JPH08328026A - 液晶表示素子用シール材組成物、液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子用シール材組成物、液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子Info
- Publication number
- JPH08328026A JPH08328026A JP13514595A JP13514595A JPH08328026A JP H08328026 A JPH08328026 A JP H08328026A JP 13514595 A JP13514595 A JP 13514595A JP 13514595 A JP13514595 A JP 13514595A JP H08328026 A JPH08328026 A JP H08328026A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal display
- radiation
- display element
- sealing material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 液晶表示素子の生産性、歩留まりが向上し、
かつ液晶表示素子の信頼性に優れる液晶表示素子用シー
ル材、液晶表示素子の製造方法及びそれを用いた液晶表
示素子を提供する。 【構成】 熱硬化性樹脂、放射線および/又は光重合性
モノマー、硬化剤、無機充填材を必須成分とし、硬化反
応に関与しない溶剤類を含まないことを特徴とする液晶
表示素子用シール材組成物。
かつ液晶表示素子の信頼性に優れる液晶表示素子用シー
ル材、液晶表示素子の製造方法及びそれを用いた液晶表
示素子を提供する。 【構成】 熱硬化性樹脂、放射線および/又は光重合性
モノマー、硬化剤、無機充填材を必須成分とし、硬化反
応に関与しない溶剤類を含まないことを特徴とする液晶
表示素子用シール材組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子用シール材
組成物、液晶表示素子の製造方法及びそれを用いた液晶
表示素子に関するものである。
組成物、液晶表示素子の製造方法及びそれを用いた液晶
表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、軽量、薄型、低消費電力等の特徴
から液晶表示素子が広く普及している。液晶表示素子
は、ガラス、あるいはプラスチックの基板で液晶を挟み
込んだ構造となっているが、中の液晶が外部に漏れださ
ないように周囲を接着剤により封止する必要があり、一
般にその接着剤を液晶表示素子用シール材(略して液晶
シール材)と呼んでいる。
から液晶表示素子が広く普及している。液晶表示素子
は、ガラス、あるいはプラスチックの基板で液晶を挟み
込んだ構造となっているが、中の液晶が外部に漏れださ
ないように周囲を接着剤により封止する必要があり、一
般にその接着剤を液晶表示素子用シール材(略して液晶
シール材)と呼んでいる。
【0003】現在、この液晶シール材には広く熱硬化性
のエポキシ樹脂が用いられているが、液晶表示素子の生
産性、歩留まり向上や液晶表示素子の信頼性向上のため
により優れた液晶シール材が求められている。
のエポキシ樹脂が用いられているが、液晶表示素子の生
産性、歩留まり向上や液晶表示素子の信頼性向上のため
により優れた液晶シール材が求められている。
【0004】例えば一般的な液晶表示素子の製造工程に
おいて、液晶シール材はスクリーン印刷あるいはディス
ペンサーにより基板の片側に塗布され、含まれている溶
剤を除去するために50℃から100℃程度の温度でプリベ
ークという加熱工程を行い、その後もう一方の基板を重
ね合わせて100℃から200℃の温度で本硬化が行われる。
しかし、溶剤を除去するためのプリベーク工程では溶剤
が完全に除去されることはなく、本硬化されたシール材
に残存する溶剤が液晶中へ溶出し、表示特性を低下させ
る原因となったりする場合がある。また、プリベーク工
程には一般的に10分から60分必要であり、この時間を短
縮することも求められている。
おいて、液晶シール材はスクリーン印刷あるいはディス
ペンサーにより基板の片側に塗布され、含まれている溶
剤を除去するために50℃から100℃程度の温度でプリベ
ークという加熱工程を行い、その後もう一方の基板を重
ね合わせて100℃から200℃の温度で本硬化が行われる。
しかし、溶剤を除去するためのプリベーク工程では溶剤
が完全に除去されることはなく、本硬化されたシール材
に残存する溶剤が液晶中へ溶出し、表示特性を低下させ
る原因となったりする場合がある。また、プリベーク工
程には一般的に10分から60分必要であり、この時間を短
縮することも求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の液晶
