状に
変調された外部磁界を印加することもできる。
【0029】記録信号の再生方式としては、前記の各方
式にて信号が記録された光磁気記録媒体の記録トラック
に沿って、スポット径が、前記第1の信号列を書き込む
ことによって形成される第1の書き込み信号列の幅と同
等か、あるいはこれよりも大径の再生用レーザビームを
照射し、光磁気記録媒体に記録された多値記録信号を再
生する構成にした。
【0030】上記の記録信号は、光磁気記録媒体にマー
クポジション記録することもできるし、マークエッジ記
録することもできる。
【0031】データ記録領域が複数のデータ記録単位に
分割された光磁気記録媒体については、当該データ記録
単位ごとに多値記録信号の記録再生が行われる。
【0032】前記データ記録単位に多値記録信号を記録
するに際しては、当該データ記録単位の先頭部分あるい
は一定間隔ごとに、前記多値記録信号に含まれる各信号
のスライスレベルを設定するためのテスト信号を、前記
多値記録信号に含まれる各信号について少なくとも1つ
ずつ記録し、前記データ記録単位からの多値記録信号を
再生するに際しては、当該データ記録単位の先頭部分か
ら前記テスト信号を読み出して、前記多値記録信号に含
まれる各信号に対応するスライスレベルの設定を行い、
これらの各スライスレベルにて当該データ記録単位から
の読出し信号をスライスして、前記多値記録信号を再生
するという記録再生方式をとることができる。
【0033】また、前記データ記録単位に多値記録信号
を記録するに際しては、当該データ記録単位の先頭部分
あるいは一定間隔ごとに、前記多値記録信号のエッジを
検出するタイミングの基準となるタイミング信号を生成
するためのテスト信号を、多値の信号レベル間の全ての
エッジについて少なくとも1つずつ記録し、前記データ
記録単位からの多値記録信号を再生するに際しては、当
該データ記録単位の先頭部分から前記テスト信号を読み
出して、前記多値記録信号に含まれる各信号のエッジ検
出の基準タイミングを生成し、これらの各基準タイミン
グにて当該データ記録単位からの読出し信号に含まれる
各信号のエッジを独立に検出した後、前記エッジ検出の
基準タイミングを基準にして各エッジ検出信号を合成
し、前記多値記録信号を再生するという記録再生方式を
とることもできる。
【0034】さらには、前記データ記録単位に多値記録
信号を記録するに際して、当該データ記録単位の先頭部
分あるいは一定間隔ごとに、前記多値記録信号に含まれ
る各信号のスライスレベルを設定するためのテスト信号
と、前記多値記録信号のエッジを検出するタイミングの
基準となるタイミング信号を生成するためのテスト信号
とを記録し、これらのテスト信号から読みだされる信号
をもとに多値記録信号を再生することもできる。
【0035】これらの記録再生方式によると、前記光磁
気記録媒体に多値記録信号をマークエッジ記録すること
によって、記録磁区のエッジ位置及び磁化のパターンを
含む磁化状態に対応するレベル位置の2パラメータによ
る2次元多値記録を行うことができる。また、記録用レ
ーザビームの強度と記録パルス幅を同時に制御すること
によって、記録磁区長を一定に保ちつつ記録磁区幅を変
化させ、記録磁区のエッジ位置、磁化のパターンによる
磁化状態に対応するレベル位置、それに磁区の幅に対応
するレベル位置の3パラメータによる3次元多値記録を
行うこともできる。
【0036】上記の各記録再生方式に加えて、下記の各
記録再生方式によっても、多値信号の記録再生を実現で
きる。
【0037】すなわち、信号検出用の光検出器として各
受光面が書き込み信号列の記録方向及びそれと直角の方
向に2つずつ配列された2つの4分割光検出器を有する
記録再生装置を用い、相隣接して形成された2つの書き
込み信号列に同時に1つの再生用レーザビームスポット
を照射してその反射光を前記4分割光検出器を構成する
各受光面にて受光し、前記2つの4分割光検出器の対応
する受光面の出力信号を差動検出する記録再生方式であ
って、第1の4分割光検出器の受光面の出力信号をD
1,D2,D3,D4とし、第2の4分割光検出器の受
光面の出力信号をD1’,D2’,D3’,D4’とし
たとき、 (D1−D1')+(D2−D2')+(D3−D3')+(D4−D4')、 (D1−D1')−(D2−D2')+(D3−D3')−(D4−D4')、 の演算を行い、この演算データを基にして前記2つの書
き込み信号列に記録された2値信号を独立に再生する。
【0038】また、p列(p=2,3,4,・・・・
・)の記録トラックに2値信号列を隣接して書き込み、
これらp列の記録トラックに同時に1つの再生用レーザ
ビームスポットを照射してその反射光を光検出器にて受
光し、n>pなるn値の信号を再生する。
【0039】さらには、2m+1列(m=1,2,3,
・・・・・)の記録トラックに2値信号列を隣接して書
き込み、これら2m+1列の記録トラックに同時に1つ
の再生用レーザビームスポットを照射してその反射光を
光検出器にて受光し、L≦(2の2m乗)を満足するL
値の信号を再生する。
【0040】後2者の記録再生方式を実行するに際して
は、記録密度が高められることから光磁気記録媒体とし
て磁気超解像型の光磁気記録媒体を用いることが特に好
ましい。
【0041】
【作用】高温状態においては、安定な磁化状態となる2
つの互いに異なる磁界領域をもち、かつ低温状態におい
ては、外部磁界がゼロの状態で、高温時に印加された外
部磁界の大きさに応じて2つの磁化状態が安定に存在す
る磁化特性を有する磁性層を備えた光磁気記録媒体は、
従来より、2値信号を記録する光磁気記録媒体として一
般的に使用されているものである。
【0042】一方、光磁気記録媒体に記録される2値信
号は、適宜の方法によって、複数の信号列に分割するこ
とができる。例えば、(01001001000111
100110100011110011)という2値記
録信号は、先頭から2つずつ区切ることによって、(0
1)(00)(10)(01)(00)(01)(1
1)(10)(01)(10)(10)(00)(1
1)(11)(00)(11)という信号列に変換で
き、さらに、各組の第1番目の信号と第2番目の信号と
を別個に取りだすことによって、(001000110
1101101)という第1の信号列と、(10010
11010001101)という第2の信号列とに分割
できる。
【0043】前記光磁気記録媒体に対する前記第1の信
号列の記録は、従来より一般的に行われている光磁気記
録媒体に対する2値信号の記録と同じであるので、公知
に属する方法で行うことができる。また、光磁気記録媒
体に書き込まれた第1の信号列上への前記第2の信号列
の重ね書きは、第1の書き込み信号列の磁化を反転可能
な条件にレーザ強度及び/又は外部磁界強度を設定すれ
ば可能である。さらに、第1の書き込み信号列上に第2
の信号列を重ね書きする際に、第1の書き込み信号列の
幅(磁化ドメインの幅)よりも第2の信号列の幅を小さ
くし、第1の書き込み信号列の一部を第2の信号列に書
き換えることも、レーザ光の強度やレーザスポットの大
きさを調整することによって可能である。加えて、第1
の書き込み信号列の先頭と第2の書き込み信号列の先頭
とを同期させることも、従来技術を用いて容易にでき
る。したがって、同一のトラック上に複数回記録用レー
ザビームを操作することにより、分割された複数の信号
列を、同一のトラック上に、夫々異なる幅で記録するこ
とができる。
【0044】かように、同一のトラック上に、異なる幅
で、第1の信号列及び第2の信号列をトラック方向に同
期して重ね書きすると、第1の信号列の信号が“1”で
第2の信号列の信号が“1”の領域と、第1の信号列の
信号が“0”で第2の信号列の信号が“0”の領域と、
第1の信号列の信号が“1”で第2の信号列の信号が
“0”の領域と、第1の信号列の信号が“0”で第2の
信号列の信号が“1”の領域とは、第1の書き込み信号
列の幅と同じかそれよりも大径の再生用レーザスポット
を照射したとき、夫々再生用レーザスポットが照射され
た領域の合計の磁化状態が異なるので、4値の記録信号
を検出できる。また、記録信号を3つの信号列に分割
し、同一のトラック上にこれら3つの信号列を重ね書き
すれば、同様の原理によって、6値又は8値の信号記録
を行える。
【0045】よって、従来より2値信号を記録するもの
として一般的に使用されている光磁気記録媒体を用い
て、信号の多値記録を実現でき、安価にして記録情報量
が大きい光磁気記録媒体を提供できる。
【0046】
【実施例】本発明の実施に適用される光磁気記録媒体の
第1例を、図1〜図4に基づいて説明する。図1は実施
例に係る光磁気記録媒体の要部断面図、図2は実施例に
係る光磁気記録媒体のトラックフォーマットの説明図、
図3は実施例に係る光磁気記録媒体のサーボ領域及び記
録領域の説明図、図4は磁性層の磁気特性を示すグラフ
図である。
【0047】図1から明らかなように、本例の光磁気記
録媒体は、片面に所望のプリフォーマットパターン2が
形成された透明基板1と、プリフォーマットパターン2
上に形成された第1誘電体層3と、第1誘電体層3上に
形成された磁性層4と、磁性層4上に形成された第2誘
電体層5と、第2誘電体層5上に形成された反射層6
と、反射層6上に形成された保護層7とからなる。
【0048】透明基板1としては、例えばポリカーボネ
ート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルペンテ
ン、エポキシなどの透明樹脂材料を所望の形状に成形し
たものや、所望の形状に形成されたガラス板の片面に所
望のプリフォーマットパターン2が転写された透明樹脂
層を密着したものなど、公知に属する任意の透明基板を
用いることができる。
【0049】プリフォーマットパターン2は、記録トラ
ック及び当該記録トラックを分割してなるデータ記録単
位を画定するものであって、図1に示すように、透明基
板1の表面に凹凸の形で記録することもできるし、磁性
層4に光磁気信号として記録することもできる。図2
は、サンプルサーボ方式の光磁気記録媒体に形成される
プリフォーマットパターンの一例を示すものであって、
記録トラック11が多数のデータ記録単位12に分割さ
れ、各データ記録単位12が、ID領域13と、サーボ
領域14と、データ領域15とに分割されている。ID
領域13には、各データ記録単位12の境界を示すマー
クや当該データ記録単位のアドレス、それに誤り検出符
号などが形成される。サーボ領域14には、図3に示す
ように、記録又は再生用のレーザビームを記録トラック
11に沿って走査するためのトラッキングピット16
と、記録領域14に記録される多値記録信号に含まれる
各信号のスライスレベルを設定するためのテスト信号
(レベル検出用ピット)17及び/又は多値記録信号の
エッジを検出するタイミングの基準となるタイミング信
号を生成するためのテスト信号(タイミング検出用ピッ
ト)18と、信号の記録再生に必要な基準クロックを引
き込むために必要な埋め込みクロックピット18aとが
形成される。また、データ領域15には、多値記録信号
が、光磁気記録信号として記録される。なお、サーボ領
域14にトラッキングピット16を備える構成に代え
て、記録又は再生用のレーザビームを記録トラック11
に沿って案内する案内溝を、透明基板1に形成すること
もできる。また、前記のレベル検出用ピット17及びタ
イミング検出用ピット18は、光磁気信号として記録す
ることもできるし、基板上の凹凸として形成し、その
幅、長さ、深さ等によって、テスト信号の各レベルを設
定することができる。
【0050】第1及び第2の誘電体層3,5は、膜内で
再生用光ビームを多重干渉させ、見掛け上のカー回転角
を増加するために設けられるものであって、前記透明基
板1よりも屈折率が大きい無機誘電体にて形成される。
誘電体層材料としては、シリコン、アルミニウム、ジル
コニウム、チタン、タンタルの酸化物又は窒化物が特に
好適である。第1誘電体層3は、600Å〜1200Å
の膜厚に形成される。また、第2の誘電体層5は、これ
と同等か、これよりも薄く形成される。
