JPH0832448A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JPH0832448A
JPH0832448A JP6161901A JP16190194A JPH0832448A JP H0832448 A JPH0832448 A JP H0832448A JP 6161901 A JP6161901 A JP 6161901A JP 16190194 A JP16190194 A JP 16190194A JP H0832448 A JPH0832448 A JP H0832448A
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JP
Japan
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circuit
current
phase difference
voltage
input
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JP6161901A
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Inventor
Mitsuo Kanemoto
光雄 金本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部雑音による回路の誤動作を軽減するため
に、回路の特性を変えることなく回路の制御定数を実装
時に変更できるようにすること。 【構成】 チャージポンプ2から出力される位相差対応
の電流をα倍する第1の電流演算回路21の前記αを第
1の倍率変換回路22にて変化させると、位相差電流変
換回路の位相差電流変換係数Kpを変化させる。又、フ
ィルタ回路3から入力される電圧対応の電流を第2の電
流演算回路41はα倍するが、このαを第2の倍率変換
回路42にて変化させると、電圧制御発振回路4の電圧
周波数変換係数Kvが変化する。第1の倍率変換回路2
2又は第2の倍率変換回路42のいずれか一方又は両方
を変化させると、前記KpとKvの比率がKp×Kvを
常に一定とした関係を保持しつつ変化される。これによ
り、PLL回路の回路に侵入する出力信号200への影
響を最小限に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置等の各
種電子回路に使用されるPLL(フェイズロックルー
プ)回路に係わり、特に外部雑音の回路に対する悪影響
を抑制する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の小形化、低消費電力
化、高速化、大容量化は、低電圧、低電流で動作する回
路構成を使って、記録媒体の利用効率が向上できる線記
録密度の変化幅を押さえたゾーンビットレコーディング
方式(以下ZBR方式と称する)を採用することで、進
められている。
【0003】このZBR方式を実現するには、転送レー
トの変化に応じて使用する周波数レンジがプログラマブ
ルに設定できる信号処理回路を開発する必要がある。こ
のような信号処理回路の中の1つであるPLL回路は、
転送レートの変化に応じた高速動作を低消費電力で実現
する回路構成としなければならず、そのようなPLL回
路の開発が求められている。
【0004】ここで、PLL回路の高速動作を評価する
指標の1つであるステップ応答特性はダンピング係数、
自然角周波数で表現でき、それぞれの値は制御定数の位
相差電流変換係数(以下Kpと称する)と電圧周波数変
換係数(以下Kvと称する)及びループフィルタの伝達
関数で決めることができる。
【0005】このPLL回路の高速動作を決めるKpと
Kvの積算値で決まるループゲインが装置の仕様から決
められている場合に、KpとKvの大きさの配分比は、
それぞれの入力信号のダイナミックレンジと使用するロ
ックレンジの大きさによって決められるが、その上、外
部から混入する雑音の影響を軽減するのに必要な配分比
を考慮することも求められている。
【0006】ところで近年の装置の小形化のために、回
路の集積化が進む中、PLL回路を組み込んだICも数
多く開発されているが、IC内で処理する機能の増大に
伴って論理回路やアナログ回路と混在される場合が多
く、且つその動作周波数も高くなる傾向にある。
【0007】それ故、IC内の各回路のレイアウトの仕
方によっては、配線間及び各回路ブロック間の電源ライ
ンからの結合を含むクロストークノイズ等によって、信
号線の信号対雑音比が低下すると共に低電圧で動作する
