JPH08329529A - 光記録媒体および記録再生方法 - Google Patents

光記録媒体および記録再生方法

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JPH08329529A
JPH08329529A JP8059121A JP5912196A JPH08329529A JP H08329529 A JPH08329529 A JP H08329529A JP 8059121 A JP8059121 A JP 8059121A JP 5912196 A JP5912196 A JP 5912196A JP H08329529 A JPH08329529 A JP H08329529A
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Hiroyoshi Mizuno
裕宜 水野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザー光の照射により、基板の溝部と溝間の
両方に情報の記録、再生、消去を行うための光学的情報
記録媒体および記録再生方法を提供する。 【構成】 溝が形成された透明基板上に、誘電体層、相
変化型記録層、誘電体層、金属反射層を順次積層した構
成からなり、前記溝上と溝間の両方を記録領域として用
い、700nm以下の波長のレーザー光を照射すること
によって情報の記録、消去、再生を行なう光記録媒体で
あって、溝幅が0.1μm以上0.7μm以下、溝間の
間隔が0.1μm以上0.7μm以下で、かつ溝深さd
がλ/7n < d < λ/5nとされており、
(λ:照射光の波長、n:基板の屈折率、d:溝の深
さ)下記で定義される未記録領域からの反射光と記録領
域からの反射光の反射率、未記録領域と記録領域からの
反射光の位相差を特定した光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体および記録
再生方法に関し、レーザー光の照射により、基板の溝部
と溝間の両方に情報の記録、再生、消去を行うための光
学的情報記録媒体および記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報量の増大にともない、高密度
でかつ高速に大量のデータの記録・再生ができる記録媒
体が求められているが、光ディスクはまさにこうした用
途に応えるものとして期待されている。こうした記録媒
体への高容量化、高密度化への要求は、膨大な画像情報
や音声信号を扱う上で記録媒体と記録装置に課せられた
時代の必然であり、デジタル変調技術及びデータ圧縮技
術の進歩と歩調をあわせてその進歩はまさに日進月歩で
ある。
【0003】高密度化の具体的な手段として光ディスク
においては、光源の短波長化やレンズの高NA(Numeric
al Aperture)化による照射光の収束ビーム径の縮小、記
録マーク長の短小化、回転数一定のもとで外周に行くほ
ど記録周波数を上げて内外周での記録密度を一定とする
MCAV(Modified Constant Angular Velocity)、マー
ク始端と後端に情報をのせるマークエッジ記録などが開
発、利用されており、今後に向けてさらなる高密度化の
手法が模索されているのが現状である。
【0004】記録が可能な光ディスクでは、あらかじめ
案内溝がディスク上に刻まれ、いわゆるトラックが形成
されている。通常、案内溝相互間もしくは案内溝内にレ
ーザー光が集光されることによって、情報信号の記録、
再生又は消去が行われる。現在市販されている一般的な
光ディスクにおいては、通常案内溝相互間もしくは案内
溝内のどちらか一方にのみ情報信号が記録され、他方は
隣接トラックを分離して信号の漏れ込みを防ぐための境
界の役割を果たしているに過ぎない。
【0005】この境界部分、例えば案内溝相互間に記録
する場合においては案内溝内、また、案内溝内に記録す
る場合においては案内溝相互間、にも同様に情報の記録
が可能となれば記録密度は2倍となり記録容量の大幅な
向上が期待できる。以下、案内溝をグルーブ、案内溝相
互間をランド、ランド部とグルーブ部の両方に情報を記
録する方法をL&G記録と記述することにする。
【0006】L&G記録の提案としては特公昭63−5
7859号などがあるが、このような技術を用いる場合
には、クロストークの低減に格段の注意を払う必要があ
る。すなわち、前述の特公昭63−57859号記載の
L&G記録では、あるトラックの記録マーク列とそれと
隣合うトラックの記録マーク列同士の間隔が収束ビーム