【0051】磁性層4としては、下記の一般式で表され
る非晶質垂直磁化膜を用いることができる。その膜厚
は、20〜500Åが好適である。
【0052】 一般式;(Tb100-AA)XFe100-X-Y-ZCoYZ 但し、15原子%≦X≦35原子% 5原子%≦Y≦15原子% 0原子%≦Z≦10原子% 0原子%≦A≦20原子% Tbは希土類元素であるテルビウム、Feは遷移金属で
ある鉄、Coは遷移金属であるコバルト、Mは〔Nb,
Cr,Pt,Ti,Al〕のグループから選択された少
なくとも1種類の元素QはGd,Nd,Dyから選択さ
れた少くとも1種類の元素。
【0053】この組成を有する希土類−遷移金属系の非
晶質合金は、図4に示すように、外部磁界に対する相対
信号出力の変化における記録状態と非記録状態の遷移領
域がほぼゼロ磁界付近になり、ゼロ磁界以下の磁界領域
及びゼロ磁界以上の磁界領域に記録信号の“0”と
“1”を割り当てることによって、2値の信号記録が可
能になる。
【0054】反射層6は、反射率を高めることで媒体の
実効カー回転角を高めると共に、熱伝導率を調整するこ
とで媒体の記録感度を調整するために設けられるもので
あって、再生用光ビームに対して高い反射率を有する物
質から形成される。具体的には、〔Al,Ag,Au,
Cu,Be〕のグループから選択された1種以上の金属
元素と、〔Cr,Ti,Ta,Sn,Si,Rb,P
e,Nb,Mo,Li,Mg,W,Zr〕のグループか
ら選択された1種以上の金属元素からなる合金が特に好
適であり、この種の合金を用いた場合、300Å〜10
00Åの膜厚に形成される。
【0055】保護層7は、膜体3〜6を機械的衝撃や化
学的な悪影響から保護するためのものであって、膜体全
体を覆って被着される。保護層材料としては、樹脂材料
を挙げることができる。特に、成膜が容易であることか
ら、紫外線硬化型樹脂が好適である。
【0056】次に、本発明の実施に適用される光磁気記
録媒体の第2例を、図5に基づいて説明する。本例の光
磁気記録媒体は、信号の2値記録が可能な前記の光磁気
記録媒体に、所謂磁気超解像を実現するための膜体を付
加したことを特徴とする。
【0057】この図から明らかなように、本例の光磁気
記録媒体は、透明基板1上に、第1誘電体層101と、
開口部形成層102と、切断層103と、磁性層104
と、第2誘電体層106と、反射層112と、保護層7
とから原則的に形成される。
【0058】開口部形成層102と切断層103と磁性
層104は、室温において互いに磁気的に交換結合する
磁性膜をもって構成され、再生用レーザビームの入射方
向に対して、この順に積層される。これらの磁性膜10
2,103,104は、開口部形成層102のキュリー
温度をTc1 、その保磁力をHc1 、切断層103のキ
ュリー温度をTc2 、その保磁力をHc2 、磁性層10
4のキュリー温度をTc3 、その保磁力をHc3 とし、
室温をT0 、切断層103及び磁性層104が開口部形
成層102に及ぼす交換磁界をHw 、再生時に印加する
外部磁界(以下、再生磁界という)をHr とすると下記
の〜の条件を満たすように、キュリー温度及び保磁
力が調整される。 T0 <Tc2 <Tc1 ,Tc3 Hc1 +Hw <H (但し、再生時に切断層103のキュリー温度Tc
またはその近傍まで昇温する領域において) Hc3 >Hr (但し、再生時に切断層103のキュリー温度Tc2
たはその近傍まで昇温する領域において) Hc1 <Hw (但し、室温において)。
【0059】以下、このように構成された光磁気記録媒
体からの信号の再生原理を、図6に基づいて説明する。
光磁気記録媒体には、図6(a)に示すように、記録ト
ラックに沿って、再生用光ビーム130のスポット径D
よりも小径の記録マーク120aが、再生用光ビーム1
30のスポット径Dよりも小さなピッチで記録されてい
る。
【0060】光学ヘッド及び磁気ヘッドに対して光磁気
記録媒体を相対的に駆動しつつ、光磁気記録媒体に再生
用光ビーム130を照射すると、そのエネルギによって
開口部形成層102、切断層103、磁性層104が昇
温されるが、矢印Aの方向に光磁気記録媒体を駆動しつ
つ記録トラックに沿って再生用光ビーム130を照射す
ると、再生用光ビーム130の照射時間の差から、図6
(b)に示すように、スポット131の後縁部分が最も
高温になる。そこで、再生用光ビーム130の強度を、
当該高温領域131aの温度が切断層103のキュリー
温度Tc2 以上又はその近傍になるように調整すると、
切断層103及び磁性層104が開口部形成層102に
及ぼす交換磁界Hw がゼロ若しくは非常に小さな値とな
り、開口部形成層102と磁性層104との間の磁気的
結合が断ち切られる。
【0061】この状態で、Hc1 +Hw よりも大きな再
生磁界Hr を各磁性膜に印加すると、図6(a)に示す
ように開口部形成層102の高温領域131aに対応す
る部分の磁化が再生磁界方向に揃えられ、その領域にお
ける開口部形成層102の記録マーク102aは消失す
る。一方、高温領域131a以外の部分では、交換磁界
w は大きな値を維持しており、開口部形成層102と
磁性層104とは磁気的に結合されているので、開口部
形成層102に記録された記録マーク102aはそのま
ま保たれている。したがって、記録トラックに沿って再
生用光ビーム130を操作したとき、高温領域131a
中の記録マーク120aが信号の読出しに関してマスク
され、スポット131のうちの高温領域131aを除く
三日月形の部分のみがアパーチャとなって、記録マーク
120aからの信号が読み出される。よって、磁区間ピ
ッチがスポット径Dの1/2程度に調整された光磁気記
録媒体からの信号の読み出しが可能になり、再生分解能
が向上する。
【0062】なお、磁性層104の保磁力Hc3 は、再
生磁界Hr よりも大きく設定されているので、再生磁界
r の印加によって磁性層104の記録マーク120a
が消去されることはない。また、光磁気記録媒体の駆動
に伴って再生用光ビーム130の照射部から外れた部分
は、順次室温まで冷却され、切断層103の温度がTc
2 以下まで冷却された段階で、再度各磁性膜間に交換磁
界Hw が復活する。よって、その交換結合力によって磁
性層104の反転磁区が開口部形成層102に転写され
るので、信号の再生動作を繰り返しても、当初の記録状
態が消失することはない。
【0063】図7に、磁気超解像方式による多値記録信
号再生方法の他の例を示す。本例の再生方式は、図6の
方法とは異なり、光学ヘッドの上流側において開口部形
成層102に初期化磁界を印加し、高温部131aにア
パーチャを形成することを特徴とする。
【0064】なお、磁気超解像方式の光磁気記録媒体
は、必ずしも図6、図7に示した膜構造を有するものに
限定されるものではなく、必要に応じて1ないし複数の
膜体を省略することもできるし、必要に応じて1ないし
複数の膜体を加えることもできる。例えば、切断層10
3については、これを省略することもできる。
【0065】以下、本発明に係る光磁気記録媒体の多値
記録方法について説明する。
【0066】〈多値記録再生方法の第1例〉本例の多値
記録方法は、図1又は図5に表示した光磁気記録媒体
に、磁界変調方式により信号を4値記録することを特徴
とする。
【0067】まず、光磁気記録媒体をターンテーブル等
の媒体駆動部に装着し、透明基板側に光学ヘッドを、保
護層側に磁気ヘッドを配置する。媒体駆動部を起動して
光磁気記録媒体と光学ヘッド及び磁気ヘッドとを相対的
に所定の線速度で駆動し、光学ヘッド及び磁気ヘッドを
所定のトラックに位置付ける。しかる後に、光学ヘッド
より当該所定の記録トラックに沿って一定強度のレーザ
ビームを照射しつつ、磁気ヘッドより所望の記録信号に
てパルス状に信号変調された磁界を印加して信号の記録
を行う。
【0068】この場合、図8に示すように、2値信号で
ある記録信号(010010010001111001
10100011110011)を、先頭から2つずつ
の信号の組に区切り、(01)(00)(10)(0
1)(00)(01)(11)(10)(01)(1
0)(10)(00)(11)(11)(00)(1
1)という信号列に変換する。さらに、各組の第1番目
の信号と第2番目の信号とを別個に取りだすことによっ
て、(0010001101101101)という第1
の信号列と、(1001011010001101)と
いう第2の信号列とに分割する。
【0069】そして、レーザビームが、所望の記録トラ
ックの先頭位置に至ったとき、光学ヘッドより照射され
るレーザビームの強度を記録レベルP1 に切り替えると
共に、磁気ヘッドより第1の信号列にて(+),(−)
方向に信号変調された磁界H1 を印加する。これによっ
て、図8(a)に示すように、光磁気記録媒体に幅広の
第1の書き込み信号列201を形成する。
【0070】次いで、レーザビームを、第1の書き込み
信号列201が形成された記録トラックの先頭位置に再
度位置付け、光学ヘッドより照射されるレーザビームの
強度を、前記第1の書き込み信号列201を書き換え可
能なレベルP2 (P1>P2)に切り替えると共に、磁気
ヘッドより第2の信号列にて(+),(−)方向に信号
変調された磁界H2 を印加する。これによって、図8
(a)に示すように、第1の書き込み信号列201の中
心部に、第1の書き込み信号列201の幅よりも狭い第
2の書き込み信号列202を形成する。第1の書き込み
信号列201の幅よりも第2の書き込み信号列202の
幅を小さくし、第1の書き込み信号列201の一部を第
2の書き込み信号列202に書き換えることは、磁性層
4上に照射される記録レーザ光の強度や記録用レーザス
ポットの大きさを調整することによって行うことができ
る。
【0071】記録信号の再生は、第1の書き込み信号列
201の幅よりもスポット径Dが大きな再生用レーザビ
ーム210を、記録トラックに沿って照射することによ
り行える。すなわち、記録トラックに沿って第1の書き
込み信号列201の幅よりもスポット径Dが大きな再生
用レーザビーム210を照射すると、図8(b)に示す
ように、第1の信号列の信号が“1”で第2の信号列の
信号が“1”の領域と、第1の信号列の信号が“1”で
第2の信号列の信号が“0”の領域と、第1の信号列の
信号が“0”で第2の信号列の信号が“1”の領域と、
第1の信号列の信号が“0”で第2の信号列の信号が
“0”の領域とでは、各々磁化のパターンにより再生用
レーザスポット210が照射された領域の合計の磁化状
態が異なるので、前記各領域における合計の磁化状態
に、夫々“0”、“1”、“2”、“3”を割り当てる
ことによって、4値の記録信号を検出できる。
【0072】かように、本例の記録再生方式によると、
従来より2値信号を記録するものとして一般的に使用さ
れている光磁気記録媒体を用いて、信号の4値記録を実
現でき、安価にして記録情報量が大きい光磁気記録媒体
を提供できる。
【0073】なお、磁界変調方式に代えて、公知の光変
調方式によっても同様の4値記録を実行できることは勿
論である。
【0074】〈多値記録再生方法の第2例〉本例の多値
記録方法は、図1又は図5に表示した光磁気記録媒体
に、光磁界同時変調方式により信号を4値記録すること
を特徴とする。
【0075】第1実施例の場合と同様に、光磁気記録媒
体をターンテーブル等の媒体駆動部に装着し、透明基板
側に光学ヘッドを、保護層側に磁気ヘッドを配置する。
媒体駆動部を起動して光磁気記録媒体と光学ヘッド及び
磁気ヘッドとを相対的に所定の線速度で駆動し、光学ヘ
ッド及び磁気ヘッドを所定のトラックに位置付ける。し
かる後に、図9に示すように、光学ヘッドより当該所定
の記録トラックに沿ってパルス状に強度変調されたレー
ザビームを照射しつつ、磁気ヘッドより所望の記録信号
にて(+),(−)方向に信号変調された磁界を印加し
て信号の記録を行う。
【0076】記録信号は、第1実施例と同様の方法で、
第1の信号列と第2の信号列とに分割する。そして、レ
ーザビームが、所望の記録トラックの先頭位置に至った
