JPH0832301A - 高周波スイッチ - Google Patents

高周波スイッチ

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JPH0832301A
JPH0832301A JP6158823A JP15882394A JPH0832301A JP H0832301 A JPH0832301 A JP H0832301A JP 6158823 A JP6158823 A JP 6158823A JP 15882394 A JP15882394 A JP 15882394A JP H0832301 A JPH0832301 A JP H0832301A
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port
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capacitor
high frequency
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Mitsuhide Katou
充英 加藤
Kouji Furuya
孝治 降谷
Teruhisa Tsuru
輝久 鶴
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単一電源で駆動が可能で、アイソレーションが
高い高周波スイッチを提供する。 【構成】ポートP1とポートP2間に接続されるストリ
ップライン2aと、ポートP2とポートP3間に接続さ
れるストリップライン2bと、ポートP2とアース間に
接続されるストリップライン2cと、ポートP1とアー
ス間に接続されるダイオード3aと、ポートP3とアー
ス間に接続されるダイオード3bと、ダイオード3aと
ダイオード3bのアース側間に直列に接続される抵抗4
a,4bとを備え、抵抗4a,4bの接続点とストリッ
プライン2cのアース側とに、コントロール端子V
1 ,Vc2 が設けられたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話機等の高周波
回路において、信号の経路の切り換えを行うための高周
波スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高周波回路の信号経路の切り換
えに電子回路を用いた高周波スイッチでは、回路に対称
性を持たせ切り換え方向による特性差が出ないものが用
いられ、その従来の高周波スイッチを図8に示す。図8
において、ポートP1は、コンデンサ41aと分布定数
線路であるストリップライン42aとコンデンサ41b
との直列回路を介してポートP2に接続される。コンデ
ンサ41aとストリップライン42aとの接続点は、ダ
イオード43aのアノードに接続され、ダイオード43
aのカソードは、コンデンサ41cを介してアースに接
続されるとともに、抵抗44aを介してコントロール端
子Vc1 に接続される。
【0003】また、コンデンサ41bとストリップライ
ン42aとの接続点は、ストリップライン42bを介し
てアースに接続されるとともに、ストリップライン42
cとコンデンサ41dとの直列回路を介してポートP3
に接続される。コンデンサ41dとストリップライン4
2cとの接続点は、ダイオード43bのアノードに接続
され、ダイオード43bのカソードは、コンデンサ41
eを介してアースに接続されるとともに、抵抗44bを
介してコントロール端子Vc2 に接続され、高周波スイ
ッチ45が構成されている。
【0004】なお、ストリップライン42a,42c
は、目的の周波数における信号の波長の1/4 以下の長さ
を有する90°位相シフタであり、ストリップライン4
2bは、ハイインピーダンス線路又は90°位相シフタ
である。
【0005】このように構成された高周波スイッチ45
は、コントロール端子Vc1 に正の制御電圧が印加さ
れ、コントロール端子Vc2 に負の制御電圧が印加され
た場合、この制御電圧は、ダイオード43aに対しては
逆方向のバイアス電圧となり、ダイオード43bに対し
ては順方向のバイアス電圧となるため、ダイオード43
aはOFFになり、ダイオード43bはONになる。し
たがって、ストリップライン42cは、ダイオード43
bにより接地されポートP2から見たそのインピーダン
スがほぼ無限大となるため、ポートP1とポートP2間
に信号が流れ、ポートP2とポートP3間には信号が流
れない。
【0006】一方、コントロール端子Vc1 に負の制御
電圧が印加され、コントロール端子Vc2 に正の制御電
圧が印加された場合、この制御電圧は、ダイオード43
aに対しては順方向のバイアス電圧となり、ダイオード
