JPH0832463A - 音声送信制御機能を備えた無線通信装置 - Google Patents

音声送信制御機能を備えた無線通信装置

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JPH0832463A
JPH0832463A JP6158930A JP15893094A JPH0832463A JP H0832463 A JPH0832463 A JP H0832463A JP 6158930 A JP6158930 A JP 6158930A JP 15893094 A JP15893094 A JP 15893094A JP H0832463 A JPH0832463 A JP H0832463A
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vox
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通話品質に与える影響を極力抑えた上で効果
的に音声送信制御を行なえるようにして、通話品質の保
持と電池の消耗の低減との両立を図る。 【構成】 通話中に制御回路20の通話モード判定手段
20aにおいてミュートキーのオン/オフ操作を監視
し、ミュートキーがオン操作されていない状態では別途
キー入力により指定されたVOXオンモードまたはオフ
モードに従ってVOX制御回路15を動作制御し、一方
上記ミュートキーがオン操作されてミュート状態になる
と、上記VOXモードが如何なるモードに設定されてい
てもVOX制御回路15を強制的に動作状態に変更し、
これによりミュート期間中には必ずVOX制御を行なわ
せるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル携帯電話装
置やコードレス電話装置等のように電源として電池を使
用し、かつ音声信号を取り扱う無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源として電池を使用した無線
通信装置では電池の消耗を低減するために様々な工夫が
なされており、その一つとして音声送信制御(VOX;
VoiceOperated Transmitter)回路が用いられている。
VOX回路は、音声検出回路により送話信号の有音/無
音を判定し、この判定結果を基に無音区間に送信系の回
路動作を停止させることにより、無線通信装置の送信時
間を短縮して消費電力の低減を図るものである。
【0003】しかしながら、VOX回路は送話信号の有
音/無音を判定して送信動作をオンオフするものである
ため、受話側において受話音声に語尾切れや語頭切れが
発生し易く、このためVOX動作を行なわない場合に比
べて通話品質が劣化するという問題点を有している。特
にディジタル方式を採用した無線通信装置では、一般に
低ビットレートの音声符号復号回路(音声コーデック)
を使用しており、そのビットレート値は通話に必要な最
低音質に対応して定められているため、VOX制御によ
り発生する語尾切れや語頭切れが通話品質に与える影響
は極めて大きい。
【0004】そこで、最近では例えばVOX回路を動作
させるか否かをマニュアル操作により指定する機能を装
置に設け、これにより使用者がそのときの使用形態に応
じてVOX回路を動作させるか否かを任意に設定できる
ようにすることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この様に使
用者がマニュアル操作でVOX回路のオン/オフを設定
するように構成すると、次のような問題点を生じる。す
なわち、使用者がVOX回路をオンに設定した状態で使
用すれば、通話品質は多少劣化するものの、優れたバッ
テリセービング効果が期待できる。しかし、使用者が通
話品質を重視してVOX回路をオフしたまま使用した
り、あるいはVOX回路をオンし忘れると、VOX動作
が全く行なわれないことになる。このため、バッテリセ
ービング効果が大幅に低下して電池の消耗が大きくな
る。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、通話品質に与える影響を
極力抑えた上で効果的に音声送信制御を行なえるように
し、これにより通話品質の保持と電池の消耗の低減との
両立を図ることができる音声送信制御機能を備えた無線
通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本願の第1の発明は、通信中に送話信号の有音区間と
無音区間とのうち少なくとも一方を検出し、この検出結
果に基づいて無音区間に送信出力を低減させるための制
御を行なう音声送信制御機能を備えた無線通信装置にお
いて、通信に際し音声の送信が所定時間以内となる受話
主動モードが設定されたかその他のモードが設定された
かを判定するための通信モード判定手段と、上記音声送
信制御動作の制御手段とを備え、この制御手段により、
上記通信モード判定手段で受話主動モードが設定されて
いると判定された場合に上記音声送信制御を実行させ、
一方他のモードが設定されていると判定された場合には
上記音声送信制御を実行させないように制御するように
したものである。
【0008】また本発明は、通信モード判定手段におい
て、受話主動モードとして音声ミュートモードと所定の
情報聴取モードとのうちの少なくとも一方が設定された
か否かを判定することを特徴としている。
【0009】一方、本願の第2の発明は、電源として電
池を備え、かつ通信中に送話信号の有音区間と無音区間
とのうち少なくとも一方を検出し、この検出結果に基づ
いて無音区間に送信出力を低減させるための制御を行な
う音声送信制御機能を備えた無線通信装置において、上
記電池の残り容量が所定量以下に低下したか否かを検出
するための電池容量検出手段と、上記音声送信制御動作
の制御手段とを備え、この制御手段により、上記電池容
量検出手段で電池の残り容量が所定量未満に低下してい
ることが検出された状態において上記音声送信制御を実
行させ、一方上記電池容量検出手段により電池の残り容
量が所定量未満に低下していないことが検出されている
状態では上記音声送信制御を実行させないように制御す
るようにしたものである。
【0010】また、本願の第3の発明は、音声送信制御
を行なわせるモードと行なわせないモードとを選択的に