シール材に比べ、液晶表示素子の生産性、歩留まりが向
上し、かつ液晶表示素子の信頼性に優れる液晶表示素子
用シール材、液晶表示素子の製造方法及びそれを用いた
液晶表示素子を提供するものである。
シール材に比べ、液晶表示素子の生産性、歩留まりが向
上し、かつ液晶表示素子の信頼性に優れる液晶表示素子
用シール材、液晶表示素子の製造方法及びそれを用いた
液晶表示素子を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱硬化性樹
脂、放射線および/又は光重合性モノマー、硬化剤、無
機充填材を必須成分とし、硬化反応に関与しない溶剤類
を含まないことを特徴とする液晶表示素子用シール材組
成物、および前記シール材組成物が液晶表示素子用基板
の片側に塗布された後、放射線および/又は光を照射す
ることにより放射線および/又は光重合性モノマーを反
応させ、その後もう一方の基板を重ね合わせて加熱硬化
により熱硬化性樹脂を反応させることを特徴とする液晶
表示素子の製造方法、および上記シール材組成物を使用
し上記製造方法にて製造された液晶表示素子についてで
ある。
脂、放射線および/又は光重合性モノマー、硬化剤、無
機充填材を必須成分とし、硬化反応に関与しない溶剤類
を含まないことを特徴とする液晶表示素子用シール材組
成物、および前記シール材組成物が液晶表示素子用基板
の片側に塗布された後、放射線および/又は光を照射す
ることにより放射線および/又は光重合性モノマーを反
応させ、その後もう一方の基板を重ね合わせて加熱硬化
により熱硬化性樹脂を反応させることを特徴とする液晶
表示素子の製造方法、および上記シール材組成物を使用
し上記製造方法にて製造された液晶表示素子についてで
ある。
【0007】本発明で使用される熱硬化性樹脂は特に限
定されるものではないが、エポキシ樹脂を使用した場合
に特に良好な特性が得られる。エポキシ樹脂としては特
に限定されることはなく、一般にビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、アルキル置換
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型
エポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールS型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型
エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、
シリコーン変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹
脂、ゴム変性エポキシ樹脂等が使用される。これらは一
種または二種以上併用して使用される。
定されるものではないが、エポキシ樹脂を使用した場合
に特に良好な特性が得られる。エポキシ樹脂としては特
に限定されることはなく、一般にビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、アルキル置換
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型
エポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールS型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型
エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、
シリコーン変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹
脂、ゴム変性エポキシ樹脂等が使用される。これらは一
種または二種以上併用して使用される。
【0008】又、放射線および/又は光重合性モノマー
としても特に限定されるものではないが、重合反応がラ
ジカル重合性、あるいは放射線および/又は光によるカ
チオン開始反応による重合性モノマーが適している。そ
れらの例としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、
メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリルアミ
ド、ビニルエステル、スチレン、エポキシ基等を分子内
に1個以上含むモノマーがあり、これらは一種または二
種以上併用して使用される。さらに、放射線および/又
は光による重合反応においては、適当な開始剤を併用す
ることができる。
としても特に限定されるものではないが、重合反応がラ
ジカル重合性、あるいは放射線および/又は光によるカ
チオン開始反応による重合性モノマーが適している。そ
