JPH0832935A - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JPH0832935A
JPH0832935A JP6159789A JP15978994A JPH0832935A JP H0832935 A JPH0832935 A JP H0832935A JP 6159789 A JP6159789 A JP 6159789A JP 15978994 A JP15978994 A JP 15978994A JP H0832935 A JPH0832935 A JP H0832935A
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隆一 岩村
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を、大型化、高コスト化することなく、
滑らかな逆方向再生を行うことができるようにする。 【構成】 光ディスク1に記録されている、圧縮符号化
された画像データが再生され、リングバッファ5に記憶
される。リングバッファ5に記憶された画像データは、
デコード部20でデコードされる。制御回路21は、リ
ングバッファ5に、デコードに必要な、例えば1GOP
単位で画像データを記憶させ、逆方向再生が指令された
場合、その逆方向再生に必要なときには、リングバッフ
ァ5から、画像データを繰り返し読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクや光
磁気ディスク、その他の記録媒体に記録されている、予
測符号化された画像データを再生するデータ再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばMPEGなどの所定の規格に準拠
する予測符号化方法により、光ディスクなどの記録媒体
に記録された動画像データや、あるいは音声データと多
重化された動画像データを再生する光ディスク装置とし
ては、例えば本出願人が先に出願した特願平4−922
23号の明細書および図面に開示したものがある。
【0003】即ち、図9に示すように、この光ディスク
装置においては、ピックアップ2は、光ディスク1にレ
ーザ光を照射し、その反射光から光ディスク1に記録さ
れている、予測符号化された画像データを再生する。ピ
ックアップ2が出力するデータは、復調回路3に入力さ
れ、そこで復調される。またピックアップ2の出力は、
フェイズロックドループ(PLL)回路9にも入力さ
れ、クロックが抽出される。このクロックは、復調回路
3、セクタ検出回路4に送られる。復調回路3により復
調されたデータは、セクタ検出回路4を介してECC回
路6に入力され、誤りの検出、訂正が行われる。
【0004】なお、セクタ検出回路4は、復調回路3で
復調されたデータから、セクタナンバ(光ディスク1の
セクタに割り当てられたアドレス)を検出し、制御回路
31に出力する。また、セクタ検出回路4は、例えばセ
クタナンバを検出することができなかったり、検出する
ことができても、それが、例えば連続していなかった場
合、トラックジャンプ判定回路7にセクタナンバ異常信
号を出力する。
【0005】ECC回路6は、セクタ検出回路4を介し
て復調回路3より供給されたデータからデータ誤りを検
出し、そのデータに付加されているパリティビット(パ
リティデータ)を用いて誤り訂正を行う。さらに、EC
C回路6は、データの誤りを訂正することができなかっ
た場合、トラックジャンプ判定回路7にエラー発生信号
を出力する。誤りの訂正が行われたデータは、ECC回
路6からトラックジャンプ用のリングバッファ100に
供給され、制御回路31の制御に従ってそこに記憶され
る。
【0006】制御回路31は、セクタ検出回路4の出力
から、光ディスク1の各セクタ毎のアドレスを読み取
り、そのアドレスに対応して、ECC回路6からのデー
タを、リングバッファ100に記憶させる(リングバッ
ファ100に書き込む)書き込みアドレス(書き込みポ
イント(WP))を指定する。また、制御回路31は、
後段のデコード部20のビデオコードバッファ10から
のコードリクエスト信号に基づき、リングバッファ10
0に書き込まれたデータの読み出しアドレス(再生ポイ
ント(RP))を指定する。そして、その再生ポイント
(RP)からデータを読み出し、ビデオコードバッファ
10に供給し、記憶させる。
【0007】ビデオコードバッファ10に記憶されたデ
ータは、その後段の逆VLC回路11からのコードリク
エスト信号に基づいて、逆VLC回路11に転送され
る。逆VLC回路11は、入力されたデータを逆VLC
処理し、入力されたデータの逆VLC処理が終了する
と、そのデータを逆量子化回路12に出力するととも
に、コードリクエスト信号をビデオコードバッファ10
に出力し、新たなデータの入力を要求する。さらに、逆
VLC回路11は、逆VLC処理の結果得られた量子化
ステップサイズ、または動きベクトルを、逆量子化回路
12、または動き補償回路15にそれぞれ出力する。
【0008】逆量子化回路12は、逆VLC回路11よ
り供給された量子化ステップサイズに従って、入力され
たデータを逆量子化し、逆DCT回路13に出力する。
逆DCT回路13は入力されたデータを逆DCT処理
し、加算回路14に供給する。
【0009】逆DCT回路13より加算回路14に供給
されたデータが、Iピクチャのデータである場合、その
データは、加算回路14を介してそのままフレームメモ
リバンク16に出力され、記憶される。
【0010】ここで、フレームメモリバンク16は、ス
イッチSW1およびSW2、並びに3つのフレームメモ
リ16a乃至16cで構成されており、スイッチSW1
は端子a1,b1、およびc1のうちのいずれかを、ス
イッチSW2は端子a2,b2、およびc2のうちのい
ずれかを、それぞれ必要に応じて選択するようになされ
ている。これにより、加算回路14の出力は、フレーム
メモリ16a乃至16cのうちのいずれかに記憶され、
またフレームメモリ16a乃至16cのうちのいずれか
に記憶された画像データが、D/A変換器17を介し
て、ディスプレイ18に出力されるようになされてい
る。
【0011】逆DCT回路13より出力されたデータ
が、Iピクチャを予測画像とするPピクチャのデータで
ある場合、既に復号されたIピクチャのデータが、フレ
ームメモリバンク16より読み出され、動き補償回路1
5に供給される。動き補償回路15は、フレームメモリ
バンク16から供給されたデータに対し、逆VLC回路
11より供給された動きベクトルに対応する動き補償を
施して予測画像とし、加算回路14に供給する。加算回
路14は、逆DCT回路13より出力されたデータと、
動き補償回路15より出力されたデータを加算し、Pピ
クチャのデータを生成する。このデータもフレームメモ
リバンク16に記憶される。
【0012】逆DCT回路13より出力されたデータが
Bピクチャのデータである場合、既に復号されたIピク
チャまたはPピクチャデータが、フレームメモリバンク
16より読み出され、動き補償回路15に供給される。
動き補償回路15に供給されたデータは、そこで動き補
償が施され、加算回路14に供給される。加算回路14
は、逆DCT回路13より出力されたデータと、動き補
償回路15より出力されたデータを加算するので、復号
されたBピクチャデータが得られることになる。このデ
ータもフレームメモリバンク16に記憶される。
【0013】以上のようにして復号され、フレームメモ
リバンク16に記憶された画像データは、D/A変換器
17でD/A変換された後、ディスプレイ18に供給さ
れて表示される。
【0014】次に、図10は、リングバッファ100上
の書き込みポイント(WP)および再生ポイント(R
P)の位置関係を示している。なお、同図においては、
円周が、リングバッファ100の容量に対応している。
書き込みポイント(WP)および再生ポイント(RP)
は、リングバッファ100上を、例えば時計回り方向に
回るようになされており、従って再生ポイント(RP)
から時計回りに書き込みポイント(WP)までのデータ
量が、リングバッファ100に記憶されているデータ残
量(記憶データ量)となる。
【0015】リングバッファ100からビデオコードバ
ッファ10へのデータの最大転送レートは、ECC回路
6からリングバッファ100へのデータ転送レートと等
