JPH08325308A - 水性ポリマー分散液、水性系のための該分散液からなる濃稠化剤、水中油型乳濁液、および該ポリマー分散液の製造法 - Google Patents

水性ポリマー分散液、水性系のための該分散液からなる濃稠化剤、水中油型乳濁液、および該ポリマー分散液の製造法

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JPH08325308A
JPH08325308A JP8085541A JP8554196A JPH08325308A JP H08325308 A JPH08325308 A JP H08325308A JP 8085541 A JP8085541 A JP 8085541A JP 8554196 A JP8554196 A JP 8554196A JP H08325308 A JPH08325308 A JP H08325308A
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/22Emulsion polymerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/03Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media

Abstract

(57)【要約】 【課題】 親水性モノマーの高い含量を重合導入して有
し、高い分子量ならびに高い安定性を有するポリマーの
水性ポリマー分散液を提供する。 【解決手段】 ラジカル重合可能なモノマーからなる混
合物の30〜90重量%は、水中での溶解度が選択され
た重合温度および選択された重合圧力の際に水量に対し
5重量%以上であるようなモノマーからなり、該混合物
の10〜70重量%は、同様に水中での溶解度が5重量
%未満であるようなモノマーからなり、かつラジカル水
性乳化重合の少なくとも一部分は、同様に水中での溶解
度が10重量%以下であるような含水有機溶剤からなる
分散媒体中で行なわれたものである水性ポリマー分散
液。 【効果】 1ヶ月の貯蔵後に沈殿傾向を示さず、凝集す
ることもなく、ゲル化することもない水性ポリマー分散
液が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 a)少なくとも1つのエチレン性不飽和基を有するラジ
カル重合可能なモノマーからなる混合物は該混合物に対
して30〜90重量%が、水中での溶解度が選択された
重合温度および選択された重合圧力の際に水量に対して
≧5重量%であるようなモノマーからなり(モノマー
a)、 b)該モノマー混合物は該混合物に対して10〜70重
量%が、水中での溶解度が選択された重合温度および選
択された重合圧力の際に水量に対して<5重量%である
ようなモノマーからなり(モノマーb)、かつ c)ラジカル水性乳化重合の少なくとも一部分が、水と
ともに水中での溶解度が選択された重合温度および選択
された重合圧力の際に水量に対して≦10重量%である
ような有機溶剤からなる分散媒体中で行なわれ、この場
合有機溶剤の量は、該量が一面で水相とともに溶剤相の
形成を生じさせるのに十分であり、他面、全体で重合さ
せるべきモノマーの量に対して少なくとも>20重量%
であるが、しかし、同時に分散媒体中に含有されている
水量の2倍を超えないように定められている条件下で、
該モノマー混合物をラジカル水性乳化重合法により重合
させることによって得ることができる水性ポリマー分散
液に関する。
【0002】更に、本発明は、このような水性ポリマー
分散液の製造法および該水性ポリマー分散液からなる濃
稠化剤または結合剤に関する。
【0003】
【従来の技術】水性ポリマー分散液は、水性分散媒体中
での分散相としてポリマー粒子が安定な分散液の分布で
存在して含有されている流動系である。ポリマー粒子の
直径は、一般に主に0.01〜5μmの範囲内にあり、
有利に、主に0.01〜1μmの範囲内にある。
【0004】分散液の分布の安定性は、しばしば1ヶ月
以上の時間に亘って持続するが、むしろ有利に3ヶ月以
上の時間に亘って持続する。水性ポリマー分散液のポリ
マーの容量の濃度は、一般に水性ポリマー分散液の全容
量に対して10〜70容量%である。
【0005】溶剤が蒸発した際のポリマー溶液と同様
に、水性ポリマー分散液は、水性分散媒体が蒸発した際
にポリマー被膜を形成させる性質を有しており、したが
って水性ポリマー分散液は、多種多様に、例えば皮革を
被覆する塗料または材料のための結合剤として使用され
る。
【0006】水性ポリマー分散液のもう1つの顕著な性
質は、同じポリマー含量の際にポリマー溶液と比較して
動的粘度が僅かであることにある。従って、有利には、
例えば3〜6個のC原子を有するα,β−モノエチレン
性不飽和カルボン酸を重合導入して含有しているような
親水性モノマーの高められた含量を有するポリマーの水
性ポリマー分散液は、濃稠化剤分散液として使用され
る。即ち、ポリマーは、酸の水性媒体中で比較的僅かな
動的粘度で生じる分散液の分布で製造される。更に、使
用者にとって、この低い粘度の水性ポリマー分散液は、
pH値を高めることによって高い粘度に濃稠化する作用
を有する水溶液に変換することができる(例えば、ドイ
ツ連邦共和国特許第1164095号明細書、ドイツ連
邦共和国特許第1264945号明細書、ドイツ連邦共
和国特許第1258721号明細書、ドイツ連邦共和国
特許第1546315号明細書およびドイツ連邦共和国
特許第1257752号明細書参照)。このような水性
濃稠化剤分散液の分散されたポリマーは、しばしば他の
親水性モノマーを付加的に界面活性剤モノマーとして重
合導入して含有する。本明細書中で、“界面活性剤のモ
ノマー”の概念は、両親媒性の界面活性剤を意味し、こ
れは、少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有しかつ
酸化アルキレン(これは、一般に2個および/または3
〜8個のC原子を有する)、殊に酸化エチレンおよび/
または酸化プロピレンを、少なくとも1個のエチレン性
不飽和基を有し移動性プロトン(ブレンステッド酸の意
味における酸水素)を有する適当な化合物に付着させる
ことによって得ることができる。このような移動性プロ
トンは、例えばヒドロキシル基またはカルボキシル基を
有する。また、前記の界面活性剤のモノマーは、オリゴ
アルキレングリコールエーテルと移動性プロトンを含有
し少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する化合
物との縮合生成物として包括することができる。他の界
面活性剤のモノマーは、少なくとも1個のエチレン性不
飽和結合およびイソシアネート基を有する化合物へのオ
リゴアルキレングリコールエーテルの付加生成物として
包括することができる。通常、界面活性剤のモノマー
は、少なくとも1つの親水性ポリエーテル基とともに少
なくとも1個の疎水性基を有し、このことは、一緒に役
割を演じる場合に界面活性剤の性質を制限することにな
