JP3763172B2 - ディジタル信号復号方法及び装置、並びにディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号復号方法及び装置、並びにディジタル信号再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像信号及び音響信号などを、例えば光磁気ディスクなどのランダムアクセス可能な記録媒体に記録し、これを再生してディスプレイ装置などに表示するときに好適な、ディジタル信号復号方法及び装置、並びにディジタル信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6には、ランダムアクセスが可能な蓄積媒体に記録された符号化データを復号して表示を行う従来のシステム構成を表す。
【0003】
この図6において、蓄積媒体101は光ディスクなどのようにランダムアクセスが可能なものである。この蓄積媒体101に記録された符号化データは、読み出し装置102によって読み出され、必要に応じてトラックバッファ103に一旦蓄えられる。ここで、上記蓄積媒体101から読み出されて上記トラックバッファ103に蓄えられるデータは、映像・音声などの符号化データが一本のデータ列として時分割多重されたものであるのが普通である。
【0004】
上記時分割多重されている映像及び音声の符号化データは、トラックバッファ103から読み出された後、分離器104で映像と音声の符号化データにそれぞれ分離される。これら分離された映像と音声の符号化データは、それぞれ対応して設けられている復号バッファ105V,105Aに入力される。これら復号バッファ105V,105Aに格納された符号化データは、所定のタイミングで読み出され、それぞれ対応する映像復号器106V,音声復号器106Aに送られ、それぞれ復号される。映像復号器106Vでの復号により得られた映像信号は映像表示装置107Vに送られて表示され、音声復号器106Aでの復号により得られた音声信号は例えばスピーカ等の音声発生装置107Aから放音される。
【0005】
上述したように、映像及び音声の信号を光ディスクや磁気テープなどの記録媒体に記録し、それらを再生してディスプレイに表示等するようなシステムの場合、或いは、送信側から映像及び音声の信号を所定の伝送路を介して送信し、受信側にて表示等するような例えばテレビ会議システムやテレビ電話のようなシステムの場合において、最近は、これら映像及び音声の信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換した後、いわゆるMPEG(Moving Pic-ture Experts Group)方式で符号化することで情報量を圧縮することが多くなりつつある。
【0006】
ここで、上記MPEGとは、ISO/IEC JTC1/SC29(International Organization for Stan-dardization/International Electrotechnical Commission, Joint Technical Commitee 1/Sub Commitee 29:国際標準化機構/国際電機標準会議 合同技術委員会1/専門部会 29)の蓄積用動画像符号化の検討組織の略称であり、MPEG1標準としてISO11172が、MPEG2標準としてISO13818がある。これらの国際標準において、システム多重化の項目でISO11171−1及びISO13818−1が、映像符号化の項目でISO11172−2及びISO13818−2が、音声符号化の項目でISO11172−3及びISO13818−2が、それぞれ標準化されている。
【0007】
このMPEGでは、映像を効率良く符号化するためとランダムアクセスを実現するために、Iピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャという3種類の符号化のタイプが用意されている。ここでピクチャとは、動画像を構成する画面(フレーム或いはフィールドの画面)を符号化したものである。
【0008】
Iピクチャとは、上記画面内で符号化が完結しているもので、他画面とは独立して符号化される。このため、ランダムアクセスやエラーを回復するためのエントリーポイントとして使われる。ただし、Iピクチャの頻度が高くなると符号化の効率は低下する。
【0009】
Pピクチャは、前方向の予測符号化を行うモードで、時間的に過去のIピクチャあるいはPピクチャから予測される。従って、Pピクチャを復号するためには時間的に過去のIピクチャまたはPピクチャが復号されていなければならない。Pピクチャを用いることにより、Iピクチャのみで符号化する場合よりも符号化の効率は高くなる。
【0010】
また、本発明に係るディジタル信号復号装置は、所定の符号化単位が連続した少なくとも一つの符号化データ列を記録してなるランダムアクセス可能な蓄積媒体から読み出された符号化データ列を上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて復号するディジタル信号復号装置において、上記ランダムアクセスによる跳躍開始点以前の第1の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第1の復号手段と、上記ランダムアクセスによる跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第2の復号手段と、上記ランダムアクセスによる跳躍に応じて、上記第1の復号手段での復号により得られた第1の復号データ列から、上記第2の復号手段での復号により得られた第2の復号データ列への切り替えを行う切り替え手段とを有し、上記第2の復号手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了する以前に、上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位の復号を終了し、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記跳躍到達点以降の符号化単位の復号を開始し、上記切り替え手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1の復号データ列から上記跳躍到達点以降の第2の復号データ列への切り替えを行うことにより、上述の課題を解決する。
【0011】
一般的に、通常のアプリケーションにおいては、ランダムアクセスと高い符号化効率を実現するために、上記I、B、Pピクチャの組合せが用いられるのが普通である。
【0012】
図7の(a)にはこのような組合せの例を挙げている。図7の(a)は、上記画面(ピクチャ)を表示順序に並べたものであり、この図7の(a)の図中矢印dは予測の方向を表している。ここで、例えばBピクチャを復号して表示するためには、そのBピクチャの前後(時間的な前後)に表示されるIピクチャ或いはPピクチャを復号しておかなければならない(当該Bピクチャの復号を行う前に復号する必要がある)。より具体的に説明すると、上述の図7の(a)のような表示順を実現する場合において、例えばピクチャB5の画像を復号するためには、少なくともI0,P2,P4,P6の各ピクチャが復号されていることが必要である。すなわち、P2のピクチャはI0のピクチャから予測され、P4のピクチャはP2のピクチャから予測され、P6のピクチャはP4のピクチャから予測されるものであり、さらにB5のピクチャはP4のピクチャとP6のピクチャとから予測されるものであるため、当該B5のピクチャを復号するためにはこれらI0,P2,P4,P6の各ピクチャが、先に復号されている必要がある。このため、図7の(b)に示すように、各ピクチャは、符号化ストリーム上ではI0,P2,B1,P4,B3,・・・という順序に並べ換えられている。言い換えれば、記録媒体上には、この図7の(b)に示すようなピクチャ順の符号化ストリームが記録されており、したがって、当該記録媒体を再生して映像をディスプレイ装置に表示する場合には、この図7の(b)の順番で記録媒体から再生された符号化ストリームから各ピクチャを復号し、図7の(a)の順序に並べ換えて表示することが行われる。
