JPH08324403A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JPH08324403A
JPH08324403A JP13137695A JP13137695A JPH08324403A JP H08324403 A JPH08324403 A JP H08324403A JP 13137695 A JP13137695 A JP 13137695A JP 13137695 A JP13137695 A JP 13137695A JP H08324403 A JPH08324403 A JP H08324403A
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JP
Japan
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pressure
brake
adjusting piston
control device
piston
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JP13137695A
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English (en)
Inventor
Eiji Shindo
英二 進藤
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキ装置とは別にカム機構によって作動す
る調圧ピストンを利用してブレーキ液圧を簡単に制御で
きるとともに電気的失陥が生じた場合でも液圧ブレーキ
が確保できるブレーキ制御装置を提供する。 【構成】ブレーキペダルを踏むと、モータ22が回転し
てピニオンを介してカム14を回転する。この結果スイ
ングアーム10を介して調圧ピストン8が移動し、流路
40bと8bとの連通を断ち、さらに調圧ピストン8を
液圧室7a内に突出させブレーキ液圧を高め、ブレーキ
を働かせる。また、走行中に速度センサ5bにより車輪
のロック状態が検知されるとモータ22を駆動し、調圧
ピストン8を移動し、液圧室7aの容積を拡大してブレ
ーキ液圧を減圧する。さらにブレーキ作動中に何からの
原因で電気系統が失陥した場合には、モータが作動しな
くなるが、この時には液圧室7a内の液圧により調圧ピ
ストン8が初期状態にもどり、弁機構が開いてマスタシ
リンダと液圧室とが常時連通状態となり、マスタシリン
ダからの液圧がホイールシリンダに供給できるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両ブレーキ等に利用で
きる電気作動式のブレーキ制御装置に関するものであ
り、更に詳細には、特に液圧発生状態をカム機構を利用
して自由に制御できるとともに、その装置をディスクブ
レーキのキャリパ内に組み込むことができる小型軽量の
ブレーキ制御装置に関するものである。また、電気系統
に失陥が生じた場合でも、通常液圧ブレーキが作動する
ようにした安全性に優れたブレーキ制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、制動時の操縦安定性を向上させ運
転者の運転操作を容易にすることを目的として、電気的
液圧発生装置を備えたたアンチロック制御装置の開発が
積極的に進められている。この種の車両用アンチロック
制御装置としては特開平4−237665号公報に記載
されたもの等が知られている。
【0003】上記公報に記載されたアンチロック制御装
置は、二つのホイールシリンダが個々にアクチュエータ
を経て液圧源に接続され、それら二つのアクチュエータ
がコントローラにより個々に制御されるブレーキシステ
ムであって、前記二つのホイールシリンダと前記二つの
アクチュエータとを互いに接続する二つの通路に跨がっ
て流通制御装置が接続され、かつ、その流通制御装置
が、二つのアクチュエータの出口側圧力の差が基準以下
である状態では各アクチュエータをそれに対応するホイ
ールシリンダに連通させるが、前記出口側圧力の差が前
記基準値より大きい状態では、出口側圧力の低い方のア
クチュエータをそれに対応するホイールシリンダから遮
断し、出口側圧力の高い方のアクチュエータを両方のホ
イールシリンダに連通させるようにし、これによって、
アクチュエータのいづれかが故障しても両方のホイール
シリンダの液圧を制御可能としている。
【0004】しかし、上記アンチロック制御装置にあっ
ては、多数の電磁弁、ポンプ、アキュムレータが必要と
なり、また、電気的液圧発生装置は電気が切れるとブレ
ーキが効かなくなる恐れがあるため、上述の装置で必要
としている流通制御装置(フェイルセーフ用の弁)が必
