JPH08325584A - 継目無し鋼管の製造における炭化物の形成を防止した潤滑剤組成物 - Google Patents
継目無し鋼管の製造における炭化物の形成を防止した潤滑剤組成物Info
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- JPH08325584A JPH08325584A JP8131787A JP13178796A JPH08325584A JP H08325584 A JPH08325584 A JP H08325584A JP 8131787 A JP8131787 A JP 8131787A JP 13178796 A JP13178796 A JP 13178796A JP H08325584 A JPH08325584 A JP H08325584A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10M—LUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
- C10M103/00—Lubricating compositions characterised by the base-material being an inorganic material
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 継目無し鋼管の製造において、被加工材の表
面における炭化物の生成を効果的に防止する潤滑剤を提
供する。 【解決手段】 特定量の黒鉛、粘土鉱物、および、シリ
カゾルまたはケイ酸カリウム・アルミニウムを配合した
潤滑剤組成物。 この潤滑剤組成物は、水性ディスパー
ジョンとして圧延マンドレルに適用する。
面における炭化物の生成を効果的に防止する潤滑剤を提
供する。 【解決手段】 特定量の黒鉛、粘土鉱物、および、シリ
カゾルまたはケイ酸カリウム・アルミニウムを配合した
潤滑剤組成物。 この潤滑剤組成物は、水性ディスパー
ジョンとして圧延マンドレルに適用する。
Description
【０００１】本発明は、継目無し鋼管の管状ブランクの
内側表面における炭化物の生成を防止するに適した、新
規な潤滑剤組成物に関する。
内側表面における炭化物の生成を防止するに適した、新
規な潤滑剤組成物に関する。
【０００２】最新の管圧延装置たとえば連続圧延装置
（ＭＰＭ装置）において、継目無し鋼管は、予備成形さ
れた管状ブランクを、１２００℃から１３００℃の温度
で、マンドレルバーにとりつけたマンドレル上で圧延し
成形することによって製造されている。
（ＭＰＭ装置）において、継目無し鋼管は、予備成形さ
れた管状ブランクを、１２００℃から１３００℃の温度
で、マンドレルバーにとりつけたマンドレル上で圧延し
成形することによって製造されている。
【０００３】雰囲気中の酸素または潤滑剤の影響の下
で、高温の管状ブランクの表面において、さまざまな化
学反応が起る。 そのようにして、既知のスケール（鉄
酸化物）が雰囲気中の酸素により形成し、それらスケー
ルは、もし除去しなければ、鋼管の内壁面を損うに至
る。 スケール形成が効果的に抑制され、管状ブランク
が雰囲気の酸素と接触しないような圧延プロセスにおい
ては、加炭すなわち炭化物形成の現象が起ることが見出
された。 反応相互の関係はまだ完全には説明されてい
ないが、このプロセスにおいては、鉄炭化物が管状ブラ
ンクの高温の鋼の表面に生成し、この鉄炭化物は、その
硬さゆえに、圧延操作において管の内壁に損傷（かき
傷）を与える結果を招く。
で、高温の管状ブランクの表面において、さまざまな化
学反応が起る。 そのようにして、既知のスケール（鉄
酸化物）が雰囲気中の酸素により形成し、それらスケー
ルは、もし除去しなければ、鋼管の内壁面を損うに至
る。 スケール形成が効果的に抑制され、管状ブランク
が雰囲気の酸素と接触しないような圧延プロセスにおい
ては、加炭すなわち炭化物形成の現象が起ることが見出
された。 反応相互の関係はまだ完全には説明されてい
ないが、このプロセスにおいては、鉄炭化物が管状ブラ
ンクの高温の鋼の表面に生成し、この鉄炭化物は、その
硬さゆえに、圧延操作において管の内壁に損傷（かき
傷）を与える結果を招く。
【０００４】本発明の目的は、従って、炭化物の生成を