れらの例としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、
メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリルアミ
ド、ビニルエステル、スチレン、エポキシ基等を分子内
に1個以上含むモノマーがあり、これらは一種または二
種以上併用して使用される。さらに、放射線および/又
は光による重合反応においては、適当な開始剤を併用す
ることができる。
【0009】又、熱硬化性樹脂の硬化剤も特に限定され
るものではないが、一般的にアミン系硬化剤、イミダゾ
ール系硬化剤、ジシアンジアミド、ヒドラジッド系硬化
剤、酸無水物系硬化剤、フェノール系硬化剤等が使用可
能であり、さらには保存性を向上させるためにこれらの
マイクロカプセル化硬化剤、アダクト型硬化剤等が使用
可能であり、さらに硬化促進剤を併用することもでき
る。硬化促進剤としては、アミン系化合物、リン系化合
物、イミダゾール系化合物、尿素系化合物等が一般に使
用される。
るものではないが、一般的にアミン系硬化剤、イミダゾ
ール系硬化剤、ジシアンジアミド、ヒドラジッド系硬化
剤、酸無水物系硬化剤、フェノール系硬化剤等が使用可
能であり、さらには保存性を向上させるためにこれらの
マイクロカプセル化硬化剤、アダクト型硬化剤等が使用
可能であり、さらに硬化促進剤を併用することもでき
る。硬化促進剤としては、アミン系化合物、リン系化合
物、イミダゾール系化合物、尿素系化合物等が一般に使
用される。
【0010】さらに、本発明の液晶表示素子用シール材
組成物には、印刷加工性の確保や、印刷パターンの乱れ
等を防ぐ目的で、各種金属の炭酸塩、硫酸塩、シリカ、
アルミナ、酸化チタン、チタン酸カリウム等の無機充填
材が使用され、その添加量としては樹脂分100重量部に
対して2から60重量部の範囲が適当である。
組成物には、印刷加工性の確保や、印刷パターンの乱れ
等を防ぐ目的で、各種金属の炭酸塩、硫酸塩、シリカ、
アルミナ、酸化チタン、チタン酸カリウム等の無機充填
材が使用され、その添加量としては樹脂分100重量部に
対して2から60重量部の範囲が適当である。
【0011】又、本発明の液晶表示素子用シール材組成
物には、硬化反応に関与しない溶剤類が含まれない。そ
のため、従来の液晶シール剤でしばしば問題となる、硬
化物内に残存する溶剤が液晶中にしみだすことによる液
晶表示素子の表示不良等をおこすことがない。
物には、硬化反応に関与しない溶剤類が含まれない。そ
のため、従来の液晶シール剤でしばしば問題となる、硬
化物内に残存する溶剤が液晶中にしみだすことによる液
晶表示素子の表示不良等をおこすことがない。
【0012】さらに本発明において必須成分である前記
の熱硬化性樹脂、放射線および/又は光重合性モノマ
ー、硬化剤、無機充填剤の他に、必要に応じてカップリ
ング剤、消泡剤、レベリング剤等を添加してもよい。
の熱硬化性樹脂、放射線および/又は光重合性モノマ
ー、硬化剤、無機充填剤の他に、必要に応じてカップリ
ング剤、消泡剤、レベリング剤等を添加してもよい。
【0013】本発明の液晶表示素子用シール材組成物を
使用し、液晶表示素子を製造するにあたっては、以下に
示す工程がとられる。まず、従来と同様に液晶表示素子
用のガラス、あるいはプラスチックの基板の一方に、ス
クリーン印刷法、ディスペンサー塗布法等によりシール
パターンを形成し、放射線および/又は光を照射するこ
とにより、放射線および/又は光重合性モノマーを重合
させる。この状態でシール材の流動性はほとんどなくな
るが、シール材中に含まれる熱硬化性樹脂は未反応の状
態で残存している。次に、もう一方の基板を貼り合わ
せ、加熱することにより熱硬化性樹脂を反応させ2枚の
基板を接着する。
使用し、液晶表示素子を製造するにあたっては、以下に
示す工程がとられる。まず、従来と同様に液晶表示素子
用のガラス、あるいはプラスチックの基板の一方に、ス
クリーン印刷法、ディスペンサー塗布法等によりシール
パターンを形成し、放射線および/又は光を照射するこ
とにより、放射線および/又は光重合性モノマーを重合
させる。この状態でシール材の流動性はほとんどなくな
るが、シール材中に含まれる熱硬化性樹脂は未反応の状
態で残存している。次に、もう一方の基板を貼り合わ
せ、加熱することにより熱硬化性樹脂を反応させ2枚の
基板を接着する。
【0014】この製造方法の特徴は、従来の溶剤を含む
液晶シール材が、シールパターン形成後のプリベークに
より溶剤をある程度揮散させることにより室温あるいは
60℃程度の温度域でタック性を発現させ、もう一方の基
板を貼り合わせた状態で2枚の基板を固定するのに対
し、本発明では、従来のプリベークによる溶剤揮散によ
るタック性の付与を放射線および/又は光重合性モノマ
ーを重合することにより行うというものである。その利
点としては、溶剤を含まないため、残存溶剤の問題が全
