JPH08323158A - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

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JPH08323158A
JPH08323158A JP13923795A JP13923795A JPH08323158A JP H08323158 A JPH08323158 A JP H08323158A JP 13923795 A JP13923795 A JP 13923795A JP 13923795 A JP13923795 A JP 13923795A JP H08323158 A JPH08323158 A JP H08323158A
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hollow fiber
membrane
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fiber membrane
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Toshio Koyakata
俊夫 古館
Shinichi Yoshikawa
慎一 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】効率よく中空糸膜の洗浄を行なう。 【構成】多数本の中空糸膜16、16、…を集束した中
空糸膜エレメント14、14、…は、ケーシング12内
において膜仕切管32、32、…内に収納される。各膜
仕切管32、32、…の下方には、膜仕切管32、3
2、…内に向かってエアを噴出するエアノズル36、3
6、…が配設されている。膜洗浄時は、前記エアノズル
36、36、…から各膜仕切管32に向かってエアを噴
出する。噴射されたエアは膜仕切管32、32、…内を
通って上昇するので、エアは中空糸膜エレメント14、
14、…のみに供給される。したがって、洗浄効果が向
上するので、効率よく短時間で中空糸膜16、16、…
を洗浄することができる。また、各中空糸膜エレメント
14、14、…に同量のエアを供給することができるの
で、各中空糸膜エレメント14、14、…を均一に洗浄
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固液分離装置に係り、特
に浄水処理、下水処理、排水処理等に使用される固液分
離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、一般的な固液分離装置1の全体
構成図である。ケーシング2内には多数の中空糸膜3、
3、…を集束した中空糸膜エレメント4、4、…が所定
の間隔で複数本収納されている。この中空糸膜エレメン
ト4は、ケーシング2の天板を兼ねた上端支持部5に固
定され、ケーシング2の下部に形成された流入口6から
圧送される被処理水は、中空糸膜3、3、…により濾過
され、中空糸膜3、3、…内を通って上端支持部5から
ケーシング2外に排出される。
【0003】しかし、濾過時間が経過して中空糸膜3、
3、…の表面に被処理水中の懸濁物質が付着すると、濾
過抵抗が大きくなり膜透過流速(FLUX)が徐々に低
下する。このため、中空糸膜3、3、…を定期的に洗浄
する必要がある。この洗浄方法は、まず、被処理水の供
給を一時停止し、中空糸膜3、3、…に上端支持部5側
から洗浄水を供給して逆流水洗浄を行う。次いで、中空
糸膜エレメント4、4、…の下方に設けられたエア吹出
配管7から加圧エアを吹き出してケーシング2内の逆洗
水をエアバブリングする。このエアバブリングにより、
中空糸膜3、3、…が揺らされて、その表面に付着した
懸濁物質が剥離する。剥離された懸濁物質は沈降し、こ
の沈降した懸濁物質はケーシング2の下面中央に形成さ
れた排出口8からケーシング2外に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアバブリ
ング洗浄において、噴射したエアを効率よく利用するた
めには、中空糸膜エレメント4、4、…にのみエアが供
給されるようにする必要がある。しかしながら、従来の
ような構成の固液分離装置にあっては、噴射したエアが
ケーシング2内全域に拡散されてしまい洗浄効果が悪い