径の半分になるため、再生したい記録マーク列の隣の記
録マーク列まで収束ビーム径が重なる。
【0007】このため、再生時のクロストークが大きく
なり、再生S/Nが劣化するという問題がある。このク
ロストークを低減させるため、例えば、SPIE Vo
l.1316Optical Data Storag
e(1990)pp.35にあるように、光ディスク再
生装置に特別の光学系とクロストークキャンセル回路を
設けてクロストークを低減しようとする手法がある。
【0008】しかしながらこの方法では、装置の光学系
及び信号処理系がさらに複雑なものになってしまうデメ
リットがある。再生クロストーク低減のための特別な光
学系や信号処理回路を特に設けることをせずに、クロス
トークを低減する方法として、グルーブ(案内溝)とラ
ンド(案内溝相互間)の幅を等しくし、グルーブ深さを
再生光波長に対応したある範囲内とすることが効果的で
あるとの提案がある。(Jpn.J.Appl.Phy
s.Vol32(1993)pp.5324−532
8)。
【0009】これによれば、ランド幅=グルーブ幅でか
つグルーブ深さがλ/7n〜λ/5n(λ:再生光波
長、n:基板の屈折率)のときにクロストークが低減さ
れることが、計算及び実験事実として示されている。こ
のことは特開平5−282705号にも記されている。
この論文に記載されているCN比(キャリア/ノイズ
比)、クロストークのグルーブ深さ依存性によれば、溝
深さを最適値とすることでクロストークの低減効果がみ
られるが、ランド部とグルーブ部でのCN比がアンバラ
ンスとなってしまっている。
【0010】L&G記録を行なう場合、ランド部のキャ
リアレベルとグルーブ部のキャリアレベルに違いが生
じ、その結果、一方のCN比が著しく低下することは、
ディスクの信号品質において望ましいことではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる課題を
解決するもので、特に波長700nm以下のレーザー光
を光源として用いるようなL&G記録型光ディスクにお
いて、ランド部とグルーブ部の記録マークのキャリアレ
ベルのアンバランスを解消し、ランド部及びグルーブ部
のいずれに記録しても、同等な高い信号品質の得られる
高密度光ディスクを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、グルーブ深さ
の規定と、未記録領域と記録マークからの反射光の位相
差について検討を重ねた結果なされたもので、その要旨
は、溝が形成された透明基板上に、誘電体層、相変化型
記録層、誘電体層、金属反射層を順次積層した構成から
なり、前記溝上と溝間の両方を記録領域として用い、7
00nm以下の波長のレーザー光を照射することによっ
て情報の記録、消去、再生を行なう光記録媒体であっ
て、 (1)溝幅が0.1μm以上0.7μm以下、溝間の間
隔が0.1μm以上0.7μm以下で、かつ溝深さdが
以下に示す不等式を満たし、
【0013】
【数5】λ/7n < d < λ/5n (λ:照射光の波長、n:基板の屈折率、d:溝の深
さ)
【0014】(2)下記で定義される未記録領域からの
反射光と記録領域からの反射光のうち、反射率の大きい
方をRhigh(%)、低い方をRlow (%)とし、未記録
領域と記録領域からの反射光の位相差をαとすると、
【0015】
【数6】10 ≦ Rhigh ≦ 40
【0016】
【数7】Rlow /Rhigh ≦ 0.15 mπ≠α (mは整数) ただし、 α=(未記録領域からの反射光の位相)−(記録領域か
らの反射光の位相) の3つの条件を満たすことを特徴とする光記録媒体であ
る。
【0017】上記に示した構成により本発明の光ディス
クでは、ランド部とグルーブ部のいずれに記録しても記
録マークの信号品質(キャリアレベル)は同等となる。
したがって、波長700nm以下のレーザー光を光源と
して用いるようなL&G記録方式の光ディスクの信頼性
を保証する点において不可欠な規定である。本発明がラ
ンド&グルーブ記録用光記録媒体の再生過程に如何に作
用して効果をもたらすかについて、その有効となる根拠
を簡単なモデルを用いて以下に詳細に説明する。
【0018】図1〜図4にL&G用光ディスクのランド
上またはグルーブ上に再生光ビームが照射されている場
合を模式図として示した。図を見やすくするために記録
層2以外の層は省略した。再生光ビームは対物レンズな
どを用いて集光され、基板1側からディスクに照射され
ているとし、以下、収束ビームと呼ぶ。
