JP3416821B2 - トナーの製造方法 - Google Patents

トナーの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を利用し
た電子写真複写機等における静電荷潜像を顕像化するた
めに用いられる現像用のトナーの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、電子写真方式においては、静電
潜像担体の感光体上に帯電器によって電荷を付与し、こ
の表面に像様露光を行って静電潜像を形成し、この静電
潜像上を電荷を有する現像剤中のトナー(着色粒子)で現
像し、さらにこのトナー像を電界の力によって記録紙に
転写する転写工程を経て、この転写像に熱等のエネルギ
ーを与えて記録紙上に定着させるという画像形成方法に
よって、複写画像が得られる。また、前記転写工程を終
了した前記静電潜像担体の感光体の表面に残留するトナ
ー等はクリーニング手段や除電手段によって清掃され
る。 【0003】このような現像剤に使用されるトナーは、
結着樹脂と着色材と、必要に応じてその他の添加剤とを
配合して、この配合物を機械的に混合する混合工程、溶
融混練する工程、この混練物を冷却後、粉砕・分級し、
最後に流動性付与剤、滑剤、荷電制御剤等を添加して製
造されている。特に、帯電特性や着色性を安定させるに
は、樹脂中に着色材を均一、かつ、微細に分散させるこ
とが重要である。 【0004】このようなトナーを製造するために着色材
の樹脂中の分散性を向上させるため従来からおおくの提
案がされている。例えば、特開昭60-159856号公報で
は、樹脂と着色材との混合工程において樹脂中の粗大粒
子を粉砕して着色材の分散性を改善しており、特開平2-
272460号公報には樹脂粒子の重量平均粒径を0.1mm以上
1mm以下とし、最大粒径3mm以下に調整することによっ
て分散性を向上させている。また、特開平4-05684号公
報には、樹脂中に少なくとも体積平均粒径が2〜15μm
の微細粉末を添加することが開示されている。 【0005】また、前記トナーの製造法の溶融混練工程
において、樹脂と着色材との混合物のせん断力を上げる
ためにこの工程における加熱温度を低くすることにより
混練物の粘度を上げたり、混練装置内の滞留時間を長く
する等の方法が採用され、混合物の粒子の粉砕効果を上
げて微粒子にして分散性を改良している。しかし、この
ような方法でせん断力を増大させた場合、樹脂粒子の分
子鎖の切断を招き易いという欠点を生じる。これによ
り、トナーの重要な特性である定着性が悪化することと
なった。従って、溶融混練条件の改善することによる着
色材の分散性の向上という観点だけで決定できない。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の方
法では、現像剤中における着色材の均一な分散や、微細
な分散が充分ではなく、この分散不良に起因して現像装
置内におけるトナーの帯電効果が充分でなく、弱帯電し
たトナーの発生を生じ、この弱帯電トナーが現像中に感
光体表面上の非画像部に付着して転写され、記録紙の汚
染を生じたり、特に、低温低湿環境下においてトナーの
消費量が増大するという問題点があった。 【0007】この発明は、トナーの製造に際して、着色
材の分散性に優れたトナーの製造方法を提供するもので
ある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明の前記目的は、
少なくとも着色材と結着樹脂とを機械的に混合する予備
混合工程、これら混合物を溶融混練する溶融混練工程、
この混練物を粉砕して分級する粉砕分級工程および外添
剤を添加混合する外添剤混合工程を有するトナーの製造
方法において、前記予備混合工程を次の2工程M1,M
2に分割し、少なくとも体積平均粒径RAが0.1mm≦RA
≦1mmである結着樹脂粒子と、着色材とを高速撹拌型混
合機により機械的に混合するM1工程と、このM1工程
によって混合された混合物Aに前記着色材粒子と同一組
成の体積平均粒径RBが、0.01mm≦RB/RA≦1mmであ
る微粉末を添加し、前記高速撹拌型混合機により機械的
に混合するM2工程とからなり、この高速撹拌型混合機
内の撹拌機構を、撹拌ローター底面と混合槽底面との間
の距離D1を2mm≦D1≦10mmとし、撹拌ローター先端
と混合槽側壁との間の距離D2を2mm≦D2≦50mmと設
定し、前記M1工程における撹拌ローター先端周速V1
と前記M2工程における撹拌ローター先端周速V2との
