JPH08327723A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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JPH08327723A
JPH08327723A JP7137934A JP13793495A JPH08327723A JP H08327723 A JPH08327723 A JP H08327723A JP 7137934 A JP7137934 A JP 7137934A JP 13793495 A JP13793495 A JP 13793495A JP H08327723 A JPH08327723 A JP H08327723A
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JP
Japan
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light
light receiving
lens
window
receiving element
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Application number
JP7137934A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Arai
道夫 荒井
Takanori Haraki
孝典 原木
Hirokazu Endo
博和 遠藤
Takashi Yamamoto
孝史 山本
Satoru Yashiki
哲 矢敷
Taketoshi Fujigaya
武敏 藤ケ谷
Makoto Yamanoi
誠 山ノ井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウィンドウの汚れを検知する。 【構成】 窓汚れ検知用の受光素子4−5を送光レンズ
2の下方側の鍔面2aに取り付ける。この取り付けによ
って、設計上、送光レンズ2の光軸L1とウィンドウ1
3との交差点P1をその受光軸L2が通るように、受光
素子4−5が配置される。このような配置とすることに
よってウィンドウ13での放射ビーム光のパワーの中心
からの反射光が受光される。受光素子4−5での受光量
が規定の量よりも多い場合にウィンドウ13に汚れが生
じていると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発光素子からの出射
パルス光の発射タイミングと受光素子での受光パルス光
の受光タイミングとの時間差に基づいて対象物までの距
離を測定する距離測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の距離測定装置とし
て、半導体レーザを用いた車両前方監視装置が提案され
ている。この装置では、車両の前方からパルス光を出射
して先行車両の後部あるいは後部リフレクタで反射さ
せ、この反射して戻ってくるパルス光を受光し、出射パ
ルス光(放射ビーム光)の発射タイミングと受光パルス
光(受信ビーム光)の受光タイミングとの時間差から自
車両と先行車両との距離を測定し、この測定した距離が
所定の安全車間距離より小さくなったときに警報を出
す。
【0003】この車両前方監視装置において、放射ビー
ム光は車両の前方に真っ直ぐ向かう1本のビーム形状に
形成されるが、その放射ビーム光の路面に対する水平方
向への拡がり角φt1は(図6参照)、通常、その放射ビ
ーム光が最大検知距離Rmax(例えば、70m)で一車
線幅Wになるように設定される。この場合、図7に示す
斜線部が死角となって、放射ビーム光の領域内に割り込
み車両100が入るまで、これを検知することができな
い。
【0004】このような不都合を回避するために、放射
ビーム光の水平方向への拡がり角φt1を広くすることが
考えられる。例えば、図8に示すように、放射ビーム光
の水平方向への拡がり角をφt1からφt2へ広げ、Rcut
(例えば、40m)で一車線幅Wとすることが考えられ
る。しかし、これでは、最大検知距離Rmax ではビーム
が広がり過ぎて、隣の車線や不要物まで検知し、誤警報
につながる。
【0005】そこで、車両前方の検知領域を3つのゾー
ンI,II,III に分割し、ゾーンI(主ゾーン)からの
反射ビーム光とゾーンII(第1の副ゾーン)からの反射
ビーム光とゾーンIII (第2の副ゾーン)からの反射ビ
ーム光とに分けて各受光素子にて受光し、主ゾーンIで