指定入力するためのモード指定入力手段を備えている装
置において、通信に際し音声の送信が所定時間以内とな
る受話主動モードが設定されたかその他のモードが設定
されたかを判定するための通信モード判定手段と、音声
送信制御動作の制御手段とを備え、この制御手段によ
り、上記通信モード判定手段で他のモードが設定された
と判定された場合には、上記モード指定入力手段により
指定入力されたモードに従って音声送信制御を行なわ
せ、一方上記通信モード判定手段により受話主動モード
が設定されたと判定された場合には無条件で音声送信制
御を行なわせるように制御するようにしたものである。
【0011】さらに、本願の第4の発明は、音声送信制
御を行なわせるモードおよび行なわせないモードを選択
的に指定入力するためのモード指定入力手段を備えてい
る装置において、電池の残り容量が所定量未満に低下し
たか否かを検出するための電池容量検出手段と、音声送
信制御動作の制御手段とを備え、この制御手段により、
上記電池容量検出手段により電池の残り容量が所定量未
満に低下していないことが検出されている状態では、上
記モード指定入力手段により指定入力されたモードに従
って音声送信制御を行なわせ、一方上記電池容量検出手
段により電池の残り容量が所定量未満に低下しているこ
とが検出された状態では無条件で音声送信制御を行なわ
せるように制御するようにしたものである。
【0012】
【作用】この結果第1の発明によれば、例えば通話中に
音声ミュートモードになった場合や、時報や天気予報な
どの情報聴取モードが設定された場合のように、音声の
送信が所定時間以内となる受話主動モードが設定された
場合にのみ、音声送信制御が実行されることになる。し
たがって、通常の通話モード時には音声送信制御が行な
われないことになるため、送話音声の後頭切れや後尾切
れは発生せず、通話品質を良好に保つことができる。こ
れに対し送話がほとんど行なわれない受話主動モードの
ときには、音声送信制御が実行されてこれによりその期
間ほぼ連続して送信出力が抑制されるため、その分消費
電力が低減されて電池寿命を延ばすことが可能となる。
すなわち、通話品質を良好に保持した上で効果的なバッ
テリセービングを行なうことが可能となる。
【0013】一方、第2の発明によれば、電池容量が十
分にある状態では音声送信制御は行なわれず、電池容量
が所定量未満に低下した場合に音声送信制御が行なわれ
る。このため、通常時には音声送信制御による送話音声
の後頭切れや後尾切れは発生せず良好な品質で通話を行
なうことができる。これに対し電池の残り容量が少なく
なると、音声送信制御が行なわれて無音区間における送
信出力が抑えられるため、その分消費電力が低減されて
電池寿命の延長が図られる。すなわち、電池の容量が残
り少なくなった状態での消費電力を小さく抑えることが
でき、これにより電池寿命を延ばして通話時間を長く保
持することが可能となる。
【0014】また、第3の発明によれば、送話と受話と
が交互に行なわれる通常の通話モードや送話のみが行な
われる送話主動モードの場合には、モード指定入力手段
により音声送信制御を行なうモードが指定されている場
合にのみ音声送信制御が行なわれ、一方受話主動モード
が設定された場合には、たとえモード指定入力手段によ
り音声送信制御の実行を禁止するモードが指定されてい
たとしても、音声送信制御が行なわれることになる。こ
のため、例えば使用者が通話品質を重視して音声送信制
御の実行を禁止するモードに設定した場合でも、また音
声送信制御の実行を禁止するモードに設定したまま音声
送信制御を実行するモードに戻し忘れた場合でも、受話
主動モードによる通話期間中には音声送信制御が実行さ
れて送信出力が抑制される。このため、その分消費電力
が低減されて電池寿命の延長が図られる。
【0015】さらに、第4の発明によれば、電池容量が
十分に残っている状態では、モード指定入力手段により
音声送信制御を行なうモードが指定されている場合にの
み音声送信制御が行なわれ、一方電池容量が所定量未満
に低下すると、たとえモード指定入力手段により音声送
信制御の実行を禁止するモードが指定されていたとして
も、音声送信制御が行なわれることになる。このため、
例えば使用者が通話品質を重視して音声送信制御の実行
を禁止するモードに設定した場合でも、また音声送信制
御の実行を禁止するモードに設定したまま音声送信制御
を実行するモードに戻し忘れた場合でも、電池の残り容
量が少なくなると音声送信制御が行なわれることにな
る。したがって、その分消費電力が低減されて電池寿命
の延長が図られる。
【0016】
【実施例】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例に係わ
る音声送信制御回路(VOX制御回路)を備えたディジ
タル携帯電話装置の構成を示す回路ブロック図である。
【0017】同図において、図示しない基地局から無線
チャネルを介して送られた無線搬送波信号は、アンテナ
1で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)2を介し
て受信回路(RX)3に入力され、ここで周波数シンセ
サイザ(SYN)4から出力された受信局部発振信号と
ミキシングされて受信中間周波信号に周波数変換され
る。そして、この受信中間周波信号は、低域通過フィル
タを含むA/D変換器6においてサンプリングされたの
ち、ディジタル復調回路(DEM)7に入力される。
【0018】ディジタル復調回路7では、上記ディジタ
ル受信中間周波信号に対するフレーム同期およびビット
同期が確立されたうえで、ディジタル復調処理が行なわ
れる。この復調処理により得られたベースバンドのディ
ジタル復調信号は、時分割多元接続回路(TDMA)8
に入力され、ここで各伝送フレームごとに自己宛てのタ
イムスロットが分離抽出される。尚、上記ディジタル復
調回路7において得られたフレーム同期およびビット同
期の情報は制御回路20に入力される。
【0019】上記TDMA回路8から出力されたディジ
タル復調信号は、続いて誤り訂正符号復号回路(CH−
COD)9に入力され、ここで誤り訂正復号処理され
る。そして、この誤り訂正復号されたディジタル復調信
号は、音声符号復号回路(SP−COD)10に入力さ
れて音声復号化処理され、これによりディジタル受話信
号が再生される。このディジタル受話信号は、D/A変