とき、光学ヘッドより照射されるレーザビームをパルス
状に切り替えると共に、その強度を記録レベルP1 に切
り替える。また、磁気ヘッドより第1の信号列にて
(+),(−)方向に信号変調された磁界H1 を印加す
る。これによって、図9(a)に示すように、光磁気記
録媒体に幅広の第1の書き込み信号列201を形成す
る。パルス状の記録用レーザビームは、磁気ヘッドより
印加される外部磁界が目標値に到達したタイミングに併
せて照射される。
【0077】次いで、レーザビームを、第1の書き込み
信号列201が形成された記録トラックの先頭位置に再
度位置付け、光学ヘッドより照射されるレーザビームを
パルス状に切り替えると共に、その強度を、前記第1の
書き込み信号列201を書き換え可能なレベルP2 (P
1>P2)に切り替える。また、磁気ヘッドより第2の信
号列にて(+),(−)方向に信号変調された磁界H2
を印加する。これによって、図9(a)に示すように、
第1の書き込み信号列201の中心部に、第1の書き込
み信号列201の幅よりも狭い第2の書き込み信号列2
02を形成する。この場合にも、パルス状の記録用レー
ザビームは、磁気ヘッドより印加される外部磁界が目標
値に到達したタイミングに併せて照射される。なお、本
例の記録再生方式においては、第1回目の記録時と第2
回目の記録時とで記録用レーザビームの発光タイミング
を時間tだけずらしている。このようにすると、図10
に示すように、第1回目と第2回目の記録用レーザビー
ムの発光タイミングを揃えた場合よりも、各領域より検
出される再生信号の波形が、よりシャープになる。時間
tは、再生信号の波形が、最もシャープになる値に調節
される。
【0078】記録信号の再生は、前記第1実施例の場合
と同様に、第1の書き込み信号列201の幅よりもスポ
ット径Dが大きな再生用レーザビーム210を、記録ト
ラックに沿って照射することにより行われる。これによ
って、図9(b)に示すように、第1の信号列の信号が
“1”で第2の信号列の信号が“1”の領域と、第1の
信号列の信号が“1”で第2の信号列の信号が“0”の
領域と、第1の信号列の信号が“0”で第2の信号列の
信号が“1”の領域と、第1の信号列の信号が“0”で
第2の信号列の信号が“0”の領域とから、4値の記録
信号を検出できる。
【0079】本実施例によると、前記第1実施例と同様
の効果を奏するほか、磁気ヘッドによって印加される外
部磁界が目標値に到達したタイミングに併せてパルス状
の記録用レーザビームを照射するようにしたので、各磁
化ドメインのエッジがシャープになり、ジッタに対する
マージンを大きくできる。また、第1回目の記録時と第
2回目の記録時とで記録用レーザビームの発光タイミン
グをずらしたので、第1回目と第2回目の記録用レーザ
ビームの発光タイミングを揃えた場合よりも各領域より
シャープな再生信号を得ることができる。よって、これ
らの効果より、ピットエッジ記録が可能になる。
【0080】〈多値記録再生方法の第3例〉本例の多値
記録方法は、図1又は図5に表示した光磁気記録媒体
に、光磁界同時変調方式により信号を8値記録すること
を特徴とする。
【0081】第1実施例の場合と同様に、光磁気記録媒
体をターンテーブル等の媒体駆動部に装着し、透明基板
側に光学ヘッドを、保護層側に磁気ヘッドを配置する。
媒体駆動部を起動して光磁気記録媒体と光学ヘッド及び
磁気ヘッドとを相対的に所定の線速度で駆動し、光学ヘ
ッド及び磁気ヘッドを所定のトラックに位置付ける。し
かる後に、図11に示すように、光学ヘッドより当該所
定の記録トラックに沿ってパルス状に強度変調されたレ
ーザビームを照射しつつ、磁気ヘッドより所望の記録信
号にて(+),(−)方向に信号変調された磁界を印加
して信号の記録を行う。
【0082】この場合、図11に示すように、2値信号
である記録信号(01100110001000101
0111101010101100000110111
001110)を、先頭から3つずつの信号の組に区切
り、(011)(001)(100)(010)(00
1)(010)(111)(101)(010)(10
1)(100)(000)(110)(111)(00
1)(110)という信号列に変換する。さらに、各組
の第1番目の信号と第2番目の信号と第3番目の信号を
別個に取りだすことによって、(0010001101
101101)という第1の信号列と、(100101
1010001101)という第2の信号列と、(11
00101101000110)という第3の信号列と
に分割する。
【0083】そして、レーザビームが、所望の記録トラ
ックの先頭位置に至ったとき、光学ヘッドより照射され
るレーザビームをパルス状に切り替えると共に、その強
度を記録レベルP1 に切り替える。また、磁気ヘッドよ
り第1の信号列にて(+),(−)方向に信号変調され
た磁界H1 を印加する。これによって、図11(a)に
示すように、光磁気記録媒体に幅広の第1の書き込み信
号列201を形成する。パルス状の記録用レーザビーム
は、磁気ヘッドより印加される外部磁界が目標値に到達
したタイミングに併せて照射される。
【0084】次いで、レーザビームを、第1の書き込み
信号列201が形成された記録トラックの先頭位置に再
度位置付け、光学ヘッドより照射されるレーザビームを
パルス状に切り替えると共に、その強度を、前記第1の
書き込み信号列201を書き換え可能なレベルP2 (P
1>P2)に切り替える。また、このとき、記録用レーザ
ビームの中心を、第1の書き込み信号列201上であっ
て、当該第1の書き込み信号列201の中心から幅方向
にオフセットする。さらに、これと同時に、磁気ヘッド
より第2の信号列にて(+),(−)方向に信号変調さ
れた磁界H2 を印加する。これによって、図11(a)
に示すように、第1の書き込み信号列201の中心から
幅方向にオフセットした位置に、第1の書き込み信号列
201の幅よりも狭い第2の書き込み信号列202を形
成する。この場合にも、パルス状の記録用レーザビーム
は、磁気ヘッドより印加される外部磁界が目標値に到達
したタイミングに併せて照射される。
【0085】さらに、レーザビームを、第1及び第2の
書き込み信号列201,202が形成された記録トラッ
クの先頭位置にみたび位置付け、光学ヘッドより照射さ
れるレーザビームをパルス状に切り替えると共に、その
強度を、前記第1の書き込み信号列201を書き換え可
能なレベルP3(P1>P2≠P3、但し、本実施例では、
2>P3)に切り替える。また、このとき、記録用レー
ザビームの中心を、第1の書き込み信号列201上であ
って、前記第2の書き込み信号列202と重ならない位
置にオフセットする。さらに、これと同時に、磁気ヘッ
ドより第3の信号列にて(+),(−)方向に信号変調
された磁界H3 を印加する。これによって、図11
(a)に示すように、第1の書き込み信号列201上の
第2の書き込み信号列202と重ならない位置に、第1
及び第2の書き込み信号列201,202の幅よりも狭
い第3の書き込み信号列203を形成する。この場合に
も、パルス状の記録用レーザビームは、磁気ヘッドより
印加される外部磁界が目標値に到達したタイミングに併
せて照射される。
【0086】記録信号の再生は、前記第1実施例及び第
2実施例の場合と同様に、第1の書き込み信号列201
の幅よりもスポット径Dが大きな再生用レーザビーム2
10を、記録トラックに沿って照射することにより行わ
れる。これによって、図11(b)に示すように、第
1、第2、第3の信号列の信号が共に“1”の領域と、
第1及び第2の信号列の信号が“1”で第3の信号列の
信号が“0”の領域と、第1及び第3の信号列の信号が
“1”で第2の信号列の信号が“0”の領域と、第1の
信号列の信号が“1”で第2及び第3の信号列の信号が
“0”の領域と、第1の信号列の信号が“0”で第2及
び第3の信号列の信号が“1”の領域と、第2の信号列
の信号が“1”で第1及び第3の信号列の信号が“0”
の領域と、第1及び第2の信号列の信号が“0”で第3
の信号列の信号が“1”の領域と、第1、第2、第3の
信号列の信号が共に“0”の領域とから、8値の記録信
号を検出できる。
【0087】かように、本例の記録再生方式によると、
従来より2値信号を記録するものとして一般的に使用さ
れている光磁気記録媒体を用いて、信号の8値記録を実
現でき、さらに安価にして記録情報量が大きい光磁気記
録媒体を提供できる。
【0088】なお、本第3実施例においては、第2の信
号列202と第3の信号列203とを互いに離隔して第
1の信号列201上に重ね書きしたが、図12に示すよ
うに、第2の信号列202と第3の信号列203とを第
1の信号列201の中心部で接触させても、前記と同様
に信号の8値記録を実現できる。
【0089】また、図13に示すように、第2の信号列
202と第3の信号列203の外側辺を第1の信号列2
01の外側辺に合致させ、第2の信号列202と第3の
信号列203を互いに離隔させても、前記と同様に信号
の8値記録を実現できる。
【0090】また、本第3実施例においては、光磁界同
時変調方式によって第1、第2、第3の信号列201,
202,203の記録を行ったが、かかる構成に代え
て、公知の光変調方式又は磁界変調方式によっても同様
の8値記録を実行できることは勿論である。
【0091】さらに、本第3実施例においては、第1、
第2、第3の信号列201,202,203の先頭を同
一位置に設定したが、第2実施例の記録再生方式と同様
に、第1回目、第2回目、第3回目の記録におけるレー
ザパルスの照射タイミングを夫々ずらして、シャープな
再生信号波形が得られるようにすることもできる。
【0092】〈多値記録再生方法の第4例〉本例の多値
記録再生方法は、図1又は図5に表示した光磁気記録媒
体に、光磁界同時変調方式により信号を6値記録するこ
とを特徴とする。
【0093】信号の記録再生は、前記第3実施例の場合
と同様の手順で行われる。但し、図14(a)に示すよ
うに、第2の書き込み信号列202と第3の書き込み信
号列203を、同一の幅に形成する点が異なる。このよ
うにすると、第1及び第2の信号列の信号が“0”で第
3の信号列の信号が“1”の領域と、第1及び第3の信
号列の信号が“0”で第2の信号列の信号が“1”の領
域とは、再生用レーザスポット210内における合計の
磁化状態が同一になる。また、第1及び第2の信号列の
信号が“1”で第3の信号列の信号が“0”の領域と、
第1及び第3の信号列の信号が“1”で第2の信号列の
信号が“0”の領域とは、再生用レーザスポット210
内における合計の磁化状態が同一になる。
【0094】したがって、このようにして信号の記録が
行われた光磁気記録媒体からは、図14(b)に示すよ
うに、第1、第2、第3の信号列の信号が共に“1”の
領域と、第1の信号列の信号が“0”で第2及び第3の
信号列の信号が“1”の領域と、第1及び第2の信号列
の信号が“1”で第3の信号列の信号が“0”の領域
(第1及び第3の信号列の信号が“1”で第2の信号列
の信号が“0”の領域と等価)と、第1及び第2の信号
列の信号が“0”で第3の信号列の信号が“1”の領域
(第1及び第3の信号列の信号が“0”で第2の信号列
の信号が“1”の領域と等価)と、第1の信号列の信号
が“1”で第2及び第3の信号列の信号が“0”の領域
と、第1、第2、第3の信号列の信号が共に“0”の領
域とから、6値の記録信号を検出できる。
【0095】なお、本第4実施例においては、第2の信
号列202と第3の信号列203とを互いに接して第1
の信号列201上に重ね書きしたが、図15及び図16
に示すように、第2の信号列202と第3の信号列20
3とを互いに離隔させても、これら第2及び第3の信号
列202,203が同幅であれば、前記と同様に信号の
6値記録を実現できる。
【0096】また、本第4実施例においては、光磁界同
時変調方式によって第1、第2、第3の信号列201,
202,203の記録を行ったが、かかる構成に代え
て、公知の光変調方式又は磁界変調方式によっても同様
の6値記録を実行できることは勿論である。