効果的に防止するに適した潤滑剤組成物を提供すること
にある。
効果的に防止するに適した潤滑剤組成物を提供すること
にある。
【０００５】この目的は、請求項１に記載の潤滑剤組成
物によって達成される。
物によって達成される。
【０００６】本発明の潤滑剤組成物は、 ａ）５０重量％から８５重量％までの黒鉛 ｂ）２重量％から１２重量％までの、スメクタイト類か
らえらんだ粘土鉱物の１種または２種以上 c1）５重量％から４５重量％までのシリカゾル、または c2）２５重量％から４５重量％までのケイ酸カリウム・
アルミニウムからなる潤滑剤組成物である。
らえらんだ粘土鉱物の１種または２種以上 c1）５重量％から４５重量％までのシリカゾル、または c2）２５重量％から４５重量％までのケイ酸カリウム・
アルミニウムからなる潤滑剤組成物である。
【０００７】適切な黒鉛は、きわめて微細に分割された
合成黒鉛であって、平均粒子サイズｄ50が１μｍから１
０μｍのものである。 粒子サイズの上限は、８μｍか
ら５０μｍであることが好都合である。 好適に使用さ
れる黒鉛は、９９．９％以上の高純度であって、結晶性
がＬｃ≧６０nmのものである。
合成黒鉛であって、平均粒子サイズｄ50が１μｍから１
０μｍのものである。 粒子サイズの上限は、８μｍか
ら５０μｍであることが好都合である。 好適に使用さ
れる黒鉛は、９９．９％以上の高純度であって、結晶性
がＬｃ≧６０nmのものである。
【０００８】とくに好ましくは、スイス国ボデオのティ
ムカル社（Ｔimcal Ｌtd．）から入手できる、微細に分
割された「ＫＳ」タイプの黒鉛、たとえばＫＳ６，ＫＳ
１０またはＫＳ１５を使用する。
ムカル社（Ｔimcal Ｌtd．）から入手できる、微細に分
割された「ＫＳ」タイプの黒鉛、たとえばＫＳ６，ＫＳ
１０またはＫＳ１５を使用する。
【０００９】スメクタイト類から選ばれる粘土鉱物は、
本質的に板状シリケートからなり、その構造に由来し
て、高いカチオン交換容量および高い水中膨潤性をもっ
て特徴づけられるものである。（ウルマン『工業化学辞
典』第４版、ＶＣＨ、ヴァインハイム。 第２３巻ｐ．
３１１ff） スメクタイト類の中では、モンモリロナイ
トが好適に使用される。 とくに、膨潤能（１ｇのモン
モリロナイトを蒸留水で膨潤させたとき）が１０〜５０
のものである。 一次粒子サイズ（完全な分散状態で）
もまた重要であって、平均粒子サイズｄ50が１μｍから
１０μｍのスメクタイトが好都合に使用できる。
本質的に板状シリケートからなり、その構造に由来し
て、高いカチオン交換容量および高い水中膨潤性をもっ
て特徴づけられるものである。（ウルマン『工業化学辞
典』第４版、ＶＣＨ、ヴァインハイム。 第２３巻ｐ．
３１１ff） スメクタイト類の中では、モンモリロナイ
トが好適に使用される。 とくに、膨潤能（１ｇのモン
モリロナイトを蒸留水で膨潤させたとき）が１０〜５０
のものである。 一次粒子サイズ（完全な分散状態で）
もまた重要であって、平均粒子サイズｄ50が１μｍから
１０μｍのスメクタイトが好都合に使用できる。
【００１０】「シリカゾル」の語は、水中における平均
粒子サイズｄ50が６nmから３０nmであるＳｉＯ2 粒子の
コロイダルな溶液を意味する。 このゾルの固体分含有
量は、好適には３０重量％から４０重量％である。 こ
のシリカゾルは、Ｎａ2 Ｏ含有量が０．１５％から０．
４％であって、ＢＥＴ法による比表面積がおおよそ２０
０ｍ2／ｇから３００ｍ2／ｇのものが好ましい。
粒子サイズｄ50が６nmから３０nmであるＳｉＯ2 粒子の
コロイダルな溶液を意味する。 このゾルの固体分含有
量は、好適には３０重量％から４０重量％である。 こ
のシリカゾルは、Ｎａ2 Ｏ含有量が０．１５％から０．
４％であって、ＢＥＴ法による比表面積がおおよそ２０
０ｍ2／ｇから３００ｍ2／ｇのものが好ましい。
【００１１】「ケイ酸カリウム・アルミニウム」の名称
は、板状または葉状のケイ酸塩であって、鉱物名が「マ
イカ」と呼ばれるものを包含する。 ムコスバイト型の
マイカが好適に使用される。 微細に分割されているこ
とが、ここでも重要であって、マイカは、平均粒子サイ
ズｄ50が５μｍから１０μｍであるものが好都合に使用
できる。
は、板状または葉状のケイ酸塩であって、鉱物名が「マ
イカ」と呼ばれるものを包含する。 ムコスバイト型の