る。
【0007】親水性のポリエーテル基は、通常、水中で
の界面活性剤のモノマーの溶解度にとって重要なもので
あるが、これとは異なり、疎水性基は、会合体を形成す
る傾向にあり、それによって濃稠化作用を惹起しうる。
【0008】当業者は、原理的に水性二次分散液の場合
の水性ポリマー分散液と水性一次分散液の場合の水性ポ
リマー分散液とを区別している。水性二次分散液は、製
造の際にポリマーが水性分散媒体の外側に、例えば適当
な非水性溶剤の溶液で存在するように製造されるような
ものである。引続き、この溶液は、水性分散媒体中に移
され、かつ分散下に溶剤は、一般に蒸留により分離され
る。
【0009】これに対して、水性一次分散液は、少なく
とも1個のエチレン性不飽和基を有するモノマーからな
るポリマーがラジカル水性乳化重合法により直接分散液
の分布で存在して水性分散媒体それ自体中に製造される
ようなものである。
【0010】このラジカル水性乳化重合法は、しばしば
これまでにも記載されており、したがって当業者にとっ
て十分に周知のものである(例えば、Encyclopedia of
Polymer Science and Engineering, 第8巻、第659
頁以降(1987);D.C. Blackly 著、High Polymer
Latices, 第1巻、第35頁以降(1966);H. Wars
on, The Applications of Synthetic Resin Emulsions,
第246頁以降、第5章(1972);D. Diederich
著、Chemie zu unserer Zeit 24, 第135〜142頁
(1990);ドイツ連邦共和国特許出願公開第400
3422号明細書および Dispersionen synthetischer
Hochpolymere, F. Hoelscher, Springer Verlag, Berli
n (1969)参照)。
【0011】別のラジカル重合法とは異なり、ラジカル
水性乳化重合法の重要な利点は、特に高い分子量を有す
るポリマーを生じることにあり(例えば、High Polyme
r, 第IX巻、Emulsion Polymerisation, Interscience
Publisher, Inc., New York(1965), 第15/16頁参
照)、このことは、例えば濃稠化剤分散液の場合には、
有利である。それというのも、記載されたモノマー組成
物の場合には、分子量が高められることにより一般に濃
稠化作用が促進されるからである。
【0012】しかし、少なくとも1個のエチレン性不飽
和基を有するモノマーからなる混合物をラジカル水性乳
化重合させる公知方法の欠点は、重合させるべきモノマ
ー混合物中で親水性のモノマー(高められた水溶性を有
するモノマー)の含量が増大するにつれて、生じる分子
量の高さがもはや満足なものではなくなるということに
ある。もう1つの欠点は、重合させるべきモノマー混合
物中の親水性モノマーの含量が増大するにつれて、ラジ
カル水性乳化重合法がもはやしばしば十分には成果を挙
げて実施することができず、即ち有利に高められた凝集
物含量を有する水性ポリマー分散液が得られるかまたは
安定な水性ポリマー分散液の代わりに凝集系が得られる
ことにある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、親水性モノマーの高められた含量を重合導入して有
し、高められた分子量ならびに高められた安定性を有す
るポリマーの水性ポリマー分散液を提供することであっ
た。更に、本発明の課題は、このような水性ポリマー分
散液の製造法を提供することであった。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題の解決のため、
冒頭に記載した水性ポリマー分散液が見い出された。
【0015】この場合には、最も近い公知技術水準とし
ての欧州特許出願公開第190892号明細書の記載か
ら出発することができた。この欧州特許出願公開明細書
の記載は、少なくとも1つのα,β−モノエチレン性不
飽和界面活性剤モノマー、少なくとも1つのα,β−モ
ノエチレン性不飽和カルボン酸および少なくとも1つの
非イオン性エチレン性不飽和モノマーをラジカル水性乳
化重合法により、ラジカル水性乳化重合の少なくとも一
部分が、水とともに水中で減少された溶解度を有する有
機溶剤からなる分散媒体中で行なわれるという条件下で
重合させることによって得ることができる水性ポリマー
分散液に関する。このような水性ポリマー分散液は、欧
州特許出願公開第190892号明細書の記載によれ
ば、満足な方法で得ることができる。更に、欧州特許出
願公開第190892号明細書の記載から、この場合に
生じる水性ポリマー分散液が高められた濃稠化作用を有
する水性濃稠化剤分散液(pHの増大を生じる濃稠化作
用)として適当であることは、公知であった。
【0016】しかし、欧州特許出願公開第190892
号明細書に教示の欠点は、この教示により得られるそり
生成物の高められた濃稠化作用が、有機溶剤が同時に存
在することにより界面活性剤モノマーの特に同様の重合
導入が制限されることに帰因することにある(欧州特許
出願公開第190892号明細書第6頁第23行ないし
第7頁第10行参照)。分散液ポリマーの高められた分
子量との関連については、欧州特許出願公開第1908
92号明細書には見い出せない。その上、欧州特許出願
公開第190892号明細書の教示により、共用すべき
有機溶剤の量は、全部の重合すべきモノマーの量に対し
て最大で20重量%に制限されている(例えば、欧州特
許出願公開第190892号明細書第3頁第27行)。
よりいっそう高い溶剤含量は、欧州特許出願公開第19
0892号明細書の教示によれば、生じる分散液ポリマ
ーの濃稠化作用の低下を生じる(欧州特許出願公開第1
90892号明細書第18頁第1行もしくは第5行)。
更に、米国特許第4421902号明細書、米国特許第
4423199号明細書、米国特許第4384096号
明細書および米国特許第4429097号明細書の記載
は、公知技術を形成する。しかし、これらの米国特許明
細書の記載によって形成される公知技術の欠点は、水性
分散媒体が有機溶剤を包含しないことにある。
【0017】前記の背景に対して、課された課題の本発
明による解決は、驚異的なものである。
【0018】特に、水中での本発明により共用すべき有
機溶剤の溶解度は、選択された重合温度および選択され
た重合圧力で水量に対して8重量%以下または6重量%
以下または4重量%以下または1重量%以下である。
【0019】本発明により共用すべき有機溶剤の量は、
重合させるべきモノマーの全体量に対して一般に500
重量%以下である。
【0020】特に、本発明により共用すべき有機溶剤の
相応する関係量は、30〜150重量%、特に有利に4
0〜100重量%である。水性分散媒体の含水量は、本
発明によれば、相応する方法で一般に40〜900重量
%、有利に40〜500重量%である。溶剤含量は、全
部の分散媒体の量に対して一般に少なくとも5重量%で
