JPH08328297A - 電子写真現像剤 - Google Patents

電子写真現像剤

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JPH08328297A
JPH08328297A JP7153952A JP15395295A JPH08328297A JP H08328297 A JPH08328297 A JP H08328297A JP 7153952 A JP7153952 A JP 7153952A JP 15395295 A JP15395295 A JP 15395295A JP H08328297 A JPH08328297 A JP H08328297A
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JP
Japan
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toner
carrier
developer
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electrophotographic developer
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JP7153952A
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English (en)
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Satoshi Miyamoto
聡 宮元
Hiroshi Yaguchi
宏 矢口
Yasuo Asahina
安雄 朝比奈
Yasutaka Iwamoto
康敬 岩本
Tomomi Suzuki
智美 鈴木
Masami Tomita
正実 冨田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーの飛散や画像品質において地汚れ、転
写ムラ、画像濃度が低下することのない、特にカラート
ナーにあっては重ね合わせによる色調再現性の優れた電
子写真用現像剤を得る。 【構成】 下記(a)に示すトナーと下記(b)に示す
キャリアとを混合してなる電子写真現像剤。 (a) 常温常圧下でキャリアとトナー濃度6%で10
分間撹拌混合したとき、得られるバージントナー(補給
用トナー)の帯電量(QT1)と現像剤中トナーの帯電量
(QT2)との帯電量差(QT1−QT2)が0〜3μC/g
のトナー。 (b) 常温常圧下でトナーとトナー濃度6%で10分
間撹拌混合したとき、得られるバージンキャリア(補給
用キャリア)の帯電量(QC1)と現像剤中キャリアの帯
電量(QC2)との帯電量差(QC1−QC2)が5〜7μC
/gのキャリア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷などにおいて静電潜像を可視化するために用い
られる現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真法、静電写真法等の画像
形成方法においては、潜像担持体上に形成された静電潜
像を現像するために、トナーとキャリアを撹拌混合する
ことによって得られる二成分系現像剤が使用される。こ
の現像剤は適当に帯電された混合物であることが要求さ
れる。
【0003】通常、トナーは結着樹脂、着色剤(染料、
顔料、磁性体等)、帯電制御剤などの所定材料を溶融混
練し、冷却して固化させた後粉砕し、さらに微粉砕され
た粉砕物を分級して得られた微粒子粉体に、流動性を持
たせるために添加剤(超微粒子状のコロイダルシリカな
ど)を加えて撹拌混合することによって摩擦帯電させて
得られる。さらに、このような方法で得られたトナーを
ある比率でキャリアと撹拌混合することによって現像剤
が得られる。トナーとキャリアとからなる現像剤の混合
には、例えば撹拌容器回転型では、水平円筒型、傾斜円
筒型、V型、二重円すい型、正立方型、S字型、連続V
型混合機等があり、容器固定型ではリボン型、スクリュ
ー型、ロッドまたはピン型、複軸パドル型、円すい型、
スクリュー高速流動型、回転円盤型およびこれらの複合
混合機等などが使用されている。
【0004】しかしながら、このような一般的な現像剤
混合方法では、トナーがキャリア表面に融着したり、添
加剤がトナーから脱離して均一な帯電量分布が得られな
くなる。そのため、電子写真プロセスで画像を得る際、
画像濃度低下、地汚れおよびトナー飛散の原因になる。
特に、カラートナーの場合、イエロー、マゼンタ、シア
ンを重ね合わせて色調を再現させているため、現像剤の
帯電量分布が均一でないと色調の再現性が著しく劣るこ
とになる。
【0005】このような従来の問題に対して、いくつか
の撹拌混合方法が提案されている。例えば、特開昭59
−189353号公報では、キャリア粒径がトナー粒径
に比べて等倍から10倍の大きさを有し、トナーのキャ
リアに対する混合比を重量比(トナー重量/キャリア重
量)で95/5〜30/70の範囲で混合する方法が提
案されている。しかし、この方法では混合時に現像剤の
トナー濃度が高すぎて、理想的な摩擦帯電は行なえず、
均一な帯電量分布は得られない。また、特開昭60−2
3862号公報では、トナー粒径とキャリア粒径の範囲
を規定して撹拌混合を行なう方法が提案されている。し
かし、この方法においては混合中に現像剤にかかるエネ
ルギーが考慮されておらず、単純にトナーおよびキャリ
アの粒径の範囲を規定して撹拌混合を行なっても、帯電
量分布は満足のいくものではない。さらに、特開昭60
−147747号公報では、機械的混合と併せて磁場中