くないということ、放射線および/又は光による放射線
および/又は光重合性モノマーの重合が数秒から数分と
いった短時間で行えるということである。また、従来の
液晶シール材を使用する際にシール材組成物やプリベー
ク条件によってはタック性が不十分な場合があるが、そ
の解決策として、UV硬化樹脂で補強するといったことが
行われるが、本発明ではそのような工程も必要ない。
液晶シール材が、シールパターン形成後のプリベークに
より溶剤をある程度揮散させることにより室温あるいは
60℃程度の温度域でタック性を発現させ、もう一方の基
板を貼り合わせた状態で2枚の基板を固定するのに対
し、本発明では、従来のプリベークによる溶剤揮散によ
るタック性の付与を放射線および/又は光重合性モノマ
ーを重合することにより行うというものである。その利
点としては、溶剤を含まないため、残存溶剤の問題が全
くないということ、放射線および/又は光による放射線
および/又は光重合性モノマーの重合が数秒から数分と
いった短時間で行えるということである。また、従来の
液晶シール材を使用する際にシール材組成物やプリベー
ク条件によってはタック性が不十分な場合があるが、そ
の解決策として、UV硬化樹脂で補強するといったことが
行われるが、本発明ではそのような工程も必要ない。
【0015】さらに、従来の溶剤を含む液晶シール材に
使用されている溶剤は一般に沸点が100℃以上の高沸点
溶剤であることから、溶剤をできるだけ揮散させるため
に、可能な限り高温でプリベークを行うことが好ましい
が、一方、高温でプリベークを行うと樹脂の硬化も進行
してしまうという問題が起こる。この問題は、より低温
でのシール材の硬化が求められるに伴い一層解決困難な
ものとなる。特に、基板にプラスチックを使用する場
合、基板の耐熱性がガラスに比べ格段に低いため大きな
問題となっている。この点で、プリベークの必要がない
本発明は、熱硬化性樹脂の硬化温度をシール材組成物の
保存性に問題がない範囲で低温にすることが容易である
という特徴も有している。
使用されている溶剤は一般に沸点が100℃以上の高沸点
溶剤であることから、溶剤をできるだけ揮散させるため
に、可能な限り高温でプリベークを行うことが好ましい
が、一方、高温でプリベークを行うと樹脂の硬化も進行
してしまうという問題が起こる。この問題は、より低温
でのシール材の硬化が求められるに伴い一層解決困難な
ものとなる。特に、基板にプラスチックを使用する場
合、基板の耐熱性がガラスに比べ格段に低いため大きな
問題となっている。この点で、プリベークの必要がない
本発明は、熱硬化性樹脂の硬化温度をシール材組成物の
保存性に問題がない範囲で低温にすることが容易である
という特徴も有している。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例によってなんら限定されるものではな
い。
はこれらの実施例によってなんら限定されるものではな
い。
【0017】(実施例1)熱硬化性樹脂としてビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エ
ピコート828)100重量部、光重合性モノマーとしてエポ
キシアクリレート(昭和高分子社製、リポキシVR-60)1
5重量部、硬化剤としてジシアンジアミド20重量部、無
機充填剤として微細シリカ(日本アエロジル社製、アエ
ロジルR972)5重量部、球状シリカ(アドマテックス社
製、SO-C4)15重量部、光重合開始剤(チバガイギー社
製、イルガキュア651)2重量部を攪拌混合し、さらに3
本ロールにて混練して接着剤組成物を得た。
ノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エ
ピコート828)100重量部、光重合性モノマーとしてエポ
キシアクリレート(昭和高分子社製、リポキシVR-60)1
5重量部、硬化剤としてジシアンジアミド20重量部、無
機充填剤として微細シリカ(日本アエロジル社製、アエ
ロジルR972)5重量部、球状シリカ(アドマテックス社
製、SO-C4)15重量部、光重合開始剤(チバガイギー社
製、イルガキュア651)2重量部を攪拌混合し、さらに3
本ロールにて混練して接着剤組成物を得た。
【0018】次に、この接着剤組成物に直径6μmの球状
シリカスペーサーを1%混合し、以下の要領で液晶セル
を作製した。 (シール材塗布)250メッシュのステンレススクリーン
版を用いて配向膜を形成させたITO付きガラス基板上(1
辺3cmの正方形)に線幅0.3mmの正方形のパターンをスク
リーン印刷。 (光照射)高圧水銀ランプ10秒照射(2000 mJ / cm2) (貼り合わせ、加熱硬化)配向膜を形成させたITO付き
ガラス基板を、配向方向がシール材を印刷した基板の配
向処理方向に対して90度になるように貼り合わせ、1kg
/cm2の圧力をかけた状態で熱風乾燥機中150℃/120分