あるが、しかし、通常は、50重量%以下、有利に10
〜20重量%である。
【0021】本発明により共用すべき適当な有機溶剤の
例は、鎖状(分枝鎖状または非分枝鎖状)または環式飽
和炭化水素、例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、シクロペンタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサンおよびパラフィン油、芳
香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレンお
よびイソプロピルベンゼン、ハロゲン化炭化水素、例え
ば塩化メチレン、クロロベンゼンまたは1,1,1−ト
リクロロエタン、ジアルキルエーテル、例えば第三ブチ
ルメチルエーテルまたはイソブチルメチルエーテル、C
〜C20−アルカンカルボン酸からのエステルおよび
1価のC20−アルカノール、例えば蟻酸メチルエ
ステル、蟻酸エチルエステル、蟻酸プロピルエステル、
酢酸メチルエステル、酢酸エチルエステル、酢酸プロピ
ルエステル、酢酸ブチルエステル、酢酸アミルエステ
ル、プロピオン酸メチルエステル、エチルヘキサン酸エ
チルヘキシルエステル、イソプロピルパルミチン酸エス
テルまたはイソプロピルミリスチン酸エステル、5個以
上の炭素原子を有するケトン、例えばジエチルケトン、
3個よりも多い炭素原子を有する1価アルカノール、例
えばn−ブタノール、n−ペンタノール、イソペンタノ
ール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、イソオ
クタノール、n−オクタノール、イソデカノールまたは
n−ドデカノールである。勿論、前記の溶剤の混合物を
使用することもできる。
【0022】本発明によるラジカル水性乳化重合の終結
後、共用された有機溶剤は、生じる水性ポリマー分散液
から有利に分離される。従って、有利には、有機溶剤と
して、沸点が1atmの圧力で150℃以下、特に有利
に100℃以下であるようなものが使用される。溶剤を
分離するのに適当な方法は、常用の蒸留法、水蒸気蒸留
法、ストリッピング法、吸着法、限外濾過法または透析
法である。溶剤の概念は、ラジカル水性乳化重合に関連
して本質的に不活性の挙動を取る化合物が重要であるこ
とを含む。
【0023】モノマーa)は、水中での溶解度が選択さ
れた重合温度および選択された重合圧力の際に水量に対
して5重量%以下であるようなものである。即ち、選択
された重合温度および選択された重合圧力の際に相応し
てモノマーa)5重量%が水中に撹拌混入され、こうし
て光学的に均質の透明相が形成され、この透明相の光学
的に均質な作用は、モノマーと水との同一の屈折率に基
づくものではなく、2つの物質の緊密な混合の結果生じ
たものである。
【0024】モノマーa)としては、例えばα,β−モ
ノエチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレ
イン酸、マレイン酸もしくはフマル酸の半エステル、例
えばマレイン酸モノメチルエステル、フマル酸モノメチ
ルエステル、マレイン酸モノエチルエステル、フマル酸
モノエチルエステル、マレイン酸モノブチルエステルお
よびフマル酸モノブチルエステル、少なくとも1個のホ
スホン酸基または少なくとも1個のスルホン酸基を有す
るモノエチレン性不飽和化合物、例えばビニルホスホン
酸、ナトリウム−ビニルスルホネート、ナトリウム−ス
チレンスルホネートまたはアクリルアミドプロパンスル
ホン酸、少なくとも1個のスルフェートエステル基を有
するモノエチレン性不飽和化合物、例えばカリウム−ス
ルフェートプロピルメタクリレートまたはアンモニウム
スルフェートエチルメタクリレート、α,β−モノエチ
レン性不飽和カルボン酸のアミドおよびその誘導体、例
えばアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、3−アクリルアミド−3−メチル
−酪酸、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、N−メチロール(メト)アクリルアミド、N,N−
ジメチル−N−メタクリルアミドプロピル−N−(3−
スルホプロピル)アンモニウム−ベタインまたは10−
アクリルアミドウンデカン酸、アクリル酸もしくはメタ
クリル酸と多価アルコールとのヒドロキシエステル、例
えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレートまたはブタンジオール
モノアクリレート、またモノマー、例えばモノメタクロ
イルオキシエチルフタレート、モノメタクロイルオキシ
エチルスクシネート、ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルア
ミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタク
リレート、四級化アンモニウム(メト)アクリレート、
例えばN−トリメチルアンモニウムエチルアクリレート
またはN−トリエチルアンモニウムエチルアクリレート
ならびにN−トリメチルアンモニウムメチルメタクリレ
ートまたはN−トリエチルアンモニウムメチルメタクリ
レート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラク
タム、N−ビニルイミダゾール、N−C〜C10−ア
ルキル−N´−ビニルイミダゾリウム化合物、例えばN
−メチル−N´−ビニルイミダゾリウム−クロリド、N
−エチル−N´−ビニルイミダゾリウム−クロリドまた
はN−ブチル−N´−ビニルイミダゾリウム−クロリ
ド、N−メチル−N´−ビニルイミダゾリウム−ブロミ
ド、N−エチル−N´−ビニルイミダゾリウム−ブロミ
ドまたはN−ブチル−N´−ビニルイミダゾリウム−ブ
ロミド、またはN−メチル−N´−ビニルイミダゾリウ
ム−メトスルフェート、N−エチル−N´−ビニルイミ
ダゾリウム−メトスルフェートまたはN−ブチル−N´
−ビニルイミダゾリウム−メトスルフェート、1−ビニ
ル−2−メチルビニルイミダゾール、4−ビニルピリジ
ンおよび2−ビニルピリジンまたはN−ビニルホルムア
ミドがこれに該当する。
【0025】酸性基または塩基性基を有するモノマー
a)は、適当な酸もしくは塩基を用いての中和によって
製造された塩の形で使用することもできる。中和に適当
な塩基は、例えばアルカリ金属水酸化物、アンモニアま
たは有機アミンである。中和するのに適当な酸は、鉱
酸、例えば硫酸、塩酸または燐酸ならびに1〜4個のC
原子を有する有機酸、例えば蟻酸、酢酸、クエン酸また
は酒石酸である。
【0026】更に、適当なモノマーaは、界面活性剤モ
ノマーである。そのものとしては、例えば一般式
(I):
【0027】
【化1】
【0028】有利な界面活性剤モノマーは、一般式(I
I):
【0029】
【化2】
【0030】〔式中、RはC12〜C30−アルキ
ル、C12〜C30−アラルキル、C12〜C −ア