という欠点がある。
【0005】また、各中空糸膜エレメント4、4、…に
噴射されるエアの量が均等になりにくいため、各中空糸
膜エレメント4、4、…を均一に洗浄することができな
いという欠点がある。本発明はこのような事情に鑑みて
なされたもので、効率よく中空糸膜の洗浄を行なうこと
ができる固液分離装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
る為に、多数本の中空糸膜を集束した中空糸膜エレメン
トをケーシング内に所定の間隔で複数本収納し、前記ケ
ーシング内に供給される被処理水を前記中空糸膜エレメ
ントで濾過するとともに、前記濾過により前記中空糸膜
エレメントの表面に付着した被処理水中の懸濁物質をエ
ア噴出手段からのエアによって剥離させる固液分離装置
において、前記中空糸膜エレメントを筒状に形成された
膜仕切管内に収納するとともに、前記エア噴出手段の吹
出口を前記膜仕切管の下方にそれぞれ形成し、該膜仕切
管内にエアを噴出するようにしたことを特徴とする。
【0007】また、前記目的を達成するために、多数本
の中空糸膜を集束した中空糸膜エレメントをケーシング
内に所定の間隔で複数本収納し、前記ケーシング内に供
給される被処理水を前記中空糸膜エレメントで濾過する
とともに、前記濾過により前記中空糸膜エレメントの表
面に付着した被処理水中の懸濁物質をエア噴出手段から
のエアによって剥離させる固液分離装置において、前記
中空糸膜エレメントを筒状に形成された膜仕切管内に収
納するとともに、前記膜仕切管の下部周面にエア取入孔
を形成し、前記中空糸膜エレメントの下部位置で前記ケ
ーシング内を横方向に仕切る仕切板を設け、前記仕切板
下方に配置した前記エア噴出手段からエアを噴出するこ
とにより、前記仕切板下側に気泡が密集したエアベッド
層を形成する。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、エア噴出手段か
ら噴出するエアは、従来のようにケーシング内の全域に
拡散することなく、それぞれの膜仕切管の下端から膜仕
切管内に均等に吹き込まれる。これにより、エア噴出手
段から噴出するエアを略全て懸濁物質の剥離のために有
効に使用することができ、且つ各膜仕切管内に均等にエ
アを供給することができる。したがって、中空糸膜エレ
メントの洗浄を効果的に且つ短時間で行なうことができ
る。
【0009】請求項2記載の発明によれば、エア噴出手
段から噴出するエアは、仕切板に遮られて仕切板下側に
たまりエアベッド層を形成する。そして、エアベッド層
のエアは、膜仕切管の下部周面に形成されたエア取入孔
から膜仕切管内に均等に供給される。また、仕切板を設
けたことによりエアが従来のようにケーシング内の全域
に拡散しない。これにより、エア噴出手段から噴出する
エアを略全て懸濁物質の剥離のために有効に使用するこ
とができ、且つ各膜仕切管内に均等にエアを供給するこ
とができる。したがって、中空糸膜エレメントの洗浄を
効果的に且つ短時間で行なうことができる。
【0010】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る固液分離
装置の好ましい実施例について詳説する。図1は、本発
明に係る固液分離装置の第1実施例の全体構成を示す断
面図である。同図に示すように、前記固液分離装置10
は、ケーシング12内に中空糸膜エレメント14、1
4、…が複数収納されて構成される。
【0011】前記中空糸膜エレメント14は、下端部が
閉塞された中空糸膜16、16、…を多数集束して構成
され、その上端部の周面には、前記ケーシング12内に
装着するための取付け部18が固着されている。この取
付け部18は円筒状に形成され、後述する支持プレート
24に形成された取付け穴26の径と略同一の外径で形
成されるとともに、中間部に拡径部18Aが形成されて
いる。
【0012】前記ケーシング12は円筒状に形成され、
設置面に対して垂直に設置される。このケーシング12
の下面は半球状に形成されており、その中心近傍に被処
理水の流入口20が形成されている。また、前記下面の
中心には排水口22が形成されており、濾過後の濃縮液
及び洗浄時に沈降する懸濁物質は、この排出口22から
ケーシング12外に排出される。また、前記流入口20
及び排水口22には、図示しないバルブが設けられてお