【0019】図1と図3は未記録領域に収束ビーム5が
存在する場合を示し、図2と図4は記録マーク8上に収
束ビーム6が存在する場合を示している。仮定では計算
を簡単にするために、記録マーク8が収束ビーム5より
十分長いと仮定する。後に実施例で示すように、実際に
は記録マークが収束ビーム径よりも短くても何ら問題は
ない。
【0020】ここでは、未記録時の記録層の状態を結晶
状態、記録時の記録層の状態をアモルファス状態と定義
する。収束ビームの強度は実際のモデルに即してガウス
分布とし、ビーム径を中心強度の1/e2 と定義する。
ランド3の幅とグルーブ4の幅は等しく、かつ、ビーム
径の半分の長さであると仮定し、ランド3とグルーブ4
の間の段差をdとする。
【0021】収束ビームは基板側から照射されるので、
紙面の向こう側から入射して反射する。したがって、光
源側から見るとランド部3が凹となり、反対にグルーブ
部4が凸となっている。グルーブ面を位相の基準にとる
とランド部からの反射光はグルーブ部からの反射光より
も2π・2nd/λだけ位相が遅れる。
【0022】ただし、nは基板の屈折率、dは溝(グル
ーブ)の深さ、λは収束ビームの波長である。位相の変
化はグルーブ深さのみに起因するものではなく、記録層
の相変化前後における光学定数の変化によっても一般に
位相差が変化する。ここでは、アモルファス領域からの
反射光が結晶領域からの反射光よりも2πα(α:位相
差)だけ位相が遅れると仮定する。
【0023】以下、グルーブ面を位相の基準にとって収
束ビームの振幅反射率を必要に応じて位相差αを用いな
がら定式化することにする。図1のようにアモルファス
記録マークのないランド部3に収束ビーム5がある場合
の振幅反射率φ1 は次式で表すことができる。
【0024】
【数8】 φ1 =Rc1・exp[−2πi・2nd/λ] +Rc2・exp[−2πi・0] (a)
【0025】ただし、Rc1は収束ビームが照射されたラ
ンド部の領域6からの反射光量、Rc2は収束ビームが照
射されたグルーブ部の領域7からの反射光量、nは基板
の屈折率、dはグルーブの深さ、λは照射光の波長、i
は虚数単位を示している。図2のようにアモルファス記
録マークのあるランド部に収束ビーム5がある場合の振
幅反射率φ2 は次式で表すことができる。
【0026】
【数9】 φ2 =Ra1・exp[−2πi(2nd/λ+α)] +Rc2・exp[−2πi・0] (b) ただし、Ra1は収束ビームが照射されたランド部の領域
6からの反射光量、Rc2は収束ビームが照射されたグル
ーブ部の領域7からの反射光量を示している。
【0027】図3のようにアモルファス記録マークのな
いグルーブ部に収束ビーム5がある場合の振幅反射率φ
3 は次式で表すことができる。
【0028】
【数10】 φ3 =Rc1・exp[−2πi・0] +Rc2・exp[−2πi(2nd/λ)] (c) ただし、Rc1は収束ビームが照射されたグルーブ部の領
域7からの反射光量、R c2は収束ビームが照射されたラ
ンド部の領域6からの反射光量を示している。
【0029】図4のようにアモルファス記録マークのあ
るグルーブ部に収束ビーム5がある場合の振幅反射率φ
4 は次式で表すことができる。
【0030】
【数11】 φ4 =Ra1・exp[−2πiα)] +Rc2・exp[−2πi(2nd/λ)] (d) ただし、Ra1は収束ビームが照射されたグルーブ部の領
域7からの反射光量、R c2は収束ビームが照射されたラ
ンド部の領域6からの反射光量を示している。
【0031】ここで、ランド幅=グルーブ幅で、その幅
は収束ビーム径の半分と仮定しているので、0<β<1
とおくと、
【0032】
【数12】Rc2=βRc1 (e)
【0033】
【数13】Ra2=βRa1 (f)とかける。Rc =R
c1+Rc2、Ra =Ra1+Ra2とおいて式(e)と式
(f)を整理すると、
【0034】
【数14】Rc1=Rc /(1+β) (g)
【0035】
【数15】Rc2=βRc /(1+β) (h)
【0036】
【数16】Ra1=Ra /(1+β) (i)
【0037】
【数17】Ra2=βRa /(1+β) (j)となる。
式(g)〜式(j)を式(a)〜式(d)に代入して整
理すると、
【0038】
【数18】 φ1 =[Rc /(1+β)][β+exp[−4πind/λ]] (k)
【0039】
【数19】 φ2 =[1/(1+β)]・ [βRc +Ra ・exp[−4πind/λ−2πiα]] (l)
【0040】