しいか、またはそれより小さい値に設定されており、従
って書き込みポイント(WP)は、再生ポイント(R
P)の回転速度以上の速度で回転するので、書き込みポ
イント(WP)が、再生ポイント(RP)に追いつき、
リングバッファ100がオーバーフローする恐れがあ
る。
【0016】また、上述したように、制御回路31は、
ビデオコードバッファ10からのコードリクエスト信号
に対応して、リングバッファ100に記憶されているデ
ータをビデオコードバッファ10に供給するが、例えば
単純な画像に関するデータ処理が続き、ビデオコードバ
ッファ10から逆VLC回路11へのデータ転送量が少
なくなると、リングバッファ100からビデオコードバ
ッファ10へのデータ転送量も少なくなる。すると、リ
ングバッファ100の記憶データ量(データ残量)が多
くなり、オーバーフローする恐れがある。
【0017】このため、トラックジャンプ判定回路7
は、制御回路31により制御されている書き込みポイン
ト(WP)および再生ポイント(RP)からリングバッ
ファ100が現在記憶しているデータ量を算出(検出)
し、そのデータ量があらかじめ設定された所定の基準値
を越えた場合、リングバッファ100がオーバーフロー
する恐れがあると判断して、トラッキングサーボ回路8
にトラックジャンプ指令を出力する。
【0018】また、トラックジャンプ判定回路7は、セ
クタ検出回路4からのセクタナンバ異常信号またはEC
C回路6からのエラー発生信号を検出した場合、制御回
路31により制御されている書き込みポイント(WP)
と再生ポイント(RP)から、リングバッファ100内
に残存しているデータ量を求める。さらに、現在のトラ
ック位置から、光ディスク1が1回転する間に(光ディ
スク1の1回転待ちの間に)、リングバッファ100か
らビデオコードバッファ10への読み出しを保証するの
に(リングバッファ100にアンダーフローを発生させ
ないために)必要なデータ量を求める。
【0019】リングバッファ100の残存データ量が充
分大きい場合、リングバッファ100から最高の転送レ
ートでビデオコードバッファ10へデータが読み出され
ても、リングバッファ100にはアンダーフローが生じ
ないため、トラックジャンプ判定回路7は、エラー発生
位置をピックアップ2で再度再生することによりエラー
回復が可能であると判断して、トラッキングサーボ回路
8にトラックジャンプ指令を出力する。
【0020】トラックジャンプ判定回路7によりトラッ
クジャンプ指令が出力されると、トラッキングサーボ回
路8は、ピックアップ2による再生位置をトラックジャ
ンプさせる。即ち、例えば光ディスク1の内周から外周
へデータが記録されている場合、トラッキングサーボ回
路8は、現在位置から内周側の隣接トラックへピックア
ップ2をジャンプさせる。そして、ピックアップ2によ
る再生位置が、光ディスク1が再び1回転して元の位置
に到来するまでの間、つまりセクタ検出回路4から得ら
れるセクタナンバがトラックジャンプ時のセクタナンバ
になるまでの間、新たなデータのリングバッファ100
への書き込みが禁止され、必要に応じてリングバッファ
100に既に記憶されているデータが、ビデオコードバ
ッファ10に転送される。
【0021】即ち、リングバッファ100(図10)上
において、再生ポイント(RP)のみが進み(回転
し)、書き込みポイント(WP)は停止した状態とされ
る。
【0022】また、トラックジャンプ後、セクタ検出回
路4から得られるセクタナンバが、トラックジャンプ時
のセクタナンバと一致しても、リングバッファ100に
記憶されているデータ量が所定の基準値を越えている場
合、即ちリングバッファ100がオーバーフローする可
能性がある場合、リングバッファ100へのデータの書
き込みは再開されず、再びトラックジャンプが行われ
る。
【0023】そして、トラックジャンプ後、セクタ検出
回路4から得られるセクタナンバが、トラックジャンプ
時のセクタナンバと一致し、かつリングバッファ100
に記憶されているデータ量が所定の基準値以下となって
いる場合、新たなデータのリングバッファ100への書
き込みが開始される。即ち、この場合、書き込みポイン
ト(WP)の回転が再開される。
【0024】ここで、リングバッファ100は、光ディ
スク1の少なくとも1トラック分(1回転分)のデータ
を記憶することができる容量を有している。
【0025】よって、光ディスク1が、例えば線速度一
定(CLV)ディスクである場合、回転周期は最外周に
おいて最大となるため、最外周における1トラック分
(1回転分)の記憶容量、つまり(最外周の回転周期)
×(ECC回路6からリングバッファ100へのデータ
転送レート)の記憶容量を少なくとも有する。
【0026】上述したように、リングバッファ100か
らビデオコードバッファ10へのデータの最大転送レー
トは、ECC回路6からリングバッファ100へのデー
タ転送レートと等しいか、またはそれより小さい値に設
定されており、これによりビデオコードバッファ10か
らリングバッファ100へのデータ転送のコードリクエ
ストは、トラックジャンプのタイミングに拘らず、自由
に送出することができる。
【0027】以上のように、この光ディスク装置によれ
ば、リングバッファ100の記憶容量に対応してピック
アップ2をトラックジャンプさせるようにしたので、光
ディスク1からの再生画像の複雑さまたは平坦さに拘ら
ず、ビデオコードバッファ10のオーバーフローまたは
アンダーフローが防止され、均一な画質の画像を、長時
間にわたって再生することができる。
【0028】さらに、この光ディスク装置によれば、光
ディスク1から読み出されたデータにエラーが生じた場
合、ピックアップ2をトラックジャンプさせ、再びデー
タを光ディスク1から読み出すようにしたので、データ
の読み出しエラーによる再生画像の劣化を防止すること
ができる。
【0029】ところで、MPEGなどに準拠した画像圧
縮方法では、いわゆる動き予測補償方式(予測符号化方
式)が採用されている。例えば図11(a)に示すよう
に、フレームごとに、・・・,B1,I2,B3,P
4,B5,P6,B7,I8,・・・,B19,I2
0,・・・(但し、I,P,Bに付した数字は、表示順
序を示す)のようなI,P,Bピクチャの割り当てがそ
れぞれなされた画像データに対する動き予測は、例えば
次のように行われる。
【0030】ここで、図11(a)では、Iピクチャの
手前のBピクチャから次のIピクチャの手前のPピクチ
ャまでが、GOP(Group Of Pictures)を構成してい
る。従って、図11(後述する図4においても同様)に
おいては、B1乃至P6,B7乃至P12,B13乃至
P18が、それぞれGOPを構成しており、以下、それ
ぞれのGOPを、適宜、GOP0乃至2という。
【0031】図11(a)において、矢印は、その始点
の画像データを参照画像(参照ピクチャ)とし、その終
点の画像データの予測画像が、動きベクトルに基づいて
生成されることを示している。従って、例えばいま、G
OP1に注目すれば、例えばP10の予測画像は、I2
を参照画像として生成される。また、例えばB9の予測
画像は、I8およびP10のうちのいずれか一方、また
はその両方を参照画像として生成される。
【0032】さらに、例えばGOP1のB7の予測画像
は、同じくGOP1のI8およびその1つ前のGOPで
あるGOP0のP6のうちのいずれか一方、またはその
両方を参照画像として生成される。
【0033】動き予測補償方式を用いた画像圧縮符号化
方法により得られた画像を復号する場合においては、画
像の復号時に、その画像の参照画像が既に復号されてい
る必要があるので、図11(a)に示した画像データ
は、光ディスク1などの記録媒体に対し、例えば図11
(b)のような順序で記録される。
【0034】即ち、例えばいまGOP0の記録が終了し
ており、GOP1の記録が行われる場合、復号に参照画
像を使用しないI8が最初に記録され、その後、I8ま
たはGOP0のP6を参照画像として復号されるB7が
記録される。その次は、I8を参照画像として復号され
るP10が記録され、その後に、I8またはP10を参
照画像として復号されるB9が記録される。さらに、そ
の次は、P10を参照画像として復号されるP12が記
録され、その後に、P10またはP12を参照画像とし
て復号されるB11が記録される。
【0035】以上のように、表示順序が、B7,I8,
