JPH08198084A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JPH08198084A
JPH08198084A JP1196495A JP1196495A JPH08198084A JP H08198084 A JPH08198084 A JP H08198084A JP 1196495 A JP1196495 A JP 1196495A JP 1196495 A JP1196495 A JP 1196495A JP H08198084 A JPH08198084 A JP H08198084A
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JP
Japan
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brake
cam
control device
fluid pressure
swing arm
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JP1196495A
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Tadashi Kobayashi
忠 小林
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキ装置とは別にカム機構によって作動す
る調圧ピストンを利用してブレーキ液圧を簡単に制御で
きるブレーキ制御装置を提供する。 【構成】 走行中に車輪がロックし、電子制御装置(E
CU)からブレーキ緩め信号が出力されるとソレノイド
バルブ5が閉じるとともにモータ22が駆動され、ピニ
オン18を介してカム14を反時計方向に回転させる。
カム14の回転により、カム面17の作用でローラ13
が移動し、これによってスイングアームが軸12を中心
に図1中右方に揺動しさらにプッシュロッド9も右方に
移動する。この結果、調圧ピストン8は液圧室7a内の
液圧によって右方に移動し、液圧室7aの容積を拡大し
てブレーキ液圧が減圧され、ブレーキ力が弱められ、車
輪のロック状態が解消される。再加圧時には、モータ2
2を逆転し、スイングアームを初期位置方向に移動しな
がら調圧ピストンを液圧室7a内に押し戻し、再加圧を
実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両ブレーキ等に利用で
きるブレーキ制御装置に関するものであり、更に詳細に
は、特に液圧発生状態をカム機構を利用して自由に制御
できるとともに、その装置をディスクブレーキのキャリ
パ内に組み込むことができる小型軽量のブレーキ制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、制動時の操縦安定性を向上させ運
転者の運転操作を容易にすることを目的としたアンチロ
ック制御装置の開発が積極的に進められている。この種
の車両用アンチロック制御装置としては特開昭64−4
7650号公報に記載されたもの等が知られている。
【0003】上記公報に記載されたアンチロック制御装
置は、マスタシリンダから供給された液圧によって作動
するブレーキ装置と、マスタシリンダおよびホイールシ
リンダとを接続する配管途中に配置したアンチロック制
御用モジュレータとを備え、このモジュレータ内のボー
ル弁をステップモータを使用して精密に制御し、ブレー
キ装置に供給する液圧を加圧、減圧して車輪のロック現
象を解消しようとするものである。
【0004】しかし、上記アンチロック制御装置にあっ
ては、車輪側に取付けてあるブレーキ装置とは別に、ア
ンチロック制御を実行するためのモジュレータをブレー
キ配管の途中に設ける必要があり、装置が大型化、複雑
化してしまうという問題がある。また、上記従来例とは
別にアンチロック制御装置の小型化を図るために、ブレ
ーキキャリパ内にブレーキ液圧制御機構を組み込んだも
のも提案されている(特開昭61−166759号公
報)。このアンチロック制御装置は、ブレーキキャリパ
内に圧電式のブレーキ液圧制御機構を組み込み、ブレー
キ液圧制御を圧電素子の変形を利用して行うものであ
る。しかしこの装置も液圧制御機構内に設けたブレーキ
ピストンの移動量を大きくとるために変位部材を設ける
必要があり、構成が複雑になり、製造コストも高価とな
る、さらには車体のバネ下に位置するキャリパには重
量、サイズに制限がある等の点で複雑な機構のものを組