マイカが好適に使用される。 微細に分割されているこ
とが、ここでも重要であって、マイカは、平均粒子サイ
ズｄ50が５μｍから１０μｍであるものが好都合に使用
できる。
【００１２】本発明の潤滑剤組成物は、適用法により、
または需要者の都合に合わせたやり方で、２種の基本的
な処方に従って調製することができる。 すなわち、す
ぐ使用できるディスパージョンの形であってもよいし、
需要者自身がディスパージョンにするための粉末の形で
あってもよい。
または需要者の都合に合わせたやり方で、２種の基本的
な処方に従って調製することができる。 すなわち、す
ぐ使用できるディスパージョンの形であってもよいし、
需要者自身がディスパージョンにするための粉末の形で
あってもよい。
【００１３】すぐ使用するのに適したディスパージョン
の形の潤滑剤組成物は、下記の成分からなる：５０重量
％から８５重量％までの黒鉛、２重量％から５重量％ま
での、スメクタイト類の粘土鉱物の１種または２種以
上、および５重量％から４５重量％までのシリカゾル。
の形の潤滑剤組成物は、下記の成分からなる：５０重量
％から８５重量％までの黒鉛、２重量％から５重量％ま
での、スメクタイト類の粘土鉱物の１種または２種以
上、および５重量％から４５重量％までのシリカゾル。
【００１４】この潤滑剤組成物は、高い剪断力を加える
ことのできる常用の分散装置内で水と処理して、固形分
含有量が２０％から３５％の水性ディスパージョンとす
ることが有利である。
ことのできる常用の分散装置内で水と処理して、固形分
含有量が２０％から３５％の水性ディスパージョンとす
ることが有利である。
【００１５】理想的には、このディスパージョンの粘度
（「レオマット（Ｒheomat）」１５，システムＢ，２０
℃，速度５）は、１０００MPasから４０００MPasの範囲
である。
（「レオマット（Ｒheomat）」１５，システムＢ，２０
℃，速度５）は、１０００MPasから４０００MPasの範囲
である。
【００１６】需要者自身が分散させて使用するのに適し
た粉末状の潤滑剤組成物は、下記の成分からなる：５０
重量％から７５重量％までの黒鉛、２重量％から１２重
量％までの、スメクタイト類の粘度鉱物からえらんだ１
種または２種以上、および２０重量％から４５重量％ま
でのケイ酸カリウム・アルミニウム。
た粉末状の潤滑剤組成物は、下記の成分からなる：５０
重量％から７５重量％までの黒鉛、２重量％から１２重
量％までの、スメクタイト類の粘度鉱物からえらんだ１
種または２種以上、および２０重量％から４５重量％ま
でのケイ酸カリウム・アルミニウム。
【００１７】この潤滑剤組成物は、固形分含有量が好ま
しくは２５重量％から３５重量％までの水性ディスパー
ジョンの形で使用する。 このディスパージョンは、高
い剪断力を加えることのできる常用の分散装置を使用し
て調製することができる。
しくは２５重量％から３５重量％までの水性ディスパー
ジョンの形で使用する。 このディスパージョンは、高
い剪断力を加えることのできる常用の分散装置を使用し
て調製することができる。
【００１８】理想的には、このディスパージョンの粘度
（「レオマット（Ｒheomat）」１５，システムＢ，２０
℃，速度５）は、１５００MPasから４０００MPasの範囲
である。
（「レオマット（Ｒheomat）」１５，システムＢ，２０
℃，速度５）は、１５００MPasから４０００MPasの範囲
である。
【００１９】市販の泡立ち発止剤たとえばポリアルキレ
ングリコールを、上記潤滑剤組成物に対して、約１％ま
での量、添加することができる。
ングリコールを、上記潤滑剤組成物に対して、約１％ま
での量、添加することができる。
【００２０】本発明の潤滑剤組成物は、圧延操作の過程
で、分散系のスプレーに適切なスプレー装置を使用し
て、ローラーマンドレルに適用する。 水分が蒸発し、
潤滑剤のフィルムが形成され、それが圧延操作により管
状ブランクの内壁に拡がり、このようにして炭化物の形
成が効果的に抑制される。
で、分散系のスプレーに適切なスプレー装置を使用し
て、ローラーマンドレルに適用する。 水分が蒸発し、
潤滑剤のフィルムが形成され、それが圧延操作により管
状ブランクの内壁に拡がり、このようにして炭化物の形
成が効果的に抑制される。
【００２１】