43bに対しては逆方向のバイアス電圧となるため、ダ
イオード43aはONになり、ダイオード43bはOF
Fになる。したがって、ストリップライン42aは、ダ
イオード43aにより接地されポートP2から見たその
インピーダンスがほぼ無限大となるため、ポートP2と
ポートP3間に信号が流れ、ポートP1とポートP2間
には信号が流れない。
【0007】なお、ストリップライン42bは、直流的
には、コントロール端子Vc1 ,Vc2 に印加された制
御電圧により、ダイオード43a,43bに電流を流す
ための経路になるとともに、高周波では、ストリップラ
イン42aとストリップライン42cの接続点から見た
ストリップライン42bのインピーダンスを高め、挿入
損失及び反射損失を少なくする働きを有する。
【0008】このように構成された高周波スイッチ45
は、コントロール端子Vc1 ,Vc2 に印加される制御
電圧により、ポートP2をポートP1又はポートP3に
接続切り換えすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
高周波スイッチ45においては、コントロール端子Vc
1 ,Vc2 に印加される制御電圧の電源に正負の2電源
が必要となるため、電源回路の設計に制約が生じ携帯電
話機等のコストが高くなっていた。また、ポートP1と
ポートP2とのアイソレーションが35dB程度と低いた
め、携帯電話機等のシンセサイザの切り換えに用いた場
合、十分な通信性能を得ることができなかった。そのた
め、アイソレーションを確保するための別回路の設置
や、高周波スイッチ回路の多段化等を行っていたが、回
路が複雑で形状が大きくなりコストが高くなっていた。
【0010】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、単一電源で駆動が可能で、アイ
ソレーションが高い高周波スイッチを提供することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、3つのポートを有し、該3つ
のポートのうち第一のポートと第二のポートとの接続及
び第二のポートと第三のポートとの接続を切り換えるた
めの高周波スイッチにおいて、前記第一のポートと第二
のポートとの間に、第一の分布定数線路を接続し、前記
第二のポートと第三のポートとの間に、第二の分布定数
線路を接続し、前記第二のポートとアースとの間に、第
三の分布定数線路を接続し、前記第一のポートとアース
との間に第一のダイオードを接続し、前記第三のポート
とアースとの間に第二のダイオードを接続し、前記第一
のダイオードと第二のダイオードとのアース側間に、第
一の抵抗と第二の抵抗との直列回路を接続し、前記第一
の抵抗と第二の抵抗との接続点に、コントロール端子の
一方を設け、前記第三の分布定数線路のアース側に、コ
ントロール端子の他方を設け、前記第一のポートと第三
のポートとの間の伝送ラインに対して、前記第一のダイ
オードと第二のダイオードとの極性が異なることを特徴
とするものである。
【0012】また、前記高周波スイッチに、さらに、前
記第一の分布定数線路と第二のポートとの間に第四の分
布定数線路を接続し、前記第二のポートと第二の分布定
数線路との間に第五の分布定数線路を接続し、前記第一
の分布定数線路と第四の分布定数線路との接続点とアー
スとの間に、第三のダイオードを接続し、前記第二の分
布定数線路と第五の分布定数線路との接続点とアースと
の間に第四のダイオードを接続し、前記第三のダイオー
ドと第四のダイオードとのアース側間に、第三の抵抗と
第四の抵抗との直列回路を接続し、前記第三の抵抗と第
四の抵抗との接続点を、前記コントロール端子の一方に
接続し、前記第三のダイオードの極性を、前記第一のダ
イオードと同一とし、前記第四のダイオードの極性を、
前記第二のダイオードと同一としたことを特徴とするも
のである。
【0013】また、前記第一、第二、第四、第五の分布
定数線路の、入力端及び出力端とアースとの間にコンデ
ンサを接続したことを特徴とするものである。
【0014】また、前記第一乃至第四のダイオードの両
端に、放電抵抗を接続したことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、前記第一乃至第四のダイオードの両
端に、分布定数線路とコンデンサとの直列回路を接続
し、前記第一乃至第四のダイオードのOFF時の静電容
量と前記分布定数線路のインダクタンス成分とにより、
並列共振回路を構成したことを特徴とするものである。
【0016】また、前記第一乃至第四のダイオードの両
端に、分布定数線路と第一のコンデンサとの直列回路を
接続し、前記第一乃至第四のダイオードの両端に、第二