B9,P10,B11,P12であるGOP1は、I
8,B7,P10,B9,P12,B11の順序で記録
される。
【0036】図9の光ディスク装置において、上述のよ
うな記録順序で、光ディスク1に記録された画像データ
の復号は、例えば次のようにして行われる。即ち、例え
ばいまGOP1の復号が終了し、GOP1の復号が開始
されたとすると、まずI8が、上述したようにして、デ
コード部20で復号され、加算回路14から、フレーム
メモリバンク16に供給される。
【0037】ここで、GOP0の復号が、I2,B1,
P4,B3,P6,B5の順番で行われたことにより、
そのうちのP4,P6,B5が、図12(b)乃至図1
2(d)に示すように、それぞれメモリ16a乃至16
cにいま記憶されているものとする。なお、図12
(a)乃至(f)(後述する図5および図7も同様)
は、SW1の選択端子、メモリ16a乃至16cそれぞ
れの記憶内容、スイッチSW2の選択端子、ディスプレ
イ18の表示画像を、時系列でそれぞれ示している。
【0038】この場合、図12(a)に示すように、ス
イッチSW1は、端子a1に切り換えられ、これにより
加算回路14からのI8は、メモリ16aに供給されて
記憶される(図12(b))。
【0039】そして、I8の次は、図11(b)に示し
たように、B7が復号される。このB7の復号は、上述
したようにしてフレームメモリ16aに記憶されたI8
(図12(b))、または既に復号されてフレームメモ
リ16bに記憶されているP6(図12(c))を用い
て行われる。復号されたB7は、フレームメモリバンク
16に供給される。このとき、スイッチSW1は、図1
2(a)に示すように端子c1に切り換えられ、これに
より、B7は、フレームメモリ16cに記憶される(図
12(d))。
【0040】さらに、このとき、スイッチSW2は、端
子c2に切り換えられ(図12(e))、これによりデ
ィスプレイ18には、いまフレームメモリ16cに記憶
されたB7が表示される(図12(f))。
【0041】B7の次は、P10が、フレームメモリ1
6aに記憶されたI8(図12(b))を用いて復号さ
れる(図11)。スイッチSW1は、端子b1に切り換
えられ(図12(a))、これにより復号されたP10
は、フレームメモリ16bに記憶される(図12
(c))。また、このとき、スイッチSW2は、端子a
2に切り換えられ(図12(e))、これによりディス
プレイ18には、フレームメモリ16aに記憶されたI
8が表示される(図12(f))。
【0042】その後、B9が、フレームメモリ16aに
記憶されたI8(図12(b))、またはフレームメモ
リ16bに記憶されたP10(図12(c))を用いて
復号される。スイッチSW1は、端子c1に切り換えら
れ(図12(a))、これにより復号されたB9は、フ
レームメモリ16cに記憶される(図12(d))。そ
して、スイッチSW2は、端子c2に切り換えられ、こ
れによりディスプレイ18には、いまフレームメモリ1
6cに記憶されたB9が表示される(図12(f))。
【0043】以下、図12(a)に示すようにして、ス
イッチSW1の切り換えが行われることにより、フレー
ムメモリ16a乃至16cそれぞれに復号された画像が
記憶され、また図12(e)に示すようにして、スイッ
チSW2の切り換えが行われることにより、フレームメ
モリ16a乃至16cそれぞれに記憶された画像がディ
スプレイ18に表示されていく。即ち、上述したよう
に、光ディスク1に、I8,B7,P10,B9,P1
2,B11の順序で記録された画像データ(図11
(b))が、その順序で復号され、元の順序であるB
7,I8,B9,P10,B11,P12の順序で表示
される(図11(a))。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11
(b)に示した順番で画像データが記録されている光デ
ィスク1を、例えば逆方向に再生(逆方向再生)する場
合、即ち、例えばGOP1のP12から、P12,B1
1,P10,B9,I8,B7,P6,・・・という順
番で、画像データをディスプレイ18に表示させる場
合、光ディスク1に対し、頻繁にアクセスを行う必要が
あり、このため画像データを復号するのに時間がかか
り、滑らかな逆方向再生を行うことが困難な課題があっ
た。
【0045】即ち、上述したことから、例えばP12を
復号するには、P10が必要であるが、P10を得るた
めには、I8が必要となる。また、P12の時間的に前
の(表示順序が先の)フレームであるB11を復号する
には、P10およびP12が必要となる。従って、P1
2の復号時には、P12の他、P10およびI8を光デ
ィスク1から再生し、さらにP12の後のB11の復号
時には、B11の他、P12,P10、およびI8を光
ディスク1から再生する必要がある。
【0046】以上のように、逆方向再生を行う場合は、
再生する画像の前に、光ディスク1に記録されたIまた
はPピクチャが必要となり、このため光ディスク1に対
し、頻繁にアクセスして同一のデータを繰り返し再生し
なければならなかった。
【0047】そこで、フレームメモリバンク16とし
て、上述したようなフレームメモリ16a乃至16cで
なる3フレーム程度の容量を有するものでなく、例えば
その数倍などの容量の大きいものを設け、参照画像とし
て用いる、既に復号した画像データを、何枚も蓄えてお
くことが考えられる。しかしながら、復号後の画像デー
タは、そのデータ量が多く、そのようなデータ量の多い
画像データを何枚も蓄えておくことのできるメモリを、
フレームメモリバンク16に用いた場合には、装置が大
型化、高コスト化する課題があった。
【0048】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、装置の大型化および高コスト化を最低限
に抑えて、滑らかな逆方向再生を行うことができるよう
にするものである。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ再生装置
は、記録媒体(例えば、図1に示す光ディスク1など)
に記録されている、予測符号化された画像データを再生
する再生手段(例えば、図1に示すピックアップ2な
ど)と、記録媒体より再生された画像データを記憶する
記憶手段(例えば、図1に示すリングバッファ5など)
と、記憶手段に対する画像データの書き込みおよび読み
出しを制御する制御手段(例えば、図1に示す制御回路
21など)と、記憶手段より読み出された画像データを
デコードするデコード手段(例えば、図1に示すデコー
ド部20など)とを備え、制御手段は、記憶手段に、画
像データを、デコード手段によるデコードに必要な所定
の複数フレーム単位で記憶させ、逆方向再生が指令され
た場合、その逆方向再生に必要なときには、記憶手段か
ら、画像データを繰り返し読み出すことを特徴とする。
【0050】このデータ再生装置においては、記録媒体
は、ディスク状のものとすることができる。また、制御
手段は、画像データを、1GOP(Group Of Picture)
以上の単位で、記憶手段に記憶させることができる。さ
らに、記憶手段は、少なくとも所定の複数フレーム単位
の容量を有するリングバッファとすることができる。
【0051】記憶手段は、2GOP以上の容量を有する
リングバッファとし、制御手段は、記憶手段に、画像デ
ータを1GOP以上の単位で記憶させ、記憶手段に既に
記憶されている画像データであって、デコード手段がい
まデコードしている画像データを含む1GOP以上の単
位の画像データ上に上書きしないように、記録媒体より
再生された画像データを、記憶手段に記憶させることが
できる。
【0052】また、逆方向再生が指令された場合、記憶
手段に既に記憶されている画像データであって、デコー
ド手段がいまデコードしている画像データを含む1GO
P以上の単位の画像データ上に上書きしないように、記
憶手段に記憶させる画像データは、記録媒体において、
記憶手段に既に記憶されている画像データであって、デ
コード手段がいまデコードしている画像データを含む1
GOP以上の単位の画像データの直前に記録されている
のものとすることができる。
【0053】
【作用】上記構成のデータ再生装置においては、光ディ
スク1に記録されている、予測符号化された画像データ
が再生され、リングバッファ5に記憶される。リングバ