回路構成であるために、回路が誤動作する場合が生じ、
このトラブルシューティングに多くの時間と費用を費や
すことが、しばしば発生する。
【0008】これらの信号対雑音比の低下は、ICをレ
イアウトする段階で決定される要因が大きく且つ、性能
への影響はIC化された後の評価で確認される場合が多
いため、前記信号対雑音比の低下を設計段階で予測し
て、これに対策を施すには、時間と労力の面から、自ず
と限度が生じる等の問題があった。そこで、設計後のP
LL回路に混入する雑音の影響を軽減するために、回路
の制御定数を変更することがなされているが、制御定数
を無闇に変更すると、PLL回路の性能の一つである発
振周波数の安定性を悪くするという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような高速動作
を低消費電力で実現するPLL回路を組み込んだICで
は、IC内で処理する機能の増大に伴って論理回路やア
ナログ回路と混在される場合が多く、且つその動作周波
数も高くなる傾向にある。このため、IC内の各回路の
レイアウトの仕方によっては、配線間及び各回路ブロッ
ク間の電源ラインからの結合を含むクロストークノイズ
等によって、信号線の信号対雑音比が低下する。
【0010】この信号線の信号対雑音比の低下は、PL
L回路が低電圧で動作する構成であるために、回路の誤
動作を生じ、このトラブルシューティングに多くの時間
と費用が必要になるという欠点があった。しかも、上記
した信号対雑音比の低下は、ICをレイアウトする段階
で決定される要因が大きく且つ、性能への影響はIC化
された後の評価で確認される場合が多いため、前記信号
対雑音比の低下を設計段階で予測して、これに対策を施
すには、時間と労力の面から、自ずと限度が生じる等の
問題があった。そこで、設計後のPLL回路に混入する
雑音の影響を軽減するために、回路の制御定数を変更す
ることがなされているが、制御定数を無闇に変更する
と、PLL回路の性能の一つである発振周波数の安定性
を悪くするという欠点があった。
【0011】そこで本発明は上記の欠点を除去し、外部
雑音による回路の誤動作を軽減するために、回路の特性
を変えることなく回路の制御定数を実装時に変更するこ
とができるPLL回路を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、位相差電流変
換係数Kpで入力される2信号の位相差を求め、この位
相差に応じた電流量に変換する位相差電流変換回路と、
この位相差電流変換回路から出力された電流を電圧に変
換するフィルタ回路と、このフィルタ回路から出力され
る入力電圧に電圧周波数変換係数Kvで対応した周波数
の信号に変換する電圧制御発振回路と、この電圧制御発
振回路から出力された信号を分周する分周回路とを備
え、前記位相比電流変換回路に入力される2信号は別途
入力される入力信号と前記分周回路から得られる分周信
号とであるPLL回路において、前記KpとKvの大き
さをKp×Kvが常に一定となるように変化させる定数
変化手段を具備した構成を有する。
【0013】
【作用】本発明のPLL回路において、定数変化手段は
前記位相差電流変換回路に設定されている前記Kpと、
前記電圧制御発振回路に設定されている係数Kvの乗算
値が入力される2信号の位相差を求め、この位相差に応
じた電流量に変換する位相比較手段は前記KpとKvの
大きさをKp×Kvが常に一定となるように変化させ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明のPLL回路の一実施例を示した
ブロック図である。1は入力信号と分周器5からフィー
ドバックされる分周信号との位相差を求める位相比較
器、2は位相比較器1から入力される位相差に対応した
電流量をLPF3に出力するチャージポンプ、3はチャ
ージポンプから入力される電流量を電圧に変換するロー
パスフィルタ(LPF)、4はLPF3から入力される
電圧に対応した周波数で発振する電圧制御発振回路(V
CO)、5は電圧制御発振回路4の出力信号を1/Nに
分周する分周器である。尚、図中Kpは位相比較器1と
チャージポンプ2の両回路における位相差電流変換係数
で、Kvは電圧制御発振回路4の電圧周波数変換係数で
ある。従って、本PLLループのゲインはKp・Kvと
なる。又、前記チャージポンプ2の出力段にはKpの大
きさを変化させる電流演算回路21が設けられている。
前記電圧制御発振回路4の入力段には電流演算回路41
が設けられている。
【0015】次に本実施例の動作について説明する。図
1に示した位相比較器1は入力信号100と分周器5か