換器11でアナログ受話信号に戻されたのち図示しない
音声増幅器を介してスピーカ12に供給され、このスピ
ーカ12から拡声出力される。
【0020】一方、話者の送話音声は、マイクロホン1
3により集音されて送話信号に変換され、さらに図示し
ない送話増幅器により所定のレベルに増幅されたのちA
/D変換器14に入力される。そして、このA/D変換
器14において所定のサンプリング周期でサンプリング
され、これによりサンプルパルス列からなるディジタル
送話信号に変換される。このディジタル送話信号は、図
示しないエコーキャンセラで音響エコーがキャンセルさ
れたのち、音声符号復号回路(SP−COD)9に入力
され、ここで音声符号化される。
【0021】この音声符号化されたディジタル送話信号
は、後述するVOX制御回路15を経たのち、制御回路
20から出力された制御信号とともに誤り訂正符号復号
回路(CH−COD)9に入力され、ここで誤り訂正符
号化される。そして、この誤り訂正符号化されたディジ
タル送信信号はTDMA回路8に入力される。このTD
MA回路8では、時分割多元接続(TDMA)方式に対
応した伝送フレームが生成され、この伝送フレーム中の
自装置に割り当てられたタイムスロットに上記ディジタ
ル送信信号を挿入するための処理が行なわれる。このT
DMA回路8から出力されたディジタル送信信号は、続
いてディジタル変調回路(MOD)16に入力される。
【0022】このディジタル変調回路16では、上記デ
ィジタル送信信号によりディジタル変調された送信中間
周波信号が発生され、この送信中間周波信号はD/A変
換器17によりアナログ信号に変換されたのち送信回路
(TX)5に入力される。なお、ディジタル変調方式と
しては、例えばπ/4シフトDQPSK(π/4shifte
d ,differentially encoded quadrature phase shift
keying)方式が使用される。
【0023】送信回路5では、上記変調された送信中間
周波信号が周波数シンセサイザ4から出力された送信局
部発振信号とミキシングされ、これにより無線通話チャ
ネルに対応する無線搬送波周波数に変換される。そし
て、この無線搬送波信号は図示しない送信電力増幅器で
所定の送信電力レベルに制御されたのち、アンテナ共用
器2を介してアンテナ1から図示しない基地局へ向けて
送信される。
【0024】なお、21はキー入力部、22は表示部で
あり、これらキー入力部21および表示部22は装置の
正面パネル上に配設される。図3はその構成を示す装置
の外観図である。すなわち、キー入力部21は、図3に
示すごとく発信キー、終了キー、複数のメモリキー、ミ
ュートキー、機能キー、ダイヤルキー群などからなり、
また表示部22は液晶表示器(LCD)や発光ダイオー
ド(LED)により構成される。
【0025】また、本実施例のディジタル携帯電話装置
は、電源として例えば充電が可能な二次電池からなる電
池18を使用しており、この電池18の出力電圧を基に
電源回路19から必要な動作電圧Vccを生成して上記各
回路に供給している。
【0026】ところで、VOX制御回路15は次のよう
に構成されている。図2はその構成を示す回路ブロック
図である。すなわち、VOX制御回路15は、フレーム
エネルギ検出部51と、有音/無音判定部52と、音声
送信制御部53とを備えている。
【0027】フレームエネルギ検出部51では、A/D
変換器14から出力されたディジタル送話信号のサンプ
ルパルス列を20ms〜40msの長さの検出フレーム
に区切ったのち、これらの検出フレームごとにそのエネ
ルギの平均値を算出するための演算処理が行なわれる。
【0028】有音/無音判定部52では、上記フレーム
エネルギ検出部51から平均フレームエネルギSE(k)
が出力されると、対応する検出フレームが「有音フレー
ム」であるかまたは「無音フレーム」であるかを判定す
るための演算処理が行なわれる。この有音/無音の判定
方法としては例えばメトリック法を用いたものが使用さ
れる。
【0029】メトリック法を用いた有音/無音の判定方
法は、音声あるいは雑音のレベルの急激な変化を避ける
ために、人間の声と雑音の性質に基づく減衰時定数を用
いて音声信号および雑音をそれぞれ音声メトリックSM
および雑音メトリックNMに変換し、この音声メトリッ
クSMを、雑音メトリックNMを基に生成した適応化し
きい値と比較することにより、入力音声信号の有音/無
音を判定する方法である。
【0030】以下に、この音声メトリックSM、および
雑音メトリックNMにより生成した適応化しきい値を用
いた有音/無音判定式を示す。 SM> NM*TSS+TMIN のとき 有音 SM< NM*TNN+TMIN のとき 無音 その他のとき 判定は変化しない ここで、TSSおよびTNNは、入力音声エネルギが判
定しきい値の付近で変化するときに場合に、判定の急激
な変化を避けるために設けられたパラメータであり、ま
たTMIN は最小の音声エネルギに相当するしきい値であ
る。この有音/無音判定を用いれば、背景雑音レベルが
時間的に変化する場合にも判定が可能である。なお、メ
トリック法を用いた有音/無音判定処理の具体的な演算
例は、特願平05−52698号で詳しく説明されてい
る。
【0031】音声送信制御部53は、上記有音/無音判
定部52の判定結果VOUT(k)に基づいて、無音フレーム
期間にTDMA回路8、誤り訂正符号復号回路9および
音声符号復号回路10に対し動作オフ信号を供給し、こ
れにより無音区間におけるTDMA回路8、誤り訂正符
号復号回路9および音声符号復号回路10の動作を停止
させる。なお、このとき上記動作オフ信号を送信回路5
の送信電力増幅器へも供給して、これにより送信電力増
幅器の動作も停止するように構成してもよい。
【0032】一方制御回路20は、例えばマイクロコン
ピュータを主制御部として備えたもので、その制御機能
として、無線チャネルの接続制御や通話制御などの通常
の制御手段に加え、VOXモード設定制御手段と、通話
モード判定手段20aと、VOXオンオフ制御手段20
bとを有している。
【0033】このうち先ずVOXモード設定制御手段
は、VOX制御回路15を動作させるか否かを指定する
ためのキー入力操作を監視し、この操作に応じてVOX
制御回路15を動作状態に設定するモード(VOXオン
モード)とVOX制御回路15を非動作状態に設定する