【数20】 φ3 =[Rc /(1+β)] [1+β・exp[−4πind/λ]] (m)
【0041】
【数21】 φ4 =[1/(1+β)][Ra ・exp[−2πiα]+ βRc ・exp[−4πind/λ]] (n) ここで、ランド部に記録した場合、再生キャリアレベル
CL’(L)は
【0042】
【数22】 CL’(L)=|φ1 2 −|φ2 2 (o) に比例する。また、同様にしてグルーブ部に記録した場
合、再生キャリアレベルは
【0043】
【数23】 CL’(G)=|φ3 2 −|φ4 2 (p) に比例する。ランド部とグルーブ部のキャリアレベルの
差が生じないということは、式(o)と式(p)との差
が0になるということに他ならない。
【0044】式(k)〜式(n)を式(m)と式(o)
に代入して差を計算し、その差が0になる必要条件を求
めると、α=mπ(ただしmは整数)となる。この結果
は、相転移間の位相差がπの整数倍(0を含む)の場合
において、ランド幅=グルーブ幅のときに、ランド部と
グルーブ部の再生信号振幅が等しくなることを示してい
る。
【0045】これに反して、我々は相転移間の位相差の
ある層構成のディスクを意図的に作製し、鋭意検討を進
めてきた。その結果、相転移間位相差がいかなる任意の
値をとっても、ランド部とグルーブ部の信号振幅に差が
生じない新たな条件を見い出すに至った。この条件と
は、記録層が結晶状態のときのディスクの鏡面部の反射
率Rc とアモルファス状態のときのディスクの鏡面部反
射率Ra の比率がある範囲内に限定するというものであ
る。
【0046】そもそも、ランド幅=グルーブ幅の場合、
ランドとグルーブで再生信号振幅が異なるのは溝形状に
依存する位相差と相転移間位相差が関係しているが、ラ
ンドとグルーブの反射光量の違い(すなわち再生信号振
幅の差)は、相転移間の反射率の比率によって干渉効果
の程度が異なることにも大きく依存している。すなわ
ち、Rc とRa のうち反射率の大きい方をRhigh、反射
率の小さい方をRlow とすると、Rlow がRhighに比べ
て十分小さければ、いかに位相差が生じようとも実質的
には干渉によるランドとグルーブの反射光量の差異は十
分小さい。
【0047】このことを実際に調べる目的で、我々は相
転移間位相差とRhigh、Rlow の異なるディスクを大量
に作製し、ランドとグルーブの再生信号振幅の差に与え
る影響を 調べた。その結果、本発明の請求項1で示し
たように、Rhighの範囲を10%から40%の範囲に限
定したディスクにおいて、Rhigh/Rlow が0.15以
下とすることにより、相転移間位相差が任意の値でも、
L&G記録におけるランド記録の信号品質とグルーブ記
録の信号品質を同等にすることが可能であることを見い
出した。このために必要なRhigh/Rlow の範囲の特定
は、各層の光学定数と膜厚を適切に選択することで実現
することができる。
【0048】基板の溝深さについては、Jpn.J.A
ppl.Phys.Vol32(1993)pp.53
24−5328に記載されているように、グルーブ深さ
がλ/7n〜λ/5n(λ:再生光波長、n:基板の屈
折率)のときに隣接トラックからのクロストークが低減
されるため、この範囲にあることが望ましい。ここで、
溝幅、溝深さの測定方法について述べる。測定は、He
−Neレーザー光(波長630nm)を基板の溝の付い
ていない側から照射し、透過光について基板の溝により
回折した0次光強度I0 、1次光強度I1 、2次光強度
2 および回折光の角度を測定することにより行う。P
を溝ピッチ、wを溝幅、dを溝深さ、λをレーザー波
長、θを0次光と1次光の間の角度とした場合、溝が矩
形の時には、
【0049】
【数24】I2 /I1 =cos2(πε)
【0050】
【数25】I2 /I1 ={2sin2(πε)(1−co
sδ)}/[π2 {1−2ε(1−ε)(1−cos
δ)}]
【0051】
【数26】 ε=w/P,δ=2(n−1)πd/λ (nは基板の屈折率)
【0052】
【数27】P=λ/sinθ の関係が成り立つため溝幅、溝深さが計算される。実際
の溝形状は完全な矩形ではないが、本発明における溝形
状は上記の測定法により溝の幅及び溝深さを一義的に決
定した値を用いている。
【0053】従って、本発明における溝形状は矩形から
ずれた場合であっても適用される。ランド又はグルーブ
のいずれのトラックに記録しても高い信号品質を保証す
る点においては、その点では前記位相差の限定のみなら
ず、記録層の相変化前後の光吸収率の比率をある範囲に
限定することで効果が増幅する。PWM記録では記録マ