要となる。また、上記従来例とは別に電気作動ブレーキ
装置の小型化を図るために、ブレーキキャリパ内にブレ
ーキ液圧制御機構を組み込んだものも提案されている
(特開昭61−166759号公報)。このアンチロッ
ク制御装置は、ブレーキキャリパ内に圧電式のブレーキ
液圧制御機構を組み込み、ブレーキ液圧制御を圧電素子
の変形を利用して行うものである。しかしこの装置も液
圧制御機構内に設けたブレーキピストンの移動量を大き
くとるために変位部材を設ける必要があり、構成が複雑
になり、製造コストも高価となる、また、この装置も電
気的失陥が生じるとブレーキが効かなくなる恐れがあ
る。さらに車体のバネ下に位置するキャリパには重量、
サイズに制限がある等の点で複雑な機構のものを組込む
ことは困難である等々の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記問
題点を解決するために、ブレーキ装置とは別にカム機構
によって作動する調圧ピストンを利用してブレーキ液圧
を簡単に制御できるとともに電気的失陥が生じた場合で
も液圧ブレーキが確保できる安全性に優れたブレーキ制
御装置を提供し、これにより車両のアンチロック制御、
トラクションコントロール、自動ブレーキ等を簡単に実
現できるようにする。また、このブレーキ制御装置をブ
レーキキャリパ内に組込んだ軽量、小型のブレーキキャ
リパ内組込み型ブレーキ制御装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明の第1の
技術解決手段は、ブレーキ制御装置本体に形成したシリ
ンダ7と、該シリンダ7内に摺動自在に配置された調圧
ピストン8と、同調圧ピストン8によって区画された液
圧室7aと、同液圧室7aとマスタシリンダ2とを連通
する流路内に設け、前記調圧ピストン8の移動にともな
って前記流路を開閉する弁機構と、同液圧室7aとホイ
ールシリンダとを連通する流路31と、前記調圧ピスト
ン8を液圧室7a内に出没させる調圧ピストン駆動機構
と、前記調圧ピストン駆動機構とを制御する電子制御装
置(ECU)とを備えていることを特徴とするブレーキ
制御装置であり、
【0007】また第2の技術解決手段は、ブレーキ装置
のキャリパ40内に形成したホイールシリンダ47と、
該ホイールシリンダ47内に配置された摺動自在のピス
トン46と、前記ピストンによってホイールシリンダ4
7内に区画された液圧室7aと、前記液圧室7a内に出
没し液圧室の容積を変えることができる調圧ピストン8
と、同液圧室7aとマスタシリンダ2とを連通する流路
内に設け、前記調圧ピストン8の移動にともなって同流
路を開閉する弁機構と、前記調圧ピストン8を液圧室7
a内に出没させる調圧ピストン駆動機構と、前記調圧ピ
ストン駆動機構を制御する電子制御装置(ECU)とを
備えていることを特徴とするキャリパ内組込み型ブレー
キ制御装置である。
【0008】
【作用】
〔非ブレーキ時〕非ブレーキ時には、電子制御装置から
の指令がなくモータ22が作動せず、この時には弁機構
は、調圧ピストンの外周溝8aと本体4の内周溝4aと
が重なりあっていて液圧室7aとマスタシリンダ2とを
連通している。 〔ブレーキ作動時〕ブレーキを掛けるためにブレーキペ
ダルを踏むと、モータ22が回転してピニオン18を介
してカム14を回転する。この結果溝カム15の作用に
より、ローラ13が移動し、スイングアーム10、プッ
シュロッド9を介して調圧ピストン8を移動して弁機構
を閉じ、これとともにブレーキぺダルの踏み込み力に応
じてマスタシリンダ2で発生した液圧は液圧センサ5a
によって検知され、この液圧センサ5aからの指令によ
りモータを制御して調圧ピストン8を液圧室7a内に突
出させブレーキ液圧を高める。また、ブレーキペダルを
開放するとモータ22が回転して調圧ピストン8を初期
位置に復帰し、弁機構が連通され液圧室7a内のブレー
キ液がマスタシリンダに還流してブレーキが開放され
る。
【0009】〔アンチロック制御〕走行中に車輪のロッ
ク状態が検知されるとモータ22が駆動され、ピニオン
18を介してカム14を回転し、溝カム15の作用でロ
ーラ13を移動し、これによってスイングアーム10、
プッシュロッド9を介して調圧ピストン8を初期位置方
向に移動し、液圧室7aの容積を拡大してブレーキ液圧
を減圧し、ブレーキ力を弱め、車輪のロック状態を解消
する。
【0010】〔自動ブレーキ、トラクションコントロー
ル時〕車両発進時に車輪にスリップが生じた場合、ある
いは、車両が走行中に車間距離が詰まって自動的にブレ
ーキをかける場合には、モータ22を制御して、上述の
アンチロック制御と同様にブレーキ液圧の減圧、保持、
再加圧等の種々の態様を実行する。
【0011】〔電気系統失陥時〕ブレーキ作動中に何か