加熱硬化させた。 (液晶注入、封口)シアノ系液晶(メルク社製、ZLI-11
32)を注入し、注入口をアクリル系UV硬化樹脂で封口し
た。 上記要領において、シール材スクリーン印刷後の光照射
により、エポキシアクリレートの架橋反応がおこり、シ
ール材表面はタックフリーの状態であるが、もう一方の
基板を圧着することによりシールパターンがつぶれ2枚
の基板が固定された。
シリカスペーサーを1%混合し、以下の要領で液晶セル
を作製した。 (シール材塗布)250メッシュのステンレススクリーン
版を用いて配向膜を形成させたITO付きガラス基板上(1
辺3cmの正方形)に線幅0.3mmの正方形のパターンをスク
リーン印刷。 (光照射)高圧水銀ランプ10秒照射(2000 mJ / cm2) (貼り合わせ、加熱硬化)配向膜を形成させたITO付き
ガラス基板を、配向方向がシール材を印刷した基板の配
向処理方向に対して90度になるように貼り合わせ、1kg
/cm2の圧力をかけた状態で熱風乾燥機中150℃/120分
加熱硬化させた。 (液晶注入、封口)シアノ系液晶(メルク社製、ZLI-11
32)を注入し、注入口をアクリル系UV硬化樹脂で封口し
た。 上記要領において、シール材スクリーン印刷後の光照射
により、エポキシアクリレートの架橋反応がおこり、シ
ール材表面はタックフリーの状態であるが、もう一方の
基板を圧着することによりシールパターンがつぶれ2枚
の基板が固定された。
【0019】評価は以下に示す項目を行った。 (1)加熱硬化後の接着力(ナイフによるガラス基板の
引きはがし)。(2)プレッシャークッカーテスト(液
晶セルを125℃/100%RH/2.3気圧下24時間処理した
後、±3Vの矩形波を印加し表示のムラを評価)評価の結
果は表2に示す通りである。
引きはがし)。(2)プレッシャークッカーテスト(液
晶セルを125℃/100%RH/2.3気圧下24時間処理した
後、±3Vの矩形波を印加し表示のムラを評価)評価の結
果は表2に示す通りである。
【0020】(実施例2-6)実施例1と同様な操作により
表1に示す組成でシール材組成物を調製し、実施例1と同
様な手順にて液晶セルを作製した。組成物の内容、セル
作製条件は表1、評価の結果は表2に示す通りである。
(組成物のうち、熱製硬化性樹脂、放射線および/又は
光重合性モノマー、硬化剤以外は実施例1と同様、また
セル作製条件のうち、加熱硬化工程以外は実施例1と同
様)
表1に示す組成でシール材組成物を調製し、実施例1と同
様な手順にて液晶セルを作製した。組成物の内容、セル
作製条件は表1、評価の結果は表2に示す通りである。
(組成物のうち、熱製硬化性樹脂、放射線および/又は
光重合性モノマー、硬化剤以外は実施例1と同様、また
セル作製条件のうち、加熱硬化工程以外は実施例1と同
様)
【0021】
【表1】
【0022】(実施例7)熱硬化性樹脂としてビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エ
ピコート828)100重量部、放射線重合性モノマーとして
スチレン 15重量部、硬化剤としてジシアンジアミド20
重量部、無機充填剤として微細シリカ(日本アエロジル
社製、アエロジルR972)5重量部、球状シリカ(アドマ
テックス社製、SO-C4)15重量部を攪拌混合し、さらに
3本ロールにて混練して接着剤組成物を得た。
ノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エ
ピコート828)100重量部、放射線重合性モノマーとして
スチレン 15重量部、硬化剤としてジシアンジアミド20
重量部、無機充填剤として微細シリカ(日本アエロジル
社製、アエロジルR972)5重量部、球状シリカ(アドマ
テックス社製、SO-C4)15重量部を攪拌混合し、さらに
3本ロールにて混練して接着剤組成物を得た。
【0023】次に、この接着剤組成物に直径6μmの球状
シリカスペーサーを1%混合し、実施例1と同様の要領
で液晶セルを作製した。但し、実施例1での光照射の操
作の代わりに60Coからのγ線を 1 Gy/sの線量率で照射
した。上記要領において、シール材スクリーン印刷後の
放射線照射により、スチレンの重合反応がおこり、シー
ル材表面はタックフリーの状態となるが、もう一方の基
板を圧着することによりシールパターンがつぶれ2枚の
基板が固定された。実施例1と同様に評価を行い、その
結果を表2に示した。
シリカスペーサーを1%混合し、実施例1と同様の要領
で液晶セルを作製した。但し、実施例1での光照射の操
作の代わりに60Coからのγ線を 1 Gy/sの線量率で照射
した。上記要領において、シール材スクリーン印刷後の
放射線照射により、スチレンの重合反応がおこり、シー
ル材表面はタックフリーの状態となるが、もう一方の基
板を圧着することによりシールパターンがつぶれ2枚の
基板が固定された。実施例1と同様に評価を行い、その
結果を表2に示した。