【0013】
また、音声データの符号化に関しては、上記のMPEGの他に、いわゆるAC−3(ATSC standard Doc.A/52, 20 Dec.1995)などの圧縮方式があるが、これら圧縮方式は何れも一定の数の標本化データをまとめて符号化の単位として扱い、復号時もこれを単位として行われる。
【0014】
一般的に、音声に関する符号化単位であるオーディオ・フレームの復号周期と、映像データを符号化したピクチャの復号周期は一致しない。これを時間順に表現したのが図8である。なお、図8の(a)には、映像における符号化データの構成単位(ピクチャ)と各ピクチャの表示開始時刻TPを表し、図8の(b)には音声における各符号化データの構成単位(オーディオ・フレーム)と各オーディオ・フレームの開始時刻TAを表している。すなわちこの図8の(a)及び(b)からオーディオ・フレームの復号周期とピクチャの復号周期は一致しないことがわかる。
【0015】
最近、規格化と製品化が行われているいわゆるビデオCDやDVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)では、上述のような構造を持つMPEG方式によって映像が符号化され、音声はMPEGあるいはAC−3によって符号化されて、これらのデータがMPEGシステムの規格により時分割多重されてディスク上に記録されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したようなMPEG方式で符号化された映像データが前記図6の蓄積媒体101に記録されている場合を考えてみる。ただし、この場合の記録は、符号化効率とランダムアクセス性を考慮して、図9の(a)に示すようなピクチャの構造にてなされているとする。
【0017】
ここで、上記蓄積媒体101がランダムアクセス可能であるならば、この図9の(a)のようなストリームにおいて例えば図中SA点にて示すPピクチャまで再生した後、これ以降の各ピクチャの再生を跳ばし、図中SB点にて示すBピクチャ(ピクチャB3)から再生を再開するようなことが可能となる。なお、上述のように、各ピクチャの再生を跳ばすことをこれ以降スキップと呼び、あるピクチャから別の離れたピクチャまでスキップさせて再生を行うことをスキップ再生と呼ぶことにする。また、スキップの跳躍が始まる位置をスキップ開始点、スキップの跳躍が終了する位置をスキップ到達点と呼ぶことにする。
【0018】
ところが、前述したように、Bピクチャ(図9の例ではピクチャB3)を復号するためには、それ以前のIピクチャ或いはPピクチャ(図9の例では少なくともピクチャI0,P2,P4の各ピクチャ)が復号されていなければならないので、これらのピクチャ(I0,P2,P4)を復号している間は、映像の連続的な再生が途切れてしまうことになる。
【0019】
上述の例ではMPEG方式で画像信号が符号化されている場合を考えたが、例えば、画像間に相関があることを利用し、画像間の差分を求め、この差分を符号化するような予測符号化方式を用いた場合であっても、上述同様の理由によりスキップ再生時の画面の繋ぎ目において、再生が不連続になってしまう。
【0020】
さらに、前記MPEGやAC−3のように、一定の数の標本化データをまとめて符号化の単位とする音声の符号化方式では、前述したように映像信号の復号周期と音声信号の復号周期が必ずしも一致しないので、スキップ再生を行う際に、映像信号の連続再生を優先させると、以下に述べるような音声信号が生成されない空白区間が生じてしまう。以下、スキップ再生時に発生する音声信号が生成されない空白区間のことを、オーディオ・ギャップと呼ぶことにする。
【0021】
図10の(b)及び(c)には、蓄積媒体上に記録されている映像及び音声の符号化データを時間順に表している。
【0022】
ここで、図10の(b)の映像信号を復号して行き、図10の(d)に示すように、あるピクチャ(スキップ開始点、図10の(d)例ではピクチャVA)まで復号して表示した後、図10の(a)に示すタイミングのスキップ再生によって、図10の(f)に示す別のピクチャ(スキップ到達点、図10の(f)の例ではピクチャVC)から再生及び復号を再開する場合を考える。
【0023】
このような映像信号のスキップ再生に対応した音声信号の復号時には、図10の(e)に示すように上記ピクチャVAに対応するオーディオ・フレームABまでの復号がなされた後、上記スキップ再生に応じて、図10の(g)に示すように上記ピクチャVCに対応するオーディオ・フレームADから再生及び復号が再開されることになる。
【0024】
ここで、映像と音声とは同期して再生されなければならないので、映像信号に対する音声信号の再生の位相差すなわちピクチャの表示開始時刻とオーディオ・フレームの開始時刻の位相差は、上記スキップ再生をする/しないにかかわらず変化してはならない。
【0025】
しかし、上記スキップ再生を行った場合において、図10の(h)に示すように映像を優先的に繋げて、すなわちスキップ再生前後のピクチャVAとピクチャVCを繋げて連続的な表示を実現しようとすると、音声データの方は、図10の(i)に示すように音声データの存在しない時間幅(オーディオ・ギャップAG)が生じてしまい、連続的な音声再生ができないことになる。
【0026】
なお、上述の例では、スキップ再生による復号データの不連続性について説明しているが、それぞれ独立に符号化された2つの符号化データを、任意の点でつないで再生するようなことを行う場合も、全く同じ原理により同様の問題が生ずる。
【0027】
そこで、本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、スキップ再生の前後における映像と音声の良好な再生を可能にするディジタル信号復号方法及び装置、並びにディジタル信号再生装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディジタル信号符号化方法は、所定の符号化単位が連続した少なくとも一つの符号化データ列を記録してなるランダムアクセス可能な蓄積媒体から読み出された符号化データ列を上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて復号するディジタル信号復号方法において、上記ランダムアクセスによる跳躍開始点以前の第1の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第1の復号工程と、上記ランダムアクセスによる跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第2の復号工程と、上記ランダムアクセスによる跳躍に応じて、上記第1の復号工程での復号により得られた第1の復号データ列から、上記第2の復号工程での復号により得られた第2の復号データ列への切り替えを行う切り替え工程とを有し、上記第2の復号工程では、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了する以前に、上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位の復号を終了し、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記跳躍到達点以降の符号化単位の復号を開始し、上記切り替え工程では、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1の復号データ列から上記跳躍到達点以降の第2の復号データ列への切り替えを行うことにより、上述の課題を解決する。