らの原因で電気系統が失陥した場合には、モータが作動
しなくなり、上述のような制御は出来なくなる。しか
し、この場合には、液圧室7a内の液圧により調圧ピス
トン8は初期位置状態に戻り、この結果弁機構が開いて
マスタシリンダと液圧室とが常時連通状態となり、マス
タシリンダからの液圧がホイールシリンダに供給できる
ようになり、ブレーキを働かせることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。第1図は本発明の第1実施例に係るブレーキ制御
装置をブレーキシステムの中に組み込んだ状態のブレー
キ装置の一部断面図であり、図中2点鎖線はブレーキ開
放時の状態を、また実線はブレーキ作動状態を示してい
る。図2は図1中のA矢視図であり、図中2点鎖線はブ
レーキ開放時の状態を、また実線はブレーキ作動状態を
示している。図3は同装置の非作動中および電気的失陥
が生じたフェールセーフ時の弁機構の拡大断面図、図4
は同装置のブレーキ作動中の弁機構の拡大断面図であ
る。
【0013】図1〜図4において1はブレーキペダル、
2はマスタシリンダ、3はブレーキキャリパ、4はブレ
ーキ制御装置本体、5aは液圧センサ、5bは速度セン
サ、5cは踏力センサ、6は電子制御装置(ECU)で
あり、これらによってブレーキシステムが構成されてい
る。ブレーキ制御装置本体4内にはシリンダ7が形成さ
れ、このシリンダ7内に出没自在に調圧ピストン8が配
置されている。調圧ピストン8は本体4内に液圧室7a
を区画しており、また、液圧室7aは流路31を介して
ブレーキキャリパ3内のホイールシリンダに連通してい
る。また液圧室7aは調圧ピストン8と本体4とによっ
て構成された弁機構(後述する)および流路30を介し
てマスタシリンダ2に連通しており、流路30には液圧
センサ5aが設けられている。またブレーキペダルには
踏力センサ5cが、車輪には速度センサ5bが配置され
ている。
【0014】上述した弁機構は、調圧ピストン8と本体
とにより次のように構成されている。即ち、図3に示す
ように調圧ピストン8には、その内部に液圧室7aと連
通している流路8bが、また外周面には同流路8bと連
通する外周溝8aが形成されており、一方調圧ピストン
8を摺動自在に保持している本体4側の内周面には内周
溝4aが、また本体4内には内周溝4aと連通している
流路4bが形成され、これらによってスプールタイプ型
の弁機構が構成されている。流路4bは流路30を介し
てマスタシリンダ2と連通している。この弁機構は流路
面積が大きいため調圧ピストンの無駄ストロークを少な
くできる。
【0015】この弁機構は図3に示す非ブレーキ作動時
あるいは電気的失陥発生時には調圧ピストン8の外周溝
8aと本体4内周面の内周溝4aとが重なりあってお
り、この時は液圧室7aとマスタシリンダ2とを連通し
ている。また、後述する態様のブレーキ作動時には図4
に示すように調圧ピストン8が移動して内周溝4aと外
周溝8aとが非重合となり、液圧室7aとマスタシリン
ダ2との連通を断つ機能を有している。なお、調圧ピス
トン8の外周溝8aと本体4の内周溝4aとが重なりあ
う角部のいづれか一方あるいは両方に傾斜面を形成し、
これによって外周溝8aと内周溝4aの重なりが徐々に
行なわれるようにして、流路を閉じる際に発生する騒音
等を小さくすることもできる。
【0016】上述したシリンダ7に摺動自在に設けられ
ている調圧ピストン8の端部はプッシュロッド9に連接
され、このプッシュロッド9はスイングアーム10にピ
ン11により連結されている。さらにスイングアーム1
0はその一端が軸12によってブレーキ制御装置本体4
に回転自在に軸支され、他端には図2に示す如くローラ
13が回転自在に設けられている。ローラ13は軸16
によってブレーキ制御装置本体4に回転自在に取り付け
られているカム14に形成された溝カム15(図2参
照)に嵌合しカム機構を構成してており、溝カム15は
等速カムとなっている。溝カム15の外周縁はローラ1
3を図2において水平方向に移動させる機能を有するカ
ム面を形成しており、カム14の外周は歯車19として
形成され、この歯車19はピニオン18とかみ合ってお
り、さらにピニオン18はモータ22の回転軸に取り付
けられている(なお、上記調圧ピストン8の移動量を制
御する機構を調圧ピストン駆動機構とする)。
【0017】従って、図1、図2中においてブレーキが
開放されている2点鎖線の状態から、ブレーキを掛ける
ためにブレーキペダルを踏むと、踏力センサ5cによっ
てこの状態が検知され、ECU6からの指令によってモ
ータ22が回転してピニオン18を介してカム14を軸
16を中心に図2中、2点鎖線状態から実線状態まで時
計方向に回転すると、溝カム15の作用(スイングアー