らフィードバックされる出力信号200の分周信号との
位相差を求め、これをチャージポンプ2に出力する。チ
ャージポンプ2は入力される位相差に対応した電流量を
LPF3に出力する。LPF3は前記電流量に対応した
電圧Vを電圧制御発振回路4の制御端子に出力する。電
圧制御発振回路4は制御端子に入力された電圧Vに対応
した周波数で発振し、この発振信号200を出力する。
この発振信号200は分周器5により1/Nに分周され
て位相比較器1にフィードバックされ、電圧制御発振回
路4は位相比較器1により求められた位相差が0になる
ような周波数で発振する。
【0016】ここで、図1に示すようなPLL回路をI
C化した時に素子特性のバラツキが回路特性に直接影響
しにくいようにすること要求される。しかし、コンデン
サのバラツキは上記したことが難しく、その容量が3倍
変化したときの発振周波数に対する影響を以下に述べ
る。
【0017】一般的に、IC化に適した回路構成では、
抵抗値の絶対値及びトランジスタの特性の絶対的なバラ
ツキがそのまま回路の特性のバラツキに結び付かないよ
うな設計がなされており、このため、抵抗値の相対比、
トランジスタの特性の相対比を使った回路設計がなされ
ている。ここでは、IC内部に組み込まれた発振回路
(VCO)に使われる容量(以下Coと称する)の絶対
値が3倍変化した時のPLL回路の特性に与える影響を
考える。
【0018】発振回路に使われる容量が3倍変化する
と、発振周波数は設定した中心周波数の2/3倍から2
倍まで変化する。即ち、設計値が15pFの時には、変
化幅の最小値は7.5pFから、最大値22.5pFま
で変化することになり、結果的には設計した周波数の2
/3倍から2倍まで発振周波数が変化することになる。
この時、VCO4の入力電圧は、2/3*1/Kvから
2*1/Kvまで中心電圧が上下に変化することにな
る。従って、この中心電圧の変化幅の範囲内では、Kv
の大きさが一定であることが望ましいが、一定の値でな
い場合にはその変化量は正規の信号に外部から雑音が混
入したとして取り扱う必要が生じ、PLL回路の特性に
及ぼす影響を考慮する必要が生じる。
【0019】この意味からはKvの値そのものを大きく
することで、中心電圧の変化幅を小さく抑えることがで
き、結果的にはIC化した時の特性のバラツキがPLL
回路の特性に及ぼす影響を軽減することができる。先の
例では、Kvを107(MHz/V)とすると、中心電
圧は6.23e−9から1.87e−8(V)の変化す
る結果となり、この範囲内でのKvの値は、ほぼ中心電
圧のKvと同じ値と判断して良いことになる。
【0020】次に、Kpについて考慮すると、位相比較
回路1で位相比較した結果の位相差に比例した電流量を
チャージポンプ2から次段のLPF3に出力し、電圧の
変化に変換する比率をどの程度にするかを決める部分で
あり、定電流回路として動作する範囲をどこまで大きく
できるかによって、上限値と下限値が決まる。しかも、
位相比較の単位時間当たりの回数が多いほど、真の電圧
変化を出力できる部分(チャージポンプ2の出力側即
ち、電圧制御発振回路4の入力側)でもあるが、反面外
部から混入する雑音の影響を最も受けやすい部分でもあ
る。
【0021】図2はこの部分(電圧制御発振回路4の入
力側)に外部から1(V)の電圧変動がステップ状に雑
音として混入した場合に、PLL回路の出力に与える影
響を計算した結果例を示したグラフである。この図は、
外部雑音によって変動したPLL回路の出力即ちVCO
4の出力信号の位相はPLL回路の特性を決めるダンピ
ング係数と自然角周波数が示す応答を示した後、元の位
相に落ち着く様子を示している。尚、上記した図2はK
pとKvの配分比が固定された場合に、VCO4の入力
端にステップ状の雑音が混入した時のPLL回路の出力
端即ち、VCO4の出力端での位相変化をMATLAB
を使って計算した結果例を示したグラフである。
【0022】図4は図2の場合と同様にKpとKvを積
算したPLL回路のループゲインを等しくした際に、K
pのゲインを10倍大きくした時のPLL回路の出力の
位相変化を示したグラフである。この図から、外部雑音
によって変動したPLL回路の出力信号の位相は、位相
の変化幅の絶対値が図2で示したそれの1/10になる
以外、図2と同様な応答を示していることが分かる。従
って、VCO4の入力端に混入する雑音電圧がPLL回
路に与える影響を小さくするにはKpを大きくすると有
効であることが分かる。尚、上記した図4はKpとKv
の配分比を10対1に変化させた時の、VCO5の入力
端にステップ状の雑音が混入したときの、PLL回路の
出力端での位相変化をMATLABを使って計算した結