ークの前端と後端に0又は1の情報を割り当てるため、
特にマーク前端と後端の形状が記録時に歪まないことが
特に要求される。
【0054】アモルファス記録マークの形成時の相変化
型記録層溶融に関係した重要パラメータとして、記録層
の吸収率がある。相変化型光ディスクの特徴として特公
平5−32811などにあるように1ビームオーバーラ
イトが挙げられる。1ビームオーバーライトでは、記録
前の記録層がアモルファス状態か結晶状態であるかによ
って、熱伝導率が異なるなどの理由によって昇温及び降
温過程が不均一となってしまい、記録マークが歪むこと
が指摘されている。
【0055】ここで、結晶状態の吸収率をAc 、アモル
ファス状態の吸収率をAa とおくことにする。例えば、
特開平5−298747に記載されているように、記録
層の吸収率において、アモルファス状態の吸収率よりも
結晶状態の吸収率を大きくした方が大きなCN比、高い
消去率ならびに広いパワー許容幅(マージン)を得られ
るという提案がある。
【0056】しかしながら、我々の検討では結晶状態の
吸収率を必ずしもアモルファス状態の吸収率よりも著し
く大きくする必要はなく、鋭意検討を行った結果、CN
比や記録マークのジッタの点で、吸収率の比Ac /Aa
【0057】
【数28】0.84≦ Ac /Aa <1.01 の範囲にあるようにディスクの層構成を設計したディス
クにおいて特に優秀であることが判明した。
【0058】これは、ディスクの回転速度がある限られ
た範囲にある場合に限らず、線速度1.4m/sから1
5m/sの広い範囲にわたってこの範囲内に吸収率比が
あるディスクにおいて、優秀であるという効果が顕著に
みられた。
【0059】Ac /Aa が0.84未満であると、記録
トラック上にあらかじめ存在する記録マークの有無によ
ってオーバーライト時の記録層溶融の際の昇温・降温過
程にアンバランスが生じてマーク形状の歪み問題となる
上に、ディスクの初期状態(未記録状態)を高反射率、
記録状態を低反射率とするようなディスクにおいては、
記録 感度が悪い方向であり、その点でもAc /Aa
0.84が望ましい。
【0060】このような優れた特性を有するディスクを
得るには、記録層組成がGeとSbとTeを主成分とす
るカルコゲン系の相変化材料を厚み20±5nmの厚さ
に成膜することが特に望ましい。この膜厚よりも厚すぎ
ても薄すぎても繰り返し記録消去の回数が著しく低下し
てしまったり、記録パワーの許容幅(マージン)の低下
を招くことがある。
【0061】反射膜としては、感度や安定性を考慮する
と、AlとTi又はAlとTaの合金であることが望ま
しい。願わくば、Ti又はTaの含有量が0.5at%
から3.5at%であることが望ましく、このときディ
スクの反射率のロスが小さく、かつ適度な放熱層として
の役割を発揮することが実験により明らかとなった。
【0062】本発明のL&G用光ディスクは書換え可能
な光学的情報記録媒体であるが、一度だけ書換え可能な
ライトワンス型として使用することもできる。2度目の
記録消去ができないように、ドライブ側で情報の書き込
み禁止の信号をディスクに記録することにより容易に可
能となる。ディスクの作成法としては、あらかじめグル
ーブを形成した樹脂やガラスなどの基板ディスクにマグ
ネトロンDCスパッタリング、同RFスパッタリングな
どの通常の光学薄膜を形成する方法で作成できる。
【0063】請求項1に記載の金属反射層の上に膜の保
護のために樹脂層を塗布又はスピンコートして作成する
ことが望ましい。本発明で誘電体層に用いる誘電体とし
ては、種々の組合せが可能であり、屈折率、熱伝導率、
化学的安定性、機械的強度、密着性等に留意して決定さ
れる。一般的には透明性が高く高融点であるMg,C
a,Sr,Y,La,Ce,Ho,Er,Yb,Ti,
Zr,Hf,V,Nb,Ta,Zn,Al,Si,G
e,Pb等の酸化物、硫化物、窒化物やCa,Mg,L
i等のフッ化物を用いることができる。
【0064】このうちで、ZnSとSiO2 またはY2
3 の少なくとも一方の混合膜を用いる場合、望ましく
はSiO2 またはY2 3 の含量が5〜40mol%で
あると、記録したディスクの保存安定性に優れる。ディ
スクは片面のみを利用した単板仕様として使用できるほ
か、2枚のディスクを基板と反対側の面を向い合わせに
して貼り合わせることにより容量を倍増することができ
る。
【0065】又、貼合せディスクとした場合にディスク
の両側に光ピックアップをセッティングした構造のドラ
イブを採用することにより、ディスクの入れ替えを全く