比が、 3≦V1/V2≦10 30(m/s)≦V1≦50(m/s) の条件を満足するように撹拌ローターを回転して前記混
合物を混合することを特徴とするトナーの製造方法によ
って達成される。特に、本発明は予備混合工程に着目し
て検討したものであり、少なくとも樹脂と着色材とによ
って前記目的は達成することができる。 【0009】すなわち、本発明のトナーの製造方法は、
2工程からなる予備混合工程で結着樹脂粒子と着色材と
を混合して、M2工程で、体積平均粒径0.01〜0.20mmで
ある微粉末を混合したので、この微粉末を付着した混合
物を溶融混練することになる。この溶融混練工程におけ
るせん断力で解砕された着色材が、樹脂粒子などの微粉
末に付着し、この着色材粒子が再凝集しにくくなること
を確認した。これによると、着色材を均一、かつ、微細
に分散させるためには、着色材粒子を解砕する機能と解
砕された着色材粒子を微粉体で保持することが重要であ
る。 【0010】従来はこの結着樹脂と着色材との混合方法
について充分な検討がされず、この微粉体を原材料と同
時に配合した後、混合していた。しかしこのような方法
では、かさ、密度が高く、空気を多く抱き込み易いこの
微粉体により、着色材粒子を充分に解砕できないことは
明らかである。 【0011】 【作用】この発明のトナー製造方法は、結着樹脂と着色
材とを混合する混合条件を設定してあるため、着色材粒
子に充分なせん断力が与えられるため、前記樹脂粒子と
して体積平均粒径RAを0.1mm≦RA≦1mmの範囲のもの
を選択し、この樹脂粒子と着色材とを高速撹拌型混合機
を使用して、撹拌ロータの周速度を30(m/s)≦V1≦50
(m/s)にして混合する。このとき前記樹脂粒子の体積平
均粒径RAが0.1mm未満の微粉末を添加すると、混合中に
空気を抱込み易くなるため充分なせん断力を与えられな
くなり、逆に1mm以上の樹脂粒子を含有すると、混合装
置の内壁面にこれら樹脂の融着が起こり易くなるなどの
問題が生じた。また、撹拌ローターの周速V1が30(m/
s)以下なら着色材粒子に充分なせん断力が加えられず、
50(m/s)以上になると装置内の温度上昇が著しく、樹脂
融着が発生した。このような高速撹拌型混合機における
M1工程で得られた混合物を、更に今度は解砕された着
色材粒子に、この組成と同一であって、体積平均粒径R
B0.01〜0.2mmの微粉末を保持させるM2工程を数分間行
って、混合する。このM2工程は、その前段のM1工程
で得られた解砕された着色材粒子を含む混合物に、前記
微粉末を加え撹拌ローター周速比V1/V2が3≦V1
/V2≦10を満たす条件で混合することにより解砕され
た着色材粒子に微粉末を保持させる。 【0012】この発明における体積平均粒径は、レーザ
ー回折式粒度分布測定装置「HELOS」(販売元;日
本電子(株))により測定された値である。 【0013】以下、本発明に係るトナーの製造方法に使
用する一実施例を添付図面に基いて説明する。図1は高
速撹拌型混合機の断面図である。 【0014】この発明において特定化される高速撹拌型
混合機としては図1に示されるような形態であって、前
記樹脂粒子と着色材とを混合撹拌するに、着色材粒子に
せん断力を与えるための撹拌ローターを一枚あるいは複
数枚備えたものを使用した。 【0015】図において、1は混合槽本体で、この外側
に温度調整用の温水を循環する温度制御用ジャケット6
が包囲してある。2は本体内で混合された樹脂粒子や着
色材粒子の混合物を排出する粉体排出口、3A,3Bは
混合槽内の下部で回転する上下2段の撹拌ローターで、
複数枚で構成されている。4は混合槽内の混合物の流れ
を調整する層流板、5は混合槽の蓋、7は温度制御用ジ
ャケット6の調温水を注入する調温水入口であり、8は
調温水出口である。この撹拌ローター3Bの底面と混合
槽本体1の底面との間の距離D1が2mm≦D1≦10mmと
し、この撹拌ローター3Aの先端部と混合槽本体1の側
壁との間の距離D2に設定して、2mm≦D2≦50mmにし
てあるから、装置内壁面への樹脂融着を防止でき、か
つ、しかも充分な着色材の解砕をすることが可能であ
る。 【0016】これらの距離が前記範囲から逸脱すると、
例えば、前記D1、D2が2mm以下だとこのクリアラン
スが狭いため混合槽底面ならびに撹拌ローター3Bの底
面部または撹拌ローター3Aの先端と混合槽本体1の内
壁への樹脂融着が見られた。また、D1が10mm以上にな
ったり、D2が50mm以上になると着色材の解砕が不十分
であるという現象が生じていた。なお、混合槽本体1の