において撹拌混合を行なう方法が提案されている。しか
し、この方法においても現像剤にかかるエネルギーが考
慮されておらず、撹拌混合を磁場中で行なっても、強撹
拌になりすぎて、トナーがキャリア表面に融着したり、
添加剤がトナーから脱離する可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みて上記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、トナーの飛散や画像品質において地汚れ、転
写ムラ、画像濃度が低下することのない、特にカラート
ナーにあっては重ね合わせによる色調再現性の優れた電
子写真用現像剤を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、下記(a)に示すトナーと下記(b)に示すキャリ
アを混合してなる電子写真現像剤が提供される。 (a) 常温常圧下でキャリアとトナー濃度6%で10
分間撹拌混合したとき、得られるバージントナー(補給
用トナー)の帯電量(QT1)と現像剤中トナーの帯電量
(QT2)との帯電量差(QT1−QT2)が0〜3μC/g
のトナー。 (b) 常温常圧下でトナーとトナー濃度6%で10分
間撹拌混合したとき、得られるバージンキャリア(補給
用キャリア)の帯電量(QC1)と現像剤中キャリアの帯
電量(QC2)との帯電量差(QC1−QC2)が5〜7μC
/gのキャリア。
【0008】また本発明によれば、第二に、上記第一の
電子写真現像剤において、トナーの体積平均粒径が9μ
m以下5μm以上であることを特徴とする電子写真現像
剤、第三に、上記第一の電子写真現像剤において、トナ
ーとキャリアとの混合比が2/98〜10/90の範囲
にあることを特徴とする電子写真現像剤、第四に、上記
第一の電子写真現像剤が少なくともイエロー、マゼン
タ、シアンの各トナーとキャリアを混合したフルカラー
現像剤であることを特徴とする電子写真現像剤、が提供
される。
【0009】さらに本発明によれば、第五に、少なくと
も結着樹脂、着色剤および帯電制御剤を溶融混練し、冷
却固化され、粉砕分級して得られるトナーと、キャリア
とを重量比で2/98〜14/86の範囲で用い、現像
剤単位重量当りにかかるエネルギーが0.3〜0.8J
/Kgの範囲で撹拌混合してなる電子写真現像剤が提供
される。
【0010】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明者らは、上記従来の問題点について検討し、撹拌容
器円筒型、容器固定型およびこれらの複合混合機等の広
く一般に使用されている設備において、目的の帯電特性
を得るためにキャリアとトナーを撹拌混合する際、現像
剤中のトナーとバージントナーとの帯電量差を0〜3μ
C/g、現像剤中のキャリアとバージンキャリアとの帯
電量差を5〜7μC/gとすることにより、均一な帯電
量分布が得られ、その結果、耐刷時の帯電量の初期変動
がなくなり、トナー飛散や画像品質において転写ムラ、
地汚れ、画像濃度低下が発生しないこと、また上記帯電
量差は現像剤単位重量当たりに掛かるエネルギーが0.
3〜0.8J/Kgの範囲で撹拌混合を行なうことによ
って得られることを知見し本発明に至った。
【0011】本発明者らの検討したところによれば、ト
ナーの体積平均粒径が大きいと画像品質において解像力
や画像の鮮明さに欠けるようになる。また、現像剤中ト
ナーと補給用トナーとの帯電量差が大きい場合、電子写
真プロセスにおいて画像を得る際に画像濃度低下、地汚
れおよびトナー飛散の原因になり、特にカラートナーの
場合、イエロー、マゼンタ、シアンを重ね合わせて色調
を再現させているため、色調の再現性が著しく劣るよう
になる。
【0012】従って、本発明の現像剤は、現像剤中トナ
ーと補給トナーとの帯電量差を小さくし、現像剤中のキ
ャリアの帯電量も耐刷時の帯電量が初期変動しないレベ
ルまで下げる必要があった。また、現像剤の重量混合比
(トナー/キャリア)が14/86を超えると現像剤中
の全てのトナーに均一な帯電を付与することが困難にな
り、トナー飛散および地汚れの原因になる。また重量比
が2/98未満の場合、キャリアとトナーとの付着力が
強くなりすぎて、画像品質において画像濃度低下の原因
になる。本発明のトナーは、望ましくは、その体積平均
粒径が9μm以下5μm以上であり、現像剤の重量混合
比(トナー/キャリア)が2/98から10/90の範
囲の場合には品質改善効果が顕著であり、またフルカラ
ートナーに適用した場合には品質改善効果がより顕著で
ある。
【0013】本発明現像剤の混合における現像剤単位重
量当りのエネルギーの計算方法は、撹拌容器回転型、容
器固定型においても同様に計算でき、具体的には回転物
の回転数および半径から角速度を算出して、角速度の2
乗したものから現像剤単位重量当りのエネルギーが算出
できる。また、トナーの粒度分布は種々の方法で測定で
きるが、本発明では小孔通過法(コールターカウンタ
法)を用いて行なった。測定装置として、コールターカ
ウンタTAII(コールター社製)を用い、電解液として
1%食塩水、アパーチャーを10μmとして測定した。
【0014】本発明に使用されるキャリアは、一般に使
用されている被覆または未被覆キャリアでよく、代表的
な材料としては塩化ナトリウム、粒状シリコーン、メチ
ルメタアクリレートガラス、二酸化けい素、鉄、銅、フ
ェライトニッケル、コバルトおよびそれらの混合物であ
り、これらの中から任意に選択された直径約10〜50
0μmの粒子が望ましい。粒径が10μm未満の場合に
は、キャリアとトナーの分離効率が低下し、500μm
より大きい場合には単位キャリア量当りの表面積が低下
し、好ましくない。
【0015】本発明に使用されるトナーは、少なくとも