【実施例】粘度の測定は、「レオマット（Ｒheomat）」
１５を使用し、システムＢにより、２０℃において速度
５の条件で行なった。
１５を使用し、システムＢにより、２０℃において速度
５の条件で行なった。
【００２２】〔処方例１〕（ディスパージョン） ８２．１１重量％の黒鉛（黒鉛「ＫＳ６」スイス国ボデ
オのティムカル社。 粒子サイズｄ50が３．３μｍ、純
度９９．９％、Ｌｃ≧６０nm） １２．４６重量％のシリカゾル（「レヴァシル（Ｌevas
il）３００／３０％」、バイエル社。 粒子サイズｄ50
が７〜８nm、Ｎａ2 Ｏ含有量０．３５％、比表面積３０
０ｍ2 ／ｇ） ４．９４重量％のスメクタイト（「ベントン（Ｂenton
e）ＥＷ」、クロノス・チタン社。 モンモリロナイ
ト、粒子サイズｄ50が２．５μｍ） ０．４９重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン（Ｄeh
ydram)１９２２」、ヘンケル社） ディスパージョンの固体分含有量：３０％ 粘度：１８００MPas 摩擦係数：１００℃（マンドレル）および１０５０℃
（管状ブランク）＝０．０７９。
オのティムカル社。 粒子サイズｄ50が３．３μｍ、純
度９９．９％、Ｌｃ≧６０nm） １２．４６重量％のシリカゾル（「レヴァシル（Ｌevas
il）３００／３０％」、バイエル社。 粒子サイズｄ50
が７〜８nm、Ｎａ2 Ｏ含有量０．３５％、比表面積３０
０ｍ2 ／ｇ） ４．９４重量％のスメクタイト（「ベントン（Ｂenton
e）ＥＷ」、クロノス・チタン社。 モンモリロナイ
ト、粒子サイズｄ50が２．５μｍ） ０．４９重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン（Ｄeh
ydram)１９２２」、ヘンケル社） ディスパージョンの固体分含有量：３０％ 粘度：１８００MPas 摩擦係数：１００℃（マンドレル）および１０５０℃
（管状ブランク）＝０．０７９。
【００２３】〔処方例２〕（ディスパージョン） ５４．０３重量％の黒鉛（黒鉛「ＫＳ６」、ティムカル
社） ４２．３８重量％のシリカゾル（「レヴァシル３００／
３０％」、バイエル社） ３．２５重量％のスメクタイト（「ベネトンＥＷ」、ク
ロノス・チタン社） ０．３４重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン１９２
２」、ヘンケル社） ディスパージョンの固形分含有量：２８．３％ 粘度：２８００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０９１。
社） ４２．３８重量％のシリカゾル（「レヴァシル３００／
３０％」、バイエル社） ３．２５重量％のスメクタイト（「ベネトンＥＷ」、ク
ロノス・チタン社） ０．３４重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン１９２
２」、ヘンケル社） ディスパージョンの固形分含有量：２８．３％ 粘度：２８００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０９１。
【００２４】〔処方例３〕（ディスパージョン） ６０．００重量％の黒鉛（黒鉛「ＫＳ６」、ティムカル
社） ３６．００重量％のシリカゾル（「レヴァシル３００／
３０％」、バイエル社） ３．６５重量％のスメクタイト（「ベネトンＥＷ」、ク
ロノス・チタン社） ０．３５重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン１９２
２」、ヘンケル社） ディスパージョンの固形分含有量：３１．２％ 粘度：３４００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０９３。
社） ３６．００重量％のシリカゾル（「レヴァシル３００／
３０％」、バイエル社） ３．６５重量％のスメクタイト（「ベネトンＥＷ」、ク
ロノス・チタン社） ０．３５重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン１９２
２」、ヘンケル社） ディスパージョンの固形分含有量：３１．２％ 粘度：３４００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０９３。