のコンデンサを接続し、前記第一乃至第四のダイオード
のOFF時の静電容量と前記第二のコンデンサとの合成
静電容量と、前記分布定数線路のインダクタンス成分と
により、並列共振回路を構成したことを特徴とするもの
である。
【0017】
【作用】上記の構成によれば、ダイオードのアース側が
抵抗を介して接続されているため、正又は負の単一電源
により駆動することができる。また、第一のポートと第
二のポートとの間、及び、第二のポートと第三のポート
との間に分布定数線路が2段に構成されるため、第一の
ポートと第三のポート間のアイソレーションが高まる。
【0018】また、第一、第二、第四、第五の分布定数
線路の入力端及び出力端とアースとの間にコンデンサを
接続することにより、高周波スイッチの特性インピーダ
ンスを調整し、接続される線路や他の回路とのインピー
ダンス整合を行うことができる。
【0019】また、ダイオードの両端に放電抵抗を接続
することにより、ダイオードのOFF時に蓄積された電
荷が、ダイオードのONと同時に放電され、OFFから
ONのスイッチング動作をスムーズに行うことができ
る。
【0020】また、ダイオードの両端に分布定数線路と
コンデンサとの直列回路を接続し、ダイオードのOFF
時の静電容量と分布定数線路のインダクタンス成分とで
並列共振回路を構成することにより、ダイオードのOF
F時の、ダイオードと分布定数線路との接続点のインピ
ーダンスを増加させ、挿入損失や反射損失を低減するこ
とができる。
【0021】また、ダイオードの両端に、分布定数線路
と第一のコンデンサとの直列回路を接続するとともに、
第二のコンデンサを接続したものは、ダイオードのOF
F時の静電容量とコンデンサとの合成静電容量と分布定
数線路のインダクタンス成分とで並列共振回路を構成す
ることにより、ダイオードのOFF時の、ダイオードと
分布定数線路との接続点のインピーダンスを増加させ、
挿入損失や反射損失を低減することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明による高周波スイッチの実施例
を図面を用いて説明する。図1に本発明の第一の実施例
による高周波スイッチを示す。図1において、ポートP
1とポートP2との間には、コンデンサ1a,分布定数
線路であるストリップライン2a及びコンデンサ1bの
直列回路が接続され、コンデンサ1bとストリップライ
ン2aとの接続点とポートP3との間には、ストリップ
ライン2bとコンデンサ1cの直列回路が接続され、さ
らに、コンデンサ1bとストリップライン2aとの接続
点とアースとの間には、ストリップライン2cとコンデ
ンサ1dとの直列回路が接続される。
【0023】また、コンデンサ1aとストリップライン
2aとの接続点は、ダイオード3aのアノードに接続さ
れ、ダイオード3aのカソードは、コンデンサ1eを介
してアースに接続される。ストリップライン2bとコン
デンサ1cとの接続点は、ダイオード3bのカソードに
接続され、ダイオード3bのアノードは、コンデンサ1
fを介してアースに接続される。
【0024】また、ダイオード3aのカソードとコンデ
ンサ1eとの接続点と、ダイオード3bのアノードとコ
ンデンサ1fとの接続点とは、抵抗4aと抵抗4bとの
直列回路で接続される。そして、抵抗4aと抵抗4bと
の接続点と、ストリップライン2cとコンデンサ1dと
の接続点にコントロール端子Vc1 ,Vc2 が設けられ
て、高周波スイッチ5が構成される。
【0025】なお、コンデンサ1a〜1fは、コントロ
ール端子Vc1 ,Vc2 に印加された制御電圧により流
れる電流が、ダイオード3a,3bを含む回路にのみ流
れるように電流経路を制限し、他の部分に影響を及ぼさ
ないようにするものである。また、ストリップライン2
a,2bは、目的の周波数における信号の波長の1/4以
下の長さを有する90°位相シフタであり、ストリップ
ライン2cは、ハイインピーダンス線路又は90°位相
シフタである。抵抗4a,4bはダイオード3a,3b
に一定の電流を流すためのものである。
【0026】次に、高周波スイッチ5の動作を説明す
る。まず、コントロール端子Vc1 に正の制御電圧が印
加され、コントロール端子Vc2 が接地された場合、又
は、コントロール端子Vc1 が接地され、コントロール
端子Vc2 に負の制御電圧が印加されされた場合、この
制御電圧は、ダイオード3aに対しては逆方向のバイア
ス電圧となり、ダイオード3bに対しては順方向のバイ
アス電圧となるため、ダイオード3aはOFFになり、
ダイオード3bはONになる。したがって、ストリップ
ライン2bは、ダイオード3bにより接地されポートP
2から見たそのインピーダンスがほぼ無限大となるた
め、ポートP1とポートP2間に信号が流れ、ポートP