結着樹脂と着色剤と帯電制御剤とから構成される。結着
樹脂としては従来からトナー用結着樹脂として使用され
てきたものは全てが適用される。具体的にはポリスチレ
ン、ポリクロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのス
チレンおよびその置換体の単重量体;スチレン/p−ク
ロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合
体、スチレン/ビニルトルエン共重合体、スチレン/ビ
ニルナフタレン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル
共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチ
レン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル
酸オクチル共重合体、スチレン/メタクリル酸メチル共
重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチ
レン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/α−ク
ロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン/ビニルエチルエーテル共
重合体、スチレン/ビニルメチルケトン共重合体、スチ
レン/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重
合体、スチレン/アクリロニトリル/インデン共重合
体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/マレイ
ン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ
メチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リビニルブチルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジ
ン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪
族または芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩化
パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、これ
らは単独あるいは2種以上併用できる。
【0016】また、着色剤としては、従来からトナー用
着色剤として使用されてきた顔料および染料の全てが適
用される。具体的には、カーボンブラック、ランプブラ
ック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、
カルコオイルブルー、デュポンオイルレッド、キノリン
イエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ロ
ーダミン6Cレーキ、クロムイエロー、キナクリドン、
ベンジジンイエロー、マラカイトグリーン、マラカイト
グリーンヘキサレート、オイルブラック、アゾオイルブ
ラック、ローズベンガル、モノアゾ系染顔料、ジスアゾ
系染顔料、トリスアゾ系染顔料などが挙げられる。
【0017】さらに、トナーの極性を制御するために帯
電制御剤を配合することが効果的である。この場合の帯
電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、4級アン
モニウム塩、アミノ基含有のポリマー、含金属アゾ染
料、サリチル酸金属錯体化合物、フェノール化合物など
が挙げられる。
【0018】また、本発明に使用されるトナーにおいて
は、離型性を持たせるために、低分子量のポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどの合成ワックス類の他に、キャン
デリラワックス、カルナウバワックス、ライスワック
ス、木ろう、ホホバ油などの植物系ワックス類;みつろ
う、ラノリン、鯨ろうなどの動物系ワックス類;モンタ
ンワックス、オゾケライトなどの鉱物系ワックス;硬化
ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸アミド、フ
ェノール脂肪酸エステルなどの油脂系ワックス類を離型
剤として含有することもできる。
【0019】前記の帯電制御剤、離型剤の他に必要に応
じてトナーの熱特性、電気特性、物理特性を調整する目
的で、各種の可塑剤(フタル酸ジブチル、フタル酸ジオ
クチルなど)、抵抗調整剤(酸化スズ、酸化鉛、酸化ア
ンチモンなど)等の助剤を添加することも可能である。
さらに必要に応じて、前記の帯電制御剤、離型剤、助剤
等以外の添加剤を混合することもできる。その添加剤と
しては、例えばコロイダルシリカ、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム等の流動付与部材がある。なお、流動付与部
材としては、一次粒子の粒径が0.1μmより小さく、
表面をシランカップリング剤や、シリコンオイル等で疎
水化処理し、疎水化度40以上のものが望ましい。
【0020】続いて、本発明の現像剤混合方法について
説明する。本発明の現像剤混合方法において、キャリア
表面に対するトナーの融着およびトナーの添加剤が脱離
することなく、同時に均一な帯電量分布が得られ、なお
かつ耐刷時の現像剤の帯電量の変動を押さえ、現像剤寿
命を向上させる為に、従来の撹拌混合方法において、現
像剤の単位重量当りに掛かるエネルギーが0.3〜0.