モード(VOXオフモード)とを選択的に設定する。こ
れらのVOXオン/オフモードの設定には、例えば機能
キーと#キーが使用される。
【0034】通話モード判定手段20aは、通話中にミ
ュートキー21aの操作を監視し、ミュートキー21a
が操作された場合にこれをミュートモードとして認識し
て、以後通話動作をミュート動作状態に設定する。この
ミュート動作状態は、制御回路20から図示しない送話
増幅器へミュート信号を供給し、これにより送話増幅器
を断とすることにより設定される。
【0035】VOXオンオフ制御手段20bは、上記ミ
ュートモードが設定されていない状態では前記VOXモ
ードにしたがってVOX制御回路15を動作制御し、一
方上記ミュートモードが設定された場合には前記VOX
モードが如何なるモードに設定されていてもそれに関係
なくVOX制御回路15を動作状態に設定するものであ
る。
【0036】次に、以上のように構成された装置の動作
を制御回路20の制御手順に従って説明する。図4は、
この制御手順および制御内容を示すフローチャートであ
る。通話が開始されると、制御回路20はステップ4a
で通話制御を行ないながら、ステップ4bでミュートキ
ー21aの操作を監視している。いまミュートキー21
aが押されていないとすると、制御回路20はステップ
4cに移行してここでVOXモードがオンモードに設定
されているかオフモードに設定されているかを判定す
る。そして、いま仮にVOXモードがオンモードに設定
されていたとすると、そのままステップ4aによる通話
制御に戻る。
【0037】このときVOX制御回路15では、フレー
ムエネルギ検出部51において、A/D変換器14から
出力されたディジタル送話信号が20〜40msの検出
フレームに区切られたのち、これらの検出フレームごと
にそのエネルギの平均値SE(k) が検出される。そうす
ると、この検出された平均エネルギSE(k) をもとに、
有音/無音判定部52において各検出フレームごとに
「有音フレーム」であるか「無音フレーム」であるかが
判定され、その判定結果VOUT(k)が音声送信制御部53
に与えられる。
【0038】この結果音声送信制御部53では、上記判
定結果VOUT(k)に基づいて、音声符号復号回路10から
出力された符号化ディジタル送話信号のオンオフ制御が
行なわれる。すなわち、「有音フレーム」区間では符号
化ディジタル送話信号はそのまま通過されるが、「無音
フレーム」区間では符号化ディジタル送話信号の通過が
阻止される。
【0039】またそれとともに、上記「無音フレーム」
区間では、音声送信制御部53から送話回路5内の送話
増幅器、音声符号復号回路10、誤り訂正符号復号回路
9およびTDMA回路8に対し動作停止信号がそれぞれ
供給され、これによりこれらの回路の動作は停止され
る。
【0040】これに対しVOXモードがオフモードに設
定されていたとすると、制御回路20はステップ4cか
らステップ4dに移行してここでVOX制御回路15の
動作状態を調べる。そして、VOX制御回路15が上記
VOXオフモードと一致する非動作状態になっていれ
ば、そのままステップ4aによる通話制御に戻る。
【0041】このときVOX制御回路15には、制御回
路20からVOX動作停止信号VOCが供給され、これ
により音声送信制御部53は「無音フレーム」区間であ
るか「有音フレーム」区間であるかに拘らず、符号化デ
ィジタル送話信号を常に通過させるように動作する。こ
のため、VOX制御は行なわれない。
【0042】さて、通話中にいま例えば使用者がミュー
トキー21aを押したとする。そうすると、制御回路2
0から図示しない送話増幅器に対しミュート信号が供給
され、これにより送話増幅器は動作停止状態となる。ま
たこのとき制御回路20は、ステップ4bで上記ミュー
トキー21aのオン操作を検出すると、ステップ4fに
移行してここでVOXモードがオンモードに設定されて
いるオフモードに設定されているかを判定する。そし
て、いまVOXモードがオンモードに設定されていたと
すれば、そのままステップ4aによる通話制御に戻る。
【0043】これに対し、いま仮にVOXモードがオフ
モードに設定されていたとする。この場合制御回路20
は、ステップ4fからステップ4gに移行してここでV
OX制御回路15が非動作状態になっているか否かを確
認し、非動作状態になっているとステップ4hでVOX
動作開始信号VOCをVOX制御回路15に供給して、
VOX制御回路15を一時的に動作状態に変更する。
【0044】したがってVOX制御回路15では、音声
送信制御部53において、有音/無音の判定結果VOUT
(k)に基づいて符号化ディジタル送話信号のオンオフ制
御が行なわれる。すなわち、「有音フレーム」区間では
符号化ディジタル送話信号はそのまま通過されるが、
「無音フレーム」区間では符号化ディジタル送話信号の
通過が阻止される。またそれとともに、上記「無音フレ
ーム」区間では、音声送信制御部53から送話回路5内
の送話増幅器、音声符号復号回路10、誤り訂正符号復
号回路9およびTDMA回路8に対し動作停止信号がそ
れぞれ供給され、これによりこれらの回路の動作は停止
される。
【0045】すなわち、VOXモードがオフモードに設
定されていても、ミュート期間中にはVOX制御回路1
5が一時的に動作状態に変更され、これによりVOX制
御が行なわれる。したがって、ミュート期間中の消費電
力は低減される。
【0046】一方、上記ミュート状態において使用者が
ミュート状態を解除するべくミュートキー21aを押し
たとする。そうすると、制御回路20から出力されてい
たミュート信号がオフとなり、これにより送話増幅器は
動作状態に戻る。またそれとともに制御回路20は、ス
テップ4bからステップ4cに移行してここでVOXモ
ードがオフモードに設定されていると判定すると、ステ
ップ4dに移行してここでVOX制御回路15が上記V
OXオフモードと一致する非動作状態になっているか否
かを確認する。そして、いまVOX制御回路15がVO
Xオフモードと一致しない動作状態になっていたとする
と、ステップ4eに移行してここでVOX制御回路15
に対しVOX動作停止信号VOCを供給し、これにより
VOX制御回路15を非動作状態に復帰させる。かくし
て、装置は以後VOXオフモードが設定された状態での
通常の通話動作状態に戻る。