2とポートP3間には信号が流れない。
【0027】一方、コントロール端子Vc1 に負の制御
電圧が印加され、コントロール端子Vc2 が接地された
場合、又は、コントロール端子Vc1 が接地され、コン
トロール端子Vc2 に正の制御電圧が印加された場合、
この制御電圧は、ダイオード3aに対しては順方向のバ
イアス電圧となり、ダイオード3bに対しては逆方向の
バイアス電圧となるため、ダイオード3aはONにな
り、ダイオード3bはOFFになる。したがって、スト
リップライン2aは、ダイオード3aにより接地されポ
ートP2から見たそのインピーダンスがほぼ無限大とな
るため、ポートP2とポートP3間に信号が流れ、ポー
トP1とポートP2間には信号が流れない。
【0028】このように構成された高周波スイッチ5
は、コントロール端子Vc1 ,Vc2に印加される制御
電圧の電源を、正又は負の単一電源で構成することがで
きる。また、抵抗4a,4bは、制御電圧の電源による
ポートP1,ポートP3間のアイソレーションの低下を
防止する効果も有しており、より高抵抗が好ましい。な
お、ポートP2から見たポートP1方向とポートP3方
向の回路の対称性は確保されており、切り換える方向に
より特性の差は生じない。
【0029】また、ダイオード3a,3bの極性方向
は、図1に示した方向以外に、その反対の方向でも実施
可能である。この場合、コントロール端子Vc1 ,Vc
2 間に印加される制御電圧の極性と、ポートP1,P
2,P3間の接続関係は逆になる。
【0030】即ち、コントロール端子Vc1 に正の制御
電圧が印加され、コントロール端子Vc2 が接地された
場合、又は、コントロール端子Vc1 が接地され、コン
トロール端子Vc2 に負の制御電圧が印加されされた場
合は、ポートP2とポートP3間に信号が流れ、ポート
P1とポートP2間には信号が流れない。また、コント
ロール端子Vc1 に負の制御電圧が印加され、コントロ
ール端子Vc2 が接地された場合、又は、コントロール
端子Vc1 が接地され、コントロール端子Vc2 に正の
制御電圧が印加された場合は、ポートP1とポートP2
間に信号が流れ、ポートP2とポートP3間には信号が
流れない。
【0031】但し、ポートP1とポートP3間の伝送ラ
インに対して、ダイオード3aとダイオード3bとの極
性が異なることが必要である。
【0032】図2に本発明の第二の実施例による高周波
スイッチを示す。図2において、高周波スイッチ15
は、高周波スイッチ5の、コンデンサ1aとストリップ
ライン2aとの接続点、ストリップライン2aとストリ
ップライン2bとの接続点、及び、ストリップライン2
bとコンデンサ1cとの接続点とアース間に、コンデン
サ11a,11b,11cが接続されて構成される。
【0033】このように構成された高周波スイッチ15
は、高周波スイッチ5と同一の作用、効果を有するとと
もに、コンデンサ11a〜11cにより特性インピーダ
ンスを調整することで、挿入損失や反射損失が低減され
る。また、ストリップライン2a〜2cの長さを短縮す
ることができ、高周波スイッチの小型化に寄与すること
ができる。
【0034】図3に本発明の第三の実施例による高周波
スイッチを示す。これは高周波スイッチ5の各ポート間
のストリップラインが2段に構成されたことを特徴とし
たものである。即ち、図3において、ストリップライン
2aとコンデンサ1bとの間に、ストリップライン22
aが接続され、コンデンサ1bとストリップライン22
aの接続点と、ストリップライン2bとの間に、ストリ
ップライン22bが接続される。
【0035】また、ストリップライン2aとストリップ
ライン22aとの接続点は、ダイオード23aのアノー
ドに接続され、ダイオード23aのカソードは、コンデ
ンサ21aを介してアースに接続され、ストリップライ
ン2bとストリップライン22bとの接続点は、ダイオ
ード23bのカソードに接続され、ダイオード23bの
アノードは、コンデンサ21bを介してアースに接続さ
れる。
【0036】そして、ダイオード23aのカソードとコ
ンデンサ21aとの接続点と、ダイオード23bのアノ
ードとコンデンサ21bとの接続点との間に、抵抗24
a,24bの直列回路が接続され、抵抗24a,24b
の接続点がコントロール端子Vc1 に接続され、高周波
スイッチ25が構成される。
【0037】ここで、ストリップライン22a,22b
は、目的の周波数における信号の波長の1/4 以下の長さ
を有する90°位相シフタであり、抵抗24a,24b
はダイオード23a〜23dに一定の電流を流すための
ものである。
【0038】次に、高周波スイッチ25の動作を説明す
る。まず、コントロール端子Vc1に正の制御電圧が印