【0029】
また、本発明のディジタル信号復号装置は、所定の符号化単位が連続した少なくとも一つの符号化データ列を記録してなるランダムアクセス可能な蓄積媒体から読み出された符号化データ列を復号するものであり、ランダムアクセスによる跳躍開始点以前の第1の符号化データ列を符号化単位毎に復号する第1の復号手段と、ランダムアクセスによる跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列を符号化単位毎に復号する第2の復号手段と、ランダムアクセスによる跳躍に応じて、第1の復号手段での復号により得られた第1の復号データ列から、第2の復号手段での復号により得られた第2の復号データ列への切り替えを行う切り替え手段とを有し、第2の復号手段では、第1の復号手段にて跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了する以前に、跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位の復号を終了し、第1の復号手段にて跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、跳躍到達点以降の符号化単位の復号を開始し、切り替え手段では、第1の復号手段にて跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、第1の復号データ列から跳躍到達点以降の第2の復号データ列への切り替えを行うことにより、上述した課題を解決する。
【0030】
さらに、本発明に係るディジタル信号再生装置は、所定の符号化単位が連続した少なくとも一つの符号化データ列を記録してなるランダムアクセス可能な蓄積媒体から符号化データ列を読み出して上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて復号するディジタル信号再生装置において、上記蓄積媒体から符号化データ列を読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段により上記蓄積媒体から読み出された符号化データ列を格納する格納手段と、上記格納手段から読み出された符号化データ列を上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いてそれぞれ独立に復号する第1,第2の復号手段と、上記第1の復号手段での復号により得られた第1の復号データ列と、上記第2の復号手段での復号により得られた第2の復号データ列との、切り替え出力を行う切り替え手段とを有し、ランダムアクセスによって上記蓄積媒体から符号化データ列を読み出す際に、上記読み出し手段は、当該ランダムアクセスによる跳躍開始点以前の第1の符号化データ列と、当該ランダムアクセスによる跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列とを読み出し、上記格納手段は、上記読み出し手段により上記蓄積媒体から読み出された、上記跳躍開始点以前の第1の符号化データ列と、上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列とを、少なくとも格納し、上記第1の復号手段は、上記格納手段から読み出された上記跳躍開始点以前の第1の符号化データ列を上記符号化単位毎に復号し、上記第2の復号手段は、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了する以前に、上記格納手段から読み出された上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位の復号を終了し、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記跳躍到達点以降の符号化単位の復号を開始し、上記切り替え手段は、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1の復号データ列から上記跳躍到達点以降の第2の復号データ列への切り替えを行うことにより、上述の課題を解決する。
【0031】
すなわち、本発明によれば、2つ以上の復号工程を独立に動作させて、ランダムアクセスによるスキップ再生の前後のデータを予め復号しておき、所定のタイミングで復号工程からの出力を切り替えることにより、スキップの前後で復号されたデータを連続的に再生するようにしている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
図1には、本発明に係るディジタル信号復号装置の一実施の形態として、蓄積媒体に記録された符号化データを読み出して復号するディジタル信号再生装置の基本的な構成を示している。ここでは2つの独立する復号系11,12を有する構成の実施例を示す。また、この図1の例では、簡単のため、映像信号のみをMPEG方式で符号化したデータが、蓄積媒体1に記録されているとする。
【0034】
この図1に示すディジタル信号再生装置は、符号化されたディジタル信号(符号化された映像信号)が記録されているランダムアクセスが可能な蓄積媒体1上で、連続する1つの符号化データの一部分を跳ばして再生(スキップ再生)する際に、跳ぶ前に位置(スキップ前に位置)する第1の符号化データを跳躍点まで再生する第1の復号系11と、跳んだ後に位置(スキップ後に位置)する第2の符号化データの符号化単位の先頭から接続点までの復号を予め行って待機する第2の復号系12とを有し、スキップ再生の接続点において第1の復号系11の再生が終了した直後に、待機中の第2の復号系12の再生を開始し、この2つの復号された信号が時間的に不連続にならないように、各々の復号系11,12からの出力信号を、切り替え器9にて所定のタイミングで切り替えて再生するものである。
【0035】
この図1において、符号化データの読み出し装置2は、上記蓄積媒体1に記録されている符号化された映像信号(以下、符号化データとする)を読み出し、トラックバッファ3に格納する。この読み出し装置2は蓄積媒体1に対してランダムアクセス可能であり、スキップ再生を行うときには、スキップの前後の符号化データを順次トラックバッファ3に読み込むことが可能である。ただし、この例のようにMPEG方式で符号化されている(すなわち画像間の差分が符号化されている)場合には、跳び先(スキップ先)のピクチャをデコードするのに必要なピクチャの符号化データを全て読み込む。前述した図9の例でいうと、スキップした後のピクチャB(ピクチャB3)をデコードするのに最小限必要な、ピクチャI0,P2,P4の符号化データが上記トラックバッファ3に読み込まれる。
【0036】
当該トラックバッファ3から読み出された上記符号化データは、上記第1の復号系11及び第2の復号系12に送られる。
【0037】
上記第1の復号系11は基本的構成として復号バッファ5と復号器7とを備え、また上記第2の復号系12も同じく復号バッファ6と復号器8とを備えている。上記復号バッファ5及び6は、それぞれ後段に設けられた復号器7,8が符号化データを復号する間、上記トラックバッファ3から読み出された符号化データを保持する機能を持つ。なお、上記トラックバッファ3から上記第1の復号系11及び第2の復号系12の復号バッファ5及び6へのデータの読み出しは、必要であれば同時に行われる。上記復号器7及び8は、対応する復号バッファ5,6から供給された符号化データを、それぞれ独立に復号する。
【0038】
上記第1の復号系11から出力された復号データは、切り替え器9の被切替端子S1に送られ、上記第2の復号系12から出力された復号データは、切り替え器9の被切替端子S2に送られる。