り、このバルブの開閉を制御することにより、前記ケー
シング12への被処理水の供給及び排出を制御する。
【0013】一方、ケーシング12の上部には、ケーシ
ング12の天板を兼ねた支持プレート24が設けられて
いる。この支持プレート24には、所定の間隔で取付け
穴26、26、…が形成されており、前記中空糸膜エレ
メント16、16、…は、この取付け穴26、26、…
からケーシング12内に収納される。この際、取付け穴
26、26、…から挿入された中空糸膜エレメント1
6、16、…は、その上端部に固着された取付け部1
8、18、…の拡径部18A、18A、…が、取付け穴
26、26、…の縁部に係止されるので、中空糸膜エレ
メント16、16、…は、下方への落下するのが防止さ
れる。また、取付け穴26、26、…には、シール部材
27、27、…が設けられており、取付け穴26、2
6、…に嵌入された取付け部18、18、…は、このシ
ール部材27、27、…によりシールされるので、その
隙間から被処理水が上方空間に漏洩するのを防止され
る。
【0014】取付け穴26、26、…に嵌入された取付
け部18、18、…は、その上方に設置した固定プレー
ト28と支持プレート24とで挟持することにより支持
プレート24に固定される。この固定プレート28は、
前記ケーシング12の内径と略同一の外径を有する円盤
状に形成され、前記支持プレート26と同様に所定の間
隔で連通穴30、30、…が形成されている。そして、
取付け部18、18、…を挟持固定する場合は、連通口
30、30、…と中空糸膜エレメント16、16、…と
の位置合わせをして、支持プレート24に図示しないボ
ルトでボルト締めすることにより取付け部18、18、
…を挟持する。
【0015】前記支持プレート24の下方には、支持プ
レート24に形成された取付け穴26、26、…と同一
の位置に円筒状に形成された膜仕切管32、32、…が
配設されている。この膜仕切管32は、ケーシング12
に沿って配設されるとともに、その上端部近傍及び下端
部近傍をケーシング12の内周面に固着された支持部材
34、34、…により支持されている(図2参照)。そ
して、前記支持プレート24の取付け穴26、26、…
から挿入された中空糸膜エレメント16、16、…は、
この膜仕切管32、32、…内に収納される。
【0016】前記膜仕切管32、32、…の下方には、
図示しないエアコンプレッサに連通されたエア供給配管
35が設置されている。このエア供給配管35は、十字
状に形成され、各中空糸膜エレメント16、16、…の
中心と一致する位置にエアノズル36、36、…が配設
されている(図3参照)。エアノズル36、36、…か
ら供給されるエアは、膜仕切管32、32、…内に供給
され、膜仕切管32、32、…内を通って上昇する。ま
た、前記エア供給配管35には、図示しないバルブが設
けられており、このバルブの開閉を制御することによ
り、前記エアノズル36、36、…からのエアの供給を
制御する。
【0017】一方、ケーシング12の上端部近傍には、
前記エアノズル36、36、…から供給され、ケーシン
グ12上部に滞留するエアを外部に排気するための排気
管38が形成されている。この排気管38には、図示し
ないバルブが設けられており、このバルブの開閉を制御
することにより、前記ケーシング12の上部に滞留する
エアの排出を制御する。
【0018】前記支持プレート24の上方には、蓋34
が着脱自在に取り付けられている。この蓋40は半球状
に形成され、その中心に処理水の取り出し口42が形成
されている。また、この蓋40は、前記支持プレート2
4上に取り付けることにより支持プレート24の上面と
で密閉空間を形成する。この密閉空間は、前記中空糸膜
エレメント14、14、…で濾過した処理水を集水する
集水室44となり、この集水室44に集水された処理水
は、前記取り出し口42を介して外部に取り出される。
【0019】前記のごとく構成される本発明に係る固液
分離装置の第1実施例の作用は次の通りである。まず、
ケーシング12の排出口22、排気管38及びエア供給
配管35のバルブを閉めた状態で、流入口20から懸濁
物質を含んだ下水等の被処理水を図示しない供給ポンプ
4によりケーシング12内に加圧供給する。
【0020】ケーシング12内に供給された被処理水
は、多数の中空糸膜16、16、…により濾過され、濾