【0097】さらに、本第4実施例においては、第1、
第2、第3の信号列201,202,203の先頭を同
一位置に設定したが、第2実施例の記録再生方式と同様
に、第1回目、第2回目、第3回目の記録におけるレー
ザパルスの照射タイミングを夫々ずらして、シャープな
再生信号波形が得られるようにすることもできる。
【0098】〈多値記録再生方法の第5例〉本例の多値
記録再生方法は、複数の書き込み信号列に記録された信
号の組合せで信号が多値記録された光磁気記録媒体か
ら、通常の光磁気再生装置を用いたのでは得ることがで
きないより高次の多値信号を再生できるようにしたこと
を特徴とする。
【0099】即ち、多値記録再生方法の第4例において
説明したように、例えば幅広の第1の信号列201上に
これよりも幅が狭くかつ互いに同一幅の第2及び第3の
信号列202,203を重ね書きした場合、通常の光磁
気再生装置によると、第1及び第2の信号列の信号が
“1”で第3の信号列の信号が“0”の領域と第1及び
第3の信号列の信号が“1”で第2の信号列の信号が
“0”の領域、及び第1及び第2の信号列の信号が
“0”で第3の信号列の信号が“1”の領域と第1及び
第3の信号列の信号が“0”で第2の信号列の信号が
“1”の領域とを判別することができず、媒体の磁化状
態が8種類あるにも拘らず、6値の再生信号しか検出で
きない。本例は、光磁気再生装置を工夫することによっ
て、かかる不都合を解消し、媒体の磁化状態の数に応じ
た数の再生信号を検出できるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0100】図17に、本例の多値記録再生方法を実行
するための光磁気再生装置を示す。図17(a)におい
て、301は光磁気ディスク、302は光磁気ディスク
301の回転スピンドル、303は磁気ヘッド、304
はレーザ光源、305はコリメータレンズ、306はプ
リズム群、307は第1のビームスプリッタ、308は
ミラー、309は対物レンズ、310は第2のビームス
プリッタ、311は1/2波長板、312は集光レン
ズ、313は第3のビームスプリッタ、314,315
は4分割光検出器、316はハーフミラー、317はフ
ォーカシング用ディテクタ、318はトラッキング用デ
ィテクタを示している。
【0101】本例装置の特徴とするところは、信号検出
用のディテクタとして4分割光検出器314,315を
用いたことにあり、その他の部分については従来より一
般的に用いられている光磁気再生装置と同じである。4
分割光検出器314の受光面は図17(b)に示すよう
にD1,D2,D3,D4をもって構成され、4分割光
検出器315の受光面は図17(b)にかっこ書したよ
うにD1’,D2’,D3’,D4’をもって構成され
ている。各4分割光検出器314,315は、図17
(b)に示すように受光面D2,D3(D2’,D
3’)と受光面D1,D4(D1’,D4’)とを再生
用レーザビームスポット210の進行方向に向け、かつ
受光面D1,D2(D1’,D2’)と受光面D3,D
4(D3’,D4’)との界面を再生用レーザビームス
ポット210の中心及び信号列202,203の境界に
合致させた状態で第3のビームスプリッタ313に対し
て光学的に共役の位置に設置される。これによって、互
いに同一番号の受光面の出力信号の差をとることによっ
て、信号の差動検出が可能になる。本構成の光磁気再生
装置によると、記録磁区が再生用レーザビームスポット
210の中心から右側又は左側にオフセットしている場
合、反射光線断面内の偏光面回転分布が非対称となるの
で、各受光面D1,D2,D3,D4,D1’,D
2’,D3’,D4’からの信号出力を演算することに
よって再生用レーザビームスポット210の右側にオフ
セットした記録磁区の信号と左側にオフセットした記録
磁区の信号とを判別できる。
【0102】以下、図18を用いて本例に係る多値信号
再生方法をより詳細に説明する。図18(a)に示すよ
うに、2つの書き込み信号列202,203が隣接して
記録された記録トラックの中心に再生用レーザビームス
ポット210の中心を位置付け、2つの4分割光検出器
314,315の対応する受光面どうしの差動出力(D
1−D1’)、(D2−D2’)、(D3−D3’)、
(D4−D4’)を求めると、それらの差動出力波形は
図18(b)に示す波形となる。これらの各差動出力を
全て加算した信号が、非分割型の光検出器を用いた通常
の再生装置にて検出される光磁気信号に相当するもので
あって、その波形は図18(c)に示す波形となる。こ
の図18(c)の信号をスライスレベルS1 をしきい値
として2値化すると、図18(e)にS1 で示す2値化
信号が得られる。
【0103】また、(D1−D1’)−(D2−D2’)+(D3−D
3’)−(D4−D4’)の演算を行うと、演算器の出力信号波
形は図18(d)に示す波形となり、磁化状態Cはプラ
スからマイナスへのゼロクロス点として、磁化状態Dは
マイナスからプラスへのゼロクロス点として検出でき
る。この図18(d)の信号をスライスレベルS3 ,S
4をしきい値として2値化すると、図18(e)にS
3 ,S4 で示す2値化信号が得られる。なお、本実施例
では、この後の処理を容易にするため、信号S1 を信号
3 ,S4 に対して記録クロックの半周期だけ検出時間
を遅延させて検出している。
【0104】次に、信号S3 と信号S4 の1つ先のデー
タとの論理積をとることによって信号S’を得ると共
に、信号S3 と信号S4 の1つ前のデータとの論理積を
とることによって信号S”を得る。さらに、信号S’と
信号S1 の論理和をとることによって信号(S’+S
1 )を得ると共に、信号S”と信号S1 の論理和をとる
ことによって信号(S”+S1 )を得ることによって、
図18(a)に示した記録信号を再生できる。
【0105】かように本例の記録再生方法によると、互
いに相隣接して記録された2つの信号列に記録された信
号を夫々独立に再生することができるので、図18
(a)に示した信号列から4値の信号を検出することが
できる。また、この信号再生方法を図14〜図16の信
号列に適用した場合には、8値の信号再生が可能にな
る。
【0106】〈多値記録再生方法の第6例〉本例の多値
記録再生方法は、図2及び図3に示したスライスレベル
設定用テスト信号(レベル検出用ピット)17の記録方
法に関する。
【0107】レベル検出用ピット17は、データ領域1
5に所望の信号を記録するに際して、当該データ領域1
5を含むデータ記録単位12の先頭に設けられたサーボ
領域14に、光磁気的手段によって記録される。すなわ
ち、記録用レーザビームがレベル検出用ピット17の形
成領域に至ったとき、レーザパワー及び/又は外部磁界
強度を順次切り替えて、多値記録信号に含まれる各レベ
ルの信号を、少なくとも1つずつ記録する。例えば、図
8に示す方法で、図1に示す光磁気記録媒体に4値の信
号を記録する場合、第1回目のトレース及び第2回目の
トレースで共に“1”の信号を書き込んで、記録信号の
“0”に対応する磁化状態を形成し、第1回目のトレー
スで“1”の信号を書き込み、第2回目のトレースで
“0”の信号を書き込んで、記録信号の“1”に対応す
る磁化状態を形成し、第1回目のトレースで“0”の信
号を書き込み、第2回目のトレースで“1”の信号を書
き込んで、記録信号の“2”に対応する磁化状態を形成
し、第1回目及び第2回目のトレースで共に“0”の信
号を書き込んで、記録信号の“3”に対応する磁化状態
を形成する。
【0108】レベル検出用ピット17の形成領域からの
再生信号波形は、図19のようになる。その信号長は、
必要に応じて任意に設定できるが、多値の信号レベルを
正確に判定するため、再生用レーザビームのスポット径
よりも長くすることが特に好ましい。また、磁気超解像
型の光磁気記録媒体を考慮するならば、テスト信号の各
レベルの信号に、前後の信号レベルと光学的な干渉によ
るレベルシフトを生じさせない領域をもたせることがよ
り好ましい。
【0109】多値記録信号の再生に当っては、図20に
示すように、テスト信号の再生時に、多値信号レベルの
1〜nのレベルを各々サンプルホールドし、信号レベル
kとk+1のサンプルホールドレベルVk とVk+1 から
信号レベルkとk+1を弁別するためのスライスレベル
(Vk +Vk+1 )/2を生成する。
【0110】なお、前記レベル検出用ピット17は、前
記データ記録単位の先頭部分に記録することもできる
し、データ記録単位中に一定間隔ごとに設けることもで
きる。また、前記データ記録単位は、セクタ構造を有す
る媒体の場合にはセクタ全体でも良いし、クロックの同
期をとるための信号に挾まれた領域でも良い。さらに
は、データの変復調のブロックであっても良いし、任意
のバイト数ごとに挿入しても良い。
【0111】〈多値記録再生方法の第7例〉本例の多値
記録再生方法は、図2及び図3に示したタイミング信号
生成用テスト信号(タイミング検出用ピット)18の記
録方法に関する。
【0112】タイミング検出用ピット18も、前記レベ
ル検出用ピット17とほぼ同様の方法で記録できる。す
なわち、記録用レーザビームがタイミング検出用ピット
18の形成領域に至ったとき、レーザパワー及び/又は
外部磁界強度を順次切り替えて、多値記録信号に含まれ
る各レベルの信号を記録する。但し、タイミング検出用
ピット18の形成においては、図21に示すように、多
値の信号レベル間の全てのエッジを少なくとも1ヵ所ず
つ持つように各レベルの信号が記録される。
【0113】その信号長は、必要に応じて任意に設定で
きるが、各多値レベルの長さの光学的な位相シフトを防
止するため、再生用レーザビームのスポット径の1/2
よりも長くすることが特に好ましい。また、磁気超解像
型の光磁気記録媒体を考慮するならば、テスト信号の各
エッジの信号に、前後のエッジの信号と光学的な干渉に
よるレベルシフトを生じさせない長さ以上のエッジ間隔
を設定することがより好ましい。
【0114】多値記録信号の再生に当っては、テスト信
号の再生時に、各エッジを独立に検出し、エッジ検出信
号の基準タイミングを生成する。データ信号再生時に
は、各エッジを独立に検出し、図22に示すように、テ
スト信号のエッジ検出タイミングを基準にして、各エッ
ジ検出信号を合成する。
【0115】なお、本例の場合にも、前記テスト信号
は、前記データ記録単位の先頭部分に記録することもで
きるし、データ記録単位中に一定間隔ごとに設けること
もできる。また、前記データ記録単位は、セクタ構造を
有する媒体の場合にはセクタ全体でも良いし、クロック
の同期をとるための信号に挾まれた領域でも良い。さら
には、データの変復調のブロックであっても良いし、任
意のバイト数ごとに挿入しても良い。
【0116】勿論、前記多値記録再生方法の第5例及び
第6例を組み合わせて、サーボ領域14に、前記レベル
検出用ピット17及びタイミング検出用ピット18の双
方を記録することもできる。その場合にも、前記テスト
信号は、前記データ記録単位の先頭部分に記録すること
もできるし、データ記録単位中に一定間隔ごとに設ける
こともできる。また、前記データ記録単位は、セクタ構
造を有する媒体の場合にはセクタ全体でも良いし、クロ
ックの同期をとるための信号に挾まれた領域でも良い。
さらには、データの変復調のブロックであっても良い
し、任意のバイト数ごとに挿入しても良い。
【0117】〈多値記録再生方法の第8例〉光磁気記録
媒体にマークエッジ記録を行う一手段として、図23に
示すように、一定の周期で記録磁区を形成し、情報信号
に応じて記録磁区のエッジ位置を記録磁区周期よりも十
分に小さな範囲で2段階以上に段階的に変調させた。こ
の方式を本発明の多値記録用光磁気記録媒体と組み合わ
せることにより、時間方向(トラック方向)と振幅方向
の2次元多値記録が実現できる。なお、記録磁区の形成
周期は、任意のエッジの信号とその前後のエッジの信号
との光学的な干渉によるエッジシフトを生じない長さ以
上の磁区長及び磁区間隔とすることがより好ましい。
【0118】記録方法としては、記録用レーザビームと