ム揺動手段)により、ローラ13が左方に向かって実線
状態まで水平方向に移動し、これによって調圧ピストン
8も図中実線位置まで移動して弁機構を閉じ、液圧室7
a内のブレーキ液圧を高めることができる。
【0018】また、ブレーキが作動している図1、図2
の状態から、ブレーキペダルを開放するとモータ22が
回転してピニオン18を介してカム14が軸16を中心
に図2中、反時計方向に2点鎖線の位置まで回転する。
この結果溝カム15の作用(スイングアーム揺動手段)
により、ローラ13が図2において実線位置から2点鎖
線の位置まで右方に向かって水平方向に移動し、これに
ともなってスイングアーム10およびプッシュロッド9
も移動し、この結果、液圧室7a内の液圧によって調圧
ピストン8も図中右方に移動して弁機構が開き、液圧室
7a内のブレーキ液がマスタシリンダに還流してブレー
キが開放される。なお、本例ではブレーキを開放したこ
とを検知してモータ18を逆転し、調圧ピストン8を初
期状態に戻すようにしているが、この方式の代わりに、
液圧室7a内のブレーキ液圧によってモータを空転させ
ながら調圧ピストン8を初期状態に復帰させ、弁機構を
開くようにすることもできる。
【0019】また必要に応じてモータの出力軸とピニオ
ンあるいはギヤとの間に図示せぬ電磁クラッチ等を設け
ておき、ブレーキ作動時には電磁クラッチが接続し、モ
ータの回転力をギヤに伝達できるようにしておき、また
ブレーキ開放時には電磁クラッチが離れて、液圧室7a
内の液圧によって調圧ピストン8を初期位置に復帰させ
るようにしてもよい。電磁クラッチを使用した場合に
は、ブレーキ開放時にモータの出力軸と切り離されるた
め調圧ピストン8の戻りスピードを早くすることができ
る。なお、前記溝カム15は、ブレーキ液圧を制御する
態様に応じて種々の形態をとることができる。
【0020】一方、踏力センサ5c、液圧センサ5a、
速度センサ5b等の各センサ、およびモータ22は電子
制御装置(ECU)6に接続されており、電子制御装置
6は各種センサからの信号に基づいて前記モータ22を
回転駆動し、後述する態様でブレーキ作動、自動ブレー
キ、トラクション制御、アンチロック制御を実行する。
なお、図中、24は調圧ピストン8とシリンダ7との間
のシール部材を示す。
【0021】上記構成に係わるブレーキ制御装置の作動
を説明する。 〔非ブレーキ時〕非ブレーキ時には、電子制御装置から
の指令がなくモータ22が作動せず、図1、図2中の2
点鎖線で示す状態となっている。この時には弁機構は、
図3に示す如く調圧ピストンの外周溝8aと本体4の内
周溝4aとが重なりあっていて液圧室7aとマスタシリ
ンダ2とを連通している。
【0022】〔ブレーキ作動時〕ブレーキを掛けるため
にブレーキペダルを踏むと、踏力センサ5cによってこ
の状態が検知され、ECU6からの指令によってモータ
22が回転してピニオン18を介してカム14を軸16
を中心に図2中、2点鎖線状態から時計方向に回転する
と、溝カム15の作用(スイングアーム揺動手段)によ
り、ローラ13が左方に向かって実線状態まで水平方向
に移動し、スイングアーム10、プッシュロッド9を介
して調圧ピストン8も図中実線位置に移動して図4に示
す如く弁機構を閉じる。具体的には、ブレーキ作動時に
は図4に示すように調圧ピストン8が移動して内周溝4
aと外周溝8aとが非重合となり、液圧室7aとマスタ
シリンダ2との連通が断たれる。これとともにブレーキ
ぺダルの踏み込み力に応じてマスタシリンダ2で発生し
た液圧は液圧センサ5aによって検知され、この液圧セ
ンサ5aからの指令によりモータを制御して調圧ピスト
ン8を液圧室7a内に突出させブレーキ液圧を高めるこ
とができる。なお、調圧ピストン8の突出量の制御は液
圧センサ5aばかりでなく、踏力センサ5cあるいはブ
レーキ液圧を検知できる他のセンサ等を利用してECU
6からの指令によって行うこともできる。
【0023】また、ブレーキペダルを開放するとモータ
22が回転してピニオン18を介してカム14が軸16
を中心に図2中、反時計方向に2点鎖線の位置まで回転
する。この結果溝カム15の作用(スイングアーム揺動
手段)により、ローラ13が図2において実線位置から
2点鎖線の位置まで右方に向かって水平方向に移動し、
調圧ピストン8も図中右方に移動して内周溝4aと外周
溝8aとが重合状態となり、液圧室7aとマスタシリン
ダ2とが連通され液圧室7a内のブレーキ液がマスタシ
リンダに還流してブレーキが開放される。
【0024】〔アンチロック制御〕車両にブレーキをか
けるためにブレーキペダル1を踏むと調圧ピストン8の
移動により液圧室7a内に液圧が発生する。この液圧は
前述の通りブレーキキャリパに伝達され車輪に制動力を
与える。ところで、この状態の時には、車輪の状態は速