【0039】
この切り替え器9は、上記第1の復号系11,第2の復号系12からそれぞれ供給された復号データを、後述する所定のタイミングで選択的に切り替えて表示装置10に出力する。したがって、表示装置10上の表示は、上記第1の復号系11からの復号データに基づく表示と、上記第2の復号系12からの復号データに基づく表示とが、上記所定のタイミングで選択的に切り替えられたものとなる。
【0040】
ここで、本実施例のディジタル信号再生装置において、上記蓄積媒体1から時間的に連続する符号化データを再生し、当該符号化データを復号して、そのまま通常通りに表示させるときは、上記第1の復号系11或いは第2の復号系12の何れか一方のみにて復号された復号データを上記表示装置10に供給する。
【0041】
一方、スキップ再生により時間的に連続しない符号化データを復号するときには、以下のように動作する。
【0042】
最初に、スキップ点(スキップ開始点)より前の符号化データの復号を、第1の復号系11にて行っていたとする。この時点での切り替え器9は、被切替端子S1側が選ばれている。したがって、表示装置10には、上記第1の復号系11にて復号された上記スキップ開始点より前の復号データに応じた表示、すなわちスキップ前に蓄積媒体1から読み取られた符号化データを復号した映像が表示されている。このように、当該スキップ開始点より前の時点では、上記読み出し装置2によって蓄積媒体1から読み取られたスキップ開始点より前の符号化データが、トラックバッファ3を介して第1の復号系11の復号バッファ5に読み出された後、復号器7で復号され、切り替え器9を介して表示装置10に送られて表示されている。
【0043】
次に、スキップ再生を行う場合、上記読み出し装置2は、スキップを行う前の符号化データを上記蓄積媒体1から読み取った後に、当該蓄積媒体1をランダムアクセスし、当該スキップ直後(スキップ到達点)の符号化データを上記蓄積媒体1から読み取り、上記スキップ開始点前の符号化データと上記スキップ到達点近辺の符号化データとを、順にトラックバッファ3に出力する。
【0044】
ここで、スキップ後のデータとして上記蓄積媒体1から読み取られる符号化データは、当該スキップ到達点で表示される画像を復号するのに必要な全てのデータを含む。すなわち、上記スキップ到達点のピクチャがピクチャB3である前記図9の例を挙げると、読み出し装置2は、当該ピクチャB3を復号するのに必要な前記ピクチャI0,P2,P4に対応する符号化データを、上記蓄積媒体1から読み取る。より具体的な動作として、読み出し装置2は、蓄積媒体1から上記スキップ到達点のアドレスに対応する記録領域(図9の例ではピクチャB3の符号化データが記録された領域)を読み取る際に、当該ピクチャB3の復号に必要な上記ピクチャI0,P2,P4の各符号化データが記録された記録領域をもランダムアクセスによって同時に再生する。
【0045】
これにより、上記トラックバッファ3には、少なくとも上記スキップ開始点とスキップ到達点近辺の符号化データが同時に格納されていることになる。すなわち、前記図9の例を用いて説明すると、このときのトラックバッファ3上には、前記図9の図中SA点にて示すスキップ開始点のPピクチャの符号化データと、図9の図中SB点にて示すスキップ到達点のBピクチャ(ピクチャB3)の符号化データ及び当該ピクチャB3の復号に必要なピクチャI0,P2,P4の符号化データとが、少なくとも同時に存在することになる。
【0046】
ただし、当該トラックバッファ3には、上述したスキップ開始点及びスキップ到達点近辺の各符号化データを格納すると同時に、上記スキップ再生のために上記読み出し装置2が蓄積媒体1をランダムアクセスしている間でも、上記表示装置10における表示が途切れない分だけの符号化データを格納しておくことが必要である。すなわち、上記スキップ前のピクチャとスキップ後のピクチャは、その後、時間的に連続するように接続されて表示されることになるが、上記スキップ再生のために読み出し装置2が蓄積媒体1をランダムアクセスしている間に、表示される映像が途切れていまわないように、当該トラックバッファ3には複数のピクチャ分の符号化データを格納しておくようにする。言い換えると、スキップ前のトラックバッファ3には、少なくともランダムアクセスに必要とされる時間分以上の表示を可能にするだけの各ピクチャの符号化データを格納しておくようにし、スキップが発生したときには当該格納していた各ピクチャの符号化データを順次読み出して後段の構成に送り、その間に読み出し装置2でのランダムアクセスによる上記スキップ先のピクチャのデータ読み取りを行うようにする。また、読み出し装置2における蓄積媒体1の読み取り速度を、通常の実時間の映像表示に必要な速度よりも高速とし、蓄積媒体1から同一の符号化データを繰り返し読み出し可能にしておけば、トラックバッファ3は上記ランダムアクセスに必要とされる時間分以上の記憶容量を備える必要はない。すなわち、スキップが発生したときに上記トラックバッファ3上に上記ランダムアクセスの時間分に対応できるだけの符号化データが存在していなくても、読み出し装置2は高速に蓄積媒体1から必要な符号化データを読み出せるため、表示映像が途切れることはないからである。
【0047】
なお、スキップ再生が上述したようなアドレス指定によりなされるものでない場合においても、例えば前記図9の例のように、スキップ再生によってBピクチャ(ピクチャB3)が読み出されたときには、当該ピクチャB3の復号に必要なIピクチャ(ピクチャI0)及びPピクチャ(ピクチャP2,P4)を蓄積媒体1から読み取る必要がある。この場合、ランダムアクセスを行うことによって読み出し装置2の読み出し位置が到達する蓄積媒体1上の位置は、ランダムアクセスの速度等によって略々予測されるので、Iピクチャ等の符号化データの記録位置も予測することができ、この予測に基づいてIピクチャ等の符号化データの読み取りを行うようにすることも可能である。
【0048】
上述したスキップ再生を行ったときの第2の復号系12には、前記スキップ到達点近傍のデータすなわちスキップ直後に表示される画像を復号するのに必要な全てのデータが、前記トラックバッファ3から読み出されて、復号バッファ6に送られる。この復号バッファ6から読み出されたデータは、復号器8に送られて復号され、さらに必要であれば当該復号器8内のメモリに蓄えられる。すなわち、前記図9の例を用いて説明すると、ピクチャB3を表示するために、順にピクチャI0,ピクチャP2,ピクチャP4を予め復号して蓄えておく。
【0049】
当該復号器8から読み出された復号データは、切り替え器9によって、所定のタイミングで前記第1の復号系11からの復号データと切り替えられる。すなわち、復号器8は、上記復号データを内部メモリに蓄えて、上記切り替え器9において被切替端子S2側が選択されるのを待ち、所定のタイミングで切り替え器9が被切替端子S2側に切り替えられるときに上記メモリに蓄えた復号データを出力する。また、上記切り替え器9は、上記所定のタイミングとして前記スキップ前の画像の表示が全て終了したときに、被切替端子S1からS2への切り替えを行う。
【0050】
これにより、表示装置10上には、スキップ開始点の画像とスキップ到達点の画像とが時間的に連続した、途切れのないスキップ再生表示がなされることになる。
【0051】
上記スキップ再生が行われて上記第2の復号系12での復号が行われるようになると、次回にスキップが行われるまで、当該第2の復号系12での復号が表示のための処理として続けられることになる。次回のスキップが生じたときには、前述した第1の復号系11から第2の復号系12への動作切り替えと同様なことが、当該第2の復号系12から第1の復号系11への動作切り替えとして行われる。
【0052】