過された処理水は中空糸膜16、16、…内を流れて集
水室44に集まる。そして、集水室44に集水された処
理水は、取り出し口42を介してケーシング12外に取
り出される。前記した濾過操作を継続すると、中空糸膜
16、16、…の表面に被処理水中の懸濁物質が付着し
て膜が汚れ、膜透過流速(FLUX)が徐々に低下す
る。このため、膜透過流速(FLUX)が所定以下にな
ったら、又は濾過圧力が所定以上になったら、被処理水
の供給を停止して濾過操作を停止し、中空糸膜16、1
6…の洗浄を行う。
【0021】前記中空糸膜16、16、…の洗浄は、逆
流水洗浄を行なう。すなわち、取り出し口42から逆洗
水を供給して中空糸膜16、16、…内に流入させ、そ
の流入させた逆洗水を膜の内側から外側に向かって透過
させることにより膜の洗浄を行う。前記逆流水洗浄後
は、エア供給配管35のバルブを開け、エアノズル3
6、36、…から加圧エアを中空糸膜エレメント14、
14、…に向けて噴射する。この噴射されたエアは、膜
仕切管32、32、…内を上昇し、中空糸膜16、1
6、…を揺らがせて、その表面に付着した懸濁物質を剥
離させる。そして、中空糸膜16、16、…から剥離し
た懸濁物質は、排出口22のバルブを開けることによ
り、その排出口22を介してケーシング12外に排出す
る。また、供給されたエアは、排気管38からケーシン
グ12外に排気される。
【0022】このように、第1実施例の固液分離装置1
0によれば、エアノズル36、36、…は、各膜仕切管
32、32、…の下方に設置され、そのエアノズル3
6、36、…から噴射されるエアは、各エアノズル3
6、36、…の上方に設置された膜仕切管32、32、
…内のみを通って上昇する。したがって、従来の固液分
離装置のように、供給したエアがケーシング内全域に分
散せず、膜仕切管32、32、…内に収納された中空膜
エレメント14、14、…にのみ供給されるので、効率
よく洗浄を行なうことができる。また、各中空膜エレメ
ント14、14、…に同量のエアを供給することができ
るので、各中空膜エレメント14、14、…を均一且つ
効果的に洗浄することができる。
【0023】図4は、本発明に係る固液分離装置の第2
実施例の全体構成を示す断面図である。なお、前記第1
実施例と同一部材、同一装置については、同一符号を付
してその説明は省略する。図4に示すように、第2実施
例の固液分離装置10では、ケーシング12内に配設さ
れる膜仕切管32、32、…がケーシング12の内周面
に固着された上部仕切板46及び下部仕切板48に固着
支持されている。
【0024】前記上部仕切板46は、前記ケーシング1
2の内径と同一の外径を有する円盤状に形成され、ケー
シング12の上部近傍に所定角度傾斜させて設けられて
いる。前記膜仕切管32、32、…は、この上部仕切板
46に所定間隔で形成された穴に挿入されて、その上端
部近傍の外周を固着されて支持されている。 前記下部
仕切板48も前記上部仕切板46と同様に形成され、ケ
ーシング12の下部近傍に水平に設けられている。前記
膜仕切管32、32、…は、この下部仕切板48に所定
間隔で形成された穴に挿入されて、その下部端近傍の外
周を固着されて支持されている。
【0025】前記のごとく設けられる上部仕切板46及
び下部仕切板48は、ケーシング12内の空間を3つの
空間、すなわち、上部仕切板46の上側の空間である上
部空間50と、上部仕切板46と下部仕切板48との間
の空間である中部空間52及び下部仕切板48の下側の
空間である下部空間54に分割する。 前記上部空間
50と下部空間54とは、膜仕切管32、32、…によ
り、連通され、流入口20から供給される洗浄液は、前
記膜仕切管32、32、…を通って上部空間50に流出
する。また、この上部空間50に流出した洗浄液を排出
するための洗浄水出口56が上部空間50形成する上部
仕切板46の最も低い位置に形成されている。また、こ
の洗浄水出口56には、図示しないバルブが設けられて
おり、濾過操作時はこのバルブを閉めることにより、被
処理水の流出を防止している。
【0026】また、前記第1実施例では、中空糸膜エレ
メント14、14、…へのエアの供給は、各膜仕切管3
2、32、…の下方に設置したエアノズル36、36、
…から各膜仕切管32、32、…に向けてエアを噴射し
て供給していたが、第2実施例では次のように行なう。