度センサ5bで常時検知されており、検知信号が公知の
電子制御装置に入力され、電子制御装置はこの入力に基
づいて車輪速度、スリップ率、減速度などを演算する。
そしてこの演算結果により車輪のスキッド状態を評価し
以下のようにモータ22を制御して、ブレーキ液圧の減
圧、保持、再加圧等の種々の態様を実行する。
【0025】即ち、走行中に速度センサにより車輪のロ
ック状態が検知されると前記電子制御装置(ECU)か
らブレーキ緩め信号が出力される。この結果、モータ2
2が駆動され、ピニオン18を介してカム14を図2状
態から反時計方向に回転する。カム14の回転により、
溝カム15の作用でローラ13が図2中右方に移動し、
これによってスイングアーム10が軸12を中心に図1
中右方に揺動しさらにプッシュロッド9も右方に移動す
る。この結果、調圧ピストン8は液圧室7a内の液圧に
よって右方に移動し、液圧室7aの容積を拡大してブレ
ーキ液圧が減圧され、ブレーキ力が弱められ、車輪のロ
ック状態が解消される。
【0026】さらに、再加圧時には、モータ22を回転
し、スイングアームを初期位置方向に移動しながら調圧
ピストン8を液圧室7a内に押し戻し、再加圧を実行す
る。また、ブレーキ液圧保持状態の指令が出されると、
モータ22が停止し液圧室7aのブレーキ液圧を保持す
る。
【0027】前記ブレーキ装置の液圧制御(減圧、保
持、再加圧)は各車輪の状態に応じてそれぞれ独立して
あるいは各チャンネルの車輪毎に行なう。アンチロック
制御の解除は、電子制御装置からの信号が無くなること
により行われる。即ち、電子制御装置からの信号が無く
なると、モータ22およびカム14はアンチロック制御
開始位置に復帰し、通常ブレーキ状態となる。なお、溝
カム15は前述したように制御態様に応じて種々の形状
のものを採用することができる。
【0028】〔自動ブレーキ、トラクションコントロー
ル時〕車両発進時に車輪にスリップが生じた場合、ある
いは、車両が走行中に車間距離が詰まって自動的にブレ
ーキをかける場合には、ブレーキ制御装置は次のように
作動する。車輪がスリップ状態の時には、車輪の状態は
速度センサ5bで常時検知されており、検知信号が公知
の電子制御装置に入力され、電子制御装置はこの入力に
基づいて車輪速度、スリップ率、減速度などを演算す
る。そしてこの演算結果により車輪のスリップ状態を評
価しモータ22を制御して、上述のアンチロック制御と
同様にブレーキ液圧の減圧、保持、再加圧等の種々の態
様を実行する。また、図示せぬ車間距離センサにより、
車間距離が所定値以内になったことを検出すると、モー
タ22を制御して、上述のアンチロック制御と同様にブ
レーキ液圧の増圧、保持、減圧等の種々の態様を実行
し、自動ブレーキをかけることができる。上記のように
本実施例によれば、液圧室7a内の圧力は、溝カム15
によって生じる調圧ピストン8の動きにより制御され、
これによりブレーキ作動態様に応じてブレーキ液圧の減
圧、保持、再加圧を実行することができる。
【0029】〔電気系統失陥時〕ブレーキ作動中に何か
らの原因で電気系統が失陥した場合には、モータが作動
しなくなり、上述のような制御は出来なくなる。しか
し、この場合には、液圧室7a内の液圧により調圧ピス
トン8は図3の状態にもどり、この結果弁機構が開いて
マスタシリンダと液圧室とが常時連通状態となり、マス
タシリンダからの液圧をホイールシリンダに供給できる
ようになり、ブレーキを作用させることができる。な
お、スイングアーム揺動手段として上記記実施例以外
に、モータの駆動で上下方向に移動するカムをはじめ種
々の形態のカム機構を採用することができ、さらにリン
ク機構を使用してスイングアームを揺動させることもで
きる。
【0030】次に本発明の第2実施例を図5、図6を参
照して説明する。第2実施例は、第1実施例のスプール
タイプの弁機構に代えて、ポペット弁機構を採用した点
で相違しており他の構成は第1実施例と同じである。図
5、図6において、本体4に形成した流路4b内にはス
プリング4dによって弁座4eに向けて付勢されている
ポペット弁4cが配置されている。このポペット弁4c
にはロッド4fが取付けられており、同ロッド4fは非
ブレーキ時には図5に示すように調圧ピストン8の外周
面と当接してポペット弁4cを図中上方に押上げ、流路
4bを開く作用をしている。
【0031】一方調圧ピストン8の外周には案内溝8a
´が形成されており、調圧ピストン8が図6位置に移動
した時にはポペット弁のロッド4fが案内溝8a´内に
落ち込み流路4bを閉じる作用をする。案内溝8aの端
部は傾斜面8cとして形成されており、この傾斜面によ
り、ポペット弁による流路遮断がスムーズに行われる。
また、案内溝8a´は第1実施例と同様に流路8bを介