ッファ5に記憶された画像データは、デコード部20で
デコードされる。制御回路21は、リングバッファ5
に、デコードに必要な、例えば1GOP単位で画像デー
タを記憶させ、逆方向再生が指令された場合、その逆方
向再生に必要なときには、リングバッファ5から、画像
データを繰り返し読み出す。従って、逆方向再)の際、
復号(デコード)に必要となる画像データを再生するた
めに、光ディスク1に繰り返しアクセスせずに済むよう
になり、これにより滑らかな逆方向再生を行うことがで
きる。さらに、リングバッファ5には、デコード前の画
像データが記憶されるので、その容量は、それほど大き
なものでなくて済み、装置の大型化、高コスト化を最低
限に抑えることができる。
【0054】
【実施例】図1は、本発明を適用した光ディスク装置の
一実施例の構成を示している。なお、図中、図9におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
ある。即ち、この光ディスク装置は、制御回路31また
はリングバッファ100に代えて、制御回路21または
リングバッファ5がそれぞれ設けられ、さらにユーザイ
ンターフェイス22が設けられている他は、図9の光デ
ィスク装置と同様に構成されている。
【0055】ユーザインターフェイス22は、光ディス
ク1を通常再生(順方向再生)させるときや、あるいは
例えば逆方向再生などの特殊再生させるときに操作され
る。そして、ユーザインターフェイス22は、その操作
に対応した操作信号を制御回路21に出力するようにな
されている。
【0056】リングバッファ5は、例えば2GOP以上
の容量を有している。制御回路21は、図9の制御回路
31と同様の機能を有する他、リングバッファ5に、光
ディスク1から再生された画像データを、例えば1GO
P単位で記憶させ、このとき、リングバッファ5に既に
記憶されている画像データであって、デコード部20が
復号(デコード)している最中の画像データを含む1G
OP単位の画像データ上に上書きしないように、光ディ
スク1より再生された画像データを、リングバッファ5
に記憶させる。さらに、制御回路21は、ユーザインタ
ーフェイス22から逆方向再生(逆転再生)を指令する
操作信号を受信した場合、既にリングバッファ5に記憶
されている、逆方向再生に必要な画像データを読み出
し、デコード部20(ビデオコードバッファ10)に供
給するようになされている。また、制御回路21は、フ
レームメモリバンク16のスイッチSW1およびSW2
の切り換え制御も行うようになされている。
【0057】次に、その動作について説明する。通常再
生時においては、制御回路21が書き込みポイント(W
P)を制御して、1GOP分の画像データを、リングバ
ッファ5に記憶させ、その1GOP分の画像データすべ
ての復号、表示が終了するまでは、その画像データを、
リングバッファ5に記憶させたままにしておく他は、図
9で説明した場合と同様にして、画像データの再生、復
号が行われ、その結果得られる復号画像が、ディスプレ
イ18に表示される。
【0058】即ち、時系列のGOPを、GOP(i)
(但し、iは整数で、例えばGOP(i−1)またはG
OP(i+1)は、それぞれGOP(i)より時間的に
1つだけ先行または後行するGOPを意味する)と表
し、いまディスプレイ18に表示されている画像データ
を含むGOPを現GOPというとする。
【0059】例えばいま、現GOPが、GOP(i)で
あり、これが、前述した図10に対応する図である図2
(後述する図3および図6も同様)に示したリングバッ
ファ5上のアドレスX1乃至X2の範囲に記憶されてい
る場合、書き込みポイント(WP)が、GOP(i)の
先頭の画像データのアドレスであるX1に追いつかない
ように制御される。
【0060】即ち、図9では、図10で説明したよう
に、リングバッファ100上で、書き込みポイント(W
P)が、再生ポイント(RP)に追いつくことがないよ
うに、トラックジャンプ制御が行われるようになってい
たが、この光ディスク装置では、書き込みポイント(W
P)が、アドレスX1に追いつかないように、トラック
ジャンプ制御が行われる。
【0061】これにより、再生ポイント(RP)が、ア
ドレスX2を通過し、GOP(i)の復号、表示が終了
した後、その次のGOPであるGOP(i+1)の復
号、そして表示が開始されるまで、GOP(i)を構成
する全画像データは、リングバッファ5に記憶されたま
まにされる。
【0062】現GOPであるGOP(i)の表示の終了
後は、その後に書き込まれているGOP(i+1)が現
GOPとなり、その先頭は、アドレスX2となる。
【0063】なお、図2において、書き込みポイント
(WP)から時計回りにアドレスX1までが、リングバ
ッファ100の空き容量となる。また、図中、Pdは、
いまディスプレイ18で表示されている画像データのア
ドレスを表しており(以下、適宜、表示ポイントとい
う)、この表示ポイント(Pd)と、再生ポイント(W
P)との位置関係は、ビデオコードバッファ10の遅
延、および前述したような画像データの復号順序(記録
順序)と表示順序との違いによって決まる。従って、こ
の位置関係は、必ずしも一定ではない。
【0064】次に、通常再生時中に、ユーザインターフ
ェイス22が操作され、これにより逆方向再生を指令す
る操作信号が、制御回路21によって受信されると、制
御回路21は、自身が制御しているスイッチSW2の切
り換え状態によって、いまディスプレイ18に表示され
ている画像データを認識する。そして、制御回路21
は、スイッチSW2を、いまの切り換え状態を維持する
ように制御し、これによりいまディスプレイ18に表示
されている画像データを、フレームメモリバンク16
(16a乃至16cのうちのいずれか)から、D/A変
換器17を介してディスプレイ18に供給して表示させ
続ける。これにより、ディスプレイ18は、静止画を表
示している状態となる。
【0065】そして、制御回路21は、トラックジャン
プ判定回路7を介してトラッキングサーボ回路8を制御
し、ピックアップ2を、光ディスク1の、現GOPより
時間的に1つ先行する(光ディスク1において、現GO
Pの直前に記録されている)GOPの先頭の位置に移動
させる(トラックジャンプさせる)。これにより、例え
ば現GOPが、GOP(i)であった場合には、ピック
アップ2によって、GOP(i−1)の先頭から、画像
データの再生が開始される。
【0066】さらに、制御回路21は、リングバッファ
5の、現GOPであるGOP(i)の後に書き込ませた
GOP(図2においては、GOP(i+1))を放棄
し、図3に示すように、書き込みポイント(WP)を、
アドレスY1にジャンプさせ、そこから、ピックアップ
2によって再生されたGOP(i−1)のデータを書き
込ませる。
【0067】ここで、アドレスY1は、アドレスX1か
ら、例えば最も遠い位置にあり、図3では、円中心をは
さんでX1と対向する位置にある。リングバッファ5の
容量は2GOP以上あるので、アドレスX1からアドレ
スY1までは、1GOP以上の容量がある。
【0068】この場合、リングバッファ5には、図3に
示すように、アドレスY1から、GOP(i−1)と、
それに続くGOP(i)の、例えば最初のPピクチャの
直前までのデータが書き込まれる。なお、アドレスY2
は、GOP(i−1)に続いて書き込まれたGOP
(i)の最初のPピクチャの直前の画像データのアドレ
スを示している。
【0069】即ち、いま光ディスク1に記録されている
画像データのシーケンスが、前述した図11と同様の図
4(図4(b))に示すようなものであり、またGOP
(i−1)が、GOP1であるとすると、I8,B7,
P10,B9,P12,B11、並びにその次に記録さ
れているGOP2(いまの場合、GOP2は、現GOP
であるGOP(i)に対応する)を構成するI14およ
びB13(B13は、GOP(i)の最初のPピクチャ
(P16)の直前のデータである)が、図3に示したリ
ングバッファ5のアドレスY1乃至Y2に記憶される。
【0070】ここで、GOP2のI14およびB13
を、GOP1の画像データとともにリングバッファ5に
記憶させるのは、リングバッファ5のアドレスX1乃至
X2に既に記憶されているGOP2(GOP(i))の
データだけでは、そのGOPを構成するB13を復号す
ることができないからである。