内壁底面の直径は50〜120cm、側壁の高さは50〜120cmの
ものに対して上記D1,D2が適用される。 【0017】この予備混合工程によって混合され、微粉
末を付着した混合物を溶融混練りする場合、この装置と
しては、ニーディングバドルを有し、同じ方向回転ある
いは異方向に回転する二本のスクリューを有する二軸エ
クストルーダを用いたものが好ましい。 【0018】このようなこの発明のトナーの製造方法に
用いられる樹脂としては従来から知られる以下のものが
使用せられる。 【0019】スチレン系共重合体(スチレン−アクリル
等)、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、フエ
ノールおよびエポキシ樹脂等である。 【0020】着色材としては以下のものを使用すること
ができる。 【0021】〔黒色顔料〕 カーボンブラック 〔マゼンタ、レッド顔料〕 C.I.ピグメントレッド5 (パーマネントカーミンFB,ヘキストジャパン社製) C.I.ピグメントレッド48:1 (スミカプリントレッドC,住友化学社製) C.I.ピグメントレッド53:1 (クロモフタールマゼンタG,チバ・ガイギー社製) C.I.ピグメントレッド57:1 (スミカプリントカーミン6BC,住友化学社製) C.I.ピグメントレッド123 (カヤセットレッドE−B,日本化薬社製) C.I.ピグメントレッド139 (カヤセットレッドE−GR,日本化薬社製) C.I.ピグメントレッド144 (クロモフタールレッドBRN,チバ・ガイギー社製) C.I.ピグメントレッド149 (PVファストトレッドB,ヘキスト社製) C.I.ピグメントレッド166 (クロモフタールスカーレットR,チバ・ガイギー社
製) C.I.ピグメントレッド177 (クロモフタールレッドA3B,チバ・ガイギー社製) C.I.ピグメントレッド178 (カヤセットレッドE−GG,日本化薬社製) C.I.ピグメントレッド222 (クロモフタールレッドマゼンタG,チバ・ガイギー社
製) C.I.ピグメントレッド122 (大日本インキ社製) また、好ましい市販品としては、KET−Red 301、K
ET−Red 302、KET−Red 303、KET−Red 304、
KET−Red 305、KET−Red 306、KET−Red 30
7、KET−Red 308、KET−Red 309(以上、大日本
インキ社製)、PVファストレッドB(ヘキスト社製)等
を挙げることができる。 【0022】〔オレンジ顔料またはイエロー顔料〕 C.I.ピグメントオレンジ31 (クロモフタールオレンジ4R,チバ・ガイギー社製) C.I.ピグメントオレンジ43 (ホスタパームオレンジGR,ヘキスト社製) C.I.ピグメントイエロー17 (ファストイエローGBFN,住友化学社製) C.I.ピグメントイエロー14 (ベンジジンイエローOT,デュポン社製) C.I.ピグメントイエロー138 (パリオトールイエローLO96OHD,バスフ社製) C.I.ピグメントイエロー93 (クロモフタールイエロー3G,チバ・ガイギー社製) C.I.ピグメントイエロー94 (クロモフタールイエロー6G,チバ・ガイギー社製) また、イエロー顔料の好ましい市販品としては、KET
−Yellow 401、KET−Yellow 402、KET−Yellow 4
03、KET−Yellow 404、KET−Yellow 405、KET
−Yellow 406(以上、大日本インキ社製)等を挙げること
ができる。オレンジ顔料の好ましい市販品としては、K
ET−Orange 501(大日本インキ社製)等を挙げることが
できる。 【0023】〔グリーン顔料またはシアン顔料〕 C.I.ピグメントグリーン7 (クロモフタールグリーンGF,チバ・ガイギー社製) C.I.ピグメントブルー15:3 (カーマインブルーGNR−O,住友化学社製) C.I.ピグメントブルー60 (クロモフタールブルーA3R,チバ・ガイギー社製) また、シアン顔料の好ましい市販品としては、KET−
Blue 101、KET−Blue 102、KET−Blue 103、KE
T−Blue 104、KET−Blue 105、KET−Blue 106、
KET−BlueEx−1(以上、大日本インキ社製)、Heli
ogen Blue D7080(BASF社製)等を挙げることができ
る。グリーン顔料の好ましい市販品としては、KET−
Green 201(大日本インキ社製)等を挙げることができ
る。 【0024】以上の着色剤の含有割合はトナーに対し0.