して液圧室7aと連通している。上記構成に係わるブレ
ーキ作動態様は第1実施例と同様であるので、それらの
説明は省略する。なお、ブレーキ作動中に電気系統に失
陥が生じた場合には、液圧室7a内に発生する液圧によ
り調圧ピストン8は図5の状態にもどり、この結果弁機
構が開いてマスタシリンダと液圧室とが常時連通状態と
なり、マスタシリンダからの液圧がホイールシリンダに
供給され、ブレーキが作用することになる。
【0032】次に、図7〜図9を参照して本発明の第3
実施例を説明する。第3実施例は、第1実施例に係るブ
レーキ制御装置をブレーキキャリパ内に組み込んだもの
であり、装置そのものの作動は第1実施例と同様であ
り、ここでは、第3実施例の特徴的な部分を説明する。
また、第1実施例と同じ部材には同一符号を付してあ
る。
【0033】図7において40はブレーキ装置内のキャ
リパであり、キャリパ本体40内にはホイールシリンダ
47が形成され、このホイールシリンダ47内にピスト
ン46が摺動自在に配置されている。ピストン46はホ
イールシリンダ47内に液圧室7aを区画している。液
圧室7aには、前記ブレーキ制御装置と同様の構成を有
している調圧ピストン8が摺動自在に設けられており、
さらにこの調圧ピストン8の端部には、第1実施例と同
様にプッシュロッド9、スイングアーム10、さらにス
イングアーム10を揺動させるカム14、ピニオン1
8、モータ22が設けられている。また、液圧室7aは
第1実施例と同様に調圧ピストン8内の流路、調圧ピス
トン8とキャリパ本体40とによって構成される弁機
構、流路30を介してマスタシリンダ2に連通してお
り、さらに流路30には液圧センサ5aが設けられてい
る。前記弁機構は第1実施例のようにスプールタイプの
弁機構でもよいし、第2実施例のようにポペット弁タイ
プの弁機構でもよく、また、その弁機構の作用は各実施
例の場合と同様である。
【0034】従って、この第3実施例は次のような作動
をする。 〔非ブレーキ時〕非ブレーキ時には、電子制御装置から
の指令がなくモータ22が作動しない。この時には弁機
構は、図3あるいは図5に示す如く調圧ピストン8の外
周溝8aとキャリパ40内周面の内周溝4aとが重なり
あい、あるいはポペット弁が開いていて液圧室7aとマ
スタシリンダ2とを連通している。
【0035】〔ブレーキ作動時〕ブレーキを掛けるため
にブレーキペダルを踏むと、踏力センサ5cによってこ
の状態が検知され、ECU6からの指令によってモータ
22が回転してピニオン18を介してカム14を軸16
を中心に回転すると、溝カム15の作用(スイングアー
ム揺動手段)により、ローラ13が水平方向に移動し、
これによって調圧ピストン8も図7中の実線位置まで移
動して弁機構を閉じる。具体的には、ブレーキ作動時に
は図7に示すように調圧ピストン8が移動して内周溝4
0aと外周溝8aとが非重合となり、液圧室7aとマス
タシリンダ2との連通が断たれる。これとともに調圧ピ
ストン8が液圧室7a内に突出するため液圧室7内の液
圧が高まり、これによってピストン46が左方に移動し
てブレーキを働かせることができる。
【0036】また、ブレーキペダルを開放するとモータ
22が逆回転してピニオン18を介してカム14が軸1
6を中心に回転する。この結果溝カム15の作用(スイ
ングアーム揺動手段)により、ローラ13が水平方向に
移動し、調圧ピストン8も図中右方に移動して内周溝4
0aと外周溝8aとが重合状態となり、液圧室7aとマ
スタシリンダ2とが連通され液圧室7a内のブレーキ液
がマスタシリンダに還流してブレーキが開放される。
【0037】〔アンチロック制御〕走行中にブレーキを
掛け、この時速度センサにより車輪のロック状態が検知
されると前記電子制御装置(ECU)からブレーキ緩め
信号が出力される。この結果、モータ22が駆動され、
ピニオン18を介してカム14を逆回転する。カム14
の回転により、溝カム15の作用でローラ13が図7中
右方に移動し、これによってスイングアーム10が軸1
2を中心に図7中右方に揺動しさらにプッシュロッド9
も右方に移動する。これに伴い調圧ピストン8も図中右
方に移動し、液圧室7aの容積を増大してブレーキ液圧
が減圧され車輪のロック状態が解消される。
【0038】さらに、再加圧時には、モータ22を逆転
し、スイングアームを初期位置方向に移動しながら調圧
ピストン8を弁機構を閉じた状態で液圧室7a内に押し
戻し、再加圧を実行する。また、ブレーキ液圧保持状態
の指令が出されると、モータ22が停止し液圧室7aの
ブレーキ液圧を保持する。
【0039】また、前記ブレーキ装置の液圧制御(減
圧、保持、再加圧)は各車輪の状態に応じてそれぞれ独
立してあるいは各チャンネルの車輪毎に行なう。アンチ
ロック制御の解除は、電子制御装置からの信号が無くな