【0047】このように本実施例では、通話中に制御回
路20においてミュートキー21aのオン操作を監視
し、ミュートキー21aがオン操作されていない状態で
は別途入力設定されたVOXモードに従ってVOX制御
回路15を動作制御し、一方上記ミュートキー21aが
オン操作されてミュート状態になると、上記VOXモー
ドがオフモードに設定されている場合にはVOX制御回
路15を一時的に動作状態に変更し、これによりミュー
ト期間中にVOX制御を行なわせるようにしている。
【0048】したがって本実施例によれば、使用者が通
話品質を重視してVOX制御をオフ状態に設定して通話
を行なっているような場合や、VOX制御をオンし忘れ
たまま通話を行なっている場合でも、ミュート状態が設
定されるとVOX制御回路15が自動的に動作状態に変
更されてVOX制御が行なわれることになる。このた
め、ミュート期間中の消費電力が低減されてこれにより
電池寿命の延長が図られる。また、ミュート期間中は送
話が一切行なわれないため、上記VOX制御を行なうこ
とにより通話品質の劣化を引き起こす心配は全くない。
すなわち、通話品質を良好に保持した上で効果的なバッ
テリセービングを行なうことが可能となる。
【0049】(第2の実施例)本実施例は、通話中に電
池電圧の低下を監視し、電池電圧が所定レベル未満に低
下した場合には、VOXモードがオフモードに設定され
ている場合でもVOX制御回路を強制的に動作状態に設
定してVOX制御を行ない、これにより電池の残り寿命
の延長を図るようにしたものである。
【0050】図5は、本発明の第2の実施例に係わるV
OX制御回路を備えたディジタル携帯電話装置の構成を
示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図
1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略す
る。
【0051】電池18には、電源回路19に対し並列に
電池電圧検出回路23が接続されている。この電池電圧
検出回路23は、電池18の出力電圧を検出し、その検
出値VDSを制御回路200に通知する。
【0052】一方制御回路20は、その制御機能とし
て、電池電圧低下判定手段200aと、その判定結果に
応じて動作するVOXオンオフ制御手段200bとを新
たに備えている。
【0053】電池電圧低下判定手段200aは、上記電
池電圧検出回路23から通知され武電池電圧の検出値V
DSを所定のしきい値と比較し、これにより電池電圧の
低下判定を行なう。
【0054】VOXオンオフ制御手段200bは、上記
電池電圧低下判定手段200aの判定結果に応じて、電
池電圧が十分に高い状態ではVOXモードに従ってVO
X制御回路15を動作制御し、一方上記電池電圧の低下
が検出された場合には上記VOXモードが如何なるモー
ドに設定されていてもそれに関係なくVOX制御回路1
5を動作状態に設定するものである。
【0055】次に、以上のように構成された装置の動作
を制御回路200の制御手順に従って説明する。図6は
この制御手順および制御内容を示すフローチャートであ
り、前記図4と同一部分には同一符号を付してある。
【0056】通話が開始されると、制御回路200はス
テップ4aで通話制御を行ないながら、ステップ6bで
電池電圧の低下監視を行なっている。いま電池電圧が十
分に高い状態であると、制御回路200はステップ4c
に移行してここでVOXモードがオンモードに設定され
ているかオフモードに設定されているかを判定する。そ
して、いま仮にVOXモードがオンモードに設定されて
いたとすると、そのままステップ4aによる通話制御に
戻る。
【0057】このときVOX制御回路15では、符号化
ディジタル送話信号の「有音フレーム」区間と「無音フ
レーム」区間とが判定され、この判定結果に従い「無音
フレーム」区間において送話回路5内の送話増幅器、音
声符号復号回路10、誤り訂正符号復号回路9およびT
DMA回路8を動作停止状態に設定するためのVOX制
御が行なわれる。
【0058】一方、VOXモードがオフモードに設定さ
れている場合には、制御回路200はステップ4cから
ステップ4dに移行してここでVOX制御回路15の動
作状態を調べる。そして、VOX制御回路15が上記V
OXオフモードと一致する非動作状態になっていれば、
そのままステップ4aによる通話制御に戻る。このとき
VOX制御回路15は、「無音フレーム」区間であるか
「有音フレーム」区間であるかに拘らず、符号化ディジ
タル送話信号を常に通過させるように動作する。このた
め、VOX制御は行なわれない。
【0059】さて、この状態でいま仮に電池18の出力
電圧値が所定レベル未満に低下したとする。そうすると
制御回路200は、ステップ6bで上記電池電圧の低下
を検出すると、ステップ4fに移行してここでVOXモ
ードがオンモードに設定されているオフモードに設定さ
れているかを判定する。そして、いまVOXモードがオ
ンモードに設定されていたとすれば、そのままステップ
4aによる通話制御に戻る。
【0060】これに対し、いま仮にVOXモードがオフ
モードに設定されていたとする。この場合制御回路20
0は、ステップ4fからステップ4gに移行してここで
VOX制御回路15が非動作状態になっているか否かを
確認し、非動作状態になっているとステップ4hでVO
X動作開始信号VOCをVOX制御回路15に供給し
て、VOX制御回路15を動作状態に変更する。
【0061】したがってVOX制御回路15では、音声
送信制御部53において、有音/無音の判定結果VOUT
(k)に基づいて符号化ディジタル送話信号のオンオフ制
御が行なわれる。すなわち、「有音フレーム」区間では
符号化ディジタル送話信号はそのまま通過されるが、
「無音フレーム」区間では符号化ディジタル送話信号の
通過が阻止される。またそれとともに、上記「無音フレ
ーム」区間では、音声送信制御部53から送話回路5内
の送話増幅器、音声符号復号回路10、誤り訂正符号復
号回路9およびTDMA回路8に対し動作停止信号がそ
れぞれ供給され、これによりこれらの回路の動作は停止
される。
【0062】すなわち、VOXモードがオフモードに設
定されていても、電池電圧が所定レベル未満に低下する
と、それ以後はVOX制御回路15が動作状態に変更さ
れ、これによりVOX制御が行なわれる。したがって、
電池電圧が所定レベルに低下するとそれ以後はVOX制
