JPH08327245A - 非鉄金属用容器 - Google Patents

非鉄金属用容器

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Publication number
JPH08327245A
JPH08327245A JP7162800A JP16280095A JPH08327245A JP H08327245 A JPH08327245 A JP H08327245A JP 7162800 A JP7162800 A JP 7162800A JP 16280095 A JP16280095 A JP 16280095A JP H08327245 A JPH08327245 A JP H08327245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vessel
sialon
tin
alloy
nonferrous
Prior art date
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Pending
Application number
JP7162800A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiyua Jiyooji
チュア ジョージ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Mg、Zn、Pb、Sn等非鉄金属の単体及
び二種以上の各種非鉄金属の合金の溶解及び保持用容器
において、溶湯コンタミネーションや低寿命の要因とな
る溶損や浸透の極めて小さい容器素材を提供する。 【構成】 Mg、Zn、Pb、Sn等非鉄金属の単体及
び二種以上の各種非鉄金属の合金の溶解及び保持用容器
において、その構成成分がSIALON−BN−TiN
質である材料で作製する。SIALONは化学式 Si6
_zAlzOzN8_zにおけるZ値が2.0〜4.0であ
る。BN0.5〜50重量%である。TiNは1.0〜
30重量%である。 【効果】 本発明のSIALON−BN−TiNの容器
はMg、Zn、Pb、Sn等非鉄金属の単体及び二種以
上の各種非鉄金属の合金及びフラックスから受ける溶損
と浸透はほとんど無く、よって容器の高寿命化によるメ
ンテナンスフリー化及びMg、Zn、Pb、Sn等非鉄
金属の単体及び二種以上の各種非鉄金属の合金の製品の
高品質化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMg、Zn、Pb、Sn
等非鉄金属の単体及び二種以上の各種非鉄金属の合金の
溶解及び保持用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、Mg、Zn、Pb、Sn等非鉄
金属の単体及び二種以上の各種非鉄金属の合金の処理工
程にはこれらの溶解及び保持を行う特定の容器が必要で
あり、容器は金属及びフラックスに対して耐食性が高く
高寿命であることが望まれる。従来、これら容器の素材
としてはアルミナ質・ジルコニア質・窒化珪素質・炭珪
窒珪質・黒鉛質あるいは鋳鉄等が用いられているが、使
用条件によっては問題を生じていた。一般に鋳鉄や黒鉛
容器が使われるが、鋳鉄容器は溶解及び保持中に鉄不純
物として溶湯中に溶解するため高純度の溶湯精製には適
さない。一方、黒鉛質については不純物ピックアップ量
は少ないが、高温での黒鉛の酸化及びフラックスの浸透
・溶損が生じ短寿命となり易い。窒化珪素質・炭珪窒珪
質については溶損・浸透に強いがスポーリングに弱い為
加熱・冷却のサイクルで割れ易い。またアルミナ質やジ
ルコニア質とした場合には高膨張性のため割損を生ずる
ため適用し難い。SIALON−BN質については強度
及び耐摩耗性が低い為溶損よりも摩耗の方で問題が生じ
易い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Mg、Zn、Pb、S
n等非鉄金属の単体及び二種以上の各種非鉄金属の合金
の溶解及び保持用容器において、溶湯コンタミネーショ
ンや低寿命の要因となる溶損や浸透の極めて小さい容器
素材を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】Mg、Zn、Pb、Sn
等非鉄金属の単体及び二種以上の各種非鉄金属の合金の
溶解及び保持用容器において、その構成成分がSIAL
ON−BN−TiN質である材料で作製する。SIAL
ONは化学式 Si6_zAlzOzN8_z におけるZ値が
2.0〜4.0である。BNは0.5〜50重量%であ
る。TiNは1.0〜30重量%である。
【0005】SIALON−BNにTiNを添加する事
により強度及び耐摩耗性が上げられる事になり、耐スポ
ーリング性にこの影響はほとんどない。金属Tiは添加
材としてSIALON−BNの構造に含まれることにな
り、放電加工も出来る様になりますので複雑な加工は簡
単及び安くなる。
【0006】
【作用】SIALON−BN−TiNの容器にMg、Z
n、Pb、Sn等非鉄金属の単体及び二種以上の各種非
鉄金属の合金を溶解及び保持する。本発明による容器を
詳細に説明する。構成成分はSIALON−BN−Ti
N質であり、SIALONはβ’型でその化学式 Si6
_zAlzOzN8_z におけるZ値が2.0〜4.0、BN
含有量は重量比で0.5〜50%及びTiN質含有量は
重量比で1.0〜30%である。
【0007】製造方法は、原料調整→成形→乾燥及び脱
脂→加工→燒結である、出発原料は焼成を経て最終的に