加され、コントロール端子Vc2 が接地された場合、又
は、コントロール端子Vc1 が接地され、コントロール
端子Vc2 に負の制御電圧が印加されされた場合、この
制御電圧は、ダイオード3a,23aに対しては逆方向
のバイアス電圧となり、ダイオード3b,23bに対し
ては順方向のバイアス電圧となるため、ダイオード3
a,23aはOFFになり、ダイオード3b,23bは
ONになる。したがって、ストリップライン2b,22
bは、ダイオード3b,23bにより接地されポートP
2から見たそのインピーダンスがほぼ無限大となるた
め、ポートP1とポートP2間に信号が流れ、ポートP
2とポートP3間には信号が流れない。
【0039】一方、コントロール端子Vc1 に負の制御
電圧が印加され、コントロール端子Vc2 が接地された
場合、又は、コントロール端子Vc1 が接地され、コン
トロール端子Vc2 に正の制御電圧が印加された場合、
この制御電圧は、ダイオード3a,23aに対しては順
方向のバイアス電圧となり、ダイオード3b,23bに
対しては逆方向のバイアス電圧となるため、ダイオード
3a,23aはONになり、ダイオード3b,23bは
OFFになる。したがって、ストリップライン2a,2
2aは、ダイオード3a,23aにより接地されポート
P2から見たそのインピーダンスがほぼ無限大となるた
め、ポートP2とポートP3間に信号が流れ、ポートP
1とポートP2間には信号が流れない。
【0040】このように構成された高周波スイッチ25
は、コントロール端子Vc1 ,Vc 2 に印加される制御
電圧の電源は、正又は負の単一電源で構成することがで
きる。また、各ポート間のストリップラインが2段に構
成されているため、ポートP1,P3間のアイソレーシ
ョンが、従来の高周波スイッチ45の2倍の70dbに向
上する。また、抵抗24a,24bは、制御電圧の電源
によるポートP1,ポートP3間のアイソレーションの
低下を防止する効果も有しており、より高抵抗が好まし
い。
【0041】なお、ダイオード3a,3b,23a,2
3bの極性は、図3に示した方向以外にその反対の方向
でも実施可能である。この場合、コントロール端子Vc
1 ,Vc2 間に印加される制御電圧の極性と、ポートP
1,P2,P3間の接続関係は逆になる。
【0042】即ち、コントロール端子Vc1 に正の制御
電圧が印加され、コントロール端子Vc2 が接地された
場合、又は、コントロール端子Vc1 が接地され、コン
トロール端子Vc2 に負の制御電圧が印加されされた場
合は、ポートP2とポートP3間に信号が流れ、ポート
P1とポートP2間には信号が流れない。また、コント
ロール端子Vc1 に負の制御電圧が印加され、コントロ
ール端子Vc2 が接地された場合、又は、コントロール
端子Vc1 が接地され、コントロール端子Vc2 に正の
制御電圧が印加された場合は、ポートP1とポートP2
間に信号が流れ、ポートP2とポートP3間には信号が
流れない。
【0043】但し、ポートP1とポートP3間の伝送ラ
インに対して、ダイオード3aとダイオード23aとの
極性が同一になるとともに、ダイオード3bとダイオー
ド23bとの極性が同一になり、かつダイオード3aと
ダイオード3bとの極性が異なることが必要である。
【0044】次に、図4に本発明の第四の実施例による
高周波スイッチを示す。図4において、高周波スイッチ
35は、高周波スイッチ25の、コンデンサ1aとスト
リップライン2aとの接続点、ストリップライン2aと
ストリップライン22aとの接続点、ストリップライン
22aとストリップライン22bとの接続点、ストリッ
プライン22bとストリップライン2bとの接続点、及
び、ストリップライン2bとコンデンサ1cとの接続点
とアース間に、コンデンサ31a,31b,31c,3
1d,31eが接続されて構成される。
【0045】このように構成された高周波スイッチ35
は、高周波スイッチ25と同一の作用、効果を有すると
ともに、コンデンサ31a〜31eにより特性インピー
ダンスを調整することで、挿入損失や反射損失が低減さ
れる。また、ストリップライン2a,2b,2c,22
a,22bの長さを短縮することができ、高周波スイッ
チの小型化に寄与することができる。
【0046】図5及び図7に本発明の第五及び第七の実
施例による高周波スイッチの部分回路図を示す。これら
は、高周波スイッチ5,15,25,35のダイオード
3a,3b,23a,23bに、放電抵抗が接続された
もの、又は分布定数線路であるストリップラインとコン
デンサとの直列回路が接続されたもの、又はストリップ
ラインとコンデンサとの直列回路及びコンデンサが接続
されたものである。したがって、その要部のみを示し他
の部分は省略する。