御により消費電力の低減が行なわれ、これにより残り少
ない電池寿命の延長が図られる。これにより、例えば外
出中に電池電圧が低下した場合に、消費電力を節約して
電池寿命を帰宅するまで保たせることが可能となる。
【0063】例えば、容量が700mAHの電池を使用
して、電池容量が2/3になった時点で低電圧検出を行
なう場合を想定すると、フルレートのTDMAシステム
でかつ全通話時間の50%の期間でVOX制御による送
信系の動作断を行なう場合で、連続通話時間が105分
となる従来の場合(低電圧検出後にVOX制御を全く行
なわない場合)に比べて、連続通話時間を9分延長して
114分にすることが可能となる。
【0064】なお、上記電池電圧の低下検出後に暫くの
間装置の動作を停止させたり、また充電を行なうことに
より電池電圧が所定レベル以上に復旧したとする。そう
すると、制御回路200はステップ6bからステップ4
cに移行してここで先ずVOXモードがオフモードに設
定されているか否かを判定する。そして、オフモードに
設定されていると判定すると、ステップ4dに移行して
ここでVOX制御回路15が上記VOXオフモードと一
致する非動作状態になっているか否かを確認する。そし
て、いまVOX制御回路15がVOXオフモードと一致
しない動作状態になっていたとすると、ステップ4eに
移行してここでVOX制御回路15に対しVOX動作停
止信号VOCを供給し、これによりVOX制御回路15
を非動作状態に復帰させる。かくして、装置は以後VO
Xオフモードが設定された状態での通常の通話動作状態
に戻る。
【0065】このように本実施例では、通話中に制御回
路200において電池電圧の低下を監視し、電池電圧が
所定レベル未満に低下していない状態では別途入力設定
されたVOXモードに従ってVOX制御回路15を動作
制御し、一方上記電池電圧が所定レベル未満に低下する
と、VOXモードが如何なるモードに設定されていても
VOX制御回路15を強制的に動作状態に変更し、これ
によりVOX制御を行なわせるようにしている。
【0066】したがって本実施例によれば、使用者が通
話品質を重視してVOX制御をオフ状態に設定して通話
を行なっているような場合や、VOX制御をオンし忘れ
たまま通話を行なっている場合でも、電池電圧が所定レ
ベル未満に低下するとそれ以後はVOX制御回路15が
強制的に動作状態に変更されてVOX制御が行なわれる
ことになる。このため、電池電圧低下後の消費電力は低
減されて、これにより電池の残り寿命は延長される。
【0067】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではない。例えば、上記第1の実施例ではミュート
状態が設定されたときにVOX制御回路15を強制的に
動作状態に変更するようにしたが、他の受話専用モード
が検出されたときにVOX制御回路15を強制的に動作
状態に変更するようにしてもよい。他の受話専用モード
としては、例えば時報や天気予報、ニュース等を聴取し
ている状態や、ダイヤルQ2などにより情報提供ソース
から情報を聴取している状態、さらには音声メールボッ
クスや留守番電話装置から自身宛ての伝言メッセージな
どを聴取している状態等が考えられる。これらの通話状
態(モード)の設定を判定する手段としては、例えばこ
れらの通話を行なうための電話番号を予め登録してお
き、発信時にこれらの登録された電話番号がダイヤル入
力されたか否かを判定する方式が使用できる。図7は以
上の受話専用モードの設定を判定してVOXオンオフ制
御を行なう際の制御手順および制御内容を示すフローチ
ャートである。
【0068】また、VOX制御回路15を強制的に動作
状態に設定する通話モードとしては、先に述べたような
各種受話専用モード以外に、受話が主体で送話が少ない
モードを適用しても良い。この受話主動形のモードの判
定は、例えば通話開始後に通話区間または無音区間に対
する有音区間の比率を求め、この比率が所定値を越えた
場合に受話主動形のモードと判定する方式や、無音区間
が連続して所定時間続いた場合にこの通話を受話主動形
のモードと判定する方式を使用することによって可能と
なる。
【0069】さらに、前記第1および第2の実施例で
は、それぞれミュートモードの設定時および電池電圧低
下時にVOX制御回路15を強制的に動作状態に設定す
るように制御する場合について述べたが、ミュートモー
ド設定時および電池電圧低下時の両方の場合においてV
OX制御回路15を強制的に動作状態に設定するように
制御するようにしてもよい。またそれに加えて、先に述
べた時報や天気予報、ニュース等を聴取している状態
や、ダイヤルQ2などにより情報提供ソースから情報を
聴取している状態、音声メールボックスや留守番電話装
置から自身宛ての伝言メッセージなどを聴取している状
態、さらには受話が主体で送話が少ない受話主動モード
のときにもそれぞれVOX制御回路15を強制的に動作
状態に設定するように制御するようにしてもよい。
【0070】また、VOX制御により無音区間の送信を
完全に停止すると、その間背景雑音が全く送信されない
ことになるため、受話側の話者にとっては受話信号の自
然感が損なわれることになり好ましくない。そこで、最
近では無音区間においても一定の時間間隔で背景雑音情
報を送信し、これにより受話側の自然感の劣化を防止す
るる機能を持ったVOX制御回路が考えられている。し
かし、受話専用モードでは通話相手は録音装置等であっ
て話者は存在しない場合が一般的であるため、この場合
には背景雑音情報を送信する必要はない。したがって、
背景雑音送信機能を備えたVOX制御回路を使用した場
合には、受話専用モードの状態で背景雑音情報の送信に
ついても停止させるようにするとよい。このようにする
と、受話専用モードにおける消費電力をさらに低減する
ことができる。
【0071】さらに、前記各実施例では無線チャネルの
アクセス方式としてTDMA方式を使用した場合につい
て述べたが、CDMA方式を使用した装置にも同様に適
用可能である。その他、VOXオンオフ制御の制御手順
およびその制御内容、VOX制御回路の構成、無線通信
装置の種類やその構成などについても、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明は、通信
中に送話信号の有音区間と無音区間とのうち少なくとも