上記構成成分となるように調合する。すなわち、常圧燒
結を用いるときにはSi34、AlN、Al23の各粉
末を上記Z値が2.0〜4.0になるよう調合し、燒結
助材、バインダー、BN粉末及びTiN粉末を所定量添
加したものをアセトン等非水溶媒と共にトロミルにて1
2〜24時間混合し、噴霧造粒して成形に供する。
【0008】また、反応燒結による時には、Si、A
l、Al23の各粉末を上記Z値が窒化反応後に2.0
〜4.0になるよう調合し、バインダー、BN粉末及び
TiN粉末を所定量添加したものをアセトン等非水溶媒
と共にトロミルにて12〜24時間混合し、噴霧造粒し
て成形に供する。
【0009】ここでZ値を2.0〜4.0としたのは、
2.0未満であるとAl23の固溶量が少ないためSi
34そのものの性質に近くなり、耐蝕性、耐酸化性に不
足を生ずるためであり、一方Zが4.0を超えると耐蝕
性等は向上するものの、耐熱衝撃性と強度の低下を来す
からである。またBN量を0.5〜50重量%とした
が、50%を超えるとBNがSIALONの生成及び燒
結を阻害する傾向が強すぎ、強度の低下が著しく、実用
上問題となり易いからである。TiN量は1.0〜30
重量%にしたが、1.0%より少ないと強度の上昇効果
が得られない、30%を超えると強度は大きく上がるが
耐熱衝撃性は悪くなりますので実用上に問題がある。
【0010】成形には通常単軸成形法または静水圧成形
法が用いられるが、場合によっては原料を造粒せずにス
リップキャスティングすることも可能である。成形体は
乾燥及びバインダー類の揮散除去(脱脂)後、加工を経
て燒結する。常圧燒結の場合は、窒素雰囲気下で165
0〜1800℃、保持時間は5〜10時間が望ましく、
高温であるほど保持時間は短くすべきである。反応燒結
の場合は窒素雰囲気下1400〜1600℃で行い、保
持時間は形状にもよるが5〜10時間が望ましい。
【0011】
【実施例】次に実施例より説明する。SIALON−B
N−TiN質として、BN量を30重量%及びTiN量
を15重量%、SIALONの化学式の Si6_zAlz
OzN8_z におけるZ値を計算上1.0〜5.0まで変
化させた試験体と、SIALONのZ値を3.0及びT
iN量を5重量%とし、BN量を0〜60重量%まで変
化させた試験体と、SIALONのZ値を3.0及びB
N量を30重量%とし、TiN量を0〜40%まで変化
させた試験体を作製した。次に□20X250mmに切
り出した各試験体を1000℃に溶融したマグネシウム
中に120時間浸漬し、溶損量、金属浸透量、酸化減量
を測定した。曲げ強度についてはJIS R 1601
に基づいて行なった。摩耗量については□60X20m
mの試験体を切り出して次の試験方法で行なった:直径
50mmの回転体外周面に#240のエメリー紙をはり
つけ試験体を一定荷重で押し付け試験体上の摩耗量を測
定した。回転体の回転速度は60rpm、荷重は50K
g、すべり距離は2.0m、水で冷却した。結果を表1
〜表4に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】次にSIALON−BN−TiN質(Z=
3.0、BN=30重量%、TiN=15重量%)にて
#20の坩堝を作製し、金属・フラックスの溶解試験を
行った。条件として、マグネシウム合金2.0Kgとフ
ラックス500gを共に坩堝内で溶解し800℃で20
時間保持後、溶解物を排出、坩堝を放冷する操作を最大
10回繰り返す。比較材質として黒鉛質の坩堝について
同様の試験を行なった。その結果を表5に示す。
【0017】
【表5】
【0018】本発明品の坩堝は10回繰り返しても割損
せず、溶損・浸透・酸化量は極めて小さい。比較品の黒
鉛坩堝は4回目で割損し、表面まで浸透が達した。
【0019】
【発明の効果】上記実施例の結果の様に本発明のSIA
LON−BN−TiN質容器はMg、Zn、Pb、Sn
等非鉄金属の単体及び二種以上の各種非鉄金属の合金及
びフラックスから受ける溶損と浸透はほとんど無く、よ
って容器の高寿命化によるメンテナンスフリー化及びM
g、Zn、Pb、Sn等非鉄金属の単体及び二種以上の
各種非鉄金属の合金の製品の高品質化が可能に成る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Mg、Zn、Pb、Sn等非鉄金属の単体
    及び二種以上の各種非鉄金属の合金の溶解及び保持用容
    器において、その構成成分がSIALON−BN−Ti
    N質であることを特徴とする非鉄金属用容器。
  2. 【請求項2】前記SIALONは化学式 Si6_zAlz
    OzN8_z におけるZ値が2.0〜4.0であることを
    特徴とする請求項1に記載の非鉄金属用容器。
  3. 【請求項3】前記BNは0.5〜50重量%であること
    を特徴とする請求項1、2に記載の非鉄金属用容器。
  4. 【請求項4】前記TiNは1.0〜30重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3に記載の非鉄金属用容
    器。
JP7162800A 1995-06-05 1995-06-05 非鉄金属用容器 Pending JPH08327245A (ja)

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JP7162800A JPH08327245A (ja) 1995-06-05 1995-06-05 非鉄金属用容器

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