JPH08326356A - 鋼管製電柱 - Google Patents

鋼管製電柱

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Publication number
JPH08326356A
JPH08326356A JP10214696A JP10214696A JPH08326356A JP H08326356 A JPH08326356 A JP H08326356A JP 10214696 A JP10214696 A JP 10214696A JP 10214696 A JP10214696 A JP 10214696A JP H08326356 A JPH08326356 A JP H08326356A
Authority
JP
Japan
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steel pipe
utility pole
concrete
base plate
welded
Prior art date
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Pending
Application number
JP10214696A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Kawahara
三郎 川原
Ryozo Sumida
良三 隅田
Yasuhiro Nakajima
康博 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakayama Steel Works Ltd
Original Assignee
Nakayama Steel Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンクリート製に代わる軽量型長期耐用電柱と
して、防波堤、施設などへの設置コストも低減でき、人
力で容易に設置できる鋼管製電柱を提供する。 【構成】人力で設置可能な重量とする1本の鋼管、又は
フランジで接合してなる分割鋼管1の最下部にベースプ
レート5、頭頂部には鳥対策として、鳥の糞尿などによ
る錆、腐蝕の発生を防止するため、鳥が止まらないよう
に上部盲板4を溶接して塞ぎ、その上に数本の棒鋼3を
立設し、鋼管1並びにその付設材の全表面に金属防食溶
材を溶射して膜厚120μm以上の金属防食被膜9を設
け、前記ベースプレート5により基礎ボルト(ケミカル
ボンドアンカー)12で防波堤などのコンクリート基礎
11上に据付け、その周りを鉄筋線13及びグラウト1
4で根巻して仕上げたコンクリート根巻部10で固定設
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防波堤の先端になどに
ある灯台や施設などに電気を送電するために設置する鋼
管製電柱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、殆どがコンクリート製の電柱を
使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既設防波堤などに電柱
を設置する場合、通常コンクリート製電柱が使用される
が、その場合、基礎部を斫り取ったり、電柱設置時には
その重量のためにクレーン船を使用する必要があり、コ
スト面や工期面で問題が生じている。本発明はコンクリ
ート製に代わる軽量型長期耐用電柱として、防波堤など
への設置コストも低減でき、人力で容易に設置できる電
柱を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、人力で設置可能な重量であることを考慮した上で鋼
管にベースプレートや頭頂部にプレート等を溶接して取
付け、その表面に金属防食溶射により防錆被膜を設け
る。また、表面に金属防食溶射により防錆、防食被膜を
設けた前記鋼管にフランジを付設して、電柱の高さを長
く延長できるようにする。さらに、表面に金属溶射によ
り防錆、防食被膜を設けた鋼管の最上部に、鳥が止まれ
ないように、数本の棒鋼を縦に取付けてなる防波堤や施
設などに設置用の鋼管製電柱である。この電柱はその付
設材の表面にも防錆、防食皮膜を設けるものであるが、
ここで付設材とは、鋼管に溶接するフランジ、ベースプ
レート、リブ、盲板及び丸棒等をいう。
【0005】
【作用】本鋼管製電柱は、1本の鋼管から作成され、ま
た、長い電柱の場合はフランジ部で接続する2分割方式
で構成され、そのいずれの場合も、鋼管表面に金属防食
溶射により防錆、防食表面被膜が設けられているから、
防波堤などに設置する場合、特に塩や、潮風による腐食
に対して鋼管を錆や腐食から保護し、長期耐久性を発揮
し得ると共に、設置時には、鋼管製による軽量化によっ
て、クレーン船等の揚重機を使用せず、人力で容易に設
置するもので、コンクリート基礎部に本鋼管製電柱を据
付ける場合、コンクリート基礎面荒しの後、一般的な方
法であるパット打ち据付け方法や、プレートライナーで
据付ける方法で、レベルを出し、本鋼管製電柱のベース
プレートを乗せ、基礎ボルト(ケミカルボンドアンカ
ー)で取付け、その周囲をグラウトで根巻きして仕上げ
ることにより、容易に設置することができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する
と、図1は一本方式の本鋼管製電柱を示す正面図、図2
は分割接合方式の本鋼管製電柱の正面図を示すものであ
り、一本方式の場合、寸法(外径×管厚×長さ)がφ2
16.3×8.2t×6000(mm)で重量が約310k
gの鋼管1を、分割接合の場合には、下側は寸法がφ2
16.3×8.2t×3000(mm)で重量が約157k
g、上側は寸法がφ216.3×4.5t×3000(m
m)で重量が約80kgの鋼管2本1a,1bを端部の接
合フランジ2,2によりボルトで接合した鋼管1を用
い、これら鋼管1の最下部に、約350mm角のベースプ
レート5を、四方に高さ150mm程度の数個の縦リブ6
と共に溶接して取付け、その上方に、360mmφの円形
フランジ7,8を上下二段に間隔をおいて取付ける。
【0007】鋼管1の最上部には鳥が止まり、その糞尿
による腐食防止のための鳥対策として、上部盲板4を溶
接して塞ぎ、該盲板上に鳥が止まりにくいようにφ4×