ルキルアリールまたはC12〜C30−アルキルアラル
キルである〕で示される全てのものである。
【0031】更に、有利な界面活性剤モノマーは、一般
式(III):
【0032】
【化3】
【0033】〔式中、mは13〜21である〕で示され
る全てのものである。
【0034】殊に、適当な界面活性剤モノマーは、米国
特許第4429097号明細書、米国特許第43840
96号明細書、米国特許第4421902号明細書、米
国特許第4423199号明細書および欧州特許出願公
開第190892号明細書に記載のものである。
【0035】モノマーa)の含量は、重合させるべきモ
ノマーの全体量に対して有利に少なくとも40重量%、
有利に少なくとも50重量%に達する。しかし、この含
量は、通常、80重量%以下、有利に70重量%以下で
ある。好ましいモノマーa)は、水中での溶解度が選択
された重合温度および選択された重合圧力の際に15重
量%以上、特に30重量%以上、特に有利に50重量%
以上であるようなものである。
【0036】特に有利なモノマーa)は、アクリル酸お
よびメタクリル酸である。有利には、モノマーa)の全
体量の少なくとも50重量%、特に少なくとも70重量
%は、アクリル酸および/またはメタクリル酸からな
る。残りのモノマーa)は、有利に界面活性剤モノマー
である。特に有利な界面活性剤モノマーは、ポリグリコ
ールエーテル基中に15〜35個の酸化エチレン単位を
有するステアリル−ポリグリコールエーテル−メタクリ
レートである。
【0037】モノマーa)の群の溶解度の要求を満足さ
せない界面活性剤モノマー(重合圧力および重合温度の
際に水中での溶解度5重量%以上)は、モノマーbとし
て共重合されていてもよい。
【0038】更に、モノマーb)としては、スチレンお
よびその誘導体、例えばα−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−クロロメチルスチレン、p−ブチルス
チレン、p−エチルスチレンまたはp−クロロスチレ
ン、ハロゲン化されたモノエチレン性不飽和化合物、例
えば塩化ビニル、塩化ビニリデンまたは弗化ビニリデ
ン、2〜30個、殊に2〜10個のC原子を有する直鎖
状または分枝鎖状アルカンカルボン酸のビニルエステ
ル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン
酸ビニル、ネオオクタン酸ビニルエステル、ネオノナン
酸ビニルエステル、ネオデカン酸ビニルエステル、共役
ポリ不飽和化合物、例えばブタジエンまたはイソプレ
ン、アルキル基が1〜30個のC原子を有するようなビ
ニルアルキルエーテル、例えばビニルオクタデシルエー
テル、またアクリロニトリル、メタクリロニトリル、3
〜30個のC原子を有する1−アルケン、アルキル基が
4〜30個のC原子を有するようなN−アルキルアクリ
ロアミドまたはN−アルキルメタクリロアミド、例えば
N−第三ブチルアクリロアミド、N−第三オクチルアク
リロアミドまたはN−ウンデシルメタクリロアミド、ア
クリル酸またはメタクリル酸からのエステルおよび1〜
25個のC原子を有するアルカノール、例えばメチルア
クリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、イソブチルアクリレート、第三ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、イソボルニルアクリレート、ステアリルアクリ
レートおよび相応するメタクリルエステル、またフェノ
キシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレートまた
はペルフルオルエチルアクリレートがこれに該当する。
【0039】有利なモノマーb)は、スチレン、2〜3
0個のC原子を有するアルカンカルボン酸のビニルエス
テル、ならびにアルキル基中に1〜10個のC原子を有
するアルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレー
トまたはこれらのモノマーの混合物である。一般に、水
中での溶解度が重合圧力および重合温度の際にメチルア
クリレートの相応する溶解度に等しいかまたはこの相応
する溶解度よりも僅かであり、さらに有利にエチルアク
リレートの相応する溶解度と等しいかまたはこの相応す
る溶解度よりも僅かであるようなモノマーb)が好まし
い。
【0040】通常、水性ポリマー分散液の被膜化の内部
強度を高めるモノマー、所謂架橋作用を有するモノマー
は、モノマーa)であってもモノマーb)であってもよ
い。通常、このようなモノマーは、少なくとも1個のエ
ポキシ基、ヒドロキシ基、N−メチロール基、カルボニ
ル基または少なくとも2個の非共役エチレン性不飽和二
重結合を有する。通常、このモノマーは、重合させるべ
きモノマーの全体量に対して10重量%以下、特に5重
量%以下の量で重合導入される。
【0041】このようなモノマーの例は、ジビニルベン
ゼン、ジビニルエチレン尿素、ジアリル酒石酸ジアミ
ド、メチレンビスアクリロアミド、アクリル酸またはメ
タクリル酸と多価アルコールとのエステル、例えばエチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリトリット、ネオペンチルグリ
コール、ビスフェノール−A、グリセリンまたは1分子
当たり少なくとも2個のエステル単位を有するプロパン
ジオール、アクリル酸またはメタクリル酸のアリルエス
テル、トリビニルシクロヘキサン、トリアリルトリアジ
ントリオン、トリメチロールプロパンのアリルエーテ
ル、ペンタエリトリットおよび1分子当たり少なくとも
2個のアリルエーテル単位を有するサッカロース、ジヒ
ドロジシクロペンタジエニルアクリレート、ジヒドロジ
シクロペンタジエニルメタクリレート、N−アリルメタ
クリルアミド、N,N−ジアリル酒石酸ジアミドまたは
ジアリルフタレートである。特に有利なのは、ジビニル
ベンゼン、アクリル酸またはメタクリル酸のアリルエス
テル、1,4−ブタンジオールジアクリレートまたは
1,4−ブタンジオールジメタクリレートである。
【0042】通常、本発明による方法の場合には、当該
モノマーb)の溶解度は、本発明による方法で関与した
モノマーb)の全体量が選択された重合温度および選択
された重合圧力の際に分散媒体の水性含量中で完全には
可溶性ではないようにして得られている。
【0043】ラジカル重合開始剤としては、本発明によ
る方法にとって、光および熱の作用下でラジカル水性乳
化重合を開始させる状態にある全てのものがこれに該当
する。この場合には、過酸化物ならびにアゾ化合物が重
要である。勿論、酸化還元開始剤系も当てはまる。この
酸化還元開始剤系は、水中で良好に可溶性であっても僅
かに可溶性であってもよい。特に、ペルオキソ二硫酸お
よび/またはそのアルカリ金属塩および/またはそのア
ンモニウム塩ラジカル開始剤として使用することができ
る。また、過酸化水素または第三ブチルヒドロペルオキ
シドも適当である。ラジカル重合開始剤の使用量は、重