一方を検出し、この検出結果に基づいて無音区間に送信
出力を低減させるための制御を行なう音声送信制御機能
を備えた無線通信装置において、通信に際し音声の送信
が所定時間以内となる受話主動モードが設定されたかそ
の他のモードが設定されたかを判定するための通信モー
ド判定手段と、上記音声送信制御動作の制御手段とを備
え、この制御手段により、上記通信モード判定手段で受
話主動モードが設定されていると判定された場合に上記
音声送信制御を実行させ、一方他のモードが設定されて
いると判定された場合には上記音声送信制御を実行させ
ないように制御するようにしたものである。
【0073】したがって本発明によれば、送話の割合が
少ない受話主動モードによる通話中にのみ音声送信制御
が行なわれるので、通話品質に与える影響を極力抑えた
上で効果的に音声送信制御を行なうことができ、これに
より通話品質の保持と電池の消耗の低減との両立を図る
ことができる。
【0074】また第2の発明は、電源として電池を備
え、かつ通信中に送話信号の有音区間と無音区間とのう
ち少なくとも一方を検出し、この検出結果に基づいて無
音区間に送信出力を低減させるための制御を行なう音声
送信制御機能を備えた無線通信装置において、上記電池
の残り容量が所定量未満に低下したか否かを検出するた
めの電池容量検出手段と、上記音声送信制御動作の制御
手段とを備え、この制御手段により、上記電池容量検出
手段で電池の残り容量が所定量未満に低下していること
が検出された状態において上記音声送信制御を実行さ
せ、一方上記電池容量検出手段により電池の残り容量が
所定量未満に低下していないことが検出されている状態
では上記音声送信制御を実行させないように制御するよ
うにしたものである。
【0075】したがって本発明によれば、電池容量が所
定量未満に低下した場合にのみ音声送信制御が行なわれ
ることになるので、電池容量が十分にある通常の状態で
は音声送信制御による品質劣化を生じずに良好な通話品
質を確保することができ、かつ電池の残り容量が低下し
た後には音声送信制御による消費電力の低減を図って電
池寿命を延ばすことができる。
【0076】さらに第3の発明は、音声送信制御を行な
わせるモードと行なわせないモードとを選択的に指定入
力するためのモード指定入力手段を備えている装置にお
いて、通信に際し音声の送信が所定時間以内となる受話
主動モードが設定されたかその他のモードが設定された
かを判定するための通信モード判定手段と、音声送信制
御動作の制御手段とを備え、この制御手段により、上記
通信モード判定手段で他のモードが設定されたと判定さ
れた場合には、上記モード指定入力手段により指定入力
されたモードに従って音声送信制御を行なわせ、一方上
記通信モード判定手段により受話主動モードが設定され
たと判定された場合には無条件で音声送信制御を行なわ
せるように制御するようにしたものである。
【0077】したがって本発明によれば、受話主動モー
ドが設定されると、たとえ音声送信制御の実行を禁止す
るモードが指定されていたとしても、音声送信制御が行
なわれることになる。このため、例えば使用者が通話品
質を重視して音声送信制御の実行を禁止するモードに設
定した場合でも、また音声送信制御の実行を禁止するモ
ードに設定したまま音声送信制御を実行するモードに戻
し忘れた場合でも、受話主動モードによる通話期間中に
は音声送信制御による消費電力の低減が図られ、これに
より残り少ない電池寿命を極力延長することができる。
【0078】さらに第4の発明は、音声送信制御を行な
わせるモードおよび行なわせないモードを選択的に指定
入力するためのモード指定入力手段を備えている装置に
おいて、電池の残り容量が所定量未満に低下したか否か
を検出するための電池容量検出手段と、音声送信制御動
作の制御手段とを備え、この制御手段により、上記電池
容量検出手段により電池の残り容量が所定量未満に低下
していないことが検出されている状態では、上記モード
指定入力手段により指定入力されたモードに従って音声
送信制御を行なわせ、一方上記電池容量検出手段により
電池の残り容量が所定量未満に低下していることが検出
された状態では無条件で音声送信制御を行なわせるよう
に制御するようにしたものである。
【0079】したがって本発明によれば、電池容量が所
定量未満に低下すると、たとえモード指定入力手段によ
り音声送信制御の実行を禁止するモードが指定されてい
たとしても、音声送信制御が行なわれることになる。こ
のため、例えば使用者が通話品質を重視して音声送信制
御の実行を禁止するモードに設定した場合でも、また音
声送信制御の実行を禁止するモードに設定したまま音声
送信制御を実行するモードに戻し忘れた場合でも、電池
の残り容量が少なくなると音声送信制御による消費電力
の低減が図られることになり、これにより残り少ない電
池寿命をさらに延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるVOX制御機能
を備えたディジタル携帯電話装置の構成を示す回路ブロ
ック図。
【図2】図1に示した装置のVOX制御回路の機能構成
を示すブロック図。
【図3】図1に示した装置の外観図。
【図4】図1に示した装置の制御回路によるVOXオン
オフ制御の手順および制御内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施例に係わるVOX制御機能
を備えたディジタル携帯電話装置の構成を示す回路ブロ
ック図。
【図6】図5に示した装置の制御回路によるVOXオン
オフ制御の手順および制御内容を示すフローチャート。
【図7】本発明の他の実施例に係わるディジタル携帯電
話装置の制御回路によるVOXオンオフ制御の手順およ
び制御内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…アンテナ共用器(DUP) 3…受信回路(RX) 4…周波数シンセサイザ(SYN) 5…送信回路(TX) 6,14…A/D変換器 7…ディジタル復調回路(DEM) 8…時分割多元接続回路(TDMA) 9…誤り訂正符号復号回路(CH−COD) 10…音声符号復号回路(SP−COD) 11,17…D/A変換器 12…スピーカ 13…マイクロホン 15…VOX制御回路 16…ディジタル変調回路(MOD) 18…電池 19…電源回路 20,200…制御回路 20a…通話モード判定手段 200a…電池電圧低下判定手段 20b,200b…VOXオンオフ制御手段 21…キー入力部(KEY) 22…表示部(DISP) 23…電池電圧検出回路 51…フレームエネルギ検出部 52…有音/無音判定部 53…音声送信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 7/26 109 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信中に送話信号の有音区間と無音区間