せずに、両面同時に記録消去再生が行える。これはレー
ザー照射側と反対側に磁石を必要とする光磁気型ディス
クでは行うことのできない重要な特徴である。
【0066】本発明のディスクを設計するには、相変化
前後の反射光の位相差を正確に把握する必要がある。ま
た、願わくば前記Ac /Aa をも正確に把握して、ある
範囲内とすることがCN比や記録マークのジッタの点で
より望ましい。位相差の測定につ いてはレーザー干渉
顕微鏡などによって実測することができる。
【0067】Ac /Aa は多層構造の中の記録層のみの
吸収率比であるため、直接測定して知ることができな
い。しかしながら、相変化前後の反射光の位相差も吸収
率比Ac /Aa も各層の光学定数と膜厚を用いて計算に
よって求めることができる。計算方法は「分光の基礎と
方法」(工藤恵栄著、オーム社、1985)3章に詳し
く述べられている。
【0068】本実施例及び比較例における位相差、吸収
率比の計算値はこの文献に記載された方法に基づいて計
算を行った。各層の光学定数はあらかじめ単層膜をスパ
ッタリングな どの方法で作製し、エリプソメーターな
どで測定すればよい。本発明の光ディスクの記録・消去
・再生は対物レンズで集光した1ビームのレーザーを使
用し、回転する光ディスクの基板側から照射する。
【0069】記録及び消去時にはパルス状に変調したレ
ーザービームを回転するディスクに照射し、記録層を結
晶状態又はアモルファス状態の2つの可逆的な状態に相
変化させ、記録状態又は消去状態(未記録状態)とす
る。このとき、オーバーライトにより、記録しながら記
録前に存在していたマークを同時に消去することもでき
る。
【0070】再生時には記録及び消去時のレーザーパワ
ーよりも低いパワーのレーザー光を回転するディスクに
照射する。このとき、再生直前の記録層の相状態を変化
させてはならない。反射光の強度変化をフォトディテク
タで検知して、記録又は未記録状態を判定することによ
り再生を行なう。
【0071】
【実施例】以下、具体例をもって本発明をさらに詳しく
説明する。なお、実施例及び比較例で用いた基板ディス
クは全て同一のものを使用した。また、実施例及び比較
例で示したいずれの記録条件でも、ランドに記録した場
合のノイズレベルとグルーブに記録した場合のノイズレ
ベルは同程度であった。
【0072】したがって、ランド記録とグルーブ記録に
おけるCN比の比較は、本実施例において単に記録キャ
リアレベルの比較と同義である。基板に形成したトラッ
キング用の溝幅(グルーブ幅)と前記溝間の幅(ランド
幅)は、隣接トラックからの信号のもれこみがいずれに
記録した場合においても小さくなるようにする目的では
1:1にするのが望ましい。
【0073】しかしながら、トラッククロス信号を確保
する目的、あるいは多数回の繰り返し記録消去などを行
った場合の特性の劣化を防止する観点から、ランドとグ
ルーブの最適な形状を考慮して、グルーブ幅とランド幅
の比率をクロストークに問題が生じない程度であれば、
1:1から意図的に若干ずらしてもよい。
【0074】実施例1 基板材料はポリカーボネート(波長680nmのレーザ
ー光に対して屈折率1.56)を用い、グルーブ幅及び
ランド幅は共に0.65umとした。グルーブ深さdは
約70nmとしたが、これは波長λ=680nmのと
き、約λ/(6n)に相当する。各層の膜厚を変化させ
たディスクを作製した。
【0075】膜厚、反射率、相転移間の反射率比、位相
差、記録層の吸収率比をまとめた一覧表を表1に示す。
いずれも本発明の光ディスクに含まれる。下部誘電体保
護層及び上部誘電体保護層はZnSとSiO2 (4:1
モル比)の混合物とした。
【0076】記録層はレーザー照射によってアモルファ
ス層と結晶相で可逆的に相変化を起こすGeとSbとT
eを主 成分とする材料を用い、組成比はGe:Sb:
Teをおよそ22:25:53(原子比)とした。
【0077】反射層にはAlにTaを2.5mol%を
含有する材料を用いた。全ての薄膜はスパッタリングに
より下部誘電体保護層/記録層/上部誘電体保護層/反
射層の順に成膜した。スパッタリングによる成膜直後は
記録層はアモルファス状態であるため、レーザー光によ
り全面アニールを施し、結晶状態に相変化させ、これを
初期(未記録)状態とした。
【0078】したがって、記録についてはトラック上に
高パワーのレーザーの収束ビームを照射して、記録層を
アモルファス状 態に変化させ、その結果生じたアモル
ファス記録マークからの反射光量の変化によって、記録
マークの検出を行うことができる。次にディスクを線速