込むことは困難である等々の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記問
題点を解決するために、ブレーキ装置とは別にカム機構
によって作動する調圧ピストンを利用してブレーキ液圧
を簡単に制御できるブレーキ制御装置を提供し、これに
より車両のアンチロック制御、トラクションコントロー
ル、自動ブレーキ等を簡単に実現できるようにする。ま
た、このブレーキ制御装置をブレーキキャリパ内に組込
んだ軽量、小型のブレーキキャリパ内組込み型ブレーキ
制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ブレ
ーキ制御装置本体に形成したシリンダ7と、該シリンダ
7内に摺動自在に配置された調圧ピストン8と、同調圧
ピストン8によって区画された液圧室7aと、同液圧室
7aとマスタシリンダとを連通する流路内に配置された
ソレノイドバルブ5と、同液圧室7aとホイールシリン
ダとを連通する流路31とを備え、前記調圧ピストン8
を液圧室7a内に出没させる調圧ピストン駆動機構と、
前記ソレノイドバルブおよび調圧ピストン駆動機構とを
制御する電子制御装置(ECU)とを備えていることを
特徴とするブレーキ制御装置であり、また、ブレーキ装
置のキャリパ40内に形成したホイールシリンダ47
と、該ホイールシリンダ47内に配置された摺動自在の
ピストン46と、前記ピストンによってホイールシリン
ダ47内に区画された液圧室7aと、前記液圧室7aと
マスタシリンダとを連通する流路内に配置されたソレノ
イドバルブ5と、前記液圧室7a内に出没し液圧室の容
積を変えることができる調圧ピストン8と、前記調圧ピ
ストン8の移動量を制御するカム機構と、前記ソレノイ
ドバルブおよびカム機構とを制御する電子制御装置(E
CU)とを備えており、前記カム機構はのカム面は、回
転カムの回転軸からの距離R2を変えることにより形成
されていることを特徴とするキャリパ内組込み型ブレー
キ制御装置であり、これらを課題解決の手段とするもの
である。
【0007】
【作用】
〔通常ブレーキ時〕通常ブレーキ時には、カム14は初
期位置にあり、さらにローラ13、スイングアーム10
および調圧ピストン8も作動しないため、ブレーキぺダ
ル1を踏み込んでマスタシリンダ2に液圧が発生する
と、この液圧はマスタシリンダ2→流路30→開いてい
るソレノイドバルブ5を通って液圧室7aを介してキャ
リパ3に供給されキャリパ内のピストンを押圧して制動
作用を実行する。
【0008】〔アンチロック制御〕走行中に車輪がロッ
クし、電子制御装置(ECU)からブレーキ緩め信号が
出力されるとソレノイドバルブ5が閉じるとともにモー
タ22が駆動され、ピニオン18を介してカム14を反
時計方向に回転する。カム14の回転により、カム面1
7の作用でローラ13が図3中右方に移動し、これによ
ってスイングアームが軸12を中心に図1中右方に揺動
しさらにプッシュロッド9も右方に移動する。この結
果、調圧ピストン8は液圧室7a内の液圧によって右方
に移動し、液圧室7aの容積を拡大してブレーキ液圧が
減圧され、ブレーキ力が弱められ、車輪のロック状態が
解消される。再加圧時には、モータ22を逆転し、スイ
ングアームを初期位置方向に移動しながら調圧ピストン
を液圧室7a内に押し戻し、再加圧を実行する。
【0009】〔トラクションコントロールおよび自動ブ
レーキ時〕車両が発進時に車輪にスリップが生じると、
ソレノイドバルブ5およびモータ22を制御して、上述
のアンチロック制御と同様にブレーキ液圧の減圧、保
持、再加圧等の種々の態様を実行する。また、車間距離
が所定値以内になったりすると、ソレノイドバルブ5お
よびモータ22を制御して、上述のアンチロック制御と
同様にブレーキ液圧の増圧、保持、減圧等の種々の態様
を実行し、自動ブレーキをかける。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。第1図は本発明の第1実施例に係るブレーキ制御
装置をブレーキシステムの中に組み込んだ状態のブレー
キ装置の一部断面図、図2は図1中のA矢視図、図3は
図1中のB矢視断面図である。図1〜図3において1は
ブレーキペダル、2はマスタシリンダ、3はブレーキキ
ャリパ、4はブレーキ制御装置本体、5はソレノイドバ
ルブ、6は電子制御装置(ECU)であり、これらによ
ってブレーキシステムが構成されている。ブレーキ制御
装置本体4内にはシリンダ7が形成され、このシリンダ
7内に調圧ピストン8が摺動自在に配置されている。調