上述した図1の構成及び説明では、蓄積媒体1から映像データを再生する場合のみを挙げているが、蓄積媒体1に符号化された映像データと音声データとが時分割多重化されて記録されている場合には、以下の図2のような構成が用いられる。なお、この図2の構成も、2つの独立する復号系50,60を有している。また、蓄積媒体1に多重化されて記録されている映像データと音声データは、MPEG方式やAC−3で符号化されているものとする。
【0053】
この図2に示すディジタル信号再生装置は、符号化されたディジタル信号(符号化されて多重化された映像及び音声データ)が記録されているランダムアクセスが可能な蓄積媒体1上で、連続する1つの符号化データの一部分を跳ばして再生(スキップ再生)する際に、跳ぶ前(スキップ前)に位置する第1の符号化データを跳躍点まで再生する第1の復号系50と、跳んだ後(スキップ後)に位置する第2の符号化データの符号化単位の先頭から接続点までの復号を予め行って待機する第2の復号系60とを有し、上記接続点において第1の復号系50の再生が終了した直後に、待機中の第2の復号系60の再生を開始し、これら2つの復号された信号が時間的に不連続にならないように、各々の復号系50,60からの出力信号を切り替え器70によって所定のタイミングで切り替えて再生するようにしたものである。
【0054】
この図2において、符号化データ読み出し装置20は、前記図1同様に、上記蓄積媒体1から上記符号化されて時分割多重化された映像及び音声データを読み出し、トラックバッファ30に格納する。この読み出し装置20は蓄積媒体1に対してランダムアクセス可能であり、スキップ再生を行うときには、前述同様に、スキップの前後の符号化データを順次トラックバッファ30に読み込むと同時に、スキップ後の符号化データを復号するのに必要な全ての符号化データをもトラックバッファ30に読み込む。なお、当該読み出し装置20は、具体的には光ディスク等の蓄積媒体1を回転駆動するスピンドルモータ24と、当該回転する蓄積媒体1から光学的に信号を読み取る光ヘッド20と、この光ヘッド20にて蓄積媒体1から再生された信号に基づいて各種信号処理及びサーボを行う信号処理及びサーボ回路23とからなる。上記信号処理及びサーボ回路23は、上記光ヘッド20によって蓄積媒体1から再生された信号より、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽出し、これらエラー信号に基づいて光ヘッド20によるフォーカ及びトラッキングサーボを行う。また、当該信号処理及びサーボ回路23は、上記光ヘッド20によって蓄積媒体1から再生された信号より、当該蓄積媒体1上の再生位置情報(アドレス情報)と再生速度情報とを抽出し、これら情報に基づいて上記スピンドルモータ24を例えば線速度一定となるように回転サーボを行う。さらに、当該信号処理及びサーボ回路23は、上記光ヘッド20によって蓄積媒体1から再生された信号より、2値のディジタル信号を取り出し、このディジタル信号に対して復調と誤り訂正処理とを行う。この復調及び誤り訂正処理されたディジタル信号が前記符号化データとして当該読み出し装置20から出力される。
【0055】
上記トラックバッファ30から読み出された上記符号化データは、上記第1の復号系50及び第2の復号系51に送られる。
【0056】
ここで、これら第1の復号系50及び第2の復号系60では、上記トラックバッファ30から供給されるデータが、映像及び音声データを時分割多重化したものであるため、これらの分離を行う構成を有する。
【0057】
すなわち、第1の復号系50は、上記時分割多重されている映像及び音声の符号化データを、映像と音声の符号化データにそれぞれ分離する分離器51と、当該分離器51にて分離された映像と音声の符号化データをそれぞれ一旦蓄積する復号バッファ52V,52Aと、これら復号バッファ52V,52Aに格納されて所定のタイミングで読み出された符号化データをそれぞれ復号する映像復号器53V,音声復号器53Aとを有している。また、第2の復号系60も同様に、上記時分割多重されている映像及び音声の符号化データを、映像と音声の符号化データにそれぞれ分離する分離器61と、当該分離器61にて分離された映像と音声の符号化データをそれぞれ一旦蓄積する復号バッファ62V,62Aと、これら復号バッファ62V,62Aに格納されて所定のタイミングで読み出された符号化データをそれぞれ復号する映像復号器63V,音声復号器63Aとを有している。これら第1の復号系50及び第2の復号系60の各復号バッファ及び復号器は、それぞれ基本的には前記図1の第1の復号系11及び第2の復号系の各復号バッファ及び復号器と同じ動作を行うものであり、異なるのはそれぞれ扱う信号が映像データか音声データの何れかであるということである。また、第1の復号系50と第2の復号系60はそれぞれ独立に動作するが、第1の復号系50の内部での復号バッファ52V及び52Aと復号器53V及び53Aは同時に動作し、また第2の復号系60の内部での復号バッファ62V及び62Aと復号器63V及び63Aは同時に動作する。
【0058】
上記第1の復号系50から出力された映像の復号データは切り替え器70のスイッチ71の被切替端子SV1に送られ、音声の復号データは切り替え器70のスイッチ72の被切替端子SA1に送られる。また、上記第2の復号系60から出力された映像の復号データは切り替え器70のスイッチ71の被切替端子SV2に送られ、音声の復号データは切り替え器70のスイッチ72の被切替端子SA2に送られる。
【0059】
この切り替え器70は、スキップ再生時において、上記第1の復号系50,第2の復号系60からそれぞれ供給された映像及び音声の復号データを、前述の図1の構成の切り替え器9と同じような所定のタイミングで選択的に切り替えて、映像表示装置80及び音声発生装置90に出力する。すなわち、スキップ再生時において、当該切り替え器70のスイッチ71の被切替端子SV1及びスイッチ72の被切替SA1は、前記図1の切り替え器9の被切替端子S1に対応し、上記切り替え器70のスイッチ71の被切替端子SV2及びスイッチ72の被切替端子SA2は、前記図1の切り替え器9の被切替端子S2に対応している。
【0060】
これにより、この図2の構成においても、スキップ再生を行ったときに、スキップ前後の復号された信号が時間的に不連続にならないようにすることができる。
【0061】
ただし、前述したように、映像データの復号周期と音声データの復号周期とは必ずしも一致していないので、スキップ再生を行う際に、映像データの連続再生を優先させると、前述の従来例で述べたように、音声データが生成されない区間(オーディオ・ギャップ)が生じてしまう。
【0062】
このため、本発明の図2に示すディジタル信号再生装置においては、以下のようなことを行って上記オーディオ・ギャップの発生を防止している。なお、以下の説明では、簡略化のため上記2系統の復号系50,60のうち1系統側のみを用いて説明する。
【0063】
図3の(b)及び(c)には、図3の(a)に示すタイミングでスキップ再生を行った場合の当該スキップ前後の映像及び音声の符号化単位(ピクチャ及びオーディオ・フレーム)を示している。すなわち、図3の(b)の図中のピクチャVAはスキップ開始点のピクチャであり、図中のピクチャVBはスキップ到達点のピクチャである。また、図3の(c)の図中のオーディオ・フレームACはスキップ開始点のオーディオ・フレームであり、図中のオーディオ・フレームADはスキップ到達点のオーディオ・フレームである。上記スキップ前の符号化データは例えば前記第1の復号系50にて復号され、一方、スキップ後の符号化データは前記第2の復号系60にて復号されることになる。さらに、図3の(d)には、上記図3の(a)のようにスキップ再生の前後で不連続となっているピクチャを、前述した実施例のようにして時間的に連続するように接続した状態を示している。
【0064】