下部空間54の上部近傍には、図示しないエアコンプレ
ッサに連通されたエア供給配管58が連通されている。
一方、前記膜仕切管32、32、…の下部仕切板48か
ら下側に突出した部分の周面には、膜仕切管32、3
2、…の設置方向に沿って、空気取り入れ穴60、6
0、…が所定の間隔で形成されている。
【0027】前記流入口20から洗浄水を供給した状態
で、エア供給配管58からエアを供給すると、下部空間
54の上部にはその供給されたエアでエアベッドが成形
される。一方、膜仕切管32、32、…のエアベッドが
成形される部分には、空気取り入れ穴60、60、…が
形成されているため、エアベッドのエアはこの空気取り
入れ穴60、60、…から膜仕切管32、32、…内に
取り入れられ、膜仕切管32、32、…内を通って上昇
する。
【0028】前記のごとく構成される本発明に係る固液
分離装置の第2実施例の作用は次の通りである。濾過操
作は前記第1実施例と同様にして行い、膜透過流速(F
LUX)が所定以下になったら、又は濾過圧力が所定以
上になったら、濾過操作を停止し、中空糸膜16、16
…の洗浄を行う。
【0029】まず、前記第1実施例と同様に、中空糸膜
16、16、…の逆流水洗浄を行なう。次に、エア供給
配管58のバルブを開け、ケーシング12内の下部空間
54にエアを供給するとともに、流入口20から洗浄水
を供給する。流入口20から供給された洗浄水は、膜仕
切管32、32、…内を通って上昇し、上部空間50に
流出するとともに、上部空間50に形成された洗浄水出
口56からケーシング12外に排出される。
【0030】一方、ケーシング12の下部空間54に供
給されたエアは下部空間54の上部にエアベッドを成形
する(この際、エアベッドは下端は膜仕切管32、3
2、…の下端部よりも上になるようにエアを供給す
る。)。このエアベッドのエアが膜仕切管32、32、
…の下端部近傍に形成された空気取り入れ穴60、6
0、…から取り入れられ、膜仕切管32、32、…内を
通って上昇する。この上昇時に中空糸膜16、16、…
を揺らがせて、その表面に付着した懸濁物質を剥離させ
る。
【0031】中空糸膜16、16、…から剥離した懸濁
物質は、洗浄水及びエアに伴って上昇し、膜仕切管3
2、32、…の上部より溢流し、上部仕切板46上を通
って洗浄水出口56から排出される。また、供給された
エアは、排気管38からケーシング12外に排気され
る。このように、第2実施例の固液分離装置10によれ
ば、膜仕切管32、32、…の下部にエアベッドを成形
し、そのエアベッドのエアを膜仕切管32、32、…の
下部に成形した空気取り入れ穴60、60、…から膜仕
切管32、32、…内に取り入れているため、各中空膜
エレメント14、14、…に同量のエアを供給すること
ができる。したがって、各中空膜エレメント14、1
4、…を均一に洗浄することができる。
【0032】また、エアの供給と同時に洗浄水を流すこ
とより、剥離効果が向上する。また、ケーシング12内
の液体を排出せずに洗浄を行なうことができるため、従
来のものに比べ洗浄時間を短縮することができる。更
に、中空糸膜エレメント14、14、…のホールアップ
量が少なくなるため、薬品洗浄時の薬品量が少なくて済
み、また、運転時重量も少ない。
【0033】なお、第2実施例では、ケーシング12内
の空間を3分割しているが、中部空間52に該当するケ
ーシング12の外周面を削除するとともに、膜仕切管3
2、32、…を集束して利用してもよい。これにより、
装置本体をコンパクト化することができる。図5は、本
発明のに係る固液分離装置の第3実施例の全体構成を示
す断面図である。なお、前記第2実施例と同一部材、同
一装置については、同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0034】第3実施例の固液分離装置10は、前記第
2実施例の固液分離装置10において、膜仕切管32と
中空糸膜エレメント14とを一体化したものであり、次
のように構成されている。膜仕切管32は、その上端部
が中空糸膜エレメント14の取付け部18に固着され
て、中空糸膜エレメント14に一体化されている。
【0035】また、ケーシング12内の空間は、ケーシ
ング12の上端部近傍に設けられた上部仕切板62によ
り上部空間64と下部空間66とに分割される。この上