【0071】即ち、画像データの表示順序を表した図4
(a)に示すように、GOP2のB13を復号するに
は、同じくGOP2のI14の他、その前のGOP1の
P12が参照画像として必要になる。
【0072】そこで、アドレスY1乃至Y2に記憶され
た画像データを、アドレスY1から順次読み出していけ
ば、B13とともに、その復号に必要なP12およびI
14が得られるように、GOP2のI14およびB13
を、GOP1の画像データとともにリングバッファ5に
記憶させるようになされている。
【0073】なお、通常再生時であっても、また逆方向
再生時であっても、B13の復号が行われるときには、
既にI14は復号され、フレームメモリバンク16に記
憶されているので、このI14を、リングバッファ5に
書き込むことは、必ずしも必要ではない。そこで、例え
ばリングバッファ5の空き容量に余裕がないときは、G
OP1に続いて、I14のデータは書き込まず、B13
のデータのみを書き込むようにすることが可能である。
【0074】GOP(i−1)およびGOP(i)の最
初のPピクチャの直前までの画像データ(上述の場合、
GOP1並びにGOP2のI14およびB13)が、リ
ングバッファ5に記憶され、これにより書き込みポイン
ト(WP)が、アドレスY2に達すると、リングバッフ
ァ5に対する書き込みが禁止される。即ち、書き込みポ
イント(WP)は、アドレスY2を指した状態のまま停
止する。
【0075】上述のような画像データの書き込みと同時
に、制御回路21は、再生ポイント(RP)を制御し、
ディスプレイ18に静止画状態で表示された画像データ
の1フレーム前の画像データを復号するのに必要な画像
データを読み出し、デコード部20に出力する。
【0076】即ち、図3におけるGOP(i)(現GO
P)が、例えばGOP2である場合、制御回路21は、
リングバッファ5のアドレスX1乃至X2に記憶されて
いる画像データI14、B13,P16,B15,P1
8,B17(図4(b))のうちの、ディスプレイ18
にいま表示されている画像データの1フレーム前の画像
データを復号するのに必要なものを読み出し、デコード
部20に出力して復号させる。以下、同様にして現GO
Pを構成するフレームの画像データを、時間的に逆向し
て(図4(a)に示した表示順序 (図中矢印で示す方
向)の逆の順序で)表示するのに必要な現GOPの画像
データが、リングバッファ5から繰り返し読み出されて
復号され、これにより逆方向再生が行われる。
【0077】現GOPの画像データのうち、Iピクチャ
のみ用いて復号することのできるもの、即ち、いまの場
合、GOP2(GOP(i))のP16の復号が終了す
ると、再生ポイント(RP)は、図3に示したアドレス
Y1に移動され、これによりアドレスY1乃至Y2に記
憶されているGOP2(GOP(i))(の一部)およ
びGOP1(GOP(i−1))の復号が上述した場合
と同様にして行われる。
【0078】さらに、それと同時に、制御回路21は、
トラックジャンプ判定回路7を介してトラッキングサー
ボ回路8を制御し、ピックアップ2を、光ディスク1上
の、GOP(i−1)の直前に記録されているGOPで
あるGOP(i−2)の先頭に移動させて、そこから画
像データを再生させる。このとき、書き込みポイント
(WP)は、図3に示したアドレスX1に移動され、こ
れによりGOP(i−2)と、その後に記録されている
GOP(i−1)の最初のPピクチャの直前までの画像
データ(上述の場合、GOP(i−1)は、GOP1で
あるから、I8およびB7)が、リングバッファ5に記
憶される。
【0079】以下、同様の動作が繰り返され、逆方向再
生が行われる。
【0080】次に、図5は、図4に示したシーケンスの
画像データの再生状態が通常再生状態から逆方向再生状
態にされた場合の、図1の光ディスク装置におけるスイ
ッチSW1およびSW2の切り換え状態、フレームメモ
リ16a乃至16cの記憶内容、ディスプレイ18の表
示画像を時系列に示している。なお、図5(a)乃至
(f)が、それぞれSW1の選択端子、メモリ16a乃
至16cそれぞれの記憶内容、スイッチSW2の選択端
子、ディスプレイ18の表示画像を示している。
【0081】まず通常再生時において、例えばいま、図
4に示したGOP1のI8が復号され、メモリ16aに
記憶されたとする(図5(b)に、(*1)で示す部
分)。そして、以下、前述した図12における場合と同
様にして、GOP2のB13までが、復号、そして表示
されたときに(図5(f)に、(*2)で示す部分)、
逆方向再生が指令されたとする。
【0082】この場合、B13の表示状態は、静止画状
態となる。そして、上述したように、現GOPであるG
OP2の直前に記録されているGOP1の画像データ
(I8,B7,P10,B9,P12,B11)および
それに続くGOP2の最初のPピクチャの直前までの画
像データ(I14,B13)(図4(b)に、D1で示
す部分)が、光ディスク1から再生され、リングバッフ
ァ5に記憶される。
【0083】ここで、図4(a)に示すように、逆方向
再生時には、GOP2のB13の次に、GOP1のP1
2が表示されるようにする必要がある。P12を復号す
るには、P10を参照する必要があり、P10を復号す
るには、I8を参照する必要がある。
【0084】そこで、リングバッファ5からは、まずI
8が読み出され、デコード部20で復号される。この場
合、スイッチSW1は、端子a1に切り換えられ(図5
(a)に、(*3)で示す部分)、これにより復号され
たI8は、フレームメモリ16aに記憶される(図5
(b)に、(*4)で示す部分)。
【0085】次に、リングバッファ5から、P10が読
み出され、フレームメモリ16aに記憶されたI8を参
照画像として復号される。このとき、スイッチSW1
は、端子b1に切り換えられ(図5(a))、これによ
り復号されたP10は、フレームメモリ16bに記憶さ
れる(図5(c))。その後、リングバッファ5から
は、P12が読み出され、フレームメモリ16bに記憶
されたP10を参照画像として復号される。このとき、
スイッチSW1は、端子c1に切り換えられ(図5
(a))、これにより復号されたP12は、フレームメ
モリ16cに記憶される(図5(d))。
【0086】ここで、スイッチSW2は、上述したB1
3が表示されたときに(図5(f)に、(*2)で示す
部分)、端子c2に切り換えられており(図5(e)
に、(*5)で示す部分)、フレームメモリ16cに、
P12が記憶された後も、スイッチSW2の切り換え状
態は、そのままにされる。
【0087】これにより、フレームメモリ16cから
は、P12が読み出され、D/A変換器17を介してデ
ィスプレイ18に供給されて表示される(図5
(f))。
【0088】P12の表示後は、B11が表示される
(図4(a))。即ち、リングバッファ5からは、B1
1が読み出されて復号される。このB11を復号するに
は、P10,P12を参照画像とする必要があるが(図
4(a))、いまの場合、P10またはP12は、フレ
ームメモリ16bまたは16cにそれぞれ記憶されてい
るから(図5(c)、図5(d))、これをそのまま参
照して、B11が復号される。このとき、スイッチSW
1は、端子a1に切り換えられ(図5(a))、これに
より復号されたB11は、フレームメモリ16aに、い
ままで記憶されていたI8に代えて記憶される(図5
(b))。
【0089】同時に、スイッチSW2は、端子a2に切
り換えられ、これによりフレームメモリ16aからは、
B11が読み出され、D/A変換器17を介してディス
プレイ18に供給されて表示される(図5(f))。
【0090】ここで、リングバッファ5には、GOP1
の画像データが、光ディスク1における記録順と同一の
順序、即ちI8,B7,P10,B9,P12,B11
の順序で記憶されている。従って、その読み出し順序
も、I8,B7,P10,B9,P12,B11となる
が、上述の場合、B7,B9は不要であるので、リング
バッファ5より読み出さないか、あるいは読み出されて
デコード部20に供給されたとしても、ビデオコードバ
ッファ10で、それより後段には送られず読み捨てられ
るようになされている。
【0091】即ち、表示画像の復号に不要なBピクチャ
は復号されず読み捨てられるようになされている。
【0092】B11の表示後は、P10が表示される