は最大検知距離Rmax までの距離データを有効とし、副
ゾーンIIおよびIII では制限距離Rcut までの距離デー
タを有効とすることにより、図9に示されるような検知
領域M,SB1,SB2を作ることが考えられている。
このような検知領域とすることにより、すなわち中央ゾ
ーンMに加えて右ゾーンSB1および左ゾーンSB2で
も前方監視を行うことにより、誤警報の虞れなく、前方
車割り込み時の死角を改善することができる。
【0006】図10は、前方車割り込み時の死角改善の
図られた車両前方監視装置の一例を示すブロック回路構
成図である。同図において、1は半導体レーザ、2は送
光レンズ、3は受光レンズ、4−1〜4−3は受光素子
(フォトダイオード)である。半導体レーザ1は、トリ
ガ回路5より周期的に送出されるトリガパルスに基づき
駆動装置6を介して駆動され、このトリガパルスに同期
したパルス光を送光レンズ2を介して出射する。この半
導体レーザ1からの出射パルス光(放射ビーム光)のビ
ーム形状は、図11のような指向性になっている。S1
は車両の水平方向(前方左右方向)の指向性、S2は垂
直方向(前方上下方向)の指向性である。
【0007】指向性S1の中央部は主ゾーンIへの放射
ビーム光BM 、右側部は副ゾーンIIへの放射ビーム光B
S1、左側部は副ゾーンIII への放射ビーム光BS2とな
る。すなわち、半導体レーザ1からの放射ビーム光は実
際には1本であるが、そのビーム形状としては主ゾーン
Iへの放射ビーム光BM と副ゾーンIIへの放射ビーム光
S1と副ゾーンIII への放射ビーム光BS2とに分けて考
えることができる。
【0008】半導体レーザ1からの放射ビーム光は、前
方車両や割り込み車両等の対象物で反射され、反射され
て戻ってきた反射ビーム光は受光レンズ3で集光され
る。そして、主ゾーンIからの反射ビーム光BM ,副ゾ
ーンIIからの反射ビーム光BS1,副ゾーンIII からの反
射ビーム光BS2が、それぞれ受光素子4−1,4−2,
4−3にて受光される。受光素子4−1,4−2,4−
3は受光したビーム光を電気信号に変換する。変換され
た各電気信号は増幅器7−1,7−2,7−3でそれぞ
れ増幅された後に、受信パルスとして信号処理装置8へ
送られる。
【0009】半導体レーザ1からの放射ビーム光はトリ
ガ回路5の送出するトリガパルスに同期して発生するの
で、トリガ回路5の送出するトリガパルス(放射ビーム
光の発射タイミング)を信号処理装置8へ与えることに
より、トリガパルスと各受信パルス(受信ビーム光の受
光タイミング)との時間差から、主ゾーンI,副ゾーン
II,副ゾーンIII に位置する対象物までの距離を測定す
ることができる。
【0010】ここで、信号処理装置8は、主ゾーンIで
は最大検知距離Rmax までの距離データを有効とし、副
ゾーンII,III では制限距離Rcut までの距離データを
有効とする。すなわち、信号処理装置8は、主ゾーンI
では最大検知距離Rmax 以遠の距離データを無効とし、
副ゾーンII,III では制限距離Rcut 以遠の距離データ
を無効とする。これにより、信号処理装置8は、図9に
示した中央ゾーンM,右ゾーンSB1,左ゾーンSB2
を受光素子4−1,4−2,4−3による検知領域とし
て、前方監視を行う。
【0011】なお、信号処理装置8は、対象物までの距
離の変化率から対象物との相対速度を求めたり、相対速
度と車速センサ11にて検出される自車速度から対象物
の速度を求めたり、対象物との距離が安全車間距離より
小さくなると警報器9から警報信号を発生したり、各測
定データを表示器10に表示させたりする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この車両前方監視装置
では、半導体レーザ1,送光レンズ2、受光レンズ3,
受光素子4−1〜4−3,トリガ回路5,駆動装置6,
増幅器7−1〜7−3等の送受光部をケースに収容し、
レーザセンサとして車両の前面部に取り付けている。こ
のレーザセンサでは、送光レンズおよび受光レンズの前
面側にウィンドウ(ガラス)を取り付けており、このウ
ィンドウが汚れると監視性能が低下する。
【0013】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、ウィンドウ
の汚れを検知することのできる距離測定装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、窓汚れ検知用の受光素子を送光レ
ンズのそばに配置し、送光レンズと対向するウィンドウ