圧ピストン8は本体4内に液圧室7aを区画しており、
液圧室7aは流路30を介してマスタシリンダ2に連通
しており、流路30には常時は開、ブレーキ制御時には
閉となるソレノイドバルブ5(常開型ソレノイドバル
ブ)が設けられている。また、液圧室7aは流路31を
介してブレーキキャリパ3内のホイールシリンダに連通
している。
【0011】上述したシリンダ7に摺動自在に設けられ
ている調圧ピストン8の端部はプッシュロッド9に連接
され、このプッシュロッド9はスイングアーム10にピ
ン11により連結されている。さらにスイングアーム1
0はその一端が軸12によってブレーキ制御装置本体4
に回転自在に軸支され、他端には図3に示す如くローラ
13が回転自在に設けられている。ローラ13は軸16
によってブレーキ制御装置本体4に回転自在に取り付け
られているカム14に形成された溝15(図3参照)に
嵌合しカム機構を構成してており、溝15はカム14の
軸16と偏心した状態の円弧状に形成されている。溝1
5の内周縁はローラ13を図3において水平方向に移動
させる機能を有するカム面17を形成しており、カム1
4の外周は歯車として形成され、この歯車はピニオン1
8とかみ合っており、さらにピニオン18はモータ22
の回転軸に取り付けられている(なお、上記調圧ピスト
ンの移動量を制御する機構を調圧ピストン駆動機構とす
る)。
【0012】従って、モータ22が回転してピニオン1
8を介してカム14が軸16を中心に図3中、反時計方
向に回転すると、カム面17の作用(スイングアーム揺
動手段)により、ローラ13が図3において右方に向か
って水平方向に移動し、調圧ピストン8も図中左方に移
動して液圧室7a内の容積が大きくなり、ブレーキ液圧
を減圧することができる。
【0013】ところで、前記カム面17は、ブレーキ液
圧を制御する態様に応じて種々の形態をとることができ
る。たとえば、図4において、カム14が軸16を中心
に回転した場合、基準円は軸16を中心として半径R1
が一定であるため、ストローク量は発生しないが、軸1
6からの距離R2がカム14の回転量によって徐々に変
化するように設定した場合、この距離R2の設定の仕方
により、図4中のプロフィール(a)(b)(c)
(d)のようにストローク量を変化させることができ
る。
【0014】具体的には、図4中のプロフィール(a)
はカムの回転角とストローク量が比例関係となってお
り、プロフィール(b)はカムの回転角とストローク量
の関係が減圧初期、加圧後期にはレートが大きくなるよ
うな関係となっている。またプロフィール(c)はカム
の回転角とストローク量の関係が減圧初期、後期および
加圧初期、後期にレートが大きくなるような関係となっ
ており、プロフィール(d)は図示していないが、前述
した(b)(c)のレートを低めるような関係となって
いる。なお、その他、距離R2は種々設定することがで
き、これによって加圧、減圧等のブレーキ制御状態を設
定することができる。
【0015】また、ソレノイドバルブ5とモータ22は
電子制御装置(ECU)6に接続されており、電子制御
装置6はスピードセンサ23からの信号に基づいて前記
モータ22を回転駆動するとともに、ソレノイドバルブ
5を作動して後述する態様でアンチロック制御を実行す
る。なお、図中、24は調圧ピストン8とシリンダ7と
の間のシール部材を示す。
【0016】上記構成に係わるブレーキ制御装置の作動
を説明する。 〔通常ブレーキ時〕通常ブレーキ時には、電子制御装置
からの指令がなくソレノイドバルブ5およびモータ22
が作動しない。またカム14は図3に示す初期位置をと
り、さらにローラ13、スイングアーム10および調圧
ピストン8も作動しないため、これらは図1に示す状態
を維持している。したがって、この状態で、ブレーキぺ
ダル1を踏み込みマスタシリンダ2に液圧が発生する
と、この液圧はマスタシリンダ2→流路30→開いてい
るソレノイドバルブ5を通って液圧室7aを介してキャ
リパ3内のホイールシリンダに供給されピストンを押圧
して制動作用を実行する。ブレーキぺダルの踏み込みを
開放すると、ホイールシリンダ内のブレーキ液は液圧室
7aを介して前記とは逆の経路でマスタシリンダに還流
され、ブレーキが緩められる。
【0017】〔アンチロック制御〕車両にブレーキをか
けるためにブレーキペダル1を踏むとマスターシリンダ
2で液圧が発生する。この液圧は前述の通りブレーキ制
御装置内の液圧室7aを介してブレーキキャリパに伝達
され車輪に制動力を与える。ところで、この状態の時に