度3m/sで回転させ、680nmの半導体レーザー光
を開口数0.55の対物レンズで記録膜上に集光し、プ
ッシュプル方式でトラッキング制御を行いながら信号の
記録、再生を行った。
【0079】信号記録は以下のようにして行った。照射
パルスは1ビームオーバーライトを行なう目的で、半導
体レーザーの記録パワー、ベースパワー(消去パワ
ー)、再生パワーの3値で変調し、記録周波数は2.2
4MHz、デューティー比25%とした。再生パワーは
1.0mWと固定とした。
【0080】記録パワーとベースパワー(消去パワー)
の決め方は、まずベースパワーを4.5mWに固定して
記録パワーのみ変化させて記録し、スペクトラムアナラ
イザーを用いてキャリアレベルを測定し、キャリアレベ
ルが立ち上がるパワーを最適記録パワーとした。
【0081】次に、記録パワーを最適記録パワーに固定
して、ベースパワー組合せを変化させ、記録パワーのジ
ッタが最小になるようなベースパワー(消去パワー)を
最適ベースパワー(消去パワー)とした。グルーブ部と
ランド部の10回オーバーライト記録後のCN比を表1
に示した。いずれの場合もランド部、グルーブ部ともに
良好な再生信号品質であった。
【0082】
【表1】
【0083】実施例2 記録層のGe:Sb:Te組成を2:2:5とし、その
他の点で実施例1と全く同様にしてディスクを作製し
た。この記録層組成は実施例1の記録層に比べて結晶化
速度がはやいため、よりディスクの線速度又は回転速度
が早い場合に適している。
【0084】これらのディスクを線速度10m/sで回
転させ、実施例1と同様な記録再生実験を行った。その
結果、実施例1の場合と記録パワー及びベースパワー
(消去パワー)が異なるものの、そのほかの点では、反
射率や相転移間位相差などの静特性やCN比などの動特
性ともに、ほぼ同様な実験結果が得られた。
【0085】比較例1 実施例1の比較例として各層の膜厚のみを変更したディ
スクを作製した。記録層のGe:Sb:Te組成は2
2:25:53である。各層の膜厚、反射率、相転移間
の反射率比、位相差、記録層の吸収率比をまとめた一覧
表を表2に示す。
【0086】いずれのディスクも本発明の光ディスクの
範中には含まれない。信号記録及び評価は実施例1と同
様に行った。ディスクの線速度は3m/sとした。評価
結果を表2に示す。このように、実施例1のディスクと
異なり、ランド部とグルーブ部の再生信号品質に大きな
差が生じてしまった。
【0087】また、記録層の吸収率比が本発明の範囲外
のディスクにおいては記録マークのジッタが実施例1の
ディスクに比べて悪化していた。
【0088】
【表2】
【0089】比較例2 実施例2の比較例として各層の膜厚のみを変更したディ
スクを作製した。記録層のGe:Sb:Te組成は2:
2:5とし、その他の点で比較例1と全く同様にディス
クを作製した。いずれのディスクも本発明の光ディスク
の範中には含まれない。
【0090】ディスクの線速度は実施例2と同様に10
m/sとし、信号記録及び評価は実施例2と同様に行っ
た。その結果、比較例1の場合と記録パワー及びベース
パワー(消去パワー)が異なるものの、そのほかの点で
は、反射率や相転移間位相差などの静特性やCN比など
の動特性ともに、ほぼ同様な実験結果が得られた。
【0091】すなわち、ランド部とグルーブ部の再生信
号品質に大きな差が生じてしまった。また、記録層の吸
収率比が本発明の範囲外のディスクにおいては記録マー
クのジッタが実施例2のディスクに比べて悪化してい
た。
【0092】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明による
光記録媒体および記録再生方法によれば、ランドとグル
ーブの両方に信号を記録しても溝深さが限定されている
ために隣接トラックからのクロストークを低減すること
ができる。また、再生光の波長と同じ波長を有するコヒ
ーレント光に対する未記録領域からの反射光の反射率と
記録領域からの反射光の反射率の比率を規定しているた
めに、ランド部の記録マークのキャリアレベルとグルー
ブ部のキャリアレベルの間の好ましからざる差を解消で
きる。
【0093】したがってランド部とグルーブ部のいずれ
に記録しても同等なレベルの再生信号振幅が得られ、高
品質で高信頼性のランドグルーブ記録用ディスクを提供
できる。また、本発明の光記録媒体の記録層がアモルフ
ァス状態の場合に記録層に吸収される照射光の光の割合
と、前記記録層が結晶状態の場合に記録層に吸収される
照射光の光の割合の比率、すなわち、記録層がアモルフ