【００２５】〔処方例４〕（粉末） ５１．９０重量％の黒鉛（黒鉛「ＫＳ６」、ティムカル
社） ３９．７０重量％のケイ酸カリウム・アルミニウム
（「マイカＧ」、アスパンガー（Ａspanger)社。 粒子
サイズｄ50＝７μｍ） ８．００重量％のスメクタイト（「ベイナイトＭＢ３０
０Ｓ」、フォーダミン（Ｆordamin)社。 粒子サイズｄ
50＝６．５μｍ） ０．４０重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドロン１９２
２」、ヘンケル社） この粉末は、調製後、水中に分散させた。
社） ３９．７０重量％のケイ酸カリウム・アルミニウム
（「マイカＧ」、アスパンガー（Ａspanger)社。 粒子
サイズｄ50＝７μｍ） ８．００重量％のスメクタイト（「ベイナイトＭＢ３０
０Ｓ」、フォーダミン（Ｆordamin)社。 粒子サイズｄ
50＝６．５μｍ） ０．４０重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドロン１９２
２」、ヘンケル社） この粉末は、調製後、水中に分散させた。
【００２６】ディスパージョンの固体分含有量：３０％ 粘度：３９００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０８９。
【００２７】〔処方例５〕（粉末） ６７．６０重量％の黒鉛（黒鉛「ＫＳ６」、ティムカル
社） ２０．００重量％のケイ酸カリウム・アルミニウム
（「マイカＧ」、アスパンガー社） １２．００重量％のスメクタイト（「ベイナイトＭＢ３
００Ｓ」、フォーダミン社） ０．４０重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン１９２
２」、ヘンケル社） この粉末も、調製後、水中に分散させた。
社） ２０．００重量％のケイ酸カリウム・アルミニウム
（「マイカＧ」、アスパンガー社） １２．００重量％のスメクタイト（「ベイナイトＭＢ３
００Ｓ」、フォーダミン社） ０．４０重量％の泡立ち抑制剤（「デハイドラン１９２
２」、ヘンケル社） この粉末も、調製後、水中に分散させた。
【００２８】ディスパージョンの固形分含有量：２５％ 粘度：１５００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０８５。
【００２９】〔比較処方例〕（ドイツ特許No．２４５０
７１６に従う） ２０重量％の黒鉛 ９．５重量％の酢酸ビニルを主体とするポリマー混合物 １重量％のポリサッカライド ６９．５重量％の水 ディスパージョンの固体分含有量：３０％ 粘度：１５００〜３０００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０９。
７１６に従う） ２０重量％の黒鉛 ９．５重量％の酢酸ビニルを主体とするポリマー混合物 １重量％のポリサッカライド ６９．５重量％の水 ディスパージョンの固体分含有量：３０％ 粘度：１５００〜３０００MPas 摩擦係数：１００℃／１０５０℃＝０．０９。
【００３０】〔試験〕処方例１〜５および比較処方例の
潤滑剤を、個々に、金属塊の表面に設けた溝の中に適用
した。 この溝は、寸法が２０mm×２mm×２mmのもので
ある。 処理された金属をアルゴン雰囲気下に３時間、
８０℃で乾燥したのち加熱して、９０秒間に１２５０℃
まで昇温させ、この温度に３０秒間保持した後、冷却す
るにまかせた。 円板の形をした厚さ約５mmのサンプル
をこの塊から切り出し、エポキシ樹脂に封入して、２％
ナイタール（メタノール性硝酸）で処理した。
潤滑剤を、個々に、金属塊の表面に設けた溝の中に適用
した。 この溝は、寸法が２０mm×２mm×２mmのもので
ある。 処理された金属をアルゴン雰囲気下に３時間、
８０℃で乾燥したのち加熱して、９０秒間に１２５０℃
まで昇温させ、この温度に３０秒間保持した後、冷却す
るにまかせた。 円板の形をした厚さ約５mmのサンプル
をこの塊から切り出し、エポキシ樹脂に封入して、２％
ナイタール（メタノール性硝酸）で処理した。
【００３１】各サンプルを、続いて顕微鏡観察した。
その結果はつぎのとおりである：処 方 炭化物（mm） １ ０ ２ ０ ３ ０ ４ ０ ５ ０ 比較例 ０．５〜０．８