果例を示すグラフである。
【0023】図1に示すようなPLL回路をIC化した
場合に、予め、外部から混入する雑音の場所が特定でき
るならば、先のKvとKpの比率を最適値に設定するこ
とが可能だが、IC化したあとで判明する現状ではKp
とKvの配分の比率をICの外部から設定できるように
しておくことは、雑音による誤動作を軽減するのに有効
と思われる。
【0024】そこで、本例ではKpを決めるチャージポ
ンプ2の出力段と、Kvを決める電圧制御発振回路4の
入力段に図3、図5で示した電流演算回路をそれぞれ設
け、Kp若しくはKvの大きさを外部から決める設定電
流のどちらか一方を使ってKvとKpの配分比を外部か
らの調整で決められるようにしている。即ち、仮にKp
が外部から設定できるように予め設計されていた場合に
は、Kvを決める回路の前段の電流演算回路を使って、
Kpの大きさに反比例した大きさだけKvを小さくす
る。
【0025】図3はKpの大きさを決める電流演算回路
の一実施例を示した回路図で、図1に示したチャージポ
ンプ2の出力段に挿入されている回路である。2段ダー
リントン接続されたトランジスタQ2、Q3と、同よう
に2段ダーリントン接続されたトランジスタQ5、Q6
が差動増幅回路を形成し、トランジスタQ3とQ6のエ
ミッタは定電流源6に共通に接続されている。又、トラ
ンジスQ3のベースは定電流源7に接続されている。ト
ランジスタQ5のエミッタとトランジスタQ6のベース
はトランジスタQ7のコレクタに接続されている。トラ
ンジスタQ7のベースには抵抗R1と抵抗R2の分圧回
路により分圧された低電圧が入力され、そのエミッタは
可変抵抗VR1を介して接地されている。又、トランジ
スタQ1とトランジスタQ4はそれぞれトランジスタQ
2とQ3のベースにベース電流を供給している。
【0026】上記のような電流演算回路では、トランジ
スタQ2のベースに入力された電流Iin×Ip=Io
ut(Kp)×Ip・αの関係があり、これを変形し
て、Iout(Kp)=Iin×Ip/(Ip・α)=
Iin/α…(1)となる。この(1)式より、αの値
を変化させれば、Iout即ちKpの値を変えられるこ
とが分かる。従って、トランジスQ7のエミッタ側に入
力されている可変抵抗VR1を調整して、前記αの値を
変化させて、Kpの値を外部から変化させることができ
る。尚、同図中のIpは、PLL回路の特性が所定の応
答を示すのに必要なKpの大きさを確保するための電流
であり、同図のα・IpはKpの大きさを、α倍に調整
するための電流である。
【0027】図5はKvの大きさを決める電流演算回路
の一実施例を示した回路図で、図1に示したVCO4の
入力段に挿入されている回路である。2段ダーリントン
接続されたトランジスタQ9、Q10と、同ように2段
ダーリントン接続されたトランジスタQ12、Q13が
差動増幅回路を形成し、トランジスタQ10とQ13の
エミッタは定電流源6に共通に接続されている。又、ト
ランジスQ13のベースは定電流源7に接続されてい
る。トランジスタQ12のエミッタとトランジスタQ1
3のベースはトランジスタQ14のコレクタに接続され
ている。トランジスタQ14のベースには抵抗R3と抵
抗R4の分圧回路により分圧された低電圧が入力され、
そのエミッタは可変抵抗VR2を介して接地されてい
る。又、トランジスタQ8とトランジスタQ11はそれ
ぞれトランジスタQ9とQ12のベースにベース電流を
供給している。
【0028】上記のような電流演算回路では、トランジ
スタQ9のベースに入力された電流Iin×Ip・α=
Iout(Kv)×Ipの関係があり、これを変形し
て、Iout(Kv)=Iin×Ip・α/Ip=Ii
n・α…(2)となる。この(2)式より、αの値を変
化させれば、Iout即ちKvの値を変えられることが
分かる。従って、トランジスQ14のエミッタ側に入力
されている可変抵抗VR2を調整して、前記αの値を変
化させて、Kvの値を外部から変化させることができ
る。尚、同図中のIvはPLL回路の特性が所定の応答
を示すのに必要なKvの大きさを確保するための電流で
あり、同図中のα・IpはKvの大きさをa倍に調整す
るための電流である。
【0029】図1に示した本例のPLL回路にはKpを
調整する図3に示すような電流演算回路と、Kvを調整
する図5に示すような電流演算回路が設けられているた
め、前記PLL回路を磁気ディスク装置などに実装した
場合に、このPLL回路に侵入する外部雑音の影響を最
小にするKpとKvの比率を、前記図3又は図5に示し
た可変抵抗VR1又はVR2を調整して上記したα値を