合させるべきモノマーの全体量に対して一般に0.1〜
5重量%である。勿論、本発明によるラジカル水性乳化
重合は、放射線によって開始させることもできる。
【0044】通常、本発明によるラジカル水性乳化重合
の範囲内で、製造される水性ポリマー分散液の安定性を
保証する分散剤が共用される。この分散剤それ自体とし
ては、ラジカル水性乳化重合の実施に通常使用される保
護コロイドならびに乳化剤がこれに該当する。
【0045】適当な保護コロイドは、例えばポリビニル
アルコール、セルロース誘導体またはビニルピロリドン
を含有するコポリマーである。他の適当な保護コロイド
は、ホウベン−ワイル(Houben-Weyl)、メトーデン・
デア・オルガニッシェン・ヒェミー(Methoden der org
anischen Chemie), 第XIV/1巻、マクロモレクラ
ーレ・シュトッフェ(Makromolekulare Stoffe), Geor
g-Thieme-Verlag社(Stuttgart)、1961、第411
〜420頁に詳細に記載されている。勿論、乳化剤およ
び/または保護コロイドからなる混合物を使用すること
もできる。
【0046】特に、分散剤としては、専ら相対的分子量
が特に1000未満であるような乳化剤が使用される。
この乳化剤は、陰イオン性、陽イオン性または非イオン
性の性質を有していてよい。勿論、界面活性剤の混合物
を使用する場合には、個々の成分は相容性でなければな
らず、このことは、疑わしい場合には、手にとって微少
量で予備試験を行なってもよい。一般に、陰イオン性乳
化剤は、互いに相容性であり、かつ非イオン性乳化剤と
相容性である。同様のことは、陽イオン性乳化剤にも当
てはまり、一方で陰イオン性乳化剤と陽イオン性乳化剤
とは、多くの場合に互いに非相容性である。常用の乳化
剤は、脂肪酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および
アミン塩、エトキシル化モノ−アルキルフェノール、ジ
−アルキルフェノールおよびトリ−アルキルフェノール
(EO度:3〜100、アルキル基:C〜C12)、
エトキシル化脂肪アルコール(EO度:3〜100;ア
ルキル基:C〜C18)、ならびにアルキルスルフェ
ートのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩(アルキル
基:C〜C16)、エトキシル化アルカノールの硫酸
半エステルのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩(E
O度:1〜70、アルキル基:C12〜C18)および
エトキシル化アルキルフェノールの硫酸半エステルのア
ルカリ金属塩およびアンモニウム塩(EO度:3〜10
0、アルキル基:C〜C12)、アルキル基スルホン
酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩(アルキル
基:C12〜C18)およびアルキルアリールスルホン
酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩(アルキル
基:C〜C18)である。他の適当な乳化剤、例えば
スルホ琥珀酸は、ホウベン−ワイル(Houben-Weyl)、
メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヒェミー(Meth
oden der organischen Chemie), 第XIV/1巻、マ
クロモレクラーレ・シュトッフェ(Makromolekulare St
offe), Georg-Thieme-Verlag社(Stuttgart)、196
1、第192〜208頁、またはヘンシュ(R. Hensc
h)著、ウルマンス・エンサイクロペディア・オブ・イ
ンダストリアル・ケミストリー(Ullmann's Encycloped
ia of IndustrialChemistry,第5版、1987、第A
9巻、第297〜339頁、またフリック(E.W. Flic
k), インダストリアル・サーファクタンツ(Industria
l Surfactants),ノイズ社(Noyes)(Park Ridage)、
1988、またはポーター(M.R. Porter), ハンドブ
ック・オブ・サーファクタンツ(Handbook of Surfacta
nts),チャップマン アンド ホール社(Chapmann & H
all)(New York)1991に記載されている。
【0047】殊に、HLB値が8よりも大きいような乳
化剤も適当である。HLBは、乳化剤の“親水親油バラ
ンス”についての略符号として表わされ、かつ乳化剤の
親水性基の作用と親油性基の作用とが互いに平衡である
ことを含んでいる。この概念の1つの定義は、例えば
“ダス・アトラス・ハーエルベー−ジステム(Das Atla
s HLB-System)”、アトラス ヒェミー社(Atlas Chem
ie)、EC 10 G1971年7月、およびジャーナ
ル・オブ・ザ・ソサイエティ・オブ・コズメティック・
ケミスツ(Journal of the Society of Cosmetic Chemi
sts), 第1巻、第311頁(1949)のグリフィン
(W.C. Griffin)著、クラスフィケーション・オブ・サ
ーフェス・アクティブ・エイジェンツ(Classification
of Surface Active Agents)に記載されている。
【0048】一般に、使用される分散剤の量は、ラジカ
ル重合させるべきモノマーに対して0.5〜20重量
%、特に0.5〜10重量%、特に有利に0.5〜5重
量%である。しかし、本発明による直接的な目的化合物
は、自体乳化性ポリマー、即ち同じ符号の電荷の反発に
基づいて安定化を生じさせることができるイオン性基を
有するポリマーの水性ポリマー分散液をも包含する。有
利に、本発明による直接的な目的生成物は、陰イオン性
の安定化(殊に、陰イオン性分散剤)を示す。しかし、
陽イオン活性化合物、例えば脂肪アミン、四級アンモニ
ウム化合物または四級化ピリジン、モルホリンまたはイ
ミダゾリンを使用することもできる。
【0049】本発明による方法は、減少された圧力で
も、常圧(1atm)でも高められた圧力でも実施する
ことができる。典型的には、本発明によるラジカル水性
乳化重合の際の圧力は、0.8〜15atmである。特
に、常圧で重合は行なわれる。
【0050】有利には、本発明によるラジカル水性乳化
重合は、不活性ガスの雰囲気下で撹拌しながら実施され
る。重合温度は、一般に0〜160℃、有利に40〜1
60℃、特に50〜120℃である。
【0051】必要に応じて、本発明による乳化ポリマー
の分子量は、本発明によるラジカル水性乳化重合の間に
分子量を調節する化合物を共存させることによって減少
させることができる。適当な分子量調節剤は、例えばハ
ロゲン化化合物、例えば四塩化メタン、クロロホルム、
ブロモトリクロロメタン、アリル化合物、例えばアリル
アルコールまたは2,5−ジフェニル−1−ヘキセン、
アルデヒド、蟻酸または蟻酸エステルである。特に好適