    とのうち少なくとも一方を検出し、この検出結果に基づ
    いて無音区間に平均送信出力を低減させるための制御を
    行なう音声送信制御機能を備えた無線通信装置におい
    て、 通信に際し音声の送信が所定時間以下となる受話主動モ
    ードが設定されたかその他のモードが設定されたかを判
    定するための通信モード判定手段と、 この通信モード判定手段により受話主動モードが設定さ
    れていると判定された場合に前記音声送信制御を実行さ
    せ、一方他のモードが設定されていると判定された場合
    には前記音声送信制御を実行させないように制御する制
    御手段とを具備したことを特徴とする音声送信制御機能
    を備えた無線通信装置。
  2. 【請求項2】 通信モード判定手段は、受話主動モード
    として音声ミュートモードと所定の情報聴取モードとの
    うちの少なくとも一方が設定されたか否かを判定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の音声送信制御機能を備
    えた無線通信装置。
  3. 【請求項3】 電源として電池を備え、かつ通信中に送
    話信号の有音区間と無音区間とのうち少なくとも一方を
    検出し、この検出結果に基づいて無音区間に平均送信出
    力を低減させるための制御を行なう音声送信制御機能を
    備えた無線通信装置において、 前記電池の残り容量が所定量未満に低下したか否かを検
    出するための電池容量検出手段と、 この電池容量検出手段により電池の残り容量が所定量未
    満に低下していることが検出された状態で前記音声送信
    制御を実行させ、一方前記電池容量検出手段により電池
    の残り容量が所定量未満に低下していないことが検出さ
    れている状態では前記音声送信制御を実行させないよう
    に制御する制御手段とを具備したことを特徴とする音声
    送信制御機能を備えた無線通信装置。
  4. 【請求項4】 通信中に送話信号の有音区間と無音区間
    とのうち少なくとも一方を検出し、この検出結果に基づ
    いて無音区間に平均送信出力を低減させるための制御を
    行なう音声送信制御機能を備えた無線通信装置におい
    て、 前記音声送信制御を行なわせるモードと行なわせないモ
    ードとを選択的に指定入力するためのモード指定入力手
    段と、 通信に際し音声の送信が所定時間以内となる受話主動モ
    ードが設定されたかその他のモードが設定されたかを判
    定するための通信モード判定手段と、 この通信モード判定手段によりその他のモードが設定さ
    れたと判定された場合には、前記モード指定入力手段に
    より指定入力されたモードに従って前記音声送信制御を
    行なわせ、一方前記通信モード判定手段により受話主動
    モードが設定されたと判定された場合には無条件で前記
    音声送信制御を行なわせるように制御するための制御手
    段とを具備したことを特徴とする音声送信制御機能を備
    えた無線通信装置。
  5. 【請求項5】 電源として電池を備え、かつ通信中に送
    話信号の有音区間と無音区間との少なくとも一方を検出
    し、この検出結果に応じて無音区間に平均送信出力を低
    減させるための制御を行なう音声送信制御機能を備えた
    無線通信装置において、 前記音声送信制御を行なわせるモードおよび行なわせな
    いモードを選択的に指定入力するためのモード指定入力
    手段と、 前記電池の残り容量が所定量未満に低下したか否かを検
    出するための電池容量検出手段と、 この電池容量検出手段により電池の残り容量が所定量未
    満に低下していないことが検出されている状態では、前
    記モード指定入力手段により指定入力されたモードに従
    って前記音声送信制御を行なわせ、一方前記電池容量検
    出手段により電池の残り容量が所定量未満に低下してい
    ることが検出された状態では無条件で前記音声送信制御
    を行なわせるように制御するための制御手段とを具備し
    たことを特徴とする音声送信制御機能を備えた無線通信
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001056260A1 (fr) * 2000-01-27 2001-08-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Telephone portatif et procede de commande de la sortie vocale d'un telephone portatif
JP2009049817A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Aruze Corp Ip電話システム

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WO2001056260A1 (fr) * 2000-01-27 2001-08-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Telephone portatif et procede de commande de la sortie vocale d'un telephone portatif
JP2009049817A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Aruze Corp Ip電話システム

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