このようにスキップ再生時にピクチャの連続性を保つ(映像の連続性を保つ)ように接続する場合において、本実施例のディジタル信号再生装置では、図3の(e)及び(h)に示すように、音声データの再生区間がスキップ前後(オーディオ・フレームAC及びAD)で重複するように、前記読み出し装置20にて上記蓄積媒体1から上記音声データが多重化された符号化データを読み出し、前記トラックバッファ30に格納するようにする。言い換えれば、蓄積媒体1から読み出した上記映像データが多重化された符号化データを、図中点線CVに示す映像データの接続点にて時間的に連続するように繋げる(ピクチャVAとVBを繋げる)と、この映像データと多重化されて当該映像データと共に蓄積媒体1から読み出される音声データについては、この図3の(e)及び(h)に示すように重複する時間帯(重複部分OA)が発生する。これら音声データの重複する部分も含めて、前記第1の復号系50では上記スキップ前のオーディオ・フレームACを復号し、且つ第2の復号系60では上記スキップ後のオーディオ・フレームADを復号する。
【0065】
ここで、前記MPEGやAC−3のような圧縮方式では、オーディオ・フレームは非常に多くの標本点(数百〜数千)を単位として符号化したものであるので、それを復号した結果の音声標本は、図3の(f)や(g)に示すように映像信号の表示間隔(ピクチャ)に比べ非常に短い時間間隔のデータ列となっている。
【0066】
本実施例のディジタル信号再生装置では、図3の上記音声データの重複部分OAの様子を拡大した図4に示すように、上記映像データの接続点CVに最も近い標本点(図4の図中CAにて示す点)で、音声データの切り替えを行うようにする。すなわち、音声データの標本化周期(標本点の間隔)は、映像データの表示間隔(ピクチャの区切り)に比べてはるかに短いため、上述のように映像データの切り替え点(CV)に最も近い標本点CAで、上記重複した部分OAの音声データの切り替えを行って接続すれば、これら音声データの接続点での変化は連続的であると見なすことができる。
【0067】
本実施例のディジタル信号再生装置では、上述したような切り替え動作を、前記切り替え器70にて行っている。すなわち、スキップ再生時において、映像データ用のスイッチ71の被切替端子SV1及びSV2については前記図1の切り替え器9と同様に動作させるが、音声データ用のスイッチ72の被切替端子SA1及びSA2については上記図3及び図4にて説明したように映像データの切り替え点CVに最も近い標本点CAで切り替えるように切り替え動作制御を行う。
【0068】
なお、上述した実施例では、音声データの切り替え点(CA)を、映像データの切替え点CVと略々同時刻に設定したが、上記重複部分OA内であれば、どの時刻の標本点で切り替えを行っても良い。
【0069】
本実施例のディジタル信号再生装置では、システムコントローラ40において、上述したような読み出し装置20における蓄積媒体1からの符号化データの読み出しの制御と、トラックバッファ30における符号化データの読み込み/読み出しの制御と、第1の復号系50及び第2の復号系60における分離器の分離制御,復号バッファの読み込み/読み出し制御、復号器の復号制御と、切り替え器70における切り替え制御を行っている。
【0070】
上述のようにして切り替え器70から出力された映像データは、例えばブラウン管や液晶表示デバイス等を備えた映像表示装置80に送られ、音声データは例えばスピーカ等からなる音声発生装置90に送られる。これにより、映像表示装置80にはスキップ再生を行っても途切れのない映像が表示され、また、音声発生装置90からはスキップ再生を行っても途切れのない音声が放音される。
【0071】
上記実施例では、蓄積媒体1に記録された連続する1本(一つのストリームの)の符号化データをスキップ再生する例について説明したが、図5の(a)及び(b)に示すように、それぞれ独立に符号化されて蓄積媒体1内に記録されている2つストリームの符号化データST1及びST2を、当該蓄積媒体1から再生し、図5の(c)に示すように、符号化データST1の例えば前半(ST1A)と符号化データST2の例えば後半(ST2B)を任意の点Jで繋げて再生するときにも、上述した本実施例の構成を用いれば、連続的な再生が可能となる。
【0072】
この場合のディジタル信号再生装置を前記図2の構成に当てはめて説明すると、前記読み出し装置20は、蓄積媒体1から上記独立に符号化された符号化データを読み取り、それぞれトラックバッファ30に格納し、このトラックバッファ30に格納した符号化データを前記第1の復号系50と第2の復号系60に供給する。このとき第1の復号系50は、上記独立に符号化された符号化データの一方を前記スキップ前の符号化データと同様に扱い、上記第2の復号系60では、他方を前記スキップ後の符号化データと同様に扱う。すなわち、上記2つの符号化データを任意の点で接続して再生するために、第1の復号系50では上記一方の符号化データを当該接続点まで再生し、第2の復号系60では上記他方の符号化データの復号を当該接続点まで予め行って待機しており、上記接続点において第1の復号系50の再生が終了した直後に、上記待機中の第2の復号系60の再生を開始する。切り替え器70では、これら2つの復号系50,60にて復号された復号データが時間的に不連続にならないように、各々の復号系50,60から出力された復号データを前記所定のタイミングで切り替えて後段の構成に送る。
【0073】
また、本実施例では、Pピクチャ、Bピクチャを使うMPEG方式で映像信号が符号化されている場合を示したが、IピクチャのみがMPEG方式で符号化されている場合や、他の予測符号化方式で符号化されている場合に対しても、前述同様の効果を得ることが可能である。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、2つ以上の復号工程を独立に動作させて、ランダムアクセスによるスキップ再生の前後のデータを予め復号しておき、所定のタイミングでこれら復号されたデータ切り替えを行うことにより、スキップ再生の前後における例えば映像と音声の良好な再生が可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のディジタル信号再生装置の基本構成を示すブロック回路図である。
【図2】映像及び音声を扱う本発明実施例のディジタル信号再生装置の具体的構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明実施例のディジタル信号再生装置による音声データの復号についての説明に用いる図である。
【図4】本発明実施例のディジタル信号再生装置における音声データの切り替えタイミングについての詳細な説明に用いる図である。
【図5】独立して符号化されている2つの符号化データの接続についての説明に用いる図である。
【図6】蓄積媒体に記録された符号化データを復号する従来の構成例を示すブロック回路図である。
【図7】MPEG方式による符号化タイプと予測の方向の説明に用いる図である。
【図8】映像と音声の復号周期の違いについての説明に用いる図である。
【図9】蓄積媒体上にMPEG方式で符号化された映像データをスキップ再生する様子についての説明に用いる図である。
【図10】映像と音声の復号周期の違いに起因する音声の空白区間の説明に用いる図である。
【符号の説明】
1 蓄積媒体、 2,20 読み出し装置、 3,30 トラックバッファ、5,6,52V,52A,62V,62A 復号バッファ、 7,8,53V,53A,63V,63A 復号器、 11,50 第1の復号系、 12,60 第2の復号系、 9,70 切り替え器、 10,80 表示装置、 51,61 分離器、 90 音声発生装置

Claims (15)