(図4(a))。P10の復号には、I8が必要である
が(図4(a))、この時点においては、上述したよう
にフレームメモリ16aには、逆方向再生開始時に記憶
されていたI8に代えてB11が記憶されている(図5
(b))。
【0093】そこで、この場合、リングバッファ5か
ら、I8が、再度読み出されて復号される。この場合、
スイッチSW1は、端子b1に切り換えられ(図5
(a))、これにより復号されたI8は、フレームメモ
リ16bに記憶される(図5(c)に、(*6)で示す
部分)。
【0094】以下、復号されたI8を参照画像として、
P10が復号され、さらに復号されたI8,P10を参
照画像として、B9が復号される。また、スイッチSW
1は、図5(a)に示すように、端子c1,a1に順次
切り換えられ、これにより復号されたP10またはB9
は、フレームメモリ16cまたは16aにそれぞれ記憶
される(図5(d)、図5(b))。
【0095】さらに、スイッチSW2が、図5(e)に
示すように、端子c2,a2に順次切り換えられ、これ
によりディスプレイ18には、P10,B9が順次表示
される(図5(f))。B9の表示後、スイッチSW2
は、端子b2に切り換えられ(図5(e))、これによ
りフレームメモリ16bに記憶されているI8(図5
(c)に、(*6)で示す部分)が表示される(図5
(f))。
【0096】ここで、上述したように、現GOPの画像
データのうち、Iピクチャのみ用いて復号することので
きるもの、即ち、いまの場合、GOP1のP10の復号
が終了した時点で、光ディスク1からは、GOP1の次
に表示するGOP0、並びにその後に記録されているG
OP1のI8およびB7(図4(b)において、D2で
示す部分)が読み出され、リングバッファ5に記憶され
ている。
【0097】GOP1のI8の表示後は、同じくGOP
1のB7の表示が行われるが、B7を復号するために
は、その前のGOPであるGOP0のP6が必要とな
る。そこで、リングバッファ5から、GOP1のP10
が読み出された後、再生ポイント(RP)は、上述した
ようにしてリングバッファ5に記憶されているGOP0
の先頭の位置に移動される。
【0098】そして、リングバッファ5から、I2が読
み出されて復号される。この場合、スイッチSW1は、
端子a1に切り換えられ(図5(a))、これにより復
号されたI2は、フレームメモリ16aに記憶される
(図5(b)に、(*7)で示す部分)。
【0099】以下、リングバッファ5からP4,P6が
順次読み出され(上述したように、B1,B3,B5は
読み出されないか(読み飛ばされるか)、あるいは読み
捨てられる)、復号されたI2を参照画像として、P4
が復号され、さらにこの復号されたP4を参照画像とし
て、P6が復号される。また、このとき、スイッチSW
1は、図5(a)に示すように、端子c1,a1に順次
切り換えられ、これにより復号されたP4またはP6
は、フレームメモリ16cまたは16aにそれぞれ記憶
される(図5(d)、図5(b))。
【0100】フレームメモリ16aに記憶されたP6の
他、GOP1のB7の復号に必要なI8は、フレームメ
モリ16bに既に記憶されているので(図5(c)で、
(*6)で示す部分)、リングバッファ5からは、GO
P0の後に記憶されているB7が読み出され、フレーム
メモリ16aまたは16bにそれぞれ記憶されているP
6またはI8を参照画像として復号される。このとき、
スイッチSW1は、端子c1に切り換えられ、これによ
り復号されたB7は、フレームメモリ16cに記憶され
る(図16(d))。
【0101】同時に、スイッチSW2は、端子c2に切
り換えられ(図5(e))、これによりフレームメモリ
16cに記憶されたB7が表示される(図5(f))。
【0102】以下、GOP1を逆方向再生した場合と同
様の処理が繰り返され、これによりGOP0が、P6,
B5,P4,B3,I2,B1のように逆方向再生され
ていく。
【0103】なお、逆方向再生では、上述したように、
GOPの最初に記録されているIピクチャからの読み出
しが繰り返し行われる。従って、逆方向再生時において
は、例えばデコード部20が通常再生時より高速で復号
処理を行うことができるようになされている場合などの
特別の場合を除いて、通常再生時より遅い速度で表示が
行われる。図5(後述する図7においても同様)は、通
常再生時の1/3の速度で逆方向再生が行われる場合を
示している。
【0104】次に、再生が、逆方向再生から、通常再生
に切り換えられるときの動作について説明する。逆方向
再生時において、再生ポイント(RP)が、例えば図6
に示すように、アドレスX3の位置にあり、GOP
(i)を構成する、ある画像データが表示されている場
合に、ユーザインターフェース22が操作され、これに
より通常再生を指示する操作信号が、制御回路21によ
って受信されたとき、上述したように、書き込みポイン
ト(WP)は、アドレスY1に移動され、これにより、
リングバッファ5は、GOP(i−1)の画像データ
が、順次書き込まれている状態にある。
【0105】制御回路21は、通常再生を指示する操作
信号を受信すると、図6に示すように、リングバッファ
5に対するGOP(i−1)の書き込みを中止し、書き
込みポイント(WP)を、アドレスY1に戻らせる。さ
らに、制御回路21は、トラックジャンプ判定回路7を
介してトラッキングサーボ回路8にトラックジャンプ命
令を送り、これによりピックアップ2を、光ディスク1
上の、現GOPであるGOP(i)の直後に記録されて
いるGOP(i+1)の先頭に移動させる。これによ
り、光ディスク1からは、GOP(i+1),GOP
(i+2),・・・のように画像データが再生され、こ
の画像データは、図2で説明したようにしてリングバッ
ファ5に書き込まれていく。
【0106】同時に、制御回路21は、アドレスX3か
ら再生ポイント(RP)を時計回りに移動させ、これに
よりリングバッファ5から、GOP(i)の画像データ
を順次読み出して、デコード部20で復号させる。これ
により、通常再生が指令されてからは、GOP(i)を
通常再生した画像が、ディスプレイ18に表示される。
【0107】そして、GOP(i)の画像データすべて
の読み出しが復号が終了すると、即ち再生ポイント(R
P)が、アドレスX2の位置まで移動すると、制御回路
21は、再生ポイント(RP)を、アドレスY1に移動
させる。以下、再生ポイント(RP)は時計回り方向に
移動され、これによりGOP(i+1),GOP(i+
2)・・・というように通常再生が行われる。
【0108】次に、例えば図5で説明した逆方向再生時
において、例えばB9が表示されているときに(図5
(f))、通常再生が指令されたときの、図1の光ディ
スク装置におけるスイッチSW1およびSW2の切り換
え状態、フレームメモリ16a乃至16cの記憶内容、
ディスプレイ18の表示画像について、図7を参照して
説明する。なお、図7(a)乃至(f)が、それぞれS
W1の選択端子、メモリ16a乃至16cそれぞれの記
憶内容、スイッチSW2の選択端子、ディスプレイ18
の表示画像を示している。
【0109】逆方向再生が行われ、B9が表示されてい
る場合に、通常再生が指令されたときには、次にP10
を表示する必要がある(図4(a))。
【0110】逆方向再生時において、B9が表示された
状態(図7(f)に、(*11)で示す部分)において
は、その参照画像として用いられたP10が、フレーム
メモリ16cに記憶されているから(図7(d)に、
(*12)で示す部分)、スイッチSW2は、端子c2
に切り換えられ(図7(e)に、(*13)で示す部
分)、これにより、フレームメモリ16cに記憶された
P10が、D/A変換器17を介してディスプレイ18
に供給されて表示される。
【0111】P10の表示後は、B11が表示される。
即ち、リングバッファ5からは、B11が読み出されて
復号される。なお、このB11を復号するには、P1
0,P12を参照画像とする必要があるが(図4
(a))、いまの場合、上述したように、P10は、フ
レームメモリ16cに記憶されているから、B11の読
み出しの前に、リングバッファ5からは、P12のみが
読み出されて復号される。このP12の復号は、フレー
ムメモリ16cに記憶されたP10を参照画像として行
われる。
【0112】このとき、スイッチSW1は、端子a1を
選択している状態とされており(図7(a)に、(*1