面からの出射パルス光の反射光を受光するようにしたも
のである。第2発明は、窓汚れ検知用の受光素子を送光
レンズに一体として設け、送光レンズと対向するウィン
ドウ面からの出射パルス光の反射光を受光するようにし
たものである。第3発明は、第1発明又は第2発明にお
いて、送光レンズの光軸とウィンドウとの交差点付近を
その受光軸が通るように、窓汚れ検知用の受光素子を配
置するようにしたものである。
【0015】
【作用】したがってこの発明によれば、第1発明では、
送光レンズのそばに配置された窓汚れ検知用の受光素子
にて、送光レンズと対向するウィンドウ面からの出射パ
ルス光の反射光が受光される。第2発明では、送光レン
ズに一体として設けられた窓汚れ検知用の受光素子に
て、送光レンズと対向するウィンドウ面からの出射パル
ス光の反射光が受光される。第3発明では、窓汚れ検知
用の受光素子にて、送光レンズの光軸と交差するウィン
ドウ面からの出射パルス光の反射光が受光される。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図3はこの発明の一実施例を示す車両前方監視装置
のブロック回路構成図である。同図において、図10と
同一符号は同一或いは同等構成要素を示し、その説明は
省略する。この実施例では、この実施例では、主ゾーン
Iからの反射ビーム光BM ,副ゾーンIIからの反射ビー
ム光BS1,副ゾーンIII からの反射ビーム光BS2を主受
光レンズ3−1を介して受光する受光素子4−1,4−
2,4−3に加えて、受光素子(フォトダイオード)4
−4を設け、この受光素子4−4の前面に主受光レンズ
3−1よりもそのレンズ口径を小さくした副受光レンズ
3−2を配置し、主ゾーンIからの反射ビーム光BM
受光素子4−4でも受光させるようにしている。
【0017】そして、受光素子4−1の出力と受光素子
4−4との出力とを電気的に共通に接続し、増幅器7−
1を介して信号処理装置8’へ与えるようにしている。
また、受光素子4−2の出力と受光素子4−3の出力と
を電気的に共通に接続し、増幅器7−2を介して信号処
理装置8’へ与えるようにしている。また、この実施例
では、窓汚れ検知用の受光素子(フォトダイオード)4
−5を設け、送光レンズ2および主受光レンズ3−1,
副受光レンズ3−2の前面側に配置されるウィンドウ
(ガラス)13の送光レンズ2と対向する面からの放射
パルスビームの反射光を受光するようにしている。
【0018】この距離測定装置において、半導体レーザ
1からの放射ビーム光は、前方車両や割り込み車両等の
対象物で反射され、反射されて戻ってきた反射ビーム光
は受光レンズ3−1および3−2で集光される。そし
て、主ゾーンIからの反射ビーム光BM が受光素子4−
1および4−4にて受光され、副ゾーンIIからの反射ビ
ーム光BS1が受光素子4−2にて受光され、副ゾーンII
I からの反射ビーム光BS2が受光素子4−3にて受光さ
れる。受光素子4−1,4−2,4−3,4−4は受光
したビーム光を電気信号に変換する。受光素子4−1お
よび4−4にて変換された電気信号は増幅器7−1で増
幅された後に、受信パルスとして信号処理装置8’へ送
られる。受光素子4−2および4−3にて変換された電
気信号は増幅器7−2で増幅された後に、受信パルスと
して信号処理装置8’へ送られる。
【0019】信号処理装置8’は、トリガ回路5の送出
するトリガパルスと増幅器7−1からの受信パルスとの
時間差から、主ゾーンIに位置する対象物までの距離を
測定する。また、トリガ回路5の送出するトリガパルス
と増幅器7−2からの受信パルスとの時間差から副ゾー
ンIIおよびIII に位置する対象物までの距離を測定す
る。
【0020】すなわち、信号処理装置8’は、放射ビー
ム光の発射タイミングと受光素子4−1および受光素子
4−4での主ゾーンIからの反射ビーム光BM の受光タ
イミングとの時間差に基づいて、主ゾーンIに位置する
対象物までの距離を測定する。また、放射ビーム光の発
射タイミングと受光素子4−2での副ゾーンIIからの反
射ビーム光BS1および受光素子4−3での副ゾーンIII
からの反射ビーム光BS2の何れかその受光タイミングの
早い方との時間差に基づいて、副ゾーンIIおよびIII に
位置する対象物までの距離を測定する。
【0021】そして、信号処理装置8’は、主ゾーンI
では最大検知距離Rmax までの距離データを有効とし、
副ゾーンII,III では制限距離Rcut までの距離データ
を有効とし、中央ゾーンM,右ゾーンSB1,左ゾーン
SB2に位置する対象物についてのみ、その距離データ