8J/Kgの範囲で撹拌混合を行なうことによって効率
良くかつ容易に本発明の現像剤が得られる。該混合方法
で使用される混合機は、撹拌容器回転型のすべて、容器
固定型のすべてが使用でき、必要に応じてこれらを組合
わせて使用することも可能である。
【0021】本発明の製造方法で得られた現像剤は、図
1に示す画像形成方法で有用な代表的な現像装置により
画像形成を行なうことができる。図1においてトナータ
ンク1中に充填されているトナーは、供給羽根2が回転
することにより、現像器3に供給される。一方、現像器
に供給されたトナーは該現像剤中の撹拌羽根4により、
現像剤のトナー濃度を均一にするために撹拌混合され
て、トナーに帯電を与える。該現像剤は現像ブレード5
により現像ローラ6上に均一に付着される。また、潜像
保持体(感光体ドラム)7上にトナーと逆極性の電荷を
帯びた静電潜像に対して、現像ローラに直流バイアス電
圧を印加させることによって静電潜像を現像することが
できる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、ここでの部は重量基準である。
【0023】実施例1 結着樹脂(ポリスチレン樹脂) 75部 離型剤(低分子ポリプロピレン) 10部 着色剤(カーボンブラック) 10部 帯電制御剤(サリチル酸亜鉛) 5部 からなる組成の混合物を2軸混練機を用いて溶融混練を
行なった。この混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して体積平均粒径が12μmの微細粒子
を得た。該微細粒子100部に対して疎水性シリカ0.
5部を添加混合して、トナーを得た。該トナー13部に
対して、シリコーン樹脂を被覆した粒径100μmのフ
ェライトキャリア87部をボールミルで0.5J/Kg
のエネルギーを掛けて所望の帯電量(22〜25μC/
g)になるように撹拌した。
【0024】実施例2 実施例1と同じ混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して体積平均粒径が8μmのトナーを得
た(疎水性シリカ0.5部添加混合)。該トナー13部
に対して、粒径100μmのフェライトキャリア87部
をボールミルで0.5J/Kgのエネルギーを掛けて所
望の帯電量(22〜25μC/g)になるように撹拌し
た。
【0025】実施例3 実施例1と同じ混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して体積平均粒径が8μmのトナーを得
た(疎水性シリカ0.5部添加混合)。該トナー5部に
対して、粒径100μmのフェライトキャリア95部を
ボールミルで0.5J/Kgのエネルギーを掛けて所望
の帯電量(22〜25μC/g)になるように撹拌し
た。
【0026】比較例1 実施例1と同じ混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して体積平均粒径が12μmのトナーを
得た(疎水性シリカ0.5部添加混合)。該トナー13
部に対して、粒径100μmのフェライトキャリア87
部をボールミルで1.5J/Kgのエネルギーを掛けて
所望の帯電量(22〜25μC/g)になるように撹拌
した。
【0027】比較例2 実施例1と同じ混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して体積平均粒径が9μmのトナーを得
た(疎水性シリカ0.5部添加混合)。該トナー5部に
対して、粒径100μmのフェライトキャリア95部を
ボールミルで1.5J/Kgのエネルギーを掛けて所望
の帯電量(22〜25μC/g)になるように撹拌し
た。
【0028】比較例3 実施例1と同じ混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して体積平均粒径が8μmのトナーを得
た(疎水性シリカ0.5部添加混合)。該トナー5部に
対して、粒径100μmのフェライトキャリア95部を
ボールミルで0.2J/Kgのエネルギーを掛けて所望
の帯電量(22〜25μC/g)になるように撹拌し
た。
【0029】以上の実施例および比較例で得られた電子
写真現像剤を使用し、(株)リコー製複写機FT272
0により画像評価および耐久性試験を行なった。その結
果を表1に示す。なお、Q/Mの測定はブローオフ法を
用いた。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、実施例のものは
複写初期および10万枚繰り返し後においてもトナーの
飛散、帯電量、解像度および地汚れの各特性が「良好」
以上の評価結果が得られている。殊にトナーの体積粒径
を9μm以下とし、またトナー/キャリアの重量混合比
を2/98〜10/90の範囲に設定したとき(実施例
3)は上記各特性が一層向上している。
【0032】実施例4 結着樹脂(ポリスチレン樹脂) 81.5部 離型剤(低分子ポリプロピレン) 10部 着色剤(C.I.ピグメントイエロー17) 3.5部 帯電制御剤(サリチル酸亜鉛) 5部 からなる組成の混合物を2軸混練機を用いて溶融混練を
行なった。この混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して、体積平均粒径が8μmの微細粒子
を得た。この微細粒子100部に対して疎水性シリカ
0.5部を添加混合して、トナーを得た。得られたトナ
ー5部に対してシリコーン樹脂を被覆した粒径100μ
mのフェライトキャリア95部をボールミルで0.5J
/Kgのエネルギーを掛けて所望の帯電量(22〜25
μC/g)になるように撹拌した。この現像剤は、QT1
−QT2=2、QC1−QC2=6が得られた。次にC.I.
