JPH08323317A - 廃棄物最終処分場の埋立廃棄物の早期安定化法 - Google Patents

廃棄物最終処分場の埋立廃棄物の早期安定化法

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JPH08323317A
JPH08323317A JP7137825A JP13782595A JPH08323317A JP H08323317 A JPH08323317 A JP H08323317A JP 7137825 A JP7137825 A JP 7137825A JP 13782595 A JP13782595 A JP 13782595A JP H08323317 A JPH08323317 A JP H08323317A
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JP
Japan
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waste
air
collecting pipe
pipe
sewage collecting
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Pending
Application number
JP7137825A
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English (en)
Inventor
Akinobu Omori
昭信 大森
Shinji Tomita
慎二 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄物の好気的分解を促進することで、処分
場を単なる投棄地としてではなく、人為的にコントロー
ル可能な施設として稼働でき、部分閉鎖から完全閉鎖ま
での年数を短縮でき、数十年の施設の管理に用する費用
を短縮できる。また、処分場は広大な面積を有する土地
であり、早期に安定化できれば、土地資本としての活用
が可能であり、さらに、人為的に制御を加えることによ
り、廃棄物の分解のメカニズムの解明にも寄与し得る。 【構成】 底面地盤に遮水シート2を敷設する廃棄物最
終処分場において遮水シート2の上方に布設する汚水集
水パイプ枝管13を送気設備に連通させ、さらに汚水集水
パイプ枝管13からガス抜き管27を立ち上げ、送気設備16
からこの汚水集水パイプ枝管13を介して曝気して埋立廃
棄物に好気的条件を満たす空気を供給し、分解に伴って
発生するガスは前記ガス抜き管27を利用して大気に拡散
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物の最終処分場に
おける埋立廃棄物の早期安定化の方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】廃棄物は、事業活動によって排出される
産業廃棄物と、主として一般家庭から排出される一般廃
棄物とに分かれ、これら廃棄物の最終処分は、海洋投
棄、埋立処分などがあるが、海洋投棄は汚染や経済性な
どの問題があるため、埋立処分が現在主流である。
【0003】このような埋立処分による廃棄物最終処分
場の施工は、山間の沢部の底面地盤を掘削し、下流端に
貯留えん堤を構築する。次に、下地整形工を施し、必要
に応じてシート保護のための不織布等を施工し、その上
に遮水シートを敷設し、さらにその上側に保護土を施工
する。
【0004】前記底面及び斜面に敷設する遮水シート
は、合成ゴム系、合成樹脂系、その他高分子材料からな
る遮水材の他、アスファルト、ゴムアスファルト、粘土
ライニング等による層状遮水材料がある。また、これら
遮水材料からなる遮水シートは、単なる一枚もののシー
トではなく、継手部を介して横に継ぎ合わされた形で使
用される。
【0005】そして廃棄物はこの凹所内に投棄され、例
えばブルドーザーなどで締固められ、その上に中間覆土
を介在させてサンドイッチ状にし、上端は最終覆土で覆
って埋立完了後は、公園、運動場などの土地利用に供さ
れる。
【0006】このような構成の処分場で、埋立廃棄物中
の有機物のメカニズムは現状では嫌気的あるいは準好気
的状態に近く、分解によって生じたメタンガス等を排出
するための設備としては、図4に示すように設置された
有孔管24とふとんかご25とからなるガス抜き設備を設置
している。図中22は廃棄物層、26はその上の覆土層であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物最終処分場の構
造が明文化され、「廃棄物最終処分場構造指針・同解
説」となったのは昭和51年(1976年)である。従って、
構造指針に拠った施設で、建設、稼働して20年程度とな
る。
【0008】廃棄物最終処分場は埋立てが完了(部分閉
鎖)しても、前記廃棄物層22の分解が継続しているた
め、汚水処理施設等はその後も完全閉鎖まで運転管理し
なければならない。部分閉鎖から完全閉鎖に至る期間は
前記理由により未だ完全閉鎖に至った施設がないので明
確ではないが、学識経験者によれば数十年を要すと言わ
れている。
【0009】前記図4に示すガス抜き設備ではかろうじ
て準好気的分解が促進されているのが現状であり、前記
部分閉鎖から完全閉鎖に至る期間を短くするのに適切と
は言いきれない。
【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、部分閉鎖から完全閉鎖までの年数を短縮できる廃棄
物最終処分場の埋立廃棄物の早期安定化法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、底面地盤に遮水シートを敷設する廃棄物最終
処分場において遮水シートの上方に布設する汚水集水パ
イプを送気設備に連通させ、さらに汚水集水パイプから
ガス抜き管を立ち上げ、送気設備からこの汚水集水パイ
プを介して曝気して埋立廃棄物に好気的条件を満たす空
気を供給し、分解に伴って発生するガスは前記ガス抜き
管を利用して大気に拡散することを要旨とするものであ
る。
【0012】
【作用】廃棄物中の有機物の分解については、廃棄物層
中の雰囲気(酸素濃度の大小)により、好気的、準好気
的、嫌好気的分解に大別される。本発明によれば、送気
設備からこの汚水集水パイプを介して曝気して埋立廃棄
物に好気的条件を満たす空気を供給し、分解に伴って発