に基づく前方監視を行う。
【0022】ここで、主ゾーンIでの限界検知距離R
LIM は、受光素子4−1の出力と受光素子4−4の出力
とがワイヤードオアで接続されているため、受光素子4
−1のみを用いた場合の限界検知距離RLIM1(100
m)よりも延びる。すなわち、図4に示すように、従来
の限界検知距離RLIM (old)をRLIM1とした場合、本実
施例での限界検知距離RLIM (new)はRLIM (old)よりも
遠方のRLIM2となる。
【0023】すなわち、一般的に、レーダ性能は次式の
レーダ方程式により与えられる。 Pr=Pt・(K・AT ・Ar・Tt・Tr)/{π2 ・(θ/2)2 ・(φ/ 2)2 ・R4 } ・・・(1) ここで、Pr:受信パワー、Pt:送信パワー、K:物
標の反射率、AT :物標の有効反射面積、Ar:受光部
(レンズ)の面積、Tt:送光系の透過率、Tr:受光
系の透過率、θ:送光ビームの広がり角、φ:反射光広
がり角、R:物標までの距離。
【0024】この式から分かるように、受信パワーPr
は物標までの距離Rの4乗に反比例する。従って、受光
部(レンズ)の面積Arを2倍にすることで(但し、そ
の他のパラメータは変化しないとして)、受信パワーP
rが大きくなり、物標までの距離Rは 4√2倍となる。
これにより、本実施例では、限界検知距離RLIM がR
LIM1からRLIM2まで延びる。
【0025】したがって、本実施例によれば、雨や霧等
による検知性能の低下に対して、限界検知距離RLIM
最大検知距離Rmax 以下への低下を防止することが可能
となる。すなわち、限界検知距離RLIM (new)が120
mとして得られるものとした場合、雨や霧等によって限
界検知距離RLIM (new)が晴天時に比べ30%低下して
84mとなったとしても、限界検知距離RLIM (new)
しては最大検知距離Rmax (70m)以上の値を確保す
ることができる。これにより、雨や霧等による検知性能
の低下に拘らず、常に最大検知距離Rmax 内に位置する
車両の検知が可能となる。
【0026】なお、限界検知距離RLIM を延ばす方式と
して、送信パワーPtを上げる、あるいは受光素子の感
度を上げる、増幅器の性能を上げる方式等が考えられる
が、コスト高や電気的ノイズ等の問題があり、得策とは
言えない。本実施例では、電気的ノイズ等の問題が生じ
ず、安価に、限界検知距離RLIM を延ばすことができ
る。また、本実施例では、受光素子4−2の出力と受光
素子4−3の出力とを電気的に共通に接続し、増幅器7
−2を介して信号処理装置8’へ与えるようにしている
ので、図10に示した従来の車両前方監視装置で必要と
していた増幅器7−3を省略することができ、信号処理
装置8’での信号処理も簡単となる。
【0027】また、本実施例では、窓汚れ検知用の受光
素子4−5にて、ウィンドウ13の送光レンズ2と対向
する面からの放射ビーム光の反射光が受光される。本実
施例では、この受光素子4−5での受光量が規定の量よ
りも多い場合に、ウィンドウ13に汚れが生じているも
のと判断する。すなわち、受光素子4−5での受光量に
応じた信号を信号処理装置8’へ与えることにより、信
号処理装置8’はウィンドウ13の汚れを検知し、その
旨を警報器9や表示器10を介して運転者へ知らせる。
【0028】図5は半導体レーザ1,送光レンズ2,受
光レンズ3−1,3−2,受光素子4−1〜4−4,ト
リガ回路5,駆動装置6,増幅器7−1,7−2等の送
受光部をケースに収容したレーザセンサの内部構成を示
す図で、図5(a)は平面断面図、図5(b)は正面図
である。同図において、12はケース、13はケース1
2の前面開口部に取り付けられたウィンドウ(ガラ
ス)、14は図示せぬディスプレイ部とを結ぶ信号ケー
ブル、15は金属部材(アルミニウム)よりなる中央基
準板、16−1〜16−3はトリガ回路5,駆動装置
6,増幅器7−1,7−2等の回路が分散して構築され
た第1〜第3の回路基板である。なお、図3では理解し
易いように主受光レンズ3−1と副受光レンズ3−2を
別体として示したが、実際には図5に示す如く主受光レ
ンズ3−1と副受光レンズ3−2とは受光レンズ3’と
して一体的に形成されている。
【0029】第1の回路基板16−1には半導体レーザ
1および受光素子4−1〜4−4が配置されており、半
導体レーザ1および受光素子4−1〜4−4はシールド
ケース17−1および17−2により覆われている。シ
ールドケース17−1の半導体レーザ1に対向する位置
には開口17−1aが設けられている。また、シールド