5〜15重量%の範囲が好ましい。 【0025】これらトナーの定着性を向上させるために
離型剤を添加しても良い。 【0026】離型剤としては、低分子量のポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、パラフィ
ンワックス、脂肪酸エステル系ワックス、脂肪酸アミド
系ワックス等を使用することができる。 【0027】その他の添加剤としては、ニグロシン等の
荷電制御剤や流動性付与、凝集防止等の目的で以下のよ
うな添加剤粒子を外添混合することができる。 【0028】例えば、疎水性シリカ、酸化チタン、酸化
亜鉛、アルミナ、などの金属酸化物、炭酸カルシウムな
どの無機微粒子、ポリメチレンメタクリレート、ポリエ
チレン、ナイロン、ポリエステル等の重合物を使用する
ことができる。 【0029】このような予備混合工程であるM1工程、
M2工程で混合された樹脂粒子と着色材との混合物を次
の溶融混練工程で溶融混練する。 【0030】結着樹脂の軟化点をTSPとするとき、温
度は(TSP−50℃)〜(TSP−10℃)の範囲が好ま
しい。また、前記混合機のスクリュー回転数は100〜300
rpmの範囲が好ましい。また、吐出量は20〜50Kg/Hourの
範囲である。 【0031】この溶融混練工程が終了した混練物を粉砕
する。この粉砕工程においては、先ず粗粉砕し、微粉砕
する。この微粉砕された微粉末を分級し、所定の粒径、
例えば、5〜20μmにしてトナーを製造する。 【0032】また、本発明において製造されたトナーと
混合して現像剤を構成するキャリアとしては、通常知ら
れているキャリアを使用することができる。 【0033】具体的には、磁性体粒子のみから構成され
たキャリア、あるいは磁性体粒子の表面が樹脂により被
覆されてなる樹脂被覆キャリアを用いることができる。 【0034】耐久性の観点から樹脂被覆キャリアが好ま
しい。被覆樹脂としては、例えばスチレン、パラクロロ
スチレン、α-メチルスチレン等のスチレン類:アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2-エチルヘキシ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸n-ブチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸
2-エチルヘキシル等のα-メチレン脂肪族モノカルボン
酸エステル類:ポリフッ化ビニリデン、ポリ四フッ化エ
チレン、フッ化ビニリデン-四フッ化エチレン共重合体
等の含フッ素系樹脂:等を挙げることができる。以上の
物質は単独で用いてもよいし、あるいは複数種のものを
適宜組合わせて用いてもよい。 【0035】キャリアを構成する磁性体粒子としては、
磁場によってその方向に強く磁化する物質、例えば鉄、
フェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、ニッケ
ル、コバルト等の強磁性を示す金属もしくは合金または
これらの元素を含む化合物、ポリエステル、ポリエチレ
ン等の樹脂にフェライト、マグネタイト等を分散処理し
た粒子を用いることができる。 【0036】 【実施例】スチレン樹脂100重量部、カーボンブラック1
0重量部、低分子量ポリプロピレン5重量部を混合し
て、予備混合工程のM1工程として、混合槽内径50cmの
図1に示される高速撹拌型混合機内に前記混合物を添加
して2分間混合する。次に、この混合物に前記着色材と
同一組成の微粉末30重量%を加えて、M2工程によって
3分間混合する。 【0037】この混合物を2軸エクストルーダを有する
溶融混練装置によって溶融混練し、これを冷却後に、粉
砕・分級し、体積平均粒径8.5μm着色材粒子を得た。
この混合物に外添加剤として疎水性シリカ1.2重量%を
添加し、混合してトナーを得た。 【0038】Cu−Znフェライト粒子の表面に、メチ
