JPH0832951B2 - 溶融金属めっきあるいは塗装用のシールボックス - Google Patents

溶融金属めっきあるいは塗装用のシールボックス

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JPH0832951B2
JPH0832951B2 JP63212344A JP21234488A JPH0832951B2 JP H0832951 B2 JPH0832951 B2 JP H0832951B2 JP 63212344 A JP63212344 A JP 63212344A JP 21234488 A JP21234488 A JP 21234488A JP H0832951 B2 JPH0832951 B2 JP H0832951B2
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seal box
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seal
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一郎 旭
貞夫 江端
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は帯状金属の溶融金属めっきあるいは各種塗料
の塗装に用いられるめっき液および塗料の余剰分をガス
ワイピングして付着量即ち塗膜厚さを調整するガスワイ
ピング装置を囲繞するシールボックスに関する。
<従来の技術> 従来から鋼ストリップを、たとえば溶融亜鉛浴内を通
過せしめた後、鋼ストリップ表面に高圧気体を吹付けて
亜鉛めっき目付量を制御する、所謂ガスワイピング法が
知られている。
この際、溶融亜鉛の酸化を防止するために、ワイピン
グノズルおよびめっきされた金属帯を囲繞し、その下端
が溶融めっき金属槽に浸漬され、その上部にめっきされ
た金属帯が通過する開口部を有するシールボックスを設
けることは、特開昭54−65138号公報や特開昭55−62154
号公報等で公知である。
しかしながら金属帯の通過する上部開口からシールボ
ックス外の雰囲気ガス(酸素)が侵入し、シールボック
ス内を十分な濃度の不活性ガスで満たすことができず、
その目的であるところのめっき金属の酸化防止が十分に
行えていない。
<発明が解決しようとする課題> 本発明の目的は、溶融金属めっきあるいは塗装の付着
量の調整をシールボックス内のガスワイピングノズルで
行うに際して、シールボックス内へ外部の空気等の侵入
を防止したシールボックスを提供することである。
<課題を解決するための手段> シールボックス内に侵入する酸素の流入経路を把握す
るため、本発明者らは種々の実験・観察を行った結果、
第4図に示すように被覆ないしめっきされた金属帯の通
過するシールボックス開口の幅方向両端部近傍から流入
していることが判明した。
その結果本発明に到達したもので、即ち本発明は溶融
金属槽あるいは塗料液槽を通過して上昇する帯状金属面
に気体を噴射するガスワイピングノズルを有し、該ガス
ワイピングノズルおよび被覆された帯状金属を囲繞し、
かつその下端は該溶融金属槽あるいは該塗料液槽に浸漬
され、その上端には該被覆された帯状金属が通過する開
口部を有してなるシールボックスにおいて、該被覆され
た帯状金属が通過する該開口部の幅方向両端部近傍に、
シールガス噴出ノズルを、シールボックス内部から外部
に向かって、かつ帯状金属の進行方向と同じ方向にシー
ルガスが流れるような方向に設けたことを特徴とする溶
融金属めっきあるいは塗装用のシールボックスである。
<作 用> 本発明のシールボックスを図を用いて説明する。
第1図は処理対象材である金属帯の板幅が略一定であ
る場合における本発明の適用例である。めっき後の金属
帯1の通過する開口の板幅方向両端部に金属帯の進行方
向の下流側に向かってシールガスを噴出するノズル6を
設け、不活性ガスを噴出させるようにしたものである。
板幅中央部は表裏面の余剰めっき液を払拭するため表裏
面を指向して噴出されたワイピングガスが金属帯に衝突
後金属帯に沿って大量にかつ高速度で流れることから雰
囲気ガスの侵入は起こらない。しかし、めっき後の金属
帯1の通過するシールボックス開口5は金属帯板幅より
少し広い寸法であることおよび前記の金属帯に衝突後の
ワイピングガスの流れが板幅エッジ部では少なくかつ弱
いことからこれらの部分は負圧になり雰囲気ガスの侵入
を招く状態となるが本発明のノズル6からシールガスを
噴出することにより正圧を保つことが可能となり雰囲気
ガスの侵入を防ぐことができる。ここで破線の矢印Cは
ノズル6より噴出されたシールガスの流れを示す。
第2図,第3図は処理対象材である金属帯1の板幅に
かなり変動がある場合の本発明の適用例で、第2図は正
面を示す断面図、第3図はその側面を示す断面図であ
る。3は金属帯1表裏面のめっき液のワイピング用ノズ
ル,4はシールボックス,6はめっき後の金属帯が通過する
開口部の板幅方向両端部分に金属帯1に対向し、かつ処
理対象材の板幅変動長さに金属帯走行時に生ずる蛇行量
を加えた以上の長さを有するシールガス噴出口を有する
ノズル6であり、シールガスは金属帯進行方向の下流側
に向かって噴出する。なおシールガスの流れは第2図,
第3図中破線Cで示した。
なお、ノズル6の間隔Lはワイピングノズル3から噴
出され、金属帯に衝突後それに沿うガス流れ(第3図中
A)を阻害しないよう配置するのが望ましい。ここでノ
ズル6のシールガス噴出口は矩形状のスリットギャップ
あるいは間欠的に噴出口を設けたものでもよい。
次に本発明のノズルを具備したシールボックスを用い
て、シール効果を以下の条件下で実験し、酸素濃度を測
定した。
なおワイピングガスおよびシールガスとしてN2ガスを
用いた。この結果、シールボックス内の酸素濃度は となり、シールガス噴出によるシール効果は明らかであ
り、めっき金属の酸化およびドロス発生の抑制に効果的
であり、また塗装処理においても効果的であることが分
かる。
<発明の効果> シールボックス内に侵入する酸素を有効に防止するこ
とができ、シールボックス内を高濃度の不活性ガスで充
満することが可能となり、ワイピング直後の酸化によ
るめっき面性状の劣化が防止でき、高品質で美麗なめっ
き面や塗装面が得られ、またドロスの発生が少なくな
り、亜鉛等の歩留りが向上でき、低コスト化が可能にな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシールボックスの正面断面図、第2図
は本発明のシールボックスの正面断面図、第3図はその
側面断面図、第4図は従来のシールボックスにおける雰
囲気ガスの侵入経路の模式図である。 1……金属帯、2……亜鉛めっき浴、 3……ワイピングノズル、4……シールボックス、 5……開口部、6……ノズル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属槽あるいは塗料液槽を通過して上
    昇する帯状金属面に気体を噴射するガスワイピングノズ
    ルを有し、該ガスワイピングノズルおよび被覆された帯
    状金属を囲繞し、かつその下端は該溶融金属槽あるいは
    該塗料液槽に浸漬され、その上端には該被覆された帯状
    金属が通過する開口部を有してなるシールボックスにお
    いて、該被覆された帯状金属が通過する該開口部の幅方
    向両端部近傍に、シールガス噴出ノズルを、シールボッ
    クス内部から外部に向かって、かつ帯状金属の進行方向
    と同じ方向にシールガスが流れるような方向に設けたこ
    とを特徴とする溶融金属めっきあるいは塗装用のシール
    ボックス。
JP63212344A 1988-08-29 1988-08-29 溶融金属めっきあるいは塗装用のシールボックス Expired - Fee Related JPH0832951B2 (ja)

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