ケース17−2の受光素子4−1〜4−3および4−4
に対向する位置には開口17−2aおよび17−2bが
設けられている。また、回路基板16−1〜16−3
は、カラー18−1〜18−3を用いて、中央基準板1
5の一方側の面に積層固定されている。
【0030】すなわち、中央基準板15の他方側の面よ
りネジ19(4本)のボルト部を通し、このネジ19の
ボルト部にカラー18−1を通して第2の回路基板16
−2を落とし込み、次にカラー18−2を通して第1の
回路基板16−1を落とし込み、さらにカラー18−3
を通して第3の回路基板16−3を落とし込み、第3の
回路基板16−3の上面に突出するネジ19のねじ山部
にナット20を締め付けて、回路基板16−1〜16−
3を中央基準板15の一方側の面に積層固定している。
これにより、回路基板16−1,16−2,16−3が
中央基準板15の一方側の面に、所定の間隔L1,L
2,L3を隔てて固定される。
【0031】なお、第2の回路基板16−2の半導体レ
ーザ1に対向する位置には開口16−2aが設けられ、
受光素子4−1〜4−3および4−4に対向する位置に
は開口16−2bおよび16−2cが設けられている。
また、中央基準板15の半導体レーザ1に対向する位置
には開口15aが設けられ、受光素子4−1〜4−3お
よび4−4に対向する位置には開口15bおよび15c
が設けられている。また、第2の回路基板16−2と中
央基準板15との間には、スポンジ状の遮光部材21が
設けられている。また、シールドケース17−1の開口
17−1aを形成する際にL字状に立状片17−1bを
立ち上げておき、この立状片17−1bを第2の回路基
板16−2と中央基準板15との間に遮光板として位置
させている。
【0032】一方、中央基準板15の他方側の面には、
カラー22を用いて送光レンズ2が、またカラー23を
用いて受光レンズ3’が固定されている。すなわち、中
央基準板15の一方側の面よりネジ24(3本)のボル
ト部を通し、このネジ24のボルト部にカラー22を通
して送光レンズ2を落とし込み、この送光レンズ2の上
面に突出するネジ24のねじ山部にナット20を締め付
けて、中央基準板15に送光レンズ2を固定している。
また、中央基準板15の一方側の面よりネジ25(3
本)のボルト部を通し、このネジ25のボルト部にカラ
ー23を通して受光レンズ3’を落とし込み、この受光
レンズ3’の上面に突出するネジ25のねじ山部にナッ
ト20を締め付けて、中央基準板15に受光レンズ3’
を固定している。これにより、送光レンズ2および受光
レンズ3’が中央基準板15の他方側の面に、所定の間
隔L4およびL5を隔てて固定される。
【0033】ここで、この回路基板16−1〜16−
3,送光レンズ2および受光レンズ3’の固定された中
央基準板15は、ケース12に組み込む前にサブアセン
ブリ組立として前もって組み立てられている。このサブ
アセンブリ組立のケース12への組み込みは中央基準板
15の周縁部をケース12内の鍔段部12aに螺着する
ことによって行われている。すなわち、本実施例では、
ケース12内に回路基板16−1〜16−3や送光レン
ズ2,受光レンズ3’等を直接取り付けるのではなく、
中央基準板15を中心とし各部品を取り付けたサブアセ
ンブリ組立として後から組み込むので、組立が簡単で、
作業性がアップし、コストダウンを図ることができるよ
うになり、コンパクトともなる。また、中央基準板15
は金属部材であるので、確実かつ堅固にサブアセンブリ
組立がケース12内に組み込まれるものとなる。
【0034】また、本実施例では、金属部材よりなる中
央基準板15を用いているので、例えば中央基準板15
に代えて樹脂部材を用いた場合のような反り等の変形が
なく、送光レンズ2および受光レンズ3’の光軸がずれ
る心配がない(特に、受光レンズ3’は主受光レンズ3
−1と副受光レンズ3−2とからなり、その面積が大き
く、光軸が狂い易い)。
【0035】また、本実施例では、金属部材よりなる中
央基準板15に送光レンズ2および受光レンズ3’を固
定しているので、送光レンズ2および受光レンズ3’と
中央基準板15との間隔L4およびL5の精度が高く、
かつこの精度を長期間維持することができる。また、金
属部材よりなる中央基準板15に回路基板16−1〜1
6−3を固定しているので、回路基板16−1〜16−
3と中央基準板15との間隔L1〜L3の精度が高く、
かつこの精度を長期間維持することができる。このこと
は、送光レンズ2と半導体レーザ1との対向間隔、受光
レンズ3’と受光素子4−1〜4−4との対向間隔の精