生するガスは前記ガス抜き管を利用して大気拡散するこ
とにより、好気的分解を促進する。
【0013】その結果、処分場を単なる投棄地としてで
はなく、人為的にコントロール可能な施設として稼働で
き、部分閉鎖から完全閉鎖までの年数を短縮でき、数十
年の施設の管理に要する費用を短縮できる。
【0014】また、処分場は広大な面積を有する土地で
あり、早期に安定化できれば、土地資本としての活用が
可能であり、さらに、人為的に制御を加えることによ
り、廃棄物の分解のメカニズムの解明にも寄与し得る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1は本発明の埋立廃棄物の早期安定化法を
行う廃棄物最終処分場の1実施例を示す全体の縦断側面
図、図2は同上要部の縦断側面図、図3は同上全体の平
面図である。
【0016】先に、廃棄物最終処分場の概要について説
明すると、図中1は主堰堤、2は底面地盤に敷設する遮
水シート、3はマンホールであり、図1に示すように遮
水シート2の下部にボックスカルバート4を縦列に埋設
してなる転流工5を設ける。
【0017】そして、図3に示す区画堤12で区画された
部分で遮水シート2の下部に設けた地下水集水パイプ6
の端を前記転流工5に突設し、また、汚水処理を行う汚
水処理施設7(図3参照)に接続する汚水導水パイプ8
を設置床9上に配置してこの転流工5内に設ける。
【0018】同様に区画堤12で区画された部分の地中で
遮水シート2の上方に有孔管暗渠である汚水集水パイプ
枝管13を配設し、その端が接続する汚水集水パイプ本管
14を前記遮水シート2の下部でかつ転流工5の上方に周
囲をコンクリートで固定するようにして設置し、この汚
水集水パイプ本管14と前記汚水導水パイプ8とをボック
スカルバート4の上床板を貫通する連通管15で接続す
る。
【0019】前記汚水処理施設7にはブロワー室が形成
され、ここにあるブロワーや送風機などの送気設備16か
らの送気管17の端を前記連通管15に接続し、この送気設
備16からのエアーを汚水集水パイプ枝管13に送り込める
ようにした。
【0020】また、汚水集水パイプ枝管13からは同様な
有孔管をガス抜き管27として立ち上げ、その先端は常に
廃棄物層22の上に出るものとする。
【0021】なお、前記地下水集水パイプ6の端の排水
口10と汚水導水パイプ8にそれぞれフランジ継手6a,
8aを形成し、異常時には接続管11で相互に接続できる
ようにした。一方、地下水集水パイプ6の排水口10近く
に電気伝導度等を水質項目とする水質監視センサ23を設
け、図示は省略するがこの水質監視センサ23をコンピュ
ータに接続して自動監視体制とした。
【0022】図3において18は汚水ポンプ室、19は洪水
調整池、20は管理用道路、21は搬入道路である。また、
図2で22は廃棄物層を示す。
【0023】このようにして送気設備16から送気管17を
介して連通管15に空気を送り込めば、この空気は汚水集
水パイプ本管14から汚水集水パイプ枝管13へと流れ、こ
の汚水集水パイプ枝管13から出て曝気を行う。
【0024】この曝気により埋立廃棄物に好気的条件を
満たす空気を供給する。そして分解に伴って発生するメ
タンガス等のガスはガス抜き管27を利用して大気に拡散
する。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の廃棄物最終処
分場の埋立廃棄物の早期安定化法は、廃棄物の好気的分
解を促進することで、処分場を単なる投棄地としてでは
なく、人為的にコントロール可能な施設として稼働で
き、部分閉鎖から完全閉鎖までの年数を短縮でき、数十
年の施設の管理に用する費用を短縮できるものである。
【0026】また、処分場は広大な面積を有する土地で
あり、早期に安定化できれば、土地資本としての活用が
可能であり、さらに、人為的に制御を加えることによ
り、廃棄物の分解のメカニズムの解明にも寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の埋立廃棄物の早期安定化法を行う廃棄
物最終処分場の1実施例を示す全体の縦断側面図であ
る。
【図2】本発明の埋立廃棄物の早期安定化法を行う廃棄
物最終処分場の1実施例を示す要部の縦断正面図であ
る。
【図3】本発明の埋立廃棄物の早期安定化法を行う廃棄
物最終処分場の1実施例を示す全体の平面図である。
【図4】従来例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…主堰堤 2…遮水シート 3…マンホール 4…ボックスカル
バート 5…転流工 6…地下水集水パ
イプ 6a…フランジ継手 7…汚水処理施設 8…汚水導水パイプ 8a…フランジ継
手 9…設置床 10…排水口 11…接続管 12…区画堤 13…汚水集水パイプ枝管 14…汚水集水パイ
プ本管 15…連通管 16…送気設備 17…送気管 18…汚水ポンプ室 19…洪水調整池 20…管理用道路 21…搬入道路 22…廃棄物層 23…水質監視センサ 24…有孔管 25…ふとんかご 26…覆土層 27…ガス抜き管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面地盤に遮水シートを敷設する廃棄物
    最終処分場において遮水シートの上方に布設する汚水集
    水パイプを送気設備に連通させ、さらに汚水集水パイプ
    からガス抜き管を立ち上げ、送気設備からこの汚水集水
    パイプを介して曝気して埋立廃棄物に好気的条件を満た
    す空気を供給し、分解に伴って発生するガスは前記ガス
    抜き管を利用して大気に拡散することを特徴とした廃棄
    物最終処分場の埋立廃棄物の早期安定化法。
JP7137825A 1995-06-05 1995-06-05 廃棄物最終処分場の埋立廃棄物の早期安定化法 Pending JPH08323317A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000063713A (ko) * 2000-07-31 2000-11-06 김영민 폐기물 매립장에서 매립가스와 침출수의 분리 배제 시스템
KR101325220B1 (ko) * 2011-03-10 2013-11-04 주식회사 자연그대로 가축 매몰지 처리장치 및 방법

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