4)で示す部分)、これにより復号されたP12は、フ
レームメモリ16aに記憶される(図7(b))。
【0113】そして、リングバッファ5から、B11が
読み出され、フレームメモリ16aまたは16cにそれ
ぞれ記憶されたP12またはP10を参照画像として復
号される。このとき、スイッチSW1は、端子b1に切
り換えられ(図5(a))、これにより復号されたB1
1は、フレームメモリ16bに記憶される(図5
(c))。
【0114】同時に、スイッチSW2は、端子b2に切
り換えられ(図7(e))、これによりフレームメモリ
16bからは、B11が読み出され、ディスプレイ18
で表示される(図7(f))。
【0115】その後、スイッチSW2は、端子a2に切
り換えられ(図7(e))、これによりフレームメモリ
16aから、P12が読み出されて表示される(図7
(f))。
【0116】図6で説明したように、上述した通常再生
表示が行われている最中に、リングバッファ5のアドレ
スY1からは、光ディスク1においてB11の次に記録
されているGOP2が、順次書き込まれる。
【0117】制御回路21は、P12の表示、即ちGO
P1の画像のすべての表示が終了すると、再生ポイント
(RP)を、リングバッファ5のGOP2の記憶位置の
先頭、即ち図6に示したアドレスY1に移動させる。
【0118】そして、リングバッファ5から、GOP1
の先頭のデータ、即ちI14が読み出されて復号され、
またこのとき、スイッチSW1は、端子c1に切り換え
られ(図7(a))、これにより復号されたI14は、
フレームメモリ16cに記憶される(図7(d))。
【0119】以下、リングバッファ5からは、B13,
P16,B15,P18,B17の順で画像データが読
み出され、図7に示すように、SW1およびSW2が切
り換えられるとともに、フレームメモリ16a乃至16
cの記憶内容が変化していき、これによりB13,I1
4,B15,P16,B17,P18の順で表示が行わ
れる。
【0120】そして、以降のGOPに対しても、同様の
処理がなされ、これにより通常再生が行われる。
【0121】以上のように、リングバッファ5に、復号
に必要なフレームでなる、例えば1GOP単位で画像デ
ータを記憶させ、逆方向再生が指令された場合、リング
バッファ5から、1GOPの画像データのうちの必要な
もの(例えば、Iピクチャなど)を繰り返し読み出すよ
うにしたので、逆方向再生の際、復号に必要となる画像
データを再生するために、光ディスク1に繰り返しアク
セスせずに済むようになり、これにより滑らかな逆方向
再生を行うことができる。さらに、リングバッファ5に
は、復号前の画像データが記憶されるので、その容量
は、それほど大きなものでなくて済み、装置の大型化、
高コスト化を最低限に抑えることができる。
【0122】さらに、上述の場合、リングバッファ5
を、いわば2分割して、一方からは、表示するGOPの
読み出しを行い、また他方には、次に表示するGOPの
書き込みを行うことを、交互に繰り返すようにしたの
で、即ち逆方向再生が指令されたとき、リングバッファ
5に既に記憶されている現GOPである、例えばGOP
(i)上に上書きしないように、光ディスク1上の、G
OP(i)の直前に記録されているGOP(i−1)を
リングバッファ5に記憶させるようにしたので、次に表
示するGOPを、光ディスク1から再生し、リングバッ
ファ5に書き込むのを待つ必要がなく、従って滑らか
で、かつ迅速な逆方向再生を行うことができる。
【0123】以上、本発明を、光ディスク1から画像デ
ータの再生を行う光ディスク装置に適用した場合につい
て説明したが、本発明は、この他、例えば光磁気ディス
クその他のディスク状の記録媒体、あるいはテープ状の
記録媒体から画像データの再生を行う装置に適用可能で
ある。
【0124】さらに、本発明は、画像データのみなら
ず、画像データおよび音声データの両方が記録された記
録媒体に対しても適用可能である。
【0125】なお、本実施例においては、リングバッフ
ァ5が記憶容量を、少なくとも2GOP分有するものと
したが、リングバッファ5としては、2GOP分より少
ない、例えば1GOP分以上の容量を有するものを用い
ることが可能である。
【0126】この場合、逆方向再生時には、リングバッ
ファ5に記憶された1GOPの画像データを必要に応じ
て繰り返し読み出し、上述したようにして復号を行う。
そして、そのGOPの表示が終了した後、次のGOP
(いまの場合、逆方向再生時であるから、時間的に前の
GOP)を、光ディスク1から再生し、それがリングバ
ッファ5に書き込まれるのを待って、その新たなGOP
の復号を開始するようにすれば良い。
【0127】具体的には、例えばいま、現GOPが、G
OP(i)であり、図8に示すように、このGOP
(i)が、1GOP分より少し多い容量のリングバッフ
ァ5に記憶されている場合、逆方向再生が指令される
と、上述したようにしてGOP(i)の画像データが、
必要に応じて読み出されて逆方向再生されていく。
【0128】そして、GOP(i)のIピクチャが復号
されて表示された後、制御回路21は、トラックジャン
プ判定回路7を介してトラッキングサーボ回路8を制御
し、ピックアップ2を、光ディスク1上の、GOP(i
−1)の先頭の記録位置に移動させる。また、書き込み
ポイント(WP)は、アドレスX1に移動され、そこか
ら、ピックアップ2によって再生されたGOP(i−
1)のデータが書き込まれる。
【0129】そして、その書き込みが終了すると、再生
ポイント(RP)が、アドレスX1に移動され、これに
より、リングバッファ5から、GOP(i−1)の画像
データが、必要に応じて読み出されて逆方向再生されて
いく。
【0130】但し、この場合、次のGOPの再生、リン
グバッファ5への書き込みの間、復号が中断されること
となるので、リングバッファ5を、少なくとも2GOP
分の容量を有するものとする場合に比較して、再生の滑
らかさは、多少劣るが、それでも、従来のように、各ピ
クチャ(フレーム)を復号するごとに、そのピクチャが
含まれるGOPのうちの、復号に必要なピクチャ(フレ
ーム)を光ディスク1から繰り返し再生する場合に比べ
れば、ピックアップ2による光ディスク1に対するアク
セスは少なく、迅速な逆方向再生を行うことができる。
【0131】また、本実施例においては、リングバッフ
ァ5に、GOPの先頭が書き込まれる位置(アドレス)
は、その記憶状態(現GOPが記憶されている位置)に
より変化するが、例えば上述したアドレスX1およびY
1(図3、図6)を、所定のアドレスに固定し、これに
よりリングバッファ5に、GOPの先頭が書き込まれる
位置を固定にすることが可能である。この場合、例えば
通常再生時においては、再生ポイント(RP)は、アド
レスX1から記憶されたGOPの読み出しが終了する
と、アドレスY1に移動され、これにより次のGOPの
読み出しが開始される。そして、そのGOPの読み出し
が終了すると、再生ポイント(RP)は、アドレスX1
に移動され、以下、同様にしてデータを読み出すことが
繰り返される。
【0132】さらに、本実施例では、すべてのピクチャ
(I,P,B)を逆方向再生する場合について説明した
が、この他、例えばBピクチャを再生せず、IおよびP
ピクチャのみ再生する逆方向再生などを行うことも可能
である。これは、例えばBピクチャを光ディスク1から
再生しないようにしたり、あるいは再生してもその復号
を行わないようにすることなどにより、即ちIおよびP
ピクチャのみを光ディスク1から再生し、リングバッフ
ァ5に読み書きして復号することにより実現することが
できる。また、このような再生は、逆方向再生だけでな
く、順方向再生時にも行うようにすることが可能であ
る。この場合、すべてのピクチャを再生する場合に比較
して、再生速度を向上させることができる。
【0133】また、PおよびBピクチャを再生せず、I
ピクチャのみを、光ディスク1から再生し、リングバッ
ファ5に読み書きすることにより、Iピクチャのみの通
常/逆方向再生も行うことが可能である。
【0134】さらに、本実施例においては、逆方向再生
が、通常再生の1/3の速度で行われる場合について説
明したが、逆方向再生時における再生表示速度は、それ
以下の、例えば通常再生の1/4や1/5などとするこ
とが可能である。あるいはまた、装置の処理速度を速く