度が高く、かつこの精度を長期間維持することができる
ことを意味している。
【0036】また、本実施例では、中央基準板15と第
1の回路基板16−1との間に第2の回路基板16−2
を設けるようにしているので、中央基準板15と第1の
回路基板16−1との間の空間を有効に活用して、その
さらなるコンパクト化が図られている。すなわち、送光
レンズ2と半導体レーザ1との対向間隔、受光レンズ
3’と受光素子4−1〜4−4との対向間隔は、その焦
点距離を確保する必要上、所定の間隔を必要とする。こ
れにより中央基準板15と第1の回路基板16−1との
間に空間が生じる。本実施例では、この空間を活用し
て、第2の回路基板16−2を設けている。また、この
回路基板16−2が邪魔とならないように、この回路基
板16−2の半導体レーザ1に対向する位置に開口16
−2aを設け、受光素子4−1〜4−3および4−4に
対向する位置に開口16−2bおよび16−2cを設け
ている。
【0037】また、本実施例では、送光レンズ2および
受光レンズ3’の前面側にウィンドウ(ガラス)13を
配置し、ウィンドウ13の外周縁面に送光レンズ2およ
び受光レンズ3’の口径部を避けて、シルク印刷等によ
って遮光マスク13−1を形成している。この遮光マス
ク13−1によって、ケース12の内部への外界からの
余計な光の侵入が防がれ、受光精度がアップする。ま
た、送光レンズ2および受光レンズ3’は、可視光カッ
トレンズ(サングラスのような色のレンズ)とされてお
り、赤外線のみを通過させるフィルタの役割も果たす。
また、送光側の光学系と受光側の光学系との間は、ケー
ス12側に設けられた仕切り板12b、遮光部材21、
遮光板17−1bによって遮光される。
【0038】また、本実施例においてケース12の内部
は、不活性ガス(例えば、窒素ガス)が充填されてい
る。これにより、ウィンドウ13や送光レンズ2,受光
レンズ3’の曇りが防止され、監視性能の低下が防がれ
る。この不活性ガスの充填は注入部12cより行われて
いる。注入部12cは不活性ガスの注入後に封止されて
いる。具体的には、そのネジ部が樹脂部材で覆われてい
る六角ネジを注入部12cに螺合することにより、その
ネジ部と注入部12cの壁面との間を樹脂部材で密封し
ている。
【0039】図1はケース12内での窓汚れ検知用の受
光素子4−5の取り付け状況を示す側断面図である。窓
汚れ検知用の受光素子4−5は送光レンズ2の下方側の
鍔面2aに取り付けられている。図2(a)は受光素子
4−5の鍔面2aへの取り付け状況を拡大して示す図で
ある。受光素子4−5は、受光部4−51とモールド部
4−52,4−53とからなり、受光部4−51からの
引き出し線4−51a,4−51bがモールド部4−5
2,4−53を通して外部に導出されている。この引き
出し線4−51a,4−51bを貫通孔2a1,2a2に通
して受光素子4−5を送光レンズ2の鍔面2aに取り付
けている。この取り付けによって、設計上、送光レンズ
2の光軸L1とウィンドウ13との交差点P1をその受
光軸L2が通るように、窓汚れ検知用の受光素子4−5
が配置される。このような配置とすることによって、ウ
ィンドウ13での放射ビーム光のパワーの中心からの反
射光が受光されることになり、窓汚れの検知精度がアッ
プする。
【0040】なお、本実施例においては、受光素子4−
5を受光部4−51とモールド部4−52,4−53と
からなる構造のものを使用したが、すなわち受光素子4
−5を別体として送光レンズ2に取り付けるようにした
が、図2(b)に示すように送光レンズ2と一体構造と
してもよい。また、本実施例においては、受光素子4−
5を送光レンズ2に設けるようにしたが、必ずしも送光
レンズ2に設けなくてもよい。また、本実施例において
は、受光レンズ3’を主受光レンズ3−1と副受光レン
ズ3−2との一体物としたが、別体としてもよいことは
言うまでもなく、副受光レンズ3−2を有さない従来タ
イプの車両前方監視装置のレーザセンサ内でも同様の構
造を採用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、送光レンズのそばに配置
された窓汚れ検知用の受光素子にて送光レンズと対向す
るウィンドウ面からの出射パルス光の反射光が受光さ
れ、窓汚れ検知用の受光素子での受光量からウィンドウ
の汚れを感度良く検知することが可能となる。また、第
2発明では、送光レンズに一体として設けられた窓汚れ
検知用の受光素子にて送光レンズと対向するウィンドウ
面からの出射パルス光の反射光が受光され、窓汚れ検知