は、車輪の状態はスピードセンサ23で常時検知されて
おり、検知信号が公知の電子制御装置に入力され、電子
制御装置はこの入力に基づいて車輪速度、スリップ率、
減速度などを演算する。そしてこの演算結果により車輪
のスキッド状態を評価し以下のようにソレノイドバルブ
5およびモータ22を制御して、ブレーキ液圧の減圧、
保持、再加圧等の種々の態様を実行する。
【0018】即ち、走行中に車輪がロックし、前記電子
制御装置(ECU)からブレーキ緩め信号が出力される
とソレノイドバルブ5が閉じるとともにモータ22が駆
動され、ピニオン18を介してカム14を反時計方向に
回転する。カム14の回転により、カム面17の作用で
ローラ13が図3中右方に移動し、これによってスイン
グアームが軸12を中心に図1中右方に揺動しさらにプ
ッシュロッド9も右方に移動する。この結果、調圧ピス
トン8は液圧室7a内の液圧によって右方に移動し、液
圧室7aの容積を拡大してブレーキ液圧が減圧され、ブ
レーキ力が弱められ、車輪のロック状態が解消される。
【0019】さらに、再加圧時には、モータ22を逆転
し、スイングアームを初期位置方向に移動しながら調圧
ピストンを液圧室7a内に押し戻し、再加圧を実行す
る。また、ブレーキ液圧保持状態の指令が出されると、
モータ22が停止し液圧室7aのブレーキ液圧を保持す
る。
【0020】また、前記ブレーキ装置の液圧制御(減
圧、保持、再加圧)は各車輪の状態に応じてそれぞれ独
立してあるいは各チャンネルの車輪毎に行なう。アンチ
ロック制御の解除は、電子制御装置からの信号が無くな
ることにより行われる。即ち、電子制御装置からの信号
が無くなると、モータ22によりカム14が初期位置に
復帰し、さらに調圧ピストンも初期位置に復帰して図1
状態となり、通常ブレーキ状態となる。なお、カム面1
7は前述したように制御態様に応じて種々の形状のもの
を採用することができる。
【0021】〔自動ブレーキ、トラクションコントロー
ル時〕車両発進時に車輪にスリップが生じた場合、ある
いは、車両が走行中に車間距離が詰まって自動的にブレ
ーキをかける場合には、ブレーキ制御装置は次のように
作動する。車輪がスリップ状態の時には、車輪の状態は
スピードセンサ23で常時検知されており、検知信号が
公知の電子制御装置に入力され、電子制御装置はこの入
力に基づいて車輪速度、スリップ率、減速度などを演算
する。そしてこの演算結果により車輪のスリップ状態を
評価しソレノイドバルブ5およびモータ22を制御し
て、上述のアンチロック制御と同様にブレーキ液圧の減
圧、保持、再加圧等の種々の態様を実行する。また、図
示せぬ車間距離センサにより、車間距離が所定値以内に
なったことを検出すると、ソレノイドバルブ5およびモ
ータ22を制御して、上述のアンチロック制御と同様に
ブレーキ液圧の増圧、保持、減圧等の種々の態様を実行
し、自動ブレーキをかけることができる。上記のように
本実施例によれば、液圧室7a内の圧力は、カム面17
によって生じる調圧ピストン8の動きにより制御され、
これによりブレーキ作動態様に応じてブレーキ液圧の減
圧、保持、再加圧を実行することができる。
【0022】次に、図5を参照して本発明の第2実施例
を説明する。第2実施例は、第1実施例に係るブレーキ
制御装置をブレーキキャリパ内に組み込んだものであ
り、装置そのものの作動は第1実施例と同様であり、こ
こでは、第2実施例の特徴的な部分を説明する。また、
第1実施例と同じ部材には同一符号を付してある。図5
において40はブレーキ装置内のキャリパであり、キャ
リパ40内にはホイールシリンダ47が形成され、この
ホイールシリンダ47内にピストン46が摺動自在に配
置されている。ピストン46はホイールシリンダ47内
に液圧室7aを区画しており、液圧室7aは流路30を
介してマスタシリンダ2に連通しており、流路30には
常時は開、アンチロック制御時には閉となるソレノイド
バルブ5(常開型ソレノイドバルブ)が設けられてい
る。
【0023】上述した液圧室7aには、前記ブレーキ制
御装置と同様の構成を有している調圧ピストン8が摺動
自在に設けられており、さらにこの調圧ピストン8の端
部には、第1実施例と同様にプッシュロッド9、スイン
グアーム10、さらにスイングアーム10を揺動させる
カム14、ピニオン18、モータ22が設けられてい
る。
【0024】従って、この第2実施例では次のような作
動をする。 〔通常ブレーキ時〕通常ブレーキ時には、電子制御装置
からの指令がなくソレノイドバルブ5およびモータ22
が作動しない。またカム14は図3に示す初期位置をと