外部磁界とを同時に変調して記録する方式において、記
録用レーザビームの照射強度、照射時間、照射タイミン
グ、それに印加する外部磁界の強度あるいは切り替えの
タイミングなどを記録情報に応じて変調する方法がとら
れる。
【0119】図24は、記録用レーザビームの照射パル
ス幅を、記録情報信号に応じて段階的に変調した例を示
している。光磁界同時変調記録においては、光磁気記録
媒体が記録可能な温度に昇温された範囲が媒体冷却時に
外部磁界に応じた磁区となるので、エッジの位置は記録
用レーザビームの照射開始タイミングに大きく依存す
る。したがって、図25のように、パルス幅一定で照射
タイミングを記録情報信号に応じて段階的に変調するこ
とも可能である。さらには、熱的な履歴が残ることによ
るエッジシフトを防止するために、図26に示すよう
に、光照射パルスの前エッジを当該記録情報信号によっ
て、また後エッジを次の記録情報信号に応じて段階的に
変調しても良い。
【0120】図27は、記録用レーザビームの照射強度
を、記録情報信号に応じて段階的に変調した例を示して
いる。記録用レーザビームの照射強度を変調すると、記
録磁区の大きさ、すなわち記録磁区の磁化状態及び長さ
が光強度に応じて変調されるので、光照射タイミングを
変調する場合と同様に、エッジ位置を制御できる。ま
た、光強度単独に限られず、光照射タイミング制御や光
照射パルス幅制御と併用することも可能である。
【0121】図28は、外部磁界の強度を変調すること
により、エッジ位置を制御した例を示している。光磁気
記録媒体に印加される外部磁界強度を変化させると、記
録磁区の大きさが変化するので、記録用レーザビームの
照射強度等を変調する場合と同様に、エッジ位置を制御
できる。もちろん、これと光強度制御や光照射タイミン
グ制御、それに光照射パルス幅制御と併用することも可
能である。
【0122】図29は、外部磁界の印加タイミングを変
調することにより、エッジ位置を制御した例を示してい
る。この場合、記録磁区のエッジ位置は、印加磁界の切
り替え位置と対応するので、記録用レーザビームは、パ
ルスのみならずDC光でも良い。
【0123】〈多値記録再生方法の第9例〉光磁界同時
変調記録においては、光強度と光パルス幅により基本的
な磁区形状が決まる。図30に示すように、記録用レー
ザビームの強度と記録パルス幅を同時に制御することに
より、記録磁区長を一定に保ちつつ、記録磁区幅を変化
させることができる。すなわち、これによって各記録レ
ベルを微小に変化させることができるので、情報信号に
対応してレベルの微小変調を行うことにより、記録の多
値化が実現できる。前出の2次元多値記録と復号すれ
ば、記録磁区のエッジ位置、磁化状態に対応したレベル
位置、及び磁区の幅に対応したレベル位置の3パラメー
タによる3次元多値記録が実現できる。
【0124】以下に、本発明の他の多値記録再生方法を
列挙する。
【0125】透明基板上に積層される各膜の屈折率や
膜厚、それに磁性層のカー回転角などを調整することに
よって、各記録状態に対応する相対信号出力の間隔を等
しくする。例えば3値記録媒体の場合、図31に示すよ
うに、状態“0”、“1”、“2”に対応する記録信号
の各レベル間隔を等しくする。このようにすると、記録
信号の各レベル間隔の遷移に対する再生信号のS/Nが
均等になり、総合的に信号効率が高められる。本法は、
最小記録磁区の大きさが、再生用光のスポット径に対し
て比較的大きい場合、例えばスポット径の1/2以上で
ある場合に特に有効である。
【0126】最小記録磁区の大きさが、再生用光のス
ポット径よりも小さい場合、特にスポット径の1/2以
下の大きさで記録を行う場合、微小磁区の波形間干渉で
発生する信号レベルと各記録状態の大きな磁区から発生
する信号レベルとが異なるようにする。
【0127】最小記録磁区の大きさが、再生用光のスポ
ット径に対して比較的小さい場合、例えばスポット径の
1/2以下である場合には、これが連続すると、再生信
号の波形間干渉により信号出力は両状態の中間値をと
る。例えば、本発明の多値記録媒体に状態“0”と状態
“2”の同じ大きさの微小記録磁区を繰り返し記録した
場合、図32に示すように、状態“1”に対する再生用
光のスポット径に対して比較的大きい磁区の再生信号と
同じレベルとなり、両者の区別ができなくなる。
【0128】そこで、微小磁区の波形間干渉で発生する
信号レベルと各記録状態の大きな磁区から発生する信号
レベルとが異なるようにすると、状態“0”、状態
“1”、状態“2”、それに状態“0”と状態“1”と
の間の波形間干渉レベル、状態“0”と状態“2”との
間の波形間干渉レベル、状態“1”と状態“2”との間
の波形間干渉レベルにそれぞれ信号を割り当てることに
よって、より高次の多値記録が可能になる。
【0129】各信号レベルは、相互に一致しないように
し、好ましくは等間隔にする。その方法としては、媒体
で行う方法と記録方式で行う方法がある。媒体で行う方
法としては、図33に示すように、微小磁区の波形間干
渉で発生する信号レベルとは異なる信号レベルに各記録
状態の大きな磁区から発生する信号レベルが位置するよ
うに、各膜の多重干渉条件を設定する方法がある。ま
た、記録方式で行う方法としては、図34に示すよう
に、各記録状態の大きな磁区から発生する信号レベルと
は異なる位置に、微小磁区の波形間干渉で発生する信号
レベルが位置するように、記録磁区の面積比率を制御す
る方法がある。具体的には、媒体が記録再生装置に挿入
された際に、装置が微小記録磁区の面積比率を変化させ
て記録を試行し、各記録状態の大きな磁区から発生する
信号レベルと相互に一致せず、好ましくは等間隔にする
面積比を選定するという方法をとることができる。ま
た、これら媒体で行う方法と記録方式で行う方法とを併
用することもできる。この併用方式によると、より各信
号レベルの調整が容易となり、信号レベル間隔を等間隔
にすることができる。また、記録磁区の面積比率を制御
することにより、信号レベルを任意の位置に調整するこ
ともできる。さらには、干渉による発生するレベルをテ
スト信号として記録することも可能である。
【0130】透明基板の表面に例えば凹凸の形で形成
されるプリピット(位相ピット)を、当該媒体に対応し
た多値記録にする。プリピットの多値化は、プリピット
の長さ、幅、深さ、あるいはトラック幅方向の偏り量、
又はこれらの組合せを多段階に変更することによって実
現できる。
【0131】なお、図23〜図34における各記録磁区
の磁化状態の描写は模式的に簡略化されたものであっ
て、図35(a)〜(c)の各記録状態が、図35
(d)に示されるマークで代表的に描写されている。し
たがって、前記第7例以下の各記録再生方法は、図35
(a)〜(c)に示される各種のパターンで書き込み信
号列が記録された光磁気記録媒体に適用することができ
る。また、図35においては、1つの幅が広い記録磁区
上に1つの幅が狭い他の記録磁区を重ね書きするか、あ
るいは幅が狭い2つの記録磁区を隣接して形成した場合
のみについて表示されているが、例えば1つの幅が広い
記録磁区上に2以上の幅が狭い他の記録磁区が重ね書き
された光磁気記録媒体を用いて前記第7例以下の各記録
再生方法を実行することもできる。
【0132】〈多値記録再生方法の第10例〉本例の多
値記録再生方法は、記録時には複数のトラックに夫々1
列の信号列を書き込み、再生時には相隣接する複数のト
ラックに1つの再生用レーザビームスポットを同時に照
射することによって、信号の多値記録再生を行うことを
特徴とする。以下、FAD(Front Aperture Detectio
n)タイプの磁気超解像光磁気記録媒体を用い、再生時
に相隣接する3トラックに1つの再生用レーザビームス
ポットを同時に照射して4値の信号を再生する場合を例
にとって本例の多値記録再生を説明する。
【0133】図36(a)は光磁界同時変調方式によっ
て光磁気記録媒体に記録された書き込み信号列を模式的
に示す図であって、相隣接する3つの記録トラックTr
1,Tr2,Tr3にトラックピッチと同じか又はトラ
ックピッチよりも直径が小さい円形の記録磁区301,
302,303が配列されている。これらの記録磁区3
01,302,303は、図36(a)に示すように、
所要の大きさにスポット径が調整された記録用レーザビ
ームスポットを光磁気記録媒体にパルス状に照射しつ
つ、レーザビーム照射部に外部磁界を印加することによ
って記録することができる。各記録トラックTr1,T
r2,Tr3には、後に詳述するように図37及び図3
8に示す規則にしたがって信号が4値記録される。当該
規則に即した信号記録は、記録しようとする4値符号系
列を一時的にバッファメモリに記憶し、各記録トラック
ごとに記録すべき2値符号系列を記録することで行うこ
とができる。
【0134】図36(b)は記録トラックTr1,Tr
2,Tr3からの信号再生方式を模式的に示す図であ
る。磁気超解像は、集光された再生用レーザビームスポ
ット内の温度分布を利用することによって当該再生スポ
ットの直径よりも小さな記録磁区を再生する技術であっ
て、互いに交換結合する記録層と再生層を有する光磁気
記録媒体が用いられる。このうち、FADタイプの磁気
超解像は、低温状態で再生層に記録層の磁化状態が転写
されることを利用し、再生時に外部磁界を印加して再生
スポット内の高温領域の再生層の磁化を一方向に揃え、
これによって当該高温領域をマスクして低温領域からの
信号再生を可能にするものであって、微細な記録磁区を
高いS/Nで再生できるという特徴がある。本例の記録
再生方法においては、図36(b)に示すように、記録
トラックTr1,Tr2,Tr3にまたがって信号再生
用の開口部(低温領域)304が形成されるように再生
用レーザビームスポットが照射される。このようにする
と、記録トラックTr1,Tr2,Tr3に記録された
信号列を同時に読みだすことができるので、多値情報を
表す再生信号の検出が可能になる。
【0135】なお、記録トラックTr1,Tr2,Tr
3に同時に再生用レーザビームスポットを照射し、再生
信号を検出すると、記録トラックTr1に記録磁区があ
って記録トラックTr3に記録磁区がない場合の再生信
号と、記録トラックTr3に記録磁区があって記録トラ
ックTr1に記録磁区がない場合の再生信号と一致する
ため、いずれの記録トラックに記録磁区があるかを判別
することができず、最大3値の信号しか再生できない。
【0136】この問題を解決し、最大4値の信号再生を
可能にするため、本例の記録再生方法では、まず、FA
Dタイプの磁気超解像における再生スポットの開口部3
04を、図37(c)に示すように、第1の記録トラッ
クTr1上に形成される第1の領域E1と、第2の記録
トラックTr2上に形成される第2の領域E2と、第3
の記録トラックTr3上に形成される第3の領域E3と
に分割し、これら各領域から得られる再生信号振幅が記
録磁区の有無に応じて図38に示す関係になるように各
領域と各記録磁区との関係を調整する。ここで、領域E
2から得られる再生信号振幅を領域E1から得られる再
生信号振幅と領域E3から得られる再生信号振幅の和よ
りも大きくする手段としては、光磁気記録媒体の熱伝
導率を調整し、開口部304の形状及び大きさを工夫す
る、再生用スポット径に対する記録時のトラックピッ
チを調整する、図1及び図5に示した多値記録媒体を
用いて、第2の記録トラックTr2については磁界強度
が大きな信号を記録し、第1及び第3の記録トラックT
r1,Tr3については磁界強度が小さな信号を記録す
る、記録時のトラックピッチをTr1<Tr2かつT
r1=Tr3にするといった方法をとることができる。
【0137】また、記録トラックTr1,Tr2,Tr
3に記録すべき信号を、4値符号に対応させて図39の
ように取り決める。3つの記録トラックTr1,Tr
2,Tr3に図39の取り決めにしたがって記録磁区を
記録すれば、記録トラックTr1に記録磁区があって記
録トラックTr3に記録磁区がない場合の再生信号と、
記録トラックTr3に記録磁区があって記録トラックT
r1に記録磁区がない場合の再生信号とが変化するの