ることにより行われる。即ち、電子制御装置からの信号
が無くなると、モータ22およびカム14はアンチロッ
ク制御開始時に位置に復帰し、通常ブレーキ状態とな
る。なお、溝カム15は前述したように制御態様に応じ
て種々の形状のものを採用することができる。
【0040】〔電気系統失陥時〕電気系統失陥時には、
液圧室内の液圧により調圧ピストン8は図3あるいは図
5の状態にもどり、この結果弁機構が開いてマスタシリ
ンダ2と液圧室7aとが常時連通状態となり、マスタシ
リンダからの液圧がホイールシリンダに供給され、ブレ
ーキを働かせることができる。
【0041】なお、第3実施例の場合も上記各実施例と
同様に必要に応じてモータの出力軸とピニオンあるいは
ギヤとの間に図示せぬ電磁クラッチ等を設けておき、ブ
レーキ作動時には電磁クラッチが接続し、モータの回転
力をギヤに伝達できるようにし、またブレーキ開放時に
は電磁クラッチが離れて、液圧室7a内の液圧によって
調圧ピストン8を初期位置に復帰させるようにすること
もできる。この場合には、ブレーキ開放時に調圧ピスト
ン8がモータの出力軸と切り離されるため調圧ピストン
8の戻りスピードを早くすることができる。また、前記
溝カム15は、ブレーキ液圧を制御する態様に応じて種
々の形態をとることができる。さらに、第3実施例の場
合でも、自動ブレーキ、トラクションコントロールなど
も第1実施例あるいは第2実施例と同様に実行できるこ
とは当然である。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明は、ブレー
キ制御装置本体に形成したシリンダに調圧ピストンを配
置し、この調圧ピストンを駆動機構を利用して制御する
ことにより、ブレーキ制御装置本体内に形成した液圧室
の容積を制御し、ブレーキ液圧を増減圧してアンチロッ
ク制御、トラクション制御、自動ブレーキ制御を実行す
ることができる。また、ブレーキ制御装置本体内に電気
系統に失陥が生じた場合に、マスタシリンダとホイール
シリンダとを強制的に連通する弁機構を設けたため安全
性を高めることができるとともにカム面をブレーキ作動
態様に応じて、種々の形状とすることにより、最適なブ
レーキ制御を実行することができる。またこのブレーキ
制御装置をキャリパ内に組み込むことにより、アンチロ
ック制御装置を極めて小型、安価に製作することができ
る。さらにスイングアームを揺動させる機構に円盤状の
カムを使用した場合、回転慣性を小さくできアンチロッ
ク制御の精度を向上できる。ブレーキ制御装置をキャリ
パ内に組み込んだ場合でも車両のサスペンションのバネ
下に重量を小さくできる、マスタシリンダと液圧室との
間にスプール弁を使用した場合には部品点数を少なくで
きる、モータとギヤとの間にクラッチを備えた場合には
モータの固着にも対応できる、等々の優れた作用効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るブレーキ制御装置を
ブレーキシステムの中に組み込んだ状態のブレーキ装置
の一部断面図である。
【図2】図1中のA矢視図である。
【図3】図1に示す装置の非作動中および電気的失陥が
生じた場合の弁機構の拡大断面図である。
【図4】図1に示す装置のブレーキ作動中の弁機構の拡
大断面図である。
【図5】本発明に係る第2実施例の非作動中および電気
的失陥が生じた場合の弁機構の拡大断面図である。
【図6】本発明に係る第2実施例のブレーキ作動中の弁
機構の拡大断面図である。
【図7】本発明に係る第3実施例であり、キャリパ内に
ブレーキ装置を組み込んだ状態の概略構成図である。
【図8】図7中のA矢視図である。
【図9】図7中のB矢視図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスタシリンダ 3 キャリパ 4 ブレーキ制御装置本体 4c ポペット弁 5a 液圧センサ 5b 速度センサ 5c 踏力センサ 6 電子制御装置 7 シリンダ 7a 液圧室 8 調圧ピストン 9 プッシュロッド 10 スイングアーム 12 軸 13 ローラ 30、31 流路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ制御装置本体に形成したシリンダ
    7と、 該シリンダ7内に摺動自在に配置された調圧ピストン8
    と、 同調圧ピストン8によって区画された液圧室7aと、 同液圧室7aとマスタシリンダ2とを連通する流路内に
    設け、前記調圧ピストン8の移動にともなって前記流路
    を開閉する弁機構と、 同液圧室7aとホイールシリンダとを連通する流路31
    と、 前記調圧ピストン8を液圧室7a内に出没させる調圧ピ
    ストン駆動機構と、 前記調圧ピストン駆動機構を制御する電子制御装置(E