部仕切板62は、前記第2実施例の上部仕切板46と略
同様に形成されるが、膜仕切管32の着脱を可能にする
ために、膜仕切管32の固着は行なわず、膜仕切管32
を所定間隔で形成された穴に挿入して支持する。また、
膜仕切管32と穴との隙間から被処理液が漏洩しないよ
うに、穴にはシール部材68が設けられている。
【0036】また、膜仕切管32の上端部の周面には、
排出孔70、70、…が形成されており、膜仕切管32
内を通って上昇してきた流体は、この排出孔70、7
0、…から上部空間64に排出される。前記のごとく構
成される本発明に係る固液分離装置の第3実施例の作用
は次の通りである。
【0037】まず、前記第1実施例及び第2実施例と同
様に、中空糸膜16、16、…の逆流水洗浄を行なう。
次に、エア供給配管58のバルブを開け、ケーシング1
2内の下部空間66にエアを供給するとともに、流入口
20から洗浄水を供給する。流入口20から供給された
洗浄水は、膜仕切管32、32、…内を通って上昇し、
排出孔70、70、…から上部空間64に流出するとと
もに、上部仕切板62上を流れて洗浄水出口56からケ
ーシング12外に排出される。
【0038】一方、ケーシング12の下部空間66に供
給されたエアは下部空間66の上部にエアベッドを成形
する(この際、エアベッドは下端は膜仕切管32、3
2、…の下端部よりも上になるようにエアを供給す
る。)。このエアベッドのエアが膜仕切管32、32、
…の下端部近傍に形成された空気取り入れ穴60、6
0、…から取り入れられ、膜仕切管32、32、…内を
通って上昇する。この上昇時に中空糸膜16、16、…
を揺らがせて、その表面に付着した懸濁物質を剥離させ
る。
【0039】中空糸膜16、16、…から剥離した懸濁
物質は、洗浄水及びエアに伴って上昇し、排出孔70、
70、…より溢流し、上部仕切板62上を通って洗浄水
出口56から排出される。また、供給したエアは、排出
孔70、70、…から上部空間64に流出し、排気管3
8を介してケーシング12外に排気される。このよう
に、第3実施例の固液分離装置10も第2実施例の固体
液体分離装置10と同様の効果を得ることができる。
【0040】また、中空糸膜エレメント16と膜仕切管
32とを一体化することにより、ケーシング12内に装
着する際に膜を傷つけることがないので、取り扱いが容
易になる。図6は、本発明に係る固液分離装置の第4実
施例の全体構成を示す断面図である。なお、前記第2実
施例と同一部材、同一装置については、同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0041】第4実施例の固液分離装置10は、前記第
2実施例の固液分離装置10において、膜仕切管32の
下部仕切板48以下を膜仕切管32から切り離し、独立
させた構成となっている。すなわち、下部仕切板48は
膜仕切管32の下方に設けられており、その下部仕切板
48に下部空間54と中部空間52とを連通する連通管
72、72、…が設けられている。この連通管72、7
2、…は、各膜仕切管32、32、…の中央位置と一致
する位置に配設されるとともに、膜仕切管32、32、
…の径よりも小径に形成されている。また、連通管7
2、72、…の下部仕切板48以下の周面には、空気取
り入れ穴74、74、…が形成されており、この空気取
り入れ穴74、74、…から下部空間54に形成される
エアベッドのエアが連通管72、72、…内に取り入れ
られ、膜仕切管32、32、…内に供給される。
【0042】前記のごとく構成される本発明に係る第4
実施例の固液分離装置によれば、前記第2実施例の固液
分離装置と同様にして中空糸膜エレメント14、14、
…の洗浄を行なうことができる。しかし、第4実施例の
固液分離装置では、中空糸膜エレメント14の中心に向
かってエア及び洗浄液を供給することができるので、主
に中空糸膜エレメント14の外周部にエア及び洗浄液が
供給される第2実施例及び第3実施例の固液分離装置1
0に比べ更に洗浄効果を向上させることができる。ま
た、連通管72、72、…が膜仕切管32から独立して
設けられているので、エアと洗浄液の設計上の流量調整
に柔軟性がでる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、エア噴出手段から噴出するエアは、従来の
ようにケーシング内の全域に拡散することなく、それぞ