で、記録トラックTr1に記録磁区があって記録トラッ
クTr3に記録磁区がない場合と、記録トラックTr3
に記録磁区があって記録トラックTr1に記録磁区がな
い場合との判別が可能になる。即ち、記録トラックTr
1に記録磁区があって記録トラックTr3に記録磁区が
ない場合は、Tr2にも記録磁区があるという規則にな
っており、かつ領域E2から得られる再生信号振幅が領
域E1及びE3から得られる再生信号振幅の和よりも大
きいので、図39に示すように全体としての再生信号振
幅がi3よりも大きくなる。一方、記録トラックTr3
に記録磁区があって記録トラックTr1に記録磁区がな
い場合は、全体としての再生信号振幅がi1となるの
で、上記の判別が可能になる。
【0138】図37(b)に、図38(a)の書き込み
信号列から読みだされる再生信号の波形を示す。この図
から明らかなように、光磁気記録媒体上のTr1とTr
2とにのみ記録磁区301,302が記録されている領
域に開口部304が形成された場合には、開口部304
から検出される再生信号の振幅がi3以上になり、Tr
3にのみ記録磁区303が記録されている領域に開口部
304が形成された場合には、開口部304から検出さ
れる再生信号の振幅がi1になる。また、Tr1とTr
3とにのみ記録磁区301,303が記録されている領
域に開口部304が形成された場合には、開口部304
から検出される再生信号の振幅がi2になり、いずれの
記録トラックにも記録磁区303が記録されていない場
合には、開口部304から検出される再生信号の振幅が
i0になる。かように、本例の方法によれば、3つの記
録トラックTr1,Tr2,Tr3を用いて4値の信号
を再生することができる。
【0139】なお、前記実施形態例においては、3本の
トラックに4値記録する場合を例にとって説明したが、
5本以上のトラックを用いることによってより高次の多
値記録を行うことも勿論可能である。一般的には、2m
+1(m=1,2,3,・・・・・)本のトラックを用
いてL≦(2の2m乗)を満足するL値記録を行うこと
ができる。
【0140】また、前記実施形態例においては、光磁界
同時変調方式を用いて信号の記録を行ったが、磁界変調
方式によって信号を記録した場合にも、前記と同様の多
値記録が可能になる。磁界変調方式によって記録された
信号のパターン及び信号再生方法を図40に示す。
【0141】さらに、前記実施形態例においては、磁気
超解像方式の光磁気記録媒体を用いて信号の記録再生を
行ったが、通常の光磁気記録媒体に光磁界同時変調方式
によって信号を記録した場合にも、前記と同様の多値記
録が可能になる。本例の光磁気記録媒体に記録された信
号のパターン及び信号再生方法を図41に示す。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
従来より2値信号を記録するものとして一般的に使用さ
れている光磁気記録媒体を用いて、信号の多値記録を実
現できるので、安価にして記録情報量が大きい光磁気記
録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る光磁気記録媒体の要部断面図
である。
【図2】第1実施例に係る光磁気記録媒体のトラックフ
ォーマット説明図である。
【図3】第1実施例に係る光磁気記録媒体のサーボ領域
及び記録領域の説明図である。
【図4】第1実施例に係る光磁気記録媒体の磁気特性を
示すグラフ図である。
【図5】第2実施例に係る光磁気記録媒体の膜構造を示
す説明図である。
【図6】第2実施例に係る光磁気記録媒体を用いた磁気
超解像再生方式の第1例を示す説明図である。
【図7】第2実施例に係る光磁気記録媒体を用いた磁気
超解像再生方式の第2例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る多値記録再生方法の第1例を示す
説明図である。
【図9】本発明に係る多値記録再生方法の第2例を示す
説明図である。
【図10】記録用レーザビームの発光タイミングと再生
信号波形との関係を示すグラフ図である。
【図11】本発明に係る多値記録再生方法の第3例を示
す説明図である。
【図12】第3例に係る多値記録再生方法の変形例を示
す説明図である。
【図13】第3例に係る多値記録再生方法のさらに他の
変形例を示す説明図である。
【図14】本発明に係る多値記録再生方法の第4例を示
す説明図である。
【図15】第4例に係る多値記録再生方法の変形例を示
す説明図である。
【図16】第4例に係る多値記録再生方法のさらに他の
変形例を示す説明図である。
【図17】第5例に係る多値記録再生方法に適用される
記録再生装置の構成図である。
【図18】本発明に係る多値記録再生方法の第5例を示
す説明図である。
【図19】レベル検出用ピットから読み出される再生信
号波形を示すグラフ図である。
【図20】多値記録再生方法の第6例を実行するエッジ
検出回路のブロック図である。
【図21】タイミング検出信号の生成方法を示すグラフ
図である。
【図22】多値記録再生方法の第7例を実行するタイミ
ング検出回路のブロック図である。
【図23】多値記録再生方式の第8例を示す説明図であ
る。
【図24】第8例に係る多値記録再生方式の変形例を示
す説明図である。
【図25】第8例に係る多値記録再生方式のさらに他の
変形例を示す説明図である。
【図26】第8例に係る多値記録再生方式のさらに他の
変形例を示す説明図である。
【図27】第8例に係る多値記録再生方式のさらに他の
変形例を示す説明図である。
【図28】第8例に係る多値記録再生方式のさらに他の
変形例を示す説明図である。
【図29】第8例に係る多値記録再生方式のさらに他の
変形例を示す説明図である。
【図30】多値記録再生方式の第9例を示す説明図であ
る。
【図31】本発明に係る多値記録再生方式の他の例を示
す説明図である。
【図32】本発明に係る多値記録再生方式のさらに他の
例を示す説明図である。
【図33】本発明に係る多値記録再生方式のさらに他の
例を示す説明図である。
【図34】本発明に係る多値記録再生方式のさらに他の
例を示す説明図である。
【図35】図23〜図34における磁区の表記方法を説
明する図である。
【図36】多値記録再生方式の第10例を示す説明図で
ある。
【図37】多値記録再生方式の第10例を示す説明図で
ある。
【図38】第10例に係る多値記録再生方式の信号読み
だし領域の区分と各領域で得られる再生信号振幅との関
係を示す表図である。
【図39】第10例に係る多値記録再生方式における記
録磁区の配列と4値符号との関係を示す表図である。
【図40】第10例に係る多値記録再生方式の変形例を
示す説明図である。
【図41】第10例に係る多値記録再生方式の他の変形
例を示す説明図である。
【図42】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 プリフォーマットパターン 3 第1誘電体層 4 磁性層 5 第2誘電体層 6 反射層 7 保護層 11 記録トラック 12 データ記録単位 13 ID領域 14 サーボ領域 15 データ領域 16 トラッキングピット 17 レベル検出用ピット 18 タイミング検出用ピット 201 第1の書き込み信号列 202 第2の書き込み信号列 203 第3の書き込み信号列 210 再生用レーザビームスポット 301,302,302 記録磁区 304 開口部(低温領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 和子 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 杉山 寿紀 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 今井 奨 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温状態においては、安定な磁化状態と
    なる2つの互いに異なる磁界領域をもち、かつ低温状態
    においては、外部磁界がゼロの状態で、高温時に印加さ
    れた外部磁界の大きさに応じて2つの磁化状態が安定に
    存在する磁化特性を有する磁性層を備え、当該磁性層に
    設定された記録トラックに沿って信号が多値記録されて
    いることを特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光磁気記録媒体におい
    て、前記磁性層に信号が4値記録されていることを特徴
    とする光磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光磁気記録媒体におい
    て、前記磁性層に信号が6値記録されていることを特徴
    とする光磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光磁気記録媒体におい
    て、前記磁性層に信号が8値記録されていることを特徴
    とする光磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光磁気記録媒体におい
    て、前記磁性層が、希土類と遷移金属を主成分とする非
    晶質垂直磁化膜からなることを特徴とする光磁気記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光磁気記録媒体におい
    て、前記遷移金属が、〔Co,Fe,Ni,Cr〕から
    選択される少なくともいずれか1種類の遷移金属元素で
    あり、前記希土類が、〔Tb,Gd,Dy,Nd,H
    o,Sm〕から選択される少なくともいずれか1種類の
    希土類元素であることを特徴とする光磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の光磁気
    記録媒体において、前記磁性層の再生用レーザ光入射側
    に、再生用レーザ光が照射されたとき、前記磁性層に当
    該再生用レーザ光のスポット径よりも小さな開孔部を熱
    −磁気的に形成して、いわゆる磁気超解像方式の記録磁
    区読みだしを実現するための開孔部形成層及び切断層を
    選択的に設けたことを特徴とする光磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の光磁気
    記録媒体において、前記磁性層の再生用レーザ光入射側
    に、再生用レーザ光が照射されたとき、前記磁性層に当
    該再生用レーザ光のスポット径よりも小さな開孔部を熱
    −磁気的に形成して、いわゆる磁気超解像方式の記録磁
    区読みだしを実現するための開孔部形成層を選択的に設
    けたことを特徴とする光磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の光磁気
    記録媒体において、データ記録領域を複数のデータ記録
    単位に分割し、各データ記録単位の先頭部分に、当該デ
    ータ記録単位に記録される多値記録信号に含まれる各信
    号のスライスレベルを設定するためのテスト信号を、前
    記多値記録信号に含まれる各信号レベルについて少なく
    とも1つずつ記録したことを特徴とする光磁気記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の光磁
    気記録媒体において、データ記録領域を複数のデータ記
    録単位に分割し、各データ記録単位の先頭部分に、当該
    データ記録単位に記録される多値記録信号のエッジを検
    出するタイミングの基準となるタイミング信号を生成す
    るためのテスト信号を、多値の信号レベル間の全てのエ
    ッジについて少なくとも1つずつ記録したことを特徴と
    する光磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の光磁
    気記録媒体において、データ記録領域を複数のデータ記