  1. 所定の符号化単位が連続した少なくとも一つの符号化データ列を記録してなるランダムアクセス可能な蓄積媒体から読み出された符号化データ列を上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて復号するディジタル信号復号方法において、
    上記ランダムアクセスによる跳躍開始点以前の第1の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第1の復号工程と、
    上記ランダムアクセスによる跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第2の復号工程と、
    上記ランダムアクセスによる跳躍に応じて、上記第1の復号工程での復号により得られた第1の復号データ列から、上記第2の復号工程での復号により得られた第2の復号データ列への切り替えを行う切り替え工程とを有し、
    上記第2の復号工程では、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了する以前に、上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位の復号を終了し、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記跳躍到達点以降の符号化単位の復号を開始し、
    上記切り替え工程では、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1の復号データ列から上記跳躍到達点以降の第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とするディジタル信号復号方法。
  2. 上記第2の復号工程では、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点を含む符号化単位の復号を行っているときに、上記跳躍到達点を含む符号化単位の復号を行い、
    上記切り替え工程では、上記跳躍開始点を含む符号化単位を復号した復号単位と上記跳躍到達点を含む符号化単位を復号した復号単位とをそれぞれ細分化した期間のうちの任意のタイミングで、上記第1の復号データ列から上記第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号復号方法。
  3. 第1の長さの符号化単位が連続した第1のデータ列と第2の長さの符号化単位が連続した第2のデータ列とを多重化してなる前記符号化データ列から、上記第1のデータ列と上記第2のデータ列とを分離する分離工程を設け、
    上記分離された第1のデータ列と上記第2のデータ列とを前記符号化データ列として、上記第1の復号工程及び第2の復号工程に供給し、
    上記第2の復号工程では、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの上記第1の長さの符号化単位の復号が終了する以前に上記跳躍到達点での復号に必要な全ての上記第の長さの符号化単位の復号を終了すると共に、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点を含む上記第の長さの符号化単位の復号を行っているときに上記跳躍到達点を含む上記第2の長さの符号化単位の復号を行い、
    上記切り替え工程では、上記第1の復号工程にて上記跳躍開始点までの上記第1の長さの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1のデータ列を復号して得られた第1の復号データ列から第2の復号データ列への切り替えを行うと共に、上記跳躍開始点を含む上記第2の長さの符号化単位を復号した復号単位と上記跳躍到達点を含む上記第2の長さの符号化単位を復号した復号単位とをそれぞれ細分化した期間のうちの任意のタイミングで、上記第2のデータ列を復号して得られた第1の復号データ列から第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号復号方法。
  4. 上記第1の符号化データ列は、一つの連続した符号化データ列の一部を上記ランダムアクセスにより跳ばしたときの上記跳躍開始点以前に上記蓄積媒体上に記録されていた符号化データ列であり、上記第2の符号化データ列は、上記一つの連続した符号化データ列の一部を上記ランダムアクセスにより跳ばしたときの上記跳躍到達点以降に上記蓄積媒体上に記録されていた符号化データ列である
    ことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号復号方法。
  5. 上記第1の符号化データ列と上記第2の符号化データ列は、それぞれ独立に符号化された符号化データ列である
    ことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号復号方法。
  6. 所定の符号化単位が連続した少なくとも一つの符号化データ列を記録してなるランダムアクセス可能な蓄積媒体から読み出された符号化データ列を上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて復号するディジタル信号復号装置において、
    上記ランダムアクセスによる跳躍開始点以前の第1の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第1の復号手段と、
    上記ランダムアクセスによる跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列を、上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて上記符号化単位毎に復号する第2の復号手段と、
    上記ランダムアクセスによる跳躍に応じて、上記第1の復号手段での復号により得られた第1の復号データ列から、上記第2の復号手段での復号により得られた第2の復号データ列への切り替えを行う切り替え手段とを有し、
    上記第2の復号手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了する以前に、上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位の復号を終了し、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記跳躍到達点以降の符号化単位の復号を開始し、
    上記切り替え手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1の復号データ列から上記跳躍到達点以降の第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とするディジタル信号復号装置。
  7. 上記第2の復号手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点を含む符号化単位の復号を行っているときに、上記跳躍到達点を含む符号化単位の復号を行い、
    上記切り替え手段では、上記跳躍開始点を含む符号化単位を復号した復号単位と上記跳躍到達点を含む符号化単位を復号した復号単位とをそれぞれ細分化した期間のうちの任意のタイミングで、上記第1の復号データ列から上記第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項6記載のディジタル信号復号装置。
  8. 第1の長さの符号化単位が連続した第1のデータ列と第2の長さの符号化単位が連続した第2のデータ列とを多重化してなる前記符号化データ列から、上記第1のデータ列と上記第2のデータ列とを分離する分離手段を設け、
    上記分離された第1のデータ列と上記第2のデータ列とを前記符号化データ列として、上記第1の復号手段及び第2の復号手段に供給し、