【0024】(比較例1)ビスフェノールA型エポキシ樹
脂(油化シェルエポキシ社製、エピコート828)80重量
部、o-クレゾールニボラック型エポキシ樹脂(住友化学
社製、ESCN195LB)20重量部、硬化剤としてジシアンジ
アミド15重量部、無機充填剤として微細シリカ(日本ア
エロジル社製、アエロジルR972)5重量部、球状シリカ
(アドマテックス社製、SO-C4)15重量部、溶剤として
メチルカルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本
ロールにて混練して接着剤組成物を得た。次に、この接
着剤組成物に直径6μmの球状シリカスペーサーを1%混
合し、実施例1と同様にスクリーン印刷によりシール材
を塗布した後、光照射は行わず90℃/30分プリベークを
行い、あとは実施例1と同様な操作で液晶セルを作製し
た。評価の結果は表2に示す通りである。プリベーク工
程で溶剤の揮散がどの程度であるかをGC-MSにより測定
したところ組成物に含まれていた溶剤の約50%が残存し
ていた。
脂(油化シェルエポキシ社製、エピコート828)80重量
部、o-クレゾールニボラック型エポキシ樹脂(住友化学
社製、ESCN195LB)20重量部、硬化剤としてジシアンジ
アミド15重量部、無機充填剤として微細シリカ(日本ア
エロジル社製、アエロジルR972)5重量部、球状シリカ
(アドマテックス社製、SO-C4)15重量部、溶剤として
メチルカルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本
ロールにて混練して接着剤組成物を得た。次に、この接
着剤組成物に直径6μmの球状シリカスペーサーを1%混
合し、実施例1と同様にスクリーン印刷によりシール材
を塗布した後、光照射は行わず90℃/30分プリベークを
行い、あとは実施例1と同様な操作で液晶セルを作製し
た。評価の結果は表2に示す通りである。プリベーク工
程で溶剤の揮散がどの程度であるかをGC-MSにより測定
したところ組成物に含まれていた溶剤の約50%が残存し
ていた。
【0025】(比較例2)ビスフェノールA型エポキシ樹
脂(油化シェルエポキシ社製、エピコート828)80重量
部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポ
キシ社製、エピコート1001)20重量部、硬化剤としてア
ジピン酸ジヒドラジッド20重量部、無機充填剤として微
細シリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR972)5重
量部、球状シリカ(アドマテックス社製、SO-C4)15重
量部、溶剤としてメチルカルビトール10重量部を攪拌混
合し、さらに3本ロールにて混練して接着剤組成物を得
た。(無機充填剤として比表面積が5m2/g以上のシリ
カを含んでいない) 次に、この接着剤組成物に直径6μmの球状シリカスペー
サーを1%混合し、比較例1と同様の要領で液晶セルを
作製した。評価の結果は表2に示す通りである。比較例1
と同様にプリベーク工程後の残存溶剤量を測定したとこ
ろ約40%残存していることがわかった。
脂(油化シェルエポキシ社製、エピコート828)80重量
部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポ
キシ社製、エピコート1001)20重量部、硬化剤としてア
ジピン酸ジヒドラジッド20重量部、無機充填剤として微
細シリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR972)5重
量部、球状シリカ(アドマテックス社製、SO-C4)15重
量部、溶剤としてメチルカルビトール10重量部を攪拌混
合し、さらに3本ロールにて混練して接着剤組成物を得
た。(無機充填剤として比表面積が5m2/g以上のシリ
カを含んでいない) 次に、この接着剤組成物に直径6μmの球状シリカスペー
サーを1%混合し、比較例1と同様の要領で液晶セルを
作製した。評価の結果は表2に示す通りである。比較例1
と同様にプリベーク工程後の残存溶剤量を測定したとこ
ろ約40%残存していることがわかった。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明で示した液晶表示素子用シール材
および液晶表示素子の製造方法を用いた液晶表示素子
は、従来の液晶シール材および製造方法に比べ、液晶表
示素子の生産性、歩留まりが向上し、かつ信頼性に優れ
る液晶表示素子を提供する。
および液晶表示素子の製造方法を用いた液晶表示素子
は、従来の液晶シール材および製造方法に比べ、液晶表
示素子の生産性、歩留まりが向上し、かつ信頼性に優れ
る液晶表示素子を提供する。
Claims (6)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂、放射線および/又は光重