することができる場合には、上述した速度以上での逆方
向再生が可能である。また、1コマずつの、いわば逆方
向コマ送りなどを行うようにすることも可能である。な
お、どのような再生を行うかは、ユーザインターフェイ
ス22を操作することにより、装置に対して指示するよ
うにすることが可能である。
【0135】また、本実施例では、リングバッファ5
に、ディスプレイ18に表示するGOPと、その復号、
表示中に、光ディスク1から再生されたGOPとの2G
OP分の画像データを記憶させるようにしたが、この
他、リングバッファ5の容量が許せば、3以上のGOP
を記憶させ、その画像データを、再生方向(順方向また
は逆方向)に対応して読み出して表示するようにするこ
とが可能である。この場合、再生ポイント(RP)から
時計回りに書き込みポイントまでに記憶されている画像
データ(復号、表示する画像データ)のデータ量に余裕
ができるので、より滑らかな再生が可能となる。即ち、
トラックジャンプ後、光ディスク1から、目的の画像デ
ータを読み出すまでに多少の時間がかかっても、リング
バッファ5に記憶されている画像データ量に余裕がある
ので、その間、画像をとぎらせずに表示することができ
る。
【0136】また、本実施例では、リングバッファ5
に、1GOP単位で画像データを記憶させるようにした
が、これに限られるものではない。即ち、画像データ
は、デコード部20による復号に必要な所定の複数フレ
ーム単位で記憶させるようにすれば良い。
【0137】さらに、本実施例では、1GOPを、図4
に示したような構成としたが、その他の画像データの構
成を、1GOPとすることが可能である。
【0138】また、本実施例では、制御回路21による
スイッチSW1およびSW2の切り換え規則については
言及しなかったが、スイッチSW1およびSW2を、ど
の端子に切り換えるかは、GOPの構成や、光ディスク
1に記録された画像の符号化時における動きベクトルの
生成に用いた参照画像、あるいはGOPの最初に復号さ
れたIピクチャを、フレームメモリ16a乃至16cの
いずれに記憶させたかなどに基づいて、制御回路21に
より決定される。
【0139】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、逆方向再
生の際、デコードに必要となる画像データを再生するた
めに、記録媒体に繰り返しアクセスせずに済むようにな
り、これにより滑らかな逆方向再生を行うことができ
る。さらに、その逆方向再生は、例えばコマ送りなどで
行うこともできる。また、記憶手段には、デコード前の
画像データが記憶されるので、その容量は、それほど大
きなものでなくて済み、装置の大型化、高コスト化を最
低限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク装置の一実施例の
構成を示すブロック図である。
【図2】通常再生時の、リングバッファ5に対する画像
データの読み書き制御を説明する図である。
【図3】逆方向再生時の、リングバッファ5に対する画
像データの読み書き制御を説明する図である。
【図4】光ディスク1における画像データの記録順序
(復号)と、その表示順序を示す図である。
【図5】再生状態が、通常再生状態から逆方向再生状態
になった場合の、スイッチSW1およびSW2の切り換
え状態、フレームメモリ16a乃至16cの記憶内容、
ディスプレイ18の表示画像を説明する図である。
【図6】再生状態が、逆方向再生状態から通常再生状態
になった場合の、リングバッファ5に対する画像データ
の読み書き制御を説明する図である。
【図7】再生状態が、逆方向再生状態から通常再生状態
になった場合の、スイッチSW1およびSW2の切り換
え状態、フレームメモリ16a乃至16cの記憶内容、
ディスプレイ18の表示画像を説明する図である。
【図8】容量が1GOP分のリングバッファ5に対する
画像データの読み書き制御を説明する図である。
【図9】従来の光ディスク装置の一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】図9のリングバッファ100に対する画像デ
ータの読み書き制御を説明する図である。
【図11】図9の光ディスク1における画像データの記
録順序(復号)と、その表示順序を示す図である。
【図12】図9の光ディスク装置が、光ディスク1から
画像データを再生しているときの、スイッチSW1およ
びSW2の切り換え状態、フレームメモリ16a乃至1
6cの記憶内容、ディスプレイ18の表示画像を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 ピックアップ 3 復調回路 4 セクタ検出回路 5 リングバッファ 6 ECC回路 7 トラックジャンプ判定回路 8 トラッキングサーボ回路 9 PLL回路 10 ビデオコードバッファ 11 逆VLC回路 12 逆量子化回路 13 逆DCT回路 14 加算回路 15 動き補償回路 16 フレームメモリバンク 16a乃至16c フレームメモリ 17 D/A変換器 18 ディスプレイ 20 デコード部 21 制御回路 22 ユーザインターフェイス 31 制御回路 100 リングバッファ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録されている、予測符号化
    された画像データを再生する再生手段と、 前記記録媒体より再生された画像データを記憶する記憶
    手段と、 前記記憶手段に対する前記画像データの書き込みおよび
    読み出しを制御する制御手段と、 前記記憶手段より読み出された画像データをデコードす
    るデコード手段とを備え、 前記制御手段は、前記記憶手段に、前記画像データを、
    前記デコード手段によるデコードに必要な所定の複数フ
    レーム単位で記憶させ、逆方向再生が指令された場合、
    その逆方向再生に必要なときには、前記記憶手段から、
    前記画像データを繰り返し読み出すことを特徴とするデ
    ータ再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体は、ディスク状のものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記画像データを、1
    GOP(Group Of Picture)以上の単位で、前記記憶手
    段に記憶させることを特徴とする請求項1または2に記
    載のデータ再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、少なくとも前記所定の
    複数フレーム単位の容量を有するリングバッファである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画
    像データ再生装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、2GOP以上の容量を
    有するリングバッファであり、 前記制御手段は、前記記憶手段に、前記画像データを1
    GOP以上の単位で記憶させ、前記記憶手段に既に記憶
    されている前記画像データであって、前記デコード手段
    がいまデコードしている画像データを含む1GOP以上
    の単位の画像データ上に上書きしないように、前記記録
    媒体より再生された画像データを前記記憶手段に記憶さ
    せることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ
    再生装置。
  6. 【請求項6】 逆方向再生が指令された場合、前記記憶
    手段に既に記憶されている前記画像データであって、前
    記デコード手段がいまデコードしている画像データを含
    む1GOP以上の単位の画像データ上に上書きしないよ
    うに、前記記憶手段に記憶させる画像データは、前記記
    録媒体において、前記記憶手段に既に記憶されている前
    記画像データであって、前記デコード手段がいまデコー
    ドしている画像データを含む1GOP以上の単位の画像
    データの直前に記録されているのものであることを特徴
    とする請求項5に記載のデータ再生装置。
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