れの膜仕切管の下端から膜仕切管内に均等に吹き込まれ
る。これにより、エア噴出手段から噴出するエアを略全
て懸濁物質の剥離のために有効に使用することができ、
且つ各膜仕切管内に均等にエアを供給することができ
る。したがって、中空糸膜エレメントの洗浄を効果的に
且つ短時間で行なうことができる。
【0044】また、請求項2記載の発明によれば、エア
噴出手段から噴出するエアは、仕切板下側にエアベッド
層を形成し、膜仕切管の下部周面に形成されたエア取入
孔から膜仕切管内に均等に供給される。また、仕切板を
設けたことによりエアが従来のようにケーシング内の全
域に拡散しない。これにより、エア噴出手段から噴出す
るエアを略全て懸濁物質の剥離のために有効に使用する
ことができ、且つ各膜仕切管内に均等にエアを供給する
ことができる。したがって、中空糸膜エレメントの洗浄
を効果的に且つ短時間で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固液分離装置の第1実施例の全体
構成を説明する断面図
【図2】図1のA−A線の矢視図
【図3】図1のB−B線の矢視図
【図4】本発明に係る固液分離装置の第2実施例の全体
構成を説明する断面図
【図5】本発明に係る固液分離装置の第3実施例の全体
構成を説明する断面図
【図6】本発明に係る固液分離装置の第4実施例の全体
構成を説明する断面図
【図7】従来の固液分離装置の全体構成を説明する断面
【符号の説明】
10…固液分離装置 12…ケーシング 14…中空糸膜エレメント 16…中空糸膜 32…膜仕切管 36…エアノズル 48…下部仕切板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本の中空糸膜を集束した中空糸膜エ
    レメントをケーシング内に所定の間隔で複数本収納し、
    前記ケーシング内に供給される被処理水を前記中空糸膜
    エレメントで濾過するとともに、前記濾過により前記中
    空糸膜エレメントの表面に付着した被処理水中の懸濁物
    質をエア噴出手段からのエアによって剥離させる固液分
    離装置において、 前記中空糸膜エレメントを筒状に形成された膜仕切管内
    に収納するとともに、前記エア噴出手段の吹出口を前記
    膜仕切管の下方にそれぞれ形成し、該膜仕切管内にエア
    を噴出するようにしたことを特徴とする固液分離装置。
  2. 【請求項2】 多数本の中空糸膜を集束した中空糸膜エ
    レメントをケーシング内に所定の間隔で複数本収納し、
    前記ケーシング内に供給される被処理水を前記中空糸膜
    エレメントで濾過するとともに、前記濾過により前記中
    空糸膜エレメントの表面に付着した被処理水中の懸濁物
    質をエア噴出手段からのエアによって剥離させる固液分
    離装置において、 前記中空糸膜エレメントを筒状に形成された膜仕切管内
    に収納するとともに、前記膜仕切管の下部周面にエア取
    入孔を形成し、 前記中空糸膜エレメントの下部位置で前記ケーシング内
    を横方向に仕切る仕切板を設け、 前記仕切板下方に配置した前記エア噴出手段からエアを
    噴出することにより、前記仕切板下側に気泡が密集した
    エアベッド層を形成することを特徴とする固液分離装
    置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022243A2 (de) * 2000-09-13 2002-03-21 Klaus Vossenkaul Membranfilter für die wasseraufbereitung
JP2003024751A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 Asahi Kasei Corp 中空糸膜カートリッジ

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WO2002022243A3 (de) * 2000-09-13 2002-06-20 Klaus Vossenkaul Membranfilter für die wasseraufbereitung
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