り、さらにローラ13、スイングアーム10および調圧
ピストン8も作動しないため、図5に示す状態を保持し
ている。したがって、この状態で、ブレーキぺダル1を
踏み込みマスタシリンダ2に液圧が発生すると、この液
圧はマスタシリンダ2→流路30→開いているソレノイ
ドバルブ5を通って液圧室7aに供給されピストン6を
図中左方に押圧して制動作用を実行する。ブレーキぺダ
ルの踏み込みを開放すると、液圧室7a内の液圧は前記
とは逆の経路でマスタシリンダに還流され、ブレーキが
緩められる。
【0025】〔アンチロック制御時〕車両にブレーキを
かけるためにブレーキペダル1を踏むとマスターシリン
ダ2で液圧が発生する。この液圧は前述の通りホイール
シリンダ内の液圧室7aに供給され車輪に制動力を与え
る。ところで、この状態の時には、車輪の状態はスピー
ドセンサ23で常時検知されており、検知信号が公知の
電子制御装置に入力され、電子制御装置はこの入力に基
づいて車輪速度、スリップ率、減速度などを演算する。
そしてこの演算結果により車輪のスキッド状態を評価し
以下のようにソレノイドバルブ5およびモータ22を制
御して、ブレーキ液圧の減圧、保持、再加圧等の種々の
態様を実行する。
【0026】即ち、走行中に車輪がロックし、前記電子
制御装置(ECU)からブレーキ緩め信号が出力される
とソレノイドバルブ5が閉じるとともにモータ22が駆
動され、ピニオン18を介してカム14を反時計方向に
回転する。カム14の回転により、カム面17の作用で
ローラ13が図5中右方に移動し、これによってスイン
グアームが軸12を中心に図5中右方に揺動しさらにプ
ッシュロッド9も右方に移動する。この結果、調圧ピス
トン8は液圧室7a内の液圧によって右方に移動し、液
圧室7aの容積を拡大してブレーキ液圧が減圧され、ブ
レーキ力が弱められ、車輪のロック状態が解消される。
【0027】さらに、再加圧時には、モータ22を逆転
し、スイングアームを初期位置方向に移動しながら調圧
ピストンを液圧室7a内に押し戻し、再加圧を実行す
る。また、ブレーキ液圧保持状態の指令が出されると、
モータ22が停止し液圧室7aのブレーキ液圧を保持す
る。上記のように本実施例によれば、液圧室7a内の圧
力は、調圧ピストン8の作動により制御され、これによ
りブレーキ液圧の減圧、保持、再加圧を実行することが
できる。
【0028】また、第2実施例の場合でも、自動ブレー
キ、トラクションコントロールなども第1実施例と同様
に実行できることは当然である。なお、スイングアーム
揺動手段としても上記記実施例以外に、モータの駆動で
上下方向に移動するカムをはじめ種々の形態のカム機構
を採用することができ、さらにリンク機構を使用してス
イングアームを揺動させることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明は、ブレー
キ制御装置本体に形成したホイールシリンダに調圧ピス
トンを配置し、この調圧ピストンを駆動機構を利用して
制御することにより、ブレーキ制御装置本体内に形成し
た液圧室の容積を制御し、ブレーキ液圧を増減圧してア
ンチロック制御、トラクション制御、自動ブレーキ制御
を実行することができる。また、カム面をブレーキ作動
態様に応じて、種々の形状とすることにより、最適なブ
レーキ制御を実行することができる。またこのブレーキ
制御装置をキャリパ内に組み込むことにより、アンチロ
ック制御装置を極めて小型、安価に製作することができ
る。また、スイングアームを揺動させる機構に円盤状の
カムを使用した場合、回転慣性を小さくできアンチロッ
ク制御の精度を向上できる。さらに、ブレーキ制御装置
をキャリパ内に組み込んだ場合でも車両のサスペンショ
ンのバネ下に重量を小さくできる、等々の優れた作用効
果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例としてのブレーキ制御
装置の概略構成図である。
【図2】図1中のA矢視図である。
【図3】図1中のB矢視断面図である。
【図4】本発明に係るカム面の説明図である。
【図5】本発明に係るブレーキ制御装置をキャリパ内に
組み込んだ状態を示すブレーキ装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスタシリンダ 3 キャリパ 4 ブレーキ制御装置本体 5 ソレノイドバルブ 6 電子制御装置 7 シリンダ 7a 液圧室 8 調圧ピストン 9 プッシュロッド 10 スイングアーム 12 軸 13 ローラ 30、31 流路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ制御装置本体に形成したシリンダ