合性モノマー、硬化剤、無機充填材を必須成分とし、硬
化反応に関与しない溶剤類を含まないことを特徴とする
液晶表示素子用シール材組成物。 - 【請求項2】 熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である請求
項1記載の液晶表示素子用シール材組成物。 - 【請求項3】 放射線および/又は光重合性モノマーが
ラジカル重合性および/又はカチオン重合性である請求
項1記載の液晶表示素子用シール材組成物。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
液晶表示素子用シール材組成物が液晶表示素子用ガラス
あるいはプラスチック基板の片側に塗布された後、放射
線および/又は光を照射することにより放射線および/
又は光重合性モノマーを反応させ、その後もう一方の基
板を重ね合わせて加熱硬化により熱硬化性樹脂を反応さ
せることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
液晶表示素子用シール材組成物を用いた液晶表示素子。 - 【請求項6】 請求項4記載の液晶表示素子の製造方法
により製造された液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13514595A JPH08328026A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 液晶表示素子用シール材組成物、液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13514595A JPH08328026A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 液晶表示素子用シール材組成物、液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08328026A true JPH08328026A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15144867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13514595A Pending JPH08328026A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 液晶表示素子用シール材組成物、液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08328026A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09236809A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-09-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 液晶封止用樹脂組成物 |
JP2005232370A (ja) * | 2004-02-20 | 2005-09-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 硬化性樹脂組成物、液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 |
JP2009167314A (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-30 | Sekisui Chem Co Ltd | 液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料、及び、液晶表示装置 |
JP2019532125A (ja) * | 2016-11-25 | 2019-11-07 | エルジー・ケム・リミテッド | 硬化性組成物 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP13514595A patent/JPH08328026A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09236809A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-09-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 液晶封止用樹脂組成物 |
JP2005232370A (ja) * | 2004-02-20 | 2005-09-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 硬化性樹脂組成物、液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 |