    上記第2の復号手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの上記第1の長さの符号化単位の復号が終了する以前に上記跳躍到達点での復号に必要な全ての上記第の長さの符号化単位の復号を終了すると共に、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点を含む上記第の長さの符号化単位の復号を行っているときに上記跳躍到達点を含む上記第2の長さの符号化単位の復号を行い、
    上記切り替え手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの上記第1の長さの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1のデータ列を復号して得られた第1の復号データ列から第2の復号データ列への切り替えを行うと共に、上記跳躍開始点を含む上記第2の長さの符号化単位を復号した復号単位と上記跳躍到達点を含む上記第2の長さの符号化単位を復号した復号単位とをそれぞれ細分化した期間のうちの任意のタイミングで、上記第2のデータ列を復号して得られた第1の復号データ列から第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項6記載のディジタル信号復号装置。
  9. 上記第1の符号化データ列は、一つの連続した符号化データ列の一部を上記ランダムアクセスにより跳ばしたときの上記跳躍開始点以前に上記蓄積媒体上に記録されていた符号化データ列であり、上記第2の符号化データ列は、上記一つの連続した符号化データ列の一部を上記ランダムアクセスにより跳ばしたときの上記跳躍到達点以降に上記蓄積媒体上に記録されていた符号化データ列である
    ことを特徴とする請求項6記載のディジタル信号復号装置。
  10. 上記第1の符号化データ列と上記第2の符号化データ列は、それぞれ独立に符号化された符号化データ列である
    ことを特徴とする請求項6記載のディジタル信号復号装置。
  11. 所定の符号化単位が連続した少なくとも一つの符号化データ列を記録してなるランダムアクセス可能な蓄積媒体から符号化データ列を読み出して上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いて復号するディジタル信号再生装置において、
    上記蓄積媒体から符号化データ列を読み出す読み出し手段と、
    上記読み出し手段により上記蓄積媒体から読み出された符号化データ列を格納する格納手段と、
    上記格納手段から読み出された符号化データ列を上記符号化単位及び復号に必要とされる他の符号化単位を用いてそれぞれ独立に復号する第1,第2の復号手段と、
    上記第1の復号手段での復号により得られた第1の復号データ列と、上記第2の復号手段での復号により得られた第2の復号データ列との、切り替え出力を行う切り替え手段とを有し、
    ランダムアクセスによって上記蓄積媒体から符号化データ列を読み出す際に、上記読み出し手段は、当該ランダムアクセスによる跳躍開始点以前の第1の符号化データ列と、当該ランダムアクセスによる跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列とを読み出し、
    上記格納手段は、上記読み出し手段により上記蓄積媒体から読み出された、上記跳躍開始点以前の第1の符号化データ列と、上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位を含む第2の符号化データ列とを、少なくとも格納し、
    上記第1の復号手段は、上記格納手段から読み出された上記跳躍開始点以前の第1の符号化データ列を上記符号化単位毎に復号し、
    上記第2の復号手段は、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了する以前に、上記格納手段から読み出された上記跳躍到達点での復号に必要な全ての符号化単位の復号を終了し、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記跳躍到達点以降の符号化単位の復号を開始し、
    上記切り替え手段は、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1の復号データ列から上記跳躍到達点以降の第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とするディジタル信号再生装置。
  12. 上記第2の復号手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点を含む符号化単位の復号を行っているときに、上記跳躍到達点を含む符号化単位の復号を行い、
    上記切り替え手段では、上記跳躍開始点を含む符号化単位を復号した復号単位と上記跳躍到達点を含む符号化単位を復号した復号単位とをそれぞれ細分化した期間のうちの任意のタイミングで、上記第1の復号データ列から上記第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項11記載のディジタル信号再生装置。
  13. 第1の長さの符号化単位が連続した第1のデータ列と第2の長さの符号化単位が連続した第2のデータ列とを多重化してなる前記符号化データ列から、上記第1のデータ列と上記第2のデータ列とを分離する分離手段を設け、
    上記分離された第1のデータ列と上記第2のデータ列とを前記符号化データ列として、上記第1の復号手段及び第2の復号手段に供給し、
    上記第2の復号手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの上記第1の長さの符号化単位の復号が終了する以前に上記跳躍到達点での復号に必要な全ての上記第の長さの符号化単位の復号を終了すると共に、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点を含む上記第の長さの符号化単位の復号を行っているときに上記跳躍到達点を含む上記第2の長さの符号化単位の復号を行い、
    上記切り替え手段では、上記第1の復号手段にて上記跳躍開始点までの上記第1の符号化単位の復号が終了した時点で、上記第1のデータ列を復号して得られた第1の復号データ列から第2の復号データ列への切り替えを行うと共に、上記跳躍開始点を含む上記第2の長さの符号化単位を復号した復号単位と上記跳躍到達点を含む上記第2の長さの符号化単位を復号した復号単位とをそれぞれ細分化した期間のうちの任意のタイミングで、上記第2のデータ列を復号して得られた第1の復号データ列から第2の復号データ列への切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項12記載のディジタル信号再生装置。
  14. 上記第1の符号化データ列は、一つの連続した符号化データ列の一部を上記ランダムアクセスにより跳ばしたときの上記跳躍開始点以前に上記蓄積媒体上に記録されていた符号化データ列であり、上記第2の符号化データ列は、上記一つの連続した符号化データ列の一部を上記ランダムアクセスにより跳ばしたときの上記跳躍到達点以降に上記蓄積媒体上に記録されていた符号化データ列である
    ことを特徴とする請求項12記載のディジタル信号再生装置。
  15. 上記第1の符号化データ列と上記第2の符号化データ列は、それぞれ独立に符号化された符号化データ列である
    ことを特徴とする請求項12記載のディジタル信号再生装置。
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