その結果はつぎのとおりである：処 方 炭化物（mm） １ ０ ２ ０ ３ ０ ４ ０ ５ ０ 比較例 ０．５〜０．８
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１０Ｎ 10:02 10:04 10:06 20:06 30:08 30:14 40:24
Claims (11)
- 【請求項１】 継目無し鋼管の製造における炭化物の形
成を防止した潤滑剤組成物であって、 ａ）５０重量％から８５重量％までの黒鉛 ｂ）２重量％から１２重量％までの、スメクタイト類か
らえらんだ粘土鉱物の１種または２種以上 c1）５重量％から４５重量％までのシリカゾル、または c2）２５重量％から４５重量％までのケイ酸カリウム・
アルミニウムからなる潤滑剤組成物。 - 【請求項２】 平均粒子サイズが１μｍから１０μｍま
での合成黒鉛を使用することを特徴とする請求項１の潤
滑剤組成物。 - 【請求項３】 スメクタイト類の粘土鉱物として、平均
粒子サイズｄ50が１μｍから１０μｍまでのモンモリロ
ナイトを使用することを特徴とする請求項１または２の
潤滑剤組成物。 - 【請求項４】 シリカゾルとして、コロイダルケイ酸Ｓ
ｉＯ2 の平均径が６nmから３０nmのものを使用すること
を特徴とする請求項１ないし３のいずれかの潤滑剤組成
物。 - 【請求項５】 ケイ酸カリウム・アルミニウムとして、
平均粒子サイズが５μｍから１０μｍのマイカ類を使用
することを特徴とする請求項１ないし４のいずれかの潤
滑剤組成物。 - 【請求項６】 ５０重量％から８５重量％までの黒鉛、
２重量％から５重量％までのスメクタイト類からえらん
だ粘土鉱物の１種または２種以上、および５重量％から
４５重量％までのシリカゾルからなる請求項１ないし４
のいずれかの潤滑剤組成物。 - 【請求項７】 固体分含有量が２０重量％から３５重量
％までの水性ディスパージョンの形態である請求項６の
潤滑剤組成物。 - 【請求項８】 ５０重量％から７５重量％までの黒鉛、
２重量％から１２重量％までの、スメクタイト類からえ
らんだ粘土鉱物の１種または２種以上、および２０重量
％から４５重量％までのケイ酸カリウム・アルミニウム
からなる請求項１ないし３および請求項５のいずれかの
潤滑剤組成物。 - 【請求項９】 固体分含有量が２５重量％から３５重量
％までの水性ディスパージョンの形態である請求項８の
潤滑剤組成物。 - 【請求項１０】 継目無し鋼管の製造において、圧延マ
ンドレルを、圧延操作に先立って請求項１ないし９のい
ずれかに記載の潤滑剤組成物で処理しておくことを特徴
とする、炭化物の生成を防止する方法。 - 【請求項１１】 継目無し鋼管の製造において、請求項
１ないし９のいずれかの潤滑剤組成物をマンドレル潤滑
剤として使用すること。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| CH158195 | 1995-05-30 | ||
| CH1581/95-5 | 1995-05-30 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325584A true JPH08325584A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=4213767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8131787A Pending JPH08325584A (ja) | 1995-05-30 | 1996-05-27 | 継目無し鋼管の製造における炭化物の形成を防止した潤滑剤組成物 |
Country Status (9)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5661116A (ja) |
| EP (1) | EP0745661B1 (ja) |
| JP (1) | JPH08325584A (ja) |
| CN (1) | CN1063478C (ja) |
| AR (1) | AR002138A1 (ja) |
| AT (1) | ATE182613T1 (ja) |
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