    録単位に分割し、各データ記録単位の先頭部分に、当該
    データ記録単位に記録される多値記録信号に含まれる各
    信号のスライスレベルを設定するためのテスト信号並び
    に前記多値記録信号のエッジを検出するタイミングの基
    準となるタイミング信号を生成するためのテスト信号
    を、前記多値記録信号に含まれる各信号について、また
    多値の信号レベル間の全てのエッジについて、少なくと
    も1つずつ記録したことを特徴とする光磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項9又は11のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体において、前記多値記録信号に含まれる
    各信号のスライスレベルを設定するためのテスト信号の
    各レベルの信号に、前後の信号レベルと光学的な干渉に
    よるレベルシフトを生じない領域をもたせたことを特徴
    とする光磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11のいずれかに記載
    の光磁気記録媒体において、前記多値記録信号のエッジ
    を検出するタイミングの基準となるタイミング信号を生
    成するためのテスト信号の各エッジの信号に、前後のエ
    ッジの信号と光学的な干渉によるエッジシフトを生じな
    い長さ以上にエッジ間隔を設定したことを特徴とする光
    磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体において、前記データ記録単位が、セク
    タ構造を有する媒体におけるセクタであることを特徴と
    する光磁気記録媒体。
  15. 【請求項15】 請求項9〜13のいずれかに記載の光
    磁気記録媒体において、前記データ記録単位が、クロッ
    クの同期をとるための信号が一定間隔で記録された構造
    を有する媒体における、当該クロックの同期をとるため
    の1の信号から次の同種の信号に至るまでの領域である
    ことを特徴とする光磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項9〜13のいずれかに記載の光
    磁気記録媒体において、前記データ記録単位が、任意の
    バイト数ごとに分割された領域であることを特徴とする
    光磁気記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれかに記載の光
    磁気記録媒体において、情報信号が、記録磁区のエッジ
    位置並びに磁化のパターンを含む磁化状態に対応するレ
    ベル位置の2パラメータによって2次元多値記録されて
    いることを特徴とする光磁気記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項1〜16のいずれかに記載の光
    磁気記録媒体において、情報信号が、記録磁区のエッジ
    位置、磁化のパターンを含む磁化状態に対応するレベル
    位置、それに磁区の幅に対応するレベル位置の3パラメ
    ータによって3次元多値記録されていることを特徴とす
    る光磁気記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の光磁気記録媒体にお
    いて、前記磁性層又は当該磁性層を担持する基板に形成
    された案内溝によって、前記記録トラックが構成されて
    いることを特徴とする光磁気記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の光磁気記録媒体にお
    いて、前記磁性層又は当該磁性層を担持する基板に形成
    されたトラッキングピットによって、前記記録トラック
    が構成されていることを特徴とする光磁気記録媒体。
  21. 【請求項21】 高温状態においては、安定な磁化状態
    となる2つの互いに異なる磁界領域をもち、かつ低温状
    態においては、外部磁界がゼロの状態で、高温時に印加
    された外部磁界の大きさに応じて2つの磁化状態が安定
    に存在する磁化特性を有する一層の磁性層を備えた光磁
    気記録媒体に対して、記録トラックに沿ってレーザビー
    ムを照射する光学ヘッド及び前記磁性層のレーザビーム
    照射部に外部磁界を印加する磁気ヘッドを相対的に駆動
    し、記録信号を分割して得られる複数の信号列のうち、
    第1の信号列にて信号変調されたレーザビーム及び/又
    は外部磁界を用いて1の記録トラックに対する第1の信
    号列の書込みを行った後、当該第1の書込み信号列の上
    に、当該第1の書込み信号列よりも幅の狭い第2の書込
    み信号列を、第2の信号列にて信号変調されたレーザビ
    ーム及び/又は外部磁界を用いて重ね書きするという工
    程を全ての分割された信号列について繰り返し、前記1
    の記録トラック上に記録信号を多値記録することを特徴
    とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、記録信号を2つの信号列に分割
    し、前記光学ヘッドよりレーザビームを1の記録トラッ
    クに沿って照射しつつ、第1の信号列にて(+),
    (−)方向に信号変調された外部磁界を当該レーザビー
    ム照射部に印加して、1の記録トラックに対する第1の
    信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
    列の中心部に、当該第1の書き込み信号列よりも幅の狭
    い第2の書き込み信号列を、前記光学ヘッドよりレーザ
    ビームを当該1の記録トラックに沿って照射しつつ、第
    2の信号列にて信号変調された外部磁界を用いて重ね書
    きし、当該1の記録トラック上に、記録信号を4値記録
    することを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、記録信号を3つの信号列に分割
    し、前記光学ヘッドよりレーザビームを1の記録トラッ
    クに沿って照射しつつ、第1の信号列にて(+),
    (−)方向に信号変調された外部磁界を当該レーザビー
    ム照射部に印加して、1の記録トラックに対する第1の
    信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
    列の中心部よりトラック幅方向にオフセットした位置
    に、当該第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第2の書
    き込み信号列を、前記光学ヘッドよりレーザビームを当
    該1の記録トラックに沿って照射しつつ、第2の信号列
    にて信号変調された外部磁界を用いて重ね書きし、さら
    に、前記第1の書き込み信号列上であって前記第2の書
    き込み信号列と重ならない位置に、前記第1の書き込み
    信号列よりも幅の狭い第3の書き込み信号列を、前記光
    学ヘッドよりレーザビームを当該1の記録トラックに沿
    って照射しつつ、第3の信号列にて信号変調された外部
    磁界を用いて重ね書きし、当該1の記録トラック上に、
    記録信号を8値記録することを特徴とする光磁気記録媒
    体の記録再生方式。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、記録信号を3つの信号列に分割
    し、前記光学ヘッドよりレーザビームを1の記録トラッ
    クに沿って照射しつつ、第1の信号列にて(+),
    (−)方向に信号変調された外部磁界を当該レーザビー
    ム照射部に印加して、1の記録トラックに対する第1の
    信号列の書き込みを行った後、当該第1の書き込み信号
    列の中心部よりトラック幅方向にオフセットした位置
    に、当該第1の書き込み信号列よりも幅の狭い第2の書
    き込み信号列を、前記光学ヘッドよりレーザビームを当
    該1の記録トラックに沿って照射しつつ、第2の信号列
    にて信号変調された外部磁界を用いて重ね書きし、さら
    に、前記第1の書き込み信号列上であって前記第2の書
    き込み信号列と重ならない位置に、前記第1の書き込み
    信号列よりも幅の狭い第3の書き込み信号列を、前記光
    学ヘッドよりレーザビームを当該1の記録トラックに沿
    って照射しつつ、第3の信号列にて信号変調された外部
    磁界を用いて重ね書きし、当該1の記録トラック上に、
    記録信号を6値記録することを特徴とする光磁気記録媒
    体の記録再生方式。
  25. 【請求項25】 請求項22〜24のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、前記光学ヘッ
    ドより一定強度のレーザビームを照射することを特徴と
    する光磁気記録媒体の記録再生方式。
  26. 【請求項26】 請求項22〜24のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、前記光学ヘッ
    ドより周期的又はパルス状に変調されたレーザビームを
    照射することを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方
    式。
  27. 【請求項27】 請求項21に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、記録信号を2つの信号列に分割
    し、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印加し
    つつ、第1の信号列にてパルス状に信号変調されたレー
    ザビームを1の記録トラックに沿って照射し、当該1の
    記録トラックに対する第1の信号列の書き込みを行った
    後、当該第1の書き込み信号列の中心部に、当該第1の
    書き込み信号列よりも幅の狭い第2の書き込み信号列
    を、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印加し
    つつ、第2の信号列にてパルス状に信号変調されたレー
    ザビームを1の記録トラックに沿って照射することによ
    って重ね書きし、当該1の記録トラック上に、記録信号
    を4値記録することを特徴とする光磁気記録媒体の記録
    再生方式。
  28. 【請求項28】 請求項21に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、記録信号を3つの信号列に分割
    し、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印加し
    つつ、第1の信号列にてパルス状に信号変調されたレー
    ザビームを1の記録トラックに沿って照射し、当該1の
    記録トラックに対する第1の信号列の書き込みを行った
    後、当該第1の書き込み信号列の中心部よりトラック幅
    方向に偏奇した位置に、当該第1の書き込み信号列より
    も幅の狭い第2の書き込み信号列を、前記磁気ヘッドよ
    り前記磁性層に外部磁界を印加しつつ、第2の信号列に
    てパルス状に信号変調されたレーザビームを1の記録ト
    ラックに沿って照射することによって重ね書きし、さら
    に、前記第1の書き込み信号列上であって前記第2の書
    き込み信号列と重ならない位置に、前記第1の書き込み
    信号列よりも幅の狭い第3の書き込み信号列を、前記磁
    気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印加しつつ、第3