変化させることによって設定する。しかし、その場合
も、Kp×Kvの値で示されるPLL回路のループゲイ
ンは(1)式と(2)式を乗算した結果から分かるよう
にαの値に関わらず一定である。
【0030】本実施例によれば、電流演算回路21又は
電流演算回路41の可変抵抗VR1又はVR2を調整す
ることによって、位相差電流変換係数Kpと電圧周波数
変換係数Kvの比率を外部から侵入する雑音の影響が最
も小さくなるように調整することができ、しかもこの調
整によりPLL回路のループゲインを当初の設計どおり
の値に保持できるため、本PLL回路を低電圧動作の回
路構成にしても、信号対雑音比が低下による回路の誤動
作を回路の安定性を損なうことなく軽減することが実装
段階で行うことができる。従って、低電圧でしかも高速
動作するIC化されたPLL回路を容易且つ短期間に設
計することができるようになる。
【0031】
【発明の効果】以上記述した如く本発明のPLL回路に
よれば、外部雑音による回路の誤動作を軽減するため
に、回路の特性を変えることなく回路の制御定数を実装
段階で変更することができるので、低電圧でしかも高速
動作するIC化されたPLL回路の設計を容易且つ短期
間に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPLL回路の一実施例を示したブロッ
ク図。
【図2】PLL回路のステップ応答特性例を示した波形
図。
【図3】図1のチャージポンプに挿入する電流演算回路
の一実施例を示した回路図。
【図4】PLL回路のステップ応答の他の特性例を示し
た波形図。
【図5】図1の電圧制御発振回路に挿入する電流演算回
路の一実施例を示した回路図。
【符号の説明】
1…位相比較器 2…チャージポ
ンプ 3…LPF 4…電圧制御発
振回路 5…分周器 Q1〜Q14…
トランジスタ R1〜R4…抵抗 VR1、VR2
…可変抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相差電流変換係数Kpで入力される2
    信号の位相差を求め、この位相差に応じた電流量に変換
    する位相差電流変換回路と、この位相差電流変換回路か
    ら出力された電流を電圧に変換するフィルタ回路と、こ
    のフィルタ回路から出力される入力電圧に電圧周波数変
    換係数Kvで対応した周波数の信号に変換する電圧制御
    発振回路と、この電圧制御発振回路から出力された信号
    を分周する分周回路とを備え、前記位相差電流変換回路
    に入力される2信号は別途入力される入力信号と前記分
    周回路から得られる分周信号とであるPLL回路におい
    て、前記KpとKvの大きさをKp×Kvが常に一定と
    なるように変化させる定数変化手段を具備したことを特
    徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のPLL回路において、前
    記定数変化手段は前記位相差電流変換回路で得られた前
    記位相差に応じた電流量をα倍する第1の電流演算回路
    と、前記αを変化させる倍率変化回路とから構成される
    ことを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のPLL回路において、前
    記電圧制御発振手段に入力される電圧に対応する電流を
    α倍する第2の電流演算回路と、前記αを変化させる倍
    率変化回路とから構成されることを特徴とするPLL回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のPLL回路において、前
    記定数変化手段は前記位相差電流変換回路で得られた前
    記位相差に応じた電流量をα倍する第1の電流演算回路
    と、前記電圧制御発振回路に入力される電圧に対応する
    電流をα倍する第2の電流演算回路と、前記第1の電流
    演算回路におけるαを変化させる第1の倍率変換回路
    と、前記第2の電流演算回路におけるαを変化させる第
    2の倍率変換回路とを具備したことを特徴とするPLL
    回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7445312B2 (en) 2003-06-26 2008-11-04 Seiko Epson Corporation Inkjet printer and inkjet print method

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