用の受光素子での受光量からウィンドウの汚れを感度検
知することが可能となり、また組み付け性も良いものと
なる。また、第3発明では、窓汚れ検知用の受光素子に
て送光レンズの光軸と交差するウィンドウ面からの出射
パルス光の反射光が受光され、ウィンドウでの出射パル
ス光のパワーの中心からの反射光を受光することにな
り、窓汚れの検知精度がアップする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図3に示した車両前方監視装置におけるレー
ザセンサの内部構成を示す側断面図である。
【図2】 窓汚れ検知用の受光素子の送光レンズへの取
り付け状況を拡大して示す図である。
【図3】 本発明の一実施例を示す車両前方監視装置の
ブロック回路構成図である。
【図4】 この車両前方監視装置における主ゾーンでの
限界検知距離と従来の車両前方監視装置における主ゾー
ンでの限界検知距離とを対比して示す図である。
【図5】 図3に示した車両前方監視装置におけるレー
ザセンサの内部構成を示す平面断面図および正面図であ
る。
【図6】 放射ビーム光の路面に対する水平方向への拡
がり角を示す図である。
【図7】 従来の車両前方監視装置において前方に割り
込み車両がある場合の死角を示す図である。
【図8】 放射ビーム光の路面に対する水平方向への拡
がり角をさらに広げた場合を示す図である。
【図9】 死角改善を図ることのできる検知領域を示す
図である。
【図10】 死角改善の図られた従来の車両前方監視装
置を示すブロック回路構成図である。
【図11】 この車両前方監視装置に用いる半導体レー
ザの指向性を示す図である。
【符号の説明】 1…半導体レーザ、2…送光レンズ、2a…鍔面、3’
…受光レンズ、3−1…主受光レンズ、3−2…副受光
レンズ、4−1〜4−4…受光素子(フォトダイオー
ド)、4−5…窓汚れ検知用の受光素子(フォトダイオ
ード)、5…トリガ回路、6…駆動装置、7−1,7−
2…増幅器、8’…信号処理装置、12…ケース、13
…ウィンドウ。
フロントページの続き (72)発明者 山本 孝史 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 矢敷 哲 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 藤ケ谷 武敏 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 山ノ井 誠 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子より送光レンズを介しパルス光
    を出射し、反射して戻ってくるパルス光を受光レンズを
    介し受光素子にて受光し、前記発光素子からの出射パル
    ス光の発射タイミングと前記受光素子での受光パルス光
    の受光タイミングとの時間差に基づいて対象物までの距
    離を測定する距離測定装置において、 前記送光レンズおよび前記受光レンズの前面側に位置す
    るウィンドウと、 このウィンドウの前記送光レンズと対向する面からの出
    射パルス光の反射光を受光する窓汚れ検知用の受光素子
    とを備え、 前記窓汚れ検知用の受光素子が前記送光レンズのそばに
    配置されていることを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 発光素子より送光レンズを介しパルス光
    を出射し、反射して戻ってくるパルス光を受光レンズを
    介し受光素子にて受光し、前記発光素子からの出射パル
    ス光の発射タイミングと前記受光素子での受光パルス光
    の受光タイミングとの時間差に基づいて対象物までの距
    離を測定する距離測定装置において、 前記送光レンズおよび前記受光レンズの前面側に位置す
    るウィンドウと、 このウィンドウの前記送光レンズと対向する面からの出
    射パルス光の反射光を受光する窓汚れ検知用の受光素子
    とを備え、 前記窓汚れ検知用の受光素子が前記送光レンズに一体と
    して設けられていることを特徴とする距離測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、送光レンズの
    光軸とウィンドウとの交差点付近をその受光軸が通るよ
    うに窓汚れ検知用の受光素子が配置されていることを特
    徴とする距離測定装置。
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