【0047】図5に示すように、ダイオード3a,3
b,23a,23bの両端に放電抵抗37が接続され
る。この回路は、ダイオード3a,3b,23a,23
bのOFF時の静電容量に蓄積された電荷がダイオード
3a,3b,23a,23bのONと同時に放電抵抗3
7に放電され、ダイオード3a,3b,23a,23b
のOFFからONのスイッチング動作をスムーズに行う
ことができるものである。
【0048】また、図6に示すように、ダイオード3
a,3b,23a,23bの両端にストリップライン3
8とコンデンサ39との直列回路が接続され、ダイオー
ド3a,3b,23a,23bのOFF時の静電容量
と、ストリップライン38のインダクタンス成分とで並
列共振回路が形成される。そして、共振周波数を信号の
周波数と一致させることにより、ダイオード3a,3
b,23a,23bのOFF時の、ストリップライン2
a,2b,22a,22bとの接続点のインピーダンス
が増加し、挿入損失や反射損失が低減される。なお、コ
ンデンサ39はストリップライン38により直流がバイ
パスするのを防止するためのものである。
【0049】また、ダイオードダイオード3a,3b,
23a,23bのOFF時の静電容量が小さく、所望の
共振周波数が得られない場合は、図7に示すように、ダ
イオード3a,3b,23a,23bの両端に、ストリ
ップライン38とコンデンサ39の直列回路が接続され
たものに、さらに、コンデンサ40が接続され、ダイオ
ード3a,3b,23a,23bのOFF時の静電容量
とコンデンサ40との合成静電容量と、ストリップライ
ン38のインダクタンス成分とで並列共振回路が形成さ
れ、所望の共振周波数を得ることができる。
【0050】なお、制御電圧の電源側からの交流的な干
渉を除去するため、コントロール端子Vc1 ,Vc2
アースとの間にデカップリングコンデンサを接続するこ
とも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる高
周波スイッチによれば、コントロール端子に印加される
制御電圧の電源は、正又は負の単一電源で構成すること
ができるため、電源回路の設計に制約がなくなり携帯電
話機等のコストを低減することができる。
【0052】また、各ポート間の分布定数線路が2段に
構成されているため、ポートP1,P3間のアイソレー
ションが従来の高周波スイッチの2倍に高まり、携帯電
話機等の通信性能を向上することができる。また、アイ
ソレーションを確保するための別回路の設置や、高周波
スイッチ回路の多段化等が不要になるため、回路が単純
化し形状が小型になるとともに低コスト化が図れる。
【0053】また、第一、第二、第四、第五の分布定数
線路の入力端及び出力端とアースとの間にコンデンサを
接続し、高周波スイッチの特性インピーダンスを調整す
ることで、挿入損失や反射損失を低減することができる
とともに、分布定数線路の長さを短縮して高周波スイッ
チの小型化に寄与することができる。
【0054】また、ダイオードの両端に放電抵抗を接続
することにより、ダイオードのスイッチング動作をスム
ーズに行うことができる。
【0055】また、ダイオードの両端に分布定数線路と
コンデンサとの直列回路を接続し、ダイオードのOFF
時の静電容量と分布定数線路のインダクタンス成分とで
並列共振回路を構成することにより、挿入損失や反射損
失を低減することができる。
【0056】また、ダイオードの両端に、分布定数線路
と第一のコンデンサとの直列回路を接続するとともに第
二のコンデンサを接続し、ダイオードのOFF時の静電
容量と第二のコンデンサとの合成静電容量と分布定数線
路のインダクタンス成分とで並列共振回路を構成するこ
とにより、挿入損失や反射損失を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例による高周波スイッチの
回路図である。
【図2】本発明の第二の実施例による高周波スイッチの
回路図である。
【図3】本発明の第三の実施例による高周波スイッチの
回路図である。
【図4】本発明の第四の実施例による高周波スイッチの
回路図である。
【図5】本発明の第五の実施例の高周波スイッチにおけ
る、ダイオードに放電抵抗を接続した部分回路図であ
る。
【図6】本発明の第六の実施例の高周波スイッチにおけ
る、ダイオードにストリップラインとコンデンサとの直
列回路を接続した部分回路図である。
【図7】本発明の第七の実施例の高周波スイッチにおけ
る、ダイオードにストリップラインとコンデンサとの直
列回路及びコンデンサを接続した部分回路図である。
【図8】従来例の高周波スイッチの回路図である。
【符号の説明】