    7と、 該シリンダ7内に摺動自在に配置された調圧ピストン8
    と、 同調圧ピストン8によって区画された液圧室7aと、 同液圧室7aとマスタシリンダとを連通する流路内に配
    置されたソレノイドバルブ5と、 同液圧室7aとホイールシリンダとを連通する流路31
    とを備え、 前記調圧ピストン8を液圧室7a内に出没させる調圧ピ
    ストン駆動機構と、 前記ソレノイドバルブおよび調圧ピストン駆動機構とを
    制御する電子制御装置(ECU)とを備えていることを
    特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記調圧ピストン駆動機構は、ブレーキ
    制御装置本体に揺動自在に設けたスイングアーム10
    と、このスイングアームの動きを調圧ピストン8に伝達
    するプッシュロッド9と、スイングアームを揺動させる
    カム機構とからなることを特徴とする請求項1に記載の
    ブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記カム機構のカム面は、回転カムの回
    転軸からの距離R2を変えることにより形成されてお
    り、カムの回転角に応じてブレーキ液圧の減圧、保持、
    加圧の制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のブ
    レーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記カム面は、カム回転角とスイングア
    ームの移動量が比例するべく構成されていることを特徴
    とする請求項3に記載のブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記カム面は、カム回転角とスイングア
    ームの移動量がブレーキ液圧減圧初期時、ブレーキ液圧
    加圧後期時に大きくなるよう構成されていることを特徴
    とする請求項3に記載のブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記カム面は、カム回転角とスイングア
    ームの移動量がブレーキ液圧減圧初期、後期時およびブ
    レーキ液圧加圧初期、後期時に大きくなるよう構成され
    ていることを特徴とする請求項3にブレーキ制御装置。
  7. 【請求項7】ブレーキ装置のキャリパ40内に形成した
    ホイールシリンダ47と、 該ホイールシリンダ47内に配置された摺動自在のピス
    トン46と、 前記ピストンによってホイールシリンダ47内に区画さ
    れた液圧室7aと、 前記液圧室7aとマスタシリンダとを連通する流路内に
    配置されたソレノイドバルブ5と、 前記液圧室7a内に出没し液圧室の容積を変えることが
    できる調圧ピストン8と、 前記調圧ピストン8の移動量を制御するカム機構と、 前記ソレノイドバルブおよびカム機構とを制御する電子
    制御装置(ECU)とを備えており、前記カム機構はの
    カム面は、回転カムの回転軸からの距離R2を変えるこ
    とにより形成されていることを特徴とするキャリパ内組
    込み型ブレーキ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記カム面は、カム回転角とスイングア
    ームの移動量が比例するべく構成されていることを特徴
    とする請求項7に記載のキャリパ内組込み型ブレーキ制
    御装置。
  9. 【請求項9】 前記カム面は、カム回転角とスイングア
    ームの移動量がブレーキ液圧減圧初期時およびブレーキ
    液圧加圧後期時に大きくなるよう構成されていることを
    特徴とする請求項7に記載のキャリパ内組込み型ブレー
    キ制御装置。
  10. 【請求項10】前記カム面は、カム回転角とスイングア
    ームの移動量がブレーキ液圧減圧初期、後期時およびブ
    レーキ液圧加圧初期、後期時のみ大きくなるよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項7に記載のキャリパ内
    組込み型ブレーキ制御装置。
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