ルメタアクリレート樹脂/スチレン樹脂=6/4組成の
共重合体を被覆層の平均膜厚が2.0μmとなるキャリア1
00部と前述のようにして製造したトナー6部とを混合し
て2成分現像剤を製造した。 【0039】この発明の高速撹拌型混合機の条件の具体
的実施例を表1に示す。 【0040】 【表1】 【0041】この現像剤を次のようにして評価をした。 【0042】・混合槽内の樹脂融着の有無 混合物排出後、吸引掃除機およびウエブで清掃した後、
撹拌ローター先端部、混合槽内壁、撹拌ローター底面部
および混合槽底面への樹脂融着を目視により判断した。 【0043】・着色材の分散 混練物をミクロトームウルトラカットEを使用して厚さ
約200nmにスライスし、光学顕微鏡(ニコン製 OPTIPHOT
−POL)(倍率:240倍、10視野)で混練物中の着色材の分
散状態を観察した。 【0044】0.5(μm2)の凝集体個数でランク分けを行
った。 【0045】○:平均3個以下、△:平均10個以下、
×:平均10個以上 ・低温低湿環境での消費量評価 電子写真複写機 KONICA U-BIX 3035(コニカ(株)製)を
用い、20000枚連続画像出しを行い、消費したトナー量
を計測した。 【0046】評価結果を表2に示す。 【0047】 【表2】【0048】 【発明の効果】この発明のトナーの製造方法によれば、
混合機内の樹脂融着を起こさずに着色材の分散の優れた
トナーを得ることができる。また、この製造によって得
られたトナーは、着色材が均一、かつ、微細に分散して
いるため、トナー中に遊離着色材粒子が存在が認められ
なかった。このトナーとキャリアとを混合した現像剤の
撹拌した後、弱帯電トナーに起因する感光体上の非画像
部へのトナー付着が少なく、低温低湿環境における現像
剤の消費量が低減した。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明のトナーの製造方法に使用する一実施
例の高速撹拌型混合機の断面図。 【符号の説明】 1 混合槽本体 2 粉体排出口 3A,3B 撹拌ローター 4 層流板 5 蓋 6 温度制御用ジャケット 7 調温水入口 8 調温水出口 D1 撹拌ローター底面と混合槽底面との間の距離 D2 撹拌ローター先端部と混合槽内壁との間の距離

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも着色材と結着樹脂とを機械的
    に混合する予備混合工程、これら混合物を溶融混練する
    溶融混練工程、この混練物を粉砕して分級する粉砕分級
    工程および外添剤を添加混合する外添剤混合工程を有す
    るトナーの製造方法において、 前記予備混合工程を次の2工程M1,M2に分割し、少
    なくとも体積平均粒径RAが0.1mm≦RA≦1mmである結
    着樹脂粒子と、着色材とを高速撹拌型混合機により機械
    的に混合するM1工程と、このM1工程によって混合さ
    れた混合物Aに前記着色材粒子と同一組成の体積平均粒
    径RBが、0.01mm≦RB/RA≦1mmである微粉末を添加
    し、前記高速撹拌型混合機により機械的に混合するM2
    工程とからなり、この高速撹拌型混合機内の撹拌機構
    を、撹拌ローター底面と混合槽底面との間の距離D1を
    2mm≦D1≦10mmとし、撹拌ローター先端と混合槽側壁
    との間の距離D2を2mm≦D2≦50mmと設定し、前記M
    1工程における撹拌ローター先端周速V1と前記M2工
    程における撹拌ローター先端周速V2との比が、 3≦V1/V2≦10 30(m/s)≦V1≦50(m/s) の条件を満足するように撹拌ローターを回転して前記混
    合物を混合することを特徴とするトナーの製造方法。
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