ピグメントイエロー17の代わりに、ローダミン系顔料
3.5部を使用してマゼンタトナーを得た。また上記と
同様にして該トナーの現像剤を得た。この現像剤は、Q
T1−QT2=2、QC1−QC2=5が得られた。次にC.
I.ピグメントイエロー17の代わりに、フタロシアニ
ン顔料3.5部を使用してシアントナーを得た。また上
記と同様にして該トナーの現像剤を得た。この現像剤
は、QT1−QT2=2、QC1−QC2=5が得られた。
【0033】比較例4 実施例4と同じ混練物をジェットミル粉砕機で微粉砕
し、さらに分級して体積平均粒径が12μmのイエロ
ー、シアン、マゼンタのそれぞれのトナーを得た(疎水
性シリカ0.5部添加混合)。該トナー13部に対し
て、粒径100μmのフェライトキャリア87部をボー
ルミルで1.5J/Kgのエネルギーを掛けて所望の帯
電量(22〜25μC/g)になるように撹拌した。こ
の現像剤は、QT1−QT2=5、QC1−QC2=10であっ
た。次いで実施例4および比較例4で得られた電子写真
現像剤を使用し、(株)リコー製複写機PRETER5
50により画像評価および耐久性試験を行なった。その
結果、実施例4においては、耐刷時初期から転写ムラが
なく解像度、階調性、色再現性に優れた画像が得られ
た。また、10万枚耐刷後も安定した画像が得られ、現
像剤のQ/M低下およびトナー飛散の発生も認められな
かった。一方、比較例4においては、耐刷時初期から解
像度、色再現性において非常に劣る画像になり、10万
枚耐刷後には現像剤Q/Mは大幅に低下し、トナー飛散
も非常に悪いレベルとなった。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の電子写真現像剤に
よれば、トナーの飛散、帯電量、解像度および地汚れの
各特性が良好となり、複写初期から多数枚複写後まで安
定した画像が得られる。特にフルカラートナーにおいて
は色調の再現性が優れ、転写ムラも発生しない。また、
現像剤のQ/Mも多数枚複写後においても安定してお
り、トナー飛散も発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真現像剤が適用される現像装置
の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 トナータンク 2 供給羽根 3 現像器 4 現像器撹拌羽根 5 弾性ブレード 6 現像ローラ 7 潜像保持体(感光体ドラム)
フロントページの続き (72)発明者 岩本 康敬 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 智美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 冨田 正実 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)に示すトナーと下記(b)に
    示すキャリアとを混合してなることを特徴とする電子写
    真現像剤。 (a) 常温常圧下でトナー濃度6%でキャリアと10
    分間撹拌混合したとき、得られるバージントナー(補給
    用トナー)の帯電量(QT1)と現像剤中トナーの帯電量
    (QT2)との帯電量差(QT1−QT2)が0〜3μC/g
    のトナー。 (b) 常温常圧下でトナー濃度6%でトナーと10分
    間撹拌混合したとき、得られるバージンキャリア(補給
    用キャリア)の帯電量(QC1)と現像剤中キャリアの帯
    電量(QC2)との帯電量差(QC1−QC2)が5〜7μC
    /gのキャリア。
  2. 【請求項2】 トナーの体積平均粒径が5μm以上9μ
    m以下であることを特徴とする請求項1記載の電子写真
    現像剤。
  3. 【請求項3】 トナーとキャリアとの重量混合比が2/
    98〜10/90の範囲にあることを特徴とする請求項
    1記載の電子写真現像剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子写真現像剤が少なく
    ともイエロー、マゼンタ、シアンの各トナーとキャリア
    から構成されたフルカラー現像剤であることを特徴とす
    る電子写真現像剤。
  5. 【請求項5】 少なくとも結着樹脂、着色剤および帯電
    制御剤を溶融混練し、冷却固化され、粉砕分級して得ら
    れるトナーと、キャリアとを重量比で2/98〜14/
    86の範囲で用い、現像剤単位重量当りにかかるエネル
    ギーが0.3〜0.8J/Kgの範囲で撹拌混合してな
    ることを特徴とする電子写真現像剤。
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