100mmのステンレス製棒鋼(丸棒)3の数本を直立し
て取付け、鋼管1及びその付設材等の全表面に、Zn−
Alの金属溶射材を溶射して、溶射膜厚120μm以上
の溶射防食被膜9を形成する。鋼管の材質は一般構造用
炭素鋼鋼管(STK400)を用い、鋼板の材質は一般
構造用圧延鋼材(SS400)を用いる。但し、ベース
プレート5は80μm以上の溶射被膜とする。またコン
クリート根巻部10より上部へ300mmの部分は220
μm以上の溶射被膜厚さに形成する。
【0008】図3は本鋼管製電柱のフランジ接合部の横
断面図を、図4は最下部の設置固定部の部分詳細図を示
すもので、鋼管製電柱1の下部は、防波堤などの基礎コ
ンクリート11面上に基礎ボルト(ケミカルボンドアン
カー)12で取付け、その周囲を鉄筋線13を入れてグ
ラウト14で根巻きしたコンクリート根巻部10で強固
に仕上げることにより、据付け固定する。
【0009】図5及び図6は本鋼管製電柱の下部の基礎
への取付け状態を示す説明図で、図5はパット打ち据付
け方法を、図6はプレートライナーで据付ける方法を示
したものである。図5における据付け方法は、既設基礎
のコンクリート11の基礎面荒し後、ノンシュリンクで
高さ約50mmのパット打ちを行い、パット15の上面に
は、約6t×50×100(mm)の鋼板16をセットして
レベルを出し、乾燥養生後、ベースプレート5付の本鋼
管製電柱1を立て起こして乗せ、基礎ボルト(ケミカル
ボンドアンカー)12で取付け、その周囲を前記のよう
にグラウトで根巻きして仕上げることにより、容易に設
置することができる。
【0010】図6における据付け方法は、プレートライ
ナー17で据付ける方法で、コンクリート基礎面荒しの
後、プレートライナー(勾配1/50付)17でレベル
を出し、本鋼管製電柱を立て起こしてそのベースプレー
トを乗せ、基礎ボルト(ケミカルボンドアンカー)を取
付け、その周囲をグラウトで根巻きして仕上げることに
より、容易に設置することができる。
【0011】ベースプレート5の基礎への取付けは、前
記のようにケミカルアンカーにより固定するもので、固
定のための孔、及びフランジ接合用の孔などは、防錆、
防食皮膜の上から封孔剤ジンクリッチペイント(乾燥塗
膜中に75〜95重量%の亜鉛粉末を含有する有機質系
または無機質系の塗料)を塗装し、その上にさらに上塗
ポリウレタン塗装を施して、孔及びその周辺からの錆、
浸蝕の発生の防止、及び保護をする。
【0012】
【発明の効果】以上のような構成を有する本発明によれ
ば、コンクリート製電柱設置の場合のような基礎部の斫
り作業がケミカルアンカー用の穴あけ作業で済み簡単で
ある。また、コンクリート製電柱に比して大幅に軽量化
され、施工が人力で可能であるため、従来のようなクレ
ーン船等を使用せずに出来るため、コスト的に大きなメ
リットがある。又、防錆面でも鋼管製電柱の表面に金属
溶射被膜が形成されているため、従来の溶融亜鉛メッキ
よりも防食性が高く、防波堤上などに設置される電柱と
して、塩や、潮風を受ける場所の設置にも腐食を防ぎ、
充分な耐用年数が確保できる。
【0013】また、最上部に鳥が止まることを防止する
ために棒鋼を溶接により直立して設置してあるので、鳥
の糞尿で腐食することが非常に少ない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管製電柱の実施例を示す正面図で、
一部を拡大して示す。
【図2】同分割式鋼管製電柱の正面図である。
【図3】本発明の鋼管製電柱のフランジ接合部の横断面
図である。
【図4】電柱最下部の設置固定部の部分詳細図である。
【図5】本発明の鋼管製電柱の防波堤設置の一施工例を
示す説明図である。
【図6】同他の施工例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鋼管 1a,1b 分割鋼管 2 接合フランジ 3 棒鋼 4 上部盲板 5 ベースプレート 6 リブ 7,8 円形フランジ 9 溶射防食被膜 10 コンクリート根巻部 11 基礎コンクリート 12 基礎ボルト(ケミカルボンドアンカー) 13 鉄筋線 14 グラウト 15 パット 16 鋼板 17 プレートライナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力で設置可能な重量とする鋼管の最下
    部にベースプレートを溶接し、前記鋼管の最上部に盲板
    を溶接してその上に鳥対策として数本の丸棒を立設し、
    鋼管及びその付設材の表面に金属溶材を溶射して防錆、
    防食被膜を設け、前記ベースプレートによりケミカルボ
    ンドアンカーで設置できるようにしてなる鋼管製電柱
  2. 【請求項2】前記鋼管は、接合用フランジを設けた分割
    鋼管により電柱の高さを接続延長可能に構成してある請
    求項1記載の鋼管製電柱。
JP10214696A 1996-04-24 1996-04-24 鋼管製電柱 Pending JPH08326356A (ja)

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JP10214696A JPH08326356A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 鋼管製電柱

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JP10214696A Pending JPH08326356A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 鋼管製電柱

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JP (1) JPH08326356A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013097945A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電柱
CN111089035A (zh) * 2020-01-17 2020-05-01 重庆大学 一种风电机组体内预应力单层钢板-混凝土组合塔筒

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