ァス相である場合をAa、記録層が結晶状態である場合
をAc としたとき、結晶状態とアモルファス状態の吸収
率の比Ac /Aa
【0094】0.84 ≦ Ac /Aa < 1.01 の範囲に規定することにより、高CN比かつ記録マーク
のジッタの低い優れた特性を保証でき、優れたディスク
を提供できる。
【0095】さらに、本発明の光記録媒体を用いること
により、溝上と溝間の両方を記録領域として用い、いず
れの領域にも700nm以下の波長のレーザーの1ビー
ムオーバーライトによって記録、消去、再生せしめるこ
とを特徴とする記録再生方法を供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における光ディスクの溝形状と照射レー
ザー光の収束ビームの位置関係を説明するための拡大斜
視図
【図2】実施例における光ディスクの溝形状と照射レー
ザー光の収束ビームの位置関係を説明するための拡大斜
視図
【図3】実施例における光ディスクの溝形状と照射レー
ザー光の収束ビームの位置関係を説明するための拡大斜
視図
【図4】実施例における光ディスクの溝形状と照射レー
ザー光の収束ビームの位置関係を説明するための拡大斜
視図
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 ランド部 4 グルーブ部 5 収束ビーム 6 ランドに照射された収束ビームの領域 7 グルーブに照射された収束ビームの領域 8 記録マーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝が形成された透明基板上に、誘電体
    層、相変化型記録層、誘電体層、金属反射層を順次積層
    した構成からなり、前記溝上と溝間の両方を記録領域と
    して用い、700nm以下の波長のレーザー光を照射す
    ることによって情報の記録、消去、再生を行なう光記録
    媒体であって、 (1)溝幅が0.1μm以上0.7μm以下、溝間の間
    隔が0.1μm以上0.7μm以下で、かつ溝深さdが
    以下に示す不等式を満たし、 【数1】λ/7n < d < λ/5n (λ:照射光の波長、n:基板の屈折率、d:溝の深
    さ) (2)下記で定義される未記録領域からの反射光と記録
    領域からの反射光のうち、反射率の大きい方をR
    high(%)、低い方をRlow (%)とし、未記録領域と
    記録領域からの反射光の位相差をαとすると、 【数2】10 ≦ Rhigh ≦ 40 【数3】Rlow /Rhigh ≦ 0.15 mπ≠α (mは整数) ただし、 α=(未記録領域からの反射光の位相)−(記録領域か
    らの反射光の位相) の3つの条件を満たすことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 波長λの照射レーザー光のうち、前記記
    録層で吸収される比率を記録層がアモルファス相である
    場合をAa 、記録層が結晶状態である場合をA c とした
    とき、結晶状態とアモルファス状態の吸収率の比Ac
    a が 【数4】0.84 ≦ Ac /Aa < 1.01 である請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 記録層が、Ge、Sb、Teを主成分と
    する合金からなり、厚みが20±5nmである請求項1
    または2に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 反射層がAlとTiまたはTaの合金で
    あり、TiまたはTaの含有量が0.5〜3.5at%
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 下部誘電体保護層と上部誘電体保護層の
    うちの一方かまたは両方が、ZnSとSiO2 またはY
    2 3 のうちのいずれか一方との混合膜であり、SiO
    2 またはY2 3 の含量が5〜40mol%であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光記録媒体を用い、溝
    上と溝間の両方を記録領域として用い、いずれの領域に
    も700nm以下の波長のレーザーの1ビームオーバー
    ライトによって記録、消去、再生せしめることを特徴と
    する記録再生方法。
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