な分子量調節剤は、硫黄を化学的に結合させた形で含有
する化合物、例えば無機亜硫酸水素、亜硫酸塩、二亜硫
酸塩および亜二チオン酸塩または有機硫化物、二硫化
物、ポリ硫化物、スルホキシド、スルホンおよびメルカ
プト化合物である。有利には、分子内に2〜30個の炭
素原子を有するメルカプトアルコール、メルカプトカル
ボン酸およびメルカプトアルケン、例えば2−メルカプ
トエタノール、1,3−メルカプトエタノール、3−メ
ルカプトプロパン−1,2−ジオール、1,4−メルカ
プトブタノール、システイン、メルカプト酢酸、3−メ
ルカプトプロピオン酸、メルカプト琥珀酸、n−ブチル
メルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン、n−ドデシ
ルメルカプタンまたは第三ドデシルメルカプタンが使用
される。分子量を調節する化合物を共用する場合には、
この化合物は、重合させるべきモノマーに対して0.1
〜15重量%、特に0.1〜5重量%の量で使用され
る。
【0052】本発明により得ることができる水性コポリ
マー分散液は、例えば望ましくない不純物の含量を減少
させるために、固有の製造に過程に続けて他の処理過程
を行なうことができる。このような処理過程は、例えば
後重合法、水蒸気蒸発処理、水相の部分的蒸留またはス
トリッピング法であることができる。しかし、別の処理
過程、例えば濾過法、乾燥法または凝集法を行なうこと
もできる。
【0053】勿論、本発明により得られた水性ポリマー
分散液それ自体に、常用の助剤、例えば錯形成剤、消泡
剤、保存剤、腐蝕防止剤、ラジカル捕捉剤、酸化防止
剤、酸または塩基を添加することができる。
【0054】本発明による水性ポリマー分散液は、例え
ばポリマー配合物の全成分をポリマー容器中に装入し、
かつ引続きポリマー温度に加熱させることによって得る
ことができる。しかし、異なる成分または全成分を反応
の経過中に、場合によっては互いに異なる時間内で部分
的または全体的にポリマー容器に供給することができる
(流し込み法)。しかし、供給は、空間的に別個の供給
管を介して行なうことができるが、しかし、場合によっ
て空間的に統一して行なうこともできる。
【0055】有利には、本発明による水性ポリマー分散
液は、供給法により、ラジカルポリマー開始剤の全体量
を水中に装入し、この装入物質を重合温度に加熱し、引
続き重合(温度)を維持しながら重合すべきモノマー、
有機溶剤、水および全部の分散剤を含有する水性乳濁液
を連続的に、使用量に応じて重合容器中に流れ込ませ
る。しかし、勿論、例えば重合開始剤を、例えば水溶液
として、空間的に別個の供給管を介してモノマーと同時
に供給させることもできる。また、分散剤の一部は、重
合容器中に装入することもできる。
【0056】本発明にとって本質的なことは単に、水性
溶剤相とともになお1つの有機溶剤相を含む分散媒体中
の重合させるべきモノマーの少なくとも一部を重合させ
ることであり、この場合溶剤の量は、重合させるべきモ
ノマーの全体量に対して20重量%を超える。特に、重
合は、重合させるべきモノマーの全体量の少なくとも5
0重量%または少なくとも75重量%または100重量
%で、水性の溶剤相とこのような有機溶剤相とからなる
分散媒体中で行なわれる。
【0057】本発明による水性ポリマー分散液は、一般
に水性系を濃稠化するため、殊に水中油型乳濁液の濃稠
化のために、例えば化粧品の目的に使用するのに適当で
ある。この場合、油としては、殊にパラフィン油、エス
テル油(例えば、イソプロピルミリステート)または天
然油、例えばヒマワリ油、落花生油またはジョジョバ油
がこれに該当する。
【0058】通常、このような水中油型乳濁液は、その
全体量に対して添加された本発明による水性ポリマー分
散液0.2〜10重量%を含有する。
【0059】
【実施例】
種々の本発明による水性ポリマー分散液Diおよび比較
分散液VDiの製造 D1:重合容器中に水485gおよびナトリウムペルオ
キソジスルフェート0.75gを装入し、かつ撹拌しな
がら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引続き、この重
合容器に80℃を維持しながら水114g、エトキシル
化ラウリルアルコール(エトキシル化度:2)の硫酸半
エステルのナトリウム塩5.5g=乳化剤1、メタクリ
ル酸105g、エチルアクリレート30gおよび酢酸エ
チルエステル75gからなる撹拌した供給物質を3時間
で連続的に供給した。供給の終結後、なお3時間80℃
を維持しながら撹拌を行なった。引続き、酢酸エチルエ
ステルを蒸留により分離した。21重量%の固体含量を
有する水性ポリマー分散液が得られた。分散されたポリ
マー粒子の重量平均の直径は、357nmであった(散
乱光による測定)。
【0060】VD1:D1と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステルを添加しなかった。重合配合物
は、重合の間に凝集した。
【0061】D2:重合容器中に水485gおよびナト
リウムペルオキソジスルフェート0.75gを装入し、
かつ撹拌しながら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引
続き、この重合容器に80℃を維持しながら水114
g、乳化剤1 5.5g、メタクリル酸120g、エチ
ルアクリレート30gおよびナトリウム−スチレンスル
ホネート1.5gならびに酢酸エチルエステル75gか
らなる撹拌した供給物質を3時間で連続的に供給した。
供給の終結後、なお3時間80℃を維持しながら撹拌を
行なった。引続き、酢酸エチルエステルを蒸留により分
離した。21.9重量%の固体含量を有する水性ポリマ
ー分散液が得られた。分散されたポリマー粒子の重量平
均の直径は、377nmであった(散乱光による測
定)。
【0062】VD2:D2と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステルを添加しなかった。重合配合物
は、重合の間に凝集した。
【0063】D3:重合容器中に水450gおよびナト
リウムペルオキソジスルフェート0.80gを装入し、
かつ撹拌しながら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引
続き、この重合容器に80℃を維持しながら水150
g、乳化剤1 5g、メタクリル酸75g、スチレン7
5gおよび酢酸エチルエステル75gからなる撹拌した
供給物質を3時間で連続的に供給した。供給の終結後、
なお3時間80℃を維持しながら撹拌を行なった。引続
き、酢酸エチルエステルを蒸留により分離した。その後
に、水性ポリマー分散液をポリアミド濾網(目開き:1
20μ)を介して濾過した。21.9重量%の固体含量
を有しかつ1ヶ月の貯蔵後に沈殿傾向を示さない水性ポ
リマー分散液を得た。分散されたポリマー粒子の重量平
均の直径は、84nmであった(散乱光による測定)。
分散されたポリマー(23℃、テトラヒドロフラン中の
0.1重量%の溶液)のK値は、66.3であった。
【0064】このK値は、DM?IN53726と同様
に測定される相対粘度数である。このK値は、純粋な溶
剤中でのポリマーの溶液に対する該溶剤の流速を含んで
おり、かつポリマーの平均分子量を特性決定するもので
ある。この場合、高いK値は、高い平均分子量に相当す
る(Cellulosechemie, 第13巻(1932)、第58
〜64頁、およびKirk-Othmer, Encyclopedia of Chemi
cal Technology, 第23巻、第967〜968頁参
照)。
【0065】VD3:D3と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステルを添加しなかった。重合配合物
は、重合の間に一部が凝集した。凝集しなかった含量
は、粗大粒子の懸濁液からなり、急速に沈殿した。
【0066】D4:重合容器中に水450gおよびナト
リウムペルオキソジスルフェート0.75gを装入し、
かつ撹拌しながら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引
続き、この重合容器に80℃を維持しながら水150
g、乳化剤1 5g、メタクリル酸90g、エチルアク
リレート60gおよび酢酸エチルエステル75gからな
る撹拌した供給物質を3時間で連続的に供給した。供給
の終結後、なお3時間80℃を維持しながら撹拌を行な
った。引続き、酢酸エチルエステルを蒸留により分離し
た。21重量%の固体含量を有する水性ポリマー分散液
を得た。分散されたポリマー粒子の重量平均の直径は、
266nmであった(散乱光による測定)。
【0067】分散されたポリマー(23℃、テトラヒド
ロフラン中の1重量%の溶液)のK値は、22.3であ
った。
【0068】VD4:D4と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステルを添加しなかった。重合配合物
は、ゲル化した。
【0069】D5:重合容器中に水485gおよびナト
リウムペルオキソジスルフェート0.40gを装入し、
かつ撹拌しながら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引
続き、この重合容器に80℃を維持しながら水114
g、乳化剤1 5.5g、メタクリル酸30g、アクリ
ル酸30g、メチルアクリレート75g、ステアリル−
ポリグリコールエーテル−メタクリレート15g(EO
度:25)および酢酸エチルエステル150gからなる
撹拌した供給物質を3時間で連続的に供給した。供給の
終結後、なお1時間80℃を維持しながら撹拌を行なっ
た。引続き、この反応混合物に10重量%の水酸化ナト
リウム水溶液38.2gを添加した。その後に、酢酸エ
チルエステルを80℃で3時間の間に弱い窒素流下に蒸
留により分離した。17.7重量%の固体含量を有する
水性ポリマー分散液を得た。分散されたポリマー粒子の
重量平均の直径は、349nmであった。
【0070】VD5:D5と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステルを添加しなかった。重合配合物
は、ゲル化した。
【0071】D6:重合容器中に水450gおよびナト
リウムペルオキソジスルフェート0.3gを装入し、か
つ撹拌しながら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引続
き、この重合容器に80℃を維持しながら水149g、
乳化剤1 5.5g、メタクリル酸60g、エチルアク
リレート82.5g、ステアリル−ポリグリコールエー
テル−メタクリレート7.5g(EO度:25)および
シクロヘキサン75gからなる撹拌した供給物質を3時
間で連続的に供給した。供給の終結後、なお2時間80
℃を維持しながら撹拌を行なった。その後に、シクロヘ
キサン蒸留により分離した。20.1重量%の固体含量
を有する水性ポリマー分散液を得た。分散されたポリマ
ー(23℃、テトラヒドロフラン中の0.1重量%の溶
液)のK値は、99.9であった。
【0072】D7:D6と同様に行なったが、しかし、
シクロヘキサン75gの代わりに有機溶剤として酢酸エ
チルエステル75gを使用した。19.8重量%の固体
含量を有する水性ポリマー分散液を得た。分散されたポ
リマー(23℃、テトラヒドロフラン中の0.1重量%
の溶液)のK値は、117であった。1重量%の固体含
量に希釈された生じる水性ポリマー分散液100ml
は、NaOH 0.2gの添加後に18Pa.sのブル
ックフィールド粘度を有していた。
【0073】VD6:D6と同様に行なったが、しか
し、シクロヘキサンを添加しなかった。20重量%の固
体含量を有する水性ポリマー分散液を得た。分散された
ポリマー(23℃、テトラヒドロフラン中の0.1重量
%の溶液)のK値は、94.6であった。
【0074】VD7:重合容器中に水485gおよびナ
トリウムペルオキソジスルフェート0.4gを装入し、
かつ撹拌しながら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引
続き、この重合容器に80℃を維持しながら水152
g、乳化剤1 5.5g、メタクリル酸37.5g、ア
クリル酸37.5g、メチルアクリレート60g、ステ
アリル−ポリグリコールエーテル−メタクリレート15
g(EO度:25)および酢酸エチルエステル15gか
らなる撹拌した供給物質を3時間で連続的に供給した。
供給の終結後、なお2時間80℃を維持しながら撹拌を
行なった。その後に、酢酸エチルエステルを蒸留により
分離した。引続き、水性ポリマー分散液を120μmの
目開きを有するポリアミド濾網を介して濾過した。濾網
上および撹拌容器中には、合計で15gを超える量の凝
集物が存在した。濾液として、16.7重量%の固体含
量を有する水性ポリマー分散液を得た。重量平均の粒径
は、4μmであった。分散されたポリマー(23℃、ジ
メチルホルムアミド中の0.1重量%の溶液)のK値
は、211であった。
【0075】VD8:VD7と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステル15gの代わりに酢酸エチルエ
ステル30gを相応するように共用した。濾網上および
撹拌容器中に残存する合計のポリマー量は、10.1g
であった。濾液として、18.4重量%の固体含量を有
する水性ポリマー分散液を得た。重量平均の粒径は、5
μmであった。分散されたポリマー(23℃、ジメチル
ホルムアミド中の0.1重量%の溶液)のK値は、21
7であった。
【0076】D8:VD7と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステル15gの代わりに酢酸エチルエ
ステル50gを相応するように共用した。濾網上および
撹拌容器中に残存する合計のポリマー量は、1.1gで
あった。濾液として、19.4重量%の固体含量を有す
る水性ポリマー分散液を得た。重量平均の粒径は、1.
2μmであった。分散されたポリマー(23℃、ジメチ
ルホルムアミド中の0.1重量%の溶液)のK値は、2
36であった。
【0077】D9:VD7と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステル15gの代わりに酢酸エチルエ
ステル75gを相応するように共用した。濾網上および
撹拌容器中に残存する合計のポリマー量は、1.5gで
あった。濾液として、19.1重量%の固体含量を有す
る水性ポリマー分散液を得た。重量平均の粒径は、0.
790μmであった。分散されたポリマー(23℃、ジ
メチルホルムアミド中の0.1重量%の溶液)のK値
は、241であった。
【0078】D10:重合容器中に水485gおよびナ
トリウムペルオキソジスルフェート0.4gを装入し、
かつ撹拌しながら弱い窒素流下に80℃に加熱した。引
続き、この重合容器に80℃を維持しながら水160
g、乳化剤1 5.5g、メタクリル酸45g、アクリ
ル酸45g、メチルアクリレート45g、ステアリル−
ポリグリコールエーテル−メタクリレート15g(EO
度:25)および酢酸エチルエステル60gからなる撹
拌した供給物質を3時間で連続的に供給した。供給の終
結後、なお2時間80℃を維持しながら撹拌を行なっ
た。その後に、酢酸エチルエステルを蒸留により分離し
た。引続き、水性ポリマー分散液を120μmの目開き
を有するポリアミド濾網を介して濾過した。濾液とし
て、19.2重量%の固体含量を有する水性ポリマー分
散液を得た。
【0079】VD9:D10と同様に行なったが、しか
し、酢酸エチルエステルを添加しなかった。重合配合物
は、ゲル化した。
【0080】
【発明の効果】1ヶ月の貯蔵後に沈殿傾向を示さず、凝
集することもなく、ゲル化することもない水性ポリマー
分散液が得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)少なくとも1つのエチレン性不飽和
    基を有するラジカル重合可能なモノマーからなる混合物
    は該混合物に対して30〜90重量%が、水中での溶解
    度が選択された重合温度および選択された重合圧力の際
    に水量に対し5重量%以上であるようなモノマーからな
    り(モノマーa)、 b)該モノマー混合物は該混合物に対して10〜70重
    量%が、水中での溶解度が選択された重合温度および選
    択された重合圧力の際に水量に対して5重量%未満であ
    るようなモノマーからなり(モノマーb)および c)ラジカル水性乳化重合の少なくとも一部分が、水と
    ともに水中での溶解度が選択された重合温度および選択
    された重合圧力の際に水量に対して10重量%以下であ
    るような有機溶剤からなる分散媒体中で行なわれ、この
    場合有機溶剤の量は、該量が一面で水相とともに溶剤相
    の形成を生じさせるのに十分であり、他面、全体で重合
    させるべきモノマーの量に対して少なくとも20重量%
    を超えるが、しかし、同時に分散媒体中に含有されてい
    る水量の2倍を超えないように定められている条件下
    で、該モノマー混合物をラジカル水性乳化重合法により
    重合させることによって得ることができる水性ポリマー
    分散液。
  2. 【請求項2】 水中での共用すべき有機溶剤の溶解度が
    選択された重合温度および選択された重合圧力の際に水
    量に対して4重量%以下である、請求項1記載の水性ポ
    リマー分散液。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の水性ポリマー分散液から
    なることを特徴とする、水性系のための濃稠化剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の水性ポリマー分散液を含
    有することを特徴とする、水中油型乳濁液。
  5. 【請求項5】 水性ポリマー分散液を製造する方法にお
    いて、 a)少なくとも1つのエチレン性不飽和基を有するラジ
    カル重合可能なモノマーからなる混合物は該混合物に対
    して30〜90重量%が、水中での溶解度が選択された
    重合温度および選択された重合圧力の際に水量に対して
    5重量%以上であるようなモノマーからなり(モノマー
    a)、 b)該モノマー混合物は該混合物に対して10〜70重
    量%が、水中での溶解度が選択された重合温度および選
    択された重合圧力の際に水量に対して5重量%未満であ
    るようなモノマーからなり(モノマーb)および c)ラジカル水性乳化重合の少なくとも一部分が、水と
    ともに水中での溶解度が選択された重合温度および選択
    された重合圧力の際に水量に対して10重量%以下であ
    るような有機溶剤からなる分散媒体中で行なわれ、この
    場合有機溶剤の量は、該量が一面で水相とともに溶剤相
    の形成を生じさせるのに十分であり、他面、全体で重合
    させるべきモノマーの量に対して少なくとも20重量%
    を超えるが、しかし、同時に分散媒体中に含有されてい
    る水量の2倍を超えないように定められている条件下
    で、該モノマー混合物をラジカル水性乳化重合法により
    重合させることを特徴とする、水性ポリマー分散液の製
    造法。
  6. 【請求項6】 ラジカル重合開始剤の全体量を水中に装
    入し、この装入物質を重合温度に加熱し、引続き重合を
    維持しながら重合すべきモノマー、有機溶剤、水および
    全部の分散剤を含有する水性乳濁液を連続的に重合容器
    中に流れ込ませる、請求項5記載の水性分散液の製造
    法。
  7. 【請求項7】 水性ポリマー分散液を製造する方法にお
    いて、請求項5または6に記載の方法を実施し、かつ引
    続き共用される有機溶剤を蒸留により分離することを特
    徴とする、水性ポリマー分散液の製造法。
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