    の信号列にてパルス状に信号変調されたレーザビームを
    1の記録トラックに沿って照射することによって重ね書
    きし、当該1の記録トラック上に、記録信号を8値記録
    することを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  29. 【請求項29】 請求項21に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、記録信号を3つの信号列に分割
    し、前記磁気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印加し
    つつ、第1の信号列にてパルス状に信号変調されたレー
    ザビームを1の記録トラックに沿って照射し、当該1の
    記録トラックに対する第1の信号列の書き込みを行った
    後、当該第1の書き込み信号列の中心部よりトラック幅
    方向に偏奇した位置に、当該第1の書き込み信号列より
    も幅の狭い第2の書き込み信号列を、前記磁気ヘッドよ
    り前記磁性層に外部磁界を印加しつつ、第2の信号列に
    てパルス状に信号変調されたレーザビームを1の記録ト
    ラックに沿って照射することによって重ね書きし、さら
    に、前記第1の書き込み信号列上であって前記第2の書
    き込み信号列と重ならない位置に、前記第1の書き込み
    信号列よりも幅の狭い第3の書き込み信号列を、前記磁
    気ヘッドより前記磁性層に外部磁界を印加しつつ、第3
    の信号列にてパルス状に信号変調されたレーザビームを
    1の記録トラックに沿って照射することによって重ね書
    きし、当該1の記録トラック上に、記録信号を6値記録
    することを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  30. 【請求項30】 請求項27〜29のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、前記磁気ヘッ
    ドより一定強度の外部磁界を印加することを特徴とする
    光磁気記録媒体の記録再生方式。
  31. 【請求項31】 請求項27〜29のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、前記磁気ヘッ
    ドより印加される外部磁界を、周期的又はパルス状に変
    動させることを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方
    式。
  32. 【請求項32】 請求項21〜31のいずれかに記載の
    記録再生方式にて信号が記録された光磁気記録媒体の記
    録トラックに沿って、スポット径が、前記第1の信号列
    を書き込むことによって形成される第1の書き込み信号
    列の幅と同等か、あるいはこれよりも大径の再生用レー
    ザビームを照射し、光磁気記録媒体に記録された多値記
    録信号を再生することを特徴とする光磁気記録媒体の記
    録再生方式。
  33. 【請求項33】 請求項21〜32のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、前記光磁気記
    録媒体に記録信号をマークポジション記録することを特
    徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  34. 【請求項34】 請求項21〜32のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、前記光磁気記
    録媒体に記録信号をマークエッジ記録することを特徴と
    する光磁気記録媒体の記録再生方式。
  35. 【請求項35】 請求項21〜34のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、前記光磁気記
    録媒体のデータ記録領域を複数のデータ記録単位に分割
    し、当該データ記録単位ごとに多値記録信号の記録再生
    を行うことを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方
    式。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、前記データ記録単位に多値記録
    信号を記録するに際しては、当該データ記録単位の先頭
    部分あるいは一定間隔ごとに、前記多値記録信号に含ま
    れる各信号のスライスレベルを設定するためのテスト信
    号を、前記多値記録信号に含まれる各信号について少な
    くとも1つずつ記録し、前記データ記録単位からの多値
    記録信号を再生するに際しては、当該データ記録単位の
    先頭部分から前記テスト信号を読み出して、前記多値記
    録信号に含まれる各信号に対応するスライスレベルの設
    定を行い、これらの各スライスレベルにて当該データ記
    録単位からの読出し信号をスライスして、前記多値記録
    信号を再生することを特徴とする光磁気記録媒体の記録
    再生方式。
  37. 【請求項37】 請求項35に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、前記データ記録単位に多値記録
    信号を記録するに際しては、当該データ記録単位の先頭
    部分あるいは一定間隔ごとに、前記多値記録信号のエッ
    ジを検出するタイミングの基準となるタイミング信号を
    生成するためのテスト信号を、多値の信号レベル間の全
    てのエッジについて少なくとも1つずつ記録し、前記デ
    ータ記録単位からの多値記録信号を再生するに際して
    は、当該データ記録単位の先頭部分から前記テスト信号
    を読み出して、前記多値記録信号に含まれる各信号のエ
    ッジ検出の基準タイミングを生成し、これらの各基準タ
    イミングにて当該データ記録単位からの読出し信号に含
    まれる各信号のエッジを独立に検出した後、前記エッジ
    検出の基準タイミングを基準にして各エッジ検出信号を
    合成し、前記多値記録信号を再生することを特徴とする
    光磁気記録媒体の記録再生方式。
  38. 【請求項38】 請求項35に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、前記データ記録単位に多値記録
    信号を記録するに際しては、当該データ記録単位の先頭
    部分あるいは一定間隔ごとに、前記多値記録信号に含ま
    れる各信号のスライスレベルを設定するためのテスト信
    号を前記多値記録信号に含まれる各信号について少なく
    とも1つずつ記録すると共に、前記多値記録信号のエッ
    ジを検出するタイミングの基準となるタイミング信号を
    生成するためのテスト信号を多値の信号レベル間の全て
    のエッジについて少なくとも1つずつ記録し、前記デー
    タ記録単位からの多値記録信号を再生するに際しては、
    当該データ記録単位の先頭部分から前記テスト信号を読
    み出して、前記多値記録信号に含まれる各信号に対応す
    るスライスレベルの設定を行い、これらの各スライスレ
    ベルにて当該データ記録単位からの読出し信号をスライ
    スすると共に、当該データ記録単位の先頭部分から前記
    テスト信号を読み出して、前記多値記録信号に含まれる
    各信号のエッジ検出の基準タイミングを生成し、これら
    の各基準タイミングにて当該データ記録単位からの読出
    し信号に含まれる各信号のエッジを独立に検出した後、
    前記エッジ検出の基準タイミングを基準にして各エッジ
    検出信号を合成して、前記多値記録信号を再生すること
    を特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  39. 【請求項39】 請求項34に記載の光磁気記録媒体の
    記録再生方式において、任意のエッジの信号とその前後
    のエッジの信号とが光学的な干渉によるエッジシフトを
    生じない長さ以上の磁区長及び磁区間隔において一定の
    周期で記録磁区を形成すると共に、情報信号に応じて記
    録磁区のエッジ位置を記録磁区周期よりも十分に小さな
    範囲で2段階以上に段階的に変調させることによって前
    記光磁気記録媒体に多値記録信号をマークエッジ記録
    し、記録磁区のエッジ位置及び磁化状態に対応するレベ
    ル位置の2パラメータによる2次元多値記録を行うこと
    を特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  40. 【請求項40】 請求項21〜32のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体の記録再生方式において、記録用レーザ
    ビームの強度と記録パルス幅を同時に制御することによ
    って、記録磁区長と記録磁区幅を変化させて多重記録を
    行い、記録磁区のエッジ位置、磁化のパターンを含む磁
    化状態に対応するレベル位置、それに軸の幅に対応する
    レベル位置の3パラメータによる3次元多値記録を行う
    ことを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  41. 【請求項41】 信号検出用の光検出器として各受光面
    が書き込み信号列の記録方向及びそれと直角の方向に2
    つずつ配列された2つの4分割光検出器を有する記録再
    生装置を用い、相隣接して形成された2つの書き込み信
    号列に同時に1つの再生用レーザビームスポットを照射
    してその反射光を前記4分割光検出器を構成する各受光
    面にて受光し、前記2つの4分割光検出器の対応する受
    光面の出力信号を差動検出する記録再生方式であって、
    第1の4分割光検出器の受光面の出力信号をD1,D
    2,D3,D4とし、第2の4分割光検出器の受光面の
    出力信号をD1’,D2’,D3’,D4’としたと
    き、 (D1−D1')+(D2−D2')+(D3−D3')+(D4−D4')、 (D1−D1')−(D2−D2')+(D3−D3')−(D4−D4')、 の演算を行い、この演算データを基にして前記2つの書
    き込み信号列に記録された2値信号を独立に再生するこ
    とを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
  42. 【請求項42】 p列(p=2,3,4,・・・・・)
    の記録トラックに2値信号列を隣接して書き込み、これ
    らp列の記録トラックに同時に1つの再生用レーザビー
    ムスポットを照射してその反射光を光検出器にて受光
    し、n>pなるn値の信号を再生することを特徴とする
    光磁気記録媒体の記録再生方式。
  43. 【請求項43】 2m+1列(m=1,2,3,・・・
    ・・)の記録トラックに2値信号列を隣接して書き込
    み、これら2m+1列の記録トラックに同時に1つの再
    生用レーザビームスポットを照射してその反射光を光検
    出器にて受光し、L≦(2の2m乗)を満足するL値の
    信号を再生することを特徴とする光磁気記録媒体の記録
    再生方式。
  44. 【請求項44】 請求項42又は43に記載の光磁気記
    録媒体の記録再生方式において、前記光磁気記録媒体と
    して磁気超解像型の光磁気記録媒体を用いたことを特徴
    とする光磁気記録媒体の記録再生方式。
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