2a〜2c ストリップライン 22a,22b,38 ストリップライン 3a,3b ダイオード 23a,23b ダイオード 4a,4b 抵抗 24a,24b 抵抗 5,15,25,35 高周波スイッチ 37 放電抵抗 31a〜31e,39 コンデンサ 40 コンデンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つのポートを有し、該3つのポートの
    うち第一のポートと第二のポートとの接続及び第二のポ
    ートと第三のポートとの接続を切り換えるための高周波
    スイッチにおいて、 前記第一のポートと第二のポートとの間に、第一の分布
    定数線路を接続し、前記第二のポートと第三のポートと
    の間に、第二の分布定数線路を接続し、前記第二のポー
    トとアースとの間に、第三の分布定数線路を接続し、 前記第一のポートとアースとの間に第一のダイオードを
    接続し、前記第三のポートとアースとの間に第二のダイ
    オードを接続し、 前記第一のダイオードと第二のダイオードとのアース側
    間に、第一の抵抗と第二の抵抗との直列回路を接続し、 前記第一の抵抗と第二の抵抗との接続点に、コントロー
    ル端子の一方を設け、前記第三の分布定数線路のアース
    側に、コントロール端子の他方を設け、 前記第一のポートと第三のポートとの間の伝送ラインに
    対して、前記第一のダイオードと第二のダイオードとの
    極性が異なることを特徴とする高周波スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高周波スイッチにおい
    て、前記第一の分布定数線路と第二のポートとの間に第
    四の分布定数線路を接続し、前記第二のポートと第二の
    分布定数線路との間に第五の分布定数線路を接続し、 前記第一の分布定数線路と第四の分布定数線路との接続
    点とアースとの間に、第三のダイオードを接続し、前記
    第二の分布定数線路と第五の分布定数線路との接続点と
    アースとの間に第四のダイオードを接続し、 前記第三のダイオードと第四のダイオードとのアース側
    間に、第三の抵抗と第四の抵抗との直列回路を接続し、
    前記第三の抵抗と第四の抵抗との接続点を、前記コント
    ロール端子の一方に接続し、 前記第三のダイオードの極性を、前記第一のダイオード
    と同一とし、前記第四のダイオードの極性を、前記第二
    のダイオードと同一としたことを特徴とする高周波スイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 前記第一、第二、第四、第五の分布定数
    線路の、入力端及び出力端とアースとの間にコンデンサ
    を接続したことを特徴とする請求項1又は請求項2のい
    ずれかに記載の高周波スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記第一乃至第四のダイオードの両端
    に、放電抵抗を接続したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2のいずれかに記載の高周波スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記第一乃至第四のダイオードの両端
    に、分布定数線路とコンデンサとの直列回路を接続し、
    前記第一乃至第四のダイオードのOFF時の静電容量
    と、前記分布定数線路のインダクタンス成分とにより、
    並列共振回路を構成したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2のいずれかに記載の高周波スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記第一乃至第四のダイオードの両端
    に、分布定数線路と第一のコンデンサとの直列回路を接
    続し、前記第一乃至第四のダイオードの両端に、第二の
    コンデンサを接続し、前記第一乃至第四のダイオードの
    OFF時の静電容量と前記第二のコンデンサとの合成静
    電容量と、前記分布定数線路のインダクタンス成分とに
    より、並列共振回路を構成したことを特徴とする請求項
    1又は請求項2のいずれかに記載の高周波スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109193079A (zh) * 2018-11-19 2019-01-11 重庆西南集成电路设计有限责任公司 阻抗变换单刀双掷微波开关

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