JP2009167314A (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-30 | Sekisui Chem Co Ltd | 液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料、及び、液晶表示装置 |
JP2019532125A (ja) * | 2016-11-25 | 2019-11-07 | エルジー・ケム・リミテッド | 硬化性組成物 |
US11208526B2 (en) | 2016-11-25 | 2021-12-28 | Lg Chem, Ltd. | Curable composition |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3200481B2 (ja) | 液晶表示パネル用シール材及びそれを用いた液晶表示パネル | |
TWI337615B (ja) | ||
KR960035085A (ko) | 액정표시패널의 제조방법과 액정시일재 및 액정표시장치 | |
JP2004061925A (ja) | 液晶シール剤およびそれを用いた液晶表示セル | |
WO2004027502A1 (ja) | 液晶シール剤組成物及びそれを用いた液晶表示パネルの製造方法 | |
JP4157896B2 (ja) | 液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 | |
WO2004039885A1 (ja) | 液晶シール剤組成物及びそれを用いた液晶表示パネルの製造方法 | |
WO2011118191A1 (ja) | 液晶シール剤、それを用いた液晶表示パネルの製造方法、および液晶表示パネル | |
WO2008004455A1 (fr) | Agent d'etanchéite pour cristaux liquides et cellules d'affichage à cristaux liquides utilisant cet agent | |
WO2012132203A1 (ja) | 液晶シール剤、それを用いた液晶表示パネルの製造方法、および液晶表示パネル | |
WO2007138870A1 (ja) | 液晶シール剤およびそれを用いた液晶表示セル | |
JP5545832B2 (ja) | 液晶シール剤及びそれを用いた液晶表示セル | |
JP4532883B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物、液晶表示素子用シール剤、液晶表示素子用封口剤、液晶表示素子用上下導通材料及び液晶表示装置 | |
JP4022194B2 (ja) | 液晶表示素子用硬化性樹脂組成物、液晶表示素子用シール剤、液晶表示素子用封口剤、液晶表示素子用上下導通材料、及び、液晶表示装置 | |
KR20070038358A (ko) | 액정표시소자용 실란트 조성물 및 이를 이용한 씰제 | |
JPH08328026A (ja) | 液晶表示素子用シール材組成物、液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子 | |
JP2007003911A (ja) | 液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 | |
JP3976749B2 (ja) | 液晶表示素子用熱硬化性樹脂組成物、液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 | |
JP2001176335A (ja) | 異方性導電フィルム | |
JPH03188186A (ja) | シール剤組成物及び液晶表示パネル | |
JPS6151024A (ja) | 封着用光硬化性樹脂組成物 | |
JP2005054164A (ja) | 光熱硬化性樹脂組成物、液晶表示素子用シール剤、液晶表示素子用封口剤、液晶表示素子用上下導通材料及び液晶表示装置 | |
WO2013005692A1 (ja) | 液晶シール剤及びそれを用いた液晶表示セル | |
JP2005025156A (ja) | 液晶表示素子用硬化性樹脂組成物、液晶表示素子用シール剤、液晶表示素子用封口剤、液晶表示素子用上下導通材料及び液晶表示素子 | |
JP4452530B2 (ja) | 液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040602 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041007 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |