JPH08325255A - エポキシコハク酸誘導体 - Google Patents

エポキシコハク酸誘導体

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JPH08325255A
JPH08325255A JP10449996A JP10449996A JPH08325255A JP H08325255 A JPH08325255 A JP H08325255A JP 10449996 A JP10449996 A JP 10449996A JP 10449996 A JP10449996 A JP 10449996A JP H08325255 A JPH08325255 A JP H08325255A
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cathepsin
alkyl
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俊弘 高橋
Kaoru Hara
薫 原
Yasushi Yoshino
康 吉野
Mitsuo Mazaki
光夫 真崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨粗鬆症、悪性高カルシウム血症、骨ベーチ
ェット病等の骨疾患の予防または治療に有用であり、ま
た、カテプシンL活性の異常亢進を伴なう骨関節炎やリ
ウマチ性関節炎の治療に有用であり、更にカテプシンB
及びLが関与する筋ジストロフィーや筋萎縮症などの疾
患の治療剤として有用な薬剤を提供する。 【解決手段】 下記式を有するエポキシコハク酸誘導
体: 【化1】 (上記において、R1 は、水素原子、アルキル、アリー
ル、またはアラルキルであり;R2 およびR3 は、それ
ぞれ独立に、アリール、アラルキルまたはアルキルであ
り;Xは、−O−または−NR4 −であり;R4 は、水
素原子、アルキルまたはアラルキルである。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なエポキシコ
ハク酸誘導体およびそれを用いた骨疾患の治療薬に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】骨組織は破骨細胞による骨吸収と骨芽細
胞による骨形成を繰り返しており、このバランスの上に
骨の構造および量が保持されている。しかし、骨吸収が
優位な状態になると骨粗鬆症、悪性高カルシウム血症、
骨ベーチェット病などの骨疾患を発症する。
【0003】破骨細胞による骨吸収は、ミネラルの溶解
(脱灰)と骨基質の分解のステップに分けることがで
き、骨基質の分解はリソソーム酵素により起こると考え
られている。最近の研究では、リソソーム酵素の中で中
心的に働いているものはシステインプロテアーゼである
カテプシンLや、カテプシンL類似の酵素であるといわ
れている(掛川、勝沼、Molecular Medicine, 30(10),
1310-1318(1993) および手塚ほか、J. Biol. Chem., 26
9, 1106-1109(1994))。また、システインプロテアーゼ
阻害剤が骨吸収を抑制することが報告されている(J.M.
Delaisse ほか、Biochem. Biophys., Res. Commun., 1
25, 441-447(1984))。そこで、カテプシンLをはじめ
とするシステインプロテアーゼを阻害する化合物は、骨
粗鬆症などの骨疾患の治療に有望であると考えられてい
る。
【0004】例えば、いくつかのエポキシコハク酸誘導
体を骨疾患の治療に用いることが既に提案されている
(特開昭63−284127号、特開平2−21861
0号各公報)。しかしながら、システインプロテアーゼ
阻害剤を臨床的に使用した例はなく、その研究は緒に就
いたばかりである。特公昭61−55509号公報は、
チオール基がその活性の発現に関与する蛋白分解酵素の
阻害剤として、エポキシコハク酸誘導体(エポキシスク
シナム酸化合物)を開示している。しかしながら、オキ
シラン環に結合しているN−置換カルバモイル基の窒素
原子に隣接する炭素原子が分岐している化合物、、例え
ば、ジフェニルメチルカルバモイル、(3−メチル−1
−フェニルブチル)カルバモイル等は開示されていな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、骨粗
鬆症、悪性高カルシウム血症、骨ベーチェット病等の骨
疾患の予防または治療に有用な化合物および薬剤を提供
することである。本発明の目的はまた、カテプシンL活
性の異常亢進を伴なう骨関節炎やリウマチ性関節炎の治
療に有用な化合物および薬剤を提供することにもある。
本発明はまた、カテプシンB及びLが関与する筋ジスト
ロフィーや筋萎縮症などの疾患の治療剤として有用な化
合物を提供することもその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題の解決のために鋭意研究した結果、下記式(I)で表
わされる右側のアミドの置換基が分岐していることを特
徴的構成とするエポキシコハク酸誘導体またはその塩
が、前記の特公昭61−55509号公報に開示されて
いるエポキシコハク酸誘導体と比べて更に強力な骨吸収
抑制作用を示し、骨疾患の予防または治療に有用である
ことを見出し発明を完成した。なお、特公昭61−55
509号公報記載の化合物の作用は、後述する実施例の
比較実験における比較化合物XおよびYの作用で代表さ
れる。
【0007】
【化3】
【0008】(上記式(I)において、R1 は、水素原
子、炭素原子数が1〜30のアルキル基、炭素原子数が
6〜40のアリール基、または炭素原子数が7〜40の
アラルキル基であり;R2 およびR3 は、それぞれ独立
に、炭素原子数が6〜40のアリール基、炭素原子数が
7〜20のアラルキル基または炭素原子数が3〜10の
アルキル基であり;Xは、−O−、または−NR4 −で
あり;R4 は、水素原子、炭素原子数が1〜10のアル
キル基または炭素原子数が7〜20のアラルキル基であ
る。)
【0009】
【発明の実施の形態】式(I)で表わされるエポキシコ
ハク酸誘導体について説明する。
【0010】
【化4】
【0011】式(I)において、R1 は、水素原子、ア
ルキル基、アリール基またはアラルキル基であり、なか
でも水素原子、アルキル基またはアラルキル基が好まし
い。これらのアルキル基、アリール基またはアラルキル
基は、いずれも置換基(例、ヒドロキシル基、ハロゲン
原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1
〜10のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリール
基)を有していてもよい。アルキル基の炭素原子数(置
換基を有する場合には、置換基を含めた総炭素原子数)
は、1乃至30であることが好ましく、1乃至15であ
ることがさらに好ましく、1乃至6であることが最も好
ましい。アルキル基は鎖状構造のものでも、あるい環状
構造を有するものでもよい。鎖状アルキル基は、分岐を
有していてもよい。アリール基の炭素原子数(置換基を
有する場合には、置換基を含めた総炭素原子数)は、6
乃至40であることが好ましく、6乃至30であること
がさらに好ましく、6乃至20であることが最も好まし
い。アリール基の例には、フェニルおよびナフチルが含
まれる。アラルキル基の炭素原子数(置換基を有する場
合には、置換基を含めた総炭素原子数)は、7乃至40
であることが好ましく、7乃至30であることがさらに
好ましく、7乃至20であることが最も好ましい。アラ
ルキル基の例には、ベンジル、フェネチルおよびジフェ
ニルメチルが含まれる。
【0012】式(I)において、R2 及びR3 は、それ
ぞれ独立に、アリール基、アラルキル基または炭素原子
数が3乃至10のアルキル基である。これらのアルキル
基、アリール基またはアラルキル基は、いずれも置換基
(例、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜
10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ
基、炭素原子数6〜20のアリール基)を有していても
よい。アリール基の炭素原子数(置換基を有する場合に
は、置換基を含めた総炭素原子数)は、6乃至40であ
ることが好ましく、6乃至30であることがさらに好ま
しく、6乃至20であることが最も好ましい。アリール
基の例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。アル
キル基の炭素原子数(3乃至10)は、置換基を含めた
総炭素原子数を意味する。アルキル基の炭素原子数は、
3乃至6であることが好ましい。アルキル基は鎖状であ
ってもよく、環状構造を有してよい。鎖状アルキル基
は、分岐を有していてもよい。アラルキル基の炭素原子
数(置換基を有する場合には、置換基を含めた総炭素原
子数)は、7乃至20であることが好ましく、7乃至1
5であることがさらに好ましく、7乃至10であること
が最も好ましい。アラルキル基の例には、ベンジルおよ
びフェネチルが含まれる。
【0013】式(I)において、Xは、−O−または−
NR4 −である。そしてR4 は、水素原子、アルキル基
またはアラルキル基であり、水素原子およびアルキル基
が好ましく、水素原子が特に好ましい。これらのアルキ
ル基およびアラルキル基は、前記のものと同様な置換基
を有してもよい。R4 のアルキルの炭素原子数(置換基
を有する場合、置換基を含めた総炭素原子数)は、1乃
至10であることが好ましく、1乃至6であることがさ
らに好ましく、1乃至4であることが最も好ましい。鎖
状アルキルが好ましい。鎖状アルキルは分岐を有してい
てもよい。R4 のアラルキル基の炭素原子数(置換基を
有する場合には、置換基を含めた総炭素原子数)は、7
乃至20であることが好ましく、7乃至15であること
がさらに好ましく、7乃至10であることが最も好まし
い。このアラルキル基の例には、ベンジルおよびフェネ
チルが含まれる。
【0014】前記式(I)に示すオキシラン環の二つの
炭素は、共に不斉炭素原子である。式(I)は、オキシ
ラン環に結合した二つのカルボニル基がトランス型であ
ることを示す。すなわち、本発明のエポキシコハク酸誘
導体は、下記の(T1)または(T2)に示される光学
異性体のいずれかのもの、あるいはこれらの混合物であ
る。
【0015】
【化5】
【0016】本発明のエポキシコハク酸誘導体の具体例
を、下記第1表に示す。第1表におけるR1 、R2 、R
3 およびXは、式(I)に示す各基に相当する。
【0017】
【表1】
【0018】本発明のエポキシコハク酸誘導体は、塩と
して用いてもよい。R1 が水素原子でXが−O−の場合
は、オキシラン環のカルボニルと共にカルボキシル基を
形成し、これが塩基と塩を形成してもよい。塩基のカチ
オンの例としては、アルカリ金属イオン(例、ナトリウ
ム、カリウム)およびアルカリ土類金属イオン(例、カ
ルシウム)を挙げることができる。本発明のエポキシコ
ハク酸誘導体は、特公昭61−55509号公報および
特開昭52−31024号各公報に記載の合成方法に類
似する方法、あるいは後述する実施例1〜10に記載の
合成方法およびそれに類似する方法に従い、容易に合成
することができる。
【0019】次に本発明のエポキシコハク酸誘導体の薬
理作用について説明する。本発明のエポキシコハク酸誘
導体は、チオールプロテアーゼ阻害作用を有する化合物
である。チオールプロテアーゼには、カテプシンLやB
あるいはカルパインが含まれる。従って、本発明のエポ
キシコハク酸誘導体およびその生理学的に許容できる塩
は、これらのプロテアーゼが関与する疾患に対して、薬
理作用が期待できる。カテプシンLが関与する疾患に
は、従来の技術で述べたように、骨粗鬆症、悪性高カル
シウム血症や骨ベーチェット病のような骨疾患が含まれ
る。従って、本発明のエポキシコハク酸誘導体およびそ
の生理学的に許容できる塩は、これらの骨疾患の予防薬
あるいは治療薬として有用である。
【0020】カテプシンLが関節軟骨を構成するコラー
ゲンのII型、IX型およびXI型を中性領域で分解すること
が報告されている(FEBS Lett. 269, 189-193(199
0))。従って、本発明のエポキシコハク酸誘導体およ
びその生理学的に許容できる塩は、カテプシンL活性の
異常亢進を伴う骨疾患である骨関節炎症あるいはリウマ
チ性関節炎に対しても有効であることが期待できる(特
開平5−178757号公報参照)。本発明のエポキシ
コハク酸誘導体はカテプシンB阻害剤としても優れた作
用を示す。すなわち、カテプシンBなどの、カテプシン
L以外のチオールプロテアーゼが関与する疾患として
は、筋ジストロフィーや筋萎縮症(カテプシンB、カル
パインが関与)、アルツハイマー病(カルパインが関
与)、神経細胞の脱髄によって起こるとされる疾患、例
えば多発性硬化症や末端神経のニューロパシー(カルパ
インが関与)、白内障(カルパインが関与)、アレルギ
ー疾患(チオールプロテアーゼが関与)、劇症肝炎(カ
ルパインが関与)、乳癌、前立腺癌や前立腺肥大症(カ
ルパインが関与)、癌の増殖や転移(カテプシンB、カ
ルパインが関与)あるいは血小板の凝集(カルパインが
関与)がある(特開平6−239835号参照)ところ
から、本発明のエポキシコハク酸誘導体は、これらの疾
患の治療剤および予防薬として有効であると考えられ
る。
【0021】本発明のエポキシコハク酸誘導体およびそ
の生理学的に許容できる塩は、以上の疾患の予防薬ある
いは治療薬としても有用であることが期待できる。特
に、骨粗鬆症、悪性高カルシウム血症や骨ベーチェット
病のような骨疾患の予防または治療薬として有用であ
る。本発明のエポキシコハク酸誘導体の投与方法は、経
口投与でも非経口投与でもよい。経口投与剤の剤型とし
ては、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤およびシロップ
剤が挙げられる。非経口投与の方法としては、粘膜投
与、体表投与、血管投与および組織内投与がある。粘膜
投与の場合は、点眼剤、吸入剤、噴霧剤あるいは座剤と
して使用する。体表投与の場合は、軟膏剤として使用す
る。血管投与および組織内投与の場合は、注射剤として
使用する。上記経口投与剤の製造は、通常の賦形剤、崩
壊剤、結合剤、滑沢剤、色素や希釈剤を用いて行なうこ
とができる。賦形剤としては、ブドウ糖や乳糖が一般に
使用される。崩壊剤の例には、澱粉およびカルボキシメ
チルセルロースカルシウムが含まれる。滑沢剤として
は、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクが挙げられ
る。結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、
ゼラチンおよびポリビニルアルコールが用いられる。非
経口投与製剤も通常の方法で製造できる。例えば、注射
剤の場合、通常の注射用蒸留水、生理食塩水あるいはリ
ンゲル液を用いればよい。本発明のエポキシコハク酸誘
導体の投与量は、通常成人において、注射剤で一日0.
01乃至100mg、経口投与で一日0.1乃至1gで
ある。もちろん、投与量は、年齢、人種、症状などに応
じて増減する。
【0022】
【実施例】
実施例1 (2S,3S)−3−ジフェニルメチルカルバモイルオ
キシラン−2−カルボン酸エチル(化合物例2) (2S,3S)−3−エトキシカルボニルオキシラン−
2−カルボン酸(8.01g,50.0ミリモル) の酢
酸エチル(120mL)溶液にN−ヒドロキシコハク酸
イミド(5.76g,50.0ミリモル) 、続いて氷冷
下にN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1
0.3g,50.0ミリモル) を加えた。5℃で1時間
攪拌した後、アミノジフェニルメタン(9.17g,5
0.0ミリモル) の酢酸エチル(30mL)溶液を滴下
し、5℃で1時間、室温で1時間攪拌した。N,N’−
ジシクロヘキシルウレア(DC-Urea )を濾別し、濾液を
1N塩酸、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残留
物を酢酸エチル/n−ヘキサンから再結晶して、標題化
合物を白色結晶として得た(1.25g,収率77
%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ 1.32(3H,t,J=7Hz) 3.51(1H,d,J=2Hz) 3.77(1H,d,J=2Hz) 4.2〜4.3(2H,m) 6.22(1H,d,J=8Hz) 6.67(1H,d,J=8Hz) 7.1〜7.4(10H,m)
【0023】実施例2 (2S,3S)−3−ジフェニルメチルカルバモイルオ
キシラン−2−カルボン酸(化合物例1) 実施例1で得た(2S,3S)−3−ジフェニルメチル
カルバモイルオキシラン−2−カルボン酸エチル(5.
50g,16.9ミリモル) をエタノール(300m
L)に溶解させ、氷冷下にて0.5N水酸化ナトリウム
/エタノール溶液(40.4mL,20.2ミリモル)
を加え、室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、水
(300mL)を加えた後、エーテル(100×2)で
洗浄した。水層に2N塩酸を加えてpHを1〜2とし、
酢酸エチル(100×3)で抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧下で留去し白色結晶性粉末として標題化合物を得た
(4.76g,収率95%)1 H NMR(400MHz,CD3 OD)δ 3.57(1H,d,J=2Hz) 3.71(1H,d,J=2Hz) 6.23(1H,s) 7.2〜7.4(10H,m)
【0024】実施例3 (2S,3S)−3−ジフェニルメチルカルバモイルオ
キシラン−2−カルボン酸ナトリウム(化合物例1のナ
トリウム塩) 実施例2で得た化合物(100mg,0.336ミリモ
ル) を酢酸エチル(10mL) に溶解し、炭酸水素ナト
リウム(28.2mg,0.336ミリモル)の水(1
0mL) 溶液を加え、激しく振盪した。水層を分取し、
減圧下で濃縮乾固して、標題化合物を白色粉末として得
た(106mg,収率99%)1 H NMR(400MHz,D2 O)δ 3.47(1H,d,J=2Hz) 3.63(1H,d,J=2Hz) 6.15(1H,s) 7.3〜7.5(10H,m) IR(KBr)cm-1:3412,3219,306
4,3030,1670,1632,1552,149
5,1454,1448,1398,1317,128
5,1248,1093,1086,1051,103
0,1007,960,899,862,783,75
8,742,698,677,642,602,57
1,482
【0025】実施例4 (2S,3S)−N−エチル−3−ジフェニルメチルカ
ルバモイルオキシラン−2−カルボキサミド(化合物例
12) (2S,3S)−3−ジフェニルメチルカルバモイルオ
キシラン−2−カルボン酸(1.86.05ミリモル)
とN−ヒドロキシコハク酸イミド(696mg,6.0
5ミリモル) の塩化メチレン(10mL) 溶液に、氷冷
下N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.2
5g,6.05ミリモル)の塩化メチレン(7mL) 溶
液を加えた。室温30分攪拌した後、エチルアミン塩酸
塩(493mg,6.05ミリモル) とトリエチルアミ
ン(0.84mL,6.05ミリモル) の塩化メチレン
(7mL) 溶液を氷冷下で加えた。5℃で一晩攪拌後、
溶媒を減圧留去して、酢酸エチル(10mL)を加え、
N,N’−ジシクロヘキシルウレア(DC-Urea )を濾別
した。溶液を、水、0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣を中圧シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール=1/0〜50/1)を用いて精製し、白色結晶性
粉末として標題化合物を得た(928mg,収率47
%)。 m.p.:190.0〜195.0(分解)1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ 1.14(3H,t) 3.30(2H,dq) 3.51(1H,d) 3.55(1H,d) 5.95(1H,br.s) 6.22(1H,d,J=8Hz) 6.59(1H,br.d,J=8Hz) 7.1〜7.4(10H,m) IR(KBr)cm-1:3290,3088,306
4,3030,2980,2933,2773,165
3,1551,1495,1452,1446,137
1,1354,1279,1240,1153,109
2,1053,1030,999,960,891,8
64,862,847,808,754,696,64
8,598,871,836,478
【0026】実施例5 (2S,3S)−3−[[4−メチル−1−(3−メチ
ルブチル)ペンチル]カルバモイル]オキシラン−2−
カルボン酸エチル(化合物例10) (2S,3S)−3−エトキシカルボニルオキシラン−
2−カルボン酸カリウム(1.98g,10.0ミリモ
ル) をベンゼン(40mL)に懸濁させ、ベンゼン(1
3mL)を常圧で留去して水分除去した。室温まで冷却
した後、攪拌下に塩化チオニル(0.88mL,12.
0ミリモル) を滴下し、2.5時間加熱還流し、出発物
質の酸クロリド溶液を得た。4−メチル−1−(3−メ
チルブチル)ペンチルアミン(2.06g,12.0ミ
リモル) とトリエチルアミン(1.67mL,12.0
ミリモル) を乾燥ベンゼン(10mL)に溶解させて氷
冷下、先の酸クロリド溶液を滴下し、室温で3時間攪拌
した。水(30mL)を加え、有機層を分取し、10%
クエン酸水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣を中圧シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/
1)で精製して黄色油状物として標題化合物を得た
(1.40g,収率45%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ 0.8〜1.0(12H,m) 1.1〜1.4(6H,m) 1.32(3H,t,J=7Hz) 1.4〜1.6(4H,m) 3.42(1H,d,J=2Hz) 3.68(1H,d,J=2Hz) 3.83(1H,m) 4.2〜4.3(2H,m) 5.78(1H,d,J=9Hz)
【0027】実施例6 (2S,3S)−3−[[4−メチル−1−(3−メチ
ルブチル)ペンチル]カルバモイル]オキシラン−2−
カルボン酸(化合物例9) 実施例5で得た化合物(1.40g,4.47ミリモ
ル) 及び0.5N水酸化カリウム/エタノール溶液(1
0.7mL,5.35モル)を用いて、実施例2と同様
に反応及び処理を行なって、淡黄色アモルファス体とし
て標題化合物を得た(1.15g,収率90%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ 0.8〜0.9(12H,m) 1.0〜1.4(6H,m) 1.4〜1.6(4H,m) 3.46(1H,d,J=2Hz) 3.78(1H,d,J=2Hz) 3.84(1H,m) 6.12(1H,d,J=9Hz)
【0028】実施例7 (2S,3S)−3−[[4−メチル−1−(3−メチ
ルブチル)ペンチル]カルバモイル]オキシラン−2−
カルボン酸ナトリウム(化合物例9のナトリウム塩) 実施例6で得た化合物(111mg,0.389ミリモ
ル) 及び炭酸水素ナトリウム(32.7mg,0.38
9ミリモル) を用いて、実施例3と同様に反応及び処理
して、淡黄色粉末として標題化合物を得た(収率75
%)。1 H NMR(400MHz,D2 O)δ 0.8〜1.0(12H,m) 1.1〜1.3(4H,m) 1.4〜1.7(6H,m) 3.42(1H,s) 3.51(1H,s) 3.75(1H,m) IR(KBr)cm-1:3417,3253,309
3,2954,2870,1660,1560,146
8,1435,1398,1367,1317,125
5,1223,1171,962,895,852,7
95,744,712,679,482
【0029】実施例8 (2R,3R)−3−[(3−メチル−1−フェニルブ
チル)カルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸エチ
ル(化合物例21) (2R,3R)−3−エトキシカルボニルオキシラン−
2−カルボン酸カリウム(3.97g,20.0ミリモ
ル) 、塩化チオニル(2.86g,24.0ミリモル)
、3−メチル−1−フェニルブチルアミン(4.25
g,26.0ミリモル) 及びトリエチルアミン(2.6
3g,26.0ミリモル) を用いて、実施例5と同様に
反応及び処理を行なって、無色粘稠油状物として標題化
合物を得た(5.86g,収率96%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ 0.92(1.5H,d,J=7Hz) 0.93(1.5H,d,J=7Hz) 0.94(1.5H,d,J=7Hz) 0.95(1.5H,d,J=7Hz) 1.25(1.5H,t,J=7Hz) 1.31(1.5H,t,J=7Hz) 1.4〜1.7(3H,m) 3.33(0.5H,d,J=2Hz) 3.47(0.5H,d,J=2Hz) 3.65(0.5H,d,J=2Hz) 3.68(0.5H,d,J=2Hz) 4.2〜4.3(2H,m) 5.02(1H,m) 6.21(1H,brd,J=8Hz) 7.2〜7.4(5H,m)
【0030】実施例9 (2R,3R)−3−[(3−メチル−1−フェニルブ
チル)カルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸(化
合物例19) 実施例8で得た化合物(2.13g,6.98ミリモ
ル) 及び0.5N水酸化カルウム/エタノール溶液(1
8mL,9.0ミリモル) を用いて、実施例2と同様に
反応及び処理を行なって、白色アモルファス体として、
標題化合物を得た(1.78g,収率92%)1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ 0.8〜1.0(6H,m) 1.4〜1.8(3H,m) 3.34(0.5H,d,J=2Hz) 3.47(0.5H,d,J=7Hz) 3.67(0.5H,d,J=2Hz) 3.71(0.5H,d,J=2Hz) 5.00(1H,dt,J=8,8Hz) 6.63(0.5H,d,J=Hz) 6.66(0.5H,d,J=8Hz) 7.1〜7.4(5H,m) 8.19(1H,brs)
【0031】実施例10 (2R,3R)−3−[(3−メチル−1−フェニルブ
チル)カルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸ナト
リウム(化合物例19のナトリウム塩) 実施例9で得た化合物(1.70g,6.18ミリモ
ル) 及び炭酸水素ナトリウム(515mg,6.13ミ
リモル) を用いて、実施例3と同様に反応及び処理し
て、微黄色粉末として標題化合物を得た(1.76g,
収率96%)。1 H NMR(400MHz,D2 O)δ 0.9〜1.0(6H,m) 1.5〜1.8(3H,m) 3.41(1H,m) 3.55(1H,m) 4.93(1H,m) 7.3〜7.5(5H,m)
【0032】実施例11 (2S,3S)−3−[(α−ベンジルフェネチル)カ
ルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸エチル (2S,3S)−3−エトキシカルボニルオキシラン−
2−カルボン酸(1.01g,6.31ミリモル)、N
−ヒドロキシコハク酸イミド(726mg,6.31ミ
リモル)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(1.30g,6.31ミリモル)、およびα−ベンジ
ルフェネチルアミン(1.43g,6.31ミリモル)
を用いて、実施例1と同様に反応と処理とを行ない、得
られた生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム/メタノール=50/1)で精製するこ
とにより、淡黄色油状物として標題化合物を得た(2.
22g,定量的収率)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ 1.30(3H,t,J=7Hz) 2.65(1H,dd,J=9,14Hz) 2.86(2H,d,J=7Hz) 2.87(1H,d,J=2Hz) 2.92(1H,dd,J=6,14Hz) 3.51(1H,d,J=2Hz) 4.2〜4.3(2H,m) 4.42(1H,m) 5.78(1H,br.d,J=9Hz) 7.1〜7.3(10H,m)
【0033】実施例12 (2S,3S)−3−[(α−ベンジルフェネチル)カ
ルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸 上記の実施例11で得た化合物(2.22g,6.28
ミリモル)および0.5N水酸化カリウム/エタノール
溶液(15.1mL,7.55ミリモル)とを用いて、
実施例2と同様に反応と処理とを行ない、白色アモルフ
ァス体として標題化合物を得た(1.78g,収率87
%)。1 H NMR(400MHz,D2 O)δ 2.6〜2.8(2H,m) 2.89(1H,s) 3.0〜3.1(2H,m) 3.22(1H,s) 4.33(1H,m) 7.2〜7.4(10H,m)
【0034】実施例13 (2S,3S)−3−[(α−ベンジルフェネチル)カ
ルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸のナトリウム
塩 上記の実施例12で得た化合物(1.78g,5.47
ミリモル)および炭酸水素ナトリウム(460mg,
5.47ミリモル)とを用いて、実施例3と同様に反応
と処理とを行ない、白色粉末として標題化合物を得た
(1.77g,収率93%)。1 H NMR(400MHz,D2 O)δ 2.7〜2.8(2H,m) 2.90(1H,d,J=2Hz) 3.0〜3.1(2H,m) 3.23(1H,d,J=2Hz) 4.34(1H,m) 7.2〜7.4(10H,m) IR(KBr)cm-1:3398,3246,308
9,3026,2956,2927,2860,166
8,1626,1566,1497,1454,139
6,1311,1259,1215,1119,108
4,1028,982,957,897,864,84
7,798,746,698,677,607,51
9,492
【0035】実施例14 骨吸収抑制作用 生後6〜7日齢のICRマウスから頭蓋冠を無菌的に採
取し、結合組織を取り除いた後、頭蓋冠を正中線に沿っ
て半分に切断した。一対の骨あたり1mLの培養液(mod
ified BGjbメディウム、5%非働化ウシ胎児血清を含
有)中で24時間前培養(5%CO2 、37℃)を行な
った。前培養後に、骨の一片ずつを種々の濃度の被検化
合物を含む上記培養液0.5mLに入れ、副甲状腺ホル
モン(PTH)3×10-7Mの存在下にて72時間培養
した。また、被検化合物及びPTH非存在下で培養した
ものをコントロールとした。培養終了後、72時間の間
に培養上清中に遊離したカルシウム量、および骨中(6
N塩酸1mLにて溶解)のカルシウム量をオルトクレゾ
ールフタレインコンプレキソン(OCPC)法を用いて
測定した。まず、カルシウム遊離率(%)を次式に従っ
て求めた。
【0036】
【数1】遊離率(%)=[培養液中に遊離されたCa
量]/[培養液中に遊離されたCa量+骨中のCa量]
×100
【0037】次に、被検化合物による骨吸収抑制率
(%)を次式に従って求めた。
【0038】
【数2】抑制率(%)=[1−(PTH、薬物存在下で
の遊離率−コントロ−ルの遊離率)/(PTH存在下で
の遊離率−コントロールの遊離率)]×100
【0039】上記のそれぞれの結果は、後に示す第2表
にまとめて示す。
【0040】実施例15 カテプシンL阻害作用 (1)ラット肝臓リソソーム分画の調製 ウイスター系雄性ラットを脱血致死させ、門脈より氷冷
した生理食塩水を注入して還流後、肝臓を摘出した。以
下の操作は4℃で行なった。はさみで細切後、5gを量
りとり、9倍量の0.25Mスクロース液を加えてホモ
ジナイズ(ポッター型テフロンホモジナイザー)した。
ホモジネートを800×gで10分間遠心分離して得た
上清を、さらに12000×gで20分間遠心分離し
た。得られた沈澱に0.25Mスクロース液25mLを
加えてホモジナイズした後、12000×gで20分間
遠心分離した。得られた沈澱に0.25Mスクロース液
10mLを加えてホモジナイズしたものをリソソーム分
画とした。次いで、この分画を0.33%トリトンX−
100を含む0.25Mスクロース液で希釈してカテプ
シンL活性の測定に供した。 (2)カテプシンL活性の測定 340mM酢酸ナトリウム、60mM酢酸、4mMEDTA
及び8mMジチオスレイトールを含む溶液(pH:5.
5)0.25mLに、リソソーム分画0.1mL、被検
化合物溶液5μLおよび蒸留水0.545mLを加えて
30℃で15分間プレインキュベートした後、基質とし
て50μMカルボベンゾキシ−L−フェニルアラニル−
L−アルギニン−4−メチルクマリル−7−アミド(Z-P
he-Arg-MCA) 溶液0.1mLを加えて反応を開始した。
30℃で20分間反応させた後、100mMモノクロル
酢酸ナトリウム、30mM酢酸ナトリウムおよび70mM
酢酸を含む溶液(pH:4.3)1mLを加えて反応を
停止させた。最終溶液の蛍光強度を励起波長380n
m、蛍光波長460nmで測定した。なお、Z-Phe-Arg-
MCA は、リソソーム分画に含まれるカテプシンBによっ
ても分解されるため、カテプシンB特異的阻害剤である
CA−074[村田他、FEBSLett. 280, 307-310(1991)
]を反応溶液に10-7M添加してカテプシンBを完全
に阻害した条件下で測定を行なった。以上の実施例14
および15の結果を下記第2表に示す。
【0041】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── 被検化合物 骨吸収抑制作用(被検化合物濃度) カテプシンL阻害 10-6M 10-5M 10-4M IC50(M) ──────────────────────────────────── 実施例3 90 82 95 2.4×10-7 実施例7 63 87 82 1.9×10-8 比較化合物X 25 40 66 7.8×10-8 比較化合物Y 21 38 44 3.5×10-7 ────────────────────────────────────
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】以上のように、本発明のエポキシコハク酸
誘導体は、特公昭61−55509号公報記載の比較化
合物XおよびY(同公報14頁の実施例61および6
2)に比べ、骨吸収抑制作用が優れていることが明らか
になった。
【0045】実施例16 カテプシンB阻害作用 352mMのKH2 PO4 、48mMのNa2 HPO
4 、5.32mMのEDTA・2Naおよび10mMの
L−システインを含む溶液(pH6.0)0.25mL
にリソソーム分画0.1mL、被検薬物5μLおよび蒸
留水0.545mLを加えて、30℃で15分間プレイ
ンキュベ−ションした後、基質として、50μMのカル
ボベンゾキシ−L−アルギニン−L−アルギニン−4−
メチルクマリル−7−アミド(Z-Arg-Arg-MCA)溶液0.
1mLを加えて反応を開始させた。30℃で20分間反
応させた後、その反応液に100mMのモノクロル酢酸
ナトリウム、30mMの酢酸ナトリウム及び70mMの
酢酸を含む水溶液(pH4.3)1mLを加えて、反応
を停止させた。最終容量の蛍光強度を励起波長380n
m、蛍光波長460nmで測定した。その結果を下記の
第3表に記す。
【0046】
【表3】 第3表 ──────────────────────────────────── 被検化合物 カテプシンB阻害(IC50) ──────────────────────────────────── 実施例3 2.3×10-7 実施例7 3.1×10-7 実施例13 2.0×10-7 ────────────────────────────────────
【0047】以上の結果から、本発明のエポキシコハク
酸誘導体がカテプシンL阻害作用に加えて、カテプシン
B阻害作用を有することが分る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で表わされるエポキシコハ
    ク酸誘導体またはその塩: 【化1】 (上記の式において、R1 は、水素原子、炭素原子数が
    1〜30のアルキル基、炭素原子数が6〜40のアリー
    ル基、または炭素原子数が7〜40のアラルキル基であ
    り;R2 及びR3 は、それぞれ独立に、炭素原子数が6
    〜40のアリール基、炭素原子数が7〜20のアラルキ
    ル基または炭素原子数が3〜10のアルキルであり;X
    は、−O−または−NR4 −であり;R4 は水素原子、
    炭素原子数が1〜10のアルキル基または炭素原子数が
    7〜20のアラルキル基である。)
  2. 【請求項2】 下記式(I)で表わされるエポキシコハ
    ク酸誘導体またはその生理学的に許容できる塩からなる
    骨疾患の治療薬。 【化2】 (上記の式において、R1 は、水素原子、炭素原子数が
    1〜30のアルキル基、炭素原子数が6〜40のアリー
    ル基、または炭素原子数が7〜40のアラルキル基であ
    り;R2 及びR3 は、それぞれ独立に、炭素原子数が6
    〜40のアリール基、炭素原子数が7〜20のアラルキ
    ル基または炭素原子数が3〜10のアルキルであり;X
    は、−O−または−NR4 −であり;R4 は水素原子、
    炭素原子数が1〜10のアルキル基または炭素原子数が
    7〜20のアラルキル基である。)
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