    CU)とを備えていることを特徴とするブレーキ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記弁機構は、調圧ピストン8の外周に
    形成した溝8aと該溝を液圧室に連通する同ピストン内
    に形成した流路8bと、本体4内周面に形成した溝4a
    と該溝とマスタシリンダとを連通する流路4bとを備
    え、前記調圧ピストン8に形成した溝8aと本体内周面
    に形成した溝4aとが調圧ピストン8の移動によって非
    重合状態となった時にマスタシリンダと前記液圧室との
    連通を断つべく構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁機構は、本体4内に形成された流
    路4b内に配置されたポペット弁4cを備え、該ポペッ
    ト弁4cは調圧ピストン8の移動によって流路4bを開
    閉すべく構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記調圧ピストン駆動機構は、ブレーキ
    制御装置本体に揺動自在に設けたスイングアーム10
    と、このスイングアームの動きを調圧ピストン8に伝達
    するプッシュロッド9と、スイングアームを揺動させる
    カム機構とからなることを特徴とする請求項1に記載の
    ブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記弁機構は、電気系統失陥時には調圧
    ピストンが初期状態に復帰して弁を開くべく構成されて
    いることを特徴とする請求項2または請求項3にに記載
    のブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】ブレーキ装置のキャリパ40内に形成した
    ホイールシリンダ47と、 該ホイールシリンダ47内に配置された摺動自在のピス
    トン46と、 前記ピストンによってホイールシリンダ47内に区画さ
    れた液圧室7aと、 前記液圧室7a内に出没し液圧室の容積を変えることが
    できる調圧ピストン8と、 同液圧室7aとマスタシリンダ2とを連通する流路内に
    設け、前記調圧ピストン8の移動にともなって同流路を
    開閉する弁機構と、 前記調圧ピストン8を液圧室7a内に出没させる調圧ピ
    ストン駆動機構と、 前記調圧ピストン駆動機構を制御する電子制御装置(E
    CU)とを備えていることを特徴とするキャリパ内組込
    み型のブレーキ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記弁機構は、調圧ピストン8の外周に
    形成した溝8aと該溝を液圧室に連通する同ピストン内
    に形成した流路8bと、キャリパ本体40内周面に形成
    した溝40aと該溝とマスタシリンダとを連通する流路
    40bとを備え、前記調圧ピストン8に形成した溝8a
    と本体内周面に形成した溝40aとが調圧ピストン8の
    移動によって非重合状態となった時にマスタシリンダと
    前記液圧室との連通を断つべく構成されていることを特
    徴とする請求項6に記載のキャリパ内組込み型のブレー
    キ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記弁機構は、本体4内に形成された流
    路4b内に配置されたポペット弁4cを備え、該ポペッ
    ト弁4cは調圧ピストン8の移動によって流路4bを開
    閉すべく構成されていることを特徴とする請求項6に記
    載のキャリパ内組込み型のブレーキ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記調圧ピストン駆動機構は、キャリパ
    本体40に揺動自在に設けたスイングアーム10と、こ
    のスイングアームの動きを調圧ピストン8に伝達するプ
    ッシュロッド9と、スイングアームを揺動させるカム機
    構とからなることを特徴とする請求項1に記載のキャリ
    パ内組込み型のブレーキ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記弁機構は、電気系統失陥時には調
    圧ピストンが初期状態に復帰して弁を開くべく構成され
    ていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載
    のキャリパ内組込み型のブレーキ制御装置。
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